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2014年6月12日 (木)

出産後のおっぱいマッサージは要るの?

先日私は「開通すれば分泌は変わる!」という記事を書きました。
誤解されませんように補足の意味でこの記事を書きます。

 SOLANINの勤務先のように出生直後から24時間母子同室というスタイルであれば、産後のルーチンケアとしてのおっぱいマッサージは要りません。
もし、産後のルーチンケアとしておっぱいマッサージが必要だとすれば、母子異室の病産院で、3時間以上の授乳間隔を空けて、規則授乳をしているのであれば、乳房うっ積が重症化し易いから、欠かせないと言えるでしょう。
 

一般的にはご存じない方も多いのですが、そもそも、おっぱいの分泌を高めるには、赤ちゃんに頻回に吸ってもらうことが一番なのです。
赤ちゃんが吸ってくれることで、おっぱいを造る『プロラクチン』というホルモンの分泌が増加して、おっぱいの分泌が増加するというメカニズムになっているからです。

 そうは言っても、「おっぱいマッサージをしてもらったら、おっぱいがビュービュー出て来た。」という話は耳にタコが出来るくらい聞いたことがありますよね?
それはどういうことなのか?
おっぱいマッサージをしてもらうと、先日の記事のAさんのように、乳管の詰まりが取り除け、開通が改善します。
乳頭・乳輪が柔らかく伸びやかになり、赤ちゃんの吸啜が効果的に出来るようになります。
また、おっぱいマッサージにはおっぱいを射出するホルモンである『オキシトシン』の分泌を増やすはたらきがありますから、勢いよく出るようになります。
そうすると、赤ちゃんは懸命に吸啜しようとしますから、おっぱいを造るホルモンである『プロラクチン』が増加して・・・という展開になるのです。
おっぱいマッサージをしてもらったからといって、おっぱいを造るホルモンである『プロラクチン』が増加するわけではありません。
 

そこのところを誤解しないように気を付けてくださいね。

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