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2014年8月の記事

2014年8月31日 (日)

お勧めしたい書籍『いのちの授業』

もう2~3年くらい前になるかと思いますが、おっぱいのケアについて2回ほどお勉強をしに行ったことがあります。
その団体名は、BSケアプロジェクトっていいます。
主宰者は、福岡県柳川市在住の寺田恵子先生で、めぐみ助産院を開設されています。
複数のメディアにも登場されている有名人ですし、地元の方でお世話になっていらっしゃる方は、「あぁ!」というリアクションだと思います。(笑)

セミナーでの手技的な学びは日々のケアに取り入れることが出来、有意義だったのですが、それ以上に素晴らしいなと思ったのが、寺田恵子先生のお人柄です。
お人柄に触れてセミナー会場で購入したご著書は、もちろん何度でも読み返していますが、読む度に深い感銘を受けます。(サインをいただいています。)

自分が出産した時に感じたこと、自分が分娩介助をした時に感じたこと、直ぐに思い出せます。気持ちがささくれている時も、やさしくなれるんじゃないかな?
2011年発行の本です。

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196ページで、定価は1300円+消費税です。
街の書店様でもお取扱いされているようです。
密林などのネット書店でもお取扱いされていますが、発行部数の関係か在庫が少ないせいか分かりませんが、凄い価格になっています。(汗)

黄疸値が高いから、おっぱいを中断する?(生後1ヶ月迄)

一般的に日齢・体重毎の基準値よりも黄疸値が高く、光線療法をした赤ちゃんは念のためということで、退院数日後に1回は黄疸値の再検ということで、ドクターから受診を促されます。

時々、活気があり、おっぱいも3時間以上間隔が空くこともなく、おしっこやうんちの量や回数も多くあり、体重増加も良好で、黄疸値以外の血液検査のデータには特に問題が無いのに、黄疸値がリバウンドしてしまうことがあります。 

これはいわゆる「母乳性黄疸」と呼ばれるものですが、残念なことに、各病産院で取り扱いがまちまちで、母乳育児に全く理解のないトコロでは、赤ちゃんだけ再入院させて、経過観察もしくは再度の光線療法を施行するようです。
その間、お母さんはどうするのか?は全く指導無しです。(汗)
母乳育児を続けたいお母さんは、赤ちゃんの入院中「何も言われなかったから何もしない。」などという愚かな対応ではいけませんよ。
時間毎におっぱいを搾り、乳管が詰まらないよう、分泌を維持できるように対処されます。
必要に応じて冷凍もしくは冷蔵保存される方もおられます。
仮に1日でも母子分離になったら、その間の乳房管理をおろそかにしないでくださいね。

離乳食にハマる完母の赤ちゃんの授乳はどうするの?(8ヶ月)

<ご相談内容>
6ヶ月から離乳食を開始して、現在8ヶ月で2回食なのですが、急に食べる方にハマってしまい、おっぱいの飲み方が少なくなってきました。
下痢もアレルギーもこれといった好き嫌いも無く、離乳食を喜んで食べてくれるし、常にパーセンタイルグラフ下限ラインギリギリだった体重も、いつの間にか真ん中近くなりました。
赤ちゃんの発育が良くなったことは有り難いことなのですが、たまに乳房が痛くなり、ヤバくなることもあります。
その時は必死に飲ませて無事回復していますが・・・(汗)

おっぱいは与えれば当然のように飲みますが、いまだに大して飲んでいない段階でふぅ~っと眠りそうになります。
おっぱいよりも、食べる方が好きなように思えます。
こういう場合の授乳はどのように考えたらいいのでしょうか?
 

<SOLANINの回答>
完母の赤ちゃんには珍しいケースなのでしょうが、離乳食を喜んで食べてくれるというのは、有り難いことですね。
下痢もアレルギーも無いのであれば、この先も量や硬さを考慮しつつ、ボチボチと離乳食を進めることは、問題ないでしょう。

問題は、お母さんの乳房コンディションですね。
基本はヤバくなったら、必死に頻回直母する・・・で桶ですが、まずは授乳間隔が空きそうな時間帯の前のお母さんのお食事は若干控えめにされたら良いと思います。
若しくは、おっぱいをちょこっと飲ませてから離乳食を食べさせるか?ですね。
いくら順調に離乳食が進んでいても、まだたったの8ヶ月の赤ちゃんです。
いきなりおっぱいを止めさせて、離乳食だけで体重を増やしたり栄養成分の摂取を賄うことは難しいと思います。

2014年8月30日 (土)

「泣いたらおっぱい」では遅いのか?

赤ちゃんが「泣いたら」おっぱいを飲ませるは基本です。
もちろん、おむつをチェックし、必要ならば交換したり、あやしたりすることは言うまでもないですが。
でも、それでも泣きやまなければ、やはりおっぱいをあげましょう。

但し、赤ちゃんにとって、泣くのには何かのサインを表していることは確かでしょう。
おなかが空いた、寂しい、暑い、寒い、苦しい、痛い、気持ち悪い、眠たい、退屈、怖い、痒い、遊びたい、お風呂に入りたいなどなど、様々なことを訴えかけているのでしょう。

時には不可抗力で赤ちゃんが泣いても迅速な対応が出来ないこともあるでしょう。
(たとえばお母さんがWC中とかで、お家の方がどなたもおられない時。)
それでもそういう場合でも、出来る限り早目に対応して泣きやむようにしてあげてください。
何故かというと、泣くことはそれだけで赤ちゃんはかなりのエネルギーを消費するからです。
それから、ギャン泣きをする間中、赤ちゃんは空気を飲み込みまくっているので、授乳後に吐乳しやすくなるからです。
また、赤ちゃんが泣くことの意味として、おなかが空くということのサインとしては、かなり追いつめられたというか、遅めのサインなのですね。
泣き過ぎるとおっぱいに吸いつけなかったり、吸い付くまでに疲れてしまって、必要な量のおっぱいを飲まないうちに眠りこけてしまうこともあるのです。
まだ、泣いていなくても、起きていて、お口パクパク、舌ペロペロしていたら、早過ぎるとは思わずに、「これもおっぱいちょうだいのサインだな。」と捉えて飲ませてあげましょう。

夜間起こしてでもおっぱいをあげた方がいいですか?(6ヶ月)

<ご相談内容>
生後6ヶ月の赤ちゃんの母です。
生まれた時からの体重の推移は以下の通りです。
生下時:3395g⇒33日目:4642g⇒86日目:6810g⇒127日目:7935g⇒138日目:8150g⇒180日目:8800gです。
毎日ニコニコしていて元気いっぱいです。
発達も全て正常と小児科ドクターから言われています。
ただ、満腹中枢形成以降は、哺乳量や回数が減少気味で、どんなに頑張っておっぱいセールスしても、8回/日が精一杯です。
ちなみに私自身は、出産以降、有り難いことに乳房トラブルはゼロです。
このような状況ですが、夜間起こしてでもおっぱいをあげた方が良いのでしょうか?

<SOLANINの回答>
可愛い赤ちゃんがおっぱいだけで、しっかり順調に発育されているご様子、何よりですね。
しかも、乳房トラブルを起こすことなく・・・というのは理想的です。
これからは、離乳食も開始されるかと思いますので、今以上に哺乳量を増加させなくては!とシャカリキになる必要性はありません。
 

夜間授乳は、赤ちゃんの発育ペースを月齢相当に維持向上するにはとても良い方法ですが、仮の話、夜間ぐっすり数時間眠ってくれてもこのように順調に発育され、尚且つ乳房トラブルとは無縁であるならば、敢えて起こさなくても大丈夫かと思います。
逆に、赤ちゃんがぐっすり眠るのに合わせて、相談者さんも一緒に眠っていたら、乳房緊満がハンパなくて夜間でも搾乳したいくらいだとか、漏乳が多くてパジャマがビショビショになるというような状況であれば、赤ちゃんにお願いして飲んでもらうのが良いと思います。(赤ちゃんが傍に居るのに、夜中にシコシコ搾乳なんて、孤独過ぎますよね?)
満腹中枢が形成していても、キョロちゃんであっても、夜間寝込みを襲うと、すんなり真面目におっぱいを飲んでくれると思います。
具体的に申しますと、目は閉じて、お口だけしっかり動かしてくれますよ。

勿論、いくらこれまで順調に発育されているとはいえ、今後も赤ちゃんの体重増加は気にはなるかと思いますので、過去記事にも書いていますように月イチくらいのペースでチェックされたら、月齢相当に体重が増加しているか、もしも体重増加度が月齢相当よりも若干少なめだったとしても、心配ない状況かどうかの把握が容易ですから、そのようにされては如何でしょうか?

2014年8月29日 (金)

絶対にお母さんは除去食にすべきなの?(赤ちゃんに食物アレルギーがあった場合)

お母さんが召し上がったものは、ごく微量ではありますが、おっぱいに出ます。
赤ちゃんに湿疹などの皮膚症状が出ているのであれば、恐らく皮膚科でも小児科でもそれが食物アレルギーによるものかどうか検査をされたり、症状を改善するための塗り薬を処方されるかと思います。
そしてもしも、何らかの食物アレルギーであることが発覚したとしても、塗り薬で軽快出来る段階であれば、それで様子を見ることになるかと思います。

そうではなく、つまり塗り薬を指示通りに使ったにも拘わらず、一向に軽快しないのであれば、試しに7~10日間くらいお母さんがアレルギーの原因となる食物を完全に除去してみて、湿疹などの皮膚症状が軽快するかどうか観察してみるのもいいと思います。
そうすることで赤ちゃんの皮膚が綺麗になるのであれば、しばらくお母さんは除去食を続けた方がイイということになります。
ただ、赤ちゃんの食物アレルギーについては、月齢が進めば検査データが改善することも充分期待できますので、決して悲観的にならないでくださいね。

要は赤ちゃんに食物アレルギーが発覚したからと言って、十把一絡げにおっぱいをあげているお母さんが該当する食物の除去食をしなくてはならないのではなく、赤ちゃんの検査データや症状からドクターが助言されるものだと捉えて差支えないと思います。
決して自己流で開始しないでくださいね。

上の子と下の子は飲み方が違うってことありますよ!その2続き

Mさんと赤ちゃんの母子がが2週間健診に来られたのは生後14日目のことでした。
その日の体重は3264gで、退院時からの体重増加度は13.6g/日と、おっぱいの分泌に対して飲む量が少な過ぎることを示唆していました。
「その1」の赤ちゃんの兄弟よりも体重差は少なかったのですが、兄妹の組み合わせだったので、飲み方がおっとりし過ぎるからでした。

Mさん母子の再診は生後20日目でした。
再診までの1週間、こまめに起こして飲ませるように努められました。
相変わらず、1クールがやっとのこともあるものの、2クール飲めることも出来るようになってきました。
同伴されたおばあちゃんは「寝付くまでに時間がかかります。足りない訳ではないですよね?」と聞いてこられました。
私は、「体力が付いてきたのでしょう。元々は大き目の赤ちゃんなので、地力を発揮してきたのでしょう。」と答えました。
その日の体重は3448gになっていて、前回からの体重増加度は30.7g/日にアップしていました。
 

お母さんは「甘えん坊なのか、抱っこが大好きで・・・でも上の子たちがとても可愛がってくれるんです。」と、ニコニコしておられました。
「添い乳も出来ますしね~。1人目のお姉ちゃんは吸着も出来なかったから・・・
この子はそんなことないし。まぁ、お兄ちゃんはガツガツしていたし、このくらい大丈夫ですわ。」と肝っ玉が据わっておられました。
お母さんが元気ならおっぱいは大丈夫でしょう。(笑)
寝つきの悪さもお母さんはあまり気にならないようでした。

ヨチヨチ歩き、カタコトが言える1歳児であっても。

お仕事をしていらっしゃるお母さんで、育児休業をどの位取得できるのでしょうか?
法令上は最長で3年ですが、さすがに丸3年取得される方は殆どいらっしゃらないですね。
お仕事に復帰するには、保育園に入園できるかどうかということも、重要な案件だと思います。
特に祖父母に赤ちゃんのお世話を頼めない方にはね。

お仕事に復帰される時期って、どうなんでしょう?
早い方で半年くらいでしょうか。
ちなみにSOLANINの周囲は、大体ですが1年前後の方が多い印象です。
 

で、ここでは仮に育児休暇取得が1年としましょう。
1歳のお子さんが保育園に入園したとして、飲食回数はどのくらいなのか、考えたことがありますか?
朝食と夕食はお家で食べますね?
昼食は当然ですが、保育園でお給食です。
3歳未満のお子さん(いわゆる未満児さん)は朝10時頃と昼15時頃におやつをいただきます。
おやつの時間にお菓子を出される保育園もあるようですが、ふかしイモとか果物とか、子どもの栄養摂取バランスを考えたメニューを出される保育園も決して少なくないと思います。
それから、フルタイムでお仕事されているお母さんは15時半016時にお子さんのお迎えに行くのは不可能ですから、当然延長保育をされるかと思います。
保育園によって若干規定は異なるかもしれませんが、お迎えが大体18時を過ぎるようでしたら、保育園に居残りの園児達には補食が出されます。

つまり、ヨチヨチ歩き、カタコトが言える1歳児であっても、1日の飲食回数は決して3回ではなく、6回くらいあってもおかしくないのです。
って言うか、それで普通です。
 

歯が生えてきていても、まだ1回に沢山食べられない時期のお子さんが、発育に必要な栄養摂取に要する飲食回数は、オトナと同列に論じること自体、そもそも無理があるのです。

いいですか!
おっぱいやミルクよりもカロリーベースで高い筈の固形物を口にしている段階の、1歳児であっても、健やかな発育のためには6回くらい飲食回数があるのです。
なのに、ついこの間生まれたばかりの赤ちゃん、体重増加のペースが一番スパートの掛かる時期の赤ちゃん、離乳食もまだ開始していない段階の赤ちゃんで、1歳児よりも明らかに胃袋が小さくて、尚且つ消化の早いおっぱいしか飲んでいないのに、授乳回数がそれよりも少ないのは、どう考えても辻褄が合わないのです。
 

たとえ「抱っこしたり、相手をしていたらご機嫌♪」であっても。
たとえ「大しておっぱいを欲しそうにしていない。」のであっても。
たとえ「放っておけば、いつまでもよく眠り、手が掛からなくて助かる。」のであっても。
授乳間隔が異様に長く空き過ぎれば、授乳回数が相対的に減少してしまいますからね。
こういう場合、赤ちゃんの発育に関するアンテナを高くしてください。
「なんか、おかしいぞ。」
「こんなに長く、おなかが空かない筈は無いよね?」
「もしかして、ヤバいかも?」と、注意してください。

ご自分の赤ちゃんがもしも発育不良になったらどうしますか?
誰かに分けてあげられるくらい、よく出るおっぱいのお母さんであっても、ヘンに授乳回数をセーブして、そのペースをキープすることは、近い将来おっぱいが枯渇するリスクと隣り合わせであることを肝に銘じてくださいね。
お母さんに都合の良いことが、決して赤ちゃんの発育に良いとは限らないということです。

2014年8月28日 (木)

上の子と下の子は飲み方が違うってことありますよ!その1続き

Aさんの赤ちゃんは上の子さんよりも800g以上小さい同性の赤ちゃんでした。
上の子さんががっつり系だったので、麻呂系の下の子さんには対応が大変だったとのことでした。
生後9日目に2424gで退院時から16.0g/日のペースでしか増えてくれませんでした。

10日ぶりの再診では、お母さんなりに気を付けておられて、それまでとは違うスタイルの授乳になっていました。
「日中は1~1.5時間の間隔で、おむつを替えたり、金魚運動をしてとにかく起こすこと。」を頑張っておられました。
「夜間は2~3時間毎に赤ちゃんが起きてくれるようになり、欲しがるままに飲ませていた。」とのことです。
 

若干浅飲みですが、クッションを使用し姿勢を整え、深く吸着するように仕向けると出来るようになってきました。

生後19日目の再診ですが、赤ちゃんの体重は、2892gまで増えていました。
前回から44.6g/日と、ジャンプアップを体感できました。
直母量測定ですが52gも飲んでいました。
ご立派な限りです。
 

お母さんのAさんは、ほくほく笑顔で帰られました。

分泌過多で綱渡りの母乳育児、自己流を貫き綱から落下。

完母で分泌過多傾向の方であっても、恐らく当ブログの読者さんではない方は、授乳回数が少ない傾向にあるようです。

Sさんもその一人で、初めてお会いした2ヶ月の時点での授乳回数が6回/日でした。
1回哺乳量は120gもあり、飲み方も上手で、結果赤ちゃんの体重増加も良くて、赤ちゃんに助けられてギリギリ乳腺炎にはなっていない状態でした。
つまり、SOLANINから見れば、綱渡りをしているような母乳育児でした。
どう考えても赤ちゃんの満腹中枢が未形成なうちに、完母で6回/日は有り得ない(しかも夜間は8時間睡眠!)ので、私は「完母で2ヶ月で授乳回数が6回/日なんて、少な過ぎですよ。こんなことを続けていては、今に天見て唾を吐くようなことになりますからいけませんよ。」と、Sさんを懇々と諭しました。
 

しかし、残念ながら、SOLANINの説諭はSさんの心には響かなかったようです。
Sさん曰く、「懇々と言われたことは少しは気になっていたけれど、赤ちゃんが大して欲しそうにしていない時や眠っている時にあげることは、本当に必要なのか?と、疑問を感じていました。実際、4ヶ月の集団健診の際に、担当の小児科ドクターからも保健師さんからも、授乳回数について何も言われなかったですし。」だそうです。
しかも、「順調に育っていますね。」なぁんて言われたものだから、逆にすっかり気を良くされたらしい・・・(涙)
言い方が失礼かもしれませんが、医療者であっても、集団健診に携わられたその方達はどれだけ母乳育児のことをご存知なのでしょうね?
赤ちゃんの体重さえ増えてりゃイイってものでもないでしょうに。
母乳育児のことをあまりご存知ない方から褒めていただいて、それで善しとしていいのでしょうか?
少なくとも母乳育児を継続していく意思があるのならば、決して善かぁないと思いますよ。

そんなこんなしているうちに5ヶ月に入り、久しぶりにお会いしたSさんは持病が悪化され、急拠、遠方の病院に入院されることが決まったそうです。
Sさんは、「赤ちゃんのためにおっぱいを続けたいのです。退院してからもおっぱいが続けられるように分泌維持をしたいです。ついては何をどのようにすればいいのか教えてください。」ということで、受診されました。
病気のことはお気の毒だと思いました。
(赤ちゃんのお世話はご実家のご両親がみてくださるので安心とのことでしたが。)
遠方の病院で入院が決定している=母子分離になってしまうことで、Sさんが困っていらっしゃることは理解出来ますし、殊勝な発言に何とか力になれたらとは思いました。
しかし、念のためにと確認した授乳回数が、前回受診時よりもさらに減少し、4回/日と答えられた瞬間、あまりの授乳回数の少なさにビックリしました。
 

率直に申し上げて、現時点で母乳育児をしている&これからも続けていきたいと思っている方とは到底思えません。
納得がいかなくて、「どうして授乳回数が4回/日なのですか?」と、理由を尋ねると、「抱っこしたり、相手をしていたら機嫌が良く、おっぱいをあまり欲しがらないから。」だそうでした。
勿論、離乳食は開始していらっしゃいません。

あんなに、2ヶ月の時点で、「授乳回数が6回/日では、少ないのでいけませんよ。」と懇々と諭したのに。(涙)
それより減らすってどういうことやねん?
Sさんのしていらっしゃることは、SOLANINには意味不明です。
 

そんなことをしているから、案の定の言うべきか、乳房の活気は、♪昔の光ぃ~、今いずこぉ~♪状態に低下していました。
4ヶ月健診以降の赤ちゃんの体重増加度は、一気に激減していました。
危機的な状態になってきているのに、Sさんは意に介せず、「最近は授乳間隔を空けても乳房はガチガチに張らなくなって・・・射し乳になったのですかねぇ?」と、呆れるくらい呑気モード全開です。(汗)

でもまぁ、母子分離中の搾乳は必要なので、気を取り直して、搾乳の説明をしました。
今から手搾りを習熟されるのは難しいだろうということで、メ○ラ社のハ○モ○ーをお勧めしました。
一応、高価なお品なので、購入前にデモ用の搾乳器で試しに搾ってもらいましたが、タラリタラリと雫が垂れる程度で、とてもじゃないですが搾乳を冷凍して保存するほどには出ないのではないか?という体たらくでした。
 

SOLANINは母乳育児の推進とその支援を旨としてお仕事しています。
困っていらっしゃる方には、微力ながら何とかして助けて差し上げたいです。
でもね、こちらの助言したことは何一つ聞いて下さらなくて、ご自分のしたいことと、実際にやってることのベクトルが真逆の方には、どう対処させてもらったらいいのか、正直言って分かりませんです。

悪いですが、Sさんのような方には、付ける薬が見当たりません。

2014年8月27日 (水)

夏痩せにご用心!

