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2014年10月24日 (金)

おっぱいの分泌低下による体重増加度の減少の原因2。

頻回直母をしているのにおっぱいの分泌が低下することがあるとしたら、そもそものおっぱいの飲み方に不都合があってそれに気がつかないか、気がついても何となく放置してしまった場合です。

新生児のうちはおっぱいを吸い始めてすぐににウトウトしてしまいがちです。
それは主に体力的な理由です。(直母はけっこう疲れるのですね。)
普通におっぱいの分泌があるお母さんの場合、ウトウトして体力の回復を図りつつ、しばらくしたら次のおっぱいが湧き出すのでタイミングを見計らいゴクンゴクンと飲み干すだけでいいから赤ちゃんにしてみたら不都合はないのですね。
普通以上におっぱいの分泌が良好なお母さんの場合、授乳間隔が2時間も空けば乳房にかなりおっぱいが溜まり、これまた短い時間でゴクンゴクンと飲み干すだけで事足ります。
 

ところが1か月も過ぎるころにはそれなりに体重は増加し、赤ちゃんのスタミナも豊富になってきます。
すると、ウトウトしなくてもおっぱいが飲めるようになります。
それどころか次のおっぱいが湧き出すのが待ちきれなくなります。
乳首を噛んだり引っ張ったり怒ったりするのは、スタミナ故にイラチ(=イライラしやすいせっかちな気質を表す京阪地方の方言)になるのですね。

正しい吸啜をしないままに育ってしまうと効果的な吸啜刺激が乳頭に受けにくいのである日を境におっぱいの分泌がドンドン低下してきます。
二次的な乳汁分泌低下を来しているのですね。
乳房が緊満するまでおっぱいを溜め込み授乳回数が少ないと、さらにおっぱいの分泌が低下します。
昨今は効果的な吸啜をしなくてもとにかくおっぱいが飲めて体重が増えればそれでいいという風潮があります。
するとこうなるんです。
どうにもならない場合はプリンぺランを内服したり、一時的にミルクの補足をせざるを得ないこともあります。
でも数週間の吸啜トレーニングにより、効果的な吸啜ができるようになられると、おっぱいの分泌は再び増加してきます。
ミルクもドンドン減らせます。

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