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2014年8月11日 (月)

極端に少ない授乳回数は要注意です!

先日、1人目を仕事と両立させながら完母で2歳で卒乳された経験を持つ、Sさんが来院されました。
4ヶ月健診の場で小児科のドクターから「体重増加が悪過ぎて、出生時に低出生体重児であることを考慮しても、どんどん正常範囲(つまりパーセンタイルグラフの下限)を逸脱している。これは一度病院で診てもらった方が良い。来月再診していただきますから。」と指導されたそうです。
健診から悩み、思い切って受診申し込みの電話を掛けて来られてから10日後の受診でした。(もっと早く受診していただきたかったのですが、ご本人の都合と予約枠が合わなかったので。それまでは意識しておっぱいの回数を増やすことと、集中して飲めるような環境整備と、保温について説明しました。)

2300g台で出生した赤ちゃんが120日目で4880gですから、確かに伸び幅が小さい。
おかしいな?上の子さんの時も順調そのものだったのに。
元々おっぱいの分泌に何ら問題が無い方で、退院後2週間健診・1ヶ月健診では何ともなかったのです。
退院時から1ヶ月健診までの体重増加度は30g以上/日はあります。
なのに、1ヶ月健診から4か月健診までの体重増加度が14g/日に急降下しているんです。
 

何が起こったのか?
満腹中枢が未形成な時期なのにどうしちゃったんだろう?

その答えは「あまりにも良い子ちゃんだったから。」でした。
1ヶ月健診以降は日中は4時間毎、夜間は6時間毎のペースなので、5〜6回/日のおっぱいだったのです。
俄かには信じ難いのですが、兎に角良く眠るし、起きても機嫌のよい子で、一人遊びができて、授乳予定時間になったらグズるタイプで、抱っこはおっぱいの時くらいだったそうです。
お母さんは育てにくさや大変さは感じることもなかったそうです。
特にこの1ヶ月(4ヶ月健診の前3週間は夜間8時間睡眠で、授乳回数はさらに1回現象だったとか。)
離乳食を食べてない赤ちゃんでこの授乳パターンは危険です。
奇跡的にお母さんは乳腺炎になってはいませんでしたし、受診日の哺乳量測定では前回から4時間空いて150gも哺乳しておられました。
4ヶ月健診から受診日までの体重増加度は20g以上/日にアップしていました。
 

かように授乳回数は重要なのですね。(もちろん、集中して飲めることと、保温は言うまでもないですが。)
どんなにし易い赤ちゃんであっても(し易い故に尚更)授乳回数の減少には気を付けていただきたいですね。

 

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