暑さのせいで食欲が落ちたりしたのをきっかけに、お食事の摂取量がグ~ンと減ってしまうと、産褥期(=概ね産後2ヶ月まで)じゃなくても、お母さんの体重が減少してしまうことがあります。
女心的には、痩せたい気持ちは分かります。
1㎏…2㎏…と減ってきたら、きっと嬉しくなって思わず口笛吹きたくなるかもしれませんが、それ以上のペースで痩せるのは、ちょっと心配です。

BMIや妊娠中の体重増加量もある程度関係しているのかもしれませんが、急激にあばら骨が見えるくらいにまで痩せてしまうと、身体の防衛本能が働くためか、おっぱいの分泌が低下してしまうことがあります。
ジャブジャブ出ていた方であっても…です。
下手をすると、赤ちゃんが病気をしたわけではないのに、赤ちゃんまで体重減少を来たすことさえありますので、ホントに恐ろしいです。

例えば3食では必要なカロリー摂取が出来そうになければ、5回とかに分割してでもいいからきちんとお食事を摂取してください。
どれくらい食べればいいのかピンとこない場合は、入院中のお食事を思い出してください。
SOLANINの勤務先なんて、産後の合併症も何もない、つまり産科的にノーマルのお母さんの主食なんて、定食屋のどんぶりサイズの飯椀に、こんもりよそってありますよ。(あっ、治療食の方は違いますよ。)

赤ちゃんのおっぱいは、お母さんのお食事から作られるわけですからね。
でも、大上段に構えなくても大丈夫!
手の込んだ凝ったものを気張って作らなくても結構!
ふかし芋や茹でた枝豆やお握りのような簡単なものでいいんです。
お握り作るのがしんどかったら、フランスパン齧るのだって構わないですよ。
とにかく、お母さんが夏痩せしない程度のお食事を摂りましょうね。

ウトウトの時しかしっかり飲まない!(生後3ヶ月半)

<ご相談内容>
満腹中枢形成後、頸定後の赤ちゃんです。
ここのところ、「キョロちゃん」です。
そして激しく指しゃぶりをします。
おなかが空いてるかと思いきや、片乳でおっぱい終了します。
しっかりと飲んでくれるのはウトウトして眠たい時。
なので、ウトウトしたらすかさず飲ませるのパターンです。
授乳間隔は1.5~3時間で、それは全然大丈夫です。
おっぱいを飲んでくれたらそれでいいと思っています。
それまでは泣いたらおっぱいをあげていたものの、あまりに飲まないのでウトウトしたらすかさず飲ませるスタイルになったとのこと。
このやり方を続けていいのか?
離乳食をスタートするようになったらどうしたらいいのか?

<SOLANINの回答>
この時期は周囲に関心が出てくるから、周り全てが珍しく「キョロちゃん」になってしまって当然ですよ。
指しゃぶりはそれまでの拳骨舐めからの進化形で、特定の指に決まってきます。
これも正常な発達段階です。
舌小帯短縮症かその傾向があれば結構激しく指しゃぶりはするものです。
 

気が散りやすい「キョロちゃん」にはウトウトしたらすかさず飲ませるのパターンが王道です。(よく気が付きましたね!バッチリですぞ。)
同じような状態が恐らく2~3ヶ月は続くでしょうからその間は今のパターンで飲ませましょう。
離乳食が始まったら、1回食なら「キョロちゃん」状態で覚醒している時を1回確保しておっぱいをあげてその後に離乳食を食べさせます。

それでOKです。

母子で風邪を引いてしまったら。

母子で風邪を引いてしまうと、それまでの授乳リズムは大幅に狂います。
赤ちゃんはダラダラと鼻汁が出たり、鼻閉になったりします。
高い熱は出ていなくても、しんどくて気だるいからでもあります。
そうなると、普段はグイグイと力強くおっぱいを飲む赤ちゃんであっても、苦しくて、直ぐにプハーっとなります。
甚だしい場合は、鼻腔から飲んでいる最中のおっぱいと鼻汁が混じって出てくることさえあります。

翻って、お母さんにしても、しんどくてお食事がしっかり摂取出来なければ、自分のカラダを維持するのに精一杯で、おっぱいの出方が少なくなることもあります。

となれば、お家の維持メンテナンスをするには、月齢が何ヶ月であっても、新生児並にちょこちょこ飲みをさせるしかありません。
地道ですが、回数で稼いで、トータルで必要な哺乳量を確保して行きましょう。
風邪がよくなってくる頃には、抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・葛根湯都等の処方は中止となります。

追記:葛根湯はともかく、抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤は長期内服すると、おっぱいの分泌が低下しやすいので、最低限の服用にしましょうということです。(2011年12月17日8時17分)

2014年8月26日 (火)

咥える⇒ウトウト⇒すぐ起きる⇒咥える・・・(退院後1週間)

<ご相談内容>
生まれた時の体重が3560gあった赤ちゃんですが、飲み方にがっつり感がないようで、1クールかどうかすると片方1回だけでウトウトしてしまい、しかしすぐに目覚めてぐずりだすそうです。
前におっぱいをあげてから1時間も経たないうちにまたおっぱいを欲しがるそうです。
ミルクを足すことには抵抗はないそうですが、できれば母乳で育てたいそうです。

出産された病院では退院健診時にぐずっていた?とかで若干の母乳不足かもというようなコメントがあったそうです。
因みに体重減少は3480gまで回復していたとのこと。
 

<SOLANINの見解>
大きな赤ちゃんですね。
例えば出産の時にちょっとしんどい思いをしたり、女児の場合などではこの赤ちゃんのようにどうしても飲み方がおっとりしてしまいがちです。
新生児のうち、おっとりした飲み方をする赤ちゃんは1回の哺乳量が少なくなる傾向が大きいです。
欲しがる度にあげることを厭わないなら、赤ちゃんに合わせて飲ませてあげましょう。
回数の数え方だけを間違えないようにしてください。
1回1クールでいいですからせめて1日16クール以上のつもりであげてください。(片方1回で終了したら0.5クールと数えます。)

でも、おっぱいが良く出るお母さんがこのやり方であげますと、常に乳房がパンパン状態なので辛いものです。
赤ちゃんに合わせるといっても限界がある・・・と仰るならば、赤ちゃんの両足首を片手で把持して金魚運動をしたり、オムツを替えたり、足裏を指圧したりしてとにかく起こしておっぱいを飲むのを促してください。
赤ちゃんを起こしておっぱいを飲むのを促して、1回2クール1日10回以上のペースでおっぱいをあげてください。
そうすればすくすく育ちます。
 

赤ちゃんが胃でおっぱいを消化する時間は1時間半(~せいぜい2時間程度)ですから、飲み終わって1時間少々で起きるのは全く普通で母乳不足ではありません。
15分とか30分とかでまたおっぱいをほしがるのは、足りないのでなく単に休憩をして体力の回復に努めていたか、うんちや吐乳などでおなかが空っぽになった時など何がしかの理由があるのです。
こんな時は出し惜しみせずにおっぱいをあげてください。

それから、退院時健診の際にぐずるのは、たまたまおなかが空いていたか、ドクターの触り方が気に入らなかったためで、母乳不足ではありません。(笑)
また、退院日に生まれた時の体重に戻る赤ちゃんは初産婦さんの場合稀なことで、どうしてもそうしたいなら・・・医学的理由が全くないのにやみくもにミルクを補足するしかありません。
 

SOLANINの勤務先では生後10~14日くらいの時期に2週間健診をしていますが、だいたいその時期に生まれた時の体重に戻っていればおっぱいは充分足りていると見做します。
なので、この赤ちゃんは退院時の体重が生まれた時の体重の-2.2%まで回復しておられますから、何の問題もありません。

但し完母でなくてはならないとは申しませんが、『ミルクを足すことに抵抗がない』というお気持ちでは、どんなに充分なおっぱいでも、あっという間に完ミまっしぐらになりそうで、そっちの方がSOLANINは気がかりです。
是非『私は私のおっぱいで私の赤ちゃんを育てるぞ!』という気概を持っていただけたらと願って止みません。

深夜帯でも3時間間隔で飲ませたいのに、起きない。(1ヶ月)

<ご相談内容>
今回の出産で2人目です。
完母ですが、2週間健診でも1ヶ月健診でも、赤ちゃんの体重増加は順調と言われました。
今困っていることは、1人目の時のは考えられなかったことですが、赤ちゃんが深夜帯に眠りこけていることです。
私は乳房が張り易いので、乳房トラブル防止のためもあり、3時間以上授乳間隔を空けない方が良いと助産師さんから指導されています。
なので、目覚まし時計をかけてでも、必ず起きるようにしていますが、肝腎の赤ちゃんを起こすのに1時間かかることも稀ではなく、今一番大変なのは、赤ちゃんを起こす作業です。
深夜帯に眠ってくれない昼夜逆転状態の方からしてみたら、「何を贅沢なことを!」と、お叱りを受けそうですが、とても困っています。
実家の両親は、「眠っている赤ちゃんを起こすなんて可哀想だ。」の一点張りで、話になりません。
ちなみに授乳間隔が4時間だったら、深夜帯でも自力で赤ちゃんは起きてきます。
どうしたらいいのでしょうか?

<SOLANINからの回答>
助産師から指導されたことをきちんと守り、授乳間隔が空き過ぎないように努力をされているのは素晴らしいと思います。
なのに、肝腎の赤ちゃんが眠りこけてしまい、3時間間隔では、起こせども起きずなのですね。
 

過去記事にも書いておりますが、深夜帯はお昼間の2倍もおっぱいを作るホルモンである「プロラクチン」が分泌されます。
カラダが休まると、さらに乳房緊満は増しますね。
かといって、もう一人、飲み手をスカウトしてくるわけにもいきませんから、まずは乳房が深夜帯に暴発しないように、緊満をコントロールするのも良いかもしれません。

その方法ですが1つ目は、夕食を軽い目にすることです。
生ものはその場で食べるしかないでしょうが、冷蔵庫に保管出来て、温め直しの効くおかずであれば、取り置いて翌朝にシフトさせましょう。
朝から色々おかずを作るのは、結構大変ですからね。
3食のバランスで夕食の比重を若干でも軽くしてください。
2つ目は、乳房の冷罨法です。
基本的に乳房は冷やすものではありませんが、じゃがいも湿布位であれば、丁度良い加減のヒンヤリ感になるかと思います。
(保冷剤はちょっと冷やし過ぎになるかもしれないし、眠っている時は当てる部位がズレてしまうおそれがありますからね。)
3つ目は、3時間を過ぎたら適当な時間にお母さんは一旦起きて、先搾りをしてください。
先搾りといえども、ラクになりたいからと沢山搾るのはいけません。
実際に乳房をチェックさせてもらったわけではないので、どの程度とお伝えするのは難しいですが・・・最大公約数的には、左右合わせて10分か15分くらいで搾れる量か、左右合わせて30ml程度か、左右の乳頭・乳輪が柔らかく咥え易くなる程度の量・・・のいずれかにしておきましょう。
搾り終えた頃に、赤ちゃんが起きてくれたら良いかな?というタイミングで先搾りを開始しましょう。
 

そして、明るいうちは、授乳間隔が空き過ぎないよう、1日の授乳回数が10回以上になるように努めてください。
深夜帯に授乳間隔が空いてしまうのを明るいうちに「巻いて」挽回するという作戦です。(笑)
尚2人目さんということですから、1人目さんの時よりも全般的に乳房緊満が落ち着くのは早期化するかと予測されます。
赤ちゃんの発育が順調で、乳房緊満が落ち着けば、これらの対処法を続けなくても良いかもしれません。

 

2014年8月25日 (月)

乳輪に痒みと浸出液があると、赤ちゃんに感染するから直母禁止?

<ご相談内容>
産後二週間ごろから、おっぱいが張ってくると時々乳輪の辺りが痒く、何度か掻いてしまったら赤く湿疹のようなものが出来てしまいました。
その後も、出来るだけ掻かないように気をつけていたのですが、特に何もせずにいたら、黄色い汁のようなものが母乳パッドに付くようになり、痛みも出てきてだんだん悪化してきたため、昨日皮膚科を受診しました。皮膚科では、病名は教えてもらえなかったのですが、セフゾンカプセルという飲み薬とマイザー軟膏とそれから、アズノール軟膏とサトウザルベ軟膏の混合を処方していただきました。
その際、先生からは、授乳は菌が赤ちゃんに移るといけないのでやめるように言われ、搾乳も同じ理由であげないように言われてしまいました。
幸い?症状があるのは右だけなので、受診後から、左だけあげているのですが、足りないようで、赤ちゃんもなかなか寝てくれません。
一人目の時に泣きながら授乳してそれでも泣く泣く混合にしたため、今度こそは‼︎と思っていて、なんとか今のところ完母でいけそうだ!と喜んでいたのに、これが原因でミルクを足して、そのせいで母乳が出なくなってしまったらと思うと、なんで痒みぐらい我慢できなかったんだろうと、悔やんでも悔やみきれません。
実際、患部を見てないのでなんとも言えないかもしれませんが、先生のおっしゃるように、搾乳も飲ませないほうがいいのでしょうか?
もう一つ不安に思ってるのは、私自身が時々性器ヘルペスが出ることがあって、産後は特に再発してないのですが、ふと乳輪にヘルペスが出来たのではないかと思ったのですが、受診後だったので皮膚科の先生に確認することもできず…再発もしておらず接触もしていないのになんらかの原因で乳輪にヘルペスが出ることもあるものでしょうか?
ごちゃごちゃと質問してしまい申し訳ありません。
お忙しいかと思いますがお返事いただけるとありがたいです。

<SOLANINの回答>
ううむ。
1人目さんの時には叶わなかった完母を、努力の末、2人目さんである今回は成就されていたのに、乳輪トラブルになってしまったのですね。
毎日痒くて、精神的にも辛くて大変ですね。
実際に診せていただいたわけではないし、SOLANINはドクターではないので、何ともお返事がし辛いのですが、一般的なことを判る範囲の中でお答えします。

皮膚科ドクターから処方して頂いた塗り薬の効き目は如何でしょうか?
痒みは日毎に落ち着いてきましたか?
そうであれば、相談者さんにはその塗り薬が合っていたということですから、幸いでした。

但し、ご指摘の内服薬と塗り薬を使用している間の直母禁止につきましては、患部の安静の意味で2~3日程度というのであればともかく、お薬の内容云々であれば、その必要性は無いと思われます。
まず、内服薬の「セフゾン®」は、一般的なセフェム系第3世代の抗生物質です。
これについての記載は、過去記事として、カテゴリー「☆おっぱいとお薬」でも取り上げていますから、当然既読されていますよね?
塗り薬については、ステロイドを含有したものがありますが、心配であれば、授乳前に濡らしたガーゼなどでやさしく拭き取れば問題ありません。
それよりもSOLANINには、皮膚科ドクターが「赤ちゃんに感染する。」と仰った意味がよく分からりません。(困)
それこそ乳輪にヘルペスができているのなら納得できますが。
でも、そうであれば、処方が合っていないですよね?
乳輪ヘルペスであれば当然処方されるであろう「アラセナ®」や「ゾビラックス®」などの抗ウィルス薬は何一つ処方されていない訳ですし。(汗)
処方されたお薬と症状を伺った範囲では、乳輪の所見はヘルペスというよりも、アトピーぽい感じですね。
そうでなかったとしたら、何らかの湿疹かなぁと。
もしも、お薬が合わないのであれば、乳輪カンジダという可能性も捨てきれませんが・・・
改善の兆しが無いのであれば、処方変更になるでしょうから、ひとまずは処方薬の用法容量を守りつつ、数日間症状の変化の観察をしていきましょう。
長引きそうなら、白黒ハッキリさせるためにも、検査をしていただきたい旨を皮膚科ドクターにお伝えされた方がいいと思いますよ。

上の子と下の子は飲み方が違うってことありますよ!その2

Mさんは一人目さん(男子)は他院出産で完ミでした。
二人目さん(男子)は当院出産で完母でした。
そうして最近待望の三人目さん(女子)を出産されました。 

退院から2週間健診の体重増加度は二人目さんは31.1g/日でした。
三人目さんは12~13回/日は直母されているのに13.6g/日しか増えませんでした。
典型的なお嬢様飲みで、片方1回飲んだら一休みされてから反対側を飲みます。
たまに一休みナシで1クール出来ますが、ホントに「たまに」です。

おっぱいの分泌は何の問題もありません。
二人目さんと三人目さんの体重差は300g弱三人目さんが小さいだけでした。
もちろん二人とも満期産です。
 

なにがいけないのでしょう?
それはポジショニングでした。
クッションも使わず、斜め横抱き(いわゆる経産婦抱き)です。
赤ちゃんのラッチオン(吸い付き方)が極端に浅いのです。
母指頭大の乳首でしたが、吸い付いている時乳輪丸見えで、下手すると乳頭が赤ちゃんのお口に出たり入ったりしています。
これじゃいけませんな。

クッションし真横抱き(交差横抱きともいう)に変え、赤ちゃんの頸の支えをお母さんの腕ではなく、手でしっかりぐらつかないように把持してもらうようにしました。 

入院中はMAXで20g台の1回哺乳量でしたが、ポジショニングとラッチオン変更で何と60g哺乳できました。
お母さんも同伴されていて一部始終を見ておられたおばあちゃんもびっくりです。
赤ちゃんもぐずらず満足して眠り始めました。
次回5日後再診です。
俄然楽しみな再診です。

 

夜間長く眠るんです。(3ヶ月)

<ご相談内容>
現在生後3ヶ月で、新生児期から完母です。
今のところ体重増加は問題なく順調です。
また、おっぱいトラブルも起こしたことがありません。
我が子は新生児の時からよく寝る子で、1度 夜10時に授乳をして一緒に寝たことがあるのですが、夜中に泣いて起きるだろうと思ったら、朝までぐっすりだったことがあります。

なので、それから深夜に起こして飲ませています。
今も、夜9時におっぱいを飲み、深夜0時〜1時に起こして飲ませています。
そこから朝6時までぐっすりなのです。
いつまで深夜に起こすべきか悩んでいます。
 

<SOLANINからの回答>
順風満帆はおっぱいライフをお過ごしのこと、何よりと思います。
生後3ヶ月といえば、ぼちぼち満腹中枢が形成する頃でもあり、生体時計(サ―カティアンリズム)が作動している頃であり、お母さんの多くは射し乳に変化して、3時間以上授乳間隔が空いたとしても、意外と眠れてしまうくらいの乳房緊満状態に落ち着いたりする頃でもあります。

どんな授乳状況であっても、いつも無事な方は確かに存在します。
私の経験から察するに、多分100人中2〜3人位でしょうか?
けれども、この先無事に過ごせるかは誰も保証はできないのですね。
相談者さんがこれまで無事で居られたことと、厄介なことが起きたかもしれないことは、何も遠い話ではなく、実は紙一重なのですよ。
相談はいいのですが・・・もしかして、過去記事は熟読されているでしょうか?(汗)
 

授乳間隔を空け過ぎるということは、授乳回数が少なくなることを意味します。
当ブログを熟読しておられる読者さんであれば、私と同等の知識をお持ちなので、ざっと思いつくままに挙げた下記のことは即回答されると思います。
それにより起こるリスクは、うっ滞性の乳房トラブルが起きやすくなること、体重増加のペースが極端に下降し、発育不良になってしまうこと、月経再来が早くなりやすいこと、赤ちゃんによっては月経再来にリンクして分泌低下や味の低下をするおっぱいを嫌がり、ストライキを起こしたり、噛んだりすること等々ですね。
歯が生えていなくても、噛みキズはメッチャ痛いです。
歯が生えたらもっと痛いです。
決して相談者さんを脅かすつもりはありませんが、それで泣いているお母さんが決して少なくないことも、私は知っています。
まぁ、何というか、私の勧めているやり方は、「転ばぬ先の杖」ってことですかね。

もちろんこの先、赤ちゃん自ら夜間授乳回数の増加が自然に起こることもあるし、昼夜を問わず授乳間隔や授乳回数が変動することもあると予測されますよ。 

厄介なことが起こらずに、楽しいおっぱいライフが過ごせるといいですね。
決して相談者さんに私の勧めるやり方を強要する気はありません。
ただ、夜間長く眠る赤ちゃんにおっぱいをあげないことは、様々なリスクを孕みますので、その辺り、両天秤に掛けて、よ〜く考えて判断してくださいね。

2014年8月24日 (日)

上の子と下の子は飲み方が違うことってありますよ!その1

Aさんは上の子さん(男子)を完母で育ててこられた方です。
おっぱいの分泌はすこぶる良好で、非の打ちどころはありません。
先日2週間健診に下の子さん(男子)を連れてこられました。
「お兄ちゃんと違って、うるさくてもネンネしてくれて助かりますが、反面しっかり飲んでくれたことがなく、いつも乳房がパンパンなんです。」と仰いました。
念のため黄疸の検査をしましたが、正常値でした。

弟くんとお兄ちゃんの違いは生まれた時期がお兄ちゃんよりも2週間早いということ。
(といっても弟くんは36週6日ですから早産ではあるものの、あまり気にしなくてもいい段階です。)
 

他と言えば生まれた時の体重がお兄ちゃんよりも800g以上小さいということです。
1回の授乳で2クールすることは稀で、10回以上/日のおっぱいの殆どは1クールで終了です。
因みに1クールの平均哺乳量は20g台でした。
必死に介助して1クールで30gの哺乳量が精一杯の様子でした。
かつてのお兄ちゃんの平均哺乳量は60g台でした。

退院から2週間健診までの体重増加度はお兄ちゃん51.0g/日に対し、弟くんは16.0g/日と大幅に差がありました。 

おっぱいの分泌に問題がなくても、体力・哺乳力がまだまだなので(おっぱいが飲めなくて)体重が増加しないのはよくありません。

お兄ちゃんの授乳スタイルが弟くんには合わないということです。
10回/日直母しても実質5回/日くらいしか哺乳していないのは間違いありません。
 

それでAさんには事情を説明し、直母回数を16クール/日はあげてくださいとお願いしました。
お母さんは事情を理解され、「頑張ります!}と、力強く答えてくれました。
次回再診は10日後です。
きっと良い結果に結びつくと思います。
赤ちゃんに応じた、赤ちゃんの潜在能力を引き出す助言になると思います。

授乳回数が多いと、赤ちゃんが疲れる?

