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2014年9月の記事

2014年9月30日 (火)

離乳食は食べない、ミルクは飲まない、体重増えない。(9ヶ月)

<ご相談内容>
こんばんは☆39w4dで産まれた娘の母です。
出生時2565g、身長46、2cm 頭囲31、5cm。
1ヶ月11日3720g、身長50cm 頭囲36cm。
1ヶ月24日4000g。
2ヶ月約4200g(自分で測ったため)。
3ヶ月21日約5100g。
4ヶ月11日5205g、身長58、5 頭囲39、5。
5ヶ月12日5665g。
7ヶ月3日約6000g。
8ヶ月3日約6200g。
9ヶ月16日6335g、身長65、7 頭囲42cmです。
検診の時、体重以外問題ないと言われますし、ズリバイ、つかまり立ち、伝い歩き、後追いと元気な娘です。
もちろん体重はそんな気にしなくていいのはブログで読んでいますし、9ヶ月16日の時に受けた健診までは気にしてませんでした。
健診の時に小児科の先生より栄養不足と言われ、母子手帳に体重増加不良のハンコが押され、体重を増やす目的じゃなく、栄養のためミルクを足すように言われました。
でもマグやスプーンであげてみても拒否されました。
離乳食は食べても全部で大匙3くらいで大抵はこれの半分くらいです。
9ヶ月半で体重が6kg台ってやはり成長によくないでしょうか?

おしっこも出てる方ですが、私自身の食事内容(栄養やカロリーなど)が、低いため飲んでも体重が増えないのでしょうか?
娘はキョロちゃんで一回に飲むのが片乳/3分です。
あとは飲まない事が多く、1時間起きで(昼寝は抜きです)1日に片乳を10回くらい飲んでます
8ヶ月か9ヶ月頃にスケールで飲んだ量を一度だけ測ったら100グラム増でした。
4ヶ月頃に母乳外来に行った時に助産師さんにお乳のトラブルも大丈夫そうだから一回の授乳を片乳だけにし、頻回にあげるよう言われました。
こんなにあげても増えずに横ばいするのは母乳の出が足りないんでしょうか?
長くなりましたがよろしくお願いしますm(_ _)m
 

<SOLANINの回答>
ちょっと分からないのですが、スケールで計った哺乳量は片乳だったのかな?その時は両乳?
ついこの間、「6kg以上の赤ちゃんで、離乳食開始前で800~1000ml/日は哺乳しますし、それだけ飲んだら増えますよ。」って記事、書きましたが読んでませんか?
離乳食は始まってても少食ちゃんのようですし、体重増加が喫緊の状態ですから、まずは必要とされる総哺乳量はそれ(=離乳食開始前)に準じて考えましょう。
一部の過分泌の方を除いて、1回の授乳が量的に片乳で充分ということは普通有り得ないコトは、ご存知ですよね?
ましてキョロちゃんなのだから、片乳10回は、贔屓の引き倒しで見積もっても5回相当しか飲んでいないことになるでしょう?
5回って言えば、離乳食をがっつり食べてる子の授乳回数と見做してもらって差支えない回数なんですね。
これはいくらなんでも回数的に少ないわね。

なので、お嬢ちゃんの体重が増えないのは、お母さんのおっぱいが低カロリーとか出方が悪いとか離乳食を食べないからとかそうではなくて、根本的におっぱいの摂取量(1日当りの総哺乳量として)が少ないからではないでしょうか? 

満腹中枢が形成して来て、キョロちゃんでという条件であれば、腹8分どころか腹5分でOKって赤ちゃんは多いのね。
まして、運動機能が良く発達して活発なお嬢ちゃんでしょう?
通常よりも運動でエネルギー消費してることは間違いないわけです。
なので、通常よりも哺乳に配慮が必要なお嬢ちゃんなのですよ。
しっかり飲むのが8回/日くらいになるように計算して、飲ませてあげましょう。

それから・・・体重増加度を算出するには○ヶ月○日というのではなく、○●日目というように生まれた日を0日目として数えて書いていただかないと、正確な計算が不可能です。
私は計算だけはドンブリ勘定はしない主義なので、きちんと書いてやってくださいね。
取り敢えずそれで様子見して1週間後体重チェックしていきましょう。
それから、体重に懸念がある赤ちゃんは、せめて1か月に1回は体重チェックして、母乳をあげておられるのであれば、おっぱいのコンディションも診てもらった方が良いと思いますよ。

お気に入りのぬいぐるみでも許せないっ!(1歳)

1歳以降になると、色々な場面でお母さんの真似をしたがるようになってきます。
例えば,おんぶであれば、お子さんがお気に入りのぬいぐるみ(以下長いので、ぬいぐるみと表記します。)を腰紐か何かで背負わせてあげると、すっかりお母さん気分で、そのまま家の中を歩き回ったりします。
授乳であれば、直母する時の様子を真似て、ぬいぐるみ相手にに自分の服をめくっておっぱいを吸わせようとします。
見ていてほのぼのします。

ところが、お母さんがお子さんの真似をして、ぬいぐるみをおんぶしようとしたら、困ったような表情をしたり、背負うのを止めさせようとします。
お母さんの背中は自分の指定席だと思っているからです。
背負っている状態を見れば、「早くぬいぐるみを降ろせ!」と騒ぐお子さんも居ます。
 

・・・ぬいぐるみをおんぶしようとした時のお子さんのリアクションもかなりものですが、もっと凄いのは、おっぱい星人の面前で、ぬいぐるみに授乳しようとした時です。
お母さんがぬいぐるみに直母しようとするのに気がついたら、おっぱい星人は、大声で叫んだり、お母さんに向かって突進して、全力で阻止することもあります。
いつもはお気に入りのぬいぐるみであっても、お母さんの手から奪い放り投げることさえあります。
お母さんにしてみたら、真似のお返しくらいの軽い気持ちでしたことでも、おっぱい星人にしてみたら、マジ切れしそうな気持になるようです。
そして、相手がぬいぐるみであっても、「このぬいぐるみはライバルかもしれない。」と思った瞬間、お母さんを取られたくない&ぬいぐるみでも許せないっ!」という気持ちになり、武力行使してしまうこともあるのですね。
オトナの理屈では推し量れないくらい、おっぱい星人はヤキモチ妬きでもあります。
これって何と表現するのでしょうね?
赤ちゃん返りじゃないし・・・ぬいぐるみ返り?
お母さん・・・愛されてますね♪

2014年9月29日 (月)

しっかり確認しましょう!

つい数年前迄は、赤ちゃんの予防接種のスタートは生後3ヶ月の三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)からでしたが、昨今は生後2ヶ月から、ヒブ®やらプレベナー®やらが開始となっていることは、当ブログの読者のみなさんは既にご存知かと思います。
遅くとも生後1ヶ月半頃には、住民票のある地域の保健センターから赤ちゃんの予防接種のお知らせ(挨拶文・協力医療機関の一覧表・どっさりの問診票など)の封書が送付されます。

俄かには信じがたいかもしれませんが、あの封書を開封しないお母さんor開封するも熟読せず放置するお母さんがいらっしゃるそうです。(驚)
つまり、時期を見計らって接種させていないという不届き者です。
接種させなかったことに対する凄い言い訳があるそうです。
伝聞した実例を挙げます。


▼「いっぱい接種しなくちゃならないのは痛いから可哀想。」or「いっぱい接種しなくちゃならないのは、ちょっと面倒くさいしぃ。」
(←接種しなかったばっかりに、それらの細菌やウィルスに感染して、病気を発症したら生命に関わることになります。可哀想や面倒くさいなんてレベルの話じゃ済ませられないんですけど?)
▼「これって幾らかかるのかしら?ウチは今月来月は家計が苦しいから後回しにしようっと!」
(←昔は任意接種で高額でしたが、現在は定期接種ですから全額公費負担=保護者負担はゼロですが・・・)
▼「受けたい人が受けたい時に受ければいいのよね?」
(←定期接種は接種時期が決まっていますから、そんな自己チューな考え方はダメです!)
▼「全部接種しなくてもいいのよね?」
(←何故、何を根拠に選択するの?)
▼「これって、ウチの子以外のお子さんが接種してくれたら、ウチの子は感染しないんでしょ?」
(←免疫不全の患児は予防接種を受けたくても受けられません。感染症はいつ、何処でもらうか予測不能です。同じ保育園のお子さんやご近所のお子さんが接種されていても、あなたのお子さんだけが感染しない保証は何処にもありませんよ!)
▼「これって、保健センターから何月何日の何時に、○○に行きなさいね~的な連絡をくれるんでしょう?それを待っていればいいんですよね?」
(←いや、だからそうじゃなくて、「(必要な問診票は先渡しにするので)時期を見計らい保護者自身が協力医療機関に連絡して接種する旨の予約を取ってください。」って書いてありますやん!)

ううむ。
理屈抜きに痛過ぎる!
いらっしゃるんですねぇ、こういうお母さん・・・(涙)
少なくとも接種勧奨されている定期接種については、時期を逸することなく接種させてあげてください。
赤ちゃんには予防接種を受けて病気を防御する権利がありますからね。

夜中の頻回授乳が辛い。(生後2週間)

<ご相談内容>
赤ちゃんの体重があまり増えないので悩んでいます。
出生時2780g3日後2460g退院時2522g14日目2600gでしたので、ミルクを夕方に40mlたすことにしました。
17日目の今日、2700gになっています。
お腹が苦しくてあまりおっぱいが飲めないのかと思っています。
片側でウトウトして10分ぐらいでまた泣く…が繰り返されることもしばしばです。
完母にしたいので、根気よくいこうと思っているのですが、夜中ともなるとつらいです。

<SOLANINの回答>
退院時が生後何日目か分かりませんので正確ではありませんが、仮に5日目とします。(今後、相談されたい方はこういうことの無きよう、退院時(生後○日目)というように表記してくださいね。
退院から14日目の体重増加度は僅か8.7g/日であります。
 

これはいくらなんでも少ないです。
そういう事情なのでミルク1回の補足なのでしょうね。
そのため、14日目~17日目は33.3g/日と見事な回復っぷりです。

ここで注意していただきたいのは、片方ウトウトで寝かせてしまうことです。
相談者さんの赤ちゃんは典型的な小柄な女児のお嬢様飲みをしておられます。
片方ウトウト10回/日なんて、“多く”見積もって実質5回/日しか飲ませていないってこと。
“多く”というのは、通常左右1クールで必要な哺乳量を賄える新生児なんて4割にも満たないという意味です。
体格の大きいガツガツした男児ならいざ知らず、小柄なお嬢ちゃんであれば尚のこと左右1クールで必要な哺乳量を賄えると考えるのは無理があります。
1回2クールで10回/日は飲ませないと、しっかり飲んだことにならないのです。
 

どうしても体力的に1回1クールでヘナヘナになってしまうならば、最低でも16クールはあげてくださいと過去記事に書いてますが、読んでおられないのかしら?(涙)

体重が増えにくいのは母乳分泌不足と思い込んでいる小児科ドクターは多いけど母乳摂取不足ではないかと私は感じました。
つまり、赤ちゃんに合った飲ませ方をしていないってこと。
直母1回量測定をしたことがありますか?
この時期のこの体格の赤ちゃんであれば400ml/日も哺乳出来ていれば充分に体重は増える筈ですからね。
 

夜中のおっぱいが連チャンだと辛いのはよく分かります。
しかし、これも過去記事に書きましたように、夕方5時頃から夜10時頃まで、しばしば爆睡モードに陥りがちなのではありませんか?
若しくは朝8時以降正午くらいまで、眠りこけていませんか?
そういう傾向があればお母さんの深夜勤務決定ですよ。(汗)
赤ちゃんの生活リズムを作るような、作戦も必要ですよ。
赤ちゃんが眠っていたら起こすのが勿体ないなんて考えていませんか?
そのあたりを見直しては如何でしょうか?

ギャン泣き大将の理由とは?(新生児)

お母さんの乳頭・乳輪には、何の問題も無く、「これで咥え辛いって言ったら贅沢だよね。」という条件なのに、お母さんのおっぱいを咥えるとなると、ギャン泣きモ―ドに突入してしまい、お母さんの乳房に何度も猫パンチで、まともに直母が出来ない赤ちゃんがいらっしゃいます。
ついでに言わせてもらうと、起きている時は、大抵機嫌が悪く、ちょっと抱っこしてあやしたくらいでは殆どギャン泣きモードが続きます。

起きている時は、大抵機嫌が悪いですから、お母さんは疲れ果ててしまいます。
助産師が何とか力になりたくて、赤ちゃんのお口の中を見ても、舌小帯短縮症って訳でもないし、理由が分からず何でだろう?と悩ましくなります。
 

ギャン泣きをした時は、どんな赤ちゃんであっても、舌を巻き上げた状態になりますが、よく観察すれば、舌が衝立てか屏風のように高さのある撥ね上がりが見られ、一向に下顎側に下がって来ません。
この手の赤ちゃんの場合、ギャン泣きでテンパッている時にラッチオンは不可能です。
20分経とうが30分頑張ろうが、ギャン泣きでテンパッてる時は、赤ちゃんのボルテージは上がるばかりで、他のことは全く出来なくなるのです。
赤ちゃんは汗ダクダクかいても、声が裏返り掠れても、スタミナの続く限り泣き続けます。

ギャン泣きモードに突入し、テンパッてる時は、まずは、声掛けをしてスクワットをして宥めてやってください。
決して、お母さんのおっぱいが嫌いになって飲みたくないのではないのです。
出来ない自分に腹を立て、収拾がつかなくなっているだけなんです。
それが証拠に、起きていてもたまに機嫌の良い時や、寝ぼけているのかな?という時は、すんなり咥えてゴキュゴキュ飲んでいます。
 

しっかり飲める時とそうでない時の落差が激しいのが特徴です。
なので、体重増加度も低調です。
止む無くミルクの補足が必要になることも致し方ありません。
それでも、口腔機能が発達すれば、何とかなる芽がありますから、諦めずに乗り越えて行きましょうね。

 
 

2014年9月28日 (日)

おっぱいが好きで哺乳瓶を受け付けない。

<ご相談内容>
突然すみません、母乳でとても悩んでいます。
3ヶ月の男の子のママです。
うちの子はお腹が空いても泣きません。
泣いても抱っこすると泣き止むので、いまいちわかりません。
2人目の育児ですが、母乳をあげるのは初めてです。
上の子はなかなか母乳が出なくて、ストレスが溜まってしまい、ミルクにしてしまいました。
私が一番悩んでいるのは、オッパイを吸わせると、哺乳瓶を受け付けないので体重が増えないことです。
7/31 5650g 8/8 5800g 8/15 5900g・・・だんだん哺乳瓶を受け付けなくなったのですが、母乳では体重が増えないのでどうすればよいかわかりません。
またミルクにするのは、辛すぎます。
オッパイは泣けばくわえさせています。本当にごめんなさい。
オッパイを吸う息子の顔が可愛くて仕方ないのですが、体重が増えないのが不安です。上に2歳の娘がいるので、じっくり母乳外来などに行く余裕がなく、どうすればよいか分からなくなってきました。

<SOLANINの回答>
文面からは日齢毎のミルクの補足がどの位だったのか(1回量と1日の総ミルク量)分かりません。
なので、おっぱいがどの位出てるのか見当が付きませんから、具体的なアドバイスが出来ませんです。
どうしてもミルクの補足が必要であれば、夜間寝込みを襲って、どさくさ紛れに飲ませるのが得策です。
哺乳ストライキの赤ちゃんに準拠します。
過去記事、読んでますよね?ブログ情報ずずっと下がって行ったら、★付きの項目あるでしょう?
直母とのギャップが少ないゴム乳首は「母〇相〇室®」です。
ネジで瓶とゴム乳首を繋げる部分に赤ちゃんの口唇がくっ付く位、ガバッとかぶりつかせます。
若しくは、スポイドやスプーンでミルクの補足するか・・・
おっぱいはキョロちゃんになり易い時期なので、集中して飲めるように配慮してあげましょう。
集中して2クールで1回とカウントして10回/日はあげてください。

夕方からギャン泣き、おっぱいを飲んでくれません。(4ヶ月)

<ご相談内容>
生まれてこの方、我が子は完母で順調に育っています。
生下時体重は2416gと小粒ちゃんでしたが、3ヶ月健診では7kg超えで、小児科ドクターからも「大きいねぇ。」と言われました。
最近悩んでいるのは、夕方から泣き止まず、おっぱいも拒否って飲んでくれないことです。
過去記事を検索してもしや?と思い、黄昏泣きの記事を読みましたが、おっぱいにぶら下がるとありました。
が、我が子はその逆で、授乳時間が前回より1時間以上空いているのに、おっぱいを近づけても咥えてくれずにそのまま泣き続けます。
あやして少しおちつかせても、おっぱいを近づけると飲まずにまた泣き始めます。
今日は主人が帰ってきてお風呂に入り、上がるまで3時間も飲みませんでした。
おっぱいがおいしくないのかな、とも思いましたが、夕方以外は飲んでくれます。
今鼻風邪が治りかけで鼻水がすごいですが、夕方だけ飲めないほど鼻が詰まっているようにも見えません。
哺乳ストライキの記事を読んで上記のように照らし合わせましたが、あてはまるものはないように思いました……
ちなみに夕方4時・5時頃から泣き始め、泣き疲れて寝ては30分たらずで起きてまた泣き、6時過ぎに主人が帰ってきてあやして、ようやく落ち着きを取り戻します。
私はなかなか泣きやんでくれないだけでなく、お腹が空いているハズの時間でもおおぱいを拒否されたことに、べっこりと凹んでしまいました。
精神的な余裕がなくなり、泣き始めた時は多分相当怖い顔になっているだろうと思うと、ますます凹んでいきます…
今まで眠い時やぐずってる時、おっぱいがあればごくごくと飲んで、落ち着いたり寝たりしてきたのに…もう満腹中枢はしっかりできているようなので、いままでのように飲まないのは当たり前にしても、なぜ夕方だけ、と思ってしまうのです。
なにかお知恵をお貸しいただければ、と思います。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
お話から察するに、黄昏泣きの一種ではあるようなのですが・・・
黄昏泣きなのに、何故かおっぱいを欲しがらないタイプの赤ちゃんもしばしば居られるようです。
おっぱいを拒否られると、お母さんとしては物凄く凹みますよね?
「じゃあ、あと、どうすればいいの?」ということになりますね。
その時まず思い返してほしいのは、うんちの間隔が空き過ぎていないかということです。
まともに半日~1日お出ましになっていないのであれば、1回肛門刺激を綿棒で行い、排便を促してくださいな。
そういう、うんちやおっぱいや寝ぐずりといった生理的欲求は問題なさそうであれば、これはやはりあやすしかないのですね。
ただ、夕方からは、家事も忙しくなると思います。
そうであれば4ヶ月で、頸もしっかり据わってきているかと思われますから、後ろでおんぶしてください。
取り敢えず旦那さんが帰って来られたら、一緒に遊んでもらうつもりで、預けてしまうのも一手ですよ。
遊んでおなかが空いてきたと思われたら、その時初めておっぱいをあげるのでもいいかもしれません。
それでは乳房の緊満が過剰になりそうであれば、適宜搾乳をして、うっ滞性乳腺炎にならないように、自分なりにメンテしましょう。
 

可能であれば旦那さんからも、赤ちゃんに語りかけて貰いましょう。
「おっぱいを拒否るから、お母さん凹んでいるぞ。どうしてかな?」「おっぱいは美味しいからいっぱい飲んでいいのにね。」「お父さんと遊んだら、しっかり飲むんだぞ!」と、赤ちゃんの目を見て、繰り返し言い聞かせをしてもらいましょう。

なお、念のため、1日も早く症状が軽快するように、鼻閉はおっぱい綿棒か、鼻汁は鼻腔におっぱいを垂らし込んでくださいね。

2014年9月27日 (土)

アプリの授乳ノートについて。

最近は赤ちゃんのお母さんの多くは、ガラケーからスマホに移行されていらっしゃる方が多いようにお見受けします。

色々便利な育児アプリがありますが、わりかし普及しているのが、「●時に授乳した。」とか「○時にうんちが出ておむつ交換した。」などの情報が、マークをドラッグすれば時系列に出てくるものです。(育○グWMとかいう名称だったかな?他にも似たようなのがあると思いますが。)

助産師の立場からすれば、忘れないうちにお手軽に記録できるからいいとは思います。

でも、例えば「体重増加が適正か?」とか「ミルクや搾乳をどのくらい増減させてもよいか?」の判断基準としての参考資料にして頂くのはちょっと使い辛いのです。

何故かと申しますと、1日分を見させて頂くのでさえ、スクロールしないと出来ないし、前回受診日からの授乳の様子(夜間お母さんがそれなりに眠れているのか?赤ちゃんがひたすら欲しがるのはどの時間帯なのか?)といった実情や傾向を知ることができないと、対策が立て難いからです。
要は授乳の様子を数日単位で俯瞰したいけれどそれはこの手のアプリでは不可能だからです。

あくまでお母さん個人の備忘録としてはイイと思いますが。(汗)

穴黒(アナクロ)ですが、オーソドックスにノートに書き込んで頂くのが、助産師の立場からすればありがたいです。
限られた時間枠の中で情報収集をしなければならないので、そういった作業の時短になるし、より一層適切な判断と助言をさせて頂くためにも助かりますので、よろしくお願いします。

4ヶ月健診でミルクを足すように指導されました。

<ご相談内容>
39週と5日、3010gで産まれた次女です。
4ヶ月健診(生後122日)まではなんとか完全母乳できました。
その健診での体重は4850g、身長60,3cm、頭囲39,5cmです。
発育曲線から大きく外れてきてるのと、首すわりがあとひといきなのでミルクを欲しがるだけ足すよう指導されました。(首すわりより寝返りの方が早くできました)
健康状態が心配と言われたのに驚き、ここまで完母で来ましたが素直にミルクを1日3回うすめて50mlずつ足しました。
が、完全母乳になりたいのでまたミルクを減らしていくべきか悩んでいます。
5分1クール飲むと、乳首をひっぱり、離し、またくわえ、手で耳を掻きイライラしているようにも見えます。最終的に乳首を離し泣きます。
縦抱っこしていると泣きやみ、遊ぶか、放っておいたら指吸って寝ます。(←必ず指吸い)起こさないと3時間寝ます。
おしっこは6~8回出ています。
授乳回数は6~7回です。
夜間は泣かないので、授乳できる日とできない日が半々くらいで、先月末、生理再開してしまいました。
良く寝るし機嫌が良いので、母乳足りてると思いこんで、健診までは完母できました。

前後しますが、
最低体重が2日目で2824g、
生後30日で3552g、
生後74日で4120g

今度こそは一時的にミルクを足して、体力つけさせて、完母になりたいのですが、なれるのでしょうか?
ミルク足しすぎでしょうか?
哺乳瓶と乳首は、P社の
母〇相〇室®のおかげか、乳頭混乱は起こしてないように見えるのですが…。

<SOLANINの回答>
1ヶ月健診までは順調だったのですね。
けれども、それ以降は低調になってしまったわけです。
ただ、このご相談をお受けして、真っ先に疑問に思ったのは、いくら体重増加が全てではないとしても、ペース的に体重増加度が正常範囲をかなり大きく逸脱しているのに、誰からもアドバイスを受けなかったのか?ということです。

赤ちゃんの体重、何処で測りましたか?
仮に病産院で測定していたとしたら、少なくとも、生後74日目の時点で「こりゃあ、いけない!」と誰でも気が付く体重増加度の低調さなんですね。

WHO/ユニセフもこの時期の赤ちゃんの体重増加度は18~30g/日という規準を表明しています。
最初は低調でも徐々に挽回しているのならいいのですが、今回は逆ですからね。

とすると、もしかして、体重測定は自宅ですか?

