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2014年7月26日 (土)

ATLのワクチン、臨床研究もうすぐ始まる?

2012年1月20日過ぎから新聞各紙やネットの情報サイトで書いてあったことですので読者のみなさんもご存知かと思います。
大阪大学免疫学フロンティア研究センターと大阪大学病院が来月学内の倫理委員会に申請し、ウィルスが原因で発症する成人T細胞白血病(以下ATLと表記します)をワクチンで治療する臨床研究を始める予定らしいです。

ATLを発症した場合、効果的な治療方法として骨髄移植があります。
(でも、骨髄移植には年齢制限があるし、そもそも型の合うドナーがいなければどうにもならないものです。)

骨髄移植待機の場合は抗がん剤が投与されることになります。
ATLは感染=発症ではありません。
感染された方が発症する確率は5%前後と言われ、発症までに50年前後の期間があるものの、発症したら急速に悪化するため治療の難しい白血病でもあります。

ちなみに、ATLに感染しているかどうかは、大抵は妊娠初期の検査で判るようになっています。(公費負担や検査のルーチン化が拡がってきています。)
ATLの感染経路の主なものは母乳とされていますから、赤ちゃんが生まれたら好きなだけ&欲しがる間はずっとおっぱいをあげたい・・・と希望しても、ATLに感染している方は涙をのんで断念されているという重い事実を知って欲しいです。

これから臨床研究に参加される対象者さんの治療効果次第ですが、我が国にはおよそ100万人のATL感染者の方がいらっしゃいますので、実際にこのワクチンに副作用が無く、治療や発症予防に効果があることが立証されれば、実用化に向かい大きな希望の光になるでしょう。
「どうかこの臨床研究が成功しますように。」と、心から祈リたいと思います。

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