今日の記事タイトルは真実か否か?
それは赤ちゃんの状態に依ると思われます。
例えば、NICU入院中の赤ちゃんの場合、大抵は保育器に収容されていますし、母子分離状態ですから、頻回直母は難しいと思います。
そうではなくても、低出生体重児や早産児の場合も、スタミナがありませんから、恐らく難しいと思います。
これらの赤ちゃんによっては、血糖値の維持が難しかったり体重減少が著しかったりすることもあるので、そういう場合は搾乳やミルクの補足が必要なこともあります。
正常新生児であっても、高ビリルビン血症になり、光線療法中であれば、ある程度光を当てないと治療効果が得られませんし、そもそも高ビリルビン血症の状態であれば、クタクタになっていることが殆どなので、8回程度/日くらいのペースで授乳することが精一杯というのが正直なトコロだと思われます。

新生児期から少し月齢が進んだ、眠り姫・眠り王子の場合はどうなのでしょう?
こういう赤ちゃんには、1回の授乳に長時間を割くのは合わないと思われますが、1回の授乳時間が短くて頻回にというのであれば、確実におっぱいをお口に入れてあげられるので、問題ありません。
それどころか、眠り姫・眠り王子の場合、授乳時間が短期決戦型なので、その方がマッチしているかもしれません。
1回の授乳で体力的にちょこっとしか飲めないのであれば、数では誰にも負けないぞ!というくらいあげたほうが、確実に育ってくれます。
 

粉ミルクは授乳間隔を3時間は空けないといけないし、1日にあげられるのは最多で8回ですが、おっぱいの場合、ホントにフリードリンク制です。
特別に何かご病気でもない限り、体力の消耗はあまり気にしなくても良いと思いますので、どうぞお気兼ねなくあげちゃってくださいな。(笑)

2014年8月23日 (土)

卒乳かと思ったら、哺乳ストライキだった!

<ご相談内容>
はじめまして。緊急でお尋ねしたいことがあるのです。
11ヶ月の息子を母乳育児しております。
2日ほど乳頭ストライキを起こされたのですが、卒乳かと勘違いしてしまいました。
そこでオッパイの圧を抜く程度にしか搾乳しなかったことと、あまりの痛みに冷やしてしまったことなんです。
お陰で沢山出ていたオッパイも今ではぺしゃんこになり、分泌もわずかになっているようなんです。
やっと飲む気になってくれたのにも関わらず、全く足りてないようで、息子に申し訳ない気持ちでやりきれないのです。どうか知恵をお貸しください。
こんなバカなことしてしまった私のオッパイは再生出来るのでしょうか?

<SOLANINの回答>
お返事が遅くなりすみません。
1歳までに自然卒乳するお子さんは統計的には20%くらいはいらっしゃいますから、相談者さんがそう思われたことに不思議はありませんよ。
決して、ご自分のことをバカだなんて思わないでね。

ただ、こういう場合、(哺乳ストライキなのか卒乳なのかを)間違わないように、「どっちなんだろう?」と一度立ち止まって考えることは必要かもしれません。
卒乳であれば離乳食(補完食)がどんどん進んでいるでしょうし、そうでもないのであれば、やはりこれは自然卒乳ではなかったということになりますから、検証することは大事ですね。

相談者さんのお坊ちゃんは、まだまだおっぱい星人だったらしいことが発覚したのであれば、早急に分泌を促進するような段取りをしていきましょう。
過去記事は読まれていますか?
おっぱいの分泌に関するカテゴリーがありますから、まずはそれをご精読いただき、できることを片っ端から取り組んでいきましょう。
1週間以内であれば、プロラクチンの血中濃度は、かなりの高確率で復活すると思いますよ。
ご健闘を祈っています。

1回の授乳時間が長い赤ちゃん。その2

「え~、そうなの~?。ウチの赤ちゃんはがっつり型なんだけどなぁ~。」と、昨日の12時00分00秒アップの記事の画面の前で呟いた貴女。
もうひとつのパターンはまさにそれです。
2.比較的体重が大きめ・満期産児・出産時にスムーズに進行したので赤ちゃんの心音低下もなかった・男児・いつもガツガツした飲み方をしている・体重増加度が新生児期だと50g/日以上の割合で爆発的に増加している場合。

これは急激に大きな体重増加が見られる赤ちゃんに多くあるパターンで、スタミナが豊富で、疲れ知らずというか体力的に余力がある時もこのように時間がかかります。
左右を切り替えても常にハフハフしておっぱいを探しまくっています。

力が尽き果てる時が哺乳終了ですから、早めに授乳を止めさせても怒り狂うばかりです。
「それならこちらもやってやろうじゃないの!」と、持久戦・消耗戦にしていくしかありません。
おっぱいが足りないわけじゃないのに、プクプクでまん丸体型なのに、なぜか不機嫌でいつもおっぱいを咥えたがる困ったちゃんですが、満腹が分かるようになれば、もう少しお付き合いしやすくなります。

それまでは大変ではありますが、「赤ちゃんはこんなものさ。」「ウチの子はスタミナちゃんなんだわ。」と割り切って毎日の勝負に賭けてください。

1回毎の授乳終了は赤ちゃんが眠るまで?

頻回直母が分泌アップのカギなのですが、時々、「そんな大変なことは出来ない。」と仰るお母さんが居られます。
大変と言えば大変かもしれないけれど、納得がいかなくて、詳しくお話を伺うと、どうも1回の授乳は赤ちゃんが眠りにつくまで・・・という解釈らしいです。

新生児といえども、授乳の度に毎回眠ってくれる保障など、何処にもありません。
私も経験ありますが、1時間半かかって授乳した後、抱っこして、トントンしながら歩きまわり、漸く眠ったと思ったら、20分足らずで覚醒したことがあります。
あの時は物凄い脱力感でしたね。
「私、シャカリキになって、何やってだんだろう?」って思いましたもの。
でも、その時気が付いたのです。
「赤ちゃんだって機械じゃない。おっぱいを飲んでも、毎回ぐっすり眠りたくなる時ばかりじゃないんだなぁ。」と。
 

赤ちゃんであろうとも、どうしても眠りたくない時もあるだろうし、意地になって眠気を堪えている時もあるだろうし、狸寝入りをすることもあるだろうし、直ぐにスタミナが切れてしまう小さい赤ちゃんの場合、どうしても途中で仮眠というか休憩タイムが入ることもあるからです。

ぐっすり眠るまでは1回の授乳が終わらないと解釈するから、大変なのです。
ここはひとつ割り切って、お母さんが飲ませようと思うだけおっぱいを飲ませてあげたら、赤ちゃんがウトウトしようが起きていようが一旦そこで終了しちゃえばいいのです。
(ミルク補足の必要が無いくらい、赤ちゃんが順調に育っているといわれたら尚のことです。ミルクの補足をされている場合は、その時の状況に応じて補足してあげてください。)
その後はお布団の上に寝かせるもよし、バウンサ―に座らせるもよし・・・です。
早ければ15分くらい後に泣き出して、おっぱいを飲みたそうなそぶりを見せることもあるでしょう。
だったらまた飲ませてあげればいいのです。
毎回のおっぱいで赤ちゃんがぐっすり眠りにつくまで延々と飲ませ続けたり、飲ませた後にずっと抱っこしている状態で、ハッと気が付いたら次の授乳予定時間(?)になるから、しんどくて大変でやっていられないのです。
 

もちろん、おっぱいを飲んだら速攻で眠ってほしい時間帯(恐らく深夜帯?)もあるかと思います。
であれば、尚のこと、朝からゴールデンタイムくらいの間は、頻回授乳で頑張ろうではありませんか!

 

2014年8月22日 (金)

1回の授乳時間が長い赤ちゃん。その1

授乳回数を多くしたくても、1回の授乳に時間がかかり、回数が増やせないことがあります。
どういうことかと申しますと、2パターンありますので順番に説明します。
1.赤ちゃんの吸い付き方が弱い感じで、左右1クール飲むのにやっとの状態です。
下手をすると、片方1回(0.5クールってことですね。)終わったらくったりして、休憩時間が必要な赤ちゃんです。
傾向として早産児・低出生体重児・女児・出生時に呼吸障害(多呼吸・呻吟・鼻翼呼吸などをしていて、酸素吸入をしてり、保育器に収容されたりした)があった児などに多く見かけられます。
これは体力的に直母がしんどい状態です。
だからと言って、哺乳瓶授乳をすればいいというのではありません。
しんどさ的に耐えられるくらい短時間でいいので直母をして、搾乳で量を賄いましょう。
もちろん搾乳は分泌の維持のためと確実な哺乳量の確保のためということになります。
搾乳は人差し指とシリンジとチューブ(アトム社製の3frの栄養チューブ)を使用して吸わせます。
指は乳頭混乱になりません。
それどころか、吸啜が上手になりますからね。
内筒を押さなくても自力で最初から最後まで吸い続けることができるになったら、搾乳を止めて直母に切り換える時期かなと、思っていてくださいね。

いくら吐乳が怖くても・・・(新生児)

赤ちゃんが吐乳をすると、お母さんはとても心配だし、新生児であれば尚更だと思います。
でも、どんな時でも母乳育児をするからには、頻回直母が基本です。
中には超過分泌で、早期新生児(生後7日目以内)でありながら毎回100ml以上コンスタントに飲む故に、新生児が殆ど自分からおっぱいを催促することが無く、授乳回数が6〜7回/日になる方も居られますが、ハッキリ言ってそれは極端なレアケースです。

中には赤ちゃんが病気ではないかとご心配されるお母さんも居られるかと思いますが、例えば「先天性肥厚性幽門狭窄症」という病気であれば、腹部XP撮影をしたら、胃拡張であることが見られます。
「ヒルシュスプルング病」という病気であれば、頑固な便秘を伴います。
そしてそれらの病気は、そう滅多にあるものではないことは確かです。
吐乳の殆どは心配のないもので、どうしても大丈夫かどうかが気になるのであれば、お母さんの自己判断で授乳回数を減らす前に小児科で診察を受け、相談すればいいのです。
 

退院時に直母のみでOKの段階に到達していても、新生児に1回3分1クールで、6〜7回/日しかおっぱいをあげなかったら、ほぼ確実に干上がります。
体重増加不良だけではなく、新生児が衰弱したら大変ですから、くれぐれも無茶な授乳回数の制限をしないでくださいね。

2014年8月21日 (木)

粒々入りにご用心!

歯を磨くときに使う歯磨き粉(←正確にはデンタルペーストですな)、CMに乗っからず、冷静に選択していただきたいです。
どういうことかと申しますと、いわゆる粒々の入ったタイプ、歯の表面がツルツルして気持ちいい!と使用感を気に入っていらっしゃる方もあるかもしれません。
ただ、あの粒々は2つの意味で曲者(くせもの)であることをご存知でしたか?

1つ目は、特にグー持ち&ゴシゴシ磨きをする癖のある方は、歯の表面のエナメル質が削れてしまうことがあるということです。
ツルツルだわ~と喜んでいる場合ではないのです。

2つ目は、歯茎が少し痩せてきたりすると、歯と歯茎の間に隙間ができますが、その間に粒々が入ってしまうと、痛みを生じてしまいかねないことです。
実際、歯肉炎か?はたまた虫歯かと思い受診したら、粒々を除去してもらったら、痛み消滅したという症例が何人もあるそうですよ。
隙間に込んでしまった粒々が自然に排出されることはあまり期待できないし、隙間が深ければ深いほど、時間も手間もかかるし、除去するのが大変になるそうです。

各種の“効果音”・・・でも諦めないでね!

赤ちゃんにおっぱいを飲ませている時、クークーと、鼻に抜けるような音がしていたら、口唇の密着度は充分です。
口角を耳の方に少し引っ張ると、舌が見えると思います。
これは、舌先が下顎の前にまで出て、巻き付けが理想的ということです。
つまり、おっぱいの飲み方が上手ってことです。

反対に、ぺチャぺチャ、チュパチュパ、と、キャンディーでも舐めているかのように、派手な“涎音”(=「よだれおん」とでも読んでください・・・造語です。)がする場合はいけませんなぁ。
チェッチェッという美味しいものでも食べた時のような“舌打ち音”も要注意。
おっぱいの分泌がまだ滲むくらいなのに、結構大きな音で、ジュルジュルという“トロロ汁を啜っているような音”も危険。
これら各種の“効果音”は全部、おっぱいの飲み方が下手っぴちゃんの特徴なんですね。
お母さんの乳頭の咥え方が浅く、歪め、潰しているため、量的に少しずつしか飲めないし、乳頭に傷が付き易いし、乳腺炎にもなりやすいのですね。
 

過去の記事で「赤ちゃんの体重が4800gを越えたら・・・」というのが、あったかと思いますが、これは、下手っぴな状態を脱出する目安の体重なんですね。(O式のセンセイがしばしば仰いますが、これは経験から導き出した値だと思います。)

これまでに何人か、この基準に該当しない赤ちゃんがいらっしゃいました。
克服できないまま、月齢が進んでいくのです。
何とかしてあげたいけど、どうにもならず、さすがにもう治らないのかなぁ?と諦めかけていたら、最近、克服した赤ちゃんに再会する機会がありました。
何と8ヶ月、体重にして7000gを越えて、2回食を食べるようになってから、ある日突然、各種の“効果音”が消音したそうです。
消音してからは赤ちゃんは量的にも問題なく哺乳できますし、お母さんもトラブルとも無縁になられました。
予想外の劇的な変化に、しばし感動しました。(嬉涙)

直母4〜5回/日でも、充分に育つ?(4ヶ月)

<ご相談内容>
生後4ヶ月の赤ちゃんがいます。
里帰り出産をしました。
退院時は完母でしたが、今ひとつ自分のおっぱいに自信が持てず、生後1ヶ月迄は混合栄養でした。
その後実家近くの母乳外来に通ううちに、助産師から「大丈夫!」と励まされ、完母に復帰できました。
自宅に戻ったのは生後1ヶ月半頃で、それ以降も母子ともに健康で、気になることも無かったのですが、その頃からいかんせん1日の直母回数が物凄く少なくて、平均して4〜5回/日でした。
ちなみに生後1ヶ月半〜4ヶ月の体重増加度は40g台/日を維持していました。
但し、これは言い訳にしかなりませんが、1ヶ月半以降に出会った小児科ドクターにも家庭訪問の保健師にも直母回数について注意をされることは無かったのです。
乳房トラブルも無く、赤ちゃんには手がかからず、体重増加度も標準以上だったので、「問題無し」と判断されたのでしょうか?(汗)

ところが、丸4ヶ月を過ぎた頃から、体重の増え方がガクンと減り、おっぱいにしがみついて、中々離れなくなりました。
体重増加度はヒトケタ/日になり、無残な状況です。(泣)
丁度その頃から乳房緊満が消失し、母乳不足が心配になりました。
一体どうしたらいいのでしょうか?(涙)
 

<SOLANINの回答>
こういう言い方をしては身も蓋もないのですが、生後1ヶ月半の完母の赤ちゃんで1日の直母回数が4〜5回というのは、まずもって有り得ないことです。
そんなことをした日には、乳腺炎になるのがオチです。
乳腺炎を免れても、赤ちゃんの体重増加度が早晩低下するのは目に見えています。(恐らく完ミの赤ちゃんであっても、生後1ヶ月半といえば、通常5〜6回以上はあげておられるのではないでしょうか??)
このような暴挙(←敢えてこのように言わせていただきます。)を行えば、ものの2〜3週間で、おっぱいの生産量が激減します。
まともに吸ってくれないのですから、おっぱい製造工場は減産するしかないのですからね・・・
しかし、相談者さんは生後4ヶ月までしっかりおっぱいが分泌するような超分泌過多気味だったので、奇跡的におっぱいの分泌を通常の期間異常に維持できていたわけです。
しかしそれとて、無限に続くわけでもなく、この時期までズレ込んだというのが真相ではないかと思います。

よく私は喩え話をするのですが、1歳児で保育園入園というパターンで、朝・夕はお家でご飯を食べますが、昼は当然保育園で食べますよね?
未満児さんは、朝と昼寝の後におやつがありますし、夕方延長保育の時間に突入するまで預かっていただく場合は補食が出されます。
つまり、歩けてカタコトが喋れて、有る程度固形物を食べられる段階の幼児でさえ、1日に5〜6回食べないと、成長に必要な栄養分を摂取できないのですね。
それなのに、ついこの間生まれた0歳児で、まして離乳食はまだまだ先という段階で、直母が4〜5回/日というのは、どう考えてもへンなのですよ。
乳腺炎にならなかったのも、たまたまラッキーだったのです。
赤ちゃんが生後4ヶ月迄、標準以上に育ってくれたのもラッキーが重なっただけ。
いくら個人差があると言っても、このような直母回数(あげ方)は決してスタンダードではないのです。
 

相談者さんがこの先本気でおっぱいを続けようという意思をお持ちであれば、こういうやり方は今直ぐに改めてくださいね。

 

2014年8月20日 (水)

おっぱいが不味くなると、急に飲まなくなる!

お母さんの食べたものが赤ちゃんのおっぱいになることは、以前にもお話しましたね。
おっぱいにあまりよろしくない食べ物を頻回かつ多量に摂取すると、おっぱいの味が不味くなります。
時々「えっ、おっぱいの味が変化することがあるのですか?」とか「赤ちゃんに味覚があるのですか?」と、驚かれるお母さんがおられます。
赤ちゃんを見くびっちゃいけませんよ!

そりゃあ、例えば牛乳は何時も牛乳の味でしょうが・・・
例えば、低温殺菌牛乳なら、コクとほのかな甘みがありますし、低脂肪乳はあっさりというか、少し物足りない感じがしますし、蒜山ジャージーはまったりと濃厚な舌触りを感じませんか?
 

●治牛乳の紙パックの側面の方に、「無脂乳固形分」と「乳脂肪分」の年間変動のグラフが描いてあるのを見たことありませんか?
夏は乳脂肪分少なめですよ。
冬は乳脂肪分多目ですよ。
0.5%近く、差がありますよ。
図体の大きな乳牛だって、餌が異なり、運動量が異なれば、乳脂肪分に差が出るのです。
ましてヒトは乳牛ほど図体もデカくないし、色々なものを食べますからねぇ。

乳腺炎になりかけの場合、乳腺炎になった時、しこりのある方のおっぱいを厭がって飲まなくなることがあります。
赤ちゃんの舌は敏感ですから、味の違いを感じ取ると、(=つまり、いつもより不味い)飲まなくなります。
おっぱいだったら何でもOKの赤ちゃんもおられますが、私はそうでない赤ちゃんの方が多いと日々実感しています。
 

おかしいな?という時は、まず、おっぱいのお味見をしてください。
左右差がありませんか?
そして、赤ちゃんに謝ってください。
それから、お食事や授乳間隔を見直して修正してくださいね。

乳腺炎になっても、赤ちゃんの飲み方に左右差が見られなくなれば、それがホントの意味での完治なんです。 

おっぱいって、いつまで頻回にあげた方が良いの ?

