感染性胃腸炎のウイルスの唾液からの感染力について。
感染性胃腸炎と言えば、パッと思い浮かぶのが、「ノロ」「ロタ」「アデノ」等ですね。
で、万一、母乳育児中のお子さんがそのような病気に罹られたとして、乳頭や乳輪に付着した唾液から(唾液が乾燥⇒飛散⇒お母さんが吸入⇒)感染ということは、あるのでしょうか?
実際のトコロはどうなのか?と。
感染性胃腸炎は、その患者さんの糞便や吐瀉物(としゃぶつ)が感染源となりますから、取り扱いは過去記事を参照され、感染拡大の防御に努めていただきたいと思います。
吐瀉物ににウイルスが存在する理由についてですが、それは、胃からではなく腸から嘔吐するからなのです。つまり、唾液にウイルスが混じっていることがあるとしたら、嘔吐が続いている間と考えて差支えないと思います。
嘔吐が収まれば、唾液にウイルスは存在しないというわけです。
したがって、乳頭や乳輪の授乳後のケアをどうするか?ということになりますが、感染性胃腸炎のウイルスに効果的な消毒薬は次亜塩素酸ナトリウム(=塩素系ハイタ―®やミルトン®、ピューラックス®等)ですね。
でも、これらの消毒薬は、肌には塗布するようなものではないですね。
規定濃度に希釈して、1時間以上浸漬することで、効果を発揮するものですよね。
ううむ。
どうなんでしょうか?
我が子の唾液に対し、そこまでしなくてはいけないのでしょうか?
念のため感染対策専門の認定看護師さんに聞きましたらば、「そこまではしなくていいので、それよりも吐物やおむつの後始末や手洗いを念入りにした方が、感染対策上効果的です。」とのことでした。
・・・はい、分かりました。(笑)
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