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2014年10月の記事

2014年10月31日 (金)

母○相○室®乳首では沢山飲めないから乳首を変えた方がイイの?(4ヶ月)

<ご相談内容>
舌が短い&おちょぼ口のため1ヶ月半くらいまで上手く直母できず、搾乳しつつP社の母○相○室®乳首で練習させて、でも母乳の量があまり増えなかったのでミルクも活用し、今は直母とミルクで半々くらいの混合です。
現在4ヶ月になりますが、3ヶ月から仕事復帰のため保育園に行っているので、昼間3回ミルク、夜と朝3-4回直母です。

最近悩んでいるのは、我が子の体重増加があまりよくないことです
ミルクはメーカー規定量だと1回160-200なのですが、P社の母○相○室®乳首だと時間がかかりすぎて途中で疲れてしまうので120しかあげてないことと、直母のときの授乳量が少ないのが原因ではないかと思っています。
※保育園で相談室乳首で200飲ませて欲しいというと、時間がかかりすぎて嫌がられるのではないかという不安もあります。
そろそろ、もう少したくさん飲める乳首に変えても大丈夫でしょうか…?
せっかくがんばって直母に辿り着いたのに、それが原因で直母拒否になってしまったらと思うと怖くて迷っています。

<SOLANINの回答>
お子さんの体重増加が振るわないとのこと、ご心配なお気持ちお察しします。
現在の体重も性別も記載されていないので何とも言い難いのですが、仮にパーセンタイルグラフ下限ギリギリとしても、4ヶ月だったら5000(♀)~5500(♂)gくらいでしょうか?
もしそうだとしても、このレベルの月齢&体重になれば、相談者さんのご心配に及ばず、難易度の高いP社の母○相○室®乳首であっても充分に使いこなせるようになる筈ですよ。
確かにP社の母○実○®乳首や他社の乳首に比較したら、哺乳に要するエネルギーは多いとは思います。
でも、生まれて間もない新生児に使用するのとは訳が違いますからね。(笑)

但し、母○相○室®乳首の専用哺乳瓶は、最大容量が160mlです。
1回に120mlしか哺乳していない赤ちゃんに対し、一気に200mlに増やすのは、どう考えてもハードルが高過ぎます。
ですので、体重増加を促進するためミルクの増量をしたいのであれば、乳首の種類を変更するのではなく、例えば1週間単位で20ml/回ずつ増量(120ml→140ml→160ml)していただくよう保育士さんにお願いされては如何でしょう?
2週間後には3回哺乳で現在の4回哺乳分の哺乳量が確保できますから、それでかなり変わるのではないかしら?

我が子がお世話になってることから保育士さんに遠慮してしまう気持ちがおありなのは理解できますが、0歳児なら1人で担当されるのは3人までと規定されています。
また、お母さんの働き方が多様化しているので、早出や遅出などのシフト勤務をされていたり、パートの保育士さんにヘルプしてもらったりで、何とか切り盛りされているものです。
月齢が進めば離乳食も開始されますが、お昼だけお食事介助の保育士さんを雇用されている保育園も珍しくありませんから、忙しい時のマンパワーは何とかなっているのではないでしょうか?
第一、保育士さんは保育のプロですから、1回に哺乳させるミルクの量が少しくらい増えたって、どないかしてみせる技はお持ちですよ。(笑)
それに、オトナとは異なり、赤ちゃんは少しずつではあっても前に向かって進歩していく生き物ですよ。
今は難しくても出来なくても、1週間先や1ヶ月先にはさらりとできるようになることのオンパレードですからね。

しかも、相談者さんのお子さんは、もうじき離乳食開始ではありませんか!
カロリーベースを考えれば、これから200ml/回なんてごっつい量のミルクをあげることに腐心するよりも、離乳食を食べてくれた方がより効果的ですよ。

完母の赤ちゃんのお薬の飲ませ方。

<ご相談内容>
現在、6ヶ月になる赤ちゃんを完母で育てています。
最近、娘が初風邪をひき、鼻水が詰まってこぶたちゃんになっただけでなく、咳も眠れないほど酷く、すぐに病院へ連れていきました。
粉薬を3種類出され、うちひとつに抗生物質がありました。
薬剤師さん曰く、この薬は大変苦いので、少量の水で練って上顎にすり付け、すぐに水などで流し込むとよいとのこと。
しかし、完母の我が子(まだ離乳食は始めていません)は、哺乳瓶やスパウト付きのマグを全力で拒否するおっぱい星人で、水は飲んでくれず…。
ここでおっぱいを出せば、間違いなく哺乳ストライキになると思ったので、スポイトで水を含ませたらギャン泣きでむせて、よけい咳こんでしまいました(涙)

今は、言い聞かせをしっかりしながら、少しずつスポイトで水を流し込み、飲めたら誉めまくっていますが、ほとんど口から出してしまいます…。
何かよい方法をご存知でしたら是非ご教示くださいませ。
 

<SOLANINの回答>
まずはじめに申し上げたいのは、薬剤師さんの仰ることは、実は大変理に叶っているということです。
上顎は舌とは異なり、味雷(みらい)という味のセンサーがありません。
なので、苦味は赤ちゃんは上顎に擦り付けだ段階では、感じてはいないのです。
問題はその後です。
飲み込むときに苦味を感じてしまうわけですが、それを最短時間で遂行するには、おっぱいを飲ませることが効果的なのです。

ここで「あれ?だって、ミルクを飲む赤ちゃんは、お薬はミルクには絶対混ぜないでね!と厳命されるのに、矛盾していないか?」って思うお母さんは多いと思います。
でも、違うのですね。
どう違うのかと申し上げますと、ミルクに混ぜ込むと、赤ちゃんは最初から最後まで、お薬の混じった苦い味のミルクを飲み続けなくてはなりません。
当然途中で飲まなくなるでしょうから、指示されたお薬を量的に飲みきれなくなってしまいます。
ミルク自体が嫌いになって、万一全く飲んでくれなくなったら、混合栄養や完ミの赤ちゃんはには、死活問題です。
これは自明の理ですね。
 

でも、おっぱいだったら、最初に、「お薬は苦いけど、しんどいのが治るから、頑張って飲み込もうね。お薬は吐き出したらいけないよ。でもね、直ぐにおっぱいをあげるから、そのおっぱいで飲み込んだら、後はいつも通り、美味しいおっぱいになるからね。」と言い聞かせておくのです。

つまり、喩えて言えば、みなさん小学生の頃、給食で苦手なモノが出された時、どのように対処してましたか?
時間をかけて、よく噛んで食べましたか?
違いますよね。
苦手なモノの味が口中に拡がると、それだけで嘔気が誘発されますものね。
なので、、苦手なモノを口に放り込んだら、すかさずお茶や牛乳を含み、モタモタせずに、一気に流し込みませんでしたか?
 

その理屈なのです。
確かに赤ちゃんは一瞬ウェッとなるかもしれません。
でも、言い聞かせをしっかりすれば、赤ちゃんは分かってくれますから、おっぱいの味で中和されて、飲み込めるのです。
哺乳ストライキになることも、まずありません。(全く言い聞かせをしなかった場合、哺乳ストライキになってしまったという方の話は伝聞したことがありますが・・・)

また、お薬は食後に内服と書いてあることが多いのですが、どう考えても満腹状態の赤ちゃんにお薬を飲ませるのは至難の業です。
ここは臨機応変に、空腹時である食前に内服させます。
つまり、内服と同時に速攻でおっぱいをあげるので、赤ちゃんの胃が荒れるのでは?という懸念を限りなくゼロに近付けるのです。
もちろん上手く出来たら褒めちぎってくださいね♪
 

恐らく幼児期以降になれば、お薬は食後でお水かお白湯で内服出来るようになるのでしょうが、赤ちゃんの上顎に練ったお薬を擦り付けてからお水を飲ませたら、却って苦味が口中に拡がるので、今は出来なくても仕方がないのです。
お薬をしっかり内服出来て、回復の助けになるといいですね。

早く良くなりますように♪

特に問題が無さそうなのに直母が出来ない!その2(レアケース)

いわるる元気な健常新生児で、お母さんのおっぱいは乳頭形態も乳輪の大きさも分泌もバッチリで、吸啜力もそれなりにある筈なのに、何故か直母をしても全くと言っていいくらい量にならなくて、どうなってるの?ということがあります。
ポジショニングも工夫して、ラッチオンも助産師が付きっきりで対応してのダメ。もちろん舌小帯短縮症でも巻き舌でもない・・・
ただ、チュパチュパ音がするから、下手っぴちゃんではあるらしい・・・
そのためか体重は右肩上がりには増えず、どうかすると減少し、三歩進んで二歩下がる状態の繰り返し。

止むに止まれず、搾乳を飲ませるにも、シリンジではダラダラこぼすばかりで殆ど哺乳出来ず、顎の下に当てたガーゼが飲んでいる状態。(汗)
仕方なく哺乳瓶を使うとしても、大きなお口を開けなくてはならない&難易度の高い「母○相○室®」を使った日には、20分かかって5mlも哺乳出来ない状態。
思いっきりハードル下げておちょぼ口でも下手っぴちゃんでもイケる「ビ○ンス○-ク®」だったらどうにか飲めるという感じですかね。

こういう場合、非常にレアケースなのですが、一度口腔内をチェックしてもらった方がいいかもしれません。
チェックするのは、《のどちんこ》です。
ありますか?
あったとしても、二股に分かれていたりしませんか?
もしかしてもしかすると、直母が上手くいかない理由は、粘膜下口蓋裂だからかもしれません。
多量に哺乳したわけでもないのに、しょっちゅう鼻腔から乳汁が噴き出す場合も要注意です。
小児科・耳鼻咽喉科・口腔外科のいずれかのドクターに一度確認してもらった方がいいと思います。
違っていたら、それはそれで善しとして、万一そうであったら、何らかの対策を講じないといけませんからね。

2014年10月30日 (木)

感染性胃腸炎のウイルスの唾液からの感染力について。

感染性胃腸炎と言えば、パッと思い浮かぶのが、「ノロ」「ロタ」「アデノ」等ですね。
で、万一、母乳育児中のお子さんがそのような病気に罹られたとして、乳頭や乳輪に付着した唾液から(唾液が乾燥⇒飛散⇒お母さんが吸入⇒)感染ということは、あるのでしょうか?

ふと、疑問に思われることはおありになるかと存じます。
実際のトコロはどうなのか?と。
 

感染性胃腸炎は、その患者さんの糞便や吐瀉物(としゃぶつ)が感染源となりますから、取り扱いは過去記事を参照され、感染拡大の防御に努めていただきたいと思います。

吐瀉物ににウイルスが存在する理由についてですが、それは、胃からではなく腸から嘔吐するからなのです。
つまり、唾液にウイルスが混じっていることがあるとしたら、嘔吐が続いている間と考えて差支えないと思います。
嘔吐が収まれば、唾液にウイルスは存在しないというわけです。
 

したがって、乳頭や乳輪の授乳後のケアをどうするか?ということになりますが、感染性胃腸炎のウイルスに効果的な消毒薬は次亜塩素酸ナトリウム(=塩素系ハイタ―®やミルトン®、ピューラックス®等)ですね。
でも、これらの消毒薬は、肌には塗布するようなものではないですね。
規定濃度に希釈して、1時間以上浸漬することで、効果を発揮するものですよね。

・・・ということは、お湯で絞ったタオルやガーゼで唾液を拭き取り、使ったものは次亜塩素酸ナトリウムの水溶液に浸漬して消毒すればいいのでしょうか?
ううむ。
どうなんでしょうか?
我が子の唾液に対し、そこまでしなくてはいけないのでしょうか?
 

念のため感染対策専門の認定看護師さんに聞きましたらば、「そこまではしなくていいので、それよりも吐物やおむつの後始末や手洗いを念入りにした方が、感染対策上効果的です。」とのことでした。
・・・はい、分かりました。(笑)

肥厚性幽門狭窄症とは?

肥厚性幽門狭窄症という病気、聞いたことがありますか?
生まれて間もなくは、何の問題もなくおっぱいを飲めるのですが、生後2~3週間経った頃に発症することのある病気です。
発症率は0.05~0.2%ですから、滅多に該当することはありませんが、当ブログの読者さんの赤ちゃんにも、この病気だった方が居られます。
肥厚性幽門狭窄症は、胃と十二指腸をつなぐ幽門の周りの筋肉が何故か分厚くなり、寝かせている状態で哺乳したおっぱいをほぼ毎回噴水のように大量嘔吐することが主な症状です。
赤ちゃんはおなかが空くからおっぱいを欲しがりますが、いくら飲んでもリバースばかりなので、機嫌も悪く、体重が減ってしまうことになります。(良くても現状維持)
血液検査をすると電解質異常や脱水状態の結果が見られます。
レントゲン検査をすると、胃にガスが溜まっていることが確認できます。

治療方法は昔は診断されたら速攻で手術でしたが、現在では硫酸アトロピンというお薬を投与して、分厚くなった筋肉を緩ませていくという内科的治療方法が最初に選択されることが多いようです。
また、それで効果が見られないのであれば、やはり手術という外科的治療方法を選択することになります。
自然治癒は期待できないので、入院しながらいずれかの治療を受けることになります

2014年10月29日 (水)

搾乳のタイミングは、どのように見計らうの?(4ヶ月)

<ご相談内容>
幸いなことに、私は出産直後から母乳の出がよかったのか、4ヶ月半の息子にはこれまでにミルクを試しに2回飲ませた以外は完全母乳で(しかもトラブル一切なしで)やってこれました。
また、完母で育児をしていた私の実母も、完ミ育児だった義母も、私なりの母乳育児に横槍を一切入れず協力してくれます。

40w5dで出産、3040g
10日目 3230g
1ヶ月目 4410g
2ヶ月目 5760g
3ヶ月目 6890g
4ヶ月健診 7880g

4ヶ月半の現在は8330gです。身長(67.0cm)、頭囲(42.0cm)なども問題なく、身体機能も抜群です。
むしろ、元気すぎるくらいでエネルギーの消費も早いのか、今でも毎日朝5:00から夜20:00就寝まで「タイマーでもついてる!?」と思うくらいのキッカリ1時間半の授乳です。(両乳5分ずつ×2回)
寝不足も疲れも心地良いくらい、育児休暇中の育児を楽しんでいます。

が、上述の状況でどうしても分からない&納得がいかない助言(?)を4ヶ月健診でもらい、SOLANINさんならどのような対処をオススメするのかが気になってしまい今回初めてご相談をお送りします。

朝おきてから息子が寝るまで、オッパイ&遊びのお相手、合間に家事・炊事、また第1子も同然のペットの犬の相手や世話...
私もアクティブなので、加えてほぼ毎日の外出や大勢のママ友達との交流...
大体21:30までには私も寝落ちてしまい、その後も夜間1時間半から2時間半スパンで添い乳/授乳しています。
日中、自宅にいるときにちょっと隙間時間ができたら搾乳すれば良いのでしょうが、毎回クタクタの寝る前になって「あ~...できたかも...」と思いつつ搾乳ができていません...

オッパイがないこと以外には主人にもよく慣れていて、「自分に任せて外出してきなよ!」と言ってくれますが、やはり1時間半がリミットです...
冷凍母乳のストックさえあれば...と毎回思います。

こういう毎日の流れの中で、搾乳(冷凍ストックを作る)をするタイミングやコツについて4ヶ月検診で相談したところ「ん~、お母さんがミルクを与えてみて、その間に絞っては?」などという馬鹿げた回答でした。(K県Y市)
こんな回答をする人達にこれ以上相談しても...とネガティブな印象を持ってしまい、その後は区役所の子育て相談にも話していません。(1ヶ月頃の母子訪問でも、ミルク推奨の気配がしていましたので...)。

出産した病院もどちらかといえばミルク推進病院なので(隙あらば10ml、20mlと飲ませようとしていましたが、母子同室でしたし、「母乳で頑張りますので」と断りました)、そんな病院の母乳外来に1回5000円も出して相談しに行く気にもなれず...
お忙しいところ大変恐縮ですが、冷凍母乳のストックを作るためのタイミングやコツについてご教授いただけましたら幸いです!よろしくお願いいたします。

<SOLANINの回答>
文面から読み取る限りでは、相談者さんの赤ちゃんの発育は極めて良好ですし、頻回直母の日々ながら、アクティヴな育休ライフを満喫中というところでしょうか。
口はばった表現になりますが、確かに1時間半の授乳間隔では保健師さんや小児科ドクターの考え方では搾る暇無しとしか思えなかったのでしょう。
ただ、助産師からすれば、あのアンサーはシュールかつ失笑モノですが。

また、ご出産の病院がどちらかといえばミルク推進病院なのに、母乳外来があるというのも不思議な感じなので、個人的にはどんなアドバイスをされるのか興味津々なので、出来ることなら相談者さんの身内のフリして受診にお付き添いしたいくらいですが、1回5000円も投資が必要なら受診を躊躇われることは致し方ないですな。(汗)

さて、搾乳をどのタイミングでするかの前に確認させていただきたいのですが、相談者さんのお子さんは、哺乳瓶は受けつけられるのでしょうか?
勿論、哺乳瓶が使えなくても、根気よく時間を掛けてスポイドや小さなスプーンなどで飲ませてあげることは可能ですが。(笑)

旦那さんが何らかの方法で搾乳を飲ませることが可能と仮定しても、現状の授乳間隔で搾乳のストックを一気に作成するのは困難だと思います。
そう、つまり、一気にと思っちゃうから出来なくなるのです。
そこでご提案したいのは、相談者さんのおっぱいは分泌過多気味でしょうから、おっぱいタイムのスタートに前搾りをしていくのです。
時間にして片乳2~3分程度で結構です。
恐らくそれで、10~20ml搾乳できるのではありませんか?
「えっ、それじゃ全然足りないでしょ!」ですって?
はい。分かっていますよ。(笑)
前搾りは無理のない範囲で、1日に2回から3回程度で結構です。
決して毎回をノルマにしなくても結構です。
前搾りの度に、冷蔵庫保管して、24時間締めにして冷凍母乳パック化するのです。
50mlとか100mlとか、ある程度まとまった量になれば1個にまとめるのです。
前搾りが大変なら過去記事にもあるように、授乳している側と反対側の乳房からの漏乳(滴下乳)を母乳パッドではなく、小さなカップに受けるように授乳ブラの内側に仕込みをしてキャッチすればいいのです。
それを授乳のたびに冷蔵庫保管して、同様に24時間締めにして冷凍母乳パック化するのです。
これだったらできるんじゃないかなぁ?