ううむ。
これはある意味簡単であり、難しい質問です。
「基本的に赤ちゃんが欲しがるままにおっぱいをあげてください。」「ただし、赤ちゃんが眠っていても3時間以上の間隔を空けないでね。」と、入院中のお母さんには説明しています。
それはひとえに、母乳育児をスムーズに成功させたいからです。
赤ちゃんのキャラもお母さんの乳頭・乳房コンディションも十人十色ですからね。
でもまぁ、満腹中枢が未形成なうちは、ぶっちゃけ、回数をセーブすると碌なことにならないから、それまでは兎に角頻回直母でお願いします。

もちろん、満腹中枢形成後に授乳回数が減る方もあれば、大して変化なしの方もあるわけです。
赤ちゃんにもお母さんにも問題が発生しないような、それぞれの母子にあったカタチで授乳して行っていただいたらいいのです。
 

頻回直母って大変そうだけど、母子同室で母乳合宿(?)を経験してきた方には、こなせることだと思います。
先日も当院の元スタッフ(助産師・経産婦・上の子さん2歳まで完母)は入院中の1日当りの直母回数が平均で21回でしたから。(笑)

2014年8月19日 (火)

水分こまめに摂取していますか?

記事タイトルを見て、季節柄、「あ~分かった!熱中症予防でしょう?」と呟いた貴女!
ちょっと違いますよ。(笑)
熱中症対策は大事ですが、それだと一般的な健康情報になっちゃいますからね。

赤ちゃんをおっぱいで育てていらっしゃるお母さんだったら、コップやお椀で摂取する水分としては、最低ラインで1.5L/日は摂取していただきたいですが、今は夏ですからねぇ。
出来れば2.0Lは摂取してほしいです。
おっぱいの成分の88%は水ですから。
今イチ食欲が萎えている場合でも、水分摂取していたら、暫くはなんとななりますから。

でも、今日の記事はこれだけじゃないんだなぁ。
妊婦さんにも水分切れにならないようにして頂きたいのです。
何故かですって?
それはですね、水分不足になると、おなかが張り易くなるからです。
おなかが張り易いので、切迫が心配で・・・でも、内診所見では大丈夫だし・・・張り止めを内服するほどではないと思うんだけど・・・という貴女!

ひょっとして、水分切れがそうさせているのかもしれませんよ。
水分摂取して、左下にして横たわってください。
おなかの張りが落ち着いてくると思いますよ。

赤ちゃんをおっぱいで育てていらっしゃるお母さんも、妊婦さんも、こまめに水分摂取をしてくださいね。
1回にガブ飲みするよりも、ちょこちょこ摂取してくださいね♪

赤ちゃんに条件付けをすると、習慣化するみたい。その2

みなさんは、U字型の授乳用クッションを愛用していらしゃいますか?
フットボール抱きや交差横抱き(=真横抱き)をする際は必ずといっていいほど使用されるのではないかと思います。

これも実例がで何人もいらっしゃるのですが、おっぱいの時、判で押したように毎回授乳用クッションを使用されていると、面白いことがあります。
1歳2ヶ月くらいになると、条件付けで、「ウチのお母さんは、おっぱいの時は授乳用クッションをしないと飲ませてもらえない。」という風にインプットされます。
正直言って、1歳以上のお子さんは授乳用クッションなしでも飲ませることは可能です。
でも習慣化していると、お子さんはおっぱいが欲しくなったら、まず授乳用クッションを探します。
見つかったら、それを引き摺るなり担ぐなりして、お母さんのおられるトコロまで運び込みます。
こういう時は満面の笑みです。
きっと、おっぱいのこと想像しただけで嬉しくてたまらないのですね。
その光景を見ると、お家の方がびっくりされたり、可愛くて噴出しそうになることもあるらしいです。
おっぱい欲しくなったら、授乳用クッション持って、トコトコお母さんのトコロまで来てくれるって・・・誰が見ても愛嬌があって、分かりやすくっていいですね!

授乳回数がSOLANIN推奨から外れているが大丈夫?

<ご相談内容>
赤ちゃんは生後2ヶ月で完母です。
生まれた時は3570gで生後33日目に5050g、生後63日目で約6500g、生後80日目で約7000gです。

気になるのが授乳回数、時間、量についてです。
過去記事に1クールの場合は16回以上、2クールの場合は10回以上と書かれてますが、私の場合は片乳5分だけで寝てしまう場合もあれば、両乳それぞれ10分ずつ飲んでくれる場合もあります。
 

授乳回数は1日少なくて10回で多くても15回、平均13回です。
時間で表すと、1日に短くて70分台後半(こういう場合は搾母乳を80〜240飲んでます)、長くて138分(この時は搾乳した母乳を70飲んでます)です。
最近は徐々に110分以上(プラス搾乳した母乳)飲むようになってきました。

生後3日で60、7日で80を一度に飲むようになり、よく飲む子だと思って安心してたのですが、現在は『SOLANINさんのいう量に達してないのでは…』と心配してます。 

おっとりした飲み方の女の子もいるとのことですが、現状維持で良いのか、もっとセールスすべきなのか、アドバイスいただけたらと思い、メッセージを送らせていただきます。

<SOLANINの回答>
丁寧な分かりやすい記述でのご相談、助かります。
確かに過去記事で「1回2クールで1日10回、1回1クールであれば1日16クールはあげてくださいね。」というフレーズが何回も出てくるかと思います。
しかし、いつも申し上げているのですが、どんな月齢でも男子でも女子でも体格の大中小を問わず、授乳回数や間隔をどう考えるかで一番重要なポイントは次の2点ですね。
 

分かりますか?

ひとつは「赤ちゃんがつつがなく(体重増加を含め)成長してくれること。」
もうひとつは「お母さんがおっぱいトラブルにならないこと。」・・・ですね。
 

特に頻回直母の重要性を強調して言わせてもらっている理由は、月齢の若いお嬢ちゃんや早産児、低出生体重児の赤ちゃんは、スタミナというか吸啜力に乏しいため、しっかり飲んでいないにも拘わらず、眠りこけて一向に育ってくれない・・・という事例が、全国津々浦々、掃いて捨てるほどあるからです。
もっと言わせてもらったら、眠るに任せて1クールで8回前後/日くらいのペースでの授乳では、体重が減ってしまう赤ちゃんさえ居られます。

手を拱いているうちに、乳頭刺激が不充分で、おっぱいを作るホルモンの出方が急降下してしまい、結果乳汁分泌不全・・・なんてことになったら大変ですね。
ですので、SOLANINは転ばぬ先の杖として、「こういう状況は、実は注意が必要ですよ〜。」「こうすれば上手くいきますよ〜。」と、最大公約数的な情報提供をしているわけです。
 

仮に「こうすれば上手くいきますよ〜。」と情報提供していることから相談者さんの状況が外れていたとしても、上記の2条件がバッチリだったら、それでいいのです。
少なくとも、月齢による体重増加の変化に関する過去記事の内容を把握しておられたら、相談者さんの赤ちゃんの場合、「ウチ(の赤ちゃん)は今のトコロ現状維持で大丈夫そうだなぁ。」ということは、意外と単に読み取れるのではありませんか?
(万一、体重増加に関する過去記事の内容を把握しておられないならば、しっかり検索して、画面保存でもしておいてくださいませ。)

順調であれば、その状態を続けてもいいのですが、もし、少しでも怪しい状況になってきたら、速攻で修正して、おっぱいセールスに励んでいただければ、充分間に合うと思います。 

2014年8月18日 (月)

赤ちゃんに条件付けをすると、習慣化するみたい。その1

初めて新生児を抱っこされる方は、赤ちゃんが小さくて頸も据わっていないし壊れそうだから、『こわごわ斜め横抱っこ』もしくは『ライオンキングのお話で、崖の所で生まれて間もないシンバが両掌だけで下から捧げられるかのような抱き方(持ち方?)』になりがちです。
間違ってもコアラ抱っこにはされない筈です。(っていうか、多分出来ないです。)
たまに面会者で、生後間もない新生児をさらっと自然に縦抱きをしてしまう方がいらっしゃいますが、そういう方は昔から周産期関係者と相場は決まってます。(笑)
(そして退院後の生活で周産期関係者と遭遇することは稀です。)

またこのコアラ抱っこはおっぱいを飲む時独特の縦抱き方にとても近いです。
なので、おっぱいの度に立て抱きをすると、赤ちゃんの脳には必然的に『コアラ抱っこ≒縦抱き=おっぱいのもらえる抱かれ方』とインプットされるのですね。
 

すると、赤ちゃんの抱っこに少し慣れてきたお父さんがコアラ抱っこをされると、赤ちゃんは上記のような記憶がアウトプットされますから、真ッ平らなお父さんの胸からでもおっぱいがもらえるのかと一瞬勘違いして探し始めます。
でも、逆立ちしてもおっぱいの匂いはしませんし、いくらハフハフしてもおっぱいは出てきませんから、「こら~。おちょくるな~。」とパンチを繰り出して逆襲してきます。
赤ちゃんの一途な気持ちが感じられ、より一層愛おしくなります。
条件付けすると習慣化する・・・お試しください。(笑)

夜間の授乳は赤ちゃんの胃が休まらないですって?

<ご連絡いただいたこと>
今回はびっくりする話を聞きました。
先日、いつも行く児童館でたまに会うお母さんから聞いた話です。
そのお母さんではないんですが、他のお母さんがドクターから指導されたことです。
「夜間の授乳は、赤ちゃんの胃が休まらないから止めるべきだ」と…。
意味不明です。
こんな医療者がいるなんて、とても残念な気持ちになりました。
お母さん自身が母乳について勉強不足で、ドクターから言われたら、完全に信じてしまうと思います。
大人なら夜間の飲食は控えるべきですし…。
母乳について勉強してないママさんも悪いのかもしれませんが、こういうトンでも情報を流す医療者が減ってくれたら、もっと母乳育児しやすい世の中になるのになぁ…と思いました。

改めて『最強母乳外来』に出会えてよかったと感じました。
これからも更新楽しみにしてます。
 

<SOLANINからのお返事>
世の中、至る所にトンでもさんが居られるものなのですね。
へぇぇぇぇ〜?
「夜間授乳したら、赤ちゃんの胃が休まらないから、止めるべきだ・・・」ですかぁ?
これは初耳です。

もしも、そのお説が真実ならば、NICUでも母子異室の病産院でも、夜間の授乳はおっぱいでもミルクでも全面的に撤廃しなくては理屈に合いませんね。
そもそも、時間に関係なく、こまめにおっぱいをあげることの重要性が全く分かっていらっしゃらないとしか思えません。
赤ちゃんとオトナの消化能力や胃の体積の違いは・・・完全無視なんでしょうね。
体重増加を含む成長が必要な赤ちゃんと体重に関しては現状維持で充分なオトナとを同列に論じるのは、その段階で無理があるかと思います。
 

赤ちゃんがおっぱいを消化するのに要する時間は、当ブログの読者さんは・・・もちろんご存知ですよね?
対して、赤ちゃんよりも遥かに内臓機能の高いオトナであっても、例えばコッテコテのホルモン焼きを消化するのに要する時間は、明らかにおっぱいよりも長いであろうことは容易に推察できるかと思います。
仮に夜間にホルモン焼きなんか食べたら、胃がもたれるでしょうね。
もしかしたら、赤ちゃんが夜間におっぱいを飲むことを、そういう感覚で論じておられるのかもしれませんね。

お母さんにとって、ドクターの言葉の意味は大きいのだから、もっとよく考えてからお話ししていただきたいですね。 

ご連絡いただいた読者さんは、「そのお説は㌧でもだわ!」と、気が付いてくれる賢明な方で良かったです。
しかし、気懸かりなのは、直接指導されたお母さんです。
大丈夫なんだろうか・・・?

2014年8月17日 (日)

ヘルパンギーナのため搾乳中。

<ご相談内容>
SOLANINさんこんにちは!
お聞きしたいことがあります。
現在10ヶ月の我が子がヘルパンギーナに罹ってしまいました。
お口の中は潰瘍だらけで直母を痛がって全くできません。
一応3回食に進んでいますが、栄養的にはおっぱい7に対し離乳食は3の割合なので、おっぱいが飲めないと死活問題なのです。
現在は食べられるものも限られているので、ひとまずは搾母をコップであげています。
コップからだったら飲めます。
現在我が子の体重は8㎏ちょいで、ヘルパンギーナに罹る前の直母回数は9回/日でした。

元々分泌過多なので、搾り過ぎて張り返しが来たら困るので、搾母は60ml×8回/日にしていたのですが、搾乳開始2日半で、乳房にしこりが出来て、熱感もあり、おっぱいトラブルの予感がします。
どうしたらいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
まずは、ヘルパンギーナお見舞い申し上げます。
お子さんのお口の中、さぞかし痛かろうとお察しします。
哺乳ストライキになるリスクがある中で、コップでの授乳を受け入れてくれて、助かりましたね。
ヘルパンギーナのせいで卒乳になったら、悲しいですものね。

さて、相談者さんは搾乳をしていらっしゃいますが、ううむ、それでは少な過ぎですよ。
こういう場合、相談者さんのお子さんであれば、80ml×8回/日くらいは必要です。
おっぱいの対処は,ジャガイモ湿布をしつつ、搾母の1回量を増量することで、対処してください。
おっぱいトラブルは回避できると思いますよ。

言い聞かせ卒乳には、早いですか?(1歳1ヶ月)

<ご相談内容>
1歳1ヶ月になる我が子は、生まれてこのかたずっと完母ですが、さほどおっぱいに執着していません。
お食事も三食がっつり食べますし、兄姉の皿のおかずまで掠め取ろうとします。
おっぱいの回数は離乳食が軌道に乗ってからも3時間毎なのですが、これも私が乳腺炎体質で、トラブル回避のためにお願いして飲んでもらっているためです。
それでも1歳までは、勧めればわりかし真面目に飲んでいましたが、それ以降は、ほぼ遊び飲みかしゃーなしに飲むかで、昼寝の前とその日の最後のおっぱい以外は常に母親の私が傍に居るにも関わらず、全くおっぱいを欲しがりません。(汗)
特に兄姉が在宅している時は、そちらを追いかけ回すのに忙しく、完全におっぱいを忘れています。
たまたま私が不在の日中、旦那がトントンしていたら昼寝ですがすんなり眠ってしまったことが、1歳以降に何度もあります。
ひとり歩きは1歳からできます。
言葉は「マンマ」だけですが、こちらの言うことは、簡単なことは理解できるので小間使いをこなせるレベルです。
なのでいっそ、言い聞かせ卒乳をしようかと思うのですが、時期尚早でしょうか?

<SOLANINの回答>
ううむ。
相談者さんのお子さんは、1歳児で完母であることに間違いありませんが、キャラ的にいわゆるおっぱい星人のお子さんとは、少し異なる印象を受けます。
上手く言えませんが、隠れおっぱい星人ともちょっとニュアンスが違いますね。

発語が未だこれからなのが懸念されますが、最低限の意思疎通ができているのだとしたら、近い将来徐々に授乳回数を減らす形で、言い聞かせをしつつ、卒乳に向けた方向で進めていくのは可能かもしれませんね。

但し、過去記事にも書いてありますように、暑さ寒さの厳しい時期、例えば現在のように猛暑日や熱帯夜が続いている時期は避けてほしいですね。
母子ともに体調を崩し易いし、外遊びで気分転換を図るにも、炎天下では日射病になりかねませんからね。
お住まいに地域にもよるのでしょうが、開始するとしたらせめて9月下旬に入ってからにしていただけませんか?

次に、これは申すまでも無いことですが、現時点での相談者さん自身のおっぱいトラブルはどうなのでしょうか?
乳腺炎になっていないですよね?
トラブル中は、断乳も言い聞かせ卒乳も実行したらアカンですからね。

それから、実家に帰省してる最中とか、旅行中とか、非日常(≒環境が激変する期間や場所)は避けてください。
くれぐれも無茶を承知の強行突破をしないようにしてくださいね。

離乳食を食べると、授乳間隔が空き過ぎる。(8ヶ月)

<ご相談内容>
8ヶ月になったばかりの赤ちゃんがいます。
1ヶ月半から完母になれました。
離乳食は2回食ですが、お粥以外あまり食べてくれません。
(例:8時、17時)
なのに、食後のおっぱいを飲んでくれないんです。
おっぱいの回数は6(〜7)回/日です。
(例:2時、5時、10時、13時、16時、19時、23時)
授乳間隔は、3〜5時間です。
お昼寝は1回で、30分くらいです。(19時のおっぱいの後はねんねです。)
月齢に応じて悩みって尽きないですね。

なにかアドバイスいただけたら嬉しいです。
一応、過去記事に無いかな?と、探しましたが、『離乳食とおっぱいのバランスについて』の方のように乳腺炎にはなっていません.
また、離乳食もあまり食べていないので、質問させていただきました。
 

<SOLANINの回答>
まず、離乳食として、お粥以外のモノをあまり食べてくれないとのことですが、逆に主食は食べられるわけですから、進み具合として満更でもないのでは?
主菜や副菜については、食べさせても食べないならば、自分の手で掴み、自分で食べるという風にしてみましょう。
お母さんも一緒にお食事して、野菜ステイック等を手で掴んで、そうやって食べて良いんだよということを教えてあげましょう。
こぼしながらしか食べられなくても気にしないで。
今暫くは自分で食べる意欲を育む練習時間だと割り切ってね。

次に、授乳間隔が長くて5時間空くことについてですが、過去記事の方のように乳腺炎にはなっておられないとのこと。
あ〜、ご無事で良かったです。(笑)
で、1日のおっぱいが6(〜7)回程度なのですね。
それは赤ちゃんなりに、飲み方のリズムが出来ているのでしょうね。
飲む時は、真面目にしっかりがっつり飲むタイプなのかもしれませんね。
メッセージには記載されていなかったのですが、運動機能の発達も頭囲も体重も問題なければ、このままでいいと思います。
主食中心ですが、離乳食が食べられる赤ちゃんなので、おっぱいの分泌維持は自然体でいいと思います。
わざわざに力を入れなくてはならない・・・という必然性もなさそうです。
全体を通して、上手にしておられると思いますよ。

2014年8月16日 (土)

非栄養的吸啜の意味するもの。

NICU入院中の赤ちゃんは在胎週数や体重、病状などによりますが、出生当初は点滴や鼻注により、水分や栄養分を補給します。
時がたち、やがて経口摂取ができるようになりますが、一般的には哺乳量を確保するために、哺乳瓶が使用されがちです。
直母は確かに、体力を使いますし、お母さんの乳頭形態によってはお口に含めないこともあるでしょう。
お母さんのおっぱいに吸いついたところで、量にならないからねぇ・・・と医療者から言われたことがあるお母さんもいらっしゃることでしょう。

でも、これって決して時間の無駄ではないのですよ。
赤ちゃんがクタクタにならない(=哺乳瓶で飲めなくなるほどには疲れさせない)程度なら、問題ないです。
それどころか、消化液の分泌や、腸蠕動を高めますし、赤ちゃんの情緒を安定させるはたらきがあります。
ただでさえ、母子分離で、お母さんも赤ちゃんもつらい状況で頑張っているのです。
赤ちゃんの入っているクベース(保育器)の前で搾乳したら、たくさん搾れることも多々あります。
お母さんのモチベーションも上がると思います。

直母1日15回は甘やかしか?(生後7ヶ月)

<ご相談内容>
7ヶ月の赤ちゃんが居ます。
一応完母で、現在離乳食は2回食です。
完母の割には、食べる方だと思います。
さて、私は以前から授乳回数が多いのですが、7か月になる今も、チャラチャラ飲みも算入したら、15回/日はおっぱいをあげています。
体重増加は右肩上がりのグラフ内です。
運動機能も順調です。
しかし、月齢が進んでもおっぱいの回数は減りません。
先日保健所の赤ちゃんの集いで、授乳回数のことを保健師さんや参加したお母さんにお話したら、「しんどくて大変でしょう?ミルク足したら?」とか「しっかりおなかをすかせないと胃の小さな子になる。」とか「甘やかし過ぎと違うかな?」と散々に批判されました。(涙)
私は別に回数は多くても虐待しませんし、疲れるからと言われても最初からこんな感じなので苦になりません。
離乳食も進んでいるし、成長もしているし、何も困っていません。
しかし、胃が大きくならないとか、甘やかし過ぎとか言われてショックです。
おっぱいは我慢させるべきなんでしょうか?
昼間の授乳は1時間毎の時もあるけど、夜間は6時間くらい眠ったりします。
今のトコロ乳房トラブルもありません。
月経も再来していません。
何がいけないのでしょうか?

