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2014年10月13日 (月)

乳糖不耐症って聞いたことがありますか?

数日前、生後4ヶ月の赤ちゃんとお母さんがSOLANINの勤務先の母乳外来を再受診されました。
入院中に直母確立し、生下時3600g→2週間時3750g→1ヶ月時4400gと、順調に体重増加していました。

ところが、112日目5470gなんですね。
変なので問診すると、1日の直母回数が5~6回と少なく、夜間は10時間以上ノンストップで熟睡し、昼寝も2回で4時間近くあるとか。
元々舌小帯短縮があり、出生当初は巻きつけが不器用でしたが、お母さんの乳汁分泌の立ち上がりが良かったのと、横抱きから立て抱きに変更していたので、入院中に哺乳動作のハンデは克服できていました。

2ヶ月の末頃から、ずっと指しゃぶりしている赤ちゃんだったので、兎に角、授乳回数を8回に増やし、ポジショニングは横抱きからフットボール抱きに変更してもらうよう助言しました。
なのに、118日目の再診時5498gと停滞していたのです。
もちろん心臓疾患はありません。
直母は100gは哺乳できるくらいたくさんでています。
哺乳時は気が散ることもなく、集中して飲めます。
機嫌は良く、頸も据わり、寝返りも出来ます。
あやすと良く笑うし、アーとかウックンとかおしゃべりもできます。
乳房トラブルもありません。
おしっこは1日6回、うんちは2回から4回出ています。
一見何の問題もなさそうです。
でも体重が停滞したまま。

この児は第2子で、上の子も全く同じ経過だったそうです。
(上の子は他院で出産されたので詳しくは存じませんが)
そこで、小児科外来に連絡し診察後『便クリニテスト』をしてもらったところ、
なんと結果は《4+》だったのです。

診断名:乳糖不耐症です。
速攻『ミルラクト』の処方がなされました。
あと数日で市の4ヶ月児健診とのこと。
体重増加不良の理由はおっぱいが足りないのではなく、おっぱいの中の糖分である乳糖が分解吸収されなくなっていたのです。
これって別に希少な疾患ではなく、ちょこちょこあるんですよ。
もしも離乳食が開始する頃になってもあまり軽快していなければ、離乳食のメニューを検討しなくては・・・と思っています。

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