赤ちゃんが体調不良の日のおっぱいの飲ませ方。

赤ちゃんの体調不良といっても、鼻風邪から下痢嘔吐に至るまで様々ですが、そういうバッドコンディションの場合、当たり前ですが、いつもよりもおっぱいの飲み方がちょこちょこ飲みというか、1回毎にしっかり飲みきれません。
飲み残しが発生し易い状態です。

ですので、それを埋め合わせるために、いつもよりも頻回直母を意識して、トータルで飲ませてあげてくださいね。
そうすることで、赤ちゃんの体重の目減りを最小限に食い止めることが期待出来ますし、お母さんのおっぱいもトラブらなくて済みます。
一石二鳥ってことです。
 

けれども、逆にいつも通りの授乳時間や回数に拘っていると、トータルで飲ませられていないことになりますから、赤ちゃんがげっそり窶れたり、お母さんのおっぱいもトラブってしまい、ありゃりゃ?(汗)・・・なことになってしまいますから、充分気を付けてくださいね。
何を優先するべきかをよく考えておっぱいをあげてね。
 

離乳食を食べてくれるのに、体重が増えません。(7ヶ月)

<ご相談内容>
我が子はおっぱい星人の割には離乳食よく食べてくれる方だと思いますが、体重は増えずに伸び悩んでいます。
現在まだ7キロもなく、周囲から、「おっぱいが足りないんじゃ?」と今更ながらに言われて、気にしてしまいました。
どう解釈すればいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
これまでの体重の変化についての経緯が記載されていないので、何とも言えないですが、一つ確かなことは、7ヶ月で7キロ無くても(ということは6キロ台後半くらいでしょうか?)充分にパーセンタイルグラフ内ですので、男児でも女児でも懸念するようなことはないと思われます。
体重増加度の目安は過去記事にも書いてますから、よくご存じだと思います。
増え方が少ない時でも、運動機能の発達がみられ、頭囲が順調に増えていれば、心配ないと思われます。
赤ちゃんの目がキラキラして動きも活発で、機嫌もまずまずではないですか?
もちろん、体重増加がこの先どうなってもいいとは申しませんが、気になる場合は月イチくらいのペースで母乳育児に熱心な小児科のドクターに「経過観察」ということで診ていただくことも一手ですよ。
幸い、おっぱい星人でありながら離乳食が入るのですから、この段階で敢えてミルク補足する必要性は無いと思います。
おっぱいセールスに励まれ、離乳食の回数や量や食べさせ方に工夫すればいいと思いますよ。

もしかしたら、お父さんかお母さんのどちらかか、どちらもが幼少時にスリム体型だったのではありませんか?
であれば、赤ちゃんがご両親に似た体型でもそれは個性のうちですよ。

2014年10月28日 (火)

黄疸の消退のチェックポイント。

光線療法を受けて退院された赤ちゃんや治療まではしなかったけれど、数値的に高い状態でたいいんされた赤ちゃんであると、お母さんやお家の方はどうしても黄疸の方がキツくなっていないか、気になるかと思います。
病産院を受診されれば、黄疸計で簡単にチェックしていただけますし、場合によってはドクターの指示で採血されることもあるかもしれません。
一般的に日焼けしているお母さんであっても乳房部分は日焼けしませんので、お肌の色がかなり白いものですが、その色とおっぱいに吸い付く赤ちゃんのお顔の色を対比すると、どうしても赤ちゃんが山吹色に見えてしまいがちです。

お家には黄疸計なんてないですから、不安になると思いますが、やはり私たちは黄色人種ですから、なんとはなしに黄色いということはあるかもしれません。 

ですので、赤ちゃんの黄疸については白眼の色が濃ゆくなっていかないかということを見ていただいて、もしも、どんどん黄色味が濃ゆくなるなら、一度病産院に相談のお電話をされた方が良いかもしれません。
赤ちゃんのお顔の色は黄色いままでも白眼の色が徐々に薄くなってきているようなら、退院後に黄疸の数値が跳ね上がっているのでは?と、心配されるようなことはまず無いと思います。

あ、そうそう、それから黄疸がキツいうちは、眼脂が出ていない赤ちゃんであっても涙が出たら黄色かったりすることもありますが、消退してきたら、涙の色も透明になってきますから、そのあたりもチェックポイントになりますよ。

乳糖不耐症の治療要否の考え方。

これまで何本かの記事を書いてきたので、以前からの読者さんできちんと過去記事をお読みの方であれば、乳糖不耐症という名前の病気についてはご存知かと思います。
乳糖不耐症は生まれて間もない頃に発症?発覚!することもありますが、月齢が進んでから風邪を引いた後などに二次的に発症することもあります。

但し誤解しないでいただきたいのは、検査により乳糖不耐症と診断されても、治療が必要な赤ちゃんとそうではない赤ちゃんがおられるということです。

乳糖不耐症の赤ちゃんは、一般的に体重増加不良になり易いのは、過去記事にも書いている通りです。
というか、量的にしっかり哺乳していて、うんちが緩いという症状以外に、これという病気が考えられないと小児科ドクターに言われたのに、何故か体重が増えない赤ちゃんの場合、検査して調べてもらったらこれだった!ということがあるのですね。
この場合はもちろん小児科ドクターは治療を開始されるであろうと思われます。

しかし、そうではない場合、つまり、「うんちが緩いから念のために検査しておこうか~?」と、小児科ドクターから検査を勧められ、結果、乳糖不耐症だと発覚しても、赤ちゃんが元気で、体重増加の具合をしばらく経過観察したけれど、月齢相当で問題ない…という場合もあるのですね。
その場合、治療を開始されるのか?と言えばそれは無い!ということなのですね。

小児科ドクターが目の前の乳糖不耐症の赤ちゃんに治療が必要か否かを判断される基準はそこなんですね。
ですので、赤ちゃんの乳糖不耐症発覚=治療開始ではないので、そこのトコロをご理解くださいね。

2014年10月27日 (月)

4日間の海外出張中の母乳分泌の維持は?(11ヶ月)

<ご相談内容>
はじめまして。
もうすぐ10ヶ月になる娘の母です。

誕生後、低血糖でNICUやGCUに入ってしまった娘ですが、出産した病院がBFHだったため、搾乳を届けたりするなどして、可能な限り母乳で育てようと思ってここまでやってきました。

4ヶ月の終わりから保育園に通い始め、5ヶ月の終わりから職場復帰しましたが、最初の頃は会社にて日中に2回搾乳し、現在は日中1回搾乳して冷凍母乳を作り、保育園に届けています。現在は1回で60mlから90mlぐらいしかしぼれないので、全てを母乳でまかなっているわけではありませんが、家ではミルクは使わず母乳で育てています。

本人が望むのなら、このまま冷凍母乳を続けていこうと思っていた矢先、海外出張の予定が入ってしまい、乗り切り方についてアドバイスいただけたらと思い、ご連絡させていただきました。

出張時は11ヶ月なので、今と多少状況は変わっているかもしれませんが、現在9ヶ月の終わりで身長66.8cm、体重7.6kg、 離乳食は1日2回、母乳は1日7回程度です。

出張は最短で帰って来ようと思っているので4日ほどですが、その間、搾乳していれば、分泌は保てるものなのでしょうか?
出張先がアメリカなので、食事に注意する必要があるのと、普段のオフィスとは違うので、搾乳の時間がうまく取れるのか心配ではありますが、帰国後、母乳をあげられるなら、がんばろうと思っています。

ただ、これまで、2回ほど乳腺炎になりかけたことがあり、そうなるぐらいなら、事前にミルクに切り替えてしまった方がいいのか、また、これを機会にそろそろ次の子も、などとも考えてしまいます。

冷凍母乳のことなど、すべてこのブログで学びました。
本当に感謝しております。もし、過去記事の読み漏れで、すでに回答済みの内容であったりしたら申し訳ありません。

アドバイスいただけたら大変うれしいです。
よろしくお願いいたします。

<SOLANINの回答>
月齢の若いうちからの保育園入園そして、お母さんの仕事復帰にも拘わらず、母乳育児を継続されていることに敬意を表します。
やはり、BFHでご出産されたこともあり、母乳育児の基本を自然に身につけていらっしゃるからなのでしょうね。

さて、11ヶ月になられたら4日間の海外出張予定とのことですが、距離はあってもそのくらいの日程ならば、分泌維持は充分可能ですよ。
但し、恐らく冷凍母乳を持ち帰るのは物理的に難しいので、廃棄することになりますが、それはご了承くださいね。


アメリカでのお食事ですが、やはり日本とは異なりますので、脂肪分と砂糖の過剰摂取が心配です。
それでも、全てのお食事が「付き合い飯」でなければ、現地の方にヘルシー志向のレストランを紹介してもらうのも一手ですし。
それが無理でも、例えば日本人が経営する和食レストランや、サラダバーがあるようなお店を選ぶのもアリかなと。
あとは、毎食温かいスープを飲むとか自衛手段はあるのではないでしょうか?
若しくはこの機会に牛蒡や蒲公英のサプリメントを購入&服用されることで、乳腺予防に努めるのもいいかと思いますよ。

次のお子さんの件につきましては、SOLANINが言葉を差し挟むことは控えるべきでしょうが、強いて申し上げるなら、「どさくさ紛れにおっぱいさようなら」は、ちょっとどうなのかと思いますよ。
ここまで続けて来られたのですから、しっかり向き合われた方が望ましいと考えますね。
しっかり向き合うことで、相談者さんが後悔されなくて済むと確信しています。

赤ちゃんが風邪をひいている時の添い乳について。

<ご相談内容>
私は只今5ヶ月になる娘のおっぱいライフを満喫中なのですが、昨日から家族全員が鼻風邪を引いてしまい、てんやわんやしております。
娘の夜中のオッパイは毎晩2?3回、毎回添い乳をしています。
けれども、夜中でも起きて抱っこしておっぱいをあげる方が良いのでしょうか。
私はどうしても夜中の睡魔に勝てず、ラクチンな添い乳をしてしまいます。
しかし昨日の添い乳中に何やらフガフガ言っているなぁと思い、見てみると鼻からたくさんおっぱいが出てきていて、慌てて娘を抱き上げました。
私たち大人も、寝転びながら飲み物を飲むのは難しい事なのに、赤ちゃんにそれをさせているのは可哀相な事なのかな?と思ってしまいました。
それとも、赤ちゃんのお口の中の構造は大人とは違い、寝転びながらでも上手く飲める様になっているのでしょうか?
以前にも一度、添い乳中に鼻からおっぱいが出てきた事があるのですが、その時も今回同様に鼻風邪を引いている時でした。
鼻水が出ている時は添い乳は止めようと思っています。
ただ、普段はどうでしょうか?
夜中の添い乳はラクチンなので、できれば止めたくないのですが…
おっぱいは夜中でもちゃんと抱っこしてあげるべきなのでしょうか?
長文になり申し訳ないのですが、SOLANINさんのご意見をお聞かせ下さい。
よろしくお願い致します。

<SOLANINの回答>
風邪を引いて酷く鼻が詰まっていると、赤ちゃんの場合、鼻腔から鼻汁混じりのおっぱいが流出することがあり、目撃した人は皆、ビックリ仰天だと思います。
鼻汁混じりのおっぱいが鼻腔から流出した時は、まず第一に赤ちゃんの鼻腔吸引をしましょう。
以前にもそういう経験があったならば、もしかしたら体質的に流出し易い赤ちゃんかもしれません。

しかし、普段は極端に多量に飲むことが無ければ、鼻腔からおっぱいが流出することは無いと思います。
添い乳はお母さんもラクチンだし、赤ちゃんも安心されるので、普段は止める必要はないですよ。
添い乳は飲みにくいとか、赤ちゃんが可哀想とか、そういうご心配は無用です。
ただ、赤ちゃんが風邪を引いて酷く鼻腔が詰まっている時は、今後も安全面を考慮して、抱っこしておっぱいをあげてくださいね。

余談ですが、風邪を引いて、鼻腔から鼻汁混じりのおっぱいが流出するということは、熱発していなくても受診が必要な状態と言えます。
哺乳意欲があってもまともにおっぱいが飲めない状態ですからね。(汗)

2週間健診までは大丈夫だったのに・・・

Sちゃんは出生時の体重が2674gと若干小粒ちゃんでした。
でも、おっぱいをゴクゴク飲みまくり、6日目退院時には2674gと、生下時体重にリカバーするという離れ業をやってのけるくらいの赤ちゃんでした。
(通常、おっぱいが順調であれば生理的体重減少から生下時体重にリカバーするのは10~14日目あたりです。)

生後14日目に2週間健診を受診され、その時の体重が3028g。
退院時からの体重増加度は』44.3g/日と順調そのものでした。
この時の直母1回量も50g以上あったそうです。

ちょっと早めに生後27日目に1か月健診を受診されました。
ショッキングなことに、その日の体重は3200g。
2週間健診からの体重増加度は13.2g/日でした。

通常、2週間健診まで順調だったら、何か変わったことでもなければ、こんなに急激に発育不良になる筈がありません。
小児科のドクターのアドバイスもあり、翌日母乳外来を再診されました。

「健診の後はショックで、とにかく必死におっぱいを飲ませました。
特におしっこの回数が減ったわけではなかったし、グズることもなかったから、こんなものなのか?と思ってました。」
「うっかりしていたのですが、昨日貰ったK2シロップを飲ませるのを忘れていました。
どうしたらいいですか?」との言葉がお母さんから聞かれました。

生後28日目の体重は3242gに増えていましたが、直母1回量は48gと、横ばいでした。
その日は乳管が部分詰まりしていることが発覚したので開通マッサージをしました。
ポジショニングは横抱きでしたが、ラッチオンが浅いので、立て抱きに修正しました。
頻回授乳を実行していただきました。
特に2週間健診以降、おっぱい後にうんちを押し出した後、あやして次のおっぱいまでの間隔を空けるようにしておられたのもネックだったような気がしたので、うんちを押し出したら、即お口パクパク・舌ペロペロだったので、ためらわずにおっぱいをあげてもらうようにお願いしました。
お母さん自身、2週間健診時、ビックリするくらい体重が増えていたので、「おでぶになったら困るなぁ。」という意識があったとのことでした。
おっぱいだけだったら、何も気にしなくていいのに、勘違いをされていたのかな?
(実はSちゃんが2週間健診を受診された日は、私は代休だったので、カルテ以外の詳細は分からなかったのです。お話していくうちに、上記のようなことが、分かって来たのです。)

生後33日目に再診していただいたところ、体重は3404gになっていました。
生後27日目からの体重増加度は34.0g/日にアップしていました。
直母1回量も74gにアップしていました。
哺乳後に乳首を離した後も、歪め飲み・つぶし飲み・浅飲みいずれもなっていませんでした。
乳管のコンディションもバッチリでした。
Sちゃんのお母さんはとても嬉しそうかつ安心された表情でした。

もう大丈夫だとは思いますが、保健センターでの集団健診は4ヶ月まですっ飛んでしまいますから、不安だったら・・・出来れば・・・念のため2週間毎くらいに受診されてはどうかと勧めておきました。
きっと、受診予約が入ると思います。

2014年10月26日 (日)

熱性痙攣って聞いたことがありますか?

乳幼児の熱というのは、いつも突然で、「さっきまで元気に遊んでいたのに・・・」ということは、しばしばあります。
乳幼児が熱発しただけでもとても心配なのに、それに痙攣が加われば、普段冷静なお母さんでも気が動転してしまうこともあるかもしれません。

しかし、お母さんが気が付くのが遅かったから痙攣発作が起きたとか食い止められなかったというのではないですから、決して自分を責めないでね。
民族により多少の違いはあるそうですが、日本人の場合、熱性痙攣を起こす乳幼児は全体の7~8%程度と言われています。
 

私事で恐縮ですが、ウチは長男・次男は熱性痙攣は起きませんでしたが、長女は2回なりました。
1回目は1歳半位だったかな?
添い寝していて、明け方ふと目が覚めると、発熱しているのに気がついて、「あらっ?」と思った瞬間に目は凝視したまま瞬きせず、口角から涎が垂れて、手足を強張らせ、ピクピクし始めたのです。
1分間も無かったと思いますが、焦りました。
多分熱性痙攣だと思ったものの、「他の病気だったらどうしよう?」と不安でした。

熱性痙攣は通常5分以内に収まります。
ウチは違いましたが、白目をむく場合や、口から泡をふきだす場合等、派手なリアクションが起こることもあります。
特別な対処は不要です。
衣服の襟周りを緩めて仰向けに寝かせて様子を見ましょう。
 

熱性痙攣ではない、てんかん等の病気による痙攣でしたら、痙攣発作が5分以上続いたり、視線が合わない、意識が朦朧としていることが多いですから、速攻病院に連絡して受診されることをお勧めします。

省エネも大事ですが・・・

肌寒くなってきましたね。
省エネは大事ですが、赤ちゃんのお部屋が寒いということはありませんか?
赤ちゃんと遊ぶ時、カラダを動かしたそうにしている時、「今日は肌寒いから。」と服を1枚着せるのはいいのですが、クルクル巻ききなるくらい、たくさん着せようとする方がおられます。(大抵はおばあちゃんですが。)
着せ過ぎると、赤ちゃんはカラダが自由に動かせませんから、運動になりません。
また、すぐに汗ばむのでそのまま放置するとかえってカラダが冷えてしまいます。

赤ちゃんに着せる服はせいぜい3枚程度にとどめてくださいね。
室内では靴下もミトンも要りません。
今の時期ならば、室温は20度くらいあればいいのです。
(沐浴・入浴の後、カラダを拭いて服を着せる場所の室温であってもです。)
ただ、夜間20度ですと、上の子さんと川の字で休まれる場合、布団蹴り飛ばしますから,設定温度はもう少し下げてもいいですが、赤ちゃんには湯たんぽかアンカをしてあげてください。

 添い乳ならあまり寒さを感じないからいいのですが、起きて座って授乳されるなら、アフガンなどで包んだりその時だけ補助的に暖房されたほうがいいかもしれません。

室温の調整をお願いします。

2014年10月25日 (土)

おっぱいライフのフィナーレのご報告♪

<ご連絡いただいたこと>
お礼と感謝のメッセージを送りたかったのですが、どこから送れば良いのかわからず、申し訳ございませんがコメント欄から失礼いたします。
2歳と1週間の娘を持つ母親です。
妊娠中は切迫流産、切迫早産、2回の入院、長引く妊娠悪阻と色んな経験をさせてもらいながら、無事に娘を抱くことができました。
出産後も娘の口唇裂痕の手術、私の子宮筋腫切除の手術、フルタイム仕事復帰と母乳育児における山を越えながら、なんとかやってこれました。
それもすべて妊娠中から拝読していました最強母乳外来のおかげで、周りがなんと言おうと自信をもって我が子の授乳を大切にすることができました。
2年間の授乳生活は私の人生の大きな宝物です。
本当にありがとうございました。

さて、とても幸せなことに第2子の妊娠が娘の誕生日に判明し、まるで兄弟で計画したかのような素敵な縁を感じ嬉しく思いました。
ただ私の既往からも授乳は控えるようにドクターから諭され、娘の時のあの怖さやリスクを思うと、第2子の為にも娘の為にも断乳は致し方ないという結論になりました。

私は娘が必要ないと言うまでは存分に母乳育児を続ける気持ちでしたが、第2子の妊娠という予測していなかったタイミングで急に2年間のおっぱい生活に終止符を打つことになりました。
娘は生粋のおっぱいっ子ちゃんで2歳になっても自分からおっぱいを離すことはなく、止めなければずっと吸っているくらい、今でも授乳回数の多いおっぱい大好き娘でした。

最初は「○○のおっぱいだよー!」と泣き叫び私も辛さに号泣してしまいました。ちょうど父が帰ってきたので、私が部屋から離れて父から理由を伝えて諭されたときは一つ一つの言葉に頷いていたようです。

それからしばらく父と外出し、母が見えない状態で過ごしたあと、娘は自分なりに飲み込みおっぱいの催促を全くしなくなりました。
しかし我慢はしているようで、母に抱きつかず、胸に触れて飲みたくなる自分をセーブしているようでした。
健気さと切なさで私は娘が寝たあと大号泣してしまいましたが、父に聞くと「今日がんばったね。」との声掛けに得意気な顔をしていたようです。

私の人生初めての母乳育児はこういう形になりました。
どうしてもご報告とお礼を伝えたくて長くコメントさせていただきました。
本当にありがとうございました。

<SOLANINからひとこと>
過分のお言葉に恐縮いたしますとともに、当ブログの記事がご連絡くださった読者さんのおっぱいライフにお役に立てたことを誇りに思います。
妊娠中から出産後に至るまで、様々な困難を乗り越えられたのですね。
2歳と1週間のおっぱいライフのフィナーレは、当初考えていらっしゃったものとは別のカタチになられたようですが、旦那さんのファインプレー&協力があったから、お嬢ちゃんも受け止めてくれたのだと思います。
これは断乳ではないと思いますよ。
旦那さんを介しての言い聞かせ卒乳になると思います。
旦那さんとお嬢ちゃんの父子関係も極良だったからこそ成せるワザだったといっても過言ではないでしょう。

そして、ご懐妊おめでとうございます。
おなかの赤ちゃんも、「今だったらお姉ちゃんも分かってくれるだろう。きっと何とかなるのでは?」というタイミングを見計らってくれたような気がいたします。
どうぞご無事で妊娠期間を過ごされますように、陰ながら祈念しています。

虹彩欠損症って聞いたことがありますか?

「虹彩欠損症」は「こうさいけっそんしょう」と読みます。
私よりも読者さんのTiaRaさんの方が100倍以上お詳しいのではないかと勝手に想像していますが、僭越ながら、私に分かる範囲で記事を書きます。

この病気は赤ちゃんにも見られます。
その場合いわゆる先天的(うまれつき)な眼の病気ということになります。
虹彩って眼のどの部分か分かりますか?
いわゆる黒目の・・・瞳孔(ひとみ)の周囲の部分です。
周囲の茶色っぽい部分と言ったら分かり易いかな?
虹彩だけが欠損しているのであれば、視力の発達に影響は無いと言われています。
また、その場合は手術が出来ます。
しかし、眼底検査(確か20分毎に3回、赤ちゃんの眼に散瞳薬を点眼してから行う検査)の結果、ぶどう膜にまで欠損が拡がっていたら、将来弱視や白内障になる恐れがあります。
このような検査及び確定診断については小児科ではなく眼科受診が必要です。

追記:この病気は、完治できる種類のものではありません。
虹彩欠損による日常生活の支障を和らげるために、手術以外の対処法としては、特殊なコンタクトレンズを装着することになります。
勝手ながら、当ブログの読者さんであるTiaRaさんのコメントを補足としてまとめさせていただきました。(2014年10月25日12時00分00秒)

授乳中、インフルエンザワクチンを打っても大丈夫なの?