<SOLANINの回答>
何も問題ないですね。
ただ、授乳回数が多いだけで、離乳食も進み、赤ちゃんの体重もきちんと増加しているし、乳房トラブルもないし、夜間はかえって良く寝てくれますし、何よりもお母さんが困っていない・・・
何処がいけないんでしょうかねぇ?
とかく授乳回数が多いとお母さんがしんどくなり、気持ちに余裕が無くなり虐待に走る恐れが高まるという紋切り型の発想を持つ医療者が、根も葉もないことを言ってるのですよ。
ホント失礼しちゃうわね。(怒)
寝不足解消のために、充分完母でやっていけるのに、赤ちゃんの気持ちも考えないで、その日の最後のおっぱいの後にミルクを足しなさいと悪魔の囁きをする医療者も居ますが、只でさえ夜間良く寝るのに、これ以上長寝させて、どないせぇっちゅうねん?
月齢が進んでも、起きてる時はちょこちょこ飲みたい赤ちゃんは居られます。
月齢が進めばがっつり飲む子は増えてきますが、相変わらずちょこちょこ飲むのが好きなキャラなんですね。
1日何回おっぱいを飲むかはお母さんと赤ちゃんの問題ですが、双方何の不具合も無いのですから、それに対し、外野がごちゃいことを言うのは間違ってます。
何回飲むか、何ml飲むか・・・そんなことは、赤ちゃんの腹具合次第で決めることであって、大きなお世話なんです。
外野の大きなお世話なんか、受け流しちゃえばいいんですよ。
人にケチをつけることを生き甲斐にしているとしか、思えないもの。
 

2014年8月15日 (金)

哺乳瓶に慣れると、気が急けるのです。

赤ちゃんのキャラというか飲みっぷりにもよりますが、大抵の場合、混合栄養の方は、ミルクの補足には哺乳瓶を使用されることが殆どだと思います。
ある程度大きくなってからでないと使いこなせない(≒難易度の高い)「母○相○室®」であっても、直母のように、出方に波があるわけではありません。

哺乳瓶では、基本的に同じペース同じ力で吸啜すれば、中身のミルクの出方は一本調子になります。
赤ちゃん自身が直母と哺乳瓶の違いを受け入れ、是々非々で使い分けることが出来たらそうでもないのでしょうが、哺乳瓶での出方の方がイイナと思ってしまったら、直母の時のような波のある出方が待ちきれない心境になってしまいます。
特に、おなかが空き過ぎていると気が急けるので、ハフハフとがっつく癖に、いきなり直母していてプイッと離して泣く→乳腺炎でもないのに小言を愚痴りながら飲み→暫くしたら再び離してまた泣く・・・という風になるのが特徴です。

でも、「おっぱいが雫程度しか出ない」わけではなく、「ミルクの補足量をどんどん増やさないと、最低ラインの体重増加度に到達しない」わけでもないなら、赤ちゃんのボディランゲージの意味は分泌低下ではないし、要はイラチということなので、意識がしっかりして笑顔の時に、「慌てなくてもおっぱいは出るから、根気よく吸いついてね。」と、お願いすることを日々何度も繰り返してくださいね。
赤ちゃんの気持ちが、直母と哺乳瓶の出方の違いを受け入れてくれたら、これらのリアクションは軽減するかと思います。

その日最後のおっぱいの前に延々とギャン泣きする赤ちゃん。(涙)

思うに、お母さんにとって、自分の赤ちゃんを”手強い”と感じるのは、どんな時でしょうか。
自分の過去を振り返ってみると、その日の最後のおっぱいの前に延々とギャン泣きしたり、なかなか寝付いてくれない時でした。
ギャン泣きの声は凄まじく、今風に表現すると、「ご近所さんから虐待を疑われ、児童相談所に通報されるんじゃないかという勢い。」で毎晩のように泣くのでした。
私の場合、毎日ほぼ同じ時間帯に泣き始め、眠るまでギャン泣きしつつのおっぱいでしたから、寝ぐずりだということは、おおよそ分かっていました。
それでも、とても辛かったです。
毎晩私が泣きたいくらいでした。

旦那からは何度も、「うるさいから泣かすな。」という暴言を吐かれました。
かといって旦那があやしても不慣れなので、火に油を注ぐ結果となり、かえって逆効果だったのは言わずもがなでございます。
一度だけ、泣き止まない長男T1に堪り兼ねたのか旦那がパニックになりQQ受診をしたことがありますが、病院到着の頃にはT1はケロッとしてウトウトし始めたこと、そんなうT1を見て看護士
さんから「大丈夫だと思いますよ。」と言われたことを今でも鮮明に憶えています。
ただ、この泣き止まないという状態、お母さんの立場からすると、非常に苦しいです。
わが子一人泣き止ませることが出来ない自分って情けなくなるし、私のように旦那から暴言を吐かれると余計に凹みます。
早く泣き止ませなくてはという焦りや、赤ちゃんにイラつく自分に腹が立ったり、もしかして病気だったらどうしようという心配や、この子は母親である自分を嫌っているのかとさえ思いつめてしまう方もおられます。
でもね、どんな赤ちゃんでも1日のうち多分1~2回は、わけの分からない泣き方をするものなんです。
周囲の空気を読み過ぎ、漠然とした不安感で泣いてしまうことだってあります。
泣いたらお母さんに構ってもらえますから、安心して泣けるのかもしれません。
決してお母さんが泣かせているのではないです。
赤ちゃんは自己都合で泣いているのですね。
だから自分を責めないでね。

母子で爆睡してしまった時のおっぱいは?(生後2ヶ月)

<ご相談内容>
出産しててこのかた、夜間も2〜3時間で赤ちゃんが泣いて私を起こしてくれて授乳をしていましたが、ここ数日はは全く泣かず、おっぱいがカンカンに張ってしまった痛みで飛び起き、結局間隔が4時間半も開いてしまいました。
「これではいけない!」と、目覚ましをセットしているものの、恥ずかしながら勝手に止めてしまってるようで、母子で爆睡という有様です。
今までこんなに授乳間隔が開いたことはありませんでした。
こんなことを続けていたら、乳房トラブルになったり、終いには母乳の分泌が減少して足りなくなってしまうのではないかと心配しております。

生後3ヶ月頃になると夜間長時間寝てくれるようになる赤ちゃんが増えるそうですね。
ということは、夜間は授乳間隔は2〜3時間で・・・という指導が守れなくなってきます。
赤ちゃんが眠っていても、3時間経てば起こして飲ませたらいいのでしょうか?
先輩ママに聞くと、「そんなの、寝かせたままでいいのよ。」と言われてしまいました。

母乳だけを考えると、たたき起してでも授乳をしたほうがいいとは思うのですが、そこまでしなきゃいけないの?と思ってしまったり、この先どうしたらいいのか?が分からなくなりました。
ご指導いただけますか?

<SOLANINの回答>
授乳間隔をどう考えるか?については過去記事を書いています。
これは車の両輪というかやじろべえというか、要するに最重要な2つのバランスが取れていたらそれでいいんです。
最重要な2つのバランスとは、「赤ちゃんがつつがなく育ってくれること。」「お母さんが乳腺炎にならないこと。」です、片方若しくは両方が脱輪したり傾いたりしたらNGですが、そういうことが無ければ授乳間隔が空いてもいいかなということです。

現実には3カ月迄のお母さん&赤ちゃんで授乳回数が少なくて上手く行く方はとても少ないのですね。
どちらかか、どちらもダメになってしまいがちなんです。
なので、頻回授乳を推奨します。
3カ月以降で昼夜の区別が付いてきて、満腹中枢が形成してきて、お母さんの乳房もちょとやそっとぢゃ暴れなくなれば、そして“自然に”少なくなったとしたらそれでいいんです。
でも、回数を“人為的に”減らすと、大抵変調をきたします。
おっぱいの分泌が低下したり、早々に月経が再来したり、赤ちゃんの機嫌が悪くなって育てにくくなったり、碌でもないです。

夜間の授乳は叩き起こさなくても大丈夫な場合も出てくるけれど、そうではない場合もあるから、その時点でのお母さんと赤ちゃんの双方の様子を見て判断されると良いかと思います。
また、これも過去記事に書いてるのですが、授乳回数はその後も増えたり減ったりと流動的なものですから、変化があっても驚かないでね。
過去記事には色々な事例が書いてあるし、知識と知恵の宝庫だから、まずは調べて読んでくださいね♪

2014年8月14日 (木)

縦抱きしか出来ないのに、急に縦抱きを嫌がる!

早産児や低出生体重児で、元々吸着自体が不器用で、やっとこさで保護器を使って直母が出来る段階の赤ちゃんには縦抱きが効果的です。

ところが、縦抱きで保護器直母していて(或いは保護器無しで直母していて)ある日突然に身を捩ったり、手足をバタつかせて拒否ることがあります。
お母さんにしてみたら、「すわ、哺乳ストライキか。」と、恐怖のどん底かもしれません。
 

でも、そんな大層なものじゃないことだってあるのです。
お母さんの太腿から乳頭までの高さと赤ちゃんの座高が合わなくなったということが多いのです。
ソファに座って授乳する時、足を前方に伸ばします。
そうしたら、太腿から乳頭の高さが伸びるでしょ。
あと、赤ちゃんの後頸部の支えに力が入り過ぎて痛い時。
「さすまた」で支えるようにしてみましょう。
太腿の位置が高過ぎてると、赤ちゃんは背中を丸くするにも反らすにも、苦しくなるのですね。
注意してください。

2〜3時間の授乳間隔厳守と指導されて。(1ヶ月半)

<ご相談内容>
私は退院後毎週のように母乳外来に通っています。
「リズムを作るためと、トラブルを起こし易い乳房だから。」と助産師さんに言われています。
2〜3時間間隔での授乳を厳しく指導され、授乳ノートをつけて、受診のたびに内容をチェックされていますいます。

しかし、最近は暑いためか、はたまた成長のスパートが掛かってきたのか、1時間毎で母乳を欲しがります。
おむつを替えてもあやしてもどうにもならずの状態です。
で、どうしようもなく頻回授乳となることもあります。
「もう、泣いたからあげる時期ぢゃないですよ。」と、注意されてしまいました。
しかも、保健所の家庭訪問の保健師さんにまで、同じことを言われてしまいました。
外の風に当たると泣きや止むこともあるので、抱っこして玄関先であやしたり、歌を歌ってご町内を1周するくらいの散歩をしたりして、時間を稼いで2時間は我慢させています。
日に日に赤ちゃんは重くなっていきますので、毎日肩も腕も腰もパンパンになってきました。
 

このような時でも、やはり助産師さんや保健師さんが指導されるように、授乳間隔は2〜3時間はあけなくてはなりませんか?
ギャンギャン泣いている姿を見るたび、汗だくであやしながら、なんでおっぱいをあげたらダメなのかと悲しくなります。
おっぱいをあげたら確実に機嫌は良くなります。

<SOLANINの回答>
相談者さんのおっぱいを診せてもらったわけではないので、軽々しいことは申せません。
けれども、おなかが空いた以外の理由でも赤ちゃんは泣くわけですが、おむつ交換や抱っこをしてもどうにもならない時は、「おっぱいをあげる」が正解だと私は思います。
そりゃあ、背中が痒かったのかもしれないし・・・
寂しかったのかもしれないし・・・
おっぱいの飲み過ぎでおなかが苦しかったのかもしれないし・・・
うんちが出そうで出なくて困ってたのかもしれないし・・・
お母さんの見ていないところでお兄ちゃんやお姉ちゃんにパンチされたのかもしれないし・・・
暑かったのかもしれないし・・・
クーラー効き過ぎで寒かったのかもしれないし・・・
空気が淀んで気持ち悪かったのかもしれないし・・・
うんちのし過ぎでお尻が痛かったのかもしれないし・・・
眠たくても眠れなくてどうしていいか分からなかったのかもしれないし・・・
抱っこしてほしかったのに抱っこしてもらう時間が思ったより短くて不満に思うのかもしれないし・・・
なんとなく訳もなく、泣きたくなったのかもしれないし・・・
赤ちゃんが泣く理由なんて星の数ほどあるんです。
 

大きくなったらしてほしいことで声色を変えて泣くという上級者テクニックも身につくのでしょうが、月齢の若い赤ちゃんの泣き声が何なのか?が分かるお母さんなんていませんよ。

それから外の風に当たると機嫌が良くなるのは当たり前です。
人見知りする前の赤ちゃんは外面がいいんです!
 

だから、時間に囚われるのはナンセンス。
(完ミの方はミルクの消化時間を守っていかなくてはならないから、予定時間よりも早く泣いたからという理由で、ジャンジャン前倒しにあげるというのは厳禁ですよ。)
どう考えても欲しそうにしてるなら、乳房の張りや時間やそんなことよりも、まず目の前の赤ちゃんの声に耳を傾けてあげましょうよ。
赤ちゃんの声を優先してあげましょうよ。
おっぱいは早くあげたからといって、赤ちゃんのカラダに負担がかかるわけではないのですよ。
この月齢で授乳時間を気にしなくてはいけないのは、授乳間隔が空き過ぎた時。
トータルの授乳回数が急かつ常態的に減ると、乳腺炎になり易いし、赤ちゃんの体重増加度が急降下して、発育不良の烙印を押されかねません。
「おっぱいの回数に上限はないんですよ。」
ちなみにSOLANINの勤務先の新生児室にはそう書いたポスターが何年も前から掲示されています。

 

2014年8月13日 (水)

幼児にフッ素塗布することの是非は?

<ご相談内容>
1歳半になる娘の母親です。
これまで完母でおっぱい星人です。
さて、もう暫くしたら、1歳半健診があるのですが、私の住む地域では、ルーチン的にフッ素お塗布があるそうです。
ただ、最近いくつかのサイトを閲覧していたら、フッ素の毒性や幼少ゆえの誤嚥のリスクなどについて記述してあるものを知り、心配になってきました。
SOLANINさんは、フッ素の塗布について、どのように考えていらっしゃいますか?

<SOLANINの回答>
個人的には幼児にフッ素の塗布をすることは、虫歯予防の観点から有効であると認識しています。
勿論、フッ素の塗布が免罪符になり、お口のケアを怠ったり、だらしない食生活をすれば虫歯リスクが高まりますし、100%の効果ではないことは知っています。

フッ素の塗布のメリットは、虫歯菌が酸を出さないようにすることや、歯の再石灰化の促進や薄いエナメル質を補強する働きですね。
具体的な成分としては、歯磨き粉であれば主にフッ化ナトリウムやフッ化リン酸ナトリウムなどであり、クリニックでの塗布に供されるのは、酸化フッ素リン酸溶液です。

フッ素の急性毒性については、体重1㎏あたり2㎎以上の摂取をすると危険だということは有名な話です。
例えば体重12㎏の幼児であれば、24㎎以上の摂取をしたら危険だということですが、歯磨き粉に含まれるフッ素の量は1000ppm以下、つまり、歯磨き粉1g中フッ素1㎎以下と法律で定められていますから、歯磨き粉を24g以上一気に食べると危険だということです。
クリニックでのフッ素の塗布に使うお薬の濃度は1ml当り9000ppmとされていますので、体重12㎏の幼児であれば、2.67ml以上使わなければ大丈夫ということになります。
この量が多いか少ないかは、歯科のドクターや歯科衛生士さんに確認すればすぐに分かることですね。
冷静に考えれば分かることですが、理論的に歯磨き粉やクリニックでの塗布でここまで大量に摂取及び投与することは有り得ないでしょう。

フッ素の慢性毒性については、斑状歯というものがありますが、これは地域的に水道水に高濃度のフッ素が含有されていたことによって起こった病態であり、歯磨き粉を使って歯磨きしたり、クリニックで定期的にフッ素の塗布をしてもらうことで発症したという報告は、検索してもありませんでした。

そうそう、フッ素は人骨の中にも少量蓄積されていますし、人体の構成元素のひとつでもありますね。
腎機能障害でなければ、摂取したフッ素の90%以上が24時間内におしっこの中に排出されることは、相談者さんをはじめ当ブログの読者のみなさんであれば既にご存知かと思います。

少しでも体内にフッ素を取り込むことが怖いとなると、食べるものに制限がかかってしまいますね。
何故なら、微量ですがお茶や果物や野菜や海産物やビールなどにも含まれているからです。
ついでに申せば、フッ素加工のフライパンやケーキ型なんかも危なくて使えなくなりますね。(汗)
全身麻酔に使われるお薬にもフッ素が含まれていたような・・・じゃあ手術はどうなるのか?

但し、誤嚥のリスク回避については、もしも相談者さんのお嬢ちゃんが生まれつきか何らかの要因で、既往歴として誤嚥性肺炎になったことがあるのでしたら、避けられた方がイイかもしれませんね。

それから、1歳半健診の場でルーチンな感じでフッ素の塗布が行われているとのことですが、最終的に受けさせるか否かは保護者の判断ですので、強要されることは無いと思いますよ。
但し、フッ素の塗布を受けないのであれば、必ず別の方法で、虫歯予防対策をしてあげてくださいね。

ちなみに、当家では、3人の子ども全員に幼少期から定期的にフッ素の塗布を受けさせてきました。
そのうちT1,T2は現在に至るまで、虫歯は1本もありません。
H1につきましては残念なことに、小学校の高学年になって永久歯に虫歯が発生してしまいました。
しかし、少なくとも乳歯の段階では虫歯はゼロでした。

お母さんと赤ちゃんの組み合わ。(相性の良し悪し)

舌小帯短縮症(長いので以下Sとします。)の赤ちゃんであっても、お母さんの乳頭が正常型だったら、おっぱいの分泌が増えてきたら、さほど苦労することなく、直母で哺乳できます。
また、赤ちゃんの吸啜が超絶技巧であれば、お母さんの乳頭は陥没型であっても、保護器ナシで、直母がOKということも可能です。
(但し、胎教と妊娠中からの気合の入った乳頭・乳輪ケアが必要ですが・・・)

しかし、Sの赤ちゃんで、お母さんの乳頭が正常型以外になりますと、吸啜はおろか吸着すら出来ないことも稀ではありません。
吸啜出来ても、浅くなりがちなので、乳頭が傷だらけになって痛みのあまり、赤ちゃんのお口が凶器に見えることすらあります。
どうしても、の場合は搾乳をしますが、効果的な吸啜が出来ないということは、おっぱいの分泌に 必要な吸啜刺激を受けにくいので、立ち上がりが遅れます。
 

昨日、今日と対応したMさんと赤ちゃんは正にこの組み合わせで、相性が今ひとつという感じでした。
昨日(3日目)は搾乳は介助しても、2ml/回が精一杯でした。
朝の体重測定は32gのマイナスでした。

今日(4日目)の体重測定も38gのマイナスでした。
体重減少率は8%台でしたが、ジリジリと減り続けるのは直母が上手く出来ない赤ちゃんの特徴です。

SOLANINの勤務先では、メ○ラのハー○ニーという手動搾乳器を使用しています。
それのスティミュレーションモードの方で、乳頭刺激を昨日夕方から与え続けたら、今日の深夜帯には、搾乳は10ml/回は出来るようになりました。
日勤帯には、それまでゼロ行進だった直母も量になり、10gは出来るようになり、搾乳も15~20ml/回は可能になり、量の確保に目処が立つようになりました。

また、丸2日間保護器でしか無理だった直母も、介助したら立て抱きで、保護器ナシでも痛み自制内で可能となりました。 

相性の良し悪しを見極めて、必要な介助をすれば、明後日の退院までに直母の確立が出来そうです。
やったぁ。

授乳間隔が空いても泣かない・欲しがらない。(6ヶ月)

<ご相談内容>
いつも勉強させていただいております。
生後もうすぐ6ヶ月の男の子がおります。
出生時2556グラム、眠りがちや巻き舌でおっぱいを上手く吸えず、ミルクも一時間以上かけて飲んでいる状態でした。
でも、こちらのブログのおかげで1ヶ月半かけて完母になりました。
ありがとうございます。
その後の体重の変化の方は・・・
生後145日で6600グラム。
生後160日で6700グラムでした。
退院してから毎日育児日記をつけているのですが、最近日中の授乳間隔が4、5時間空くようになってしまいました。
3時間空かないように授乳したいのですが、すぐに口から離してしまいます。
しかも泣いたりぐずったりしないので飲ませるタイミングが分からず心配です。
おしっこもよく出ているし、よく笑っているので病院には行ってません。
このまま授乳間隔が空いても平気なのでしょうか?
ちなみにテレビを消したりしても飲みません。

<SOLANINの回答>
小粒ちゃんでお生まれになり、なかなか上手にミルクも飲めない段階から、完母になられ、よくぞここまで成長させてあげられたなぁ〜と、お母さんの努力に感服いたします。
生後145日目〜160日目の体重増加度が6・7g/日程度と月齢相当から見れば、小幅なのが若干気になりますが、パーセンタイルグラフ内に入っておられますね。
また、機嫌も良く、おしっこもよく出て、キョロちゃんでもなく、育てにくさを感じておられる様子もないようですね。
 

3〜4ヶ月の集団健診は行かれましたよね?
その時の運動機能面の発達は如何だったでしょうか?
頸の据わり等、問題は無かったのですよね?
頭囲も順調に大きくなっておられたのですよね?

