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2014年7月17日 (木)

母親が新生児を殺めるのを防ぎたい。

マタニティーブルーは多くの褥婦さんが程度の差はあれ経験するものですが、大抵は2週間以内に収束します。
ただ、うつの既往歴のある方や、産後の生活にサポートが得られにくく、孤立化すると、産後うつに移行することもあります。
赤ちゃんが泣きやまない、おっぱいを飲まない、おっぱいが足りない、眠らない等が重なると、どうしていいか分からなくなってしまったり、無力感や絶望感に襲われたり、赤ちゃんと二人で過ごすことが耐え難い苦痛になったり、抱っこしてあやすことも出来なくなることさえあります。

周囲にSOSを発信することが出来れば、なにがしかの対応が出来るのでしょうが、そうでないと2011年にあった、横浜市の41歳の女性(初産)のように、冷水を張った浴槽に生後12日目の新生児を抱っこして入り、心中するつもりだったが、結果的に溺死させるというような痛ましい事件が発生することもあるのです。
「母乳の出が悪かったことを苦にしていた。」とか「哺乳瓶の洗い方が分からなかった。」とかイマイチ情報が錯綜している感じがしますが、不妊治療を受けていたそうですから、妊娠出産でいっぱいいっぱいで、産後の生活やおっぱいのことなんて想定外だったのかもしれませんね。(涙)
(そう言えば、昨年5月には川崎市で33歳の女性(恐らく初産)がショッピングセンターの女子トイレで生後9日目の新生児の首を手で絞死させたという事件もありましたよね。)
多くのお母さんがおっぱいが上手くいけば、子育てに自信が付いて、頑張っていけるという事実の積み重ねを知っているだけに、もしかして退院後の母乳育児支援が機能していれば、こんなことにはならなかったのかと、胸が苦しくなります。
個人情報の保護重視のため、病産院が保健所や保健センターへの情報提供をすることは、本人の同意なしでは進まないのが現状です。
しかし、既往歴や入院中の様子から、退院後孤立化したら、新生児の生命の危険が察知されるのであれば、無条件で情報提供出来るようにはならないのか、お節介かも知れないけれど、見守ったり育児サポートのための介入が出来ないのかと、悔しく悲しくなります。

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