体重は体重計さえあれば誰でも測れますが、その数値をどのように評価するかが重要なんです。
こういうことになったということは、その時点ではまだ当ブログには辿り着いておられなかったのでしょうね・・・
赤ちゃんの体重測定は測りっぱなしではダメなんです。
これで良いのか、悪いのか・・・の見極めをしなくてはいけないのですよ。

体重5kg程度の赤ちゃんであれば、700~750ml/日の哺乳量が必要です。
授乳回数が6~7回だったら、平均して1回に100ml以上は必要ですね。
でも、そんなに出ない、もしくは飲めない赤ちゃんだったら頻回直母は必須ですよ。
そうでなくたって、「完母のお母さんは満腹中枢が形成するまでは特に注意して頻回直母をしていきましょう。」って、過去記事に腐るほど書いてますけどね。

相談者さんに目を覚ましてほしいので敢えてキツいこと言いますが、体重増加が心配なのに、いくら夜間良く眠ってくれるから、おしっこが出てるから、機嫌が良いからといって、授乳回数が6~7回/日というのは信じられないです。(涙)
まして、3ヶ月かそこいらで月経が再来したのでしょう?
それってどういう意味なのか、分かってますよね?(汗)

今は赤ちゃんの成長発達を優先して、ミルクを補足してください。
ただ、これも気になるのは何故薄めたミルクが50ml×3回/日の補足なのか?
私には意味が分かりません。
ミルクの大量投与は頻回直母の妨げですから考えていかねばなりませんが、調乳濃度には意味があり、薄めると栄養分の吸収率が落ちますよ。
殊更に喫緊に体重増加を図らなくてはならない赤ちゃんに対し、薄めたミルクを与えることは、私は推奨しておりません。
薄めない方法であれば量を提示できますが・・・

また、直母1回量が60gとのことですが、だから完母が出来ないというのではないですよ。
おっぱいの分泌を高めるには様々な方法があります。
そういうのは過去記事検索して良さそうだと思うことは積極的に採り入れてください。

ミルクの過不足はしっかりチェックして調整した方が良いので、暫くは体重測定は週1回くらいは行ってください。

寝入り端にお母さんの指を噛みたがる。(6ヶ月)

<ご相談内容>
とくに寝る前なんですが、執拗に私の指を噛みたがります。
トントンしようとしても手を持っていかれて噛みます。
おっぱいが欲しいのかと添い乳しようとしますが吸わずにやっぱり指です。
めちゃくちゃ唸りながら噛んでます。
手は洗ってるものの、やっぱり指は汚いと思うし、今はいいですが歯がはえたら…(歯がはえる前なのかな?と思ったのですがだいぶ前からやってるけど、一向に生える兆しが無いです。)
なにか噛みたいのならおしゃぶりがいいのかな?と思うのですが、おしゃぶりはよくないですもんね…
何のサインなのでしょう?
寝る前の儀式なのかと思っても、指噛みをしだしたら興奮して余計寝ないし…噛ませてあげた方がいいのか悪いのか?
ちなみにおっぱいはほぼ噛まれません。
・・・って母乳関係の質問ではないですよねf^_^;
ダメだったらスルーしてくださいm(__)m

<SOLANINの回答>
ううむ。
確かに母乳関係ではないのですが、個人的な病状や発達に関する相談(本来これは主治医に診ていただき、説明を受けるべきことで、私が相談に乗るのはお門違いですからね。)とかではないので、どうにか考えてみましょう。
しかし、難しい相談です。
お母さんの指を眠る前に噛みたがるのですね。
ということは、興奮気味でも入眠儀式の一種かと思われます。
おっぱいはほぼ噛まないでいてくれるのっですから、一番大事なトコロは、押さえておられるわけですが、夜毎これでは大変ですね。(困)
歯が生えたらもっと痛いだろうし、流血事件が起きるかもしれません。(痛)
おしゃぶりは過去記事にも理由付きで書いておりますように、使ってほしくないのですが、歯固めならば、試してもらっても大丈夫です。
でも、それで納得されればいいですが、過大な期待はしない方がいいと思います。
 

であれば、どうしたらいいのか?
お母さんの指を噛むのを止めるように言い聞かせをすること(「ネンネするのにお母さんの指を噛みたいのは分かるけど、お母さんは痛いのは嫌なの。」くらいは言ってください。)ももちろんですが、癖ですから、一朝一夕には難しいでしょうね。
なにせ眠りたいのは本能なのですが、赤ちゃんは一人では上手く眠れないから何かしたくなるのですね。
ですから、噛むことは決して眠りに繋がらないということを認知してもらうしかないですね。
つまり、噛むと嫌な感じがするように仕向けることです。
口に入れても噛めない状態にすればいいのです。
単純なことです。
お母さんの手を引っ張り、指をお口に入れ、歯茎で噛もうとしたらすかさず、思い切ってもっと奥に突っ込むのです。
そうしたら、ウェッと嘔吐反射が発現しますから、お口を空けて、指を外さすにはいられない状態になります。(吐き戻しの寸止めでお願いします。)
そうです。
3ヶ月くらいの頃、赤ちゃんってやたらと自分の拳骨を舐めまくっていた時期がありましたでしょう?
あの頃、拳をお口に突っ込み過ぎて、ウェッとなっていませんでしたか?
あれをお母さんの指でやってみるのです。

で、ウェッとなった瞬間に「あ~、やっぱり噛もうとしたらウェッってなっちゃうね。何回やってもなっちゃうねぇ。ダメだねぇ、こりゃあ。」と赤ちゃんに呟いてください。
この繰り返しです。
「お母さんの指を噛んだら眠れる!」という風に赤ちゃんに入力された情報を、「お母さんの指を噛んだらウェッとえづいてしまうから、やってられない!」という風に情報を書き換えるのです。
 

お母さんの指に辛子を塗ったり、絆創膏を貼る方法を勧める方も居られますが、そういうのは赤ちゃんも「お母さんにしてやられた感」が拭えないことが多いですね。
でも、指を突っ込むのは、自分が噛んだからなったことで、指そのものの味や感触は変わりませんし、指の押しこみ加減迄は意識しないと思いますので、「お母さんにしてやられた感」が希薄なのですね。
なので、まずは指の押しこみ作戦を噛み癖が付いた期間くらいは実践されては如何でしょうか?
お母さんの指を噛むという癖を止めてもらうには、その入眠儀式をすると、却って困った状況になるという風に持って行き、自ら変えるしかないと認識してもらうしかないのです。(そもそも、誰かのカラダの一部を噛むという癖は、相手に苦痛を与えることですから、出来るだけ早く止めてもらいたい部類の行為だと思います。)
トントンしたり、抱っこでユラユラしたりの次善の策で入眠儀式をするよう手を打ってくれる可能性大です。
まずは試してみましょう!

2014年9月26日 (金)

3回食段階時の体重増加と母乳分泌について。(生後10ヶ月)

<ご相談内容>
いつもお世話になっています。
これからの授乳と体重増加について教えてください。10ヶ月になる娘がいます。
生後間もなくから、頻回授乳をしてきましたが、おっぱいの分泌が増えず(ベビースケールレンタルしてます)、離乳食開始前まではミルクを160~200/日補足し、開始後は1回食、2回食となるにつれ、ミルクが減ってきて、約10日前から3回食にして、それからは全くミルクを足していません。
離乳食は3回食になってもよく食べて、おっぱいも今まで通り、飲んでくれています。
分泌量が減るのを防ぐため、今でも夜中に起こして授乳、1日トータル600mlを飲んでいます。

3回食にステップアップしてもその600mlのままなので、なかなか増えなかった体重がこの10日で230g増えました。
出生時2794g、離乳食開始時(生後169日)6410g、2回食スタート(生後229日)6810g、3回食スタート(生後288日)7290g、現在(生後299日)7525gです。
 

離乳食では、よく食べるからと言ってタンパク質の食べ過ぎは負担がかかると聞きましたので、規定量を守り、お粥は全粥90g、野菜は50~70g、毎回ほぼ完食です。
10日で230gは増えすぎですか?
今までなかなか体重が増えなかったので、嬉しい反面、胃腸に負担がかかっているのでは、と不安になっています。
やっと3回食になった今完母になれましたが、分泌量の低下を防ぐため、日中も頻回、夜中も3~4時間おきに起こしています。(1日10回以上授乳)

①やはり、固形食での急激な体重増加はこんな小さい子にとって負担ですか?
(この時期の体重増加は1日約10g増えたらいいくらいとblogで拝読しましたので。間違っていたらすみません。)
これから、おっぱいの頻回を少しずつ回数減らして、おっぱいの飲む量を減らしていいのか、あるいは、食べさせ過ぎで離乳食の量を減らした方がいいのか、悩んでいます。
②娘の体重、月齢相当の必要哺乳量はどのくらいでしょうか?
③夜中起こして飲まさなくなると、昼の分泌量が減りますか?(夜中はホルモンが2倍とのことですので)
 

保健所の育児相談もありますが、私の所の保健士さんは、ミルク推奨の方で、新生児の頃、母乳不足でミルクどんどん足して、と言われ(その時は確かに不足してましたが)それ以来相談していません。

SOLANINさんののblogを支えにし、今日まで頑張って来れました。本当にありがとうございます。
大変お忙しい中、申し訳ありませんが、上記の私の不安や疑問、ご回答頂けますよう、何卒宜しくお願い致します。
過去記事も読ませてもらっていますが、blogですでに既述してくださっていた内容の質問をしておりましたら、お許しください。
 

<SOLANINの回答>
まずはおっぱいをあげることを諦めずに頑張って来られたことに敬意を表します。
と同時に、この10ヶ月間、スケールで哺乳量をはかり続けて来られたことには、大変驚きました。
10ヶ月・3回食になり、いきなり体重増加度が大きくなり、嬉しい中にも不安がおありになるのですね。
そのお気持ちはよく分かりますよ。
離乳食とおっぱいのバランスについては、とても詳しく説明してくださったので、状況は把握できました。

さて、先ず、①についてですが、離乳食の量は過不足無く丁度良いと思われます。
盛りきった量を完食されたなら、敢えてお代りまではさせなくても良いかと思います。食べることが好きなお子さんのようですので、お食事の後におっぱいをあげるという順番で良いと思います。
過去記事にもありますように、厚労省から出ている『授乳・離乳の支援ガイド』をお読みいただけると判るのですが、育児用粉ミルクとは異なり、おっぱいには回数や量の制限はありません。
 

従いまして②の体重・月齢相当のおっぱいの必要哺乳量と言うのは、離乳食が3回食でしっかり食べておられる段階では随意量・見計らいということになりますから、厳密に何ml/日とは、断言できません。
離乳食を食べない月齢の赤ちゃんであれば、体重からすれば、1000ml/日くらいになりますが、離乳食が3回食でしっかり食べておられる段階なので、1食当たりカロリー換算すれば、およそ200mlの「乳」に相当すると言われています。
仮に育児用粉ミルクであればその計算でいけば、400ml/日あげれば充分ということになります。

ある意味非常にレアなことに、相談者さんは直母量をスケールで測定しておられます。
その結果、現段階で相談者さんの赤ちゃんは600ml/日のおっぱいを飲ませてあげておられることが判明しています。
3回食に進められていきなり体重増加度がアップしたのは、恐らくそのためかと思われます。
 

しかし、重ねて申し上げますが、おっぱいには回数も量も制限はありません。
「沢山飲んだら肥満を誘発するのではないか?」とか「内臓に負担がかかるのではないか?」ということは、懸念されなくても大丈夫ということです。
今まで体重増加度が月齢相当よりも小幅だったとのことですから、「ここにきてようやく挽回しているのかな?」と見守っていくというスタンスで良いと思われます。

また、③については、ご指摘の通りで、乳頭刺激が少なくなればおっぱいの生産量は自ずと減少してくると思われます。
但し一気に生産量が減少するわけではないので、いきなり夜間の授乳を中断したら、乳房トラブルを引き起こす恐れがあります。
なので、眠っておられる赤ちゃんを起こさないようにするのであれば、まず、お母さんの夕飯のボリュームの調整が必要になってくると思います。
でも、これまでの習慣から、赤ちゃんが眠っておられても、お母さんの方が目が覚めてしまって・・・ということも充分想定されますが。
 

ちなみに、10ヶ月児の体重増加度は、パーセンタイルグラフから算出すると、10g/日ではなく、6~7g/日です。
ということは、200g前後/月も増えていれば、体重増加度的には「順調」と言えます。
これまでの相談者さんの頑張りが、赤ちゃんの成長に結びついてきたのかな?と、私としては喜ばしい気持ちです。
特に問題ないと思われます。

おっぱいの1時間後には不機嫌になる赤ちゃん

完母で赤ちゃんを育てているお母さんから、かなりの確率で相談を受けることとして、こんなことが挙げられます。
「うちの子は、おっぱいの後、1時間くらい(短い時は30分間くらい)は機嫌がいいんですが、その後グズグズが始まって、抱っこしたり、あやせば何とか時間稼ぎ出来ます。でも、用事があってベッドに1人で寝かせると、虐待が疑われるくらい物凄く泣き出すんです。これって、母乳不足ですか? 1日中おっぱいおっぱいで、追いまくられているような気持ちになるんです。全く余裕が無いっていうか、なんで 私は赤ちゃんのお世話が上手く出来ないのか、情けなくなるんです。昼間は殆んどネンネしてくれないし、眠りも浅いし・・・(涙)」
「あ~。あるある。」というお母さん、結構な人数いらっしゃるのではないでしょうか?
あんまり泣かれると、段々自信がなくなってくるのですね。
「私の事が嫌いなのか?」
「おっぱいが足りないのか?」
「おっぱいが美味しくなくて、厭になったのか?」と、ネガティヴな考え方に陥ったり・・・

でも、赤ちゃんは何もお母さんを困らせようとして、グズグズ言うわけぢゃないのです。
大人だって、人当たりの良い人も、引きこもり気味の方も、気難しい人も、穏やかな方も色々あるではないですか。
赤ちゃんにだって、性格まではいかなくても、気質(持って生まれた性分とでも言いましょうか・・・)はあります。
 

家事をこなしたいなら、グズグズが始まる前にチャッチャッとやってしまうのも賢いやり方ですよ。
それでも時間が足りないなら、スリングかおんぶ紐でくくりつければいいんです。
抱っこやおんぶを嫌う子はあまりいないと思います。
グズグズ言ってても、反対に機嫌が良くなったりしますよ。
ちょっと重たいですが、泣かせっぱなしよりはいいでしょう?
そして、旦那さんが帰宅されたら、赤ちゃんの“あやし係”に任命しましょう。
お仕事で疲れてるから可哀想?
でも、それくらいしてくれなきゃ、家の中は回りませんよ。
大家族なら誰かが少しは協力してくれるでしょうが、核家族は旦那さんしか居ないものね。

2014年9月25日 (木)

ご存知でしたか?「かみさまとのやくそく」

かねてから公言しておりますように、SOLANINは、池川明先生の胎内記憶のご著書を何冊も購入&読破し、当ブログの読者のみなさんにご著書をお勧めしています。
また、始発高速バスに乗って自宅から遥か彼方で開催されるセミナーを受講してセミナー終了後に池川明先生と名刺交換をしたり、記念撮影をさせていただいたりしているわけですが、先日ひょんなことがきっかけで、この映画「かみさまとのやくそく」の存在を知りました。

早速、映画「かみさまとのやくそく」の公式ホームページを覗いたら、東京の渋谷アップリンクと大阪のシアターセブンで劇場公開中という情報を得ました。
(ふむふむ、大きな街では、劇用公開なのですな。)
残念ながらそれ以外の45道府県では、現時点では映画館での上映というのは無さそうです。
でも、大丈夫!その代わりに自主上映をされるトコロが、めっちゃいっぱいありますので、もしかしたら、当ブログの読者のみなさんのお住まいの街や近隣の街で上映されるかもしれませんから、興味のある方は、映画「かみさまとのやくそく」のホームページをチェックされては如何でしょう?
いちいち検索するのは大儀な方もいらっしゃるかもしれませんので、一応、URLを貼り付けておきますので、よろしければここからジャンプしてくださいね♪

↓      ↓     ↓
http://norio-ogikubo.info

ジャンプするとですね、各開催月日と会場名がズラズラ~っと並んでいます。
(例:○月○日(土) ●●県・▽▽市/▲▲公民館)
行けそうな月日及び会場名の記載してある部位をクリックしたら、上映時刻・連絡先・鑑賞料金(前売り券・当日券)などの詳細情報に辿り着けます。
会場によっては、池川明先生のトークショーや荻久保監督の講演会があるようです。(きゃあ~素敵!)
こんな機会は滅多にないでしょうし、♡♡♡と思います。(笑)
SOLANINも希望月日にお休みが頂けたら、是非鑑賞したいと思います。

体重増加が急激に少なくなってしまった!

