« 母子異室の病産院にお見舞いに行ったら・・・ | トップページ | 注意すべき吐乳とは? »

2014年5月 7日 (水)

赤ちゃんにやさしい病院はお母さんにきびしい病院なのか?

“母乳育児総論賛成・各論反対”の考え方の方(医療者・一般人問わず・・。)はブログタイトルのようなことを仰います。
赤ちゃんにやさしい病院に認定される前のSOLANINの勤務先をはじめいくつかの病院で勤務した経験や地域で開業していた頃に出会ったお母さん達との関わりをを振り返ってみますと、母乳育児を成功させるためには「母乳育児推進の文書化と全ての関係職員がいつでも確認できるような態勢」「母乳育児をするうえでの知識と技術を全ての関係職員に指導」「全ての妊婦さんに母乳で育てる利点と方法の伝授」「出生後30分以内におっぱいを吸わせる(=早期接触)」「出生直後からの24時間終日母子同室」「頻回直母」「医学的理由がなければ母乳以外のものを与えない」「母子分離状態の際の母乳分泌維持の方法伝授」「ゴムの乳首やおしゃぶりを与えない」「母乳育児をするお母さんのための支援グループ作りの手伝いをする」・・・とまぁ、実に当たり前なことが記されています。

自分の意思を伝えるには泣くしかない赤ちゃんがおっぱいをほしがっていたとして、
放置して不必要に我慢させたり、授乳間隔や飲ませる量に拘っているほうがおかしいのではありませんか?
赤ちゃんのお世話にしてもラクではないけど、やりがいはあると思います。

確かに生後2~3日目の特に深夜帯はおっぱい飲んでも飲んでも泣き続けることがあります。
抱っこしていたらウトウトしてくれるけど、ベッドに置いたらギャ~で、そうこうしているうちに夜が白々と明けてきます。
新聞配達のバイクの音も聞こえてきます。(←経験者多数だと思いますがいかが?)

殆んどの新米お母さんにとって、受験勉強でもなく仕事でもなくオールで遊ぶのでもなく夜通し起きているなんてことは、多分それまでの人生にはなかったろうと思われます。
誰かのためといえば、中には「愛する旦那さんが病気になって連日深夜帯看病してあげた。」という奇特な方がいらっしゃるかもしれませんが,それとて一睡もせず・・・ってことはないでしょうしねぇ。

でもね、病産院のスタッフは鬼でも悪魔でもないですから、あんまりしんどそうなら「預かりましょうか?」と、声を掛けて、お母さんが仮眠を取れるように配慮しています。
かつてSOLANINは、「ここで出産したら、産後はまるで育児合宿みたいやわ。」と、仰ったお母さんに出会いましたが、育児合宿をしているのは自分ひとりではなく、赤ちゃんのお母さんというものは皆同じことをしているのだということが体験的に分かるのです。

だから、この修羅場を乗り越えられたらお母さんとして芯から強くなれるんです。
傍で見ていても表情が明らかに違いますよ。
なので自宅に帰られてからも、頑張れるのかな?と思います。
不安が募る頃に2週間健診も受診出来るし、「これでいいのか?」「どうしたらいいのか?」というギモンの答えが見つかります。

入院中はキツいかもしれないけど、少なくとも退院後は「赤ちゃんが夜中になかなか眠ってくれませんがどこか具合が悪いのでしょうか?」とか「3時間以上授乳間隔が空かないですが母乳不足ですか?」なぁんてことがギモン・・・ってことはないと思いますよ。(笑)

手前味噌で恐縮ですが、赤ちゃんにやさしい病院は母乳育児をされるお母さんのサポートを全力でしますから、お母さんにやさしい病院だとSOLANINは思います。
お母さんにきびしいかどうかは、上っ面で判断せず、中身を見てから言ってほしいですね。

« 母子異室の病産院にお見舞いに行ったら・・・ | トップページ | 注意すべき吐乳とは? »

