赤ちゃんのビタミンD欠乏症にご用心!
最近たまに耳にするのが、赤ちゃんのビタミンD欠乏症です。
「ビタミンDではなくK欠乏症では?」という母乳育児中のお母さん!
そうですね、ビタミンKも欠乏すると生命に関わりますからね。
でも、それについては、入院中と退院後1ヶ月健診などの際にケイツーシロップ®を投与していますから、まずは大丈夫ですよ。
また、普段からお母さんのお食事に納豆やキャベツなどのビタミンKを多く含む食品を採り入れていれば、おっぱいを通して赤ちゃんが吸収できるので更に安心だと思います。
さて、どうしてビタミンD欠乏症(くる病)の赤ちゃんが見受けられるようになったのか?
1つめは、紫外線の害が叫ばれるようになったことから、妊娠中から日光を避ける生活をする妊婦さんが増えたことや、日光浴をする赤ちゃんが少なくなったこと。(ちなみに日焼け止めを塗布すると、ビタミンDの合成は阻害されるので、ご注意願います。)
日光を浴びることで、ビタミンDは合成されますが、その機会が減少するということですね。
日光浴は時間にして10~15分程度で充分なのですが・・・
2つめは、食物アレルギーによる食材(離乳食)の制限で、栄養が偏ってしまいがちになったためですね。
例えば、ビタミンDを多く含む食物として代表的なのは、卵ですが、卵アレルギーの赤ちゃんは珍しくありませんからね。
食べさせたくても、アレルギーがあればそれは不可能ですね。
でも、卵が駄目でも、しらす干し・鮭・ノンオイルのツナ缶詰・きのこなどだったら食べられるのであれば、そういう食材を週に2~3回程度でいいので採り入れるのも一案ですね。
3つめは、完母の場合、ミルクと比較してビタミンDの含有量が少ないことが挙げられます。
だからと言って、「くる病予防のため混合栄養にしなくては!」というのは、違いますよ。
妊婦さんが極度に日光を避ける生活をしなければ、胎児期にある程度ビタミンDの蓄積がありますし、おっぱいのビタミンDはミルクよりも含有量が少なくても吸収率はいいですからね。
ただし、お母さんのお食事が偏っていて、お母さんがビタミンD欠乏症に近い状態というのもあるそうですから、注意が必要ですね。
ビタミンD欠乏症(くる病)になると、骨の成長障害、骨格や軟骨部の変形を伴うので、足に加重が掛かり、O脚になったりという危険性もあります。
「もしかしてウチの子はビタミンD欠乏症(くる病)じゃないかしら?」という場合は、小児科受診をお勧めします。
その上で診断がなされたら、ビタミンDのお薬が処方されます。
それを服用すれば一件落着しますから、お母さん一人で気に病んだりせず、小児科ドクターに相談しましょうね。
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はじめまして。母乳育児4人目にしてやっと最強母乳外来に出会い、日々勉強させていただいています。それまでは、ラレーチェリーグの本を片手に、不安になりながらも無理解な医師や保健師の言葉と闘ってきました。もっと早く出会っていたらと思うとともに、出会えたありがたさを感じています。ありがとうございます。
さて、本題です。くる病の赤ちゃんについて、某公共放送局で取り上げられているのを二度見ました。どちらも、くる病の原因はひビタンDの欠乏であり、ビタンDが欠乏してしまう原因として、紫外線対策をするようになったこと、アレルギーではないのに離乳食で卵を使う時期を自己判断で遅らせてしまうこと、そして、母乳育児をしていること、と説明していてひビックリしてしまいました。本来なら、SOLANINさんのような説明が適切だと思うのですが、番組では、あたかも母乳育児がくる病になる原因の1つであるような印象が強く、世の中の母乳育児に詳しくない人たちが見たらどう思うのか、母乳育児を一生懸命にされているお母さんたちは不安になるのではないかと心配になりました。この番組をSOLANINさんが見て、ブログで取り上げてくださったらいいのになぁと思ったので、今回、記事になり、ホッとしています。ありがとうございました。
投稿: こひつじ | 2014年10月15日 (水) 22時00分
卵がダメならシラスや鮭を、について少し注意が要るかなと思って書きます。
東京医大式食物抗原強弱によると、卵と同じかそれに準ずるくらいに、
鮭も魚の卵類もアレルギーを起こしやすいとランク付けされています。
シラスは、卵巣を摂取することになりますから、
卵がダメな場合に、食べる量や頻度は注意が要ると
考えるのが妥当なのではないかなと思うのです。
卵にアレルギーがあるという過敏の傾向では
感作性の高い鮭やシラスを代替にビタミンD摂取を推奨するよりは
たとえば、キクラゲとかいいんじゃないかなって。
投稿: オダ | 2014年11月14日 (金) 20時31分