<ご相談内容>
予定日1日前に出産しました。
男の子です。
生後75日目までは大変順調な体重増加が見られ、その時点で生下時の2倍というハイペースな増え方でした。
生後75日目~85日目までの体重増加度は20g/日でした。
ここまでは月齢相当でした。
しかし、生後85日目から94日目までは11.1g/日に急減しています。

入院中からよく出ていて助産師さんにも太鼓判を押していただき、これまで母乳のみで頑張ってきました。
生後2カ月位までは2~3時間おきに欲しがったら授乳。
その後も、間隔は3時間おき位に落ち着きましたがほしがったらあげていました。
 

元々長くは飲まず、片方5分ずつの1クールだったんですが、5日前から突然飲む量(時間)が急激に減り、片方のおっぱいを3分位吸った所で離し(出すぎで離してしまうこともあります)
再び吸わせようとすると、激しく泣いて飲んでくれなくなりました。
宥めて何度か飲んでもらおうと挑戦するのですが、『飲ませようとすると泣く』の繰り返しで、諦めて置くとほとんどの確率で指を吸って寝ます。

飲む量が少ないので心配で、3時間おきのぺースで様子を見て吸わせてはみるのですが、飲んだり飲まなかったりです。 

お風呂上りの授乳はさすがに喉が渇くのか5分ずつ飲んでくれますが、夜は1度も起きず9時間程寝て、翌朝1回目の授乳の時も片方長くても5分位しか飲んでくれません。
(夜、長寝してくれるようになったのは2ヵ月半の頃です)
機嫌はすごくいいのですが、体重の増加もあまりよくないように感じますし、このまま飲んでくれないと母乳が出なくなってしまわないかと不安です。

指を吸うのはお腹が空いた時だけではないと言いますが、飲む時間が短いだけに足りていないのでしょうか??
それとも、満腹中枢が分かってきて自分でうまく調節してくれてるのでしょうか?
どうすればいいのでしょうか?
 

<SOLANINの回答>
赤ちゃんをご出産されてこの方、順調に母乳育児をされてきたにもかかわらず、ここに来ていきなり壁にぶつかり、困惑しておられるのですね。
これまでおっぱいの分泌にも問題が無く、トラブルもなかったのはなによりでした。

メリハリのあるおっぱい飲みスキルは、まさに生下時体重も3kg台の男の子で短時間でおっぱいを飲み終えるのは哺乳力が強く、ガッツリ型であるためでしょう。(典型的な男の子飲みですね。) 

おっぱいの飲み方が変化したのは、満腹中枢が形成してきたからです。
眠たい時・寝呆けている時でなければ、これまでのようなガッツリ型の飲み方は恐らく滅多にされなくなります。
何故かと言うとたくさんおっぱいを飲んでおなかが苦しくなると、遊ぶのに支障を来たす(?)ので、ボチボチの飲み方に変貌してくるのですね。
(最近おっぱいの後は唸ったり呻いたりしなくなったでしょう?)
また、指しゃぶりを憶えると、それが楽しくてハマってしまうのですね。

このような哺乳パターンの変化はある意味止むを得ないのです。
しかし、それに加えて長く眠られるようになると、お母さんのカラダはラクかもしれませんが、分泌の維持・トラブルの予防・赤ちゃんの体重増加の維持という3つの問題が浮上します。
 

この中で今現在問題になりそうなのは、赤ちゃんの体重増加度です。
パーセンタイルグラフ内に入っていますから今のところ大丈夫ですが、11g/日という体重増加度は6ヶ月頃の赤ちゃんのそれですから、ペースダウンし過ぎのように思います。

3時間以内ですと、まともに飲んでくれないでしょうから、これは夜中若しくは眠たくなる前にここぞとばかりおっぱいを飲ませるのが得策かと思います。
特に昼間は指しゃぶりすると、ウトウトしてくるでしょうから、そこを狙うのです。
夜間9時間連続睡眠というのは、いくら考えても授乳間隔として空き過ぎです。
今現在は大丈夫でも、毎日こんなに連続睡眠が続けば近い将来うっ滞性乳腺炎になるリスクは高いでしょう。
吸われることも、搾ることもしなければ、やがておっぱいの分泌は低下してきます。
賢明なことに相談者さんはそのことに気が付いてくれているのですから、アドバイスしましたように対処して貰えれば上手くいくと思います。

大きめ赤ちゃんには頻回直母をしてはいけないのか?(6ヶ月)

 

<ご相談内容>
我が子は生下時は3185gでしたが、6ヶ月の今は完母でスクスク育ち、9600gになりました。
これまで良く育ってくれた我が子を誇らしく思っていたのですが、先日子育て支援センターに遊びに行ったところ、スタッフの方から、「そろそろ離乳食の頃だし おっぱいではなくて、カロリーのない麦茶やお水を飲ませてあげたら?」と、指摘されました。
その場にいたママ友にも、「そうだね ○○ちゃんは太ってるしね・・・」とか、「将来肥満児になるかもしれないしね」と、皆スタッフさんの意見に賛同。(涙)

また、4ヶ月頃から夜泣き(?)がはじまり、今も夜中頻回授乳をしています。
(添い乳で5分もしないうちにノックダウンするので量は飲んでいないし、咥えたいだけだと思います。)
そのことも、我が子を太らせている原因だと指摘されました。
夜の授乳はしんどいけれど 甘えさせるのも今のうちだし、欲求に応えたいと、意気込んでいたのに。。。
 

良い気分ではありませんでしたが、その日哺乳瓶で麦茶をあげてみました。
しかし、哺乳瓶を知らない我が子はおもちゃだと思ったのか、しゃぶるけど飲んでくれませんでした。
スプーンで無理やり口に流し込んでも慣れないお茶やお水だからか、べーっと吐いてしまいます。

反り返っていやがり、私の胸に顔を押しあてておっぱいを探す娘に無理矢理お茶をあげるというのはどうも釈然としないし、かわいそうでなりません。 

実際娘は身長は低めなのに 体重は重いし、明らかに他の子より太いです。
支援センタースタッフさんのおっしゃるように麦茶やお水を与えるべきなのでしょうか?
太った子だと頻回授乳をするのはいけないのでしょうか?

今まで母乳だけでここまで大きく育ってくれて嬉しく思っていたけれど、自分は我が子を太らせてしまった悪い母なのか?と、少しショックを受けています。 

<SOLANINの回答>
とんでもない!
ここ最近の体重増加のペースは新生児~3ヶ月の頃(いわゆる満腹中枢が形成する以前の時期)よりもペースダウンしているでしょう?
だったら、気にしなくてもイイと思います。
6ヶ月で9600gということは、パーセンタイルグラフの上限を超えていらっしゃいますから、グラマラスですね。
確かにこれまでは離乳食無しの時期でしたし、とてもよく育っていらっしゃるので、周囲の同月齢の赤ちゃんよりは沢山飲んでいたことは事実でしょう。

でも、6ヶ月ですし、ボチボチ離乳食開始となるのでしょうが、お茶やお水をあげるとしたら、離乳食の〆にお口を綺麗にするためにちょこっと飲ませる程度で充分ですよ。
今はまだ、明らかにお茶の味やおっぱい以外の飲み方を嫌がっているのに、無理強いしてまで飲ませなくてはならないものではありません。
 

今後、赤ちゃん自身がお茶の味やおっぱい以外の飲み方(コップやストロー)に馴染んできたら、欲しがるようになることもあるでしょうが、それとて、おっぱいの代わりに一度に100mlも200mlも飲むことは・・・ないでしょうね。

もしもですが、日中「そろそろおっぱいかな?」の頃合いであっても、遊んであげたらご機嫌さんなのであれば、出来るだけ相手をしてあげてください。
傍に居て一緒に遊んであげることは、赤ちゃんを楽しい気持ちにさせてあげられるし、情緒の発達も促しますからね。
ですが、明らかにおなかが空いている様子、例えば、お母さんの胸に顔を埋めておっぱいを欲しがるのであれば、無闇に授乳間隔を空ける必要性は無いですよ。
 

夜間の授乳についてはご指摘の通り,飲み方から察するにアリバイ確認でしょうから、大した量は飲んではいないと思います。
夜間授乳で太らせたなんて、酷いこと言われちゃいましたね。(怒)

逆に、話が若干逸れますが、これから始まる離乳食の食べっぷりが今イチでも、体重の面での貯金がある場合、「早く進めなくては!」とか、「沢山食べさせなくては!」と、焦らなくてもいいですよ。 (笑)

相談者さんの赤ちゃんは6ヶ月です。
まだ活発に動き回る月齢でもないですね。
これから月齢が進み、ハイハイや伝い歩きが達者に出来るようになれば、イヤでも身は引き締まりますよ。
それから、身長が大きく伸びるのは、1~2歳以降ですからね。
相談者さんは何も悪くありませんよ。
子育て支援センターのスタッフやママ友に言われたことは、気にせず、いつも通り、笑顔で赤ちゃんに接してあげてくださいね。

2014年9月24日 (水)

新生児の体重をおっぱいで順調に増加させるための秘伝その3

小児科学の本には「新生児は体重に対し、体表面積が広いの体温が低下しやすい」って書いてありますが、それと体重増加度がリンクしてるのに気づいていましたか?

新生児には保温が大事です。
十分なおっぱいを飲んでいても、室温が余りにも低いと体温維持にいっぱいいっぱいになってしまい、成長するほうにエネルギーが回りません。

ユニセフの規準では新生児の体重増加度として《18~30g/日》とされています。
因みにSOLANINの勤務先でデータ(2年分)取って分析したところ、冬は夏の1.4倍も多くの新生児が体重増加不良に陥っていることが、判明しました。

エアコンやオイルヒーターは空気が汚れにくいので理想的ですが、24時間ずっとはちょっと・・・の場合は『ゆたんぽ』とか、『アンカ』を使ってみましょう!
お母さんと添い寝もいいですぞ。

余談ですが、更年期症状で、『ほてり』の酷いおばあちゃんと一緒に過ごしている赤ちゃんは「カラダ鍛えなくちゃね」などの理由で、結構寒いお部屋でなおかつ薄着にさせられていることが多いんです。
意外な盲点です。気をつけてあげてね。

おっぱい星人に太り過ぎは無いですよ。(笑)

<ご連絡いただいたこと>
離乳食を拒み続けていた我が家のおっぱい星人が、ハイハイしだした9ヶ月頃から、急に離乳食をしっかり食べるようになりました!
今では『まだ食べるの!?』と周りが驚くほどです。
あんなに苦労していた日々はなんだったのだろうと思う位です(^◇^;)
しっかり食べるようになったので、日中の授乳は寝るためだけ。
夜の授乳は相変わらず2、3時間おきで…という感じです。
これだけ食べるので、夜間はお腹が空いてでなく、きっと安心するからなんだろうなぁって思います。
ママとしては嬉しいことですよね♪

あと、やはり運動量が増えたからか、4、7ヶ月検診で『太り気味』だったのが、10ヶ月検診で標準になりました!
母乳に太りすぎはない、動けばしまるっていうのを実感しました。
 

あと(長くてすみません…)おっぱい星人だからか、ママを思って?歯の生えるスピードが遅めで、来月初めに1歳になりますが、未だに下の歯2本だけです。
1歳までに1本でも歯が生えれば問題ないと聞いてるので、心配はしていません。
むしろ、噛まれるのが少なくていいや、と(^_^;

母乳育児に太りすぎはない!ってこと、おっぱい星人は離乳食の進みが遅いこと、でもいつか食べてくれること、SOLANINさんが記事にしてくださってたことを実感したここ数ヶ月です。
来月1歳ですが、このままおっぱい星人との付き合い、楽しんでいきまーす!
 

<SOLANINが感じたこと>
近況報告有難うございます。
赤ちゃんの体重が小粒ちゃんであれば「足りない!」と諌められ、グングン育っていれば「飲ませ過ぎ!」と注意され、離乳食を中々食べてくれなければ「断乳したら食べるのでは?」と誤解され、歯が生えるのが遅ければ「遅いのは何か不都合なことがあるのでは?」と要観察扱いされ・・・母乳育児中のお母さんは実に多くのストレスというか、外圧を受けておられるのではないかといつも気になっています。

当ブログは、真面目に一生懸命頑張っておっぱいをあげておられるお母さんに安心していただくための知識と、役立つ知恵を提供しているわけですね。
記事を読まれた当初は「ホントかな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。
酷いことを言われてこられて傷ついたお母さんであるほど、当ブログに出会うまではトンでも情報しか得られなかったお母さんであればあるほど、疑念の気持ちを持たれるのは止むを得ないと思います。
 

でも、赤ちゃんはドンドン成長します。
ふと気が付けば、「あ、あの記事の赤ちゃんと同じだ。」という振り返りが出来る日が来ます。
我が子を信じ、病気等の異常の早期発見には留意しつつ、見守るチカラを身につけることが、お母さんになったら必要ではないかと思う今日此頃です。

2014年9月23日 (火)

お彼岸の中日ですね。

お彼岸ですね。
もしかして、「おはぎだったら生クリームやバターを使っていないから大丈夫では?」とか「小豆っておっぱいに良い食べ物ではなかったっけ?」と、パクパク食べちゃったりしていませんか?
「1個でも食べたらおっぱいがトラブるぞ!」とは申しませんが、過ぎるとヤバいかもしれませんよ。
特に体調がイマイチな方!
調子に乗って幾つも食べてしまった方!
要注意です。
ボディブローっていうんですか、数日後にドッカ~ンと来ることがありますから、お心当たりのある読者のみなさん、明日の朝から少しあっさり系のメニューにして、頻回直母で乗り切りましょう!
どうか逃げ切れますように!
SOLANINは、ひたすらご無事を祈念しておりますよ。

新生児の体重をおっぱいで順調に増加させるための秘伝その2

どれくらいの時間、おっぱいを吸わせていますか?
10分1クール(=左右1回ずつ、10分ずつ吸わせること)とか?

片方のおっぱいを長く吸わせると、乳首に負担がかかり、亀裂が入りやすくなりますから、よくありません。痛いですよ。
あまりスタミナのない赤ちゃんですと、10分1回片方吸ったら終了して、残りもう片方まともに吸ってくれなくなるし。
 

経験的にみて、例えば5分1クールで成長に必要な量が飲める児はおよそ50%くらいしかいないですね。
なので、5分2クールはして欲しいところ。(ここ、重要です)
5分2クールを1回と数えて、1日10回以上はあげてくださいね。
10分1クールよりも、5分2クールの方が、たくさん哺乳できます。

どうしても、1回5分1クールで終了しちゃう児は1日16クール以上はあげてほしいな。
それではまたね。
 

疳の虫が騒ぎ出す。(2ヶ月)

<ご相談内容>
ご相談したいことは、赤ちゃんの『疳の虫』についてです。
生まれたときから、聞き慣れない物音がすると、天を仰ぐように両手を広げ全身をこわばらせる子です。
また、睡眠中に突然火がついたように甲高い声で泣き出し、オムツが汚れているのだろうとベビー服のボタンをパチパチと外すだけで驚き、ひきつけを起こしたかのように悲鳴をあげます。
そんな娘を見て、私の母は「疳の虫が強いね。あんたが妊娠中に情緒不安定だったからだよ」と言います。

たしかに、仕事のことなどで毎日泣いて暮らしていた時期がありましたが、それが赤ちゃんの性格(気質?)に影響してしまったと思うと、悔やんでも悔やみきれません。
過去記事を読ませていただくと、『お母さんの食事の内容がカンの強さとリンクしている』とありましたが(髪の毛が逆立つ話。ちなみに我が子の髪も逆立っています)、具体的にはどのような食事が良くないのでしょうか?
正直なところ、インスタントのものは食べず、お肉より魚・野菜中心の食事にしている以外はあまり厳しくは節制していません。乳製品も卵も、大量ではありませんが一般的な分量を食べています。
今からでも食生活を改善することで我が子の症状を治せるのなら、どうしても治したいです。
 

我が子が絶叫するたびに、落ち着くまで立て抱きで強めに抱き締めるようにしているのですが、毎度毎度生きた心地がしません。
どうかアドバイスいただけると嬉しいです。

<SOLANINの回答>
ううむ。
赤ちゃんの疳の虫に困っておられるのですな。
(もちろん昆虫図鑑には掲載されていませんぞ。)
確かにお母さんのお食事があまりにも乱れているようであれば、キツく症状が出ることもあるのですが、ご相談の文章からは大きな問題点は見つからないように思えます。
おばあちゃんのご意見も尤もなのでしょうが、今更時間を巻き戻せない以上どうにもならないですから、振り返るのではなく、前を向いた方が建設的だと思います。
では、何故こんなに疳の虫が騒ぎ出すのか?
ご相談の文章から察するにかなり繊細な感性をお持ちの赤ちゃんのようです。
怖がりさんというか、何かにつけ不安感も強い印象を受けます。
 

これは穿った見方かもしれませんが、赤ちゃんの疳の虫が騒ぎ出すと、お母さんの方もテンパッてしまい、表情も引き攣っていませんか?
声掛けをする余裕がないのではありませんか?
えっ?ちゃんとしてますって?
でもね、「何で泣くの?」とか「お願い泣かないで~!」では、NGなのですが・・・

ひとつの方法として何かをする時には、必ず説明をしてあげては如何でしょうか?
「ドアが閉まっただけだよ。ビックリしたの?」とか「今からおむつを替えるからボタンパチパチ音がするよ。」とか「じゃあこれからお尻を拭くよ。」「あれ、冷たかった?ごめんね。」とか。
そして「お母さんはここに居るよ。大丈夫だよ。」と必ず教えてあげてください。
それから抱き締める。
時にはスクワットもしてますか?
手をワナワナと震わせたり、突き上げるようなポーズを取るならば、赤ちゃんを過剰に刺激しないように、寝かせる時はおひな巻きにして、U字クッションに乗せて寝かせていますか?
疳の虫が騒ぎ出すと、何となく赤ちゃんが小っこくて凶暴なモンスターに見えてくるかもしれませんが、決してお母さんを取って喰らうわけではありません。
もちろんもっとお母さんがイニシアチブを取ってもいいのですよ。
お母さんが不安だと、赤ちゃんはもっと不安になってしまいますからね。
 

もうひとつは、ベビーマッサージです。
私が赤ちゃんを育てていた頃は殆ど普及していなかったですが、今は全国津々浦々、普及してきていますね。
もちろんお教室に通わなくてはならないけれど、赤ちゃん連れの目的のある外出って、お母さんにとっても気分転換になるのではないでしょうか?
昨今はインストラクターさんの人数も増えてきましたから、環境的に昔よりもお教室に通い易くなっていると思いますよ。
ベビーマッサージが普及してきたのは、赤ちゃんに心地よいものであることと、お母さんとのスキンシップやコミュニケーションタイムとして、優れているからだと私は思います。

それから、小児鍼灸。
これも効果的だと言われています。
ウチの次男は暫く通院したり、虫ローラーというモノを購入しました。
(背骨の両側を刺激する先の丸い針がいっぱい付いたローラーです。)
赤ちゃんに鍼灸をしてくださる治療院はお近くにありませんか?
 

それから、2ヶ月では早いのでしょうが、漢方の丸薬も市販されていますよね?
もしかしたら、合うかもしれないですね。

何が合うかはやってみないと分かりませんし、即効性があるかどうかは個人差があるので何ともお答できませんが、試してみる価値は有ると思います。

2014年9月22日 (月)

新生児の体重をおっぱいで順調に増加させるための秘伝その1

母乳の消化時間って知ってますか?
おおよそですが、1時間半から2時間なんです。
(消化は胃で行い、吸収は腸からですね・・・念のため)

んじゃ、粉ミルクの消化時間は何時間でしょう?
答えは3時間で~す。
 

スーパーやドラッグストアなどで、粉ミルクの缶や箱、見たことあるでしょう?
缶の蓋チェックしてみて!
1日の授乳回数が一番多いのは新生児期。
で、7から8回と書いてある。
どこのメーカーの粉ミルクも同じね。
(フォローアップミルクは別物ですよ。)

最近の粉ミルクのキャッチコピーは
「母乳に近づけました。」
「母乳に多く含まれる○○を添加しました。」
とかなんとか。
 

でも、種の壁は越えられないのよね。
ウシとヒトの蛋白は違う。
だからこんなにも消化時間が違うんです。

母子異室の病産院は3時間毎の授乳時間が設定されているでしょう?
それは働いてるスタッフの手間もさることながら、粉ミルクをあげることを、前提にしておられるからなのです。
 

考えてみて!
消化しきっていない粉ミルクが胃に残っている新生児に、欲しがるからと早く次の粉ミルクをあげると、どうなっちゃうんだろう?
SOLANINはバリバリ営業入っている、粉ミルクメーカーの栄養士さん(ドラッグストアなどに出張されている・・・)に、突撃質問したことあるんです。
そう、シロウトさんのフリしてね。ははは。

そうしたら、やっぱり、「時間(授乳間隔)は守ってくださいな。」と言われました。 

逆に消化の早いおっぱいで、3時間までに赤ちゃんが泣くのは自然の摂理。
しかも生まれたとき3000gくらいある児の生後1日の胃の体積なんて、ビー玉もしくは小さじ1杯って知ってました?
生後7日頃の胃の体積にしても、せいぜい、ゴルフボール程度なんです。
消化が早い⇒胃が小さい⇒これから、どんどん成長していく存在⇒こまめにあげる・・・ことが第一なんです。
しかも、あげればあげるほど、おっぱいの出はぐんぐんよくなるのです!

乳幼児に言い聞かせをするペースとは?