ワクチンメーカーのサイトを見ても分かるかと思いますが、授乳中のお母さんだからインフルエンザワクチン接種を控えなければならないという理由はありません。
ところが、実際には、「接種はしたいけれど、ウィルスの毒素(?)がおっぱいから出たら赤ちゃんに悪影響を与えることになるし、そんなの怖いから止めようかな?」と考えている方が意外と多いことに、SOLANINは最近気がつきました。

ううむ。
ウィルスの毒素(?)ねぇ・・・(汗)
これまでインフルエンザワクチンを接種された経験のある方は、分かっていただけると思いますが、もしも、インフルエンザワクチンに含まれるウィルスの毒素(?)が云々・・・というのであれば、最短で接種30分以内に、接種された本人に、何らかの副反応が出る筈です。

冷静に考えてみましょう。
インフルエンザワクチンを接種された本人が元気でピンピンしているのに、その方のカラダの中で代謝されたワクチンの成分(?)というかウィルスの毒素(?)が、おっぱいから出る⇒赤ちゃんを殺傷するかもしれない・・・と考えるのは、かなりナンセンスだということです。
それがホントなら、極論かもしれませんが、ワクチンがそのままバイオテロ兵器に転用できることになりますから。
いくらなんでも、そりゃあないですわな。

もちろん、個人それぞれの考え方があるので、SOLANINは授乳中のお母さんに対し、インフルエンザワクチンの接種を強要するつもりはありません。
含嗽や手洗いを励行し、睡眠・お食事に注意して、免疫力を高めるという考え方もアリかと思います。
お伝えしたいのは、「インフルエンザワクチン接種にまつわる、根拠のない風説に惑わされないでくださいね!」とゆうことです。

2014年10月24日 (金)

クレチン症の赤ちゃん。(若干改訂版)

まず最初に新生児マススクリーニングの疾患名と発症頻度について書きます。
いずれも、新生児10万人当たりです。
1年間に出生される赤ちゃんが100万人強ですから、発症頻度に×10したら、1年あたりのおよその患児の数が推定できます。
フェニ―ルケトン尿症1.3、メープルシロップ尿症0.2、ホモシスチン尿症0.6、ガラクトース血症2.8、先天性副腎過形成6.7、クレチン症22.7。
クレチン症の10万人当たり22.7人という発症頻度は他の疾患に比較してかなり高頻度ということが分かると思います。

新生児スクリーニングの結果で何らかの疾患の「疑い」がある場合は、通常最寄の保健所⇒病産院という順番にお知らせが来ます。
注)この段階ではあくまで「疑い」です。
 

万一精密検査を受けて確定診断が付けば、出来るだけ早く(=生後3ヶ月以内)に治療を始めるべきであることを小児科ドクターが説明されると思います。
注)治療が遅れると、身体・知能の両方に障害が残る恐れがあるから急ぐ必要があるのです。

さて、そのクレチン症です。
この疾患は甲状腺の機能が生まれつき低下しているので、先天性甲状腺機能低下症とも呼ばれます。
甲状腺は赤ちゃんの成長に必要なホルモンを作り分泌しているトコロです。
現段階ではクレチン症のはっきりした原因は不明ですし、完治することも不可能と言われています。
赤ちゃんの頃の症状としては 、舌の肥厚・遷延性の黄疸が見られる・泣き声がハスキーである・発汗が極端に少ない・頑固な便秘・あまり泣かずによく眠る 等が挙げられます 。
赤ちゃんの生まれつきの疾患というのは、ショッキングな出来事ですが、早期発見・早期治療によって健常なお子さんと何ら変わることなく、外見上も、知的面も普通に成長していきます 。
治療には『チラージンS®』というお薬を毎朝赤ちゃんに内服させなくてはなりませんが、これは不足する甲状腺ホルモンを補うためですから、勝手に内服中止してはいけません。
検査としてはお薬の量を決めるのに、採血は定期的に行われます。
また、クレチン症は骨年齢が遅れ気味(身長の伸びが少ない≒低身長傾向があるということ。)ですから、そちらの方のチェックとして、毎年手首と膝のレントゲン撮影をしてもらうことになります。
 

クレチン症はおっぱいを中止しなくてはならない疾患ではありませんし、離乳食も月齢が進めば普通に開始できますし、食材に制限はありません。
毎日の生活で困ったことがあるとしたら、哺乳意欲が少く、眠りがちなので、体重増加不良になり易いことと、頑固な便秘への対応が不可決であることですかね。

この2項目については過去記事にもありますように、それなりの方法で対処していただきたいと思います。

おっぱいの分泌低下による体重増加度の減少の原因2。

頻回直母をしているのにおっぱいの分泌が低下することがあるとしたら、そもそものおっぱいの飲み方に不都合があってそれに気がつかないか、気がついても何となく放置してしまった場合です。

新生児のうちはおっぱいを吸い始めてすぐににウトウトしてしまいがちです。
それは主に体力的な理由です。(直母はけっこう疲れるのですね。)
普通におっぱいの分泌があるお母さんの場合、ウトウトして体力の回復を図りつつ、しばらくしたら次のおっぱいが湧き出すのでタイミングを見計らいゴクンゴクンと飲み干すだけでいいから赤ちゃんにしてみたら不都合はないのですね。
普通以上におっぱいの分泌が良好なお母さんの場合、授乳間隔が2時間も空けば乳房にかなりおっぱいが溜まり、これまた短い時間でゴクンゴクンと飲み干すだけで事足ります。
 

ところが1か月も過ぎるころにはそれなりに体重は増加し、赤ちゃんのスタミナも豊富になってきます。
すると、ウトウトしなくてもおっぱいが飲めるようになります。
それどころか次のおっぱいが湧き出すのが待ちきれなくなります。
乳首を噛んだり引っ張ったり怒ったりするのは、スタミナ故にイラチ(=イライラしやすいせっかちな気質を表す京阪地方の方言)になるのですね。

正しい吸啜をしないままに育ってしまうと効果的な吸啜刺激が乳頭に受けにくいのである日を境におっぱいの分泌がドンドン低下してきます。
二次的な乳汁分泌低下を来しているのですね。
乳房が緊満するまでおっぱいを溜め込み授乳回数が少ないと、さらにおっぱいの分泌が低下します。
昨今は効果的な吸啜をしなくてもとにかくおっぱいが飲めて体重が増えればそれでいいという風潮があります。
するとこうなるんです。
どうにもならない場合はプリンぺランを内服したり、一時的にミルクの補足をせざるを得ないこともあります。
でも数週間の吸啜トレーニングにより、効果的な吸啜ができるようになられると、おっぱいの分泌は再び増加してきます。
ミルクもドンドン減らせます。

2014年10月23日 (木)

おっぱいが濃ゆくて胸焼け?(4ヶ月)

<ご相談内容>
SOLANINさん、こんにちは。いつも愛読しています。
私は4ヶ月の息子と完母で二人三脚していますが、最近気になる事があります。
息子のゲップがすごく多い日がたまにあり、大人でいう胸焼けの様な状態に見えるのです…
思い当たる事といえば、食事制限をしていない事です。
もともと野菜や果物中心の食生活ですが、揚げ物やケーキを食べる事もあります。
(今まで特におっぱいトラブルはありません)
もう一つは、サツマイモが大好きで毎日1本食べる事です。
息子は特に文句も言わず、いつもゴクゴクと飲んでくれますが、おっぱいが濃くなって胸焼けしてしまうなんて事はあるのでしょうか⁇

<SOLANINの回答>
うう~む。
どうなんでしょう?
O式のセンセイは、乳質に関しての造詣が深いので、もしかしたらご存知かもしれませんね。
SOLANINはそこまで詳しくないので何とも言えませんが、お母さんが召し上がったものでおっぱいの味が変化したり、カロリーが増減することは知っています。
確かにおっぱいはお母さんが召し上がったものからつくられるのですから、もしかしたらもしかすると・・・かもしれませんね。

しかし、相談者さんは、日々お食事制限をされていないのに、赤ちゃんのげっぷがすごく多い日はたまにある・・・という頻度的な差が生じているので、一概には言えないのかと。
こういうことを探索するには、相談者さんのお食事ノートを記載されることをお勧めします。
揚げ物やケーキを召し上がった後にげっぷがすごく多いのだったら、状況証拠的には黒でしょうな。
若しくは、相談者さんの食事摂取量というかカロリーが多い日は、げっぷがすごく多くなることも想定されます。

赤ちゃんがウィルス性腸炎で入院!(7ヶ月)

<ご相談内容>
7ヶ月の女の子を 混合栄養で育てています。
先週 我が家の姫ががウィルス性胃腸炎で7日間入院しました。
下痢8回/日、 嘔吐5回/日という病状のため、外来で点滴というのでは対応できなくなったためです。
入院して3日間はおっぱいもミルクも禁止で点滴で命を繋いでいました。
こちらのブログを読んでいたので、おっぱい禁止令が発令中は搾乳器で ひたすら搾っていました。
授乳回数が6回/日だったので、間隔も考えて6回/日は搾っていました。
(400ml/日は搾っていました。)
おっぱいを搾って捨てるのは切なかったです。
(今から思えば、ナースステーションの冷凍庫に預かってもらえれば、冷凍母乳にして退院時に持ち帰れたのですが。)
幸い入院4日目からはおっぱいを再開することを許されたのですが、いざおっぱいを再開したら、張りが減った気がし、出てるのか 不安になってきました。
直母を一時休んでいて、再開しても以前と同じ様に 出るものでしょうか?
入院中は付き添い生活で気が張っていたのですが、退院したら気が緩んで、おっぱいまでぺランぺランに緩んでしまったような気がします。

<SOLANINの回答>
小児科ドクターからおっぱい禁止令が発令されると、看病との兼ね合いもあり、ついつい搾乳が適当になり、結果おっぱいの分泌が低下するお母さんが多い中で、時間繰りも考えられた上で搾乳しておられたのは、大変賢明です。
さすが、『最強母乳外来』の読者さんですね♪
 

さて、搾乳はどのようにしておられたのでしょうか?
手搾りかメ〇ラ社のハー〇ニー®のような吸啜モードの付いた搾乳器であれば、分泌の維持は可能ですよ。
3日間は400ml/日も搾っていたのだから、大丈夫です。
入院中は赤ちゃんも本調子ではなかったから、おっぱい解禁令が発令されても、元気な時よりも控えめな飲みっぷりだったと思われます。

退院後は気が緩んで・・・とのことですが、お食事がおろそかになっていませんか?
赤ちゃんと一緒にお昼寝していらっしゃいますか?
下半身冷やさないように、腹巻したり靴下2重履きしていらっしゃいますか?
たんぽぽ珈琲やルイボスティーなど飲んでいらっしゃいますか?
授乳回数6回/日とは言わずに、もう1回でも2回でも多く吸わせてあげていらっしゃいますか?
でしたら、復旧は真近ですよ。(笑)

7ヶ月間もの乳糖不耐症との闘いに勝利した赤ちゃん。

1ヶ月健診のあたり迄は何の問題もなく順調におっぱいだけで育っていたものの、4ヶ月健診の時点でで体重増加不良を宣告された赤ちゃんで、SOLANINの勤務先の母乳外来に駆け込んでこられた方のうち、何人もの赤ちゃんが検査の結果『乳糖不耐症』だったということが判明しています。

残念なことに“体重増加不良=母乳分泌不足”とステレオタイプの診断で一刀両断される小児科のドクターは未だちらほらおられます。(涙)

便クリニテストをするのが面倒なのか・・・
体重増加不良の赤ちゃんのお母さんに「せめてそれだけでも調べてもらえませんか?とドクターに頼んでみたら。」とお伝えしても「意味がないからしないと言われた。」というお返事をいただいたことも一度ならずあります。

コーカソイドよりもモンゴロイドには乳糖不耐症は多いのですが。
そんな面倒臭いことをしなくてもミルクをガンガン足していけば、多少は体重も増えるだろうってことですかね?

SOLANINの勤務先の小児科のドクターは便クリニテスト・・・してくれます。
ただ、場合によっては治療を開始しても長い闘いになることもあります。
乳糖不耐症と診断されて内服治療を始めたTくんは、7ヶ月かかって最悪4+だった検査結果が先日±になったと、お母さんが喜びの報告をしに来てくださいました。
小児科のドクターも「内服一旦オフにしましょう。」と仰ってくださったそうです。
ホントに良かったです。(笑い)
先が長いと1人では心が折れそうになることもあるかと思います。
SOLANINは支えていきたいと思います。

2014年10月22日 (水)

頻回授乳は糖尿病発症因子にならないのか?

<ご相談内容>
いつもブログ参考にさせてもらっています。
お聞きしたいのですが、私は、今完全母乳で育てています。
娘は3ヶ月です。
ブログを拝見するまでは、3~4時間空けておっぱいをという情報が沢山あり、娘には我慢させてきましたが、SOLANINさんのブログに出逢い、泣いたらおっぱいに変えました。
ですが、疑問が出てきました。
それは、授乳にリズムがなくても、大人にあるペットボトル症候群みたいな感じにはならい無いのでしょうか?
私自身、糖尿病合併妊娠で娘を出産しました。
娘はただでさえ糖尿のリスクはあるとおもいます。
しかしあまりにも小さい時から糖尿を発症させてしまっては可哀想だと思いメッセージさせてもらいました。
分かりにくい文章で申し訳ありません。

<SOLANINの回答>
糖尿病発症には様々な原因・誘因があります。
糖尿病は種類としてもI型とII型とありますね。
ともあれ、糖尿病合併妊娠だったので、頻回授乳が糖尿病発症因子にならないかとご心配なのですね。
小児の糖尿病発症因子には、頻回授乳は該当しません。
では、該当するものは何なのか?
「親御さんが肥満体形。」「運動量が少なく、インドア派の生活スタイル。」「睡眠時間が短い。(3歳児の段階で10・9時間未満/日)」「BMIが生後3歳半以前から急激に増えた。[通常は4~6歳で増える。)」「妊婦の喫煙。」「夜更かしライフ。(成長ホルモンの分泌が関与)」「低出生体重児で極端な体重増加が乳児期に見られる。」等々です。

3ヶ月と言えば、満腹中枢が形成する時期です。
必要なおっぱいを腹八分目に飲めるようになってきます。
頻回であっても、調整が利くようになってきます。
そもそも、おっぱいのカロリー自体、他の飲み物に比較して決して高くなく、哺乳したからといって、血糖が跳ね上がったり急降下するような飲みモノではありませんね。
WHO/ユニセフが母乳を推奨する理由の一つが、そういった生活習慣病・肥満の防止をあげています。
2009年の母乳育児シンポジウムでWHOのランダ・サ―ディー女史(栄養学者)の講演でも、肥満の予防に母乳を挙げていらっしゃったくらいです。

離乳食(固形食)の方が明らかにカロリーベースで高いですから、「果汁やスープ等の離乳準備食はあげない。」「おばあちゃん世代よりもゆっくり6カ月頃からのスタート。」「少々食が細くても、体重がパーセンタイルグラフ内にある赤ちゃんであれば、決して焦らない。」ことの方が重要項目と言えるでしょう。

体重増加度判定の被害者の赤ちゃん。

他院で出産されたOさんは、難産だったこともあり、出産直後からの頻回授乳が出来ませんでした。
また、母子異室であったため、授乳回数が制限されていました。
助産師の少ない病産院であったため、満足な授乳指導や介助が受けられませんでした。
妊娠中からの乳頭・乳輪のお手入れは、必要性を知りつつも、おなかが張るからと殆んどされていませんでした。
赤ちゃんは初っ端から哺乳瓶でミルクを足されて、完全な乳頭混乱に陥っていましたそうです。
直母をするには、ソフトタイプの保護器を使用されていました。

退院後頻回直母を頑張るも、効果的な吸啜が出来てなかったので、小児科受診した生後14日目迄体重減少してしまいました。
「これではいけない。」と、ミルクの補足を小児科で指示されつつも、直母が出来ないなら母乳外来に行ってきなさいと勧められたそうです。

さて、生後19日目に母乳外来に来られ、いつも通りの保護器使用の直母をされましたが、充分な時間をかけたのにも関わらず、哺乳量は6g。
お母さんがっかり。(この時点でミルクの補足は400ml/日だったそうです。)

でも、乳管開通マッサージをしたら、今まで滲む程度のおっぱいが、ピューピュー飛ぶくらいに分泌し始めました。
赤ちゃんにこれまでのことを謝ってこれからのことを言い聞かせました。
ポジショニングを変更しました。
その日のうちに生まれて初めて、怒らずに直母が出来るようになりました。

生後25日目の再診では哺乳量が30gにジャンプアップしました。
生後19日目から、ミルクの補足は200ml弱まで減量していました。

そして生後31日目の1ヶ月健診日。
生後25日目からミルクの補足は100ml程度に減量していたそうです。
でも体重増加度は生後19日目~生後25日目までは、20g/日でしたが、生後25日目~生後31日目までは、40g/日に倍増していました。

ミルクの補足を減量しても、体重増加度が上昇するということは、直母がしっかり哺乳出来ているということです。

なのに、生下時からの体重増加が500g台だから、「もっとミルクを足さないと、ヤバいから・・・」という理由で、ミルクの量を増やせといっているそうですね。
必要ないのにね。
アタマ痛くなってきました。

2014年10月21日 (火)

臨月での死産後、上の子がおっぱい星人になった。

<ご相談内容>
はじめまして。
1人目の時は、SOLANINさんの著作とこちらのブログの記事にずいぶん助けていただきました。
今回、どこで相談していいものかわからず、コメントとして送らせて頂きます。
送信先が違っていれば、ご容赦ください。

2週間前に、2人目の子を死産しました。
心待ちにしていた臨月に入った日の明け方、大量に破水し大急ぎで産院へ到着しましたが、先生にエコーで確認していただいている間に心臓が止まり、その後陣痛が来て分娩しました。
産院ではほんとうにあたたかい対応をしていただき、1泊して退院しました。
退院時、産院で相談し、まだ卒乳していない2歳の上の子に母乳を飲んでもらうことになり、おっぱいを止める薬は処方されませんでした。(漢方薬を飲んでいます。)
SOLANINさんの記事を参考に、子どもが保育所に行っている間は、冷やして、おにぎり搾りで搾乳し、お供えしています。
子どもは、先生や助産師からも「おっぱい飲んでね!」と言ってもらったこともあり、喜んで飲んでくれますが、最近食欲が落ち気味&おっぱい星人に戻っています。
このまま現状維持でいいものか、教えていただければ幸いです。
上の子がいてくれるおかげで、なんとか日常生活を送っています。

「赤ちゃんはお母さんのおなかに宿るだけで満足されたのかもしれません。」
が、心の中にすとんと入ってきました。
そうであってくれたらいいなと願っています。

<SOLANINの回答>
臨月に入られてからの突然の死産、本当にお悔やみ申し上げます。
出産によるホルモンバランスの変動やメンタル面でのダメージなど、受け止めきれないくらいの大きな変化の渦中だとお察しします。

相談者さんのお気持ちの辛さに寄り添ってくれるグリーフケア(最近はペリネイタルロスケアといいますね)のしっかりした産院でのご出産だったのがせめてもの救いだったのですね。
辛いお気持ちの中で、お空に還られた赤ちゃんへのお供をされることは、きっとよいご供養になると確信しています。

さて、相談者さんは、最近おっぱい星人に戻られた上の子さんへの対応が、「これでいいのか?」と、気になさっていらっしゃるようですが、それは理由があるのですよ。
1つめは、上の子さんは上の子さんなりにお母さんの悲しみや不安を感じていて、ただただお母さんが心配だから傍に居てくっついて慰めたいのです。
2つめは、そんなお母さんにシンクロしているため、おっぱいを飲むことで自分の気持ちを落ち着けようとしているのです。
3つめは、お母さんのカラダを回復させようとしてくれているのです。
10ヶ月かかって変化したカラダが元に戻るのに2ヶ月はかかることはご存知ですよね?
今回は死産だったから、退院も早くなったから、意識が薄いかもしれませんが、上の子さんがおっぱいを飲んでくれることは、お空に還られた赤ちゃんが出来なかったこと=相談者さんの子宮復古を促進すること・・・を代行してくれているのです。(多分、こういう発想をする助産師は世間一般ではあまり存在しないと思いますが、SOLANINは昔からそう考えています。)
相談者さんのお気持ちが癒えるのは直ぐには難しいように、カラダが戻るのにも月日が掛かるのですから、今はあるがままを受け入れては如何でしょうか?

赤ちゃんのおしっこが最近臭います。(7ヶ月)

<ご相談内容>
もうすぐ8ヶ月の女の子のママで、完母す。
7ヶ月過ぎてから朝一で取り替えるオムツの臭いが臭くなりました。
臭いは芋焼酎の様な臭いです。
うんちの臭いは変わりません。
アトピー体質のようなので、まだ離乳食はやっていません。
やはり私の食生活と関係があるのでしょうか?
それとも内蔵系の問題なのでしょうか?
成長と共におしっこの臭いも変わるのでしょうか?