☆医療機関の選び方による違い」カテゴリの記事

コメント

BFHで緊急帝王切開(4日目に分娩停止のため)で出産しましたが、今でも入院中のことはトラウマになっていて、病院選びに後悔しています。
理念は素晴らしいのですが、行き過ぎでした。
出産当日から母子同室で頻回授乳!夜間頻回授乳!で、丸2日一睡もできず、
ミルクや糖水は一切与えることが許されなかったので、
「せめて一晩預かってもらって、授乳の時間だけ赤ちゃんを連れてきていただけませんか?」とお願いしても、
「あなたは出が悪いから、ここで頑張らないと赤ちゃんかわいそうよ。痛い眠いも我慢出来ないで母親は出来ないわよ」と叱られてしまい、
ついにはトイレに行く途中の廊下で気を失い倒れてしまいました。
BFHではミルクを調乳するとペナルティが課せられるなどのルールがあるのですか?
あまりに何時間も泣き続けるのがかわいそうで、少しだけでもミルクを…とお願いすると、助産師から信じられない罵り方をされました。
母親失格、甘ったれ、哺乳類じゃないのか、ミルクなんてあげたらかわいそう、などです。
退院後も入院中の罵倒や辛さがフラッシュバックして眠れず、心療内科にしばらく通っていました。
結局退院時も母乳はほとんど出ていなかったので、心身が癒えるまで混合に切り替え、色んな助産師さんのブログを頼りに4ヶ月かけて母乳のみに移行しました。
熱心なのはわかりますが、優先順位が母子よりも母乳なのはおかしいですよね?
BFHだからと言っても、SOLANINさんの仰るような素晴らしいところばかりではないと、声を大にして言いたいです。

BFHかどうか関係なく、お母さんを凹ませるタイプのスタッフってわりといますよね…
それとは別に(あるいはそれと絡み合って)、お母さん側も「ミルクを与えた方が赤ちゃんも満足できてお母さんもゆっくり休める」レベルの知識しかないと、BFHがトラウマになっちゃうこともありますよね。

全体的に、日本はまだそういうレベルってことなんでしょうね…全く同じ経験でも、「周りになんて言われたか」「自分がどれだけ知識を持っているか」で、気持ちもモチベーションも全然変わりますもん。

スタッフとお母さんの両方に、適切な情報が行き渡るようになって欲しいなと思います。SOLANINさんの活動は、とても大きいと思います。

>もにゅさん
こちらのブログはアメブロ時代から読んでおりますが、不勉強のようで申し訳ありません。
生後7日目の時点で母乳がほとんど出ておらず、
お腹を空かせて何時間も泣き続ける赤ちゃんに少しだけでもミルクを与えたいと思うのは間違った知識なのですか?
お腹を満たしてあげたい、と思うのは間違った母性なのでしょうか。
大きめに産まれてるからもう少し体重減っても大丈夫だから、頻回授乳で乗り切りましょうと言われ、
お腹が空きすぎて眠ることもできない赤ちゃんはかわいそうじゃないんでしょうか。
私にはミルクを使わないことに意固地になって赤ちゃんを蔑ろにしているように思えます。
もにゅさん、正解を教えてください。

横入りすみませんT^T
私はお母さんがニコニコしてられるのが1番だと思いますよ!絶対絶対間違った母性なんかじゃないですよ〜!そこのスタッフさんがチョット意固地になりすぎてたのかな?お母さんの身体や心の事を思いやれてなかったのでは?って思います。

トラウマです。
BFHを希望した訳ではなく、個人病院から救急でBFH認定の病院に搬送され出産。

起き上がれないほど辛いのに頻回授乳。

入院中は苦痛でしかなかったです。
我が子がかわいいと思うのに半年以上かかり、2歳を目前にした今でも二人目は欲しいけれど、またあの日々が……
と思うだけで子どもをつくる気になれません。

BFHのトラウマさん、
きららさん、
お辛い経験をされたのですね。

私は1人目を「なんちゃって母乳推進」の産院で出産しました。
花畑妊婦だった私は、「お母さんがゆっくり休むのが大事」「赤ちゃんが泣きやむまでミルク足していいんですよ」などの助産師さんや看護士さんの「優しい」言葉に、言われるがままミルクをあげていました。
生後3日目の夜は一度に80mlも飲ませました。
最強母乳外来で知識を得てから、「胃がパンパンで赤ちゃんはさぞかし苦しかったろう…自分が無知だったばっかりに可哀想なことをしてしまった」と申し訳なく思いました。
そんな状態で母乳が軌道に乗るわけもなく、混合で退院。
周りのママたちもみんなそうでした。
母乳は出る人しか出ないんだと思っていました。
ネットでたまたまアメブロ版最強母乳外来に出会い、それからは必死で完母を目指しました。
サポートしてくれる所を探して行き着いたのはBFHの母乳外来でした。
温かい言葉をたくさんかけてもらい、適切な助言を受け、ほんの少ししか出なくなっていた母乳を自然卒乳するまで続けることができました。
あの頃は、「あんな病院で出産していなければ…」と恨んだり、「BFHに出会っていれば…」と後悔したりしていました。
出産した産院でかけられた「優しい」言葉は、結果的には私と赤ちゃんに優しくはなかったのです。