乳幼児に言い聞かせをする際、どのくらいのペースですればいいのかと訊かれることがあります。
これといったマニュアルはありませんが、一日に何度も根気よく繰り返していくことが必要です。

場合によっては、同じことを1日に50回も100回も言わねばならないこともあります。「それってくどくないか?」「しつこくてうんざりするのではないか?」と自己嫌悪に陥りそうだったり、「うちの子は理解力がないのか?」と、嘆くお母さんもいらっしゃいますが、そうではありません。
乳幼児にとって、同じことを一日に何度も根気よく繰り返すことは、決して苦じゃないのです。
思い出して下さい。
その証拠に、絵本でも紙芝居でもDVDでも、同じものを台詞が暗唱出来るくらい、飽きずに見たがりませんか?
大人の感覚とは違うので、遠慮は無用です。
ちなみに、1~2回言って、「はい。了解です!」と言って実行できるのは、就学後の子どもの話です。
そんな高いハードルをいきなり乳幼児の前に設定しないでくださいませ。

キョロちゃんだったのに、おっぱい星人に変身!(1歳7ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
我が子は1歳7ヶ月になりました。
年末年始に胃腸炎になったのをキッカケに、おっぱい星人に拍車がかかりました。当時は1歳2ヶ月で、まだあまり言葉も出てなかったのですが、おっぱいが欲しくなると授乳枕を引っ張ってきて「はい!はい!」とアピール。
現在はプラスで「パイ!ちょーだい」と言えるようになりました。
赤ちゃんの頃はキョロちゃんだったのが嘘の様に、ガツガツとがっついてます(笑)。
実は胃腸炎になる前は、授乳回数が1日5回程度に減っていたのですが、今は新生児かと思う程の頻回授乳の日も・・・
まだまだ夜中の授乳もあり、たまにツラくなりますが、寝言で「パイ…」とニヤニヤしながら言うのを聞いたりすると吹き出して、こっちまでニヤニヤしてしまいます(笑)。

また、我が子は卵アレルギーが酷かったので、アレルギー発覚以降、私はずっと卵の除去食をしていました。
幸いなことに最近はアレルギーの数値が下がってきたので、生以外は解除になりました。
我が子はは加工品からゆっくり試す事になりました。
まずは私が食べて授乳しつつ様子を見ながら開始しようと思っています。
やはり加工品とはいえ、いきなり食べさせるのは怖いので。
こんな時もおっぱいを続けていて良かったと思います。
 

<SOLANINからのひとこと>
お子さんがご病気されるとおっぱいが命綱になります。
胃腸炎以降の第二次新生児期か?的な頻回授乳は辛い時もあるかと思います。
でも、新生児の時と違うのは、おっぱいのリアクションがあることです。
長く続けておられたから、「授乳枕引っ張る」も「パイちょーだい!」も「寝言」もあるわけです。
考えてみたらこの1年7ヶ月、お子さんは凄い進歩を遂げておられるです。
早々と断乳なさっていたら、見たり聞いたりできなかったことばかりです。
そのうちおっぱいを飲みながら、「美味しいね~!」と、言ってくれたりして・・・
卵アレルギーも、徐々に克服できそうで、何よりですね。

そうそう、卵の加工品をお母さんが食べてから飲ませるにしても、直接食べさせるにしても、最初の数回のタイミングは平日の明るいうちになさってね。 

万一の際、病院でもスタッフが多い時間帯ならば、迅速な対応をしてもらえますから。(これが夜間休日だと、どうしても何処の病院もスタッフが手薄になることは否めませんからね。)
これからも、おっぱいライフを楽しんでくださいね。

2014年9月21日 (日)

2014年9月17日付の神奈川新聞の記事を読んで。

少し前、2014年9月17日のニュースだったと思いますが、神奈川県相模原市で無許可助産院の「のぞみ助産院」(鈴木秀子院長)で昨年4月27日に出産後の33歳の経産婦さんが出血性ショックで死亡した事件があり、その件で院長が書類送検されたというニュースがありましたね。
正直に申しますが、SOLANINはこんな事故があったとは、報道されるまで知りませんでした。
お亡くなりになった産婦さんとご家族のお気持ちを想うと、痛ましくて胸が苦しくなります。
ご冥福をお祈りします。

この「のぞみ助産院」は、開業が1987年月2月だそうですから、かれこれ27年無許可だったということですかね・・・(汗)
しかも、2007年4月から医療法で定められた嘱託医も居なかったそうです。
開業以来の取扱い分娩件数は、累計で4300件くらいとのことですから、かなりのキャリアがあることは間違いないです。
だって単純計算すると、159件/年、13件/月ですからね。
客観的に見て、分娩件数的には、助産師一人では扱うには、かなり多い印象があります。
恐らく、手伝いをしてくれる助産師を雇っていたのでしょうね。(そうでないと、分娩介助の他の業務、例えば通常の妊婦検診や入院褥婦のお食事のお世話や赤ちゃんのケアや退院された方の乳房ケアや各種サークル活動なども入れれば、どう考えても一人じゃ切り盛りは無理でしょう。)

まぁ、分娩件数は置いといて、問題なのは2点。
①無許可だったこと。
鈴木秀子院長は、数年前、神奈川県助産師会から脱退していたそうで、再加入と開業を受理してもらえるようきちんとした手続きをするよう注意されていたそうですね。
きちんとした手続きを踏まなかったのは、幾つかの記事を読み解くと多忙と節税のためというのが、主な理由らしいです・・・
ううむ・・・でも、嘱託医になってくださる産婦人科ドクターが見つからなかったのだとしたら、どんなにベテランでも繁盛していても、分娩介助の看板は降ろさなきゃならないでしょう。
法律は守らなきゃいけません。

②産婦さんが亡くなったことに関し、適切な処置が出来ていなかった疑いがあること。
出血に対しての止血処置はしたのに容体が急変したと供述されているそうですが、分娩後約3時間半を経過して119番したという神奈川県警の発表を聞くと、個人的には、「様子を見ていた時間がやや長いのではないか?」という印象を受けます。
それと、産後の腹痛の訴えをどう捉えていたのか?
単なる後陣痛と見做していた・・・なんてことはなかったのか?
産後に出血すること自体は普通ですが、出血多量ではないかどうかを確認するのは~特に助産院で安全な出産を目指すのであれば~とても重要な行為だと思います。
また、出血量は出産直後だけではなく、少なくとも産後2時間迄、時間毎に計量することが必要な筈です。
水中出産だったことを割り引いても、出血量のカウントが目視でいくら(1リットルから1.5リットルはあった?)というのはやり方として杜撰ではないかと思います。
産後は出血量を測定するのと同じく時間毎に子宮復古を確認したり、血圧や脈拍などを測定するのが普通ですから、ベテランであれば、実際に観察した内容を医学的知識に照らし合わせて評価したり、「何だかおかしいぞ?」という助産師としての勘が働くのではないかと思うのですが、今回はそうじゃなかったのかもしれませんね。

+αとして、②に対しての刑事罰の有無の結論が出ていない段階だとしても、それとは別の、つまり産婦さんがお亡くなりになったことに対する申し訳ない気持ちを表出したコメントが出ていないこと。(もしもSOLANINのリサーチ不足で、書類送検される迄に出していらっしゃったら済みません。)

雑音への敏感さは、生まれる順番によって異なります。

何事にも例外はありますが、全体的な傾向として言えることは、おしなべて1人目さんの赤ちゃんは雑音に対してとても敏感です。
ドアがパタンと締まる音、物を落として床にゴツンと響く音、犬の啼き声、紙をべリッと破く音・・・特に突発的な音は苦手のようで、直ぐに目をパッチリ見開き、「ウンギャ~!」と啼泣され、折角眠ってくれそうだったのに、がっかりなことってありますよね。
少しでも刺激を少なくして静かにすれば、眠ってくれるかなと思い、歩く時も擦り足で、毎日忍者歩きのトレーニングみたいに頑張っても、やはり音には直ぐに反応してしまいがちです。

それに引き換え、2人目、3人目さんになってくると、普段からお家の中が賑やかく、上の子さんが幼児であれば、お母さんのおなかにメガホン当てて、声を張り上げるようにして喋られるので、お兄ちゃん、お姉ちゃんの声は織り込み済みというか、おなかに居る時から「外の世界は賑やかいのだ。」とか「いちいち音を気にしていてはこのお家ではやっていけない。」と感じ、日々インプットされてから生まれられるわけです。 

ですので、少々の音にはビクともせず、賑やかを通り越してうるさいくらいであっても気にせず、眠たければ勝手に眠ることも1度ならずあるわけです。
環境適応能力に長けているのですね♪
もちろん1人目さんであっても、早産児や低出生体重児の場合、予定日くらいまでは、比較的よく眠ります。
予定日を過ぎる頃には、自ら覚醒し、活動開始される見込みですよ。(笑)
また、2人目、3人目さんであっても、お兄ちゃん、お姉ちゃんが就学され年齢差が大きい場合、日中静かですので、年齢差が小さい兄弟姉妹よりも、音には敏感です。

ちなみにウチの長男もやたらと音に敏感で困りました。
新生児期だったと記憶していますが、しばしばガス圧で噴射するようなうんちをする子でした。
或る日、時間を掛けて漸く寝かしつけたのに、長男は自分の出した大きなおならの音に驚きのあまり覚醒し、号泣してしまったことがあります。
周囲がうるさくて起きてしまったのならば、「ごめんなさいね。」ですが、なにしろ自分の出した大きなおならの音ですからねぇ~。
それって、まぁ、自損事故みたいなものですから、当時添い乳を知らず、寝かしつけに苦労していた私にしてみたら、「こういうパターンは面倒見切れないなぁ~。」と、ボヤいた記憶が今でもあります。
ジャンジャン♪

Cホールドで直母量アップを狙う!

乳頭・乳輪鵞口瘡でもないのに、乳輪がツートーンになっている場合、分泌量に対して哺乳量が少ないことが多いです。
浅飲みだからねぇ、当然と言えばそれまでなのですが・・・
過日、SOLANINは、“モミモミ直母はしないでいただきたいです。”と“乳輪がツートーンなのに、乳頭・乳輪鵞口瘡じゃないの?”という記事を書きましたが、憶えていらっしゃいますかな?
あれらの記事とも絡んできていますので、未読の方は話が繋がるように、ご一読くださいね。


さて、困った浅飲みベビーへの対策は、ラクテーションの先生たちが仰るところのCホールドっていうヤツですかねぇ・・・あれがいいです。
浅飲みベビーは勿論立て抱きにして、そういう感じで乳房基底部付近から、大きく掴んで圧迫授乳しましょう。
そうすると、昔風に言うトコロの乳管洞(SOLANIN流に言えば、おっぱいのスウィートスポットですな。)が乳頭方向へせり出す感じになり、同じ深さ・位置で直母をする際、ひとくちでも多く飲めるようになります。
「ホンマかいな?」と思ったアナタ、Cホールドの有無でおっぱいのスウィートスポットの同じ部位に指を当て、同じ圧で搾乳して比較してください。
明らかに違うと思いますよ。


ういう理由から、立て抱きでCホールド圧迫授乳をすれば、浅飲みベビーの場合、哺乳量が増えるので、是非試してみましょう♪

2014年9月20日 (土)

夜中に長く寝てくれる?寝てくれない?

新生児の頃は昼も夜もない状態の生活かもしれませんが、月齢が進めばそれなりに 生活のリズムも出来てきます。

それぞれの赤ちゃんには個性があり、大まかに分けると①夜~夜中ぐっすりタイプと②昼夜コンスタントにコマ切れタイプの2種類です。 

①の赤ちゃんは昼間がぐっすり眠ってくれません。
1.5~2時間くらいで、おっぱいを欲しがります。お昼寝は長くて1時間程度。
下手すると15分~30分も有りです。
添い寝をしたら、比較的長めの時間をお昼寝してくれますが、お母さんが傍を離れるとすぐに目を覚まします。

②の赤ちゃんはお昼寝も1~2回/日です。
1~2時間は眠ってくれます。
その代り、夜~夜中であっても2~3回/日は起きます。
おっぱいで体重がよく増えていても、肥満の心配はないでしょう。
 

どちらが良いか・悪いかは、決められません。
いくら赤ちゃんの仕事が飲んで、寝て、泣いてだったとしても、24時間同じことだけをしている訳にはいきませんしね。

直母の最中怒るのはなぜ?(1ヶ月)

<ご相談内容>
生後2週間目まで、体重増加不良のためミルク補足していました。
1日16回の超頻回直母が効を奏したのか、急に体重増加が改善し、ミルクを止めることが出来ました。
そこまではよかったのですが、完母になってから、赤ちゃんが飲みながら怒るようになったのです。
おっぱいが足りないのか?と心配になり、母乳外来を再受診したものの、前回よりも更に体重増加度はアップして、担当助産師さんに「ここまで充分に完母で育っているのに母乳不足は有り得ないよ。」と笑って言われてしまいました。
でも、飲みながら怒るんです。
おっぱいを口から離して怒って泣くのです。・・・これって一体、何なのでしょうか?

<SOLANINの回答>
相談者さんは、飲みながら泣くと仰いますが、ちょっと違うと思いました。
正確には、おっぱいを飲み⇒一旦休憩(小休止)して⇒乳首を口から離して⇒怒って泣くのでしょう?
 

それはですね~、ミルクの補足を哺乳瓶で行うと、それに慣れてしまい、早飲みになることとは対照的に、おっぱいは一本調子でドバドバ出て来ないから、イライラして待ちきれなくて、怒って泣くのです。
あまりに泣き過ぎる時は、抱っこしてスクワットですよ。
しっかり目を空けている時は、「怒って泣いても出てこないよ。」「自分で頑張って吸いつかないと出てこないよ。」はフツーに言います。
「哺乳瓶でラクラクに吸っていた頃と同じようなわけには行かないのよ。」くらいは指摘してやってください。

2014年9月19日 (金)

そうとは限らない その2。

おじいちゃん・おばあちゃん世代の方々には、赤ちゃんを育てるにあたり、一般常識的に語られることがあります。
その2「よく泣く赤ちゃんはおっぱいが足りていない。」

ううむ。
確かにそういう赤ちゃんはいらっしゃるでしょうな。
おなかが空いて満たされなくて、泣いてしまうとゆうことですな。

でもね、そうとは限らないのです。
満腹中枢が未形成なうちは、食いしん坊な赤ちゃんは、ガツガツして、胃袋の容量を超えておっぱいを飲んでしまいがちです。
また、哺乳力がイマイチでも、お母さんのおっぱいの出方が、いわゆる分泌過多だったりすると、流し込み直母でべらぼうな量を飲んでいることもあるのですね。
そうすると、パンパンのおなかを持て余し、唸ったりしゃっくりがとまらなかったり、フラットなお布団に寝かせると直ぐに起きて泣き出したりします。
その勢いがかなり激しいと、「これはおっぱいが足りないに違いない。」と、思い込んでしまうわけです。
ホントは違うのに。(涙)

暫くはお雛巻きして縦抱きとゆうかコアラ抱っこしてあやしたり、スリングに入れたりして様子見して、ウトウトし始めたら上体起こしに寝かせてあげたり、おやすみたまご®に寝かせてあげたりしたら落ち着くと思いますよ。
赤ちゃんの体重がきちんと増えていれば、よく泣く赤ちゃんであってもおっぱいが足りないとゆうのはありませんから。
自信を持ってくださいね。

赤ちゃんは大人の思い通りにならなくて当然です!

育児が辛くて・・・と訴えられるお母さんはとても几帳面な方に多く見受けられます。
「赤ちゃんに振り回されている。」とか「赤ちゃんの《しもべ》になったみたい。」などとおっしゃいます。
私もかつて、知らない土地で親元を遠く離れ、友人もいなくて、夫は仕事の都合で月に7日も自宅に帰ればいい方で、誰の手も借りられず・・・で子育てをしていた頃は「おっぱいの合間にご飯を食べ、おっぱいの合間にWCに行く。」という生活でした。
活字中毒とか紙魚(=「しみ」と読みます。本の虫という意味です。)というニックネームがあるくらい読書が好きだったのに、赤ちゃんと二人の密室育児では、唯一のインドアの楽しみである、読書がじっくり出来なかったのが辛かったです。

だって赤ちゃんは大人の都合なんてお構いなしに泣くし、うんちするし、吐くし・・・・
読みたい本を手にした瞬間泣かれた時は、本気で嫌がらせをされたのかと思ったことさえありました。
あ~やだやだっていう時、ありました。
 

でも、ヒトの赤ちゃんは生理的早産で、大人とはリズムが違うことや、本当ならば1歳くらいの体格・運動機能を身につけてから生まれるといいのに、早く生まれ過ぎているのだという文章をどこだったかで読みまして、かなり赤ちゃんへの対応が変わることがありました。
私はそれまで、どちらかというと「赤ちゃんを自分と対等」に見ているトコロがありました。
「赤ちゃんを一人の人」として認めることは大切ですが、「お母さんと赤ちゃんは対等」ではないのですね。
「振り回されてる」とか「しもべ」という風に感じてしまうのはココロのどこかで「対等」だと思ってしまうからなのですね。
「私が未熟者なんだ。私が大人にならなくちゃね。」って思いました。
それでも辛い時は観察者目線でいると案外乗り切れました。
観察記録を付けていたのが今役立っています。

単純なバキュームではおっぱいは飲めません。

最近気になるのは、お母さんが短小乳頭・扁平乳頭&乳頭・乳輪が硬くて伸びが少なくて、尚且つ赤ちゃんがおちょぼ口で舌が前に出にくいタイプの組み合わせです。何故かと言うと、直母困難に陥り易いので厄介だからです。
通常、赤ちゃんはお母さんの乳頭・乳輪を歯茎で扱いた後、左右からシンメトリーに舌で巻き付け、前から後ろにうねらせて哺乳します。
ところが、上記の条件が揃ってしまうと、赤ちゃんは直母の際、バキュームかけるかのような吸いつき方をしがちです。
両頬のお肉を思いっき吸い込んで、まんまる頬っぺをペッコ~ンと凹ませながら(≒まるでムンクの叫びのような顔つき!)をリズミカルに繰り返しながら吸啜しようとします。
直母の最中に口角をチェックしても、もちろんというべきか、やっぱりというべきか、赤ちゃんの舌はチラッとも見えやしません。
このような拙い吸啜技術の段階で、安易にゴムの乳首を使うと、この先直母は出来なくなってしまう危険性が高いので、人差し指とシリンジ(中身は搾乳がベストですが、状況に応じて糖水やミルクという場合もあるでしょう。)で吸啜トレーニングすることが必要です。
また、乳頭・乳輪刺激が乏しくておっぱい分泌のスイッチが入りにくいので、授乳時間以外であっても暇を見つけて乳頭・乳輪を摘まみ出したり引っ張ったりの用手的刺激を地道にしていくことが必要です。

 

2014年9月18日 (木)

赤ちゃんとお母さんに相性はあるの?

「育てにくい子」と「育てやすい子」はいるのでしょうか?
答えは「はい」でございます。
お母さんが悩んだり、手がかかって大変だと感じるのは、確かにお母さんの性格にも拠りますが、決して気の持ちようばかりではなく、赤ちゃんのキャラによることが大きいのです。

いわゆる「育てやすい子」は次にどんなリアクションをするか、予測しやすく、予測が外れにくい子なのです。
ある程度反応がパターン化しているので、「こんなときはこうしたら。」と、お世話がしやすいのですね。
反応も早くて好意的というか「あやすとすぐ笑う。」「抱っこしたらすぐ泣きやむ。」という風になり、お世話のし甲斐があるのですね。
そうすると、お母さん自身も「私はなかなか、イケてるぢゃない!?」とか「ウチの赤ちゃんはいい子だわ」という気持ちになります。
 

でも、決して赤ちゃんだけのせいにはしないでね。

果たしてこれは味覚音痴なのでしょうか?(1歳半)

<ご相談内容>
おかげさまで、完母で育った我が子も来月には1歳半になります。
ゴハンももりもり、保育園のクラスでは一番大きいそうです。
もちろん、おっぱい大好きのおっぱい星人ですが、平日は、帰宅後と、お風呂上りと朝の3回授乳です。
たまに、朝がなく20時間ほど空いてしまうこともあります。

が、おチチは別段張ることもなく、トラブルもなく、変わらぬペースでゴッキュンゴッキュンと飲んでいます。
ある日、時間が長く空いた時に不安で搾ってみたことがあります。
出だしは少し悪いし、多少おチチの粘度が高い気がします。
ただ、気になるのが、そんなおチチでもなんら変わらず飲んでくれるということは、我が子は味覚音痴なのでしょうか…(泣)
飲んでくれなきゃ困るんですが、不味くないの?と気になります。
でも、飲んでいる時はとっても嬉しそうで…
普通お子さんはきっと嫌がりますよね…
 

ぜひお聞きしたかったので質問させていただきました!
くだらない質問だったらごめんなさい…

<SOLANINの回答>
さて、授乳間隔が物凄く空いても、どんなおっぱいでも喜んで飲んでくれるのですね。
そのせいで、味覚音痴なのか?と気になるのですね。
うふふ。
あまり知られていないようですが、おっぱい星人には、大まかに分けて、2タイプあります。
おっぱいの味そのものが好きなタイプです。
おっぱいの繊細な味が好きで、おっぱい星人であるお子さんはいらっしゃいます。
不味かったら飲まなくなることが多いです。
でも、もしかしたら、相談者さんのお子さんはそうではないのかもしれません。
味覚音痴というのではないのですが、おっぱいの味そのものというよりも、おっぱいを飲ませてもらうという行為(≒お母さんに抱かれたり、添い乳でくっつくこと)が好きなタイプなのでしょうね。
個人的には、いずれのタイプでもいいのではないかと思います。
もう暫くしたら、言葉がたくさん出るようになってくるでしょう。
もしも、気になるなら、「おっぱいの味はどんな味?」「今日のおっぱいは美味しいですか?」と、聞いてみてはいかがでしょうか?
 

