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2014年7月18日 (金)

2010年5月5日付の日経新聞の記事について。

雨風呂時代の読者さんのたらの芽さんから教えていただきました。
以下、記事の要旨を抜粋します。

「出産後入院4日に短縮も」
利点:ベット数不足補う
(2008年に出産可能な病産院は全国に2567施設まで激減している。)
出産後の母子の入院を4日以内に短縮する医療機関が出てきた。中には24時間後に退院させる例もある。
病院からしてみれば、入院期間を短縮することにより、出産の受け入れを1カ月あたり、3割強増やすことができたトコロもあるという。
ただ、早期退院の場合後の母子のフォロー体制整備は不可欠」と病院ではくぎを刺す。
⇒助産師、退院後の支援を拡充「早期
退院母子のフォローアップスキルを磨く修会」を行う。(記事のコメント)
⇒入院日数を短縮すれば、妊産褥婦さんの回転はそりゃあ↑するでしょう。
病産院も儲かるでしょう。
もちろん私だって産婦人科のドクターは減少し、分娩可能施設が集約化していることは充分知っています。
けど、助産師は現状の入院期間をフルに活用し、退院後育児がスムーズにスタート出来るよう(つまり、赤ちゃんを産んだ女性がお母さんとしてひとわたりのことを自分でやっていけるレベルまで育児スキルのアップを図っていくために)ケアや保健指導に取り組んでいるのです。
あのね~、赤ちゃんを産ませたら終わりぢゃないんですよ、産科入院というモノは。
この記事は産婦人科ドクターの視点からしか見ていないねぇ。
助産師は仕事量もマンパワーも現状で手一杯なんですよ。
大多数のお母さんが育児スキル習熟的に無理であろうという段階(3日目)であっても退院日になったらトコロテン式にお母さんを追い出すってことですか?
退院後の支援拡充はアイデアとして良いのですが、何処の助産師がいつその研修会に参加して、退院された母子を家庭訪問してフォローするんですかね?
病産院の助産師は難しいでしょう。
その間、病産院では助産師が一人以上居なくなるのですから、勤務体制的に無理。
地域の開業助産師にフォローしてもらえばいいって?
だったら、開業助産師が居ないエリアはどうするの?(SOLANINのコメント)


懸念:新生児の健康状態の確認が手薄になる。
「早期退院では、黄疸や脱水症状で赤ちゃんの再入院率が高くなる」と言う大学教授(北海道大学の水上教授・日本産婦人科学会ガイドライン作成委員長)もいる。

⇒新生児の生理液体重減少は初産婦さんの赤ちゃんであれば、3日は続くことが殆どです。
おっぱいの立ち上がりには3日間は見ておかなきゃいけません。
赤ちゃんの体重がズルズル減っていて先の見えない時期に退院したいですか?
また、生後3日目ころから黄疸値が高くなってきます。
病的な高ビリルビン血症か否かの診断はは採血しないと判りませんし、測定には専門の機械が必要です。
光線療法等の治療は当然再入院となりますよ。
また、先天的な心疾患の発見は生後2~3日経たないと、兆候すら発見出来ないものもあります。
例えば生後3日目が土日祝日になれば、兆候発見し要精検であっても、マンパワーの関係から精密検査が出来ないと思いますよ。
退院後精密検査のために来院させるのですか?
もし赤ちゃんに万一の場合、自宅では迅速な対応が出来ないのでは?(SOLANINのコメント)

「母子を分離退院の試みも」
母親は4日以内の退院に問題はないが、新生児の健康状態把握には時間をかけるべきだとの意見が根強い。
六甲アイランド病院(神戸市東灘区)は、母子の退院を切り離す独自の試みをしている。母親は産後3日目から退院可能だが、新生児は「健康状態を慎重に見極める必要がある」として、生後5日目以降の退院しか認めない。

⇒分離退院の際の、授乳についてはこの記事には一切書かれていませんでした。
母子を別々に退院させてその間、授乳はどうするのか気になって仕方ありません。
産後入院中に母子同室で頻回授乳しないでどうするんだ・・・、とびっくりしました。

(たらの芽さんのコメント)
⇒今よりも明らかに後退するやり方で、母乳育児は上手くいかないと思います。
母子分離退院を考えている医療者は「母乳育児」なんてハナッから考えたことがないのは明白でしょう。
「母乳育児」を希望しないお母さんだったらいいのか?
でも、赤ちゃんには母乳権(おっぱいを飲む権利)があるんですよ。
赤ちゃんは無視ですか?

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コメント

母子分離退院!

(;д) ゚゚ {メダマドコー

 そんな事する病院があるんですか…。もう4年前の話の様ですが、まだ行われているのでしょうか?
 母乳の事も当然ながら心配過ぎますが、先に退院させられるお母さんの気持ちについて何の配慮も無さそうなのが気にかかりました。

 医学的な理由も無いのに、生後数日の赤ちゃんと一つ屋根の下にすら居られないって、私なら悲しいし心配で辛いです。どんなに優しい言葉で慰められても、必要性を論理的に説かれても、納得出来るものではないと思います。
 産科不足の今、病床の回転率を上げる事も必要なのかもしれないですけど、産婦に辛い思いを強いてまでするべき事なのでしょうか。産科の事情と赤ちゃんの健康に比べたら、産婦の気持ちなんてどうでもいいと?たかが二日なんだから我慢しろって言うんですかね。人道的にもそれはないわと、私は思いました…。


以前よりこのブログの記事に大変お世話になっております。

私は今年の8/5に出産し、8/9に退院しましたが、
まさにSOLANINさんの危惧されている状態を体験しましたので、書き込ませていただきます。

私は入院中にミルクを足しながらも頻回直母試みていましたが、
娘が小さ目赤ちゃんで直母がうまく飲めませんでした。
さらに3日目に胸が岩のように張り、もっと飲めず。
退院前にミルクの量を増やしました。

退院翌日の再検査でビリルビン値が16.1あったため、
子どものみ再入院。

もともとうまく直母できていなかったので落ち込んでいたところに
ミルクの量を増やしたことでさらに自信を無くし、
さらに退院後すぐに赤ちゃんと離れたことで悲しくてかわいそうで…
母乳だと黄疸が長引くこともあると知り、母乳で頑張ろうとした自分が
悪かったのではないかと自分を責める状態でした。

幸いだったのは、産後、里帰りしたことです。
母乳育児体験者の実母が「赤ちゃんはおっぱいが一番大好きなんだ」
と、授乳の方法などを見つつ、自信をつけさせてくれたのです。
お陰様で、現在のところおっぱいトラブルも無く、ほぼ母乳で対応できるように
なりました。

産院での対応が悪かったとは決して思いません。
助産師さんも、授乳の姿勢を見てくれたり、アドバイスをくれたり、
大変お世話になりましたし、ドクターも産科が減少している中、
常に満室の産科で忙しく働いておられ、頭の下がる思いです。
黄疸の光線治療に関しても、産院での母親学級で、知識は持っていました。

ただ、もともとの入院日数が長ければ…
そうしたら、私が体験したことは少し変わっていたのかもしれませんね。
母世代が母乳育児を体験していない方々や、里帰りが難しい方ももいらっしゃるかと思います。
そんな方々に、手厚いサポート体制が築かれますように、願ってやみません。

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