<SOLANINの回答>
新生児期におしっこから異臭がしたら、先天性代謝異常の一種かもしれない可能性がありますが、7か月なのですね。
一般に離乳食が開始したらうんちの性状やおしっこの臭いも変化してきますが、相談者さんはお嬢ちゃんがアトピーかもということで、離乳食はスタートしておられないとのことですね。
 

では、何なのか?
一つは朝イチで交換するおむつなので、夜間の交換はお休みしておられ、従って、CM風に言えば3回分のおしっこ(!)が、吸収されているのかもしれません。
つまり、量の問題です。
おむつの膨らみがパンパンになっていませんか?
昼間はこまめにおむつ交換されるお母さんであっても、月齢が進めば夜間、赤ちゃんが眠ってくれていると交換されないお母さんもおられますので。
時間経過したおしっこは発酵したような臭いになるかと思われます。
ご指摘の「芋焼酎のような」というのはまさにコレかもしれませんね。

他の可能性があるとしたら、新生児期から徐々に内臓機能は発達してきます。
腎臓もおしっこを濃縮する機能が高まります。
つまり、濃さの問題です。
おしっこが、濃ゆくなっていませんか?
今は春先ですが、これから暑くなるに従って、いよいよ濃ゆくなっていきそうです。
 

お母さんのお食事については、赤ちゃんのおしっこの臭いが気になるようになってから、余程臭いのキツいものを常食しておられるのでなければ、関係ないと思います。

体重の増え方も機嫌も特に変りなければ、様子見でいいと思います。
尚、おしっこについては色もチェックポイントです。
明らかに血が混じる時は至急小児科受診して下さいね。

乳腺炎と赤ちゃんの体重増加度の相関性。

最強母乳外来の読者さんで、乳腺炎になったことのある方は、ちょこちょこ居られると思います。
乳腺炎になった時のおっぱいを舐めたことがありますか。
濃ゆく、まったりとして、しょっぱいです。
反対に、コンディションの良い時のおっぱいは薄く、さらっとして、ふんわりと甘いのですね。
まず、この味の違いが赤ちゃんの哺乳意欲を引き出すか引っ込めるかということに関与しています。

次に乳腺炎になると、乳汁分泌が低下しているのでないかと感じたことのある、助産師やお母さんは少なくないと思います。
例えば良い時ならば、コンスタントな射乳が何本もみられるお母さんでも、悪い時の患部からだと、ジワジワと滲み出すくらいですね。
 

つまり、出方が悪い&不味い⇒飲み方が少ない⇒体重増加度が低下・・・ということになってくるのですね。
あくまで概算ですが、熱発するような乳腺炎になると、赤ちゃんの体重増加度は良い時の60%程度に低下します。

ここでしてはいけないのは、「おっぱいが足りないからミルク補足する。」ことです。
赤ちゃんを宥めつつ、あまりの不味さに激怒しているならば、謝りつつ、頻回に飲ませてください。
そうすれば、早く回復してきます。
回復すれば、体重増加度は改善しますから、大丈夫ですよ。

2014年10月20日 (月)

二次的な乳糖不耐症について。

赤ちゃんの体重増加不良を惹き起こす病気の一つとして、これまで何本か「乳糖不耐症」について記事を書きましたが、どちらかというと、出生早期というか、先天的な要因(体質)としての記事が多かったかと思います。

二次的な・・・というのはどういう意味かと申しますと、先天的な要因(体質)は無く、ある日突然に発症するというものです。
月齢が進んでからというのが不気味ではありますが、大きな誘引は風邪引きの後です。
フツウの風邪の後もあるし胃腸風邪の後もあります。
何らかのワクチン接種の後になる方も居られると聞きますが、ワクチン接種との因果関係は、今のトコロはっきりとはしていません。
 

一般に完母の赤ちゃんであっても、月齢が進むとうんちの回数は減少します。
新生児の頃のように”おっぱいを飲んだらトコロテンを押し出すかのように反射的”ではなく、“おっぱいの飲みとは関係なくまとめて”出すようになります。
ところが二次的に乳糖不耐症になると、例えば2日に1回にペースでうんちを出していた赤ちゃんが1日4?5回出すようになってきます。
それが数日間ではなくもっと長期的に延々と続きます。
「そのうち止まるだろう。」とタカをくくっていたら2ヶ月も続いた赤ちゃんもいらっしゃいます。

鑑別は便クリニテストをすることが必要です。
うんちに乳糖が降りているかどうかを調べてもらいます。
かなり大雑把な表現になりますが、便クリニテストというものは痛かったり怖かったりする検査ではありません。
まっ、検便の一種です。
しかし、正確にやろうとすると、やたらと時間がかかるそうです。
(担当臨床検査技師さんのお言葉です。)
結果報告までに4~5時間は必要だと言われることもあります。
なので閉院時間直前に受診して「検査してください。」なんて言っても「今日は無理です。」と言われるのがオチです。
マナーとしては検査指定日の朝イチに検体出せるようにしましょうね。
(出るかと思えばそういう時に限って出ない場合は綿棒浣腸して出しましょう。)
余り言いたくないのですが、とても手間暇の掛かる検査なのに、単価が安い検査なので、やりたがらないドクターもいらっしゃるようです。(涙)
 

治療としては「ミルラクト®」という整腸薬を毎回のおっぱいの直前に内服させます。
昔は大豆粉乳の類が勧められましたが、そうすると次は大豆アレルギーを誘発しやすくなるので、今はそういうのは飲ませません。
ミルクを勧めるドクターも居られますが、育児用粉ミルクにも乳糖は含まれていますからねぇ。
それでも敢えて育児用粉ミルクを飲ませる適応があるとしたら、おっぱいの分泌自体がカツカツで、パーセンタイルグラフの下限からどんどん逸脱してきている場合くらいでしょうか。
少なくとも赤ちゃんの体重がパーセンタイルグラフ内でおよそ月齢相当の体重増加度であれば、育児用粉ミルクの補足しなくてはならないという医学的根拠は無いと考えます。
(赤ちゃんの体重は常に月齢相当以上にガンガン増えなきゃ気が済まないというドクターはやたらとミルクを勧められると思います。鑑別方法としては院内にミルク屋さんの宣伝グッズが蔓延していたら要注意です。)

体重増加度の大まかな目安は乳糖不耐症ではない赤ちゃんであっても生後6ヶ月以降は10g前後/日(=1ヶ月300g前後)、生後9ヶ月以降は6~7g/日(=1ヶ月200g前後)です。
逆に乳糖不耐症であっても、この程度の体重増加度が達成されていれば、お薬無しで様子見しましょうとドクターは仰ると思います。
 

離乳食が始まっている赤ちゃんであれば、おっぱい以外の乳製品やそれを含むものは極力カットします。
え?べビーダ〇ンが好きですって?
あ?、それは乳糖をたんまり含みますから止めておきましょう。
乳製品は悪化を助長する恐れがありますから。(汗)
でも、例えば炭水化物は乳糖を含みませんから大丈夫です。
メニューというか食材の選択を考えてね。

「ミルラクト®」が処方されたらズボラせずにきちんと服用させましょう。
軽快しているかどうかは、定期的に“便クリニテスト”をしていただき、結果を見て判断していくことになります。
いつになったら治るのかは、元々の状態・個人差がありますから何とも言えません。
長いと数ヶ月かかることもあるし、わりと直ぐに治っても、また風邪を引いたら再発する赤ちゃんもいらっしゃいます。

舌小帯短縮症の赤ちゃんかどうかの目星の付け方。

これは統計を取っているわけではないから、あくまで私が日々の仕事の中で気が付いたことであることを先にお断りしておきます。

舌小帯短縮症(長いので以下Sとします。)の赤ちゃんは臨床的には5~6人に1人の割合で出現すると言われています。
程度の差はありますが、結構ポピュラーなんですね。
遺伝的要素も影響していると言われています。
 

Sの赤ちゃんは胎児期にエコーで診てもらっても、お顔をまともに見せてくれないことが、殆んどです。
手が顔の前にきて、隠している感じです。
よく、赤ちゃんはおなかの中にいる時から、おっぱいを吸う練習をするために、手を口に近づけて吸っているのだと言われます。
実際、手に吸いダコが出来て生まれてくる赤ちゃんさえおられますからあながち嘘ではないということでしょう。

生まれてからSが判明すると、直母困難になる場合もあり、見逃すことは出来ません。
直母の度に毎回べったり介助では、する方もされる方も大変です。
それでも大きなお口を開けて、舌を下顎ラインよりも前に出せば、吸啜出来ます。
それを胎児期に教えるのです。
呪文のように言い続けます。
効果あるようですよ。

2014年10月19日 (日)

妊娠中で重度の中耳炎ですが、鼓膜チューブ手術を受けるべき?

<ご相談内容>
お久しぶりです。
1人目もこちらでお世話になり、2歳で自然卒乳したものです。
いま2人目妊婦18週なのですが、1ヶ月以上前から、鼻水、咳、右耳の詰まりの症状があり、
病院に行きましたが。安定期前なので葛根湯でしのいでいましたが、17週のころに、鼻水も臭くなり、1ヶ月以上耳の閉塞感にも辛くなり、病院で鼓膜切開と、クラリス200とムコダイン、タリビット点耳薬を2週間ぶんいただきました。
かなり粘着性の水が吸引され、1週間の間は聞こえはよくなり、あとは鼻水の自閉感のみでしたが、結局1週間したらまた耳も聞こえなくなってしまいました。
妊婦中なので薬をずっと飲むことができず、治るものも治らず2週間は薬を飲みたくなかったのですが、飲んでいます。
2週間飲みきったところで治る気がせず、それなら鼓膜チューブ手術をしようかと思ってるのですが、胎児に影響があるのはどちらなのでしょうか?
このまま治るまでずっと薬を飲むのか、外科的処置をして局所薬で済ますのか?
ご指示いただければと思います。
本当に悩んでます。

<SOLANINの回答>
うう~む。
SOLANINは耳鼻咽喉科ドクターではありませんし、しかも、母乳育児に関することからかけ離れている内容なので、こういうご相談にお答えする立場に無いと思うのですが・・・(滝汗)
なんかこのところ、当ブログの趣旨に合わない、この手のご相談が続くので、正直言って困惑しております。(ナンナンダロ?)

お話から察するに、病名としては滲出性or反復性中耳炎なのでしょうか?(ですよね?)
一度鼓膜切開をされたのに、症状が直ぐにリバウンドするなら、鼓膜チューブ手術をお考えになるのは、理屈に合うと思います。
聞こえが良くなることは期待できますし。
オトナだから外来or手術室で局所麻酔で手術可能ですし。
現に日常生活に支障を来していらっしゃるしわけですからね。

強いて気をつけるというか、確認させていただきたいのは、この病状に対して、内服をしていることに対して、また一度は鼓膜切開手術を受けたことに対して、今後鼓膜チューブ手術を受けようかと思っていることに対し、産婦人科ドクターに相談されていますよね?
こういうことは、ドクター同士の連携が大事ですから、紹介状とか依頼書とかそれらの返書のやりとりがあると思います。
そこで、話がついているなら、相談者さんが右往左往することから避けられるし、病状のコンサルテーションも相互理解が深まるので、一番良い選択肢を提示してもらえると思いますよ。
一日も早いご回復をお祈りしています。

赤ちゃんに湿疹が!アトピー?(生後1ヶ月)

1ヶ月健診に立ち会う機会があると、毎回ではないですが、黄白色のブツブツした湿疹がお顔に出来ている赤ちゃんに遭遇します。
大抵のお母さんは「これは、アトピーなのでしょうか?」と不安げな表情で尋ねて来られます。
実際はどうなのか?
小児科のドクターは「今からアトピーは出ませんよ。」と笑って答えていらっしゃいます。
その殆どは、「脂漏性湿疹」というものです。
アトピーと「脂漏性湿疹」は異なる病気です。
従って母乳育児中のお母さんが除去食を食べなくてはならないというものではありません。
思春期の青少年の顔に出てくるニキビと同様の湿疹と考えていただいて差し支えありません。
簡単に言えば、自分のカラダが出す脂に自分の皮膚が負けてるってことですから。
対処法はとてもベーシック⇒石鹸洗顔です。
沐浴剤の取説には色々良さげなことが書いてありますが、沐浴剤には余分な脂分を取り除く力が殆どありません。
これまでの経験から申し上げることですが、「脂漏性湿疹」は沐浴剤を使用していらっしゃる赤ちゃんは出易いし、酷くなり易いようです。(なので、私は自分の赤ちゃんには使用したことはありません。また、統計までは取っていませんが、私が知る限りは、お母さん・お父さんのいずれか若しくはお二人とも思春期にニキビ真っ盛り経験のある場合は、親子で肌質は似てきますので、かなり派手に出易いようです。)

あぁでも、皮膚の【バリア】についての過去記事にもありますように、「脂漏性湿疹」であっても、皮膚の水分補給は必要です。
保湿ローションやジェル等を石鹸洗顔後に塗ってあげることはお忘れなく♪

出生間もなくから、乳糖不耐症なの?

過去記事で、「乳糖不耐症」について書きましたが、最近、私が知り得る限り最小日齢の赤ちゃんに遭遇しました。
ナンと、日齢8です。(=生後8日目ってことです。)

若い。若過ぎる。
それが発覚してのは、入院中おっぱいが上手く飲めず、搾乳中心で体重増加を図っていたTさんの赤ちゃんとの出会いでした。
搾乳が延々続くのは大変ですし、かといってミルクを補足する必要はないのに、搾乳が大変だからという理由で混合栄養にするのも忍びないし、してほしくないし。
「何とか、直母をしていけないものか。」ということで、SOLANINの勤務先の母乳外来に退院後2日目に来院していただいたことから発覚しました。
 

退院後お母さんは乳頭保護器を使用した直母を12回/日の他に、搾乳5回(135ml)/日をしておられました。
来院時の直母1回量も2クールで44g。
入院中は10gあるかどうかだったので、格段の進歩です。
おしっこの回数も8回/日。うんちの回数が11回/日も出ていました。
のに・・・なのに、-20g/日のペースで減少しています。
気になったのは、「昨夜から、うんちが出すぎのようです。」というお母さんの言葉と、来院前に交換したオムツにもうんちが出ていたのに、来院時(その15分後)には大量うんちが出ていること。
しかも、哺乳最中にブリブリ出るし、哺乳後オムツ交換して5分後にまたもうんちが出ました。
1時間半足らずに4回も出ています。
しかも、オムツからはみ出しそうな勢いというか量がハンパなく多い。
そして、体重が減っている。
飲めている筈なのに・・・
 

で、「もしや。」と思ったのです。
小児科外来に事情を説明し、診察が受けられるよう手配しました。
うんちの付いたオムツを小児科外来に持参し、検体採取してもらいました。
小児科ドクターへお手紙を書いて、Tさんに小児科受診の必要性を説明しました。

そして・・・便クリニテストの結果は2+でした。
やっぱり。
速攻、「ミルラクト」の処方がされました。
そして翌日。
体重は前日より26g増加。
うんちは深夜から9時間も出ていないとのこと。
こんなに早く検査結果が良くなるとは思えないけど・・・
念のためということで、小児科のドクターが9日目も検査の指示を出されていました。私が検体を採取しなくてはならず、Tさんの赤ちゃんに肛門刺激して採取しました。
結果は3+でした。
う~ん。
+に出ていても体重が増加すればいいのでしょうが、増え方が不安定なことが想定されます。
当然、内服は続行に決定のようでした。

2014年10月18日 (土)

喘息性気管支炎と気管支喘息の違いとは?

喘息性気管支炎と気管支喘息。
似ている名前で紛らわしいけど、実は別の病気です。

喘息性気管支炎は乳幼児に起こる喘息のような症状を来たす気管支炎のことを指します。
乳幼児特に1〜2歳代の乳幼児にしばしば見られます。
風邪すなわちウイルス感染が引き金になって起こるのですが、直ぐにゼィゼィ状態になります。
しかし、気管支喘息とは異なり、呼吸困難やチアノーゼやヒューヒュー状態が出現することは、まずありません。
治療としては対症療法です。
痰が絡めば痰を切るお薬、ゼィゼィが酷いようなら気管支を拡げるお薬、痰を出しやすくするために水分をしっかり摂取することも効果的です。
咳が出るのが酷くなる時間帯は夜中から早朝です。
 

ちなみに気管支喘息はダニやハウスダストなどのアレルゲンを吸入してしまい、気管支にアレルギー性の炎症が起こるというもので、発作時は呼吸困難やチアノーゼやヒューヒュー状態(専門用語でいえば呼気性喘鳴と言います。)になります。
採血してIgEを測定し高値であったら、状況証拠的に黒いと言えますかな。

喘息性気管支炎はその殆どが3歳くらいまでに治癒します。
しかし、1割くらいの子どもは気管支ぜんそくに進行すると言われています。
 

ちなみに、お母さんが喫煙者であると、そうでない方と比較して、喘息性気管支炎の発症率は約5倍に跳ね上がります。(受動喫煙の害ですな。)

注意!低栄養による体重増加不良の赤ちゃん。

先に『体重増加がゆっくりな赤ちゃん』の記事を書きましたが「では、ホントにおっぱいが足りなくてミルクの補足を検討しなければならないとしたら、どのような条件が考えられるのか?」というギモンが出てくるかと思われますので、それについて書きますね。
まず、月齢相当の体重増加よりも極端に体重増加が少ないか、甚だしいと体重減少し、その理由が赤ちゃんの病気であるとは考えられない場合。(あらゆる検査をしてみたが、病気ではないことが判明した)
もちろん、『おっぱいの分泌にはなんら問題はないが、飲み方が下手っぴだったり、眠ってばかりで直母回数が少ない。』ならば、まず、その改善を図ればいいのですから、勘違いしないでくださいね。
そうそう、それから『キョロちゃん』(←懐かしいね。)であるならば、おっぱいが落ち着いて飲める環境つくりの取り組むことが不可欠ですが。

①ぼ~っとしていて、反応が鈍い。または常にギャン泣きをしている。
②筋緊張に欠け、だらりとしている。
③おしっこの回数が少ない。6回未満/日である。
④しかも、そのおしっこがかなりの濃縮尿(色がこゆくて、量がちょっぴり。)
⑤うんちの回数が少なくて、たまにしか出ない割に出てくる量が少ない(もしくは量が減った)
(⑥おっぱいの回数が8回/日未満または8回/日はあっても、片方1回とか、短い時間でのワンクール程度で終わってしまう。)
⑦片方を飲ませていても、反対側にチャージされた感じがしない。
⑧早産児でもないのに、月齢相当の運動機能の発達が大幅におくれている。
⑨頭囲すら増えなくなった。(いきなり、パーセンタイルグラフの下限を割り込んできたら要注意・・・そうではなく元々小さくて割り込んでいたが、グラフのラインに添って大きくなっているなら大丈夫です。読み違えないでくださいね。)
 

私は基本的に体重計をリース・購入して哺乳量はかるのは、神経質になるから、お勧めしません。
けれども、どうしてもミルクを補足することに納得出来ないならば、思い切って1週間くらいリースして、24時間毎回欠かさず計りまくってデータ化して、それまでとの体重増加度との対比をしてみたり、”どういうのみ方ならどのくらい飲めるのか”とか”時間帯や間隔で哺乳量は異なるのか”をチェックするのは決して悪くはないと思います。
「ウチの赤ちゃんの傾向」というのが見えてきますから。

2014年10月17日 (金)

子どもの視力が気になります。(1歳8ヶ月)

<ご相談内容>
初めまして。ご相談したいことがあります。
母乳育児とは関係のない事なので申し訳ないのですが、他に相談できる人もおらず、どうしても聞いて頂きたいので書いてます。
どうしたらSOLANINさんにコンタクトが取れるか分からなかったのですが、こちらに書き込んでも良かったのでしょうか?

1歳8ヶ月になる娘がいます。
何度も心が折れそうになりながらも、こちらのブログに励まされ完母で頑張ってきました。
今も寝る前と夜中は飲んでいて、自然卒乳まで楽しもうと思ってます。

母が私の事を妊娠中、予定日が過ぎてからの検診で私の心音が聞こえない事がわかり、そのまま帝王切開で私は産まれました。
仮死出産でした。
すぐに酸素の濃い保育器に入れられ、先生からは「障害が出るかもしれません」と言われたそうです。昔(30年ほど前)には珍しい高齢出産だったこともあり、学会で発表したいと言われたほどだったそうです。

長い入院生活ののちに私は退院し、すくすくと育ち、幸いにも障害が出ることもなく今に至ってます。
ただ、極度の近眼なのです。
私以上に目が悪い人にはまだ会ったことがありません。
大人になった今ではド近眼の方も山のようにいますが、私の場合は幼少期からです。
見えないことが当然だったので、自分の目が悪い事の自覚なんて全くありませんでしたし、両親も初めての視力検査でこんなに目が悪かったことを知ったと言ってました。

両親も目が悪い方なので遺伝的な部分ももちろんあるのでしょうが、母は障害は出なかったものの、ここまで悪いのは保育器の影響だと思うと言ってました。
それを確かめる術はありませんが、仮に保育器の影響もあるとするならば、娘への影響が心配なのです。

1歳8ヶ月の子に対して一般的な視力検査なんて到底できないですし、どうにか娘がどの程度見えているのか確かめる手段はないでしょうか?
今すぐとはいかなくても、なるべく早く確かめたいのですが、やはり一般的な視力検査ができるような年齢まで待つしかないのでしょうか?

<SOLANINの回答>
うう~む。
SOLANINは眼科ドクターではありませんし、しかも、母乳育児に関することとはかけ離れている内容なので、正直言って回答しかねるご質問です。(滝汗)
相談できる人が居ないとのことですが、これってアスクドクターさんあたりのサイトで確認されたら済むことなのではないかしら?

相談者さんの視力が低いのは、恐らく長期にわたる高濃度の酸素投与による、未熟児網膜症のような状態が想像されます。
原因は保育器収容というより酸素ですな。
但し、30年くらい前でしたら、救命優先ということで、今では考えられないくらい長期にわたる高濃度の酸素投与が行われていたのかもしれません。

子どもの視力については、遺伝的要因だけではなく、後天的な環境要因とでも申しますか、そういった条件(長期にわたる高濃度の酸素投与)が影響することが考えられます。
ただ、子どもの視力がどのくらいあるかを確認するのは、1歳8ヶ月では受け応え自体が上手に出来ないですから、やはり視力検査は難しいと思います。
他の方法、例えば眼底検査をするとしたら、トリクロ®などを内服させ、眠らせるようにしないと受検そのものが無理でしょうね。
しかも、その際はミドリンP®などのアトロピン系散瞳薬を点眼するのですから、心拍数や呼吸数、それにSPO₂を測定しながらでないと危険です。

相談者さんのご心配は分からなくもないですし、キツい表現になってしまい恐縮ですが、相談者さんのお気持ちをラクにする(?)ことと、お子さんの心身への負担を天秤に掛けると、今の段階でそこまでしてしなくてはならないものなのか?とも思います。
普段の触れ合いや遊びの中で、例えば絵本を読んであげたり、絵本や日常生活に見られるものの指さしをさせたり、パズルを一緒にやったり、ダンスを真似したりといったことからでも、ざっくりレベルではありますが、見えているか見えていないかのおよその状態は見極められるのではないでしょうか?