喋るおっぱい星人になられたら、是非ともご一報ください。
その時、どちらのタイプでおっぱい星人なのか、ハッキリするかと思います。

2014年9月17日 (水)

そうとは限らない その1。

おじいちゃん・おばあちゃん世代の方々には、赤ちゃんを育てるにあたり、一般常識的に語られることがあります。
その1「よく眠る赤ちゃんは、おっぱいが足りている。(=良く育つ)」

ううむ。
確かにそういう赤ちゃんは多いかもしれませんな。
しかし、特に新生児に関しては、眠りこけている場合、しっかり育ってくれないことの方が多いです。
眠りこけているのを放置せず、おむつ交換してわざわざ起こして促して飲ませることで、発育停滞からようやく真っ当な発育ペースに回復する眠り王子や眠り姫を多数診させて頂く者としては、この常識は改めて頂きたいですな。
2ヶ月くらいで、サーカティアンリズムが稼働し始めた以降も危険です。
甚だしい場合、半日ノンストップで眠る赤ちゃんもいらっしゃいますから。
3~4ヶ月くらいで、満腹中枢が形成されてきて、頸が据わってくる頃も油断大敵ですな。

足りていなくても、おなかが空いていても、ビックリするくらいよく眠る赤ちゃんは意外に多いから。
普段のおっぱいの飲みっぷりや乳房トラブルの有無や月経再開の有無など最低限のチェック項目は、押さえて頂きたいです。

赤ちゃんの髪の毛が逆立つのは?(若干改訂版)

早速、プチメにいただいた質問です。
O式のセンセイは「髪の毛が逆立つのはおっぱいの質が悪いから。」または「おっぱいに良くない食べ物を摂ったから。」という趣旨のことを仰います。

う~ん。どうなんでしょう?
SOLANINの勤務先の母乳外来では、お母さんが乳腺炎で受診される時、赤ちゃんを連れて来られますが、スキンヘッドちゃんは判別不能ですし・・・
剛毛の赤ちゃんは入院中から逆立っていることもありますし・・・

経験的なことですが、月齢が進んで、そうですね~、生後6ヶ月以降で、カンが強くてキーキー言って、夜泣きするような赤ちゃんは髪の毛が逆立っていることが多いようですね。
試しにお母さんに「この子、夜泣きしたり、気に入らないとすぐキーキー言いませんか?」って聞いても、まず、外れませんね。
反対に「えっ、なんで分かるんですか?」って質問返しされますね。
お母さんのお食事の内容が良くないから、カンが強くなるとしたら、髪の毛が逆立っても辻褄は合いますね。
しかし、髪の毛が伸びきると剛毛であってもペタンと寝てしまいますが、それでも、キーキーが持続する場合はありますし、個人的にはお食事の内容よりも、カンの強さの方がリンクしているように思います。

直母のテクニックは様々です。

赤ちゃんの直母のテクニックは生来の器用さに依る天才型の赤ちゃんもいらっしゃいますが、そういう赤ちゃんは客観的に見ても稀です。
私の観察眼(←そんな大層なモノではないですが)の推計では、ほぼ10%ですね。
そして、大抵の赤ちゃんはお母さんとの二人三脚で直母の練習を繰り返し、テクニックを上達される努力型で、概ね80%ってところです。
残り10%がいわゆる下手っぴちゃんですね。
舌小帯短縮症や笑窪ちゃんというように持って生まれた特徴による赤ちゃんも居られれば、出生時に呼吸障害を起こしたり、何らかの感染症でヘナヘナ状態で、直母するチカラが出ないというパターンもあります。

下手っぴちゃんが上達されるまでお付き合いするのは、精神的にかなり辛いでしょうが、もしかしたら「このお母さんだったら、キャラ的に何とか受け止めてくれるかも」と、見込まれたのかもしれませんよ。
SOLANINは、最近つくづくそう思えてなりません。
芯が強い、少々のことは腹を括って対処している・・・という表現がピッタリくるキャラのお母さんの許に、どうも下手っぴちゃんがちょくちょく舞い降りてくるようです。
 

たとえこの記事をお読みのお母さんの赤ちゃんが下手っぴちゃんであっても、根気よく頑張れば直母が出来るようになることは多々ありますから、簡単には諦めないでね。
もちろん、お母さん一人では大変過ぎるし、心が折れそうになるでしょうから、乗り越えていくためには、母乳育児を支援してくれる助産師にフォローしてもらいましょうね。

2014年9月16日 (火)

赤ちゃんの苦笑!?(生後8ヶ月半)

<ご相談内容>
ここ3日ぐらいなんですが、赤ちゃんが“苦笑い”するんです。
その前までは、私と目があったりすると“笑顔”でこたえてくれました。
でも今日も朝から夜寝るまで、ほとんど“苦笑い”でした。
やはり私の普段からの接し方に問題があるのでしょうか…
ちなみに抱っこしてるときは目が合います。
これも苦笑いされましたが(涙)
3日前まであんなに笑ってくれてたのに、ショックを隠し切れません。
旦那に相談すると、「おまえの愛情が足りないからだ。云々・・・」と言われました。
あんまりだと思いましたが、やはり私の愛情不足でムスメは心を閉ざしてしまったのでしょうか。
何とかしてまたあの可愛い笑顔を取り戻したいです。


<SOLANINの回答>
赤ちゃんは日に日に賢くなられます。
お母さんが大好きで無心なスマイルで応対していたものの、何かがきっかけで変わることはあるのです。
苦笑≒愛想笑い・・・って、目が笑ってないんですよね?

単純な理由でも起こりますよ。
例えばおっぱいが美味しくない時。
乳腺炎症状は起こっていなくても、敏感舌を持つな赤ちゃん(=おっぱいの品質係長)は微妙な味の変化を捉えます。
荒くれ者キャラの赤ちゃんだと、乳首を噛んで振り回したり、猫の小言のようにゴニョゴニョ言いながら飲みます。
少し気が弱く、お母さんの気持を損ねないような、気配りキャラの赤ちゃんだと、笑ってごまかすような仕草になります。
おなかが空いている筈なのに、嬉しそうに飲まない時・おっぱいの最中お母さんがじっと赤ちゃんを見つめていても、目を合わせにくい時・ため息を付く時もそうかと思います。
 

旦那さんの言われるのとはちょっと違うかもしれませんが、お母さんに自分の気持ちが通じていないなと感じる時も苦笑はしますね。
それと、なんとなく寂しい時も。
いつもよりもたくさん話しかけてみませんか?
赤ちゃんがひとりでも楽しそうに喋ってたら、「あら?何が楽しいのかな?」と声を掛けてあげましょう。
抱っこもいつもよりも意識して回数多くしてあげましょう。
お散歩はしてますか?
「今日は暑いね~。」「ごはんは何が食べたい?」「(微温湯を張って)プールで遊ぼうか?」等、オトナに応対するかのように、話しかけてあげましょう!
きっと元のスマイルに戻ってくれますよ。

 

同じ週数でも吸啜力の男女差を逆転させる要素がある!

一般的に同じくらいの週数で生まれたのであれば、男の子の方が女の子よりも吸啜力は強い傾向にあります。

しかし、例外もあります。
女の子の体重が、かなり大きかった場合です。
兄弟姉妹で、どちらも38週で出産されたお母さんがいらっしゃいます。
上の子は男の子でしたが、小粒ちゃん(生下時体重が2500~2800gくらい)で、大きなお口が開けられなくて、乳首は常にズタボロで、直母が難しかったそうです。
下の子は女の子でしたが、お兄ちゃんよりも体重が数百グラム大きかったら(生下時体重がだいたい3300g以上)、最初からすんなりとおっぱいだけで育てていけたそうです。
もちろん、上の子の時におっぱいで苦労した場合、妊娠中からの乳頭・乳輪ケアに取り組んだり、まだおなかの中に居る頃から、お母さんも無意識のうちに、「おっぱいだけは頼みますよ。」的な語りかけをしていらっしゃることが多く、きちんとお母さんの言いつけを守っているということも考えられますが。

上の子のおっぱいが上手くいかなくても、下の子のおっぱいが上手くいくことは結構あるのですよ。

2014年9月15日 (月)

風疹の抗体価が無いor低いお母さんへ

風疹の抗体価が無いor低いとは、数値的にはどのような状態なのでしょうか?
医療機関で受ける抗体価の表示方法としては、過去記事にも書いておりますように、「×8の2倍」で表示します。

ちなみに×8=まるっきり抗体無しの方。
これは、従来から、接種を受けるべきだとされている方ですね。
それに加えて、昨今提唱されているのは×16=一応抗体はあるものの、低いと見做されている方。
いつ消えるかわからないくらい些少な抗体なので、いざという時に困らないように受けましょうと言われている方ですね。

×32、×64、×128、×256、×512・・・などのいずれかの場合、風疹の抗体価はバッチリあるから安心してください。

昨年度までは、風疹の抗体価が無いor低い方は、今後の妊娠の際に胎児が受けるリスクを考えると自費で接種するしかなかったのですが、今年度限り(だと思う)、風疹ワクチンの接種にあたり、公費助成があることをご存知でしたか?
「えっ、それって、市民税非課税とか生活保護の方だけでは?」と、呟いたあなた、違いますよ♪

住民票のある自治体のホームページを閲覧してみましょう!
気の利いたまちならほぼ全額、普通のまちでも接種金額の2/3は申請さえすれば、助成つまりは銀行振り込みによるキャッシュバックをしてくれるのです!
まちによっては(?)麻疹と風疹の混合ワクチンでもOKのトコロもあるようですね。
風疹ワクチンの接種って、相場的には概ね3500~5000円くらいだから、その2/3でも助成していただけるなら、有り難いですよね。
少し話がズレますが、先日SOLANINは、たまたま大阪府のとあるまちのホームページを閲覧していました。(風疹ワクチンの接種に於ける助成について調査するためです。)何と該当者の大阪府民が大阪府下の保健所で接種を受けるのであれは、接種自体が無料とか。

該当するのは、「これから妊娠を希望する女性で、風疹の抗体価が無いor低い方」・・・というのは、全国共通だった筈です。
産後間もなくて、「今すぐ妊娠を予定しているわけではないのだけれど。」という場合でも大丈夫!
寧ろ、風疹の抗体が出来上がるには接種後8週間を要するので、産後間もないうちは、夫婦生活も再開していないので、妊娠の危険性が無いため、その頃に接種するのがベターだと思いますよ。
あっ、そうそう、該当者として、「妊婦さんの旦那さんで風疹の抗体価が無いor低い方」というのもあったと思います。

助成を受けるために必要なものは以下の通りです。

①風疹の抗体価の結果が書いてある検査データ用紙。(検査を受けた病院で頂けます。)
②風疹ワクチンを接種した際の領収書。
③ワクチン接種を受けた方名義の金融機関の通帳。
④印鑑。
⑤各自治体指定の申請書。(大抵は、自治体のホームページからダウンロードできるが、たまに保健センター窓口まで取りに来てくださいというトコロもあるらしい。)
次回の妊娠の際に、慌てふためき不安のどん底で過ごさないためにも、こんないいチャンスを逃す手は無いですよ!

人見知りをする4ヶ月の赤ちゃん?

一般的に人見知りをするのは生後半年くらいから・・・と、育児書や育児情報雑誌には記載されています。
また、その頃になると確かに知らない人を怖がったり、愛想をされても表情が固まったままだったり、目を逸背たり、泣いてしまう赤ちゃんは多くなります。


4ヶ月ですと、確かに早いですね。
でも、知恵のつくのが特別に早いのかもしれないです。
4ヶ月で人見知り・・・無いとは言い切れません。


但し、シチュエーションにもよります。
普段一緒に暮らしているお父さんや毎日のように交流があるおじいちゃん、おばあちゃんにさえも、相手をされたり抱っこも嫌がるというのでしたら、それは何か別の理由があるのかもしれません。

“一緒に暮らしている、普段から毎日のように交流がある”というのが盲点ですが、恐らく赤ちゃんのサインを見誤っていることが考えられるのです。
例えば「おっぱいが欲しいのに、あやされまくっている。」
「眠たくてユラユラして欲しいのに座って抱っこしてじ~っとTVを見てる。」
「寝かされていると背中が痛くて起こして欲しいだけなのに寝かせられたままでトントンされている。」
「立て抱きが好きなのに、横抱きばかりされてしまう。」など、赤ちゃんの側に立った意見を述べさせてもらうと、キツい表現ではありますが、多分『察しが悪い人で困るな~』『気持ちを汲み取ってくれない使えない人ね~』ということなんですね。


だからぐずるんです。
お母さんだったらぐずらないのならば、お母さんの何気にされることを観察してもらい、赤ちゃんの気持ちに寄り添ったふれあいを心がけてもらえれば、『よく気のつくお馴染みさん、この人好きやわぁ~』と、懐いてくれます。(笑)

同じ週数でも同じ体重でも吸啜力に男女差はある!

一般的に同じくらいの週数で生まれたのであれば、男の子の方が女の子よりも吸啜力は強い傾向にあります。
もうひとつ、生下時体重が同じくらいだと、かなり高い確率で、男の子の方が女の子よりも吸啜力は強い傾向にあります。

典型的な実例を挙げます。
兄弟姉妹でどちらも38週で出産されたお母さんがいらっしゃいます。
上の子が女の子で、さほど小粒ちゃんではなかったものの(生下時体重が3000g前後)、何故か上手に吸啜できなかったそうです。
そのため、おっぱいの分泌量も赤ちゃんの哺乳量もなかなか増えなくて、悩ましい想いをされたそうです。
ところが、下の子が同じくらいの体重の男の子であれば、最初からガツガツしていますから、あの悩み苦しんだ日々は何だったのか?という日が、早々にやって来るようなのですね。
 

もちろん、上の子の時におっぱいで苦労した場合、妊娠中からの乳頭・乳輪ケアに取り組んだり、まだおなかの中に居る頃から、お母さんも無意識のうちに、「おっぱいだけは頼みますよ。」的な語りかけをしていらっしゃることが多く、きちんとお母さんの言いつけを守っているということも考えられますが。

の子のおっぱいが上手くいかなくても、下の子のおっぱいが上手くいくことは結構あるのですよ。

2014年9月14日 (日)

口蓋センサー(?)が敏感過ぎる?(新生児期)

理論的には少々お母さんの乳頭が短くても、乳輪の大きさが中程度以上で、且つ柔らかく、正期産で2500g以上の正常新生児で、舌の長さや舌小帯等にも問題が無ければ、赤ちゃんはおっぱいを飲める筈なのです。

しかし、私が暫く前に出会った赤ちゃんは、そうではありませんでした。
とても不思議な赤ちゃんでした。
おっぱいの分泌は何に問題もなく、ジャカジャカ出ているのですが、兎に角、口蓋に乳頭が当らないと、吸啜動作(=顎の動き)が起きないのです。
どんなに刺激を与えても1gも飲めないのです。


そのため止むを得ず搾乳を与えていましたが、シリンジでもダラダラと零しまくり、胸に当てたガーゼが搾乳を飲んでいる有様でした。(涙)
であれば、乳頭の長さがもう少し長ければ吸啜動作が起こるのではないかと考え、思い切ってチュ○○ベビー®というゴムの乳首をあてがい、促したトコロ、吸啜動作が見られました。
けれども、喜んだのも束の間、上手く表現が出来ませんんが、口蓋が吸啜動作のセンサー(?)になっているようで、乳頭・乳輪を含ませる角度がちょっとズレてしまうと、吸啜動作がピタリと停止するのです。
当ると復旧します。
出生時の条件は整った赤ちゃんではありましたが、もしかしたら口腔機能が若干未熟な赤ちゃんのようです。
そこで、お口の中を覗いて見ると、高口蓋ではないかという風な印象のある口蓋でした。
はは~ん、なるほどねぇ・・・私はどうすれば、吸啜動作が連続的に行えるのか?を考えました。


ちょっとイレギュラーなポジショニングですが、フットボール抱きで、U字クッションを使わないやり方(つまり、肩枕を入れると新生児は顎が挙上して、気道の確保みたいな姿勢になりますね。アレです。)にして、チュ○○ベビー®というゴムの乳首を装着してみると、持続的に吸啜行動が出来ました。
注意点としては、お母さんの手首に負担が掛かるので、手首だけを支えるクッションが必要です。
なお、過去記事にあるような下手っぴちゃんとは違い、今回の赤ちゃんの場合、下口唇はパカパカしませんでした。
いわゆる高口蓋の赤ちゃんに、乳頭保護器的にゴムの乳首をチョイスするならば、ビー○ス○ーク®のゴムの乳首は平べった過ぎて口蓋に当りませんから不適です。
丸みのあるチュ○○ベビー®が合う理由はそこだと思います。

赤ちゃんがにこっとよく笑うのは?

またまたプチメの質問です。
最近の話題で「お母さんが妊娠中にチョコレートをたくさん食べると赤ちゃんがにこっとよく笑う。チョコレートの成分のナントカが赤ちゃんの脳の発達を促すから・・・」というのはどうなのか?という質問です。
私はこれはよく知らなくて、ネットで検索したら、見つかったのですが。
一見、もっともらしいことが書かれていましたが、私は違うように感じます。

お母さんのお食事はバランスを取ることが大事ですね。
特定の食品を頻回かつ多量に摂ることは、かえって栄養障害を招きやすいのではないでしょうか?
また、チョコレートは高カロリーですから、妊婦検診の度に体重計に乗っかるのが恐怖になっちゃいますね。
1週間に1キロ増えてもおかしくないですよ。
授乳中にチョコレートをパクパク食べたら乳腺炎への自爆スイッチオンですしね。
それこそ、おっぱいの質が悪くなりそうだと思いませんか!?
 

チョコレートは元来嗜好品ですから、ほどほどにした方がいいですね。
赤ちゃんがよく笑う子になってほしいのでしたら、いっぱい抱っこして語りかけてあげるのがいいと思います。

2014年9月13日 (土)

お雛巻きの効能とは?

母子ケア研究会(2012年春に改称されましたよね・・・え~っとなんだっけ?母子フィジカルサポート研究会だ!)では、赤ちゃんを寝かせる際に、お雛巻きを推奨されています。
背中を丸くCカーブにすると、おなかの赤ちゃんと同様の姿勢に近づくので、背骨に負担がかかりにくく、リラックスして寝かせてあげられる・・・ということは、当ブログの読者さんであれば、よ~くご存知ですよね?