総合的に見て経過は良いようですから、体重増加度の小幅なのは、もう少し様子見でもいいかと思います。
授乳間隔的には、1回でたくさん飲めるようになったり、楽しいことがあると、授乳間隔が空くこともあります。
少なくとも、病気でもないのに体重が減少していくようなことが無ければ、また、お母さんのおっぱいにトラブルが起きなければ、4時間くらいであげて行くやり方でいいかと思います。
もちろん、何かの拍子に、ガツガツすることもあるかもしれません。
成長のスパートや何かが出来るようになる前は期間限定ですが、やたらとおっぱいを欲しがることも予想されます。
その場合は赤ちゃんに合わせてこまめにあげてくださいね。
今暫くはこれ以上授乳間隔が空かないように、気を付けて行くので良いかと思います。
泣かなくても、3時間では無理でも4時間だったら飲んでくれる可能性大ですから、それくらいのペースで欲しがらなくてもあげてくださいね♪
赤ちゃんは、欲しがらなくても勧めたら飲んでくれることは有りますからね。
そこは押さえておいてね。
 

2014年8月12日 (火)

おっぱいの途中で泣き出す!

赤ちゃんはおっぱいの途中でギャ~と泣き出すことがあります。
また、乳房にパンチを繰り出し怒ることもあります。
そんなことが続くとおっぱいの出方が少ないのか、母乳不足なのかと心配になりますね。
体重増加が普通以上にあるならば、おっぱいの出方や母乳不足の心配は無用です。
想定されるのは、急におなかが痛くなった時、そう、うんちが出る前は「しぶり腹』状態ですから、赤ちゃんは取り敢えずギャ~と泣きます。
30分以内くらいにうんちが出ることが多いようです。
うんちが出たら放心状態になることでしょう。

他には、いきなりおっぱいが湧き出してビックリした時です。
咽そうになるのですね。
何でもかんでも『母乳不足』と決め付けない方がいいと思います。

授乳回数の申告の仕方。(笑)

至極当たり前のことなのですが、混合栄養や完ミの赤ちゃんと比較して完母の赤ちゃんは、どの月齢でも授乳回数は多いです。
育児書に書いてある通りの方はどうってことはないのですが、そうでない場合、小児科のドクターや保健師さんがビックリ仰天されることもまぁ、あるわけです。
月齢が小さいうちは体力的なことや胃の大きさが、月齢が大きくなってきたら、心の栄養としておっぱいを求める赤ちゃんは多く存在します。
それは何も、後ろめたくなるような悪いことではありません。

しかし、アタマの硬い医療者には、到底受け入れられないというか、授乳回数多い=母乳不足若しくは虐待予備軍というステレオタイプな発想しか持たないので、「混合栄養にしろ!」というような、強圧的な指導をなさいます。 

こういうことが予測される場合、そのままの回数を申告するのではなく、月齢の小さい赤ちゃんは「2クールで1回と換算する。」キョロちゃんは「遊び飲みは2回で1回と換算する。」月齢の大きな赤ちゃんは「しっかり飲んだ時だけカウントする。」という風にしては如何でしょうか?
母乳育児に関して不安があったり困っていたりするならともかく、何も困っていないのに、問題母子扱いされても困ることになりますからね。

「次の健診、ヤバいかな?」と懸念のある方は一度ご検討くださいね。

2014年8月11日 (月)

おっぱい争奪戦の平和的解決策は?

<ご相談内容>
SOLANIN
さんこんばんは。現在1歳半の双子の男児を持つものです。
出産前は妊娠2ヶ月から切迫早産になり、結局出産まで安静生活のまま37週で予定帝王切開で出産しました。

子供達は2500g前後と比較的体重があり、出産後一ヶ月は毎回ミルクの補足をしていましたが、SOLANINさんのブログを見て勉強したり訪問の助産師さんに来ていただいて離乳食がはじまる頃からはミルクの補足をしなくてもよくなりました。

 現在子ども達は2人とも10.5kgあり、歯も全部生え、食事もよく食べています。この春からhぽ幾円に行き始めたのですが、記事を読んだとおり言い聞かせをしていたせいでスムーズに通うことができています。二人ともまだまだ現役のおっぱい星人で、休みの日には10回以上飲みに来ます。
でも、このまま自然卒乳までいきたいと思っています。

 今回相談させていただきたいのは、2人がおっぱいを取り合って喧嘩になる件です。
正しくは長男(普段は長男次男の区別をしていませんが便宜上そう書きます)が毎回おっぱいの争奪戦に負けてしまい、飲めずに泣いて壁を叩きに行ったり、床を叩いて転がったりたり、ヒステリーになる状態が日に何度も繰り返され、可哀想で仕方がないのです。
長男は気持ちのとても優しい子で、自我の強い次男にオモチャなどを譲ることもよくあります。
今までは、次男がおっぱいを飲んでいる時は待っていてくれていたのですが、やはり保育園が始まって寂しい気持ちがあるようで、長男も私といる時は沢山おっぱいを飲みたいのだと思います。
が、次男は次男で私と1対1で飲みたいようで、長男が来ると押しのけてしまい、結果上記のような状況となります。


これがかれこれ二ヶ月続いており、2人には仲良く一緒に飲もうねと毎回伝えていますが、今だに改善しません。長男には待っている間に本を読んであげたり、歌を歌ってあげたりしていますが、やはる寂しそうです。
SOLANINさんのおかげで楽しい授乳をすることができ、このまま続けたいなと思っているのですが、今の状況が続くと本当に辛いです。
何かアドバイスを頂けないでしょうか?よろしくお願いいたします。


<SOLANINの回答>
お返事が大変遅くなり済みません。
どうお答えしてよいやら、ずっと長考していました。
双子ちゃんのおっぱい星人の兄弟のおっぱい争奪戦(厳密には力関係に差があり、一人が割を喰っている状態)に心を痛めていらっしゃるのですね。
言い聞かせてもなかなか分かってくれない状態が続いているのですね。

1歳半を過ぎていたら、お母さんの言葉の理解力もそれなりにあるでしょうから、注意の仕方を変えてみては如何でしょう?
具体的には、何度かタンデム授乳or長男さん優先であげるのです。
えっ?そんなことしたら、次男さんが承知しないでしょうって?
まぁ、それはそうでしょうが、多分これまでお子さんを注意したり言い聞かせをする場合、無意識に「いけないよ!」という視点でお話されていませんでしたか?
長男さん優先にしたら、次男さんからパンチが飛んでくるかもしれません。
次男さんが号泣して手が付けられなくなるかもしれません。
でも、授乳時間は、ねんねの時以外だったら、恐らく30分を超えることは少ないと思います。
パンチしたり暴れたら、やんわり「やめて!」「痛い!」と、意思表示はしてください。
1回や2回は何も変わらないかもしれません。
でも、「今までずっと次男さんが先だったから、暫くは長男さんを先にしてあげたいの!」「次男さんがいい子で順番を待ってくれたら、かわりばんこにおっぱいあげられるんだけどな。」と、話し続けてください。
2ヶ月も続いたことですから、これを変えるにはかなりの忍耐力が必要です。
でも、その話を繰り返していけば、或る日授乳が終わるまでに、次男さんが暴れなくなる日がやって来ます。
その瞬間です!
その瞬間を逃さないでください!
ちゃんといい子で順番を待っていてくれたんだね。やればできるね。ありがとう!」と、思いっきりハグして褒めてあげてください。

つまりですね、SOLANINが申し上げたいのは、こういう場合、暴れるのを止めた瞬間に褒めるということです。
おっぱいの順番を待つという行為が出来た瞬間に褒めるのです。
これを確実なものにするためには、おっぱい以外でも、おもちゃの取り合いやお風呂の順番など、色々なシーンでやってみてください。
何か悪さをしたら叱るのではなく、悪さを止めた瞬間に褒めるということを意識してやってみてください。
次男さん、きっと変わると思いますよ。

まぁ、騙された(ダメ元)と思ってトライしてみてください。

月齢が進んでからの添い乳。

新生児のうちから添い乳しているお母さんも多いと思います。
「私じゃないと、寝てくれない。」「おっぱいを飲まないと寝てくれない。」
などなど、ネガティヴに考えないで、おっぱいをマジックアイテムと考えてね。

さて、赤ちゃんは、はいはいが出来る頃になると、お母さんがパジャマをめくれば、自分でおっぱいに吸いつきます。
お母さんは仰向けでも、赤ちゃんは、四つばいの姿勢を保てるので、お母さんに覆いかぶさるようにして、おっぱいに吸いつきます。
 

1歳を過ぎる頃には、お母さんのパジャマくらいはセルフでめくるので、勝手に飲みにきます。
難点は、おっぱいを仕舞ってくれないことかな。(冬は寒いです)
それと、さすがにこの姿は人様には見せられないかな。
胸部フルオープンで、爆睡はちょっと・・・(笑)

そこだけ目を瞑れば、「手間要らず」なんですよね!
昔、私もそうでした。

極端に少ない授乳回数は要注意です!

先日、1人目を仕事と両立させながら完母で2歳で卒乳された経験を持つ、Sさんが来院されました。
4ヶ月健診の場で小児科のドクターから「体重増加が悪過ぎて、出生時に低出生体重児であることを考慮しても、どんどん正常範囲(つまりパーセンタイルグラフの下限)を逸脱している。これは一度病院で診てもらった方が良い。来月再診していただきますから。」と指導されたそうです。
健診から悩み、思い切って受診申し込みの電話を掛けて来られてから10日後の受診でした。(もっと早く受診していただきたかったのですが、ご本人の都合と予約枠が合わなかったので。それまでは意識しておっぱいの回数を増やすことと、集中して飲めるような環境整備と、保温について説明しました。)

2300g台で出生した赤ちゃんが120日目で4880gですから、確かに伸び幅が小さい。
おかしいな?上の子さんの時も順調そのものだったのに。
元々おっぱいの分泌に何ら問題が無い方で、退院後2週間健診・1ヶ月健診では何ともなかったのです。
退院時から1ヶ月健診までの体重増加度は30g以上/日はあります。
なのに、1ヶ月健診から4か月健診までの体重増加度が14g/日に急降下しているんです。
 

何が起こったのか?
満腹中枢が未形成な時期なのにどうしちゃったんだろう?

その答えは「あまりにも良い子ちゃんだったから。」でした。
1ヶ月健診以降は日中は4時間毎、夜間は6時間毎のペースなので、5〜6回/日のおっぱいだったのです。
俄かには信じ難いのですが、兎に角良く眠るし、起きても機嫌のよい子で、一人遊びができて、授乳予定時間になったらグズるタイプで、抱っこはおっぱいの時くらいだったそうです。
お母さんは育てにくさや大変さは感じることもなかったそうです。
特にこの1ヶ月(4ヶ月健診の前3週間は夜間8時間睡眠で、授乳回数はさらに1回現象だったとか。)
離乳食を食べてない赤ちゃんでこの授乳パターンは危険です。
奇跡的にお母さんは乳腺炎になってはいませんでしたし、受診日の哺乳量測定では前回から4時間空いて150gも哺乳しておられました。
4ヶ月健診から受診日までの体重増加度は20g以上/日にアップしていました。
 

かように授乳回数は重要なのですね。(もちろん、集中して飲めることと、保温は言うまでもないですが。)
どんなにし易い赤ちゃんであっても(し易い故に尚更)授乳回数の減少には気を付けていただきたいですね。

 

2014年8月10日 (日)

赤ちゃんがおっぱいを飲むスピードって?

体重が4kg以下の新生児では1分間に飲めるおっぱいのスピードは私が測定した限り、最速で9mlなんですね。
いわゆる、爆乳系のお母さんですが。
爆乳系の定義としては
①母乳パッドがすぐにドボドボになり、1日に何回も交換しなくてはならない。
②赤ちゃんは咥えるだけで、がっつり吸いつかなくても、自動的にお口に流し込みで、それこそ某大臣のように「ごっくん」するだけでおっぱいが飲める。
・・・というかなり限定的な条件に於いてですが。

それに対し、P社の○○実感とかの、とても簡単に哺乳できるゴムの乳首を、出生間もなくから使い始めると、1か月経たないくらいのうちに100mlを3分で飲みきる赤ちゃんはザラにおられます。 

おっぱいとゴムの乳首ではでは哺乳スピードが3倍速以上違うんですね。
おっぱいに早飲みはありえないし、普通に飲んでいれば顎は動かしますから、それはとても良いことなんですね。
スピードの違いは顎の動かし方、お口の周りの筋肉の動かし方の違いなんですね。
残念なことに、哺乳瓶メインでの授乳になっておられる赤ちゃんは離乳食が始まったら是非ともよく噛んで食べる習慣をつけてあげてくださいね。
幼児期以降も・・・です。

《余談》
昔だったら(今でも)お肉大好きな方なら「焼肉」って嬉しいですよね。
でも、最近のお子ちゃまで、とことん噛む力の無い場合、お肉大好きでも「焼肉嫌い。」って言うそうです。
「えっ、何で。美味しいじゃないの。」と突っ込んだら、「硬いから噛まなくちゃならないから。」ですと。
念のため言っておきますが、それはホルモン焼きではありません。
スジだらけの安いお肉でもありません。
100g800円~1000円相当の和牛であってもそういうことをのたまうそうです。

 

 

乳房を張らせた方がたくさん飲めて良く寝てくれる?

出産直後から乳房が緊満することはありません。
出産してからおよそ2〜3日後頃から何となく乳房が温かく少し硬くなったかなという感じです。(もちろんガツンと硬くなってくる方もおられますが・・・)
でも、この段階はおっぱいがポタリポタリ滴るくらいで、期待したほどには出てきません。
そこから数日して、やがておっぱいが軌道に乗ると、飲ませ始めから次の飲ませ始めまで3時間くらい間隔が空けば、乳房が緊満してくるのを感じると思います。
その時に赤ちゃんがしっかり覚醒し、ヤル気を見せて飲んでくれたら、ゴキュゴキュ喉を鳴らしておっぱいを飲むかと思います。

この段階になるとお母さん方が陥り易い危険な罠があります。
「授乳間隔をあけて乳房を張らせたらゴキュゴキュと1回にたくさん飲んで、しっかり眠ってくれるんぢゃないかな?おっぱいと睡眠のリズムにメリハリが付いて、少ない授乳回数でまとめ飲みさせた方が合理的でないかな?」という罠です。

一見もっともらしいですよね?
でも、これをやってしまうと、それまで順調だった赤ちゃんの体重増加がパタッと止まったり、お母さんが乳腺炎になったり、おっぱいの製造工場である乳房が単なるおっぱい貯蔵タンクに成り下がり、一時的には確かに乳房がよく張るものの、おっぱい製造工場としてまともに稼働しなくなる恐れが高まるのです。
しかも古くなったおっぱいのお味は、出来たて直送のおっぱいのお味と比較すると明らかに落ちます。
しかも、一旦落ちたおっぱいの分泌を元に戻すのは、口で言うほど簡単ではありません。
「こんな筈ではなかった。(涙)」とならないように、乳房は授乳間隔を空けて張らせて飲ませるもの・・・という考え方はすっぱり捨ててくださいね。
母子健康手帳のお母さんの職業欄に「おっぱいのセールスレディー」と書き込めるくらいにこまめにあげるスタンスを崩さないでね。

2014年8月 9日 (土)

生まれつき反りのキツい赤ちゃんの授乳は?

赤ちゃんがおなかに居た時の姿勢は、通常海老のように背中が丸くなっているものですが、反屈位という反りくり返った姿勢の赤ちゃんがいらっしゃいます。
フィギュアスケートの好きな方なら直ぐにイメージできると思いますが、かのイナバウアーか?レイバックスピンか?というような姿勢です。
平らなベッドの上に寝かせると、おなかいっぱいでもないのに横を向こうとします。
反りくり返りの姿勢は、本来赤ちゃんにとってラクな姿勢ではないのですが、習慣化されているのでしょうね。
本来の姿勢を取り戻すには、背中を丸くするのが一番ですが、「早く何とかしなくては!」と焦って一足飛びに何でもかんでも丸くするのは、赤ちゃんにとってはギャップが大き過ぎることがあります。

少なくとも、産科入院中で授乳の際は、背中を丸くすることを主眼にするとフットボール抱きやクッションを使った真横抱き(←交差横抱きのことです)が良さそうに思えます。
しかし、それらのポジショニングをすると、酷くむずがっておっぱいが咥えられないことも稀ではありません。
咥えられたとしても、反発力が生じるので、お母さんに相当しっかり後頸部を把持する力が無い限り、浅飲みになってしまいます。
SOLANINの見解としては、こういう赤ちゃんに最適なポジショニングは縦抱きだと考えます。
おなかに居た時に慣れ親しんだ反りを少し取り入れることで、赤ちゃんの下口唇と下顎がお母さんの乳房にピッタリ密着しますから、自然に深く咥えられます。
授乳の際にむずがることがグッと少なくなります。
結果的に浅飲み防止できるので、乳頭に傷が付きにくく沢山哺乳できますので、お母さんも赤ちゃんもWin-Winですな。
海老のように背中を丸くするのは抱っこであやす時や寝かせる時にしていけば、徐々にバランスが取れてきますよ。

たくさんおっぱいを飲んだ後は?

赤ちゃんのカラダは不思議です。
これは、私が長女H1におっぱいをあげている時、何かの拍子に気がついたことです。
(もしかしたら、どこかの本に載っているかもしれませんが、「必殺!狸寝入りの見分け方」と同じくらい独自性の高いものではないかと,秘かに思っています。)

生後3ヶ月以降で、たくさんおっぱいを飲んだ後は、飲み終わって20分くらい過ぎてから赤ちゃんの足裏を触ると、しっとりしているということです。
そういう時は充分に足りていると考えて間違いありませんでした。
反対に遊び飲みたちょこ飲みの時は足裏はいつでもサラッとしていました。
なぜなんでしょう?
3ヶ月以降の赤ちゃんのお母さん!
赤ちゃんの飲みっぷりと足裏の水分量はリンクしている筈なんです。
確かめてみませんか?

授乳間隔が周りと違い過ぎる。(生後3ヶ月)

<ご相談内容>
生後3ヶ月になりました。
完母で、フツーに体重増加も見られます。
ただ、私の赤ちゃんは未だに2〜3時間毎におっぱいを欲しがります。
大体10回/日は確実に飲ませています。
別にそれで困っているというのではないのですが、同じ時期に出産した友人の赤ちゃんは、夜間は4〜6時間も授乳間隔が空くし、7回/日くらいしかおっぱいを欲しがらないそうです。
友人の赤ちゃんも、フツーに体重増加しています。
何故、殆ど同じような条件なのに、こんなに授乳回数が違うのでしょうか?