頻回授乳は流産の誘発に繋がりますか?

<ご相談内容>
どこから相談していいかわからないので、こちらから失礼します。
間違っていたらすみません。

現在、3歳9ヶ月の息子と1歳1ヶ月の娘がいます。
第3子希望、自然卒乳希望です。
ご教授頂きたいのは、頻回授乳は妊娠に影響があるかどうです。
息子が1歳5ヶ月の時に稽留流産しました。
妊娠の前後から息子が頻回におっぱいを求めるようになりました。
特にお腹の張りを感じなかったので求めるままに授乳していました。
産婦人科の先生も、今回の流産と授乳は因果関係ないとおっしゃって頂けたのですが、どうしても不安です。
おっぱいトラブルでお世話になっている助産師さん曰く、「授乳してると妊娠しにくい人もいるし、妊娠継続しにくい人もいる。自分のタイプをよく考えて計画しましょう」と言われ、ますます揺れています。科学では説明しきれない何かって存在するのでしょうか?

まだまだおっぱい大好きな娘が嬉しそうに安心しきった表情でおっぱいを飲む姿をみてると、断乳する気にもなれません。
物理的には授乳は妊娠に影響しないとは思いますが、授乳が頻回だとさすがに影響はありますか?

<SOLANINの回答>
お母さん自身が何らかの疾患を抱えていらっしゃる場合、妊娠経過に影響がある場合はあります。
また、そのせいで習慣性流産という方もいらっしゃいます。

過去記事にも書いたことがあるので、ご存知だと思いますが、確率的に妊娠5回につき1回は流産は起こり得るものです。
稽留流産の経験はとてもお辛かったとお察ししますが、妊娠しても生まれてくることが難しい赤ちゃんは存在します。
別の(≒池川明先生的な)表現をすれば、お母さんのおなかに来ることが出来ただけで満足してしまう赤ちゃんだったのかもしれません。
息子さんと娘さんとの間に授かられた命はきっとそういう存在だったのではないでしょうか?

頻回授乳で想定していらっしゃるのは、子宮収縮によるリスクでしょうか?
最初に申しておきますが、子宮収縮が起これば稽留流産になるということは全く因果関係はありません。
これも、過去記事に書いておりますが、子宮収縮を促すオキシトシンというホルモンは受容体が稼働しないとなりませんが、妊娠初期にそういうものは出てきませんからね。
最近の論文では、オキシトシン受容体の稼働にはギャップジャンクション蛋白の助けが必要とのこと。
そもそもオキシトシン受容体が存在しない週数で強い吸啜を与えたら、却って子宮収縮は鈍化するそうですよ。
ですので、それは違うのではないかと。

お世話になっていらっしゃる助産師さんの仰ることをSOLANINなりに解釈すると、相談者さんの場合、スッキリした気持ち、つまりは卒乳されてからご懐妊された方がモヤモヤしなくて済むので、そのようにされた方が良いのでは?ということではないでしょうか?
だって、頻回授乳による流産の不安から抜け出せなければ、また同じような状況で同じようなことが起これば、相談者さんが自分を責め続けたり、ひいては娘さんを恨むことになりかねないことを危惧していらっしゃるからです。

生まれた時から目やにが出ていて心配。

生まれて間もなくからの眼脂は、産道を通るとき、軽い結膜炎になったのかもしれません。
もしくは涙のう炎になっていると、産まれたときから涙目で眼脂が増えてくると、上下の瞼が眼脂でくっついてしまい、開眼することさえ困難になってきます。
取り敢えずは清潔なガーゼで拭き取るように言われるかと思います。
(一般的な清浄綿は消毒薬が含まれているので、眼の清拭可能と記載されていますが、眼科のドクターに言わせると、消毒薬自体がNGなので、使用しないでと指導されます。たまに滅菌水だけの清浄綿がありますが、それなら大丈夫ですが。)
それでも良くならないようなら、抗生物質の入った点眼薬が処方されます。
もちろん、涙のう部のマッサージも行います。
それで治ればいいのですが、なかなか軽快しないこともままあります。

それは恐らくただの結膜炎ではない可能性が高いです。
鼻涙管が狭窄(もしくは閉塞)しているために眼脂や涙が止まらないということが考えられます。
この場合点眼薬ではいつまで経ってもラチがあかないので、小児科ではなく眼科受診し、治療を受けることになります。
 

鼻涙管狭窄(閉塞)症と確定診断が付けば、眼科のドクターが金属の細長い棒で、ブジーされます。
そうすれば、眼脂も涙も軽快します。
実はSOLANINの長男も眼の周りの皮膚がザラザラになるくらい眼脂で、荒れてきていました。
点眼薬を続けてもラチがあかない状態が続きました。
思い切って眼科受診したら鼻涙管狭窄(閉塞)症でありことが判明し、ブジーしてもらったら、1回で貫通しました。
(友人の赤ちゃんは3回を要したそうですが、上手くいけば1回でクリア―することも多々あるそうです。)
長引く眼脂には眼科受診も検討してくださいね。

ちなみに故・山西みな子先生は飲み過ぎの赤ちゃんは眼脂が多いと指摘されています。
飲み過ぎが収まれば、眼脂は軽快すると。
ご参考までに。

体重が増えにくいが、ミルクを受け付けない!

生下時3000gで、1ヶ月時3800g、3ヶ月時4900g、4ヶ月時5400gというペースで成長している赤ちゃんのお母さんから、相談を受けました。
体重増加が今ひとつなので、ミルクの補足を試みるも、いつも吐き出します。

健診では頸の据わりも順調で、手足も活発に動き、喃語も出ているし、よく笑うとのこと。

確かに体重増加は少なめですが、発達に何ら心配な点はありません。
ただ単に小粒ちゃんなだけです。
こういう場合、おっぱいだけでも大丈夫。
欲しがるままに頻回直母でいいのです。
6ヶ月になり、離乳食をスタートしても、おっぱいと離乳食で充分です。
ミルクの無理強いはしないようにとお母さんに説明しました。

2014年10月16日 (木)

ミルクしか飲んでないのにミルクアレルギーに。(涙)(若干改訂版)

混合栄養で生後3ヶ月迄赤ちゃんを育てていらっしゃった方から相談電話がありました。
生後5ヶ月頃にミルクアレルギーが発覚して、治療を受けている皮膚科のドクター(某国立大学病院のドクターです。)から、「最近アレルギー赤ちゃん用の粉ミルクを勧められて切り替えたものの、不味くて臭いため、赤ちゃんが嫌がって飲まないのでどうしたらいいか?」ということでした。
お母さんの事情があって完ミに切り替えられた方でした。
困ってしまいその皮膚科のドクターに相談したところ「アレルギー赤ちゃん用ミルクを飲まないなら糖水(!)でもあげたら?と言われたが、それでいいのか?」と。
(でもこういうことは、本来SOLANINではなく、その場でドクターに確認してほしい事項ですね。)

赤ちゃんは現在7ヶ月で離乳食は1回食だそうです。
離乳食の食べっぷりは良いとのことでしたから、まず、離乳食を2回食に進めることを提案しました。
お粥と数種類の野菜しかあげていないそうで、それらでが原因ということはそのドクターは仰らなかったそうです。

そこで、そのドクターに幾つか確認された方が良いのでは?ということをお話しました。
☆念のため普通のミルクはホントに飲用禁止なのか?
理由:血液検査等では、生後5ヶ月の時点でミルクアレルギー検査結果はマイナスではあること。これまでに激しいアレルギー反応は起きたことが無いこと。背中の湿疹が酷く、受診したらアトピーと言われたとのこと。この2ヶ月湿疹はあまり良くなってないが、重症化したというのではない・・・とのことなので。
さらに
☆これまで塗り薬と普通の育児用粉ミルクで2ヶ月間凌いできたし、新たな検査をしたわけでもないので、普通のミルクではホントにダメなのか?
☆アレルギー赤ちゃん用ミルクを離乳食に活用できないか?
☆アレルギー赤ちゃん用ミルクといっても、様々なものがあり、例えばアミノ酸乳(エレメンタルフォーミュラ)のように、高価で不味くて(苦い)臭いというモノもありますが、カゼイン分解乳(ペプティエッド、ニューMA−1)はまだマシな味ですし、乳清タンパク加水分解乳(ミルフィー)などは比較的飲み易いそうです。
そういうものに変更することは不可能なのか?
☆ミルクアレルギーと言ってもどの程度なのか?
理由:ミルクのどの部分がいけないのか?により、選択するアレルギ―赤ちゃん用ミルクのジャンルも変わるから。
注)カゼインは乳タンパクの80%を占める成分で、乳清タンパクは乳タンパクの20%を占める成分で、加水分解といっても、している部分が違うのですね。
ここで言う加水分解とは乳タンパクの分子量が小さくなった方が、アレルギーを起こしにくいために行う処理のことです。
 

私は決してそのドクターの治療方針に水を差すわけではありませんが、もう少し、お母さんも知識を身に付けられ、再度相談されるようにアドバイスしました。

P(=リン)とCa(=カルシウム)欠乏による体重増加不良・1週間後

丁度1週間くらい前に微量元素欠乏によるレア・ケースについて、記事にしましたが、憶えておられますか?
今日、S君とお母さんが再診のため、SOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。
体重測定、固唾を飲んで、見守りました。

《過去記事のおさらい》
S君は生下時2666g⇒Day111・5790gと順調に完母で成長しておられました。
ところが、それ以降一向に大きくならず、おかしいと思いお家で体重測定(=お母さんがS君を抱っこして測定し、後でご自分だけの体重測定して、差を求めるやり方。)されました。
家庭用体重計は目盛りが大きいですが、どう考えてもDay111よりも500gは減っているようで、びっくりしてお近くの病院の小児科を受診さえたところ、タイトルの病名を告げられました。
Day239にお近くの小児科を受診された時はDay111よりも700g以上減少していました。
さらに、Day242にSOLANINの勤務先の母乳外来を受診された時は5022gとさらに減少し、Day111からは-5.9g/日の割合で減り続けておられました。
おっぱいは5回/日、離乳食は2回/日でまずまずの食べ方とのことでした。
小児科のドクターは「おっぱいを2回/日にして、ミルクを3回/日にしてください。」と指導されたものの、全くと言っていいくらいS君はミルク拒否状態で、どうしていいか分からなくなりSOLANINの勤務先の母乳外来に相談に来られました。
 

小児科のドクターのご指導に異を唱えるつもりは毛頭ないですが、S君のお母さんは別に極端な食事制限をしていらっしゃる訳ではないので、「おっぱいの成分でPとCaが不足している可能性があるからミルクに切り替えて。」というお話に少し違和感を感じました。
私はすぐに副甲状腺機能の異常のことが頭に浮かびました。
よくよく聞くと「精密検査をして結果待ちです。」とのことだったので、病気ならば治療は小児科のドクターが対処してくれるにしても、喫緊の課題は何にせよ、ガッサリ減ったS君の体重を増やしていくことだと思い、おっぱいの飲ませ方と、離乳食の食べさせ方について、助言をしました。
ついでに、S君は医学的適応になるので、ミルクを少しでも飲んでくれたらいいと思い補足の方法について、お話しました。
そして1週間が過ぎDay249本日5162gと大変素晴らしい増え方でした。
20g/日で増えているのです。
この月齢ならば、順調に増えて10g/日ですから、倍のペースです。
しかも、結局ミルクはどうしても飲んでくれず、おっぱいを8回/日にアップしたのと、1回量を増やした離乳食でここまで戻ってきたのです。
S君とお母さんの頑張りが好結果を導きました。
体重のパーセンタイルグラフの下限を大きく割り込んでいるS君ですが、何とかこのウェーブに乗って、このまま増えてくれないかと願っています。
私としても嬉しくてS君のお母さんと一緒に嬉し泣きしました。

2014年10月15日 (水)

妊娠中に風邪を引いて処方を受けましたが。

<ご相談内容>
ご無沙汰しております。
1人目の時にもちょくちょく質問させていただいてるものです。
ただいま、2人目妊娠17週目ですが、3週間前から風邪をひき、葛根湯でしのぎましたが、悪化し蓄膿症になり中耳炎になりました。
そこで、クラリス200錠とムコダイン500錠を処方されましたが、妊娠中のためなかなか心配なのですが服用大丈夫でしょうか?
お返事いただけたら幸いです。ちなみに1人目は2歳まで完母、自然卒乳できました。
ソラニンさんから薬のことをたくさん聞き、自然卒乳ができました。
ありがとうございます!

<SOLANINの回答>
雨風呂時代からのご愛読、まことにありがとうございます。

妊娠中は抵抗力が低下するので、こっ酷い風邪を引くことはしばしばあります。
また、相談者さんのようにこじらせてしまうこともあるかと存じます。
相談者さんは現在おっぱいに関しては卒乳されているわけですから、純粋におなかの赤ちゃんへの影響を案じていらっしゃるのでしょうか?

うう~む。
そういうことは、ここでお尋ねになるよりも、基本的に処方されたドクターに、処方された段階で確認されるのがスジだと思いますよ。(汗)
確認する機会は受診時にあったと思いますので・・・そうでしょ?

お話から察するに、産婦人科ドクターと耳鼻咽喉科ドクターの連携が取れているわけでしょうし、いわゆる安定期に入られるわけですから、これ以上悪化させないためにも、決められた内服はきちんとされた方がいいですよ。
折角処方して頂いたのに内服しないのでは意味が無いですし、おなかの赤ちゃんへの影響云々で(仮に)内服したりしなかったりと自己流にされたとしたら、治るものも治らないだろうし、症状が増悪してしまえば、トータルで内服するお薬の量が増えたり、もっとキツいお薬を処方せざるを得ないことになったらそっちの方が心配ですからね。
どうぞお大事になさってください。

先天性股関節脱臼の疑いがあると指摘されて(生後3ヶ月半)

先天性股関節脱臼(以下、先股脱とします。)・・・聞いたことのある病名でしょうが、見たことはないという方が大半だと思います。
私の高校時代からの親友の一人と、看護学科3年生時代の寮の同室の後輩がこの病気で手術しているので、私にはわりと身近な病気です。

知っている方は知っていらっしゃるのでしょうが、簡単に説明しますと、股関節にある大腿骨頭をホールドしているカーブのあるお皿があります。
赤ちゃんはオトナよりも浅いので、脚を真っ直ぐに伸ばしたりすると外れてしまいます。
但し先股脱は「外れたら接骨院で嵌めてもらう。」という訳にはいかないのです。
先天性とありますが、生まれた瞬間に分かるということは稀で、むしろ発症は後天的なことが多いとされています。
男児よりも女児に、右足よりも左足に多くで易いというデータがあります。
 

大昔は布おむつを「脚が真っ直ぐになるように。」との願いから、日本では赤ちゃんのおむつは巻いたり逆三角に当てたりしていたので、先股脱を助長する因子が諸外国よりも高かったので、疫学調査が未だの時代には風土病のように恐れられていました。
時代は流れ、当時京都大学におられた石田先生が「股おむつ」「コアラ抱っこ」「おむつ換えの際は赤ちゃんの足首を持って脚を伸ばすようなことはしない。」「普段からM字開脚」を推奨され、先股脱の発症率は激減しましたが、現在でも赤ちゃん1000〜500人に1人の割合で見られます。

さて、先股脱の診断のためには視診(左右の脚の長さが違う)や触診(開排制限の有無とクリック音の有無の確認)とレントゲンやエコーなど検査がありますが、病状によっては装具の装着や(私の親友や後輩のように)手術もありますが、最近では手術までに至る赤ちゃんはホントに少なくなってきていらっしゃいます。
万一装具を装着することになっても、自宅療養で済むことですし、整形外科的な病気なので、おっぱいに制限は無く、今まで通りにあげられます。
装具はリーメンビューゲルと呼ばれるものですが、立体的な皮ベルト状になっているもので、股関節が良肢位を保てるようにするために装着します。
決して金属のボルトが突出しているようなものでもないし、それこそ赤ちゃんをコアラ抱っこするには打ってつけです。
 

少し古いハナシですが、確かシドニーオリンピックの男子110mハードルの日本代表選手の方は幼少時に先股脱だった方でそれを克服されアスリートになられた方です。
赤ちゃん時代に適切な治療を受けられたら、治る病気だと言われています。

P(=リン)とCa(=カルシウム)欠乏による体重増加不良。

保健センターでの4ヶ月健診までは順調な体重増加が見られたのに、その後体重が減少し続けるという奇病になられた赤ちゃんがSOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。

111日目に5800gあった体重が242日目には5022gに減っているのです。
血液検査ではとにかく、PとCaの値が低すぎるので、副甲状腺の病気が考えられるが精密検査中で、結果はまだとのこと。
離乳食はお粥と野菜を2回食で与え、食べっぷりは上々です。
小児科のドクターからはおっぱいよりもミルクの方が、Pが多いかもしれないのでと、ミルクの補足を指示されるも、赤ちゃんが嫌がり全く飲まず、途方に暮れての受診でした。
授乳回数はとても少なく、6時、10時、14時、18時、21時の5回のみで、夜はぶっ通しでねんねだとか。
直母1回量は80mlで、若干少なめも許容範囲でした。
でも、単純計算しても、5回ならば、400ml程度しか飲んでいないことになりますね。
それは3000g弱の新生児の哺乳量ですから、体重減少の要因は確かに微量元素の代謝が問題だとしても、1日当たりの総哺乳量自体が少なく、それも大きな要因かと考えられました。
そこで、ミルクの補足は出来るだけスプーンなどで行うか、パン粥にして補給し、、おっぱいの回数を8回に増やして、離乳食もPの多い魚を採り入れてもらうように、助言しました。
乳管も詰まっていたので開通マッサージをしました。
1週間後に結果が出ます。
上手くいくといいのですが・・・

2014年10月14日 (火)

赤ちゃんのビタミンD欠乏症に注意しましょう!(若干改訂版)

ビタミンD欠乏症って別名何という病気か知っていますか?
はい。
そう、正解は「くる病」ですね。
イマドキ「くる病」なんてなる人がいるのかですって?
まして赤ちゃんに?

それがあるんですね〜。
それは紫外線の有害性が高らかに叫ばれるようになってからのことですから、ここ数年くらいのことですね。
日光を浴びてはいけないというような風潮というかライフスタイルの変化というか食生活の変化というか、まぁ、そういう条件が相まって「くる病」になってしまう赤ちゃんがいらっしゃるのです。
 

ビタミンDは脂溶性ビタミンですから、過剰摂取は慎まなくてはなりませんが、例えば生後6〜11ヶ月くらいの赤ちゃんに必要なビタミンDは4μgです。
4μgと言われても、何をどのくらい食べさせたらいいのか分かりませんよね?
はい。
それでは実例を出しますね。
しらす干しだったら約7gです。鮭だったたら約13gってところです。
離乳食に取り入れやすい少量ですね。
お粥に混ぜたりしたら食べさせられる量ですね。

赤ちゃんの血中ビタミンD濃度が適正に維持できる日光浴の時間というモノも分かっております。
お洋服を着た状態で、20分間程度/日、1週間で2時間でOKだそうです。
これからは雨降りの日も多くなるけど、これくらいなら出来るんじゃないかなぁ?
まぁ、あまり堅苦しく考えなくても、お魚食べさせて適度にお日様に当ったら良いんです。
簡単でしょう?

何故?おっぱいは出ている筈なのに4ヶ月健診で体重増加不良だなんて。

満腹中枢が形成してくると、苦しくなるまで、吐きそうになるまでは飲まなくなります。
腹八分目が分かるようになるんですね。
そう、腹八分目ならいいんです。

ところがどっこい、そうでない赤ちゃんがおられます。
せいぜい腹五分目くらいで「ごちそうさま」をしちゃうんです。
ダイエットしているのではないですから、普通に考えたら、それじゃぁすぐにおなかが空いてしまい、機嫌が悪くなりそうですよね。
もしくはネンネをしてくれず、常に寝そうで寝ない状態に陥りそうですね。

でも、全く違うんです。腹五分目でもニコちゃんなんです。
相手をしてもらったり、抱っこしてもらったら、それで満足してしまうんです。
何ともはや、不思議ですね。
楽しけりゃ、おなかは二の次、三の次になってしまう子がいるんです。

私はこういう赤ちゃんをキョロちゃんとよんでいます。
おっぱいの出方はいい筈なんです。
こういう場合、おっぱいのあげ方に工夫をすると、ぐんぐん回復します。

COMMING  SOON!

2014年10月13日 (月)

赤ちゃんのビタミンD欠乏症にご用心!