「何となく窮屈そう・・・」とか「呼吸が苦しくないのかしら?」と、気にされるお母さん(というよりは、赤ちゃんのお祖母ちゃん?)はちょくちょくいらっしゃいますが、赤ちゃんは寝かせてもらう時の姿勢がとてもラクなので、お雛巻きして抱っこ⇒スクワットしていると、「おなかが空いた。」とか「おむつが汚れて気持ち悪い。」とか、とても困った状態でなければ、気持ちよさそうにウトウトし始めます。

さて、このお雛巻き、もう一つの効能があるのをご存知でしたか?
生後3~4ヶ月頃までの赤ちゃんは、大きな音や振動に対し、「そんな大層な!」というくらい、両腕をワナワナさせて、空を掴むようにしてビックリしたような仕草をしますよね?
あれは、神経の発達がまだ未熟なため起こる、モロー反射というものですが、それが出にくいのです。
つまり、生まれて間もない赤ちゃんは、まだ目もハッキリとは見えないし、結構なビビりちゃんなのですね。
でも、お雛巻きをすることで、怖がらない&お母さんのおなかの中と同様にに安心できるという効果があるのです。
ですので、是非してあげてくださいね。

なお、眠りから醒めたら、う~んと伸びをしたり、お雛巻きをほどいたりします。

直母の時、下口唇がパカパカします。(新生児)

殆どすべての新生児は、まともに直母ができれば、下口唇はピタッと乳房に密着し、こめかみから下顎までダイナミックに動かします。
ところが、下手っぴちゃんの場合、下口唇をパカパカと乳房から浮かせたような動きをしてしまいます。
こめかみから下顎までがほんの少ししか動きません。
そして、下口唇をパカパカと動かす新生児は、大抵の場合、乳頭・乳輪を舌で巻きつけられません。(赤ちゃんの奥地の中に人差し指の第一関節と第二関節の間まで真っ直ぐに入れても、左右からロール状に舌を巻きつけることがありません。)舌は上顎に向かって押し上げるだけのような、丁度カスタネットを下から叩くような動きをします。

こういう場合、どんなに乳頭・乳輪のコンディションが上等であっても、大きなお口を開けてガバッと咥えられても、悲しいくらいに哺乳出来ません。
直母1回量を測っても、せいぜい0~1ケタです。
直母が出来るようになるまでは、トレーニングをしながら口腔機能の発達を待つしかないのです。
手間が掛かりますが、シリンジで搾乳を飲ませたり、止む無く乳頭保護器を使うこともあります。
その場合も、一般的なソフトやハードの保護器ではやはり量になりません。
使うとしたらビー○ス○ーク®というちょっと平べったいカタチのゴムの乳首をお母さんの乳頭に装着してから、(搾乳がスムーズに出来るのであれば)10~30g台の哺乳は可能です。
 

これは経験的なことですが、このようなタイプの下手っぴちゃんの場合、直母が数日のうちに可能になることはほぼ不可能です。
先ずは、搾乳を定期的に行い、分泌の維持と確実な哺乳量を確保しつつ、ビー○ス○ーク®の乳首でコンスタントに飲めるようトレーニングします。
体重増加度に余裕があり、ビー○ス○ーク®の乳首でほぼ毎回、直母1回量が30g台を確保でき、頻回直母ができるのであれば、搾乳での補足を徐々に減らします。
搾乳をゼロにしても体重増加に差支え無い段階になれば、その時初めてビー○ス○ーク®の乳首をはずせるかどうかという段階に到達します。
この段階に到達するのに、順調に行っても1ヶ月くらいは要すると思われます。

お母さんの逸る気持ちは痛いほど分かりますが、焦ったら確実に失敗します。
先日も、2週間健診を前倒しで受診していただいた方がそうでした。
退院時搾乳補足とビー○ス○ーク®の乳首を装着しての直母でどうにかこうにか・・・の段階の新生児のお母さんが、僅か退院後2日目の段階で、「直母出来てると自分なりに判断したのでビー○ス○ーク®の乳首を外しました。搾乳もあげていません。」と自信ありげに仰ったのです。
そんなことは段階的に有り得ない(有ったら奇跡!)ことなので、何と無謀なことをしでかすのだと、私は仰天しました。
案の定、新生児の体重は退院時からハイペースで減少していました。
搾乳補足中止してから、それまで10回以上/日は出ていたおしっこも6回未満/日に急減しています。(おしっこが出ない=哺乳出来ていないかなりヤバい兆候という退院指導は聞いている筈なのに・・・)
受診時、自信ありげに仰った直母1回量は前の哺乳から2時間半も空けたのに5分1クールで2g。
その直後にビー○ス○ーク®の乳首を装着しての直母1回量は5分1クールで12g。
新生児が哺乳後に眠ったのは、充分な哺乳量が確保できたからではなく、疲れ果てたからだったのですね。(泣)
何故今は無理なのかを諄々と説明し、どうにか納得していただいて、次回受診の予約を入れていただきました。
でも、私の説明通りに実行してくれるかしら?(汗)
一抹の不安が残りました。

生後3~4ヶ月の指しゃぶりって?

丁度、赤ちゃんの満腹中枢が形成する頃、自分のげんこつをひたすら舐める時期がやってきます。
それから暫くすると、今度は特定の指をしゃぶるようになることがあります。
全ての赤ちゃんが指しゃぶりをする訳ではありません。
私の子供達も長男と次男は指しゃぶりをする子でしたが、長女は全く指しゃぶりをしませんでした。
昔からの育児書の多くは「指しゃぶりはおなかが空いたサイン」とか「愛情不足で寂しい時にする」などの記載が多くみられます。
「おなかが空いた」はともかく、毎日一生懸命子育てしてるのに、「愛情不足で寂しい時にする」はないんぢゃないでしょうか!?

1歳前後までの赤ちゃんの多くはどんなに愛情いっぱいに育てても、おなかいっぱいに飲ませても、指しゃぶりはします。
まぁ、自然の摂理ですな。
神経質になる必要なしです。
 

不正咬合の心配は以前、"おしゃぶりの記事"でも書いたかと思いますが、4歳以降で、常態的にしているのでなければ大丈夫。

舌小帯短縮症のお子さんは比較的長く指しゃぶりをする傾向が強いです。
舌小帯のストレッチになるから、気持ちいいのと、舌の肥厚を防ぎぐためにしているとも言われています。

2014年9月12日 (金)

10ヶ月頃から片方のおっぱいを飲まなくなった。(1歳1ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
今 1歳1ヶ月ですが 10ヶ月頃から右のおっぱいを飲まなくなりました。
寝ぼけている時にあげたり、色々対策をしていましたが左を探します(^_^;)
右を飲むと、「あっ間違った!(◎o◎)」といった感じで左を飲み始めます。
「なんでかなぁ?」と思い、その頃 お風呂のときに何気なく右のおっぱいを搾って味見をしたのです。
そしたら甘じょっぱかったんです(^_^;)(スイカに塩をかけた感じです)
左は薄く甘い優しい味でした☆
もともと右はさし乳で左は張りやすい乳です。
食生活も暴飲暴食とかしないで結構気をつけていたつもりなんですが‥。
右も左も張ったりシコリがあったり痛かったり…トラブルはないのでなんでだろ(笑)って不思議です!
そして、今の右乳はその時よりもっとしょっぱいです”(ノ><)ノ
不思議だったので報告させてもらいました。

<SOLANINからのお返事>
射し乳か溜り乳か、どちらのおっぱいを好むかは、赤ちゃんにより異なります。
片方のおっぱいだけ飲まなくなった理由やきっかけかは、メッセージからだけでは何とも分からないけれど、飲まなくなった方のおっぱい(この場合右乳ですね)は、おっぱい工場操業停止に近付いていますから、分泌量も左乳よりも低下しているでしょうし、性状的にも何となく粘っこい感じになってきていると思います。
つまり、右乳房内のおっぱいが古くなってきているので、味が甘じょっぱい感じに変わってきたのですね。
おっぱいの味に左右差が出てきて、その左右差がお子さんの許容範囲を超えてきたので、右乳を飲んだら、「あっ間違った!(◎o◎)」的なリアクションになったのですね。
許容範囲を超えた味だから飲まないのか?・・・
飲まないから許容範囲を超えた味に変わったのか?・・・
何だか、「鶏が先か?卵が先か?」みたいな話ですが。(汗)

お子さんが喋られるようになれば、一度聞いてみてもいいかと思いますよ。
あと2年くらい先に話かもしれませんが、忘れずに聞いてみてくださいな。

疲れているのに、いたずらしてでも欲しがります。(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
私には持病があり、また、元々虚弱だったこともあり、毎日の子育ては楽しい物の、フラフラしたり、しんどいことも時にはあります。
1歳を過ぎてから、短時間睡眠なのにやたらと元気で、動きが激しくなってきた我が家のおっぱい星人に翻弄されています。
先日も体調不良で伏せっていたら、おっぱいの要求に応じない私の髪の毛を毟り続けるのは序の口で、私の鼻の穴に指をズボっと突っ込んできて、鼻血をドバ~っと出したり、プロレス技(?)を掛けてくるので、1歳児相手にキレそうになりました。
大人気ないと反勢しつつ、我が子が可愛い、おっぱいをあげるのが楽しいと思えない時があるのも事実で、どうしたものかと悩んでいます。
実母は「いっそ断乳しちゃえば?」と言うけれど、私は出来ることなら自然卒乳したいんです。
ちなみに旦那は子どもを可愛がってくれますが、多忙すぎて、週末パパ状態です。

<SOLANINの回答>
ううむ。
身体的にしんどい時に、我が子からとはいえ、DVばりの扱いを受けたら、そりゃあ辛いでしょうね。
ちょっと横にならせて欲しいだけなのに、それすらも許してくれないような元気溢れるおっぱい星人のお相手では、しんどさ倍増ですな。(汗)
 

あまり気が進まないかもしれませんが、しんどい時は、横になる際におっぱいを出しておいて、「フリードリンクのセルフ方式」にしては如何でしょうか?
お給仕をするから余計しんどくなるのでは?
ホントに体調不良なのですから、「お母さん今はメッチャしんどいから勝手に飲んでちょうだい。」は、許されると思います。

それから、相手がお母さんといえども、1歳にもなったのであれば、暴力的なことは容認せず、普段から毅然とした態度で、アカンことはアカンと諭すことも必要ですよ。
このままでは、外に出た時、自分の思い通りにならなかったらお友達に暴力的な振る舞いをしかねないですから。
悪気は無くても痛いことはしちゃいけないということは、0歳児でも教えていくべきだと思います。
「痛いから止めて!」とハッキリ言いましょう。
耐え忍んでいる場合じゃないですって。
また、しんどい相手には優しくするということも普段から教えてあげましょう。
相手は旦那さんでもいいし、旦那さんの帰りが遅くて、週末パパ状態ならば、お人形でもいいです。
 

旦那さんの手伝いが平日期待できない以上、リミッター外れるくらいひとりで頑張り過ぎていたら、心身の不調が悪化しかねません。
お近くに実母さんがいらっしゃるなら、SOSの際は甘えさせて貰っていいと思いますよ。
精一杯頑張っているけれど、「ゴメンやけど、今はアカンわ。」の場合は、我が子にそう言ってしばし休息を取ることで、相談者さんの笑顔が復活するのではないでしょうか?・・・と、思います。

2014年9月11日 (木)

逆流性食道炎だけの筈が。

最近、俳優の筧利夫さんがCMでアナウンスしていらっしゃる『逆流性食道炎』って病名、当ブログの読者のみなさんも聞いたことがありますよね?
胃液が食道から下手すると口腔まで上がってきて、吐息まで酸っぱかったり苦かったりする症状で、「もしかして?」と気づく方も多いらしいですな。
女性にも多い病気とされています。

症状を抑えるには根本的な治療が必要ですが、思わぬトコロで足元を掬われることがあります。
「何が?」ですって?
それはですね、口腔まで上がってきたら、歯のエナメル質が溶けてしまうことがあるのです。
「虫歯になるってこと?」
いえいえ、過去記事にも書いたことがありますが、『酸蝕症(さんしょくしょう)』になってしまう方がちょくちょくいらっしゃるそうです。
消化器科のドクターも、さすがにお口の中それも歯にまでは注目されませんからね。(汗)
気がついたら、歯のエナメル質がヤバいことになっていることも・・・
赤ちゃんのお母さんはもちろんですが、ご家族や友人知人で『逆流性食道炎』と診断された方がいらっしゃったら、「一度歯科受診した方がいいよ!」と、教えてあげてください。
歯科のドクターによっては、こういう場合、オトナでもフッ素塗布を勧められることがあるそうです。
フッ素を塗布したから100%安心・・・とまでは断言できませんが、何もせず手を拱いているわけにはいきませんんからな。
一つの病気が別の病気を惹き起こすことがあるので、くれぐれも注意しましょう。

疲れているのに、いたずらしてでも欲しがります。(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
私には持病があり、また、元々虚弱だったこともあり、毎日の子育ては楽しい物の、フラフラしたり、しんどいことも時にはあります。
1歳を過ぎてから、短時間睡眠なのにやたらと元気で、動きが激しくなってきた我が家のおっぱい星人に翻弄されています。
先日も体調不良で伏せっていたら、おっぱいの要求に応じない私の髪の毛を毟り続けるのは序の口で、私の鼻の穴に指をズボっと突っ込んできて、鼻血をドバ~っと出したり、プロレス技(?)を掛けてくるので、1歳児相手にキレそうになりました。
大人気ないと反勢しつつ、我が子が可愛い、おっぱいをあげるのが楽しいと思えない時があるのも事実で、どうしたものかと悩んでいます。
実母は「いっそ断乳しちゃえば?」と言うけれど、私は出来ることなら自然卒乳したいんです。
ちなみに旦那は子どもを可愛がってくれますが、多忙すぎて、週末パパ状態です。

<SOLANINの回答>
ううむ。
身体的にしんどい時に、我が子からとはいえ、DVばりの扱いを受けたら、そりゃあ辛いでしょうね。
ちょっと横にならせて欲しいだけなのに、それすらも許してくれないような元気溢れるおっぱい星人のお相手では、しんどさ倍増ですな。(汗)
 

あまり気が進まないかもしれませんが、しんどい時は、横になる際におっぱいを出しておいて、「フリードリンクのセルフ方式」にしては如何でしょうか?
お給仕をするから余計しんどくなるのでは?
ホントに体調不良なのですから、「お母さん今はメッチャしんどいから勝手に飲んでちょうだい。」は、許されると思います。

それから、相手がお母さんといえども、1歳にもなったのであれば、暴力的なことは容認せず、普段から毅然とした態度で、アカンことはアカンと諭すことも必要ですよ。
このままでは、外に出た時、自分の思い通りにならなかったらお友達に暴力的な振る舞いをしかねないですから。
悪気は無くても痛いことはしちゃいけないということは、0歳児でも教えていくべきだと思います。
「痛いから止めて!」とハッキリ言いましょう。
耐え忍んでいる場合じゃないですって。
また、しんどい相手には優しくするということも普段から教えてあげましょう。
相手は旦那さんでもいいし、旦那さんの帰りが遅くて、週末パパ状態ならば、お人形でもいいです。
 

旦那さんの手伝いが平日期待できない以上、リミッター外れるくらいひとりで頑張り過ぎていたら、心身の不調が悪化しかねません。
お近くに実母さんがいらっしゃるなら、SOSの際は甘えさせて貰っていいと思いますよ。
精一杯頑張っているけれど、「ゴメンやけど、今はアカンわ。」の場合は、我が子にそう言ってしばし休息を取ることで、相談者さんの笑顔が復活するのではないでしょうか?・・・と、思います。

添い乳をさせてくれるようになりました!(10ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
先日、添い乳の件で記事にてご指導いただき、すぐに言い聞かせを開始しました!
すぐに反応があり、寝そべった私の服をめくって『パクッ』と乳首を加えました!
さらには、縦抱きでもゴクゴク飲み始めたのです!
そしてなんと、昨日の夜中の授乳と朝方の授乳が添い乳できたんです!
まさかこんなに早くうまくいくとは思わなかったので、驚き&うれしさでいっぱいです!
本当にありがとうございました!!

<SOLANINからのお返事>
赤ちゃんへの言い聞かせについては、昨今であっても、(医療関係者でも保育及び教育関係者でも)半信半疑どころか全く想定外とか有り得ないというような見解を持つ方が殆どだと思います。
なにせ一昔前までは、「赤ちゃんは何も感じ取ることは出来ない。理解する能力が無い。」的なことがその道の第一人者から語られていましたから、その影響が大きいのでしょうね。
でも、どうやらそうではないということを、当ブログの読者のみなさんは体験的考察でご存知かと思います。(まぁ、あんまりSOLANINが「言い聞かせは大事だよ。」「呪文だよ。」言うものだから、他に方法もないし、やるっきゃないか!というお気持ちだったかもしれませんが・・・)
赤ちゃんが忘れていることや未体験なことについては、言い聞かせをするにも、かなりの日数がかかるのが普通です。しかし、相談者さんの赤ちゃんは驚異的な早さで理解⇒実践してくれたのですね。
私もびっくりしました。
きっと、相談者さんは、普段から赤ちゃんへの語りかけを日々地道に実践しておられたのでしょうね。
継続は力なり~素直に凄いなと思いました。
良かったですね。
これからも赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしていきましょうね。
 

2014年9月10日 (水)

添い乳をさせてくれない。(10ヶ月)

<ご相談内容>
10ヶ月の我が子のことなのですが、夜中の授乳が寒くてつらくなってきたので、添い乳で乗り切ろうとしたら、寝ぼけてるくせにすぐひっくり返って、しまいにはお座りしちゃってさせてくれません(>_<)
これは仕方のないことなんでしょうか?
夜中も起きあがって授乳クッションつけてソファーで授乳しています(>_<)
(これだとおとなしく飲みます)
ちなみに添い乳は最近はずっとしてません。

夜中の授乳方法について、何かいいアドバイスがありましたらよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
添い乳というのは、主に寝かしつけに効果的なポジショニングです。
不安感の強い赤ちゃんには、とても大きな安心感が得られます。
そして、赤ちゃんにとっておっぱいのポジショニングというものは、習慣化というかスタンダード化していくものです。
いみじくも、ご相談の文中に記されている通り、「最近はずっとしていない」状態が続いていたから、(←仮にかつては毎日のようにしていたとしても)赤ちゃんはすっかり忘れてしまったのです。
現在では相談者さんの赤ちゃんにとって、おっぱいを飲む時のスタンダードなポジショニングは、お母さんがソファに座り、太腿の上にセットされたクッションの上にゴロンと横たわることなのです。
ですから、添い乳をしょうとしても拒否されるのは、「これはおっぱいを飲むときのポジショニングではないよ~。」という風に認証されている意思表示なのですね。


お母さんがこの先、夜間は添い乳をしていこうというお考えならば、ますは赤ちゃんの意識が清明な時、遊びの一環として、横たわったお母さんにハイハイで近付き、服をめくっておっぱいをパクリと咥えるというのを何回もやってみてください。
最初は咥えるだけで恐らく吸い付かないと思いますが、何度か試しているうちに、偶然でも吸いつけるようになられます。
その時、すかさず「上手にできたね。」と褒めてあげてください。
それを何度か繰り返して成功したら、「今日はネンネの前のおっぱいはお布団の中で飲もうね。」と、言い聞かせます。
先ずはお昼寝の時。
それを何度か繰り返して成功したら、次はその日の最後のおっぱいの時にチャレンジしてください。
このように、月齢が進んでからいつもとは違うポジショニングをマスターするのは段階を踏んでいかなくてはならないものなので、結構大変なのですね。
なので、「そんなしちめんどくさいことは厭だわ。」と、仰るのであれば、今後も現在のポジショニングは変更されない方が良いと思います。


反対に、3~4ヶ月くらいの頸が据わる時期までに、色々なポジショニングを授乳の度にローテーションしていると、赤ちゃんはどんなポジショニングも直ぐにマスターしていきます。(新生児期は赤ちゃんの体格や哺乳技術やお母さんの乳頭・乳房のコンディション等の理由で、一つのポジショニングしか出来ないこともありますが、赤ちゃんの成長に応じて別のポジショニングにチャレンジしていけば、大抵は徐々に出来るようになられます。)

そして、それを続けていると、月齢が進んでも「あ、こういうポジショニングもアリなんだよね。」と納得され、何処からでも吸いつける状態でいられるのです。

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

今回の相談からは話がズレますが、これまで添い乳関連で寄せられたご相談では、
「冬は寒いから添い乳した方が温かくて好きだけど、夏は暑いからくっ付かれると嫌なので添い乳はさせたくないです。夏だけさせないいい方法は有りますか?」とか、「添い乳がラクだと聞いたからし続けてきたけど、習慣化したのでお父さんが寝かしつけられなくなり不便で困ります。どうしてくれるんですか?」といった、どう考えても赤ちゃんの気持ちを無視した、お母さんの身勝手なご都合主義としか思えないことを仰る方が居られました。
SOLANINは、㌧でもなご相談の回答は拒否(=お返事スル―)させていただきますので。

自ら体重をあまり増やさないようにする赤ちゃんが居るの?