<SOLANINの回答>
新生児期には頻回直母をしていたお母さんであっても、3カ月と言えば、“満腹中枢”が形成してくる時期ですし、あやすと笑ったり、喃語を喋ったりするようになり、必ずしもおっぱいではなくても、相手をしてあげれば少しは間が持つようになってくるのではないかとお考えなのだろうと思われます。
それはそうなのですが、おっぱいの飲むペースや胃の大きさには同じ月齢・同じ体重であっても個人差があります。
“満腹中枢”が形成してくる時期になっても、1回のおっぱいでがっつり飲みたがる赤ちゃんもおられるし、ちょこちょこでないとおなかが張って苦しくなる赤ちゃんもおられるのです。
どちらが良いとか悪いとか、発達しているとか遅れているとかではないのですね。
そういうことではないのです。
授乳間隔が空いている赤ちゃんのお話を聞くと、頻回授乳中のお母さんには大変羨ましく感じられるものです。
しかし、喜んでばかりはいられないのです。
授乳間隔が空き過ぎたら、その分、?乳腺炎に罹るリスクは高くなるし、?月経再来が早くなる可能性が高まりますし、?ある処から赤ちゃんの体重がパッタリ増えなくなったりということが、想定されます。
手放しで喜んで良いことばかりではないのです。
先に挙げたリスクが全くないのならばラッキーですが、引き続き注意はしていった方が賢明ですね。
頻回授乳は大変かもしれないけれど、悪いことではないのは確かです。
自信を持ってくださいね。
 

2014年8月 8日 (金)

お母さん泣かせの可愛くて恐るべき赤ちゃん・・・その名は”キョロちゃん”

腹八分目ならともかく、腹五分目でごきげんだなんて・・・
どう考えても納得できないし、わけわからんですね。
赤ちゃんがおっぱいを飲むのにお母さんに対し、何の遠慮も要らないのにね。
どんどん吸ってくれたらいいのに、満面の笑みを浮かべたり、抱っこしていたら、何時間でも泣きもせず、まるで、”抱っこからエネルギーをチャージしてるんかいな?”または”霞でも食べてる仙人かいな?”とツッコミたくなるような赤ちゃんいるんですよねぇ。相当数。
なんで小児科学の教科書や育児書には書いてないのか・・・不思議です。

赤ちゃんの発育は体重増加が全てではないことはこのブログでも何度か申し上げていますが、『でも、もう少し何とかならないものか』という想いを抱くお母さんは少なくないようですので、対抗策を書かせてもらいます。 

基本的に片方1回の授乳で必要量を満たせる飲みっぷりの赤ちゃんは新生児で50%、満腹中枢の形成してきた月齢の赤ちゃんであっても30%程度と捉えてもらって差し支えないと思います。
・・・こういう記述をすると、小児科のドクターからは独断的過ぎるとかエビデンスは何だとか批判されそうですが、そういう批判を恐れていては物事が先に進みません。
なので、ここから先はSOLANINの職歴、経験値から得られたデータおよび感触からのコメントですのでご了承ください。

腹五分目でごきげんなのは、傍から見れば腹五分でもその赤ちゃんからすれば、かなり満足だからなんです。要するに胃袋の容量がさほど大きくないってこと。
もちろん、もう少し空き容量はあるので、促せばおっぱいを飲むのは吝か(やぶさか)ではないんです。
ただ、腹五分目でごきげんの赤ちゃんは先日のブログにもありますように、いわゆる
”キョロちゃん”なんですね。
 

”キョロちゃん”は玄関のチャイム音、電話の呼び出し音などに律儀なくらい反応します。『アナタは今、おっぱいをひたむきに飲んでいたらいいんですよ』という状況にも拘わらず、それに反して『えっ!何何??どうしたの!?すっごく気になっちゃうな!!』という反応を示し、おっぱいを飲むという本来の行為を自ら中断してけろっとしています。お母さんがおっぱいを促しても『今はおっぱい飲まなくても大丈夫だけど?』ってリアクションで、満面の笑みだったりします。乳首も押し出すし真面目に飲まないし、じゃ、また後で飲ませてあげようかな・・・という展開になるのです。

そこが落とし穴!!!!!!どんなに顎のチカラが強くなっていても、片方1回の授乳で必要量を満たせる飲みっぷりの赤ちゃんは満腹中枢の形成した月齢の赤ちゃんでも30%程度って書きましたよね?
つまり左右1~2クールしてはじめて哺乳量としてOKなんです。その計算方法で1日の授乳回数が3~4ヶ月の赤ちゃんで7~8回、5~7ヶ月の赤ちゃんで5~6回はあげてくださいな。どうしても左右往復してくれなければ、片方1回は0.5回以下と数えてくださいね。(例えば4ヶ月の赤ちゃんで、1日の授乳が片方1回授乳を5回、両方1回授乳を2回の場合、実際はせいぜい1日に4.5回相当しか飲んでいないことになるのね。4ヶ月の赤ちゃんならば、7~8回は飲ませてあげて欲しいトコロですから、哺乳量不足をきたしているということです。お分かりいただけましたかな?)
それから、”キョロちゃん”に授乳する時はシンプルな内装のお部屋を授乳部屋に決めて、TV、DVD、ケータイや家電話、玄関のチャイムなど音のするものは全部消音すること。これが肝心ですじゃ。コレで哺乳量は2倍以上に増えます。
 

間違っても、おっぱいの後にミルクをあげると、ミルクを飲むのを嫌がるからとミルクあげてから、おっぱいを吸わせるのは止めてね。
そんなことを続けていたら、どんなによく出るおっぱいでも分泌が↓しますよ。
ミルクを補足しなくても、おっぱいのあげ方を理屈に合ったものに変更すれば、体重増加度の改善する赤ちゃんは大勢おられますぞ!
え~ホントかなって?じゃあ、このブログを読んでくださっているお母さん方、助産師のみなさま、これよりも効果的な方法があれば是非SOLANINに教えてくださいませ。(ペコリ)
僭越ながら、この方法で(ニコニコ)になってSOLANINの勤務先の母乳外来から帰られたお母さんは数知れずおられます。考え込むよりもレッツトライですじゃ。

授乳もお食事も回数が少ないのは良くないです。

集団健診等で、「4ヶ月だからおっぱいは6回位にして・・・」とか「3回食になったのに、授乳回数が多いから減らした方がいいです。」など、未だへんてこりんな保健指導が罷り通っています。
そのため、お母さんたちの中には「授乳回数は減らしていくもの。」という概念が植え込まれていて、それを修正するのは、厄介です。

ちょっと思い浮かべてほしいのですが、1歳になれば育児休暇が明けて、赤ちゃんは保育園でお世話になるという場合、朝・晩御飯はお家で食べますが、昼はお給食を食べますね。
3歳未満児は10時と15時におやつ(補食)が出されますね。
最近はフルタイムで働くお母さんも多いから16時前後にお迎えは難しく、17時半を過ぎると補食(バナナ1/2本とか、ミニサイズのパンとかおなかの足しになり尚且つ晩御飯の邪魔にならないくらいの食べ物。)が出されます。
 

1歳過ぎと言えば、順調に発達していけば、「マンマ、ぶーぶー。」などのカタコトが喋れ、一人で歩けるくらいの成長段階に達します。(もちろん個人差はあるし、修正月齢で見なくてはいけない赤ちゃんはこの限りでなくてもおかしくないですよ。)
カタコトが喋れて、自分の力で歩けるようになっても、子どもは5〜6回/日は食べないと成長に必要な栄養が摂取できません。
なので、この間生まれた赤ちゃんを捕まえて、「授乳回数が10回/日を越えるのはあげ過ぎ。」というのは、ホントは言ってはいけないことです。
1回にたくさん食べられない⇒消化吸収能力は発展途上⇒これからさらなる成長が必要(知能・情緒・運動機能・体格全てにおいて)だから当然なのですね。

もしも回数が少ないならば「君は大丈夫なの?」と水を向けて誘うくらいで丁度ですよ。 

2014年8月 7日 (木)

何故?上の子の時はちゃんと直母できたのに。(涙)

<ご相談内容>
3年前に出産した時は、母乳の分泌はまずまずで、赤ちゃんも普通に吸ってくれたし、体重増加も標準くらいのペースで、特に困ったことはありませんでした。
けれども、今回の赤ちゃんは、上の子と同じく満期産だし、生まれた時の体重は上の子よりも500gも大きいのに、吸い方がなってないのか、直母量が伸びません。
どんなに頑張っても10~20g台/回です。
今回の赤ちゃんは退院日の生後5日目まで体重が激減したので、小児科の先生や助産師さんからミルクの補足が必要と言われました。補足は指示通りに240ml/日与えています。
補足はカップ授乳をしています。

1回目の受診時(生後10日目)には、「ミルクを補足して体重増加は30g/日なので、現段階ではミルクは減量できないです。」と、助産師さんに言われました。
2回目の受診時(生後17日目)は、「体重増加ペースが半減したので、360ml/日に増量しなくてはなりません。」と、助産師さんに言われて泣きそうになりました。
このまま混合栄養を続けるしかないのでしょうか?

<SOLANINの回答>
上の子さんの時は母乳育児が上手くいったのに、今回は苦戦していらっしゃるのですね。
悲しくなる気持ち、お察しします。
過去に成功体験があるだけに、現状を受け入れがたいお気持ちはとてもよくわかります。

相談者さんが仰っていらっしゃるように、吸啜の仕方が今一つの場合、おっぱい分泌の起動スイッチが入らないことがあります。
搾乳をしようとしても、カップの底溜り程度だと思います。
あまり知られてはいないことですが、同じお父さんとお母さんの間に生まれた赤ちゃんであっても、兄弟姉妹みな顔も性格も異なるように、おっぱいの飲み方(吸啜の仕方)が違っていても何も不思議はないのです。

情報としては、2人とも満期産で、上の子さんとの体重差が500gなので、今回の赤ちゃんの体重は少なくとも3000g以上はあるだろうということと、2回目の受診時に体重増加度が半減したということ(恐らく15g/日ってことかな?)しか分からないので、さっくりしか申せませんが、補足の量としては、妥当だと思います。

ミルクの補足はカップ授乳をしていらっしゃるとのこと。
であれば、乳頭混乱の心配はありませんね♪
吸啜の仕方が修正される日はきっと来ますよ。
ただ、欲を言えば、シリンジ授乳やナーシングサプリメンターなどを使用された方が、吸啜トレーニングになるので、より早い時期に直母量が伸びてくる日が来ることでしょう。
ミルクの補足タイムを単なる補足タイムにしないためにも有効活用されることをお勧めします。
そして赤ちゃんの体重増加を図っていきましょう。
搾乳が量にならなくても乳首刺激だけでも効果ありますよ。
全ての行為に無駄はないのです。

相談者さんと赤ちゃんは出産からまだ、1ヶ月も経過していないのでしょう?
これですべてが決まるわけじゃないですよ。
完母志望のお母さんにしてみたら、ミルクの増量を指示されたら、絶望的な気持ちになるかもしれませんが、これで全てが決まるわけじゃないですからね。
気持ちをしっかり持ってくださいね。
大丈夫!乗り超えていけますよ。
母乳外来の助産師も陰ながら応援している筈ですよ。
勿論、SOLANINもねっ♪

夜間の長寝には昼間の頻回授乳を!

月齢が進んできてから「急に赤ちゃんの体重が増えなくなったんです。混合栄養に切り替えるべきでしょうか?」というご相談を時々受けます。

確かにいきなり増えにくくなったのは事実。
でも、お母さんに普段の生活を聞いたら、物凄く長時間夜間の授乳が無い。
つまり、赤ちゃんが爆睡されるがゆえに、お母さんも一緒になって爆睡され、結果授乳回数が少ないのですね。
 

夜間の授乳間隔が空いたとしても、昼間2時間くらいで授乳して“巻き”の入っている赤ちゃんは大丈夫なんです。
困ったことにこういう方は“巻き”でおっぱいをあげなくても、赤ちゃんの相手をして、抱っこをしていたら機嫌が悪くなることもなく、育てにくさを感じることもなく、特に困ることは無いのです。
そこが問題なんだということをお母さん自身が気がつかないのですね。
で、「だけど赤ちゃんの体重だけ増えないのよね〜。」と困惑されているのですね。

おっぱい星人として育った赤ちゃんであれば、おっぱいを勧められて、拒否することは無い筈です。
なので、「昼間お母さんが困らなくても、赤ちゃんがさほど欲しそうでなくてもおっぱいはあげてね。」と助言しています。
やはり月齢相当には育って欲しいですよね?
それが崩れてきたなら、立て直せばいいんです。
それをせずに「じゃ、ミルク足して・・・」というのは本質が違うのではないでしょうか?
1週間後に再診したら、大抵問題は解決しています。

夜間断乳について。

この間の記事とは真逆で、夜間頻回直母か?というくらい何度もおっぱいを咥えないと眠れない赤ちゃん、おられますね~。
夜泣き対策でおっぱいをあげていらっしゃるお母さんもおられますが、そうではなくただ単に夜間の授乳回数が多いケースもあります。

夜間断乳・・・お母さんが体力的・精神的に参っていると、とても魅力的なフレーズですね。
でも、果たしてそんなウマい話があるのでしょうか?
それが出来たら苦労はないと思いますが。
頑張った挙句?、結局おっぱいを咥えさせる代わりに夜中に起きて粉ミルクを調乳する羽目になった方もおられます。
お母さんが目の前に居るのに、果たして夜間だけおっぱいがもらえないことを理解できるのか?というギモンがあります。
「言い聞かせ」をしようにも、赤ちゃんは半分寝ぼけてますからね。
起きてる時は憶えていても、半分寝ぼけている時は効果薄そうですね。
夜間断乳に踏み切ったとして、赤ちゃんがギャン泣きした時はお父さんがあやすのが有効だと言われていますが、連日ギャン泣きした場合でも旦那さんは対応してくれるかしら?
対応してくれたとしても、お仕事に支障を来たさないでしょうか?
また、夜間ひとつもおっぱいナシだったら、朝イチのおっぱい、多分パンパンですよ。
乳腺炎発症のリスクを覚悟しなくてはならないかもしれません。
 

個人的には「絵に描いた餅」ではないかという気がいたします。

そんなんだったら、昼間は(というかオトナの活動時間である朝7時から夜10時までの15時間ですが・・・)毎時間チョコチョコおっぱいあげて、「夜間は飲まないからね。」と、しつこいくらいの繰り返しモードで言い聞かせた方が夜間授乳間隔が拡がり効果的ですよ。 

完母の方に多いとされていますが、昼間のおっぱいが少ないと、夜間のギャン泣きが強くなるようです。

 

 

2014年8月 6日 (水)

平成24年度には、母子健康手帳の様式が改訂されますよ♪

平成24年度から母子健康手帳の様式が改訂されます。

順不同ですが、かいつまんでお話ししますと、
★先天性胆道閉鎖症の早期発見のために、うんちの色見本帳を母子健康手帳に綴じ込む。
★妊娠・分娩リスクに関する情報を盛り込む。
★発達が遅れがちな乳幼児の保護者の心理的負担に配慮して、成長発達の確認項目を「できるorできない」から、達成時期を記載する形式に変更する。
★予防接種の様式が、定期接種と任意接種を並べて配置して、見易い様式に変更し、未接種のワクチンの接種の勧奨する。
★歯科保健指導項目の追加。
★食事や生活リズムの形成に関する項目の追加。
★乳幼児虐待予防について、お母さん自身が気がつくことが出来るようにという質問項目の追加。
お父さんの育児参加・協力を促進するための配慮。

そして、これはイイなと思ったのが、
★乳幼児身体発育曲線と身長体重曲線の改訂(2010年の調査データに基づく)です。
この10年で生下時体重がかなり変わってきていますし、母乳育児をしているお母さんの割合も、微増しているらしいですから、グラフの帯幅やカーブも少し変化が見られるのでは?と思われます。
これを機会に集団健診の場でありがちな、完母で若干体重が少なめの赤ちゃんに対し、直ぐに「母乳不足ですね。じゃミルク飲むだけ足してね。」みたいな、母乳育児に理解の薄い&一方的な保健指導も見直されるといいなと切に願っております。

追記:もう一つの特徴は、妊娠週数(正確には妊娠何ヶ月かという括り)毎に、お母さんの気持ち・想いを書く欄が造設されていることです。
昔はこうゆう欄はありませんでした。
大きくなった我が子に見せてあげるためにも、この欄はしっかり記入してほしいなと思います。(2014年8月6日12時00分00秒)

1時間毎におっぱいを欲しがる(困)(新生児期)

生後間もないころの赤ちゃんは、よく泣きますし、頻回におっぱいを欲しがります。
抱っこすれば一旦は泣きやんでもそおっと寝かせた瞬間に目がパチッと開いてしまいそのままギャン泣きに突入することもあります。

里帰り中だったら、ご実家のお母さんのお手伝いも期待出来ますから、まぁ、何とかなるとして、問題は自宅に帰ってからですね。
頸が据わったら家事は寝ている間だけではなく、多少ぐずってもおんぶしてこなせばいいので家事ができないということはありません。
 

この時気を付けなくてはならないのは、赤ちゃんが必要な哺乳量を飲めているかということです。
退院後1週間頃を目安に赤ちゃんの体重を計ってもらいましょう。
そうして、退院からの1日当りの体重増加度が18〜30g以上/日のペースで増えているならおっぱい(混合の方はおっぱいとミルクの総量)が足りないのではないと断言します。

ミルク育児全盛時代のおばあちゃんは、何となく「赤ちゃんは飲んだら寝る」とインプットされておられます。
抱っこをしたら癖がつくから、泣いても放置するのが当たり前みたいといっては過言かもしれませんがそれに近い子育て法が罷り通っていたので、、ミルクをあげたら良く眠るのにと言われたりします。
でも、そんな必要はないので、聞き流してもらっていいです。

2014年8月 5日 (火)

血の繋がりは大事ですが。

最近の新聞で読んだ記事で、びっくりしたことがあります。
この10年ほど(だったと思う)先進的な生殖医療を推進されている、長野県の諏訪マタニティクリニックの根津先生に関することです。
男性不妊の解決策として、旦那さんのお父さんの精子をもらって、体外受精などの方法で赤ちゃんを授かるというものです。

根津先生のところでは、数年前に、実母さんが子宮を失った娘さんのために、娘夫婦の受精卵をおなかに戻して、代理母というパターンがありましたっけ。

あくまで個人的な見解ですが、受精卵が娘夫婦というのであれば、実母さんの心身の負担は途方もなく大きいですが、遺伝子的には大きな問題点はないと思います。

でも・・・うぅ~ん旦那さんのお父さんの精子って。
血を分けた子どもを望むにはそれしか方法が無かったのでしょうが、生まれてきた赤ちゃんは、旦那さんの異母弟妹でもあるわけですよね?
義母さんにしてみたら、自分の旦那さんが自分以外の女性に子どもを産ませたことになりますよね?(非嫡出子?)
旦那さんにしてみたら、婚姻中に奥さんが生んだ赤ちゃんだから、戸籍としては間違いなく自分の子どもになるわけですが、ホントは違うということになりますよね?
少し話がズレますが、民法第735条では、離婚後に嫁と義父、婿と義母のような直系姻族との結婚は永久に禁止だった筈です。
今回の赤ちゃんは生殖医療によるもので、直接性交渉を持ったわけではないから、倫理的に許されるのかな?

根津先生は充分な説明と同意のもとに行ったと仰っていますが・・・
赤ちゃんのお母さん、ホントにそれで良かったのかな?
もしかして出産された今でも、葛藤を抱えていらっしゃるのではないかな?
ひょっとして周囲の血に拘る圧力に抵抗できなかったのではないかな?
旦那さんや義母さんも、ホントにノープロブレムなんだろうか?

でも、SOLANINが一番気になるのは、赤ちゃんが成長して物の道理が分かるようになって、自分の出自(=自分の遺伝子上のお父さんは父方のおじいちゃんということ)を知った時の受け止め方です。
衝撃が大きすぎて、子ども自身のアイデンティティが崩壊する危険性だってあるのではないかな?
それ以前に、家族の秩序はどうなるんだろう?
望まれて生まれた赤ちゃんであることは間違いないのでしょうが。

生殖医療の進歩により、様々な親子関係のパターンが出現するようになりました。
一番大きな問題は、法整備が追いついていないことでしょうが、このパターンについては、それよりも倫理的な問題の方が大きいような気がします。
生まれてきた赤ちゃんには、どうか幸せになってほしいです。
(この記事に関しては、コメントは受けつけておりません。)

名を捨てて実を取ることは理解できるけれど。

SOLANINは、本業と当ブログ以外での母乳育児支援のための活動として、2003年頃から、地域に於ける母乳育児を拡め、支援するための会(?)に所属しています。
従来は所属メンバーは医療関係者限定で、病産院や保健センター等との勉強会・交流会が主活動だったのですが、それだけではなかなか地域に於ける母乳育児が拡まりませんでした。
定例会は年3回開催されるものの、参加するメンバーの顔触れも固定化して、徐々に細々とした活動内容になってきていました。

そこで、今秋から方向転換して、所属メンバーは医療関係者だけではなく、おばあちゃん世代の方や現在進行形で赤ちゃんにおっぱいをあげているお母さんも交えていこうという方向に話しが進みました。 

母乳育児拡めていくための草の根運動というか、裾野を拡げていくためには、ガチガチの母乳至上主義(!)ではなく、おっぱいをあげている全てのお母さんを支援することを前面に出す方向となりました。
8年前から所属している会員としては、決して自分たちの活動が母乳至上主義だなんて考えてはいなかったので、ちょっとショックな謂れようではありました。
勉強会でも、直母が上手くいかない赤ちゃんやNICUの赤ちゃんについての勉強会もしていますからね。
(まぁPRが足りなかったから、そのように思ってしまわれる方がいらっしゃるということなのでしょうから、酷く謂れても仕方ないのかな?とも思いますが。)

と申しますのも、世間には、母乳と聞いただけで、「自分には関係ない。」と無視する医療関係者も居ますし、ミルク屋さんと仲良し病産院はまだまだ多いし、おっぱいが上手くいかないことが虎馬になっているお母さんも大勢いらっしゃるので、そういう方たちにも拒絶反応を起こさせないような、受け入れてもらえるような、協力してもらえるような会に発展させていくためとのことです。
つまり、名を捨てて実を取る・・・ってことなのだと思われます。
 

コンセプトは良いと思います。
ただ、先月の会議で、世間のアレルギー対策(?)として会の名称から母乳または母乳育児というフレーズを外すことが、ほぼ本決まりになりました。
そうなると、会則を読まなければ、何を目指す会なのかということが、ぼやけてしまいそうです。(汗)

母乳ではなく、おっぱいにしたら?」という意見も出ましたが、「そうなると一部の男性が変な想像をするから止めた方がいい。」という意見がメンバーの男性医療者から出てしまい、おっぱいという単語が団体名に採択されることは無さそうです。 

それから、「横文字は、おばあちゃん世代に受け入れにくいので、出来るだけ日本語。」が望ましいらしいです。

何か良い案はないものかと考え続けていますが、正直言って、急にそんなことを言われてもねぇ〜と、困っています。
果ては、「卒乳したら、折角入会した会からも卒業と思わなくてもいいような名称がいいのでは?」という意見も出されました。
そうなると、無難に子育て支援か?となってしまいます。
  

でも、子育て支援という単語だったら、範囲が広すぎるし、場合によってはファミリーサポートセンターさんのような、子どもの一時預かりで忙しいお母さんを応援!みたいな印象になっちゃいますからね。
それこそ、会の方向性を勘違いする方が出てきそうに思えます。

今、ふと、SOLANINは、乳飲み子と母のための応援団というフレーズが浮かびました。
乳飲み子だったら、栄養方法は関係ないわけですし、長期授乳の方に対し、赤ちゃんという単語はそれこそ排他的になっちゃいますからね。
は、もちろん全てのお母さんを指します。
応援団は、支援するという意味が含まれているかと思います。
 

なんだかまとまりのない、コメントの難しい記事になって済みません。
読者のみなさんのお知恵を拝借できたら、幸いです。

追記:この問題は解決しました。
結局、専門職による子育て支援の会ということで、一般の方はメンバーではなく、一般の方の要請にお応えして、講演会・研修会・出前講座・お母さん主体のイベントへの参加などをしていこうということに決まりました。
横文字も入りますが、カタカナ書きです。
会の規則や会員(外部団体の監事も含めて)決まりました。
会の名称をここで公表できないのは残念ですが。(汗)

この授乳回数でいいの?(生後2ヶ月)

生後2ヶ月の赤ちゃんのお母さんからプチメ(雨風呂時代のメール)をいただきました。
現在の授乳間隔は昼間1.5~2時間毎で夜間は3時間毎だそうです。

頻回過ぎでないか?と心配されていました。
でも、以前からの読者さんなら答えはもうお分かりですよね?