最近たまに耳にするのが、赤ちゃんのビタミンD欠乏症です。
「ビタミンDではなくK欠乏症では?」という母乳育児中のお母さん!
そうですね、ビタミンKも欠乏すると生命に関わりますからね。
でも、それについては、入院中と退院後1ヶ月健診などの際にケイツーシロップ®を投与していますから、まずは大丈夫ですよ。
また、普段からお母さんのお食事に納豆やキャベツなどのビタミンKを多く含む食品を採り入れていれば、おっぱいを通して赤ちゃんが吸収できるので更に安心だと思います。

さて、どうしてビタミンD欠乏症(くる病)の赤ちゃんが見受けられるようになったのか?
1つめは、紫外線の害が叫ばれるようになったことから、妊娠中から日光を避ける生活をする妊婦さんが増えたことや、日光浴をする赤ちゃんが少なくなったこと。(ちなみに日焼け止めを塗布すると、ビタミンDの合成は阻害されるので、ご注意願います。)
日光を浴びることで、ビタミンDは合成されますが、その機会が減少するということですね。
日光浴は時間にして10~15分程度で充分なのですが・・・

2つめは、食物アレルギーによる食材(離乳食)の制限で、栄養が偏ってしまいがちになったためですね。
例えば、ビタミンDを多く含む食物として代表的なのは、卵ですが、卵アレルギーの赤ちゃんは珍しくありませんからね。
食べさせたくても、アレルギーがあればそれは不可能ですね。
でも、卵が駄目でも、しらす干し・鮭・ノンオイルのツナ缶詰・きのこなどだったら食べられるのであれば、そういう食材を週に2~3回程度でいいので採り入れるのも一案ですね。

3つめは、完母の場合、ミルクと比較してビタミンDの含有量が少ないことが挙げられます。
だからと言って、「くる病予防のため混合栄養にしなくては!」というのは、違いますよ。
妊婦さんが極度に日光を避ける生活をしなければ、胎児期にある程度ビタミンDの蓄積がありますし、おっぱいのビタミンDはミルクよりも含有量が少なくても吸収率はいいですからね。
ただし、お母さんのお食事が偏っていて、お母さんがビタミンD欠乏症に近い状態というのもあるそうですから、注意が必要ですね。
ビタミンD欠乏症(くる病)になると、骨の成長障害、骨格や軟骨部の変形を伴うので、足に加重が掛かり、O脚になったりという危険性もあります。


「もしかしてウチの子はビタミンD欠乏症(くる病)じゃないかしら?」という場合は、小児科受診をお勧めします。
その上で診断がなされたら、ビタミンDのお薬が処方されます。
それを服用すれば一件落着しますから、お母さん一人で気に病んだりせず、小児科ドクターに相談しましょうね。



新生児の顔の湿疹はおっぱいのせい?(若干改訂版)

新生児には様々な発疹が出ますが、生理的な中毒性紅斑(中毒疹とも呼ばれる。)でなく生後10日目以降で、お顔にポツポツとにきびのような発疹が出来ることがあります。

赤ちゃんは新陳代謝が活発なので出生当初は汗を掻いているのに気が付くくらいですが、おうちに帰って暫くすると、個人差はありますが汗だけではなくアブラが出てくるようになります。 

アブラが出てくること自体は肌のバリアというか細菌感染のためにある程度必要なものです。
問題になるのはアブラが過剰に出てくることですね。

このようになる原因としてお母さんのお食事が関係していると言われることもあります。(お母さんの召し上がったものがおっぱいになるのであながち無関係とはいえませんね。)
例えばジャンキーなものを食べ続けている時、揚げ物やアクの強い野菜を過剰摂取している時は出やすいようです。
「おかしいな?」と感じたら1週間くらいはそれらのものを食べるのを控えて様子をみてください。
軽快してくるようならば、お食事が影響していたのかという可能性大ですね。
 

傾向としてはどちらかというと女児より男児が多いし、肌質は両親のどちらかに似ることが多いので、お父さんかお母さんのどちらかが「思春期にニキビがたくさん出て・・・」という過去があると、似てしまうことがあるようです。
なので片親だけアブラ肌ですと兄弟姉妹でも出る子と出ない子がいます。
また、おっぱい(もしくはミルク)をがぶ飲みする赤ちゃん(=体重増加度がハンパなく高い数値ということ。)の方が出やすい印象を受けます。

平たく言えば「自分のカラダから出す過剰なアブラに表皮が負けている。」とでもいいましょうか・・・
ポツポツが出始める前に沐浴して半日もしたら鼻の頭がテカっているようならアブラ肌への序章が始まったと見做されます。
 

スキンケアとしてこの段階になると、お湯で絞ったガーゼでお顔を拭くくらいでは到底過剰なアブラは取りきれません。
石鹸を泡立てて目鼻口の入らないようにして洗顔します。
お湯で絞ったガーゼで石鹸分を拭き取っていきます。(この作業を繰り返します。)
酷くなるとお薬を塗らなくてはならないこともありますが、赤ちゃんのお薬は白色ワセリンで溶いてあることが多いのでコテコテしていますからやはり石鹸洗顔をしないとキレイになりませんね。
個人差の大きいものですが3〜6ヶ月くらいまではどちらかというとアブラ肌の赤ちゃんは多いです。
逆にそれ以降はアトピーではないけれど、ドライスキンになってくる赤ちゃんが多いです。

赤ちゃんの肌質に応じたスキンケアをしてあげてくださいね。
過去の記事にもありますように、アブラ肌の赤ちゃんにベビーオイルを塗るようなことだけは絶対にしないでくださいね。(これはアブラ肌でなくてもボディービルダーのようにテカテカにベビーオイルを頭のてっぺんから足のつま先まで塗りたくられるという、誤ったスキンケアをされて全身に痒みを伴う発疹が出た赤ちゃんにこれまで何人も遭遇している者からの忠告です。)

乳糖不耐症って聞いたことがありますか?

数日前、生後4ヶ月の赤ちゃんとお母さんがSOLANINの勤務先の母乳外来を再受診されました。
入院中に直母確立し、生下時3600g→2週間時3750g→1ヶ月時4400gと、順調に体重増加していました。

ところが、112日目5470gなんですね。
変なので問診すると、1日の直母回数が5~6回と少なく、夜間は10時間以上ノンストップで熟睡し、昼寝も2回で4時間近くあるとか。
元々舌小帯短縮があり、出生当初は巻きつけが不器用でしたが、お母さんの乳汁分泌の立ち上がりが良かったのと、横抱きから立て抱きに変更していたので、入院中に哺乳動作のハンデは克服できていました。

2ヶ月の末頃から、ずっと指しゃぶりしている赤ちゃんだったので、兎に角、授乳回数を8回に増やし、ポジショニングは横抱きからフットボール抱きに変更してもらうよう助言しました。
なのに、118日目の再診時5498gと停滞していたのです。
もちろん心臓疾患はありません。
直母は100gは哺乳できるくらいたくさんでています。
哺乳時は気が散ることもなく、集中して飲めます。
機嫌は良く、頸も据わり、寝返りも出来ます。
あやすと良く笑うし、アーとかウックンとかおしゃべりもできます。
乳房トラブルもありません。
おしっこは1日6回、うんちは2回から4回出ています。
一見何の問題もなさそうです。
でも体重が停滞したまま。

この児は第2子で、上の子も全く同じ経過だったそうです。
(上の子は他院で出産されたので詳しくは存じませんが)
そこで、小児科外来に連絡し診察後『便クリニテスト』をしてもらったところ、
なんと結果は《4+》だったのです。

診断名:乳糖不耐症です。
速攻『ミルラクト』の処方がなされました。
あと数日で市の4ヶ月児健診とのこと。
体重増加不良の理由はおっぱいが足りないのではなく、おっぱいの中の糖分である乳糖が分解吸収されなくなっていたのです。
これって別に希少な疾患ではなく、ちょこちょこあるんですよ。
もしも離乳食が開始する頃になってもあまり軽快していなければ、離乳食のメニューを検討しなくては・・・と思っています。

2014年10月12日 (日)

新生児の鵞口瘡。

一般的に新生児期に赤ちゃんが鵞口瘡になるということは、数的に少ないと思いますが、何かが原因で抵抗力が低下していたり、抗生剤を投与されていたり、お母さんがカンジダ膣炎を患った既往があったりすると、鵞口瘡になることがあります。

初産のお母さんですと、「おっぱいのカスが付いているのかな?」と思い込んでおられることもあります。
また、経産のお母さんでも、上の子さんで罹ったことがなければ舌苔(ぜったい)の一種だと勘違いしておられることもあります。
 

月齢が進んでからですと、おっぱいを飲む時赤ちゃんが痛がる(=おっぱいの飲み方が少なくなったり続けて飲むのを厭がる素振りをするなど)ので気がつくこともありますが、新生児期はかなり重症でも赤ちゃんがそういう意思表示をしないので、医療者に診てもらって初めて気がつくこともあります。

放置されると、お母さんが乳頭乳輪鵞口瘡(=乳頭乳輪カンジダ症)になる恐れがあります。
気がつき次第、治療しましょう。

新生児の体重が増えない(涙)

おっぱいはけっこう出ているし、入院中から直母のみで体重が増えていても、退院後、なぜか予測を外れて体重が増えない新生児がいます。
でも、世間一般にはお母さんのおっぱいまで診てくれる小児科の先生は殆どおられません。(まあこれは仕方ないといえますが・・・)
その為どうしても、大多数の小児科の先生は新生児の体重が増えない=母乳分泌不足という短絡的思考をされがちです。
それに対し、「そんな筈ないよ。どうして」と、納得できないお母さんもおられるかと思います。
赤ちゃんは大人とは異なり、カラダが小さいだけではなく、正常新生児でも消化吸収能力も未熟です。
一回の哺乳量は多くても、一日量として十分量を哺乳していても、授乳回数が8回未満ですと体重は増えなくなったり、酷い時は減ってしまいます。
寒さにも弱く、想像以上に保温は大切です。
合わないポジショニングや浅飲みもいけません。
生まれて間もなくから、乳糖不耐症になり、、うんちがブリブリ出過ぎている場合もあります。
つまり、母乳分泌に問題がなくても、おっぱいが飲めていないから、体重が増えないこともあるのです。(笊で水を汲むような感じってことです)

2014年10月11日 (土)

完母なのに妊娠してしまった!

<ご相談内容>
 
産後7ヶ月です。
 
完母で育ててきましたが、妊娠してしまいました。
 
現在10週です。
 
(ちなみに産後は、2ヶ月から月経再来しました。)
 
離乳食は5ヶ月半から開始してまずまず食べれていると思います。
 
毎月赤ちゃんの体重測定をしているのですが、先月→今月で300gも減少してしまいました。
 
妊娠悪阻が酷いのですが、この先授乳をどうすればいいのでしょうか?
 

<SOLANINの回答>
 
まずはご懐妊おめでとうございます。
 
完母の方であっても、月経再来が早い場合は、相談者さんのようなことは起こり得ることではあります。
 
ただ、離乳食がまだ進んでいない段階で、妊娠となると・・・正直困りましたね。
 
程度の差はありますが、妊娠されるとおっぱいの分泌は徐々に減少します。
 
ですので、相談者さんのお子さんは現在1回食とのことですが、食べっぷりがまずまずなのであれば、まずは早急に2回食に進められることが妥当かと存じます。
 
そして、10ヶ月には3回食に進めてください。

直母につきましては、添い乳だったらできませんか?
 
目の前の赤ちゃんのことを想うと、妊娠=断乳は避けてあげてほしいです。
 
勿論、体調的に無理は禁物ですが、妊娠したから回数制限しなくてはならないというエビデンスはありません。
 
但し、相談者さんの赤ちゃんの場合、体重減少というシビアな状況になられています。
 
恐らく、妊娠悪阻が酷いため、栄養摂取が不足気味だからということもあり、通常のペースよりも、おっぱいの分泌が減少してきているのだと思われます。
7
ヶ月の赤ちゃんの場合、標準的な1ヶ月あたりの体重増加は300gくらいです。
 
赤ちゃんが病気をされたわけでもないのに、本来増加するべき体重が反対に減少しているわけですから、流石にミルクの補足が必要だと思います。
 
但し、7ヶ月まで完母の赤ちゃんに対し、今更哺乳瓶に慣らすというのも変な気がしますし、受け入れ自体が難かしいでしょうから、コップやストローで補足するのが適しています。
2
回食の段階であれば、最大で1日に必要なミルクの量は、600mlです。
3
回食の場合で、同じく400mlです。
 
なお、何ヶ月であってもフォローアップミルクは与えないでくださいね。

乳児ボツリヌス症について。(若干改訂版)

読者のみなさんは『蜂蜜は生ものですから、1歳未満の乳児には与えないで下さい。』という注意書きを読んだことがおありになると思います。
ご存知のとおり、蜂蜜は、乳児ボツリヌス症の原因となる、ボツリヌス菌の芽胞が含まれているおそれがあるので、腸内細菌叢が成人とは異なり、ボツリヌス菌の芽胞の出す毒素に対する抵抗力がないので、与えてはいけないということです。

国内では1986年に千葉県内で初の症例が確認されてから20例以上発生しています。(確定診断したドクターは保健所に届出が必要です。) 

確定診断には筋電図・血液検査・便検査が必要とされています。

症状としては、
「いきなり頑固な便秘」
「筋緊張の低下」
(例:眼瞼下垂・据わっていた頸がグラグラになる・手足がだらりとする・泣き声が弱くなる)
「哺乳力低下」
「瞳孔散大」
「無呼吸発作」・・・などがみられます。
 

治療としては血清の投与です。

困るのは潜伏期が長く、3〜30日間とかなりの幅があることです。 

一般的なボツリヌス食中毒よりは、致死率は低いですが、1〜3%あります。
決して侮ってはいけない菌です。

国内では蜂蜜だけではなく、コーンシロップや野菜ジュースからも検出されたことがあるそうです。 

臨床的に感染しやすいのは生後8ヶ月までで、9ヶ月を越えると発症は稀だそうです。
でも、やはり注意書きには従った方が無難だと考えます。
取り返しのつかないことになってしまったら、悔やんでも悔やみきれないですからね。

体重増加度のコンサルテーションについて。

2週間健診時も1ヶ月健診時も体重増加度が50g以上/日というハイペースだったKくんが、約5ヶ月ぶりにお母さんのRさんに連れられて、SOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。(Rさんは遠方からの里帰り出産の方です。)
※体重の推移:生下時 2988g
  2週間健診(14日目) 3400g
  1ヶ月健診(35日目) 4450g
SOLANINの知っているKくんは、おっぱいもガッツリ飲む子だったし、きっとビックベビーちゃんになるのだろうなという印象でした。

しかし、久しぶりにお会いしたRさんは浮かぬ表情です。
赤ちゃんのKくんも一緒でしたが、大きくはなっていらっしゃるものの、パッと見て月齢相当よりも小さめの印象です。
その日の日齢は155日目で、Kくんの体重は、6050gでした。
パーセンタイルグラフ下限ラインギリギリくらいです。
「もしかして授乳回数が少ない?夜中寝かせっ放し?」と、SOLANINが聞きましたら、Rさんは、「授乳回数は今でも10回/日はあげてます。夜中も3時間以上授乳間隔が空くことは滅多に無いです。」と仰います。
乳房のコンディションをチェックさせてもらっても、普通にに射し乳になっているだけで、気になる所見はありません。
 

里帰りゆえSOLANINには1ヶ月健診以降の情報が分からないので、、母子手帳の頁をめくると、2ヶ月時(62日目)に市の助産師の家庭訪問を受けておられました。
聞けばRさんは、4ヶ月の集団健診までに、念のために体重増加に問題が無いかフォローを受けておいた方がいいだろうと判断され、母子手帳巻末の葉書を出されていました。
お母さんとしては大変賢明な判断です。
ところが、その時の体重が4828gだったのですね。

以前からの当ブログの読者さんであれば、「あれっ?」「おやおや?」って気がつかれると思います。
1ヶ月健診から家庭訪問までの体重増加度が、14g/日に急落しています。
生後1~2ヶ月の赤ちゃんが、27日間で378gしか増えていません!
それまでにガンガン増えていた頃の反動としても、月齢相当から鑑みて、尋常ではないなささやかな増え方です。
助産師だったら、いくら運動機能の発達や頭囲が正常であっても、「この急落は普通じゃない。」と、ピ~ンとくる筈です。
ピ~ンとこなきゃおかしいです。
なのに、その時の助産師のコメントが、「発育順調です。」とのことで、SOLANINは仰天しました。
そりゃあ、確かにパーセンタイルグラグで言えば、中央値よりも少し下くらいですよ。
1ヶ月健診まではガンガン増えていて、それ以降ペースダウンすることは不思議でもなんでもないけれど、50g/日ペースの増加度の赤ちゃんが短期間で14g/日に急落していたら、「飲ませ方に問題が無いか?」「しっかり飲めているのか?」「お母さんのおっぱいの分泌が低下していないか?」「乳頭や乳房にトラブルは無いか?」くらいはその場で見極めて、気になる点があれば対処して当たり前です。
そして、せめて7~10日後には、再度家庭訪問をして、赤ちゃんの体重増加度が回復してきているかを確認しなきゃ、助産師として一体何のために家庭訪問しているの?と、非難されても反論できませんよ。
 

なのに、コメントが「発育順調です。」ってか?
嘘でしょう?それは無いですわ。
「あなたの目は節穴ですか?」と聞きたいです!
過ぎたことを言っても詮ないですが、2ヶ月の家庭訪問の段階で適切な対処をしていれば、今になって、「ひょえ~、Kくんのキャッチアップって、ヤバいじゃないの!?」という状態にまで追い込まれることにはならなかったと思います。

家庭訪問される助産師はひとかどの方だと思っていましたが、そうでない人も混じっているってことですかね。(汗)
SOLANINはその場に居たわけではないので、同業他者を偉そうに批判できる立場でもないですが、やはり、この判断はおかしいです。
 

Rさんとは相談の上、遠方ではあるものの、「1ヶ月に1回くらいはどうにか里帰り可能です。」とのことでしたので、SOLANINが対応させてもらうことに決めました。
取り敢えずKくんはキョロちゃんなので、それについての対策をRさんには伝授しました。
今後Kくんが、しっかりキャッチアップできるように、離乳食開始以降もフォローしたいと思います。

2014年10月10日 (金)

赤ちゃんが脱水症になると大泉門が凹む?

よく育児書などに「赤ちゃんが脱水症になると、大泉門が凹む(=陥没する)。」と、書いてあります。
あれってどうなんでしょう?
まぁ、確かにそうではありますが、大丈夫な場合でも凹んで見えることはありますね。
普段意識することがないのに、暑い日だけチェックして、凹んでるのかと気にするのもナンセンスです。

 

もしも明らかに凹んでいるなら、赤ちゃんはかなりぐったりして活気が無くなっていることでしょう。
その前におしっこが出なくなっているかもしれません。
熱発しているかもしれません。
っていうか、お母さんやお父さんが赤ちゃんの傍にいるのに、赤ちゃんがぐったりしているのに何時間も全く気が付かないなんて有り得ない筈です。
 

脱水症の疑いがあるかないかは、大泉門の凹みよりも全身をチェックして見た方がよさそうです。

スポーツの秋ですが・・・

最近読んだ本(翻訳書です。)に書いてあったことです。
お母さんがジム通いをして毎日1回・1時間くらいみっちりと鍛えるようになると、血液中の乳酸が増えるせいか、おっぱいの味が変わって赤ちゃんが怒って飲まなくなることがある・・・しかし運動量を減らせばまたおっぱいの味がいつも通りに復活するので
大人しく飲むようになる・・・というものがありました。

もう随分昔の話ですが、私が今まで出会ってきたお母さんの中で約1名ですがママさんバレー命の方がおられました。
そのお母さんは何と産後1ヶ月から練習に復帰されました。(確か2時間×2回/週のペースでした。)
授乳中なので非妊時よりも乳房が重いし、間違って乳房にボールが当ると乳房打撲傷となりますから、後のケアが大変でした。
結局そのお母さんはおっぱいよりもママさんバレーを優先されて3~4ヶ月くらいで断乳されました。(多分ケアは自己流でされたのだと思います。私はノータッチでしたので。)
正直言ってそんな理由で断乳するなんて・・・と思ってしまい、昔も今も釈然としません。

あの頃は私もスポーツとおっぱいの関連性に気がつきませんでしたが、そのお母さんは練習後は赤ちゃんがグズグズ言って飲みが悪かったと言ってらっしゃったように記憶しております。

今になって「そうだったのか?!」と当時のことを思い出しました。
ヒトの趣味にケチを付ける気は毛頭ないですが、趣味優先で早期断乳ってどうよ?と思いました。

2014年10月 9日 (木)

「えげつない」話。

知人から聞いた話です。
専業主婦の方(以下奥さんとします)がご出産されたのですが、逆子だったので帝王切開だったそうです。
で、いわゆる医療保険に加入していたら、産婦人科ドクターに診断書を書いていただけたら保険金が受領できるわけですが、そこで「えげつない」話があったそうです。

関西方面の読者さんでないと「えげつない」・・・の意味が分からないかもしれませんので、説明しますと、やり方があくどい。人情味に欠ける・・・ということです。

閑話休題。
さてその奥さん、当然所得が無いので、結婚を機にご自身が契約者だった医療保険を解約され、旦那さんが契約者の医療保険の家族特約というのに一元化されたのだそうです。
まぁ、ここまでは、何も珍しくもなり、ありがちな話ですな。
そして此度の帝王切開の際の保険金ですが、奥さんの預金口座にお振込みがあったそうです。
至極当たり前なことですよね?

