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2014年5月14日 (水)

痛い乳房マッサージを受けるべきか?否か?

<ご相談内容>
1ヶ月と10日の娘をもつ、新米母です。
わたしは病院食が豪華だったこと、病院があまり母乳推奨ではなかったこと、そしてわたし自身が無知だったことから、出産後全く母乳が出ませんでした。

今はおっぱいマッサージに通い、食事も気をつけるようにしているので、頻回授乳ながらなんとか完母になりました。
体重も増えているし、おしっこもたくさん出ているのでおっぱいも少しは安定してきたかな、と嬉しく思っています。

わたしが通うおっぱいマッサージは助産師さんが行ってくれます。
特に○○式、というわけではなさそうです。
50年ほどの実績をもつ、近所ではそこそこ有名な方みたいです。
気になるのは、そのマッサージが激痛だということです。
シーツを握りしめても声が抑えられない程です。
SOLANINさんの記事の中で、「あまり痛いマッサージは…」とあったのを読み、少し心配になってしまいました。
その助産師さんいわく、「しこりがあるから痛いのは仕方ない」とのことでしたが…。
今まで5回通い、とりあえずおっぱいの状態が落ち着いたから、しばらくしてからまた来てと言われましたが、行こうか悩んでいます。
母にはもうおっぱいも出ているし、行かなくてもいいんじゃない?と言われましたが…。
母の意見に同意する反面、わたしはおっぱいの状態が悪くなっていないか心配だし、行った方がいいかな…と思ってしまいます。
おっぱいに腫れや赤みはないにしろ、しこりのようなものがあり、押すと痛い感じもありますし、なによりまたおっぱいが出なくなるのは嫌です。
また、おっぱいトラブルの自己判断の目安も教えていただけたら嬉しいです。

<SOLANINの回答>
まずは、入院中おっぱいがさっぱりな状態だったのに、退院後の努力が実って完母になられたことをお喜び申し上げます。

乳房マッサージには様々な流派があり、K式、H式、O式、S●C式、T式、B●ケア等々有名なものだけ挙げてもこんなにあります。
でも、ブランドだから全て良いとは断言できません。
誤解を恐れずに申し上げますが、いくら系統立てて理論や手技を学び、トレーニングに励み、終了試験に合格して、免許皆伝となっても、最終的に良いマッサージかそうでないかはその助産師個々のスキルによるものだからです。
なので、無印だから劣るとかそんな単純なものではないのです。

このお母さんのお住まいの地域の事情で、乳房マッサージをしてくれる助産院が他に無いのなら、どうしようもないのかもしれません。
しかし、もし、選択肢があるならば、痛くない乳房マッサージをしてくださる助産師に罹られることをお勧めします。
選択肢の範囲を何処まで拡げるかとなると、個人的見解ですが、自家用車や電車・バスなどで片道1時間くらいなら、選択肢の範囲に入れていいのではないかと思います。
そこまで拡げると、選択肢はあると思うのですが・・・
(ちなみに、SOLANINの住むまちは地方の小さなまちですが、★病院を起点にしても片道1時間圏内に、病院・産院・有床助産院・出張開業助産師等、乳房マッサージをしてくれる助産師の居るトコロは14箇所くらいあります。一部の産院はそこで出産した方でとないダメだったり、元々の予約枠が少なく、予約枠争奪戦のようになっている病院もあるらしいですが・・・)
同じまちに助産院は1箇所しかなくても、もしかしたら近隣にはあるかもしれません。
(そういう情報は保健所・保健センターが掌握していますから、土地勘の無いお母さんは問い合わせてみましょう。)

確かに誰が触っても痛いかもしれない状態の乳房は時としてあります。
しかし、いくら「しこりがあるから痛い。」と言われても、5回通院されて5回ともシーツの端をQdんでも声が出るというのは、どうなんでしょう?
同じ助産師に乳房マッサージされたお母さんのほぼ全員が、「あそこの助産師さんの乳房マッサージは痛いなぁ~。」という共通認識があるのなら、やはり罹りつけにするのはヤバいと思います。

普段からトラブらないための方法は過去記事を紐解いていただくとして、セルフチェックの方法を思い浮かぶままにあげますと、下記のとおりになります。
1.おっぱいの後に乳房全体を撫で擦り、しこりが歩かないかチェックする。
2.しこりがあっても、圧痛が無ければ大丈夫。
3.圧痛があるのなら、抱っこ(=ポジショニング)の工夫をして飲ませる。
4.しこりが痛くなくても、ドンドン大きくなるのはおかしいので、受診します。
5.熱発・ブラジャーが擦れても痛い・乳首の先に白い点が出来ている・搾り出したおっぱいがドロッとしている時は受診します。

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