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2014年10月28日 (火)

乳糖不耐症の治療要否の考え方。

これまで何本かの記事を書いてきたので、以前からの読者さんできちんと過去記事をお読みの方であれば、乳糖不耐症という名前の病気についてはご存知かと思います。
乳糖不耐症は生まれて間もない頃に発症?発覚!することもありますが、月齢が進んでから風邪を引いた後などに二次的に発症することもあります。

但し誤解しないでいただきたいのは、検査により乳糖不耐症と診断されても、治療が必要な赤ちゃんとそうではない赤ちゃんがおられるということです。

乳糖不耐症の赤ちゃんは、一般的に体重増加不良になり易いのは、過去記事にも書いている通りです。
というか、量的にしっかり哺乳していて、うんちが緩いという症状以外に、これという病気が考えられないと小児科ドクターに言われたのに、何故か体重が増えない赤ちゃんの場合、検査して調べてもらったらこれだった!ということがあるのですね。
この場合はもちろん小児科ドクターは治療を開始されるであろうと思われます。

しかし、そうではない場合、つまり、「うんちが緩いから念のために検査しておこうか~?」と、小児科ドクターから検査を勧められ、結果、乳糖不耐症だと発覚しても、赤ちゃんが元気で、体重増加の具合をしばらく経過観察したけれど、月齢相当で問題ない…という場合もあるのですね。
その場合、治療を開始されるのか?と言えばそれは無い!ということなのですね。

小児科ドクターが目の前の乳糖不耐症の赤ちゃんに治療が必要か否かを判断される基準はそこなんですね。
ですので、赤ちゃんの乳糖不耐症発覚=治療開始ではないので、そこのトコロをご理解くださいね。

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☆体重増加不良に関係する病気」カテゴリの記事

コメント

記事をアップされてから時間が空いてのコメント失礼します。
生後3ヶ月の娘を完母で育てています。
こちらのブログには本当にお世話になっております。
これまで安定して30g/日以上増えていた体重がここ2週間ほどなかなか増えず、2週間での増加量が16g/日と、これまでの半分まで落ちました。授乳回数や哺乳量などはこれまでと同じです。最近便の回数も多く、下痢気味なこともあり、乳糖不耐症かもしれないと思い、近所の小児科を受診しました。
母乳育児の知識のない医師だったようで、
○哺乳回数が多い(9〜10回と伝えました)から1回哺乳量が少ない。(1回哺乳量はたまに測ってだいたい100g強です。)哺乳回数を1日5回位にして、1回に200gくらい飲ませなさい。
○便の回数が多いから体重が増えないなんて聞いたことがない。
○(吐乳の回数も増えたことを伝えると)哺乳回数が多いから吐く。
と、何ともめちゃくちゃなことを言われ、ここ2週間での増加量の変化について伝えても、
1ヶ月検診からの増加量でみれば問題ない。これまでの増加量だと太り過ぎになるから、赤ちゃんが自分でセーブしてる。と。(平均より上ではありますが、成長曲線内で推移しています。)
こちらの訴えを全くとりあってくれず、下痢も哺乳回数を減らして腸を休めれば治る。赤ちゃんの泣いてるサインを読み間違って母乳をあげすぎ。と言われました。
こちらで、とんでもな保健指導の話は聞いていましたが、まさか自分がそれを言われるとは、とびっくりしたと同時にあきれて腹が立ちました。
本当に、母乳育児をしっかり理解した小児科医が増えてほしいものです。
あまりに腹が立ち、どうしても聞いて欲しかったので、思わずコメントしてしまいました。
娘の様子を見つつ、他の病院を探してみます。
寒くなってきましたし、お忙しいと思いますが、体調を崩されないようご自愛ください。長文失礼しました。

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