<ご質問内容>
こんばんはo(^-^)o
いつも楽しみに拝見しております!
3人目(男児)の我が子も現在6ヶ月になり身長68㎝、体重7320gと緩やかですが増えております。
私が抱っこによる肩凝り、頭痛に悩まされており、先日母親に『この子は貴女の事を思って、体重の増加をセーブしてるのね』っていわれたんですが、そんな事ってあるのでしょうか?
私は151㎝、43㎏と痩せ型です。
出生時3712g、54㎝と大きめでしたが、頭囲が31㎝と小さかったので、予定日4日前に自然分娩で出産出来ました。

<SOLANINの回答>
医学的に証明できるのかと言われたらそれは難しいですが、そうとしか思えない赤ちゃんには、SOLANINは毎年何人も出会っています。
上手く表現できないのですが、オトナの言うことを聞いているというのかこちらの意図を察しているのかとしか思えない赤ちゃんです。
 

1.おっぱいは大好きなのに、少ししか飲まない。
2.おっぱいの出方には問題ない。
3.生まれた時の体重は大きい方。
4.満腹中枢が未形成なうちはそこそこのペースで増える。
5.満腹中枢が形成した後は飲み方ががくんと減る。
6.哺乳ストライキではない。
7.キョロちゃんというほどではない。
8.抱っこしていたりあやしていたらご満悦。
9.特に育てにくさを感じない。
10.睡眠はぐっすりで、わりかし時間も長い方だ。
11.おっぱいを勧めると「え?ホントに飲んでいいの?」というような表情をする。
12.寝かしつけ無しでひとりで勝手に寝てしまうことがしばしばある。
・・・というのが共通条件ですかね?

大抵は「大きいからお産の時大変だったのよね。」とか「元が大きいからおっぱいをガブガブ飲んだらあっという間にデカくなっちゃうし、そうなると抱っこの時困るわぁ~。」とか「ビッグサイズになったら可愛さ半減よね。」などのような、お母さんや周囲の方のぼやきを常態的に聞かされていると場合は、更に確率高いです。 

赤ちゃんにしてみたら「グングンとハイピッチに大きくなったらみんなが困るのかな?ちょっとずつ増えていけばいいや。体重の貯金はかなりあるからね。」という風に思ってしまうのですね。(多分)
大きくなってくれることは赤ちゃんにはある程度必要なことですし、そこまでネガティヴに思わなくてもいいのでしょうが・・・思ってしまうのですね。(汗)
赤ちゃんて純だから、関係各位に気を遣ってしまうことがあるのでしょうね。

2014年9月 9日 (火)

2014年9月2日付の産経新聞の記事を読んで。

先日、とある方から教えて頂いた産経新聞の生活欄に掲載されていた記事を読みました。
『おっぱいのチカラ』という題名で5段にわたる写真やグラフ入りのコラムです。

記事では、大阪府四条畷以内で開催されたラ・レーチェ・リーグの集いでの様子が記されていました。

この集いでは、妊婦さんや赤ちゃんのお母さんが普段から気になることを打ち明け、互いに経験を伝え合うのです。
素晴らしい活動ですね!
このような集いに参加される妊婦さんは意識が高いのか、「妊娠中に何を準備すればいいのか?」とか、「母乳で育てたいけれど、一番気になるのは出るのかどうか。」といった率直な想いが表出されていたようです。

このほか記事では、赤ちゃんにやさしい病院のこと、我が国に於ける母乳率の変遷や最近は母乳で育てるお母さんが増加傾向にあること、少しずつ母乳の良さが見直されていること、そして、母乳の何が良いのか?など、一般の方にも分かり易く記されていました。

SOLANIN的には記事の末尾に、BFH認定病院の笠松堅實先生の深~いコメントがあり、それがすごく印象に残りました。
引用させていただき、読者のみなさんにお伝えしたいと思います。

「母乳育児の目的は、子どもの生きる力を育てること。」同病院では出産直後の2時間ほど母親の胸に赤ちゃんを抱かせる早期皮膚接触(STS)を実践している。生まれた直後の感受性が鋭敏な赤ちゃんは母親の呼びかけに対してはっきりと反応するという。そして、多くの赤ちゃんが自力でおっぱいの場所を探そうとし、吸いつこうとする。「人が生きていくのに一番必要なのは、人との関わり。それが誕生直後から母乳を通して始まるのです。

・・・ですよねぇ。
笠松先生、素晴らしい!

おっぱい星人の出すシグナルに気がついてね。

おっぱいのお味が好きで飲みまくってるお子さんの場合で、お母さんの月経が再来しそうになると、飲み方が変わります。
いつもは大人しく飲んでいるのに、小言を言ったり引っ張り飲みをしたり、乳腺炎でもないのに、乳腺炎か?というような飲み方をすることもあるのです。
喋れる子は「美味しくなくなるのよ。」と即答しますね。
月経再来2~3日前からあまり真面目に飲まなくなり、月経期間中は、明らかに不機嫌でチャラい飲み方をする子も居られます。

おっぱいのお味は不問に付すお子さんの場合では、「(月経期間中は出方が)少なくなる。」と言う子も居られます。
取り敢えずハラを満たすために、頻回直母で空腹を凌ぐ子も居られます。
 

月経再来2~3日前からおっぱいのお味や出方が変化するということを知っていれば、不審な飲み方をしても慌てなくて済みます。
「あ~、もうすぐ月経が始まるわ!」という風に察知することもできます。
(衛生用品の準備をしておけますね!)

おっぱいをただ何となく飲ませるのではなく、お子さんがどんな風に飲むのかということを普段から観察していると、お母さんご自身のカラダの変化に気がつくことが出来ます。

体重が増えにくい眠り姫。(生後40日目)

<ご相談内容>
今回ご相談させていただきたいのは、生後1ヶ月(日齢40日)になった娘の事です。
今までも5分2クールで飲ませる事ができなく、どんなにがっつり覚醒していようが5分1クールが精一杯でした。
1クール終わった後口をちょんちょんしても開ける事がなかったため、授乳回数でカバーしていました(1日15~16回)。
ところが1ヶ月健診を過ぎたあたりから1クールもやっとの事が多くなり、片方5分程で満足してしまう事が何回かでてきました。
でも次の授乳まで1時間空く時もあります(大体は下に降ろして数分で泣くので、もう片方飲ませています)。
また、夜は6時間位よく眠り、私としても何とか飲んで欲しいのですが、何をしても起きなくて、起きた時に授乳すると片方で満足し、その後も3時間近く眠っています。
体重の増えもあまりよくなく、どうしていいかわからなくなってきました。
ミルクを足してみようと試しに飲ませても、10~30ml飲む位です。

<体重推移>
出生時:3964g
生後5日目:3875g
生後21日目:4100g
1ヶ月健診時(生後32日目):4446g
 

大体みなさんこんな授乳パターンでも体重が順調に増えているのに、本当にどうしていいか焦っています。
何か改善策があれば、ぜひ教えていただきたいです。



<SOLANINの回答>
典型的なお嬢ちゃんの飲み方ですな。
う~む。
しかし、起きないのよね。
さて、どうしたものか?
7月7日アップの記事“泣かず、眠り過ぎる赤ちゃん。(生後2ヶ月半)”に近いですが、更に飲まないようですね。
一般的な指導では、眠っていたら無理に起こさなくても良いと言われますが、それを真に受けると、こういう赤ちゃんはちっとも大きくなってくれません。
で、しまいには発育不良の烙印を押される・・・なぁ~んてことになってほしくないから、働きかけはしてほしいです。

まず、何をしても起きない・・・と書いてありますが、一般的にお母さんがなさる足裏の指圧は、とても柔いチカラですから、アレでは起きないだろうね~というのは助産師間の通説です。
一度、どの程度の指圧力なのか、助産師に確認してもらい、どの程度押さばいいのか、確認をしてもらうのが良いです。
それから、コメント欄にもありましたが、昼夜の区別がつくように、環境を整えることも重要です。
また、一度に抜き打ちで、どの位哺乳出来るかを見てもらいましょう。
月齢・体重を考慮して、しっかり飲めてるか否か、分泌はどうなのか、確認してもらいましょう。
ミルクはどうしてもだったらあげざるを得ないけど、時間があるなら僅かでも搾乳持参してあげてくださいね。
 

それから、これは老婆心だといいのですが、おなかにいる時、小さく産んで・・・というお母さんの叫び声が聞こえてくるんです。
なのに、結局生下時は3900g台のビッグちゃんでしたから、グングン大きく育つことを躊躇してしまうことがあります。
赤ちゃんが起きておられる時、語りかけをしましょう。
胎内での誤解を解くために。

2014年9月 8日 (月)

お風呂でおっぱいは変ですか?(1歳)

<ご相談内容>
お忙しいなかすみません。
毎日みています★
私の息子1歳はありがたいことに産まれてからずっと完母で特に問題なく育ってます。
現在も多いとき6~7回/日のペースです。
相談なのですが私の息子は毎回お風呂に入ると、すぐに飛びついてオッパイを飲みにきます。
私的には見れば、目の前におっぱいがあれば欲しがるのは当然で、あまり気にしていなかったのですが…実家の親や姉から1歳になったのでおかしいと言われてしまいました。
お風呂で授乳は避けるべきでしょうか?


<SOLANINの回答>
そうですか~。
ちっともおかしくないですよ。
赤ちゃんも成長されると、お母さんとお風呂に入れば、ある日ある瞬間、大好きなおっぱいが目の前にあることに気がつくわけです。
それで、お湯に浸かっていると喉も渇きますから、「ここらで一丁、飲んでみるか?」という気持ちになり、ぱくっと咥えてしまったのですね。
で、「こりゃあイケるなぁ~。」ということで、習慣化しただけです。
誰かに迷惑をかけているわけではありませんし。
スキンシップの一環ですよ。(笑)

また、赤ちゃんには暦は関係ありません。
もう1歳とか1歳半とか、そんなことを意識している赤ちゃんは居られませんよ。
それはオトナの都合というか、考え方。
 

気にしないで!おっぱい星人なんだもん♪
ちなみにウチもそうでしたよ。

新生児期は順調な体重増加がみられたのに・・・

最近ベビー&ママ係さんのヘルプでお仕事する際は、殆どと言ってよいくらい、赤ちゃんのお口の中ばかり見ています。
下手っぴちゃん発見&早期対策のためです。
ポジショニングをマッチさせないと、乳頭痛が酷くなり、おっぱいの立ち上がりが遅れるからです。
「このお口では難しいなぁ。」という赤ちゃんに遭遇すると、メインで係をしている助産師に注意を促します。
1~2日様子を見て、「どうですか?」と、その日のベビー&ママ係さんに尋ねると、大半は「量が飲めてきたし、赤ちゃんの体重も増えてきたから大丈夫だと思います。」と、笑顔で返してくれます。
まぁ、この段階では、お母さんが自信を持ってやってくれればいので、よしとします。

しかし、新生児期は爆発的に体重増加が見られても、早くて翌月、遅くて翌々月から体重増加度がガクンと落ちてくることがあります。
性別・体格・月齢により、体重増加度は異なります。
それはいかなる場合でも、月齢が進めば低下してくるのは自然の成り行きなんです。
そうではなくて、かつてのウチの長男のように、あるところからガタンと落ちてくるのです。
 

その原因として大きな要因を占めているのが、飲み方が下手っぴちゃんかどうかということだと思うんです。
たまたまお母さんのおっぱいがよく出るから、湧き出てきたのを飲み下しているだけなんですね。
射乳反射の起こるのを待ち構えていれば、まともに顎を動かさなくても、飲み下せばいいだけなのです。
ウトウトしたり、お休みしていて時間つぶしをします。
しかし、だんだん大きくなると、体力が有り余ってくるから、そうそうウトウトしなくなるのです。
それどころか、気短(イラチというヤツです。)になり、噛んだり引っ張ったりするようになります。
で、トータルの哺乳量が減ってきます。
すると、おっぱいの分泌量が減ってきます。
それが、この記事のタイトルの原因なのですね。

予防としては新生児期から正しい飲み方を身につけさせることです。
ウトウトしている時はとにかくしっかり起こします。
その赤ちゃんに合ったポジショニングにします。
効果的なラッチオンができているかどうかチェックします。
 

もし、新生児期を過ぎていたら・・・
乳房のしこりの部分を押さえて飲ませます。
その時も、乳房をグニャグニャ揉むのではなく、手で挟み込むようにして把持して、押さえて飲ませます。
湧かなくなれば、素早く切り替え授乳をするのを繰り返します。
漫然と咥えさせ放しは良くないということです。
地道な働きかけが大切なんですね。

2014年9月 7日 (日)

2014年9月6日付の読売新聞の記事を読んで。

大阪市淀川区で6月2日、生後4ヶ月の男児が某NPO法人の事務所で受けた施術(?)の約45分後に呼吸が止まり、救急搬送された病院で、低酸素脳症による多臓器不全のため同月8日に死亡したというニュースを読みました。
施術は、具体的には、児をうつぶせに寝かせて首を90度以上強くひねり顔を上向きにしたり、膝に乗せて首を揉んだりするという独自のやり方のようです。
1回1時間で1万円もするそうです。
このNPO法人のHPには、施術を受けることで、「病気になりにくい」「免疫力を高める」「便秘やアトピーも治る」「背筋が伸びて自律神経の働きが増す」など、お母さんにとっては魅力的な文言が散りばめられていました。

このNPO法人の本部は新潟県上越市にあり、代表者の女性が施術した幼児が死亡していることが発覚したそうです。
代表者の女性は子育てに悩む母親向けの著書を出版しているとのことです。
健常児だけではなく、多くの障害児にも対応していたそうです。

直接的な因果関係は分からないとされていますが、施術後の乳幼児が1年余りの間に2人死亡するというのは、尋常ではありません。
念のためネットでのリアクションを見ると、ベビーマッサージの一種と誤解している人が多数でしたが、ベビーマッサージはやり方を教えていくわけで、ベビーマッサージの先生が、直接赤ちゃんを触ることはまず無いので、混同してはいけないと思います。
万一ベビーマッサージの先生が、赤ちゃんを触るとしても、こんな強烈な首をひねるのは有り得ないです。

追記:某NPO法人の名称は、『キッズスタディオン』という情報を、ようやっとキャッチしました。。
理事長で、施術に関わったとされているのは、姫川裕里(敬称略)という方でした。
どうやら助産師の資格を持っているようです。
今までに6000人以上の乳幼児の施術をしてきたらしいです。
姫川裕里という名称で、念のため新潟助産師会の名簿を確認しましたが、そこには掲載されていませんでした。
ということは、恐らく助産師としては、開業も勤務もされていないということですね。
施術以外で目立った活動としては、対面抱っこという抱っこ法を提唱されています。
専用の抱っこ紐を開発されています。(この抱っこ紐、何処かで見たことがあるなぁ…え~っと、何処だったっけ?)
ちょっとイナバウアーみたいな感じで抱っこするやり方ですね。(丸々抱っことは真逆ですな・・・)
新聞記事掲載以降、我が子が施術を受けた経験のあるお母さんのブログに掲載された写真がは拡散しているようです。(2014年9月7日23時00分00秒)

片方だけ2クール目を嫌がる。(生後3ヶ月)

<ご相談内容>
しっかり飲ませるために1回2クールで1日10回は飲ませています。
今まではさほど気にならなかったのですが、最近おっぱいの左右差というか好き嫌いがはっきりしてきて、2クール目は絶対というくらい嫌がって吸い付かなかったり、マシな時でも途中で乳首を引っ張ったりします。
チュパッという音を立てて乳首を外すこともあります。
乳腺炎になったことは無く、お食事もかなりストイックにしています。
右も左も同じように吸ってほしいのですが、上手くいきません。
嫌がっても頑張って吸い付かせようとするだけで、毎回汗だくになります。
どうしたらいいでしょうか?

<SOLANINの回答>
過去記事で利きおっぱいについて、書いていますがご一読していただいてますでしょうか?
左右差を無くして飲ませてあげるのが理想なのですが、なにぶんヒトのカラダは必ずしもシンメトリーではありません。
乳輪の大きさや乳首のカタチや開通状況に左右差があるのは悪いことでも珍しいことでもありません。
一応努力は続けてほしいのですが、嫌がるのを無理やりというのは、止めた方が良いです。
しかし、これ以上分泌に左右差が付くのは困るというのであれば、あまり飲んでくれない方のおっぱいは後から10ml/回でもいいから搾っておきます。
夜中寝ボケている時は比較的すんなり吸い付いてくれるようですから、一度チャレンジしましょう。

新生児期の体重増加はいまいちだったけど・・・

ものの本には「新生児期が乳児期のうちで一番体重増加度が大きい。」と判で押したように記載されています。
しかし、臨床的に診ておりますと、新生児期の体重増加度はいまいちだったけど、その翌月の方がグ~ンと増えてくる赤ちゃんも相当数おられます。

どちらかというと、体格の小さめな赤ちゃん、女の子、早産の赤ちゃん、出生時に呼吸障害や細菌感染等があり、小児科入院になった赤ちゃん、眠りがちな赤ちゃんなどによく見られる傾向にあります。 

新生児期に体重増加度が少なめでも、原因と対策がはっきりしていれば、改善は充分可能です。
分かっていなければ、そのまま漫然と経過するから、真正の発育不良となりますから、必ず原因と対策ははっきりさせましょう。
母乳育児を体重増加度だけで諦めないでね。

2014年9月 6日 (土)

おっぱいの飲み方が達人?下手っぴちゃん?(若干改訂版)

人間器用・不器用はあるとおいます。
お母さんの乳頭・乳輪に何の問題もなくても、おっぱいの飲み方がどんなレベルなのか、赤ちゃんのお顔を見れば分かります。

まず、滅多にお目にかかれない達人は「唇の形がフジツボ状で、表面の皮膚が薄いままであること。
普通位の場合、上唇の中央の内側に1か所だけ、硬いタコが出来ています。
ただ、新生児の場合、この硬いタコはお口の大きさと開き方も関与しているので、止むを得ないこともあります。
硬いタコが形成されていても、分泌過多気味のおっぱいであれば、体重増加は文句なしに上々というパターンもあります。
下手っぴちゃんの場合は、口唇全体がガバガバしています。
口唇全体にタコが出来て白っぽく乾燥しているように見えるのですね。
こういう場合はトレーニングあるのみです。
大きな口を空けて、口唇がアヒルさんになって、舌を前に出し、お母さんの乳首を傷つけないように吸えるようになったら、このガバガバは治ります。
 

焦らず、少しずつ、頑張りましょう。

汗掻きっ子には一日一回は行水してやってください。

9月に入りましたが、まだまだ暑いですね。
汗疹も発現にもまだまだ注意が必要です。
この時節、おっぱいの最中に、頭髪びっしょりになるくらい汗掻きまくっているお子さん、少なくないと思いますから。
石鹸を付けて洗うのは入浴時(沐浴時)だけで結構ですが、それ以外に一日に一度でいいですから汗掻きっ子にはベビーバスやお子様プールにぬるめのお湯を張り、サブ~ンと浸からせてやってください。
大人だって炎天下で外仕事したら、滝汗状態になるから、シャワー浴びたい時ってありますでしょ?
ぬるめのお湯にサブ~ンと浸からせてもらえば、気分爽快になりますよ。
時間ですか?
汗取りの意味でしたら5~10分で充分ですよ。
押さえ拭きして、保湿ローションを塗るのも忘れないでね♪

勿論、溺れたら大変ですから、お座りや立っちが出来る月齢であっても、くれぐれもお子さんの傍を離れないでね。

ゆっくり体重が増える赤ちゃんと体重増加不良の赤ちゃんの違いとは?

赤ちゃんの体重増加が月齢相当よりも少ないと、「おっぱいの分泌自体が足りない。」と、思い込んでいらっしゃる小児科のドクターは日本全国、至るトコロにいらっしゃいますが、大抵は「赤ちゃんが上手く飲めない/体力的に哺乳しきれない。」ということの方が多いのです。
また、赤ちゃんに何らかの病気があれば、教科書通りに哺乳(それこそ、完ミにするか、毎回体重計で哺乳量をきっかり測って、指示された量を飲ませても)予測(期待?)したほどには増えてくれないものです。

ゆっくり増えるというのはどういうことを指すのかといいますと(順不同)
1.「カラダの動きが活発」・・・仰向けに寝かせていても、起きていればエアロビクスをやってるみたいに動いている。
2.「筋肉に緊張感がある」・・・例えば抱っこされるにも、7ヶ月くらいになれば、だらりとした抱き心地でなく、抱っこちゃんのように腕と脚の力でピタッと吸い付くようになるので抱きやすくなります。
3.「おしっこの回数が6回/日以上ある」・・・オムツ交換をズボラしていたら、見かけ上、少なくなりますが。(汗)
4.おっぱいの回数は8回/日はあげている。
5.正味、真面目におっぱいを飲んでいる時間は15~20分くらい。・・・眠たい時は、休みながら、クチュクチュしてるので、若干長くなる。
6.片方のおっぱいを飲ませていたら、反対側の、チャージされた感じがする。・・・漏れてこなくてもいいです。
7.病気(例えば溶連菌感染とかアデノウイルス感染とか)をしない限り、体重は減ることはなく、少ずつでも曲がりなりにも増えている。
8.運動機能の発達は月齢相当かそれ以上のペースである。
9.頭囲の大きさは順調に増えている。
 

・・・という項目に一致したら、それは『家族性』とか『遺伝性』の条件が影響している可能性が大きいということです。
万一、低栄養状態であれば、体重⇒身長⇒頭囲の順に伸びが悪くなってきます。

それから、体重の増え方は右肩上がりではありますが、パーセンタイルグラフの曲線に沿っていればグラフの下であってもおかしくはないですし、階段状に増えていくパターンもありです。
因みに
私の長男はゼロ歳時代は三次関数のグラフのような増え方でした。(笑)

2014年9月 5日 (金)

おっぱいのHAMLET(ハムレット)って知っていますか?

