恐らくまともに飲めていないであろうサイン。
産科入院中はともかくとして、退院後直母をしていて、以下のような状態が常に見受けられたら、残念ですが、その時点では恐らくまともにおっぱいが飲めていないサインです。
①赤ちゃんの口の動かし方が、クチュクチュと速いペースで動かすばかりで、ゴックンゴックンとゆっくり嚥下するような音がしない。
⇒「おっぱい出てこい!」の起動スイッチを押しているものの、押し方がイマイチなせいか空押し状態を続けている。→そのうち疲れてきてトロ~ンとしてくる。
②ペチャペチャ、チュパチュパ、ジュルジュルなどの効果音が、哺乳中ずっとor間歇的に聞こえる。
⇒舌が短くて咥え方が浅いか、高口蓋のため効果的な吸引圧がかからない。
③笑窪を作りながらor下口唇をパカパカしながら哺乳している。
⇒ビシャの脂肪床が未形成か、口輪筋などの発達が未熟なことによる哺乳稚拙。
④乳首を離した瞬間(それこそ0.1秒後とか)にギャン泣きモードに突入する。
⇒真剣におなかが空いていたら、待ったナシになるのは当然。あやしてもなかなか泣き止んでくれない。
⑤クチュクチュ飲みの最中に、お母さんの胸をしきりにパンチしたり(上手く咥えられなくて、焦って猫パンチするのとは違います。)縦抱きであげている時、むせた訳ではないのに、いきなりお尻を浮かせ立ち上がって飲むのを中断し怒って泣く。
⇒ゴックンゴックン飲みたいのに、ジワジワ程度しか飲めないから気持ちが焦ってしまう。
・・・こういう場合、大抵、赤ちゃんの体重増加度が18g未満/日か、2~3時間程度の授乳間隔で1回哺乳量を測定しても常に40g以下か、生後10~14日を経過しても生下時体重にまで戻らないというシビアな状態なので、お母さんとしては不本意かもしれませんが、搾乳やミルクの補足は止むを得ないと思います。
搾乳やミルクを補足することで、赤ちゃんの体重増加が適正になり、上記身体的条件(②や③)が整えば、直母による1回哺乳量はきっと増加してきます。
但し、おっぱい分泌の起動スイッチが入りきらない状態(①や④や⑤)であれば、真面目に搾乳や乳頭刺激を定期的に行わないと、あっという間に枯れてしまうので、充分注意してください。
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