そう、これは全く問題ないどころか、とても良い感じで授乳しておられるということを意味します。
1.5~2時間というのはおっぱいの消化時間にマッチしていますから、何のことはないこのお母さんの赤ちゃんは『腹時計』に正直というか素直な証拠というわけですな。
多分この件については過去の記事にたんまりと書かれていた筈です。

それでも質問が来たということは・・・過去の記事をお読みでない?(涙)

体重増加が心配ならば1~2回/月くらいのペースで体重測定してもらって、月齢相当に成長しているか診て貰ったらいいと思います。
ショッピングセンターや公民館に赤ちゃん用の体重計が設置されていることもありますが、「これでいいのか?」ということが判断できないままに測るのはハッキリ言って意味がありません。
・・・いや、測ってもいいんですが、SOLANINには測定値を見てお母さんひとりで悶々する図が目に浮かぶんです。
なので、セルフで測ったら必ず助産師に相談してくださいね。

2014年8月 4日 (月)

当ブログとの出会いが、子育ての姿勢に良い変化をもたらす?!

<ご連絡いただいたこと>
先日こちらのブログを発見しました。
毎日20ページずつくらい過去のページを読んでいます。
私は現在8か月の赤ちゃんの母です。
最初は母乳育児にそこまで積極的ではなくて、私の母がミルク育児だったことから、私もミルクで・・と思っていました。
しかし、産後は母乳が大量に出るし、まぁ楽だし、そういうことで完全母乳で育児をしているといった感じでした。
『最強母乳外来』を拝見して、おっぱいってなんて大事なんだろう!ってすごく思いました。
そのことに気付けてよかったです。
今まで、食事には大して気を付けたこともないし、それなのに乳腺炎にもなったことないし、それは当たり前のことだと思っていました。
が、ほんとはすごく幸せなことなんですね!!
我が子はは2776gで産まれましたが、おっぱいでスクスク育ち、8か月と10日で10kg弱あるビッグベビーになりました。
『最強母乳外来』を読むと、元気が湧いてきます。
毎日の子育てがすごく励みになるし、なにより勉強になります!
何と言うか、我が子が今まで以上に愛しくなりました。
私は『最強母乳外来』に出会えてよかったです。
ありがとうございます。

<SOLANINのお返事>
『最強母乳外来』に辿り着いたきっかけは、ちょっとした検索でヒットしたとか、お母さん向けの他サイトで紹介されていたからという方は、最近かなり多いと思います。
お忙しい育児の傍ら、毎日20ページも過去記事を読んでくださるのは、大変ありがたいことで、筆者として感謝します。(きっと、このお母さんと同様、膨大な量の過去記事を地道に読んでくださっているお母さんは少なからずいらっしゃると思います。)
 

さて、まだまだミルク育児が推奨されるような世情の中で、現在母乳育児をしていらっしゃるお母さん達の殆どは、「私は私のおっぱいで赤ちゃんを育てたい!」と強く意識された方で、妊娠中から出来る限りのケアをしてこられ、母乳育児推進病産院で助産師のサポートを受けながら、自律授乳が出来るようになられる・・・のだと思います。
しかし、今回メッセージをくださったお母さんは、図らずも大変良く出る詰まりにくいおっぱいであり、赤ちゃんの飲み方がとても上手だった(=要するにラッキーな条件が重なっていた)ので、自然に母乳育児を続けておられる稀有な方のですね。

自然体で順風満帆な母乳育児をなさっておられるお母さんには当ブログを読んでいただくことは意味が無いでしょうか?
SOLANINは決してそうは思いません。
寧ろ、当ブログに辿り着かれたことは意義深いことだと思います。
メッセージで仰っているように、「おっぱいで育てることは、当たり前であるもののとても大事なことである。」ことに気が付いてもらえたことは、おっぱいや毎日の子育てをしていく姿勢に良い方向に変化をもたらすと思うからです。
 

先日、私は日本母乳の会の事務局を担当されている永山美千子さんとお話しする機会がありました。
そのなかで、感銘を受けたのは「人は良いことだから・・・では変化しない。変化するにはとても大きなエネルギーが必要だから。なので、人は物凄く困った時か、そうでなければ大きな感動をした時でないと変化しない。」と仰いました。
文面から察するに、おっぱいや毎日の子育てをしていく姿勢に良い方向に変化が出てきそうな勢いを感じます。
お母さんが今まで以上に、我が子を愛おしいと思う気持ちになれるって素敵です。
そんな変化のお手伝いが出来ることは、SOLANINとしても大変嬉しいです。

直母のペースがバラバラな新生児。

赤ちゃんは自分なりに哺乳量の調整が出来る=満腹中枢の形成は生後約3ヶ月頃ということは過去の記事に書きました。
今日はお母さんの思惑とは裏腹に直母のペースがバラバラな新生児についてお話します。
一般的に直母については“何分何クール(=何往復)”というのと、“何時間毎”にという2つの単位でペースをあらわします。
ここでいうバラバラというのは、例えば「5分2クールで2.5時間毎におっぱいをあげる予定だったが赤ちゃんがネンネして7分1クールしかあげられない。」とか「間隔も1〜3時間毎で不規則。」「片方飲んで20〜30分お休みしてまた新たにおっぱいを欲しがる。」というような状態のことです。

でも、これって別に変じゃないですね。
どれだけ飲むかは赤ちゃんのスタミナに左右されるものだから。
泣いておっぱいを欲しがっていたくせにあっさりと1クールで終了することもあるし、眠り過ぎだから少し起こしてみたら、今度は延々飲んでいたり
新生児のうち、「少し早く生まれた」「少し小さめでうまれた」「女の子」についてはおっぱいに時間がかかったり、途中で休憩が入ったり、左右交代したらまどろみ始め、眠ったかと思えばすぐに起きて泣く・・・というパターンにどうしてもなりがちなんですね。
 

これは・・・典型的な“お嬢様飲み”ですね。
良し悪しの問題でなく、生理的にのんびり、ちょこちょこになってしまうんですね。
これは日齢の進行と体重増加と共に変化します。

途中でウトウトして起きてくれない時は、『立て抱き』にしましょう。
足の裏を指圧したり、オムツ1枚にしたりお口周りを突いてみたりしても、どうしても起きてくれないならば、次1時間後に再度チャレンジしてくださいね。
 

2014年8月 3日 (日)

乳房がパーンと張ってきた♪

産後3日ほど経過して、乳房がパーンと張ってきたら、ほとんどのお母さんは、「これでおっぱい分泌の起動スイッチが入ったから、沢山飲めるようになる筈だぞ。」と期待されます。
乳房が硬くなればなるほど、その想いは強くなるようです。

うう~ん。
ところが、実はそうでもないのですよね。(汗)
逆にパーンと張れば、以下のいずれかの状態に陥りがちです。
①滑ってばかりでまともに飲めないから怒りまくる。
②硬すぎて飲めないからくたびれて眠ってしまう。
③どうにか飲めてもダダ漏れなのでむせてしまう。
④浅飲みになるので乳頭損傷が形成される。
⑤乳房のうっ積とうっ滞が混在することになりがちなので尋常じゃないくらい痛過ぎる。
⑥解決していくには、直母前に先ほぐしなどの前準備が必要だから休む時間が減ってしんどくなる。
・・・上記の他にもまだ不都合なことはありますが、この6つだけでもうんざりでしょう。

ほどほどに張ることまで悪いとは申しませんが、パーンと張るお母さんを目の前にすると、「えらいこっちゃ!早う落ち着いてくれへんかな?」と思ってしまいます。
万一急に乳房の張り方が強くなったような気がしたら、担当助産師に、即刻確認してもらいましょう。
必要であれば然るべき対処をしてもらい、深刻化しないようにしていきたいものです。

母乳育児がしたくないお母さん。(汗)

「絶対に」「出来れば」と温度差はあるものの、95%以上のお母さんが母乳育児をしたいと希望されています。(各種アンケート調査から弾きだされたデータです。)
残り4%が混合栄養希望。
最後の1%が人工栄養希望・・・という割合になるらしいです。

正直言って個人的に困るのがSOLANINの勤務先のような病産院(BFH認定施設)にわざわざ混合・人工栄養希望(=母乳育児拒否)の妊婦さんが分娩希望で受診されることです。
母乳育児を希望しないからという理由で診療拒否はないですが、他にも出産可能な病産院は近隣にありますし、スタンスが違いすぎるのはお互いの不幸の元ではないかと思います。
母乳育児拒否のお母さんにしてみたら、嫌々ながら病産院の方針に従っておっぱいをあげても嬉しくないでしょう。
病産院にしても、母乳育児の確立のために私達の手を必要とするお母さんは数え切れないくらいおられます。
母乳育児をやる気が溢れ、援助が必要なお母さんを横に置いといて、やる気のカケラも無く、関わることでの意識の変化も期待できない方に心血注ぐのってとても虚しいのです。
旦那さんに働きかけることで意識の変革を図ろうにも、旦那さん自身がミルク推進だったら、どうにもなりませんね。
とほほ。

何かができるようになる前はたくさん欲しがります。

ある日突然に、赤ちゃんが『おっぱい飲みの神様が降臨したのかなぁ?』というくらい、ひっきりなしに、おっぱいを欲しがることがあるかもしれません。
例えば、それまで、9~10回/日くらいのペースでおっぱいを飲んでいた赤ちゃんですと、いきなり、14~15回/日くらいのペースに増えてきます。
お母さんにしてみたら、乳房の張る時間がないので、こういう状況に陥ると、ほぼ100%のお母さんは「おかしいなぁ。急におっぱいが足りなくなったのかなぁ。」と不安になってきます。

しかも、この『おっぱい飲みの神様降臨状態』は超短くて3日間、通常7~10日間、超長いと14日間くらいは続きます。
何の知識も持ち合わせていないと、お母さんは自信喪失しちゃいかねません。
そう、これが母乳不足感の大元なんですね。
おっぱいは、その時、赤ちゃんの欲しいだけは出ているのです。
それは間違いありません。
では何故、赤ちゃんは突然に頻繁におっぱいを欲しがるのかという理由が、この記事のタイトルなんですね。
 

例えば生後3~4週目に来る第一波は、体重増加のペースのギアチェンジ期にさしかかったことを意味します。
それまでもよく増えていた赤ちゃんも、イマイチだった赤ちゃんも、加速をつけてくるときは、それこそ「ガツガツ」とか「すっぽん」という表現がぴったりと当て嵌まることでしょう。
そうして、ひと段落つけば、徐々にまた元のペースに落ち着いてきます。

その次は6~8週目に来る第二波は、早い赤ちゃんですと、あやすと笑うようになります。
「あーあー」「ウックン」などのおしゃべりが始まったりします。
出来るようになると、おっぱいの回数は減ってきます。
 

一般的に女の子のお母さんは、「あまり分からないなぁ。」仰ることが多いです。
男の子のお母さんは、「そういえば、そうだったかも。」と仰ることが多いです。

この傾向のある赤ちゃんは、ずっとこれを繰り返します。
その次は、満腹が分かる・・・かな。その次が頸が据わる・・・かな。
『おっぱい飲みの神様降臨状態』になったら、焦らず、びびらず、「次は何だろうね?」と、興味を持って赤ちゃんを観察してください。
 

2014年8月 2日 (土)

ちょこちょこ飲みは癖になる?

出産後間もなくはおっぱいの出方も少しづつですし、赤ちゃんもちょっと吸ってくったりすることが多く見受けられます。
おっぱいの途中で疲れて一休みしたり、うとうと眠ってしまうことは、何も悪いことではありません。

ちょこちょこ飲みをするということは、吸啜刺激が多く得られるので、おっぱいを造るプロラクチンの分泌を促します。
そうです。
このちょこちょこ飲みがあったればこそ、おっぱいの生産量は増加の鍵ですから、何の心配も要りません。
おっぱいの生産が軌道に乗って、赤ちゃんに体力がついてくれば、ちょこちょこ飲みは解消しますから、大丈夫です。

BFHって、お母さんにキビシイ病院ですか?

BFHって、お母さんにキビシイ病院ですか?
じゃあ、お母さんにやさしい(?)病院ってどんな病院なんでしょうね?
チェック項目をあげてみましょうか?

▼お母さんの希望やドクターの都合だけでで帝王切開や誘発や吸引等の医療処置をしてくれることですか?
▼陣痛が嫌だと言えば麻酔薬をドンドン使ってくれることですか?
▼24時間母子異室ですか?

(もちろん、地域によっては母子異室の病産院しか存在しないことは理解しています。母子異室の病産院でも、自然分娩・母乳育児推進のトコロもあるかと思います。でも、すぐ近くに母子同室の自然分娩・母乳育児推進の病産院があるのを知っているのに、敢えてそこを外すってどうなのか?という意味です。)

▼夜間授乳時間は免除で、糖水でも粉ミルクでも医学的適応外なのに哺乳瓶を使ってバンバン補足してくれることですか?
▼ケーキバイキングがあることですか?
▼お食事が豪華絢爛で、ワインがいただけることですか?
▼院内の内装・調度品がデザイナーズで、セレブな雰囲気が味わえることですか?
▼退院時にはミルク屋さんのお土産がどっさり貰えるってことですか?

・・・要するに、出産では大金を払うのだから、非日常を楽しむアメ二ティ―が充実しているってことが優先なのですか?
それこそが、地に足が着いていない花畑妊婦丸出しの感覚ではないでしょうか?

そもそも、出産で入院するということは、あなたと、あなたのパートナーの間に生まれてくる新しい命を迎えて、母性に目覚める瞬間を迎えることですよ。
出産とは、あなたのおなかの中で育んできた赤ちゃんを、あなたの命を賭けて産み出すという大仕事ですよ。
SOLANINは、決して入院中のアメ二ティ―を否定する気は無いけれど、出産時の母子の安全に配慮することの方がもっと大事ではないでしょうか?
それに加えて、赤ちゃんのお母さんとして、新米であってもひとわたりの育児技術が身に付けられるように訓練することの方が、優先されて当然じゃないのでしょうか?

なのに、入院期間中に赤ちゃんのことを知ろうともせず、赤ちゃんのお世話はスタッフ任せで、ちっとも育児スキルを磨こうともせず、退院後は親や他人様に預けることばかり考えるって・・・どうかしてるんじゃないですか?
赤ちゃんはかけがえのない命なんです。
お母さんがしょっちゅう抱き締めて、肌と肌が触れ、見つめて、おっぱいをあげることで、赤ちゃんのお母さんに対する信頼感は育まれるのですよ。
お母さんになったんだなぁという実感が湧きあがるのですよ。
それって、育児の原点ではないでしょうか?

▼のチェック項目が多い病院が、果たしてホントにお母さんにやさしい(!)病院なのでしょうか?
SOLANINは違うと思います。
BFHこそが、お母さんにもやさしい(!)病院だと思います。

2014年8月 1日 (金)

体重減少は嘘をつかない。

生まれてから生後3日くらいまでの新生児は、生理的体重減少といって、特に病気があるわけではないですが、平均して生下時体重から7~8%程度の減少が見られます。。
健常新生児に限らず、健常新生児同様扱い可能な小児科入院の新生児(例えば早産児や低出生体重児など)を含めてそのようになります。
勿論、生後日数の数え方は、生まれた日を0日目のカウントしますので、準夜帯で出生された場合と深夜帯で出生された場合は最大で丸1日近くの差がありますから、同じ日齢であっても同列に論じることは避けるべきでしょう。

体重がどの日齢で減少が止まるかは、個人差があります。
ただ言えることは、哺乳量が徐々に増加すれば、体重は増加することはあれ、減少することはまずありません。
例えば、生後2日目迄減少していた体重が生後3日目に一旦増加に転じたとしても、生後4日目に減少するのは、おかしいです。
生後5日目や生後6日目まで減少に転ずる場合が、まずは大丈夫でしょう。

SOLANINの仙豆(=せんず)

時々、寝不足(=自主勉強や資料つくり)とオーバーワーク(=休憩なしで、お昼御飯抜きで働きまくる状態が終業時間まで続く)と旦那関係で精神的に大きなストレスを抱えるという3条件が揃うと、翌日カラダが動かなくなります。

しんど過ぎて、ソファに横たわらずにいられないのです。
電話(=子機)が鳴っても取りに行けないくらいです。
だけど、子供のお弁当作って仕事に出なくてはならないわけです。
エネルギーの残量ゼロなのにお休み出来ない時の対処とは?
 

そんな時私にとって、(やじろべえがカリン様から作り方を教わった)仙豆に該当するのが「にんにく卵黄」です。
”ちょい疲れ”状態くらいの時に摂ったのでは正直言って、ホントに効果があるのかどうか、しかとは感じられない時もあります。
でも、”もうあかん”状態の時に3粒内服すると、あたかもダメージを受けた孫悟空が仙豆を摂ったように復活するのです。
2時間後にはカラダが再起動するんです。

カフェインは入っていないので、授乳中のお母さんでも摂ってOKです。
カプセル型だし、臭いがしないから赤ちゃんが嫌がることもないです。
”もうあかん”状態にまでならないことが一番なのですが・・・ね。
食事、睡眠を確保して、旦那ストレスを溜めなければ、私って大抵は大丈夫なんだということを実感する今日この頃です。(笑)

授乳回数は減らしていくもの?

粉ミルクの場合は消化時間の関係から、授乳回数は最多で8回/日ですが、おっぱいの場合は授乳回数に上限はありません。
かえって、急に授乳回数を減らすと、乳腺炎になりやすく、赤ちゃんの体重増加不良などのデメリットが多くなり、要注意なくらいです。

おっぱいが充分足りていて順調に育っている赤ちゃんであっても、おっぱいの後ずっと起きていたり、大量にうんちが出た後、ゴボッと吐いた後などは30分足らずでおっぱいを欲しがってもフシギではありません。
特にハフハフしている時はすぐに飲ませてあげても全く差し支えありません。
 

ところが早期離乳の考え方がアタマから離れない、旧人類の医療者や粉ミルクを推進する方は「頻回授乳ではいつまで経っても、生活のリズムが作れない。」とか「新生児期を過ぎたら、もう泣いたらおっぱいの時期ぢゃない。」などのお節介助言をなさいます。
困ったことに、少しお堅くて真面目なお母さんほどこのようなお節介助言に悩まされ、惑わされます。
けれども、そんな時だからこそ、冷静になってほしいのです。
おっぱいを飲むのは赤ちゃんです。
おなかが空いて、泣いているわが子を目の前にして、どうして、月齢や間隔を優先しなくてはならないのでしょうか。
どう考えても変ですよね
授乳回数で介入が必要なのは、お母さんが乳腺炎になった時と赤ちゃんの体重増加不良の時だけです!
それも、減らすのではなく、増やすほうで。
もっと自然におっぱいを飲ませてあげましょう。
赤ちゃんのおなかも気持ちも満たしてあげましょう。
そして、赤ちゃんとの絆を育んでいきましょう!

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