ところがですね、そのことで旦那さんが奥さんイチャモンをつけてきたそうです。
曰く、「医療保険の掛け金を支払っているのは僕だから、僕が保険金を受け取るべきで、たまたま君の口座に振込まれたようだが、僕が全額受領するのが正当な権利だよね?」と。

はぁ?
生命を賭けて、痛い目をして赤ちゃんを産んだのは、紛れもなく奥さんです。
そりゃあ旦那さんが掛け金を支払っていたにせよ、社会通念上、奥さんが受け取ることに異議を唱えるなんて・・・男としてどないやねん?
恥ずかしくないのか!
そもそも、奥さんが帝王切開をせずに済めば、受け取ることのなかったお金です。
なんていうか、奥さんを鵜飼の鵜みたいに扱っているようで、怪しからんと思います。
セコ過ぎるというか、ケチを通り越して吝嗇(りんしょく)というか、他人事ながら聞いていて胸糞悪くなってきました。

ちなみにこの医療保険は、国内の会社の商品だそうです。
もしも、当ブログの読者のみなさんの中に、生命保険の外務員さんがいらっしゃいましたら、コメントいただけますか?
旦那さんの言い分は契約上は問題ないのかもしれませんが、こういう物言いをされる旦那さんって、結構多いのでしょうか?
少なくともSOLANINの周囲には、あまり耳にすることが無い話だったものですから。

SIDSは怖いですね。(若干改訂版)

読者のみなさんがご出産された病産院や集団健診会場でもある保健センターなどに、SIDSのポスターが貼られてましたよね?
一度はご覧になったことがあるのではないかと思います。

SIDSの原因は不明ですが、ハイリスク因子はよくご存知ですよね。
両親が喫煙者ならば両親が非喫煙者である場合の約5倍。
完全ミルクならば完全母乳である場合の約5倍。
そして、うつ伏せ寝は仰向け寝の約3倍。
 

生後6ヶ月頃を過ぎると、赤ちゃんは寝返りをするようになってきます。
そうして、お母さんを悩ませるのは、赤ちゃんがうつ伏せ寝になってしまうこと。
すごく気になり、赤ちゃんが眠っている最中、うつ伏せになる度に仰向けにひっくり返しているお母さん、結構いらっしゃるのではないかしら。
でも、キリがない。
でもSIDSは怖い。
ジレンマですよね。

基本的に寝返りをする頃はSIDSの最注意期(=生後4ヶ月まで)を過ぎているので、あまり神経質にならなくてもいいでしょう。
但し、敷き布団がふわふわですと、赤ちゃんのお顔が潜り込んでしまい、窒息の危険性はあります。
硬めの敷き布団だったら、寝返りしても赤ちゃんのお顔が潜り込まないから、安全ですね。
 

でも、うつ伏せ寝よりも怖い因子があることは覚えておいてね。

それっておっぱいの回数が急に減っていませんか?

早ければ生後2~4ヶ月過ぎから、夜間4~6時間、まとまって眠る赤ちゃんが出現されます。
産褥間もない頃と比べれば、徐々に乳房の緊満も落ち着いてきますから、3時間空いても平気で眠れるお母さんも出現されます。
あやすと笑うようになったり、喃語を喋るようになるので、相手をしていたら昼間の授乳もそれまで1~2時間毎だったのが、3時間毎に延びたりすることも稀ではありません。

新生児の頃のようなおっぱいに追い立てられる感じからは徐々に縁遠くなり、「ゆとりあるおっぱいライフに転換したようで何よりですね~。」と、言いたいところですが、このパターンに突入すると、赤ちゃんの体重増加度が一気に半減してしまいます。 

「授乳表」を記入していると、赤ちゃんの哺乳パターンの変化が一目瞭然です。
ただ、残念なことに、そこに気が付くお母さんは非常に少ないのですね。
母乳外来にも、「最近、赤ちゃんの体重の増え方が一気に低下して、おっぱいが足りなくなったのかな?って心配で受診しました。」と、仰るお母さんがちょくちょくいらっしゃいますが、「授乳表」を見せていただくと、夜間ほぼ毎日、赤ちゃんがネンネするからと6時間くらい間隔が空いているのですね。
長いと8時間もネンネする赤ちゃんも いらっしゃいます。(冷汗)
なのに、昼間授乳回数を稼いで挽回するかと言えば、そんなことはないのです。

いきなり授乳回数がそれまでの2/3程度に減ってしまったら、キョロちゃんでなくても体重増加度が急降下するに決まっているじゃありませんか!
何故そこに気が付かないのかなぁ?
今の哺乳パターンを謳歌するために、単に気が付かないフリをしているのかなぁ?
「授乳表」は体裁はコンパクトでも、多くの情報が詰め込まれています。
記入した「授乳表」は、フル活用しなくちゃ勿体ないし、「この頃のこの哺乳パターン、なんかおかしくないか?ホントにこれでいいのかな?」という赤ちゃんへのアンテナは常にしっかり3本立てといてくださいね。

2014年10月 8日 (水)

新生児の低血糖。(若干改訂版)

いわゆる、健常新生児で、痙攣などを伴うような低血糖になる恐れは、まずもってないだろうと考えられます。
しかし、早産児、過期産児、(妊娠性も含め)お母さんが糖尿病だった場合、低出生体重児、細菌感染のため点滴治療が必要な新生児、出生時に呼吸障害があった新生児などは、低血糖に陥りやすいので、定期的な採血による、血糖管理体制が敷かれます。
止むを得ず、持続点滴が入ることもありますが、状態が落ち着けば、点滴は抜去されます。
点滴が免れても、血糖管理が必要なこともありますが、赤ちゃんが眠っているからと、授乳間隔を空けることだけは、避けましょう。
なぜなら、授乳間隔を空けることが、低血糖の誘発条件だからです。
授乳しようと思っても、赤ちゃんが起きてくれない場合は、助産師・看護師に手伝ってもらって、何とかして起こしておっぱいを飲ませます。
直母が困難な場合は搾乳してでも、与えます。

低血糖で、危険な場合は止むを得ず、糖水を補足することもありますが、確かに血糖は上昇しますが、急降下することも稀ではありません。
搾乳ならば、血糖値のジェットコースター化はりませんから、一滴でもいいから、出来るだけ多くの量のおっぱいを頻回にあげましょう。

赤ちゃんだってヤバいと思うことがある。(10ヶ月)

生まれてから少なくとも4ヶ月間くらいは順調に育っていたものの、離乳食が開始されるようになる頃から、体重増加度が月齢相当から大幅に逸脱して、パーセンタイルグラフの下限を割ってしまう赤ちゃんがいらっしゃいます。
運動機能の発達は問題なく、頭囲もギリギリながらグラフ内にはあるものの、いかんせん体重が停滞してしまっていることが10ヶ月健診で発覚し、すごい剣幕で集団健診のドクターに叱られた・・・というパターンです。
大抵はおっぱいやミルクはそこそこ飲むけれど、離乳食を殆ど受けつけない赤ちゃんです。
(※個人的には、そもそも体重増加が心配な赤ちゃんで、6ヶ月間も赤ちゃんの体重管理を放棄することは到底容認できません。栄養方法にかかわらず、せめて月イチペースで体重の推移を把握することは、お母さんとしての最低限の義務だと思います。)
とても元気で活発なのですが、受診した先の小児科ドクターから、「よく動けば動くほど消耗するから、次回再診時に体重が増えていなければ、一度採血して貧血の有無だけでも調べましょうかね?」みたいな話が進むことになるかと思います。
で、こういうやり取りを、赤ちゃんはしっかり聞いているのですね。
そして、10ヶ月にもなれば、採血が痛くて嫌なことだとある程度分かっていることが多いので、いきなり受診したその日から人が変わったように離乳食パクパク食べるようになったりするのです。
俄かには信じ難いかもしれませんが、この手の赤ちゃんに私は今まで何人も遭遇しています。
そして、1 ~2週間後の再診時には、新生児か?というくらいに目覚ましい勢いで体重が増え(≒月齢相当の5倍くらいのペース)、「こんなに増えて、しっかり食べられるようになったら、採血はしなくていいかな?でも、増え方が今イチだったらチクンやから、今後も気を抜かずに頑張って食べるように。」と指導されたりします。
これはひとえに、赤ちゃんが採血=ヤバいと思うからに違いないとSOLANINは睨んでいます。(笑)

2014年10月 7日 (火)

夕方になったら乳房が張らないのです。(6ヶ月)

<ご相談内容>
6ヶ月の男の子(第1子)がいます。
2週間健診の後、完母になりました。
離乳食は最近始めたばかりですが、育児雑誌に書いてあるよりも、たくさん食べてくれて嬉しいです。
さて、ご相談したいことは、最近さっぱり乳房が張らないことです。
特に夕方以降は、ふにゃふにゃです。
義母が看護師なので相談したら、「多分(おっぱいが)出てないのでは?」と。
試しにミルクを飲ませたら、60mlですがグビグビ飲んだんです。
(完母ですが、たまに搾母や薄めた果汁を与えていたせいか哺乳瓶は受けつけてくれます。)
やはり足りなかったのかと、かなりショックでした。
ちなみに生下時体重は2988gで、185日目に7900gありました。
ひもじい想いをさせるくらいなら、ミルクをあげた方がイイのでしょうか?

<SOLANINの回答>
2週間健診以降、ここまで完母でこられたのですね。
体重の推移は生下時と最近の分しか記載してないですが、推定するに、どう考えても充分な発育ペースを維持されています。
過去記事でも書いているので、ご一読いただいているとは思いますが、どんなにおっぱいがよく出る初産婦さんであっても、産後6ヶ月で夕方に乳房が張る方は、ほぼ皆無だと思いますよ。

相談者さんの赤ちゃんは、満腹中枢が形成された月齢ではありますが、哺乳瓶慣れしていらっしゃることもあり、たまたま夕方分泌が控えめな時間帯だったりすると、ミルクを飲んでしまったのではないかと思います。
ひもじい想いをさせたくないのは、全てのお母さん共通の願いでしょう。
けれども、こういう状況であれば、SOLANIN的にはミルクを第一選択というのは違和感がありますね。
特に相談者さんの赤ちゃんは、離乳食がお好きなようですから、まずは離乳食を2回食に進めるべきではないでしょうか?
いよいよひもじいのであれば、体重増加が停滞したりということが想定されます。
ですが、右肩上がりに体重増加がみられるのですから、母乳不足の心配はしなくていいのではないでしょうか?
どうしても心配ならば、昼下がり、3時のお茶の時間にお菓子を食べるのではなく、おにぎりとかふかし芋とかを補食されては如何でしょうか?
ガズ欠防止になると思いますよ。
もっと自信を持ってくださいな。

心臓病があると指摘されたことのある赤ちゃん。(若干改訂版)

小児科のドクターに伺ったところ、新生児期に発見される心臓病は0.06%(0.6%だったかも。済みません、ウロ覚えで・・・でも、とにかく、100人に1人もいないってこと。)とかって、教科書に書いてあるとか。

でも、新生児を相手にバイタルサイン測定をしていると、絶対それより多いって、いつも思うんです。
私のお仕事はメインが母乳外来であることは、読者のみなさんは良くご存じですよね?
でも、母乳外来が暇だったり、お産が立て込んで赤ちゃんの人数が多いと、新生児&お母さん係のお手伝いをするんですね。
で、新生児のバイタルサイン測定なんぞをするのですが、結構あるんです。
心雑音が聞こえるんです。
もちろん、一過性のもの、無害なものも多くあります。
けれど、「どう聞いてもこれはおかしい。」ということが、少なからずあるんです。
そういう場合はスタッフ同士で、「確かめてもらえますか。」と別の耳で聞いてもらっています。
それでも・・・の場合は毎日小児科のドクターが新生児室に来られるので、すぐに報告して、診察してもらっています。
 

怪しい時はすぐに、心電図・エコー・胸部レントゲンの3点セットの指示が出されます。
で、病名が付きます。
「心房中隔欠損症」「心室中隔欠損症」などは比較的ポピュラーに遭遇します。

小児科のドクターは言葉を選んで慎重に病状説明されますが、不安でたまらないでしょうし、ショックで大泣きされるお母さんもおられます。
病状は様々ですが、即オペの必要な赤ちゃんは搬送されますが、そうでなければ、経過観察ということになります。
 

赤ちゃんの病状が落ち着いていれば、体重増加は順調な筈なので、小児科の定期検診の合間に母乳外来で、体重増加のフォローとお母さんの相談にのっています。

もしも、このブログを読んでくださっているお母さんの中で、ご自分の赤ちゃんが心臓病で・・・という方もおられるかもしれません。
でも、しっかりおっぱいが飲めて、体重増加も順調ならば、最初の関門は越えたのだから、気をしっかり持って子育てしましょうね。

夏野菜や果物の多食を止められると乳質や分泌量は変わる。

さすがに残暑というのは、今月に入るともう無いでしょうが、「お菓子を食べるくらいなら、胡瓜を齧ったり、果物を食べている方が、乳房トラブルになりにくいでしょう?」とばかりに三度の食事やおやつタイムにも多食されるお母さんが時々いらっしゃいます。
元々の体質もあるかもしれませんが、そういう食生活が続くと乳房がね、冷え冷えになります。

そんでもって、乳質が明らかに悪くなります。
ドロドロ・ネチョネチョしたマヨ乳っぽい感じになります。
「こんなんじゃ、赤ちゃんが嫌がっても仕方ないよね。」と言いたくなるくらいです。
野菜や果物中心で、お肉やお餅やジャンクフードでなくても?
はい。
当事者のお母さんがSOLANINに嘘をついていないのであれば。

相対的に根菜類や豆類や海藻などを増やしてもらうと、乳房がほんわか温かくなってきますし、乳質もサラサラしてきます。
場合によってはドクターにお願いして、葛根湯を処方していただくこともありますが、更に好転します。
服装を改めると更に好転します。
肩凝りが酷くならないようにストレッチや旦那さんに肩揉みしてもらうと更に好転します。
そして・・・分泌も増えてくるようです。
きっとおっぱいが美味しくなって、赤ちゃんが嫌がることが少なくなるから、効果的な乳頭刺激が得られるようになるからではないかとSOLANINは睨んでいます。

2014年10月 6日 (月)

臍ヘルニア(出べそ)なんですが・・・

生まれながらの臍ヘルニアは緊急手術の対象ですから、それと今回の記事は別です。
いわゆる、出べそのことです
早いと1か月くらいで、何だかおへそが出てきます。
フラットな臍だと思っていたら、みるみるうちに出べそになる赤ちゃんがおられます。
年寄りの中には「泣かせすぎたから。」とか「それは10円玉を絆創膏で押さえればいい。」とか、色々口出しする方がいらっしゃいますので、お母さんとしては困惑するかと思われます。

そもそも、出べそになりやすい赤ちゃんがおられるのをご存じでしょうか?
決してお母さんを責める訳ではないのでその点、十分注意していただきたいのですが、切迫早産で入院されていて満期まで持たなかった場合、多いです。
実際、早産をされたお母さんはカラダの「冷え」がキツいのですね。
そうするとおなかの赤ちゃんも冷えているのです。
そうして、夜によく泣くんです。
(昼間はまぁ、大人しいのですが。)
それで、ミルクや搾乳を多めにもらっていることもありがちです。
(泣き止ませるために。)
混合栄養で体重がバンバン増えている時多いです。
夜お母さんが辛いからミルクを足すとお昼間赤ちゃんはこんこんと眠り続けます。
そういう場合は夜のミルクを止めてみましょう。
飲み過ぎても平気な赤ちゃんもいらっしゃいますが、苦しいわけですから控えましょう。
 

ただし、生後4ヶ月くらいまでは大きくなりますが(直径が500円玉×高さが4cmくらいになることも。)生後6ヶ月くらいになれば、引っ込んできますから、あまり心配しないでね。

非常に吐乳し易い赤ちゃんのおっぱいをあげるタイミングとは?

「泣いたら直ぐにおっぱいをあげる。」昔から、普遍的に言われてきたことです。
しかし、過去記事にもあるように、ギャン泣き大将のような赤ちゃんであれば、おっぱいが飲めなくなる自分が悔しくて、泣けば泣く程テンパッてしまいますから、この論理が当て嵌まらないことは、読者のみなさんもご存知の通りです。

また、ギャン泣き大将とは逆ベクトルで、「泣いたら直ぐにおっぱいをあげる。」に該当しない赤ちゃんもいらっしゃいます。
それはですね、「泣いたら直ぐにおっぱいをあげる。」と、非常に吐乳し易い赤ちゃんです。
溢乳(いつにゅう)ではないですよ。
吐乳です。
それもかなり大量のを1日に数回します。
しかも、吐かない日は無いくらい、ほぼ毎日という状況です。
と申しますのも、このような状況が続くと、大抵月齢相当の体重増加が見込めません。
遊び飲みやチャラ飲みはわりかし少なく、飲み方は真面目なのに、1回の吐乳の量が多く、赤ちゃんの体重がパーセンタイル下限ギリギリで這い上がる感じであれば、敢えて、泣いたらあやしてください。
しっかりあやした上で、パクパクが激しくなりグズグズ言い始めた段階で、おっぱいをあげてください。
恐らくそうすることで、吐乳の量や1日の回数が減少する筈です。
そうなるとおっぱいの歩留まりが良くなり、赤ちゃんの体重増加度がアップしてくる筈ですから。
変化を正しく把握するには7~10日位の間隔で、体重チェックをしてください。

2014年10月 5日 (日)

脱水状態が惹き起こすリスクとは?その2

先日は、妊娠中に脱水状態になると惹き起こされるリスクについて記事化しました。
本日は、産褥期に脱水状態になると惹き起こされるリスクについて述べたいと思います。

一般的に産後の頭痛は、睡眠不足や夜間不眠状態で赤ちゃんのお世話をした時に起こりやすいとされています。
そして、そういう場合は、大抵血圧が高くなりがちなので、「はは~ん。」と判るものです。
暫く横になって休んでいると、血圧は低下するし、頭痛も軽減します。

ところが産後に起こる頭痛はそれだけが原因ではありません。
なんと、脱水状態になると、頭痛が増悪する場合があるのです。

産後に頭痛が感じられたら、まずは念のために水分摂取を致しましょう♪
水分摂取をして脱水状態が改善すれば、頭痛が収まってくることはありますからね。
おっぱいが沢山飲めるようになってくると、おっぱいにために費やされる水分は、自然にカラダが欲しがると思います。
口腔内の粘膜まで、カラカラに干からびそうになれば、「水分摂りなさいよ!」なんて言われなくても、ガブガブ飲んでしまうなら、まずは大丈夫でしょう。

どうぞお大事になさってくださいね♪

赤ちゃんのうんちが緑色!

赤ちゃんに緑色のうんちが出ても、小児科領域では「病気ではない。」と言われます。
まぁ、確かにそれはそうなのですが。(汗)
全く心配ない時は、うんちが出てから、時間が経ってから気がついた場合は空気に触れて酸化するから、緑色にはなります。

今回の記事はそうではなく、うんちが出る瞬間を見てもその段階で既に緑色ってことです。
こういう場合、肛門周囲が赤くただれていることが多いです。
赤ちゃんのおなかから太腿にかけて、雲のような模様が浮き出ていることもあります。
これらは、赤ちゃんの消化能力をかなり超えてしまうくらい哺乳量が多いと起こる兆候です。
体重がガンガン増えている赤ちゃんに多くみられる傾向が大きいです。
もし、混合栄養の赤ちゃんで、これらの症状が思い当たる節があればミルクの補足を少し控えてみて、うんちの性状が変化するかチェックしてみてくださいね。
おっぱいだけの赤ちゃんの場合はお母さんが大豆製品の摂取を控えてあやす時間を増やしてみてください。

トータル的には充分育っていますが。(4ヶ月)

<ご相談内容>
ウチの次男は、生まれた時の体重は3304gで少し大きめだったのと、頻回直母が効を奏したのか、1ヶ月健診時(30日目)には、5210gでした。2週間健診からの体重増加度は、66.7g/日でした。受診先の小児科ドクターから、「ガンガン増えてますねぇ。(笑)今日健診に来た赤ちゃんの中で一番沢山増えて一番大きいわ。」と、言われたくらいでした。
ところが、1ヶ月健診後は、どういうわけか1日のおっぱい回数が急激に減少しました。
平均して5~6回/日です。
あまり欲しがらなくなったのです。
それでも機嫌は良いし、おしっこやうんちも出ているし、あやすとよく笑うし、頸もしっかり据わってきているし、私も乳腺炎にならず、これといった問題も無く、何も困ったことがないので様子を見ていました。
そして、先日市の保健センターで行われた4ヶ月健診(120日目)では、赤ちゃんの体重は6930gでした。
そこのドクターは、「よく育っていますね。真ん中よりは、若干大き目のようですね。」と言われましたが、釈然としません。
私はおっぱいが沢山出る筈なのに、1ヶ月健診まではグングンと育っていたのに、明らかにペースダウンし過ぎだと思います。
おっぱいが足りなくなったのでしょうか?