HAMLET(ハムレット)?
あのシェークスピアの作品の主人公?
ジュリエットの相方?
(いやいやそれはロミオですやん。)
ん~どっちにせよ、違いますよ。(笑)

今日の記事に登場するHAMLET(ハムレット)とは何か?
それはですな、おっぱいの主要タンパク質である、αラクトアルブミンが消化されて出来る物質ですじゃ。
これは大層優れモノの物質でして、がん細胞をやっつけまするぞ。
しかも、正常細胞には何のダメージも与えないという仕分け作業に基づいた働きをすることが判明していますのじゃ。
なんとまぁ、HAMLET(ハムレット)は賢いですな。
なので、赤ちゃんにおっぱいをあげることは、先々がんに罹りにくくするための有効な手段ではないかと推測されています。
凄いご利益ですな。
ひとくちでも沢山飲ませてあげましょう♪

完母でグングン育つ赤ちゃんを持つお母さんの悩み。

もしかしたら、完母で育つ赤ちゃんの体重って、どんな風な増え方だと思いますか?
恐らく、カツカツのレベルで体重が増えるというイメージが世間的には浸透しているかもしれません。
でも、効果的な吸啜で頻回直母をしていれば、満腹中枢が形成するまでは、爆発的にグングン育っていく赤ちゃんもそれなりの割合で存在します。

特に急激に体重増加している赤ちゃんはスタミナが有り余っていますから、新生児期とは打って変わって起きている時間が長くなります。
その日最後のおっぱいはギャン泣きしつつかなり粘り、その代わり夜中は「息をしているか心配になるくらい」ぐっすりネンネするタイプの赤ちゃんも出現してきます。
そういうタイプの赤ちゃんはお昼間のネンネが極端に少なく感じられますが、別に睡眠サイクルがおかしいのではありません。

「抱っこしないとネンネしてくれない。」「ベッドに寝かせると泣きだす。」「おっぱいを吸う時、怒って引っ張ることがある。」「きりがないので、途中で止めると号泣するので、結局おっぱいにしがみついている。」「いよいよおっぱいが足りないかと心配になって、母乳外来を受診したら、何の問題もなく順調に体重増加していると言われた。」
「でも、母乳育児に熱心でない(=理解が少ない)小児科のドクターや保健師さんには”大変だったらミルクを補足するか、おっぱい止めてミルクに切り替えたら”と言われた。」・・・などのいくつか若しくは全て当て嵌まるなら、それは母乳不足ではありません。
次の日も充分なおっぱいを生産するための「入力儀式」だと考えてくださいね。

赤ちゃんの肥満予防のメカニズムが解明されつつある!

おっぱいだけで、赤ちゃんを育てることが肥満予防に効果的という報告がされていますみなさんご存じでしたか?
おっぱいで育つ赤ちゃんの方がミルクで育てられる赤ちゃんよりも血液中のインシュリンレベルが低いんです。
ミルクの方がBCAAというアミノ酸をはじめ、タンパク質が多く含まれるので、血糖値が上昇し、インシュリンがたくさん分泌されます。

どうしてインシュリンがたくさん分泌されると良くないのか?
赤ちゃんのカラダの脂肪の産生と蓄積を促すはたらきがあるから、幼児期・学童期の肥満を助長すると考えられるからです。
ミルクをあげてもよい量は缶蓋に書いてあり、やみくもに飲ませてはいけないのは、消化時間だけではなく、こういうことも、絡んでくるのですね
 

諸外国でも、多くの学者さんが、生後6ヶ月以上おっぱいで育てることが小児肥満のリスクを低下させると報告しています。

思い返せば、お年寄りが「おっぱいで育つ子はかた太りじゃ。」と言うのは単なる迷信や言い伝えぢゃなく、医学的にも解明されつつあることで、当たっていることなんですね。 

まぁ、年々カラダのあらゆる部位に頼まないのに脂肪が増える今日此頃の私には羨ましい限りのお話です。

2014年9月 4日 (木)

保育園から帰るとおっぱいを欲しがる1歳児。(若干改訂版)

アンヨができて、片言も言えて、段々と赤ちゃんでなくなってきた1歳児のお子さん。
育児休業明けで保育園に通園するようになるお子さんは外見的にはとても成長されています。
でも、どんなに大きく育ってても、1歳児は1歳児です。
帰宅するやいなや、「おっぱいちょうだい。」コールが始まり、「後でね。」といなすと与えるまで大泣きします。
それはそうですよ。
だって、ずっとお母さんと一緒に居られるお子さんは、いつでも自分で「おっぱいちょうだい!」とアピールできるけれど、フルタイムでお仕事されているお母さんのお子さんは、8時間以上おっぱいが貰えない状況下で頑張っているのですから。

夕食前にゴクゴクとおっぱいを飲むと、多少夕食の食べっぷりが低下するかもしれません。(特におなかが空いている時。)
でも、お子さんは昼間悔しいことや、悲しいことがあってもおっぱいを飲むことでモヤモヤした気持ちをリセット出来るのです。
お母さんと離れて寂しくても、おっぱいさえもらえれば、傍にいて甘えさせてもらってると実感できるのです。
個人差がありますから、ゴクゴクとまでは飲まないお子さんもいます。
ちょっと吸って満足してお母さんの膝を降りることもあります。
 

段々と成長すれば、おっぱい以外の方法で、気持ちを安定させることが出来るようになります。(自然卒乳ですね。)
でも、特に仕事復帰されて2~3ヶ月は、お子さんは慣れない環境で必死に頑張っているのです。
おっぱいを飲んで元気で居てくれるからこそ、お母さんは仕事に行くことが出来るのです。
「今日もお互いにお疲れ様だったね。じゃぁ、おっぱい飲もうか。」と、お母さんから誘ってあげてもいいくらいです。
きっと、おっぱい星人だったら、満面の笑みで近づいてくることでしょう。

夜だけおっぱいを欲しがる1歳児。

昼間は御飯も良く食べて、おっぱいを欲しがらず、昼寝もおっぱいを飲まずに出来るのに、夜中は毎時間おっぱいをほしがることがあります。
そのペースで構わなければいいのですが、それでは困るなら、昼間誘って飲ませてあげましょう。
夜中のおっぱいが減ってくるはずです。

2014年9月 3日 (水)

恐らくまともに飲めていないであろうサイン。

産科入院中はともかくとして、退院後直母をしていて、以下のような状態が常に見受けられたら、残念ですが、その時点では恐らくまともにおっぱいが飲めていないサインです。

①赤ちゃんの口の動かし方が、クチュクチュと速いペースで動かすばかりで、ゴックンゴックンとゆっくり嚥下するような音がしない。
⇒「おっぱい出てこい!」の起動スイッチを押しているものの、押し方がイマイチなせいか空押し状態を続けている。→そのうち疲れてきてトロ~ンとしてくる。
②ペチャペチャ、チュパチュパ、ジュルジュルなどの効果音が、哺乳中ずっとor間歇的に聞こえる。
⇒舌が短くて咥え方が浅いか、高口蓋のため効果的な吸引圧がかからない。
③笑窪を作りながらor下口唇をパカパカしながら哺乳している。
⇒ビシャの脂肪床が未形成か、口輪筋などの発達が未熟なことによる哺乳稚拙。
④乳首を離した瞬間(それこそ0.1秒後とか)にギャン泣きモードに突入する。
⇒真剣におなかが空いていたら、待ったナシになるのは当然。あやしてもなかなか泣き止んでくれない。
⑤クチュクチュ飲みの最中に、お母さんの胸をしきりにパンチしたり(上手く咥えられなくて、焦って猫パンチするのとは違います。)縦抱きであげている時、むせた訳ではないのに、いきなりお尻を浮かせ立ち上がって飲むのを中断し怒って泣く。
⇒ゴックンゴックン飲みたいのに、ジワジワ程度しか飲めないから気持ちが焦ってしまう。

・・・こういう場合、大抵、赤ちゃんの体重増加度が18g未満/日か、2~3時間程度の授乳間隔で1回哺乳量を測定しても常に40g以下か、生後10~14日を経過しても生下時体重にまで戻らないというシビアな状態なので、お母さんとしては不本意かもしれませんが、搾乳やミルクの補足は止むを得ないと思います。
搾乳やミルクを補足することで、赤ちゃんの体重増加が適正になり、上記身体的条件(②や③)が整えば、直母による1回哺乳量はきっと増加してきます。
但し、おっぱい分泌の起動スイッチが入りきらない状態(①や④や⑤)であれば、真面目に搾乳や乳頭刺激を定期的に行わないと、あっという間に枯れてしまうので、充分注意してください。

残暑厳しいですが、冷えに注意!

先日の記事にも書きましたが、エアコンの効いていない部屋でうたた寝した友人の高校生のお嬢さんが熱中症になりました。
もちろん、湿度が低くて、エアコン無しでも涼しいお家もあるかと思いますが、一般的には9月に入っても暑さはなんら変わる気配がありません。
体調を崩しては大変ですから、エアコンは上手に使ってくださればいいと思いますが、一つだけ気を付けていただきたいのは、どんなにエアコンが進化しても冷えた空気は最終的には床や畳などの下の方に集まってしまうのですね。

 

足からの冷えを侮ってはいけません。
エアコンの効いた室内で素足だと、テキメンに冷えます。
しかも、暑さにかまけて、露出過多の服装になっていませんか?
一分丈の短いパンツや肩丸出しのキャミソール・ユ○ク○のブラトップ等で、家の中で過ごしていませんか?
しかもカラダを冷やすものばかり食べ続けていませんか?
冷たいそうめんのように、喉越しはいいけど、噛まずに食べられるものに偏重していませんか?
このような条件が重なって、暑さや疲れと相まって、乳房にしこりができたり、熱発したりというお母さんが,SOLANINの勤務先の母乳外来受診者にも増えています。
服装面での対策は、エアコン使用時は露出過多を避けることです。
どうしてもの場合、上半身は目をつぶりますが、下半身は靴下必須です。
パンツ丈も足首までの長さが理想的です。

 

色気が無いと旦那さんが厭がるかもしれないけれど、寝る時は妊婦さんが使うような綿素材の腹巻きがいいです。

ギャン泣き状態まで待てば、しっかり飲んでくれる?(2ヶ月)

おなかが空くと赤ちゃんは色々なサインを繰り出します。
声を出したり、拳骨を舐めたり、お口をパクパク&舌をペロペロします。
しかし、それにお母さんが気づかなかったら、息が荒くなり、声をあげます。
それでもお母さんが気づかなかったら、最終手段として泣き始めます。
普通に泣いても気づいてくれなかったら、やがて声を張り上げてギャン泣きモードに突入します。
泣けば余計におなかが空きますから、「早くちょうだいよ~!」と、泣き声が更にヒートアップします。

そういう時は兎にも角にも空腹を凌ぐのが先決ですから、咥えるや否や、ガツガツと貪るようにおっぱいを飲みます。
しかし、ギャン泣きして放置状態が長時間になればなるほど、赤ちゃんは体力を消耗してしまうので、スタミナちゃんであっても、予想以下の飲みっぷりで終了し易くなります。

眠り姫・眠り王子であれば尚のことです。
疲れるとヘタレるのが早くなってしまうから、却って逆効果です。
沢山おっぱいを飲んで欲しいのは山々ですが、限度を超えて泣かせ過ぎてはいけませんな。
やはり、おなかが空いたよのサインを察知したら、出来るだけ早めに対応してあげてください。

一生懸命育てているのに、「ギャン泣きが長時間にわたって連日聞こえる。これはもしや虐待か?」とご近所さんに疑われるのは嫌ですもんね。

2014年9月 2日 (火)

欲しがるままにおっぱいをあげても良いの?

おっぱいの消化時間は1時間半~2時間ですから、単純計算しても、1日の授乳回数は12回~16回は「有り」なんですね。
まぁ、確かに毎日16回授乳では倒れそうになるだろうし、そこまで激しい飲み方が数週間続く赤ちゃんはまず、おられませんが・・・
授乳間隔が3時間以上空かなくても「有り」ですから気にしないでね!

特に、生後間もなく~満腹の判る約3ヶ月くらいまでは1回の哺乳量も、授乳にかかる時間もバラバラで、パターンが「読めない」と嘆くお母さんもおられますが、赤ちゃんのペースで、あげたらいいですよ。
お母さんが唯一気にかけてあげてほしいのは、やたらと授乳間隔が空いてしまった時です。
その時だけは、オムツを替えたり、くすぐったりして、赤ちゃんを起こしておっぱいを飲ませてあげましょう。
あまり欲しそうでなくても、授乳間隔が空いてしまった時だけは「おっぱいのセールスレディ」に成りきってドンドン「営業」をかけてくださいね。
 

「3ヶ月だから」とか「離乳食が2回だから」とか四角四面にお堅く考えず、自然に赤ちゃんに合わせてあげてね。
また、おっぱいをあげても眠らないことはよくあることです。
毎回意地になって赤ちゃんが眠りに付くまでおっぱいをあげ続けるお母さんがおられますが、そんな必要はないです。
1回の授乳時間が物凄く長くなって疲れが溜まってしまいます。
1回の授乳は短くてもいいから、回数をあげた方がすくすく育ちます。

但し、どんな赤ちゃんでも、だらだら飲みをすることはあります。
以前の記事に当てはまるなら、母乳不足は心配ないですからね。

3回しっかり食べるのにちょこちょこ飲みをする。(1歳1ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は現在1歳1ヶ月です。
生まれたときは、3120g 48cm
現在の体格は、 9000g 79cm

完全母乳の現役おっぱい星人です。
食事も3回しっかり食べて、満腹なはずなのに家のなかでは1日中パイに吸い付いてきます…
11ヶ月を過ぎてからは私の洋服とブラジャーを自分で取り吸い付くようになりました。
しっかり食べているのに、おしゃぶり代わりというかちょこちょこ飲みにしていることを悩んでいます。
どうしたら少しずつ離すことができるのでしょうか…
 

<SOLANINの回答>
おっぱい星人として、立派に育っていらっしゃいますね。
お食事もしっかり3回入るけれど、おっぱいもちょこちょこ飲むのですね。
ふむふむ。
あの~少し気になったのですが、ちょこちょこ飲みがイケナイこと、嫌なことのように感じていらっしゃるのでしょうか?
自分でおっぱいを出して飲む甲斐性が出てきたものの、相談者さんのお子さんは、まだ1歳になったばかりです。
お食事が進まず、栄養のバランスや今後の発達に支障を来たさないか?という懸念を持たれる親御さんが多い中、逆にお食事がしっかり3回入るのだから、ちょこちょこ飲みしてもあまり気にせずでも個人的には良いと思いますが。(笑)
1歳1ヶ月頃だったら、少し不安だったり、お母さんに甘えたい時にちょいと飲むことで、情緒も安定しますし、ちょいと飲んでさっと去って行き暫く一人遊びするとかだったら、全然桶だと思いますよ。

これは勝手な私の想像ですが、相談者さんのお子さんの起床からお昼寝迄の数時間のおっぱいのペースはこんな感じではありませんか? 

寝覚めのおっぱい飲んで、朝ご飯の後にデザート代わりに飲んで、家事をこなすお母さんに甘えたくて飲んで、昼ご飯前にも飲んで、もちろんデザート代わりに飲んで、昼寝前にも飲んで・・・とか。
でも、恐らくこの数時間で真面目に飲むのは2回くらいじゃないですか?
だったら、おっぱい飲み過ぎではないか?とかそういう範疇でもないですし。

勿論、おっぱい以外に関心を持たせる働きかけは、今後はしていかれたら良いと思います。
ちょこちょこ飲みは、ちょっと暇している時にし易い傾向にあるので、他に夢中になれることがあれば、ほぼ確実に減ると思います。
なんとかして減らそうと意気込まず、楽しいことがあれば、おっぱいを飲むのをふと忘れていたみたい・・・お母さん以外の方とお出かけしている間は、おっぱいをせがむこともなく、機嫌良く過ごしていた・・・という積み重ねの中で、徐々に回数は減っていくのではないかと思います。

2014年9月 1日 (月)

止むを得ないだらだら飲み。

赤ちゃんがだらだら飲みをすると、おっぱいが足りないんじゃないかと心配になったり、長く吸われ過ぎるのが苦痛で、何とか早く切り上げられないかと、困っておられるお母さんは多いようです。

特に混合栄養をされていると、周囲の方から「出てないのに吸わせてるのでは、赤ちゃんが可哀想じゃないの!?」とか、「おっぱいは張らせてがっつり飲ませなくては赤ちゃんが満足しないわよ」とか、かなり酷いことを言われて(=しかも、誰も庇ってくれなくて)物凄く凹むことがあります。 

少なくとも、月齢相当の運動機能の発達が見られ、頭囲も体重も問題なく増加がみられたら、おっぱいが足りないから、だらだら飲みをしているのではありません。
ということはミルクを増量しても問題は解決しません。

そんな時は、赤ちゃんの睡眠と哺乳サイクルをチェックしてみてください。 

①夜中はなかなか起きないし、起きておっぱいを飲んでも、あっさりと眠る。
②朝1回目のおっぱいは飲んだら眠ることが多い。
③下手すると、朝1回目のおっぱいは、片方1回で終わることがある。もしくは、両方飲んでも、まだカラになった感じがしない。
④朝2回目のおっぱいを飲ませたら、やっと乳房にスッキリ感が出てくる。
⑤昼からのおっぱいは3時間持たないことが多い。
⑥昼からのお昼寝をしても、15時代には起きるか起こすかしている。
⑦夕方~宵の口はやたらと機嫌は悪く、常にグズグズ言っている。
 殆んどおっぱいにぶら下がっているみたい。
 乳首を赤ちゃんのお口から離すと泣く。

・・・ということをご確認いただきますが、
これらは寂しい時、お母さんの傍にいたい時、眠くなった時に発動します。
決してお母さんのおっぱいは悪くありません。

寝込みを襲って授乳したら、泣いて暴れるのですが。(8ヶ月)

<ご相談内容>
満腹中枢が形成される3ヶ月頃から夜9時の授乳を最後に朝まで起きなくなりました。
乳腺炎になりかけ、こちらのブログに出会い、今まで寝込み授乳をずっと続けて現在8ヶ月になったばかりです。
ところが最近になり夜中授乳しようとしても眠いんだと暴れだし、またすぐに寝て、おっぱいを飲まなくなりました。
そんな時は搾乳をしています。
寝込みを襲ってダメでも襲い続けた方がいいですか?
夜中に暴れられると起こさなければよかったと精神的に疲れます…
でも、必要なら頑張ります!
先週試しに朝まで一緒に寝てみましたが、乳房緊満はそれほどではありませんでした。
現在8ヶ月で完母で71センチ、10キロ、頭囲も大きい方でズリハイをしています。
ただ離乳食は6ヶ月から開始していますがまだおかゆ2さじ位です。
授乳回数は一日5~6回ですので離乳食を食べないうちに回数が減るのはよくないかなと思いますが、夜中飲もうとしません。
日中は3~4時間おきに欲しがります。

<SOLANINの回答>
授乳回数をどう捉えるかについては、基本的に、「赤ちゃんがスクスクと成長している。」ということと、「お母さんが乳腺炎にならない。」という2つの条件が成立することが必須です。
相談者さんにおかれましては、かつて赤ちゃんの満腹中枢が形成してきた頃、乳腺炎になりかけて、夜間に寝込みを襲って授乳することでで事無きを得たのは大変良いことでした。
 

ただ、最近は月齢的に乳房緊満も起きにくくなり、寝込みを襲う授乳を赤ちゃんが嫌がるようになり、しかも赤ちゃんは順調な発育・発達を遂げていらっしゃるという状況とのこと。
であれば、そこまでしなくてもいいですよ。
勿論、一気に朝まで幼稚園児のように長く眠ってくれるとなると、乳腺炎の危険性は高まります。
夜間のお食事の摂り方を今までよりも控えめにして、乳房が悲鳴を上げないように適宜搾乳していけば、お母さんの乳房も徐々に授乳間隔が空くことに順応してくると思います。
余談ですが、授乳間隔が空くことで、月経再来の可能性が高まります。(もしも、いまだに月経再来していない場合であれば・・・の仮定ですが。)

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