ただ、これはあくまでも私の場合。
BFHのトラウマさんの場合とも、きららさんの場合とも、全く別なのですよね。
出産の状況も、赤ちゃんのキャラや飲み方も、そして病院の方針も、病院スタッフの性格もみんなバラバラ。

私に必要だった「まだおっぱいで頑張りなさい!」という叱咤激励を私は得られなかった。(BFHのトラウマさんが言われた言葉はあまりに強すぎると思いましたが…言い方って大切ですよね)
BFHのトラウマさんときららさんは、追いつめられた心に必要だったいたわりの言葉やサポートを得られなかった。

長々と書いて何が言いたいかというと、私たち、前回は病院やスタッフとの巡りあわせがうまくいかなかったのですね、ということです。

現在、2人目を妊婦中で通っている病院はBFHではありませんが、(お世話になった母乳外来のあるBFHは遠すぎて通えなかったので)母乳育児推進の病院で、私の前回のお産や母乳育児に関する後悔や今回のお産への希望をゆっくり熱心に聞いてくださって、「応援します。一緒に頑張っていきましょう!」と言ってくれる病院です。
「BFHだから○○だ」「ミルク推進だから○○だ」ということではなく、それぞれのママと病院、スタッフのみなさんとの相性なのだと実感しています。

きららさん、2人目の妊娠に前向きになれるような病院があるといいですね。
友人は「最初からNICUがあるとこに通っとけば何かあっても搬送されなくてすむ」と、大きな市立病院に通っていました。
そういう病院で相性のよさそうなところがあるといいですね。

BFHのトラウマさん、うちの子どもは新生児の頃、病気のために10日間点滴だけで何も飲ませられなかったことがありました。
お腹が空いて泣く赤ちゃんを一晩中抱いて過ごしたあの辛い日々…。
今思っても涙が溢れます。
お腹を満たしてあげたいという気持ちは決して間違った母性ではありませんよ。
本当に、痛いほどお気持ちがわかります。
もにゅさんがおっしゃるのは多分、母乳の分泌には時間がかかることや、新生児は満腹中枢が働いておらずお腹空いてなくても吸いたい欲求で泣き続けることがよくあること、新生児の胃はビー玉くらいしかないこと等を出産前からママたちが知っていれば、不安にならずに対応したり、周りの言葉に傷つけられずにすむことが増えるんじゃないか、ということかなと思いました。
実際、上記のことだけでも知っていれば、あんなに落ち込んだり焦って多量のミルク飲ませたりしなくてすんだと思いますし。
あなたが責められているんじゃないですよ。
混合から完母への努力をし続けたあなたの母性に自信を持ってください。

たくさん書きすぎました。
どうかたくさんのママたちが納得のいくお産を実現できますように…。
長々失礼しました。

>まりママさん
暖かいお言葉、ありがとうございます。
退院後、30mlのミルクを飲ませたとき、それまでずっと何日も泣き叫んで全身を強ばらせていた赤ちゃんが、
初めて安心したように腕の中でホッとリラックスして柔らかくもたれてきた感覚を今でも覚えています。
「おっぱいでこうしてあげたかった」という気持ちと「やっと母親としてこの子になにかをしてあげられた」という気持ちが入り混じりました。

>きららさん
お辛かったことでしょうね・・・。
産院のスタッフさんは「ミルクを足さずに退院させた!」という達成感に浸っておられるのだろうと思うと、やるせない気持ちになります。
母乳育児を完遂させることは、いかなる場合でも何を差し置いてでも最優先すべき事項なのかと疑問に思います。
私も今でも、入院中尋常でない泣き方を続けて声すらでなくなった我が子の顔を忘れることができません。
(3400gで生まれ、退院時まで体重が上向くことなく2900gまでやせ細っていました)
私はもともと母乳育児を希望しておりBFHを選び、妊娠中から勉強準備をしていましたが、
我が子をあんな目に遭わせてしまったのは、私の選択が間違っていたんじゃないかと今でも後悔しています。