<SOLANINの回答>
4ヶ月で6930gだったら、客観的に見て、順調に育っていると思います。
ただ、1ヶ月健診から4ヶ月健診迄の間の体重増加度を計算したら19.1g/日なので、確かに増え方は急激に低下していますが、パーセンタイルグラフを割ったわけではないので、大きな心配は不要でしょう。
1ヶ月健診迄の体重増加度の貯金があるので、トータルでは順調に大きくなっていらっしゃいますし、乳房トラブルとも無縁とのことですから、良いと言えば良いのですが・・・
大きく育つ子は大きく育てないといけない訳ではありませんが・・・
相談者さんが釈然としない理由は、やはりそこなのではありませんか?
でもそれは、率直に申し上げて、おっぱいが足りなくなったのではなく、飲ませ方が足りなかったのですね。
いくら、ガッツリのんで、ぐっすり眠る赤ちゃんだったとしても、1ヶ月やそこいらで、直母回数が5~6回/日なんて、どう考えても少な過ぎですよ。(汗)
 

月齢が若いほど、1回に沢山飲んでも、授乳回数が少なければ、思ったほどには、赤ちゃんの体重は増えません。(1日の総量として、そこそこの量を飲んでいたとしてもです。)
過ぎてしまったことをグダグダ悔やんでも仕方が無いので、これから心機一転、スクスクと育てていくためには、こまめにおっぱいをあげてほしいですね。

2014年10月 4日 (土)

赤ちゃんの舌が白いのですが、大丈夫?

赤ちゃんの舌が白くても病気ではないので、大抵の小児科のドクターは「気にしなくてもいいですよ。」と仰います。
まぁ、それはそうなんですが・・・苔のようになっている時もあるし、お口が臭うこともありますし、病気でなくても《何か》があるのですね。
その《何か》とは?
端的に申しますと、栄養状態が良過ぎるということです。
例えば、おっぱいだけで、メッチャ赤ちゃんの体重が増えている場合。
例えば、おっぱいだけで、十分に赤ちゃんの体重が増えているのに、泣かれるのに耐え切れずミルクを補足している場合。
例えば、ミルクで育てていて、ミルクのあげ方がその赤ちゃんには多過ぎる場合。

もしくは、お母さんが大豆製品を多く摂取している場合。
離乳食で大豆製品を頻回に食べさせている場合。

「ばい菌が付いて白くなるのでは?」
という質問もありましたがその場合ですと、少し状況が違いますね。
そうそう、記憶力の良い方は過去記事の「乳頭・乳輪鵞口瘡」というのがありましたから、あれを参考にしてみてくださいね。

雨垂れ石をも穿つ。

「雨垂れ(あまだれ)石をも穿(うが)つ。」
はい。諺です。
「点滴石を穿つ」とも言います。
英語では、Constant drippinng wears away the stone.ですな。
SOLANINは高校時代に英語で諺を憶えさせられた世代なので、未だに幾つか英語の諺を憶えています。
まぁ、それが母乳育児とどのような関係があるか?と言うことについて、今からお話しますね。

SOLANINは、書籍でもブログでも直母は(3~)5分2クールを推奨していますが、それは、吸わせる刺激でおっぱいを分泌させるのに有効であることと、左右バランス良く飲んで欲しことと、産褥早期から片方を長く吸わせていると、乳頭に過剰な負担がかかり乳頭損傷が重症化し易いので、それを防ぐためでもあります。 

但し、赤ちゃんの月齢が2ヶ月以降で、ラッチオンが深く出来ていて、お母さんもアトピー性皮膚炎等で極端に皮膚が弱いということがなければ、もうちょっと長く(≒左右合わせて10分間くらい)吸いつかせてあげても、乳頭損傷をきたすリスクは低くなりますから、そのようにしてあげても良いかなと思います。
特に、新生児の頃は完母で順調に体重増加が見られたのに、2ヶ月以降で体重増加が今一つの状態にに低下して、「今後の発育のためには、1日に100(~150)ml程度のミルクの補足が必要ですよ。」と、指導されたのであれば、赤ちゃんにもうちょっと長く吸いつかせてあげることで、ミルクの補足はしなくて済む可能性が高くなるからです。

もうちょっと長く吸いつかせてあげて、果たしてどの位飲むか?ですが、これまで完母で充分足りていたのであれば、恐らく1回に10(~20)ml程度だと思われます。
でもね、1日に10回はおっぱいをあげるのであれば、毎回もうちょっと長く吸いつかせてあげるだけで、トータルすれば1日あたり100ml以上沢山飲めている可能性が芽生えるわけです。
つまり、完母で頑張りたいのに、「今後の発育のために、1日に100(~150}ml程度ののミルクの補足が必要ですよ。」と指導された方であれば、完母への復帰が期待出来るということです。
「雨垂れ石をも穿つ」という諺の意味することは、こういうことなのですよ。
もちろん、お母さんが現在の授乳方法で精一杯のコンディションであれば、負担になる(=効果が期待値よりも薄くなる)から、決して無理しないでくださいね。
そうじゃないなら、もうちょっと長く吸いつかせてあげることには意義がありますよということです。

2014年10月 3日 (金)

脱水状態が惹き起こすリスクとは?その1

妊娠中の脱水状態として、殆どの方がパッと思い浮かべるのは、恐らく妊娠悪阻(つわり)によるものかと思います。
確かに確かに。

でも、それでは妊娠悪阻が収束すれば、妊婦さんが脱水状態になることは稀で、尚且つ脱水状態が妊娠経過に対して惹き起こすリスクというのは無いのでしょうか?

無い?
いいえ、それは違うのですね。
季節的な要因もあるようですが、元々が「お茶飲み」ではない妊婦さんの場合、わりかし容易に脱水状態に陥ることがあるようです。
そして、脱水状態になると困ったことがあり、その最大の懸案事項は、おなかの張りが強くなる…つまりは、子宮収縮を増強させることが判明しています。

子宮頸管長が短縮化しているわけでもなく、勿論子宮口が開きそうになっているわけでもなく、逆子でもなく、激しい運動をしたわけでもなく、カラダが冷え切っているわけでもなく、何故おなかが張るのだろう?おかしいな、思い当たるフシがないのに・・・と思っていたら、その原因が脱水状態だった⇒脱水状態が改善したら、おなかの張りが収まったという事例があるそうです。

ガブ飲みはしなくていいですが、涼しくなったからといって油断せず、こまめに水分摂取を心がけましょうね♪

奇跡の生還!(若干改訂版)

とある年の寒い2月某日の準夜帯にいきなり「吐乳」「チアノーゼ」「SPO₂の急激な低下」「けいれん発作」をきたした生後2日目の男の赤ちゃんがいらっしゃいました。
CT撮影後の読影で、頭蓋内出血を起こしていることが判明し、NICUのある病院に緊急搬送されました。
搬送先のドクターから赤ちゃんは予断を許さない状態だというシビアなインフォームドコンセントも受けられたお母さんは泣き崩れ、私達もどう声を掛けていいものかと案じるばかりでした。

時は流れ、生後40日を迎えたその赤ちゃんは見事に回復され、NICUを退院されました。
その2日後、お父さんとお母さんと赤ちゃんの3人で、SOLANINの勤務先に、にこやかな笑顔と共にご挨拶に来られました。
元氣になられ、おっぱいもよく出て、しっかり直母できるとのこと。
迅速な対応と赤ちゃんの生命力の賜物でしょうね。
何よりでした。
ホントに良かったです。

おっぱいの湧きだすタイミングをよく見て飲ませましょう!

これまでの記事で私は「出来るだけ(3~)5分2クールで。」というように、短時間で左右を切り替える飲ませ方をお勧めしてきました。
その理由は、ラッチオンが上手にできていたとしても、仮に片方30分飲ませるようなやり方だと、射し乳の方は、湧きだす回数が少なくなることや、乳頭がふやけてしまうと、乳頭損傷を来たし易くなり、「これでは痛くて飲ませられない。」という事態に陥る危険性が高いので、それを予防するためです。
長時間で1クールよりも現実的ではないかということで、お勧めしてきました。

確かに「●分で左右を切り替えて。」という説明は、誰にでも出来ます。
時計を見ればいいのですから、お母さんたちにしても飲ませる目安として分かりやすいと言えば分かりやすいでしょうね。
でも、逆にもしも時計が無ければ、何を目安にすればいいのか分かりませんから、いつも通りに授乳出来ないということになりますね。(困)
 

また、おっぱいが吸啜刺激を受けて湧きだす時間は、およそ3~5分くらいかかると言われています。
しかし、酷い乳頭亀裂を経験されたお母さんだったりすると、同じ方を3~5分飲ませるにも、「またキズがつくのではないか?」という不安と痛みへの恐怖で、自己流に1~2分くらいで左右を切り替えて頻回授乳を励んでおられる方もいらっしゃったりします。

その気持ちが分からなくもないのですが、あまりにも短時間で左右を切り替えることは、良くないと思います。
個人差があると思いますが、飲ませ始めて1~2分で確実におっぱいが湧きだすお母さんは割り合いとして少ないからです。
なので、1~2分では、「いよいよおっぱいが湧きだすぞ~。」という段階で左右を切り替えることになり、哺乳量が酷く少なくなることだって有り得るのです。
そして、結果、頻回直母に励んでいるにも拘わらず、おっぱいの分泌は非の打ちどころがないくらい素晴らしくても、赤ちゃんはおっぱいが飲めていない⇒体重が増えていない・・・ということだってあるのです。
 

赤ちゃんの飲み方を観察しているとよく分かりますが、アムアムして、やさしくお口を動かしたり休んだりしながら、暫くしたらゴックンゴックンとおっぱいを嚥下する音が聞こえてくると思います。
そのように喉を鳴らして飲み下す時間はおよそ30秒前後ですが、ゴックンゴックンという音が聞こえなくなれば、左右を切り替えるタイミングという風に考えてもらったら、大変合理的なのですね。

もちろん赤ちゃんはおなかを満たすためだけにおっぱいを飲むわけではありませんから、お楽しみタイムや、眠りにつくためのオプションもあるでしょうし、しゃっくりを止めるために飲ませてあげる時もあるでしょう。
それはそれでいいのですが、今回申し上げているのは、いかに確実に、赤ちゃんのおなかにおっぱいを入れてあげるか?ということなのですね。
 

赤ちゃんの飲み方を観察することは大事ですよ。
その旨、ご理解いただけましたでしょうか?

2014年10月 2日 (木)

おっぱいを飲んでくれない!(疾患編1)

急に高いお熱が出て、「あ、風邪ひいたのかな」ということが、赤ちゃんにはあります。(絶対ではなく、あくまで可能性ですが・・・)
かといって、こぶたちゃんのようにブヒブヒと鼻を鳴らすのでなく、なのに、なかなか乳首を咥えてくれず、咥えてもすぐ離してしまう
おっぱいを飲んでくれない。
どんどん、おっぱいが溜まってくる。
機嫌はすこぶる悪い。

どうしちゃったのかな?(汗)
そんな時、頭(側頭部)触っていないか、チェックしてください。
喋れるお子さんなら、「頭痛い」って言うかもしれません。
びっくりして、CTとか検査してもらっても、所見ナシ。
さてこれは何でしょう
・・・おそらく、そういう場合は耳鼻咽喉科に行った方がいいかもしれません。
急性の中耳炎の可能性大です
耳の奥が痛いことを、上手く表現できなくて、お母さんが慌てることがあると、耳鼻咽喉科のドクターが仰っていました。

眠りこける新生児は育ちません。

これは確率的に非常に高頻度に起こり得ることなので述べさせていただきます。
どんなににおっぱいの出方が素晴らしくても、入院中は頻回直母に努めていても、退院後片方ちょこ飲み&ぐっすり眠るタイプの新生児は、成長に急ブレーキが掛ってしまいがちで、そのままにしておくのは危険です。
普通に考えたら、片方3分の直母でクタクタになり、(おっぱいを飲ませた後の乳房のスッキリ感が得られず)その後ぐっすり眠る新生児は、碌におっぱいを飲んでいないであろうことくらい、分かると思うのですが・・・(汗)

もちろん、片方3分であっても、乳房がフニャフニャになるくらい勢いよくゴクゴク飲んでくれるのであれば違うかもしれません。
しかし、そういう新生児であれば、3時間以上眠りこけることは滅多に無く、自分から起きるし、ハフハフしておっぱいを欲しがると思われます。
 

先日、2週間健診を受診されたKくんも、ヤバかったです。
生まれた時の体重は3300gもありました。
生理的体重減少は2日目で7.4%と大過なく、生後5日目には3276gまで回復され、完母で退院されました。
1日の平均授乳回数は1回1~2クールで11回でした。
(ちなみにKくんのお母さんは以前もSOLANINの勤務先でご出産され、1人目さんはもちろん完母でした。)
ここまでは問題無し。
ところが、生後13日目に2週間健診のため来院されたところ、体重は3312gしかありませんでした。
退院時から4.5g/日しか増加していません。
ハッキリ言うまでもなく、新生児で体重増加度が4.5g/日は論外です。

退院されてからは1日の授乳回数が9~10回/日に減り、しかも殆どが片方3分でクタクタになり、眠ってしまうとのことでした。
過去記事にも書いたかと思いますが、私の見る限り1クールで必要な哺乳量がほぼ毎回確保される新生児はせいぜい30%くらいです。
ですので、出来るだけ1回に2クールはしてくださいね~と申し上げているのですね。
Kくんは退院時から4.5g/日増加でしたが、こんな哺乳のし方では、退院時から体重減少しても不思議ではないくらいです。
 

Kくんの直母1回量は片方1回で26gでした。
いつも通り(?)クタクタになって眠り始めました。
そこから起こすのを手伝って、必死に促したら、反対側1回で36g、元の側に戻って追加で14g、トータル1クール半で76gも哺乳してくれました。
Kくんのお母さんは「久しぶりに乳房がスッキリしました。」と仰っていました。
そりゃあそうでしょう!2週間健診で76gも哺乳出来たら大変ご立派です。

しかし、困ったことに、里帰り先のご実家のおじいちゃんやおばあちゃんは、どうしても「寝る子は育つ。」教の信者さんが多いようです。
Kくんのおじいちゃんやおばあちゃんは、Kくんのお姉ちゃんのお世話に手がかかることもあったためか、「寝てるのに、起こしてまでおっぱいをあげる必要はないのでは?」と仰ることが多く、Kくんのお母さんも直ぐにクタクタになるKくんを起こすのに時間がかかるため、「まぁ、いいか。」と思ってしまったとのことでした。
 

そうそう、「寝る子は育つ」教の信者さんは、「寝てるのに起こしたら可哀想。」「おなかが空いたら勝手に起きるから、その時に飲ませたらええのや。」という“忠告”を繰り返して仰るようです。
それって、少なくとも新生児には何の根拠もないのにね。

確かにクタクタで直ぐに眠りこける新生児を起こすよりも、そのまま寝かせておいた方がラクチンだから(?)大抵のお母さんは親御さんのご意見を尊重されるのでしょうね。
でも、その結果がこれではねぇ・・・(泣)
 

幸いKくんのおじいちゃんやおばあちゃんは違いましたが、2週間健診で新生児の体重が増えていない場合、母乳育児が分かっておられない&冷静な判断が出来ない系のおじいちゃんやおばあちゃんであれば、「おっぱいが足りないんだから、赤ちゃんの体重が増えない!だからミルクを足しなさい!」と、お母さんにさらなる“忠告”されると思われます。
もしも、その“忠告”を真に受けて、お母さんがホイホイと我が子にミルクの補足をしたらどうなりますか?
私はKくんのお母さんには、「おっぱいの分泌には何の問題も無いのだから、体重が停滞していてもミルクの補足は不要ですよ。なのでせめて1回1クールはしっかりと飲ませてあげて、頻回直母で頑張りましょう!1週間後に再診ですよ。」とフォローしましたが、もしもそういうフォローがされなければその後はどうなると思いますか?
当ブログの母乳育児アドバイザーさんだったら・・・予測できますよね。

おじいちゃんやおばあちゃんの仰る“忠告”の全てがダメだとは言いません。
けれども、母乳育児が分かっておられない&冷静な判断が出来ない系の方々の“忠告”を鵜呑みにするくらい危険なことはありませんからね。
 

くれぐれも、母乳育児をされるお母さんは、何が正しいのか?という判断力を養ってくださいね。

2014年10月 1日 (水)

産後2ヶ月以上、住民票のある自宅に戻らないお母さんへ。

先日、㌧でもな定期接種未接種理由について記事化させていただいたSOLANINです。
それとは少し話がズレますが、初産婦さんですと、記事タイトルのような事情がある場合、赤ちゃんの予防接種をどうするかという問題が発生します。
経産婦さんですと、上の子さんの幼稚園や習い事などの関係で、そう長くはご実家に逗留することは難しいでしょうから、その心配は無いかと思いますが。

産後2ヶ月以上里帰り状態(≒父子分離状態)というのは、レアケースなのでしょうが、旦那さんが海外赴任中で合流が困難だったり、月単位の長期出張や単身赴任などのため自宅に戻ったところで母子家庭状態になることが予測されると、自宅に戻るメリットが見当たらない場合などでしょうか。

里帰り先でお世話になれるなら(受け入れ態勢が整っているのなら)ご厚意に甘えちゃってもいいのでしょうが、すっ飛ばしちゃいけないのが赤ちゃんの予防接種(定期接種)ですな。
里帰り先⇔自宅が隣町くらいなら、どうってことはないのでしょうが、他の都道府県であれば大変です。
SOLANINが知っている方も、自宅が青森、里帰り先がSOLANINの住むまちの近く、旦那さんの単身赴任先が神奈川、旦那さんのご実家が大分というパターンがありましたっけ。

もしも、そういう場合になったらどうすればいいのか?
幾つかアイデアがあるので、聞いてください。
①意地でも予防接種の度に自宅に戻る。
(これは母子の体力的消耗と時間と旅費を考えるとお勧めできませんが、そうされた方と過去に遭遇したことがあります。)
②母子の住民票を里帰り先に一時的に移動させる。
(これは旦那さんと相談して、桶であれば直ぐにできることです。しかし、何故かこの案はNO!の旦那さんが多いのよね。)
③事前に住民票のある保健センターに相談・手続きする。
(区域外での定期接種については、従来は一旦自費でお支払いして、領収書を添えて還付請求をするというパターンが主流だったですね。 一般的に還付請求の際は、市区町村で定められた上限金額を超える分が発生した場合は自己負担になります。)
(でも、昨今は所定の申請書=予防接種実施依頼書を提出すれば、区域外でも公費負担で接種していただける市区町村が増えてきています。但しこの記事を書いた時点では全国共通の制度ではありません。つまり、申請書を受理されない制度の市区町村もあるようなので事前確認が必要ですが。)

いづれを選択するにせよ、ひと手間掛かりますが、大切な赤ちゃんのためです。
個人的には、③が妥当かなと思うのですが、厭わずに、チャッチャと手続しちゃいましょうね!
くれぐれも、接種が勧奨されている定期接種の未接種だけは避けてくださいね。

こぶたちゃんに気をつけて!

お母さんが風邪をひくと、赤ちゃんにも感染ることがあります。
赤ちゃんが風邪をひいて心配しないお母さんはいません。
でもお熱もなく、機嫌も悪くなく、鼻風邪の症状に留まっていたら、「これくらいなら、大したことないかな」と、思いがちです。

ところが、そうでもないんですね
鼻風邪ということは、おっぱいを飲む時、ブヒブヒとこぶたちゃんのように鼻を鳴らしておっぱいを飲んでいることを意味します。
本来、赤ちゃんはおっぱい(=液体)を飲む時、呼吸しながら飲むというまことに器用なことをしているのですな
(大人は出来ないと思いますよ)
冷静に考えれば、鼻も口も塞がったら、苦しくてたまりません
例えば、いつも2クール飲んでいる赤ちゃんでも、片方ちょこ飲みになったりします。
 

鼻風邪といえど、酷くなると、SPO₂が低下したり、呼吸の度に「鼻提灯」になったりします。そうなると、入院しなくちゃならないことだってあるんです。

赤ちゃんの飲み方がちょこ飲みになるので、小分けしないと必要な哺乳量が得られないおそれもあります
また、お母さんの乳房もおっぱいが溜まり過ぎるので、うつ乳をきたしやすく、トラブルのぬかるみに足を突っ込むことになります
 

私は赤ちゃんの鼻風邪って要注意だと考えます。
決して軽くみてはいけないですね。

寝込みを襲う授乳スタイルについて。

大抵の方は赤ちゃんが眠っていたら、寝かせてあげなさいと言われます。
「起こしてまであげる必要はない。」とか、「起こされて可哀想。」とか。
でも、これを満腹中枢が未形成な時期の赤ちゃん(特に新生児)にやらかしたら、十中八九は体重増加不良に陥り、「おっぱい出てないんぢゃないですか?ミルク補足しましょう。」という結果に突き進みます。
「起こすの反対!」と言った人達は、赤ちゃんが体重増加不良に陥っても何の責任を取ってくれません。
寝る子は育たない・・・それが現実です。

また、月齢が進んでキョロちゃんになってしまった場合、眠たくなって今から長く眠る前ですよ~という時や、うつらうつらと寝惚けている時が真面目に飲んでくれる最大のチャンスです。
夜中に起きるのは辛いでしょうが、母子同室の病産院で過ごした方なら記憶にあると思いますが、2日目・3日目の深夜帯は殆ど寝かせてもらえなかったでしょう?
あの日の苦労を思えば、1~2回起きて飲ませるくらい、比較にならないくらいマシな筈です。
しかも、その頑張りで赤ちゃんの体重増加度は確実にアップしますからね。
結果が改善すれば、充分に報われるのではないでしょうか?
 

世間一般では寝込みを襲う授乳って何だかなぁって思われがちでしょうが、母乳育児のスタイルは十人十色なんです。
だから、私は他人さんが何と言おうが、そのお母さんと赤ちゃんに適しているのであれば、それで善しだと思います。
ごちゃいことを言われても、凹む必要なんか無いし、気にしたら負けだと思います。

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