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2014年7月19日 (土)

よく泣くが、おっぱいを咥えたら直ぐに眠るの繰り返し。

新生児、いいえ場合によっては生後3ヶ月頃までは、記事タイトルのような赤ちゃんがしばしばいらっしゃいます。
その多くは舌小帯短縮症の場合です。(そうでない赤ちゃんもいらっしゃいますが、数的には少ない印象です。)
くたびれ易いのでおっぱいを咥えたら直ぐに眠り、でもおなかが空くので直ぐに目覚めて泣き出すのを日々何度も繰り返す傾向があります。

おっぱいが沢山出ていたとしても、SOLANIN的な目安としては、入院期間中だと搾乳すれば量的にはかなり良好《20~30g/回はイケる》なのに、直母で哺乳できるのは、入院期間中だと《2~10g/回、多くて10g台/回》・《1ヶ月までだとほぼ30g台/回止まり》と、1回哺乳量が少ないからだと思われます。
ポジショニングやラッチオンを工夫していても、乳頭に傷が出来て痛い場合も多いです。
このタイプの赤ちゃんを順当に発育させるには、1にも2にも頻回直母しかありません。
実質的に3分1クールが体力の限界ですから、回数を稼ぐしかないのです。
それに加えて、搾乳を補足します。
(搾乳が取れないお母さんの場合は、ミルクを補足することになります。)
とにかく赤ちゃんの体重を大きくするしか、テクニックを磨き、スタミナを増強する手段は無いようです。
かといって、安易なタイプの市販の某哺乳瓶でジャンジャン補足してブロイラー並に促成肥育すればいいってものじゃありません。
SOLANINはシリンジで補足をすることで、テクニックとスタミナを向上させた方がイイ結果につながる例を数多く見ていますので。

初期の過去記事にも書いた憶えがありますが、このタイプの赤ちゃんは4800gを超えると、かなりテクニックもスタミナも向上しますので、搾乳補足により実質的な哺乳量を賄っていた場合は、搾乳の量を減量できたり、ゼロにすることも可能です。

舌小帯短縮症の赤ちゃんの場合、スポ根アニメorドラマみたいなキツい授乳生活になります。
ん~そうですねぇ、場合によっちゃ100日間くらいかかるかもしれないけれど、そうすれば記事タイトルの状態から離脱できるパターンになるかと思われます。

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