咥える⇒ウトウト⇒すぐ起きる⇒咥える・・・(退院後1週間)
<ご相談内容>
生まれた時の体重が3560gあった赤ちゃんですが、飲み方にがっつり感がないようで、1クールかどうかすると片方1回だけでウトウトしてしまい、しかしすぐに目覚めてぐずりだすそうです。
前におっぱいをあげてから1時間も経たないうちにまたおっぱいを欲しがるそうです。
ミルクを足すことには抵抗はないそうですが、できれば母乳で育てたいそうです。
因みに体重減少は3480gまで回復していたとのこと。
<SOLANINの見解>
大きな赤ちゃんですね。
例えば出産の時にちょっとしんどい思いをしたり、女児の場合などではこの赤ちゃんのようにどうしても飲み方がおっとりしてしまいがちです。
新生児のうち、おっとりした飲み方をする赤ちゃんは1回の哺乳量が少なくなる傾向が大きいです。
欲しがる度にあげることを厭わないなら、赤ちゃんに合わせて飲ませてあげましょう。
回数の数え方だけを間違えないようにしてください。
1回1クールでいいですからせめて1日16クール以上のつもりであげてください。(片方1回で終了したら0.5クールと数えます。)
赤ちゃんに合わせるといっても限界がある・・・と仰るならば、赤ちゃんの両足首を片手で把持して金魚運動をしたり、オムツを替えたり、足裏を指圧したりしてとにかく起こしておっぱいを飲むのを促してください。
赤ちゃんを起こしておっぱいを飲むのを促して、1回2クール1日10回以上のペースでおっぱいをあげてください。
そうすればすくすく育ちます。
赤ちゃんが胃でおっぱいを消化する時間は1時間半(~せいぜい2時間程度)ですから、飲み終わって1時間少々で起きるのは全く普通で母乳不足ではありません。
15分とか30分とかでまたおっぱいをほしがるのは、足りないのでなく単に休憩をして体力の回復に努めていたか、うんちや吐乳などでおなかが空っぽになった時など何がしかの理由があるのです。
こんな時は出し惜しみせずにおっぱいをあげてください。
また、退院日に生まれた時の体重に戻る赤ちゃんは初産婦さんの場合稀なことで、どうしてもそうしたいなら・・・医学的理由が全くないのにやみくもにミルクを補足するしかありません。
SOLANINの勤務先では生後10~14日くらいの時期に2週間健診をしていますが、だいたいその時期に生まれた時の体重に戻っていればおっぱいは充分足りていると見做します。
なので、この赤ちゃんは退院時の体重が生まれた時の体重の-2.2%まで回復しておられますから、何の問題もありません。
是非『私は私のおっぱいで私の赤ちゃんを育てるぞ!』という気概を持っていただけたらと願って止みません。
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