ラッチオンのダメ出しは躊躇わないで!
赤ちゃんが上手にラッチオンが出来ているかどうかの見え分け方は、過去記事にも書いてありますから、読者のみなさんはよ~くご存知かと思います。
(そして、花畑妊婦さんには衝撃の事実でしょうが、すべての赤ちゃんとお母さんの組み合わせで、最初から上手にラッチオンが出来るわけではないですね。)
明らかにラッチオンが上手くいっていない場合は、お母さんの乳頭がどんどんズタボロになってしまいます。
乳頭頂の発赤くらいでは済まず、水疱や血疱を形成したり、亀裂が入ったり、出血したり・・・というように、重症化してきます。
1回傷が付くと、治りきるのに数日から3週間くらいかかることもあります。
治りきるまでは、お母さんはラッチオンの瞬間から30秒~1分間は、痛みを堪え続けてはなりませんよ。
上手くラッチオンが出来てさえいれば、赤ちゃんがリズミカルに吸啜し始めて30秒~1分間経てば、最初におっぱいを吸啜された時の激痛が緩和されてきます。
逆に1分間以上激痛が続くなら、上手にラッチオンできていないのは明らかです。
お母さんが1分間以上痛みを堪え続けたままおっぱいをあげることを繰り返すと、赤ちゃんが勘違いしてしまいます。
つまり、より一層下手っぴなラッチオンを助長することになり、軌道修正が困難になってしまう恐れが大きいのです。
下手っぴなラッチオンに対しては、「今のラッチオンはなってないよ!」という注意喚起・警報発令することは想像以上に重要です。
お母さんが乳頭の痛みを堪え続けたら、赤ちゃんが上手にラッチオン出来る・・・ってものではないのですね。
時にはダメ出しが5回10回と続くかもしれません。
でも、ダメ出しをして、ラッチオンのやり直しをしなくては、「乳頭が痛く、傷がちっとも軽快しない」「時間ばかりが過ぎてゆく」「なのに量的に飲めない」という三重苦からの離脱が遅れるだけなのですわ。
ですので、稀にでも上手にできたら褒めちぎって、「今のは上手だよ。いつもこういう風にしてくれたらたくさんおっぱいが飲めるし、お母さんは助かるんだけどな。」と、赤ちゃんに対し、アピールしてください。
赤ちゃんがこの先、勘違いし続けないように、そして、出来るだけ早く上手なラッチオンをマスターするためにも、下手っぴなラッチオンに対してはダメ出しを躊躇わないでくださいね。
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