母乳育児の「㌧でも」情報に惑わされないでね。
いきなり刺激的なタイトルになってしまいました。
いわゆる一般的な育児書の中身や医療者の保健指導についてですが、他の項目はともかく、母乳育児に関する項目はいやはや、㌧でも情報満載です。(汗)
例えば生後3カ月頃までの実例を挙げます。
1.夜間授乳は赤ちゃんが起こしてくれなくてもおっぱいが起こしてくれることもあります。(←この部分は正解!)
その時は、寝ている赤ちゃんを起こしてまで飲ませる必要はありませんので、或る程度搾乳して捨てて、乳房管理だけはしておきます。(←この部分は「㌧でも」情報!)
⇒これをすると大抵の場合、いきなり赤ちゃんが体重増加不良に陥ります。
また、スーピーと眠っている赤ちゃんの横で夜毎何度も搾る作業は想像以上に孤独です。
搾乳をしなかったらしなかったで、うっ滞性乳腺炎になり易いです。
2.おっぱいはちょこちょこ飲ませるよりも、泣いても直ぐには与えずに3~4時間間隔を空けて飲ませた方が体重増加が良いです。(←全文「㌧でも」情報!)
⇒おっぱいは赤ちゃんが成長していくために飲むものですから、無理に間隔を空ける必要性は全くありません。泣いてほしがるのにあげないなんて、酷い仕打ちで、児童相談所通報レベル=虐待ですよ。
おっぱいの消化時間は1時間半~せいぜい2時間程度なのです。
3時間以上は粉ミルクの消化時間ですから、そちらに合わせる意味が分かりませんね。
3.おっぱいに張りが無くなれば、出が悪くなったということです。(←全文「㌧でも」情報!)
⇒不眠症で全く眠れないとか、水分も摂らずご飯を抜いているとか、ひとつも吸わせていないならともかく、赤ちゃんの欲しがるペースに合わせてこまめに吸わせていたのであれば、張らなくなったのは母乳不足ではなく、赤ちゃんが吸ってくれるのに応じておっぱいが直ぐに出てくるという理想的なリズムに変ってきたからです。
この時期に到達するのは出産経験を積むほどに早くなります。
4.赤ちゃんがお口をモグモグ動かすのは母乳不足の兆候です。(←全文「トンでも」情報!)
⇒この頃の赤ちゃんはお口に触れるものを取り敢えず舐めたり吸いついたりします。
モグモグもします。
お口で確認し、認証しているのです。
百歩譲って母乳不足だとしても、こまめに吸わせることでおっぱいの出方は向上します。
5.体重増加順調でも抱っこしないと眠らないのは母乳不足だからです。(←全文「㌧でも」情報!)
⇒体重が順調に増えているのであれば、誰が何と言おうとも母乳不足ではありません。
抱っこが気持ち良いから抱っこではネンネしているだけです。
寝かせるタイミングが早いとか、お布団が冷たいとか、一人では寂しいとか、頭を高くしてギュッとカラダを包んでから寝かせてあげればいいのに、フラットな姿勢でカラダを包みもせずにポンと寝かせているとか・・・
置いたら直ぐに起きるのは何か理由がある筈で、それを改善していないからではないでしょうか?
そこを見極めずに、十把一絡げに論じるのはもはや暴論です。
如何でしょうか?
SOLANINとしては、「有り得ないことばっかり言わないで頂戴!」と言いたくなります。
お母さんになるからには正しい知識を身に付けないと、こういう「㌧でも」情報に惑わされ、出来る筈の母乳育児が出来なくなってしまいます。
正しい知識を身につけて、ブレないお母さんになってくださいね♪
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