>youkaさん
お辛い経験をされたのですね・・・新生児に点滴というだけで胸が締め付けられるようです。
仰るとおり、BFHだからこうだ、ミルク推進病院だからこうだ、ということではありませんよね。
ただ、私はSOLANINさんのBFH賛辞を読むたびに「お母さんたちにはBFHだからという理由だけで産院を選んで欲しくない」と強く思っています。
病院の理念よりも大切なものがあることを理解し、それぞれの母子に合わせ、臨機応変に対応してくれる病院を選んで欲しいのです。

余談ですが、市の新生児訪問で、最近は母乳育児の推進が行き過ぎている傾向があり、マタニティブルーや産後欝が増えているという話をされました。
母乳育児の良さを伝えるために、ミルク育児を貶したり、不安でいっぱいのお母さんを否定するような物言いをされる助産師さんが少なくないことが悲しくてたまりません。

上の子をミルク育児推進病院で出産しました。おっぱいで育てたい!その気持ちはあっても漠然としたものでした。

母子同室したのは数時間だけ。フレンチのフルコースのお祝い膳にワインまで飲めて、それはもう私には快適でしたよ。ほぼミルク。おっぱいいつ出るんだろうなぁと。

日数×10mlでミルクを飲ませ退院後も直母のあとミルク。寝る前の授乳はミルクのみ。

退院後地獄でした。
泣き止まず足りていないと思い、ミルクを嫌がる息子の口に泣きながら無理やり突っ込んでいて…

鬱病になっていました。ミルク後15分もすると息子の顔に真っ赤な発疹。

ヒドいミルクアレルギーでした。後になってわかったことです。


本当に可哀想なことをしてしまいました。ミルクアレルギーだとアレルギー専用ミルクになりますがドクターの指示なしでは補足できませんし、高いし、なんか苦いんです。


なんとか直母で頑張れないかと自宅に戻ってから母乳外来探し。お世話になったのがBFHの母乳外来。本当に本当にお世話になりました。

もうこんな思いはしまいと里帰りせず下の子はその病院で出産しました。

2人目だからわかっているでしょう?
…なんてなく丁寧に丁寧に授乳指導して下さりました。

授乳室で皆で授乳していましたが十分に分泌が出ていない間は皆さんシリンジで直母の後にミルクを補足していらっしゃいましたよ。直母のみで頑張りなさいなんて全くなかったです。

ただ日数×10mlではなくその赤ちゃんとお母さんによってです。


出産後クタクタでどうしても起き上がれないときは添乳してました(笑)

出血多量で起き上がると貧血で目が回ってしまうから。

ブログを読んで色々情報仕入れていたので聞きやすかったのかもしれません。あれはどうか?これはどうかと。

出ないんだから…なんてことを言ってしまうスタッフさんがいたのは非常に残念だし、悲しくなりますね。


母乳育児の推進ならば、母乳が足りるくらい出るか出ないかになるのではなくおっぱいを飲む、あげる行為を通しての母と子の絆に赴きを置いて支援していただけたらと思います。

栄養のみの母乳かミルクかになるとやはり楽しめなくなってしまいますので。

SOLANINさん引き続きよろしくお願いいたします。

BFHのトラウマさんのご意見、本当に涙が出そうです。
私も先日出産して、里帰りだったので選択肢がなくBFHでした。
私の場合は、出産前日から丸2日寝ていないところに赤ちゃんをつれてこられ、帝王切開の術後で一切からだが動かないところに置いて行かれたのです。
普通だったら目を覚ましてあやすことができたでしょうが、手術と頻回授乳を終えて、もう頭はグラグラで目が霞んで何も見えないところに、です。赤ちゃんはどうなったと思いますか。
心肺停止になりました。急変を発見したのも、赤ちゃんのバイタル確認したのも、ナースコール押したのも私です。助産師は何もしてくれませんでした。
毎晩眠りにつくときに、赤ちゃんが連れて来られたシーンがフラッシュバックします。眠ったら赤ちゃんが死んでしまう、と泣けてきます。目が覚めると今度は赤ちゃんが無言で横たわっているのを思い出して泣いてしまいます。もう出産も赤ちゃんもたくさんです。

BFHが基本的な術後管理や安全性を疎かにして裁判になっている例をご存知ないのですか。
私の入院した病院も同系列だったにも関わらず過去の事故を知らなかったそうですが、BFHを推薦なさるなら、問題点にも目を向けるべきではないでしょうか。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 母子異室の病産院にお見舞いに行ったら・・・ | トップページ | 注意すべき吐乳とは? »

カテゴリー

2020年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アクセスカウンター

  • アクセスカウンター
    現在の閲覧者数: