« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月の記事

2014年11月30日 (日)

肺炎?入院?断乳の危機?

<ご相談内容>
熱が下がらない為先程再度受診しましたところ…肺炎になっていました。
両肺二カ所肺炎になっているようでもしかしたら入院かも…との事。
入院でなくとも強い抗生剤を服用・点滴するので断乳してくださいと言われてしまってあまりのショックに貧血で倒れてしまいました。

息子は混合から完母になり、ミルクは受け付けません。
blogを読ませて頂き、ほとんどの薬が大丈夫と書かれていたので『母乳を続けたい・大丈夫なのでは?』と伝えたのですが答えはNG。
このあと検査の為大きな病院へ行くのですが悔しくてなりません。

<SOLANINの回答>
重症の肺炎で入院しなくてはならないにしても、強い抗生剤を服用・点滴しなければならないにしても、断乳なんて冗談ぢゃないです。
肺炎を治療するのに抗がん剤を使うわけぢゃあるまいし・・・ねぇ?
抗生剤を使うのはスタンダードな治療ですからねぇ。
いくら考えても、断乳の必要性が分かりませんね。
肺炎治療で断乳だなんて・・・無茶苦茶だわ。
受診先を間違えてしまったかな?

ここまでお返事を書いて、念のためブログ訪問をしましたところ、大きな病院で検査をされ、肺炎は誤診で、抗生剤投与されても母乳育児は継続できるとドクターから説明があったとのこと。
緊迫した様子ははるくんママさんの記事に訪問して、体感してください。
とても他人事では済まされない、母乳育児中のお母さん必見の記事だと思います。
記事のURLをこの下に貼りますね。

↓         ↓         ↓

 http://ameblo.jp/sana0926/entry-10643213713.html 

世間には色々な方がいらっしゃいますが、ドクターにも色々な方がいらっしゃいます。
ドクターといえどご専門は様々ですし、母乳育児に理解のある方ばかりではないのが現実です。
母乳育児には全く興味が無くて、母乳もミルクも変わりゃあしないだろう?くらいのスタンスの方も少なくないです。
産婦人科・小児科以外ののドクターであってもご自身が母乳育児を実践されたか、奥さんが母乳育児を実践され、且つ旦那さんに強力にレクチャーされでもしない限り、治療開始=断乳宣告の図式が罷り通ってることは否定できません。

受診先により母乳育児継続の可否の判断が180度変わる・・・恐ろしいことです。
今回は誤診という事件も有ったようですし。
お母さんが病気になった時の病産院選びも重要だと痛感しました。
読者のみなさんも気をつけてくださいね。

2014年11月29日 (土)

週刊ポストの連載記事について、その2。

週刊ポストのキャンペーン記事に関して、前回はカンガルーケアについて述べました。
今回は、完全母乳についてSOLANINなりの意見を述べさせていただきます。
記事では冒頭、東京都内のある総合病院で起きた男児の容体急変に関するものです。
帝王切開のお母さんが母子同室を希望されても、術当日や翌日は、まだおしっこの管や点滴に繋がれている状態ですから、赤ちゃんのおむつ交換や抱っこしてあやすといったお世話をしたくても傷の痛みで起き上がることが難しい方もいらっしゃいます。
病産院によっては、硬膜外麻酔のチューブをいれているので、傷の痛み対策は大丈夫な場合もありますが。
3時間毎の定時授乳(?)というか病室に連れて行って授乳するやり方は、1日の授乳回数が8回程度に留まるので、正直言って頻回授乳ではないですね。
そんな授乳ペースで血糖の安定というのがそもそもかなり厳しいし、無理筋に近いと思います。
行き過ぎた完全母乳主義は確かに危険でしょうね。

‟お母さんの希望を聞いて、助産師がカルテに「完全母乳」と書き込んだ。”とありますが、完全母乳って、希望するからさせる&しないからさせない的なトリアージ方式でふるい分けをするものではないでしょう?
希望は尊重したくても、そもそも帝王切開で生まれた児や早産児や低出生体重児などの小児科入院の新生児は、そうでない健常新生児と比較して、低血糖のリスクが高いので、小児科医師の指示(この場合、血糖測定や5%ブドウ糖液或いは白湯、人工乳の補足)が出るのではないでしょうか?
このあたりは病産院によって違うのかなぁ?と感じました。
低血糖状態が続くと、呼吸抑制になるリスクはありますから、慎重な対応が求められますね。
入院中に完全母乳でいけるかどうかは、あくまで結果です。
希望だからとか、病産院側の目標だからと固執するから変なことになるのではないかなぁ?

闘病せねばならなくなった赤ちゃんは本当にお気の毒ですし、親御さんのお気持ちを想うとやりきれないですが、記事では一方的に親御さんのコメントを記載するばかりで、それが本当に完全母乳主義のせいでそうなったのかを検証しきれていないですし、(もしか訴訟とかになっていたら困難であることは推察されるものの)当該病産院のコメントは皆無ですし、母乳育児に賛成と言いつつ実質的に反対している(?)医療者のコメントで親御さんのコメントを補強しているので、非常にセンセーショナルな印象を受けます。
要は入院中の完全母乳=危険と言いたいのでしょうが、それこそ十把一括りに断罪しているだけですね。
そもそも、ひとりひとりのお母さんと赤ちゃんに向き合い、じっくりとみさせていただいていれば、このようなことになる前にそれ相応の対応が取れたことでしょう。もうちょっとこう、冷静にならないと記事の信憑性が高まらないように思えます。

産後の抜け毛。(産後2カ月半)

<ご相談内容>
早速ですが、質問させてください。
2ヶ月半の娘がおり完母で育てていますが、最近になり一段と抜け毛が増え、毎日ビクついています。
産後から抜け毛はあったのですが、量がどんどん増え、束ねてる髪の量が明らかに減ったのを感じています。
一人目の時もこの時期の抜け毛はありましたが当時よりひどいです。
また、一人目の時に美容師さんに言われたのは、普通産後抜けるのは前髪あたりだけど、私は頭頂部が減ってるようで、今回も主人から「ちょっとつむじ周辺が…」と言われかなり落ち込んでいます。
色々調べてみたら、授乳中はホルモンバランスの影響でやむを得ないとか、栄養が母乳でとられているからとか、授乳と関連つけて書かれていたり、授乳との関連はなく、妊娠中はホルモンの影響で抜けにくくなり、それが産後一気に抜けるとか、育児のストレスが影響しているなどと色々書かれています。
一人目は授乳量が減ってくる7~8ヶ月頃には抜け毛も減った記憶があるので、母乳と抜け毛は関係あるのかなと思ってますが、完母だけど抜け毛はほとんどないと言っている友人もおり、謎ばかりです。
ホルモンバランスなら仕方ないと思うしかないのでしょうが、栄養面やストレスだったら改善出来るはずと試行錯誤しています。
お時間があるときで結構ですのでよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
抜け毛の原因は人それぞれのようですが、個人的にはホルモン説を取っています。
もちろん、ストレスもあると思いますが、妊娠中切迫早産で絶対安静で、WCもベッド上排泄・入浴禁止・食事制限あり・面会制限あり…なんて方も居られますが、そんな妊婦さんで抜け毛バサバサという方にはまだお目に掛かったことがないからです。
 

それと妊婦さんの頃、冷たいものを食べ続けたり、クーラーガンガンの職場で働いてたり、露出の多い服装だったり、果物や果菜ばかり食べたりしていた方は酷くなり易いと言われています。
つまり、冷え説ですな。
尚、授乳中でも育毛剤は使用されても大丈夫です。

2014年11月28日 (金)

授乳中にヘルペスになったら?

<読者さんからのメッセージ>
質問ではなく、感謝の気持ちをお伝えしたてメッセージさせていただきます。
2840gの男の子を出産しました。

1ヶ月健診まではなかなか体重が増えず、毎日泣きながら授乳をしていました。
でも、このブログに出会って記事を全部読んでから、母乳も軌道にのって、小さめ君ではありますが、いま4ヶ月で6500gと成長曲線にそって増えてくれています。

先日行ったO式のマッサージでも「よく出ているし、おいしいおっぱいですね。」と褒められました。
ところが先週発熱の後に、持病のヘルペスが顔にできてしまいました。
近くの産婦人科医がやっている皮膚科を受診したら「バルトレックス®
を出すから2週間ミルクにしなさい。」とさらっと言われました。
しかし、過去ログで「大丈夫。」と書いてあったので、遠方の出産した病院にも確認をとったところ「大丈夫。」ということでなんとか母乳育児を続けることができました。
授乳時に完全に患部に蓋をして、消毒をして、息子に触るのも授乳時だけと家族に助けられながらの日々でした。
一年で職場復帰で、自由に母乳を与えられる時期に限りがあるため、おっぱい星人の息子との時間を大切にしたく、このブログに助けられています。
本当にありがとうございます。
これから離乳食も始まります。
楽しみながら、こちらのブログで勉強させていただきます。

<SOLANINのお返事>
ヘルペス、痛かったでしょう?
しかもお顔にできては頬擦りも出来ないし、それよりなにより、お坊ちゃんに感染ったらどうしよう?おっぱいは続けられるのか?と心配が山積みだったかとお察しします。
そんな中、お近くの産婦人科を受診されたのは、決して間違いではなかったのですが、残念なことにおっぱいとお薬に関してあまりお詳しくないドクターだったようで授乳可能な『バルトレックス®』を2週間授乳禁止と指導されてしまったのですね。(汗)
 

この読者さんの賢明なトコロは、「あれ?ホントの授乳禁止だったかしら?何だかおかしいぞ。」とアンテナを立てて、過去記事を検索してくださったこと。
そして、念のためにとご出産された病院(恐らく母乳育児推進病院ではないかと推察します。)に確認を入れられたこと。

そうすることで、ご家族の協力を得ながら、治療しつつおっぱいを続けて行けました。
この読者さんの対応は授乳中に病気になり、服薬が必要になった場合の理想的な対処法と言えます。
素晴らしい対応に拍手です。

2014年11月27日 (木)

週刊ポストの連載記事について、その1。

週刊ポストという雑誌の11月7日号から4号連続(でしたっけ?)でキャンペーン(主に福岡県の産婦人科ドクターの久保田史郎氏に取材された)記事が掲載されています。
当ブログの読者のみなさんが普段読まれることは少ないでしょうが、赤ちゃんのおじいちゃんやお父さんは主な購読層に該当するので、この記事を読まれると多くの懸念を抱かれることが想定されますので、遅くなりましたがSOLANINなりの意見を述べさせていただきます。

まず、早期皮膚接触(STSいわゆる出生直後のカンガルーケア)について安全面での問題意識を持つことは決して悪いことではありませんが、イコール危険であると断罪するような論調は、客観性に欠けるのではないでしょうか?
もちろん、早期皮膚接触を十把一絡げで実施するのは論外だと思います。
(現在訴訟になっている各事案に関しましては、SOLANINはマスコミ報道以上の情報を持ち合わせていないし、当事者でもないのでコメントすることは差し控えさせていただきます。)
早期皮膚接触を希望されても、適用できない母子はいらっしゃいます。
なので、「出生時のセレモニー的イベントだからやる!」というのは違います。
「マタニティ・ジャンルに於ける流行だからやる!」というのも違います。
「バースプランに書いてあったから何が何でもさせてあげる!」というのも違います。
「病産院のセールスポイントだからさせてあげる!」というのも違います。

当ブログの過去記事にもありますように、出生直後の母子は、正常に経過していてもいつ異常に転じてしまうか分かりません。
出生直後一番危険なのは、早期皮膚接触を実施することではなく、母子を二人ぼっちにして見守り(観察)ができないため異常の早期発見が遅れることです。
記事を読んでいると、久保田史郎氏のやり方がベストであるという風に誘導されますが、それこそ十把一絡げに出生直後から2時間(でしたっけ?)赤ちゃんを保育器に収容するというやり方は如何なものかと存じます。
生まれたての赤ちゃんの体温低下を防止するために分娩室を暖かくしたり、インファントウォーマーで温めたタオルで拭いたりくるんだりして不必要な露出を避け、お母さんに抱いてもらっていれば、少なくとも健常新生児の場合、低体温になることはまず無いでしょう。

お母さんから赤ちゃんを引き離して保育器に収容するということは、モニター管理して見守り(観察)を続けるということを意味していますが、他科に比較して夜間の入院や昼間でも緊急手術がありがちな産婦人科領域で、仮にですが例えば業務繁忙のため見守り(観察)したくても出来ない状況だったとしたら、それは安全とは言えないですよね?

記事からは、保育器収容=安全VS早期皮膚接触=危険という、いかにも(!)な図が透けて見えましたが、そんな単純なものではない筈です。

腱鞘炎と母乳育児。

授乳中のお母さんで、手首を捻じって抱っこする癖がある方、あるいは私のように手を酷使する職業の方は腱鞘炎になることがあります。
整形外科受診すると、塗り薬を処方してもらうことになるかと思います。
ドクターによってはご多分にもれず、「おっぱいは止めてね。」と指導されるかと思います。

でも、断乳なんてしなくていいですからね。
「え~、でも、『インテバンクリーム®』でも大丈夫なの?」と、以前、某病院の看護師さんに尋ねられたことがあります。
いわゆるインドメタシンは妊婦さんは使用禁止ですし、キツいお薬であるというイメージが強いのですが、授乳中のお母さんが内服してもおっぱいに移行しにくいタイプのお薬だということが判明しているのですね。
まして、塗り薬でしょ?
過去記事にも書きましたが、塗り薬・・・は、外用薬の一種ですね。
(外用薬とは、塗り薬だけではなく、点眼薬や点鼻薬や貼り薬等を含みます。)
外用薬は内服薬よりも血液中への移行が少ないコトは、みなさん憶えていますよね?
『インテバンクリーム®』を塗った部分を赤ちゃんが四六時中ペロペロ舐めているわけではないでしょうし。
母乳育児中だからといって、腱鞘炎の痛みを我慢して、必死に耐える必要性は無いのですよ。
腱鞘炎も軽度のうちなら、塗り薬を使用して、ポジショニングを変更したり抱き方を変えることで、炎症による痛みはラクになることもあります。

2014年11月26日 (水)

お母さんの便秘。

妊娠・出産から体質が変わる方もおられます。
特に産後便秘になる母乳育児中のお母さんは稀ではありません。
なぜかというと、ゆっくりWCに座って(しゃがんで?)いることが難しいからです。
赤ちゃんのお世話は忙しいですからね。
授乳回数も多いし・・・

それと、完母のお母さんは最大で1リットル[双子ちゃんのお母さんはその2倍?)くらい/日のおっぱいを分泌しておられます。
しかも、おっぱいの成分で水分は88%もありますから、1リットルのおっぱいのうち、0.88リットルが水分としてお母さんのカラダから毎日抜けていくわけです。
もちろん、食品にも水分は含まれますが、ご飯やリンゴで水分の計算するのって、事実上不可能ですね?(そんな煩雑な計算はやってられないですよね?)
 

では、どうすればいいのか?
私はコップや汁椀で大まかなカウントをすることをお勧めします。
お母さん自身のカラダに必要な水分も考えて、コップや汁椀での計量できる形で1.5リットル/日は摂られた方が良いとお話ししています。(これは産後になり易い膀胱炎の予防でもあります。ある程度水分を摂らないとおしっこに行く回数が、産後はがくんと減りますからね。)
(あと、食物繊維を含むものを摂取することは言うまでもありませんね。)

そのうえで、やはり、便秘であるならば、下剤の登場です。
「☆おっぱいとお薬」にもあるように、『マグミット®』『ラキソべロン®』は授乳中でもOKですね。
下剤を使用しないと、便が硬くなったり、いきみ過ぎて痔になることもあります。
市販の『ボラギノール®』は使用OKですが、下剤で排便コントロールをした方が苦痛が少ないのではないでしょうか?
便秘はおっぱいにも良くないですから、早めの対応が望まれますね。

2014年11月25日 (火)

飲むなって言ってるんじゃないのよ、でももう1歳半だからね。

<ご相談内容>
SOLANINさん、はじめまして。こどもが新生児の時、ほんとにちょこちょこおっぱいを飲むので足りないのかな?と心配でしたが、SOLANINさんのブログで励まされながら完母で育て、今では娘はおっぱい星人、身長は発育曲線ギリギリですが、体重は真ん中の1歳半です。
今日の1歳半健診での話を聞いてください。
1歳半健診で、娘はつみきつみ、物の名前をクリアし、小児科では「上手に子育てしてるね。おっぱい飲んでるんだ。いいことだよ。2歳までは気にしないであげていいよ。」
歯科検診では「よくみがけています。虫歯はないです。」と言ってもらって一安心。あとはフッ素ぬってもらって終わりだー☆と思っていたのですが・・・
フッ素を塗ってくれる歯科衛生士さんに、座るやいなや、「おっぱいなんのために飲んでいるの?」と言われ、え?と思いましたが、『触れ合いのためです。ほしがるし、私もまだあげていたいんです』とこたえました。
すると、「飲む口と食べる口はちがうんだよ。少しずつ減らしていって」・・・食事と虫歯の心配?と思い、『食事はよく食べます。固いものも。(フランスパンも噛み切ります)夜、歯磨きした後は飲んでないです。家にいたら食事の後とか飲みたがりますが、外出したときは飲まないでいられます』と言うと、「飲むなっていってるんじゃないのよ。でももう1歳半だからね!」…『はい(苦笑)』
いつ、何回なら飲んでいいのか。私には飲むなと聞こえました。
周りは母乳を飲んでる子がいないので相談よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
はい、そうですね。
この歯科衛生士さんは、ほぼ「もうおっぱいは止めちゃいなさいよ!」とおっしゃってるも同然ですな。
飲む口と食べる口は違うというニュアンスは分からなくもないですが・・・

相談者さんのお嬢ちゃんは、しっかり噛む力をつけてきていらっしゃいますし、口腔ケアもきちんとされていますし、TPO的にも困ることは無さそうですし、どう考えても何の問題もないですよ。
寧ろ、凄いなと思ったのは、歯磨きした後はおっぱいを飲んでいないという・・・これはなかなか出来るものじゃありません。(少なくとも大昔母乳育児真っ最中のSOLANINには添い乳は必須でしたから、そういうことは不可能でしたよ。)
いつ、何回なら飲んでいいかなんて、決まりは無いですからね。
こんなにご立派に母乳育児を継続され、尚且つ愉しんでいらっしゃる相談者さんに対し、何も申すことはございませんですよ。
理不尽なアドバイスとしか思えないので、受け流しちゃってくださいな。

ぎっくり腰になった時の治療はどうしたらいいの?

<ご相談内容>
8ヶ月の赤ちゃんがいます。
先日ぎっくり腰になってしまい、近医の整形外科を受診しました。
授乳中であることをドクターに伝えたら「ウチでは(授乳中のお母さんには)お薬は出せません。(内服薬も貼り薬も)」と言われてしまい、電気を当ててコルセットを巻いて様子を見るようにと言われました。
貼り薬は内服薬と比較しても、おっぱいへの影響は少ないと思ったのですが。
例えば市販薬で『トクホン®』『フェィタス®』『アンメルツヨコヨコ®』『バンテリン®』などは、使用できませんか?

<SOLANINの回答>
ぎっくり腰は辛いですね。
貼り薬は内服薬に比較して血中濃度も上がりにくいと言われています。
薬剤師さんに聞かれても、きっとそう仰ると思います。
使用することは特に問題はないと思います。
ただ、これらの貼り薬に共通するのは、単に痛みを鎮める対症療法で、原因療法にはならないということです。
長期使用にならない方が望ましいですね。
 

しかし、個人的な意見ではありますが、成分中に『インドメタシン®』が含まれる製品は、使用されない方がいいのではないかと思います。
妊娠中だったら内服薬としては避けるべきお薬だからです。
もちろん、乳幼児に処方されるお薬でもないですし。
つまりいわゆる、鎮痛剤でもキツいお薬の部類です。
副作用を考えると、母乳育児に理解のある産婦人科のドクターであっても(内服薬だったら)これを処方されることはまずないからです。

痛みが辛いならば、鍼灸を試されてはいかがですか?
私はぎっくり腰が鍼灸で劇的に効果があるのを何度も目の当たりにしていますから、お勧めしたいですね。
 

このブログの読者さんで「おのでら」様「寺石はり術院長K5君」様という鍼灸師の先生がおられますが、きっと賛成してくださるのではないかと思います。

また、今後繰り返さないためにも骨盤底筋群を鍛える腰痛予防体操を毎日の日課にされることをお勧めします。

2014年11月24日 (月)

帯状疱疹になってしまった!どうしよう?

抵抗力と言えば「☆おっぱいとお薬」シリーズのヘルペスの時の抗ウイルス薬も授乳中でも大丈夫と過去の記事に書いたかと思います。
今回は帯状疱疹になってしまわれたのですが、この病気は水痘や熱の花の仲間のウィルスによる病気で感染ります。

外用薬と内服薬を併用していくことが多いのですが、外用薬としてはアラセナA®・ビフビン®・ゾビラックス®などの軟膏、内服薬としてはゾビラックス®・バルトレックス®などです。

 赤ちゃんに感染ると大変ですから、早く治すに限ります。
授乳中であってもこれらのお薬は大丈夫です。

 皮膚科でもお薬は処方してくださいますが、これまたおっぱいのことにお詳しいドクターばかりとは限りません。
何気に「授乳中なんですが大丈夫ですか?」と尋ねたら「お薬使ってる間はおっぱいは搾って捨てなさい。」なぁんて言われるのがオチです。
もちろん、言われてもそれは不適当なことですから、「あぁそうですか。」と、上手に受け流してくださいね。

2014年11月23日 (日)

何故子宮口全開まで努責したらNGなの?

お産で入院したら、やがて陣痛が来ると思います。(こういう書き方をしたのは、陣痛はまだ無くて、破水のみで入院という方もあるからです。)
一部の経産婦さんでは、入院時に子宮口全開(=10㎝開大)なぁんてことも無きにしも非ずですが、大抵の場合、陣痛は10分以内の間隔で規則的に来ているものの、内診所見的には子宮口の開大はまだまだ(例:3㎝とか5㎝とか)の段階です。
痛みに弱い方、怖がりさんな方、呼吸法の練習をまともにしていない方、助産師のリードを無視する方は、まだまだな段階で大騒ぎされたり、努責(どせき)されたりします。(汗)
そんな状態ですから、助産師から「まだ息むのは早いから、痛くなったら、ろうそくの火をゆっくり吹き消すみたいな感じで、ふぅ~っと息を吐きだしてね。」と言われちゃいます。

今更ながらですが、何故子宮口全開までは努責=息むことをしたらNGなのかご存知でしょうか?
努責した方が、イメージ的に早く赤ちゃんが下がってきてお産が早く終わるような気がしますよね?

でもね、違うのです。
まだまだな段階から努責を繰り返すと、児頭圧迫型(じとうあっぱくがた)の徐脈を誘発しやすくなります。
それに加えて、子宮頸管が浮腫み、お産の際に頸管裂傷(けいかんれっしょう)を来しやすくなるので、もしもそうなれば、産婦さんは輸血が必要なくらいの大出血を起こしたり、ショック状態になってしまうかもしれません。
しかも、お産が早くなるどころか逆に遅くなるばかりで、産婦さんの体力消耗⇒陣痛微弱化⇒分娩遷延化など、ネガティヴなことのオンパレードが待っていることになります。
何一つ、良いことは無いのですな。(涙)

ですので、産婦さんがするとよいことは、練習してきた呼吸法・リラックス法の実践です。
まともに練習してこなかった方は、言い訳せずに潔く助産師のリードに従ってくださいね。(笑)
また、お産の進行状況が振るわない場合は、身体の向きを変えましょう(例:左or右下にして横向けになってください・四つん這いになってください等々)と言われたり、硬式テニスボールを使って腰を圧迫しましょうと言われたり、階段を登りましょうと言われたり、ご飯食べましょうと言われたり、足浴をしましょうと言われたりするかもしれません。
それらの指導は全てお産を進めるための打開策なので、拒否しないでね。

膀胱炎になってしまった!どうしよう?

膀胱炎は産後のお母さんでは10~20人に1人くらいの割合で罹ってしまうのが現状です。
元々女性は男性と比較して身体の構造上尿道が短いこともあり、膀胱炎にはなりやすいのです。
背中が痛い、熱発する、おしっこがすっきりと出た感じがしない、おしっこが出る時尿道口が痛い等の症状が見られます。

こんな時は早く産婦人科を受診しましょう。
抗菌剤の処方をうけることになりますが、抗菌剤は内服しても断乳する必要がなく、授乳の一時中断すらする必要はありません。
 

病状によっては赤ちゃんにだって抗菌剤は処方することがありますからね。
赤ちゃんが直接内服するお薬の量と、お母さんのおっぱいから出てくるお薬の量の比は100対1くらいの差がありますから取るに足らない訳です。
なので、例えばクラビット®やガチフロ®といったニューキノロン剤の抗菌剤は安心して内服してもらって差し支えないでしょう。

まぁでも、不勉強な薬剤師さんやおっぱいのことをあまりよくご存知でないドクターは間違いなくお薬の添付文書の文言を棒読み(?)され、「授乳中はこのお薬は内服禁止ですから治療期間中は断乳してください。」なぁんてことを仰いますから、そちらの方にお気をつけくださいませ。

 

 

2014年11月22日 (土)

突発性難聴になってしまった!1

これといった原因が分からず、ある日突然難聴になることがあります
暫く前にSOLANINの勤務先で出産されたお母さんで、この病気にならた方がおられました。
症状が重かったことから、プレドニン®(=ステロイドの一種。)の点滴をしなくてはならず、1週間は搾乳して捨てなければならない状態でした。

始めの2~3日は乳房がパンパンに張って、搾っていたとのことですが、自己流に搾っていたそうです。
授乳回数の半分くらいの回数しか搾らなかったら、5日目から殆んど張りもなく、柔らくなったので、放置していたそうです。
 

幸か不幸か赤ちゃんは哺乳瓶でミルクをすんなり飲んでくれたので、乳房が搾らなくても柔らかくなったのに、何とも思わなかったそうです。

やがて、規定の1週間が過ぎ、直母を再開しようとしたら、赤ちゃんが拒否ってしまい、出来なかったそうです。
拒否られたことがショックでもあり、そのまま放置で治療から1ヵ月半経った頃、「今、そういう事情でミルクを1日4回で880ml飲んでいます。でも、おっぱいだけに戻すことはできませんか?」と、相談に来られました。

いくら完母であっても、かつて分泌良好であっても、生後3ヵ月半~5ヶ月まで、1回もおっぱいを飲ませていないとは・・・
飲ませられないおっぱいだからこそ、復旧した時に上手くいくよう、搾る量や回数を相談して決めていけば良かったのですが。
開通状況を調べてみたら、かなり詰まっているのが分かりました。
また、おっぱい工場は閉鎖寸前の状態でした。
哺乳量はゼロおっぱいは滲みもしませんでした

もっと早く来てくれていたら・・・

2014年11月21日 (金)

㌧でもなドクターに遭遇!?

お<ご連絡いただいたこと>
生後3ヶ月の娘を完母で育てています。
こちらのブログには本当にお世話になっております。
これまで安定して30g/日以上増えていた体重がここ2週間ほどなかなか増えず、2週間での増加量が16g/日と、これまでの半分まで落ちました。
授乳回数や哺乳量などはこれまでと同じです。
最近便の回数も多く、下痢気味なこともあり、乳糖不耐症かもしれないと思い、近所の小児科を受診しました。
母乳育児の知識のない医師だったようで、
○哺乳回数が多い(9〜10回と伝えました)から1回哺乳量が少ない。(1回哺乳量はたまに測ってだいたい100g強です。)哺乳回数を1日5回位にして、1回に200gくらい飲ませなさい。
○便の回数が多いから体重が増えないなんて聞いたことがない。
○(吐乳の回数も増えたことを伝えると)哺乳回数が多いから吐く。
と、何ともめちゃくちゃなことを言われ、ここ2週間での増加量の変化について伝えても、
1ヶ月健診からの増加量でみれば問題ない。これまでの増加量だと太り過ぎになるから、赤ちゃんが自分でセーブしてる。と。(平均より上ではありますが、成長曲線内で推移しています。)
こちらの訴えを全くとりあってくれず、下痢も哺乳回数を減らして腸を休めれば治る。赤ちゃんの泣いてるサインを読み間違って母乳をあげすぎ。と言われました。
こちらで、とんでもな保健指導の話は聞いていましたが、まさか自分がそれを言われるとは、とびっくりしたと同時にあきれて腹が立ちました。
本当に、母乳育児をしっかり理解した小児科医が増えてほしいものです。
あまりに腹が立ち、どうしても聞いて欲しかったので、思わずコメントしてしまいました。
娘の様子を見つつ、他の病院を探してみます。
寒くなってきましたし、お忙しいと思いますが、体調を崩されないようご自愛ください。長文失礼しました。

<SOLANINからのひとこと>
3ヶ月の赤ちゃんと言えば、満腹中枢が形成される頃なので、それまでのようにはガブ飲みはしなくなってきます。
体重増加度は新生児の頃から比べたらペース的に半減しますが、それは当然のことですし、お嬢ちゃんの体重が成長曲線内であることから、問題はないと言えるでしょう。
うんちの回数が多くなったことが気がかりだったのは、お母さんとしては当然でしょうが、過去記事にもありますように、お嬢ちゃんの機嫌が良く、体重そのものが平均より上&体重増加度が月齢相当であれば、乳糖不耐症の可能性は低いですし、
仮にそうだったとしても治療は必要ないレベルであると考えて差し支えないでしょう。

SOLANINはお嬢ちゃんの診察に立ち会ったわけではないので、ちょっとした言葉のニュアンスの違いは把握できませんが、客観的に見て、このドクターが乳糖不耐症の検査をしてくれなかったことは、(文面から読み取る限りお嬢ちゃんの状態からは)決してNGではないと思います。
ただ、授乳回数を少なくしなさいとか、授乳回数が多いから吐乳するとか、便の回数(下痢ということ?)が多いせいで体重増加不良になる赤ちゃんは居ないとか、アレレ?なことも仰ってますね。(汗)
となると、失礼ながらこのドクターはあまり母乳育児に関しての知識が深いor熱心なわけではないのかもしれませんね。
別のドクターを探された方がストレスが少なくなりそうですね。



「熱のはな」が出来てしまった!

「熱のはな」って知っていますか
いわゆる、口唇ヘルペスです。
体調不良、過労で抵抗力が低下している時に出来やすいアレです。
「何だ。それくらい・・・」って思っちゃったお母さんはいませんか
違いますよ~口唇ヘルペスって怖いんですよ~

乳汁を介してヘルペスウィルスが赤ちゃんに感染る心配はないです。
なので、手洗いを厳重に行えば授乳はOKです
しかし、お母さんが赤ちゃんに接する時は常にマスクをしてください
直接・間接を問わず、お母さんの口と赤ちゃんが接触してはダメです。
チューしたり、お箸でもタオルでもどんなものでも共用はいけません。
また、ヘルペスによる病変が乳房に飛び火してしまったら、病変側の乳房から出るおっぱいは搾乳して捨ててください
 

こんな事態になってしまったら、迷わず速攻で産婦人科or皮膚科を受診し、口唇ヘルペスの内服薬(ゾビラックス®、アシクロビン®など)の内服処方をお願いしましょう。
1日5回内服するお薬です。
このお薬は乳幼児に対する安全性が確立していますから、内服しつつ授乳をしても何の差支えもありませんので安心してください。

2014年11月20日 (木)

新日本脳炎ワクチンってどうなんでしょう?

副反応が問題になった旧日本脳炎ワクチンが定期摂取から消えてウン年、今年の6月から認可された新日本脳炎ワクチンってどうなんでしょう?
ヒブワクチンとの違いは、任意接種ではないから、万一の副反応の際は国からの補償を受けられることかな。(期限があって、確か7歳まででしたかね?)
“日本”脳炎ですが、媒介する“こがたあかいえか”は東南アジア各国に潜んでいます。
そちらの方に旅行されたり、転居される予定があるなら、接種を検討してみてもいいかもしれません。
現在はワクチンが品薄なので、どちらかというと、九州方面に手厚く配備されているらしいです。
SOLANINの勤務先ではそういう事情もあり、2009年度のワクチンの導入は見合わせていると、小児科のドクターが言ってました。
来年度以降で、ワクチンの生産量が増え、接種者に副反応がほぼ出ないようなら導入する予定らしいです。

こんなことを言うのもナンですが、切羽詰まっている事情がないならば、接種はもう少し様子を見てからの方がいいのではないでしょうか?
VPD(ワクチンで予防できる病気)って他にもあるし、そういうのが全部終わっていますか?
まだならば、そっちを先にした方がいいと思います。

2014年11月19日 (水)

ポジショニングの勉強会で、とんだ勘違いをしました。(汗)

先日病棟での勉強会の日に、シナジス®の注射を販売している会社から、「ポジショニングのDVDがあるので、視聴(勉強会)をしませんか?」という申し出があり、参加いたしました。
一般的に母乳育児支援に携わっている助産師や看護師さんにとって、ポジショニングの勉強はとても大切ですから、日々の業務に直ぐ活用できるだろうし、有難い話なので、ワクワクして待っていました。
予定時間を少し過ぎて、いよいよDVDがスタートしました。
目をしっかり開けて、一言も聞き漏らすまいとメモを取る姿勢で構えていたところ、開始1分で
「あれれ?」
「確かにポジショニングのDVDには違いないけれど、私が想像していた内容とは、全く異なっているじゃないの!」
「スタッフのみんなは、ある程度DVDの内容を知っていたのかな?」
「もしかして私だけが勘違いしていたのかな?ヤバいなぁ。」
・・・という想いがふつふつと湧き起ってきました。

つまりですね、そのポジショニングのDVDは、極低児さんや超未児さんの発達を促すために保育器内やコット内での姿勢・寝かせ方についてのレクチャーだったのです!
抱き枕はどこに当てるか、厚みは何センチか、仰向けだったら何に注意したらいいか、屈曲姿勢を作るにはこんな道具がありますよとか、そのポジショニングが適しているかどうかの評価は、基本的に理学療法士さんがされますとか、ボディイメージを作れるようにした方が今後の発育に効果的だとか・・・
はい、大変勉強になりました!
知らないことばかりでしたから、興味深かったですとも!
でも、SOLANINの頭の中は、授乳介助系なので、今回のポジショニングの勉強については、とんだ勘違いになってしまいました。(爆)
ただ、後日譚ですが、私と同じ勘違いをしているスタッフが複数名居たので、内心ホッとしました。(笑)

インフルエンザワクチンについて。(若干改訂版)

授乳中のお母さんは新型の方でも、ワクチン優先者になっています。
では季節性インフルエンザではどうなのか?
ワクチンを接種した方がいいのかどうか、迷っている方も少なからずおられますので、公平な目で見た情報を提供します。

インフルエンザのワクチンは不活化ワクチンです。
不活化というのは簡単に言えばウイルスの病原性を無くしているということです。
インフルエンザのウイルスは鼻の粘膜で増殖しますから、注射という形でのワクチンの有効性に疑問符が打たれることもあります。
しかし、このご時世ですから、何もしないで手を拱いていて、結局感染したら後悔しそうなのも、お母さんの不安としてはあると思います。
母乳育児中のお母さんがインフルエンザワクチンを接種しても、おっぱいを飲んでいる赤ちゃんにはワクチンの影響(例えば赤ちゃんに副反応が出たりしないのか?)はありません。
おっぱいの中にはワクチンの成分も免疫成分も出てきません。
おっぱいを飲ませることで、赤ちゃんのインフルエンザ罹患自体を防御することは出来ないということです。
その点については心配無用です。

私は赤ちゃんのお母さんがインフルエンザワクチン接種をするかどうかというよりも、赤ちゃんのお母さんがインフルエンザに罹患することの方が大きな問題だと思います。
もちろん、お母さんがインフルエンザに罹患しても、おっぱいからインフルエンザウイルスが検出されることはまずないのいで、授乳はOKです。
但し、感染したお母さんの傍にいることが感染の危険性を高めますから、手洗い・うがい・マスクの常時装着は必須条件です。
お母さんがダウンしたとしても、お家の人が搾乳をあげることは何ら差し支えはありません。
また、ワクチンの効果が出てくるまでにほぼ1ヶ月(最近は2週間とも聞く)を要するので、接種するならば、時期を逸しないようにしましょうね。

季節性は任意接種です。
新型も医療従事者の次に妊婦さんや赤ちゃんとその保護者さんは優先時順位が高いのですが、これも強制ではありません。
しかし、家庭内における公衆衛生を考えて、接種されることをお勧めします。

2014年11月18日 (火)

シナジスを受けたほうが望ましい赤ちゃんとは?

シナジスって聞いたことがありますか?
冬場に多い感染症であるRSウイルスから防御するための注射です。
RSウイルスというのは、赤ちゃんの細気管支炎という病気の原因ウイルスです。
症状としては呼吸困難です。

注射と言っても予防注射(=ワクチン)ではなく、B型肝炎や麻疹の際に注射するグロブリンのようなものです。
つまり、シナジスはRSウイルスの抗体が入っている注射で、冬場のシーズンに罹らないように抗体の量を増やしてておくのです。
従って、獲得した免疫ではありませんから、ある一定の時期が来たら、増えた抗体はなくなってしまいます。
通常は10月くらいから3月くらいまでの期間、毎月注射しなくてはならないのです。
 

保険適用での接種は、
[1].在胎期間28週以下の早産で,12ヵ月齢以下の新生児および乳児
[2].在胎期間29週〜35週の早産で,6ヵ月齢以下の新生児および乳児
[3].過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の新生児,乳児および幼児
 

となっています。
早産で生下時体重が小さかった赤ちゃんは、一度かかりつけの小児科のドクターに相談してくださいね。

但し、保険適用であってもビックリするくらい高価です。
お値段は1個50mgで8万円です。(体重が大きければ2個使用することもあります。)

つまり、仮に2個使用としたら16万円。健康保険適用でも3割負担だから、4万8千円。
鼻血が出そうです。
まちによっては乳幼児医療の適用になるので、そうすると個人負担額がう〜んと少なくなりますから、その辺りも事前に確認しましょうね。
 

2014年11月17日 (月)

人生いろいろ、歯間ブラシもいろいろ。

高齢者人口の増加のせいか、歯周疾患予防意識の高まりなのか、お口のケアグッズが次々に売り出されます。
最近TVCMを見ていたら、歯間ブラシでシリコン製とゆうのがありました。
「シリコン製だから痛くない。」というのがウリのようですが、先日、SOLANINの歯科口腔ケア関係の師匠Mさんに確認しましたところ、「本来の効果である歯間の汚れを除去する力は、残念ながら今イチですよ。」と、教えてくださいました。

「でも、歯間に挟まったエノキダケやモヤシのヒゲは取れそうですよ。」と、私が反論(?)しましたら、「それは取れますよ。(笑)でも、それは爪楊枝でも取れますよね。食物残渣と歯の汚れは別物ですよね?」とゆうアンサーがありました。

なるほどね。
2つの違いは、私にでも理解できます。
そういえば、過去記事に「赤ちゃん歯ブラシで、シリコン製のものは“慣らし”としてはともかく、“汚れを落とす効果”は期待できませんよ。」という旨の記事を書いていましたっけ。

道具を使う際は、その効果を正しく理解され、適切に活用していきましょう!
なお、歯間ブラシのサイズにつきましては、授乳中のお母さんの歯間は高齢者の歯間とは全く異なりますから、SSS以下を選択されるのがベターですよ。(確か過去記事にあると思います。)

定期接種と任意接種の違いとは?

MR,三種混合、ポリオなどは定期接種にに分類されます。
BCGは法律が異なりますが、定期接種に準ずるものと考えて良いようです。
いずれも決められた期間内に、指定された医療機関で、決まった回数を無料で受けられるというものです。
それに対し、Hib、新日本脳炎、水痘、流行性耳下腺炎(=おたふくかぜ)B型肝炎、インフルエンザ(新型も季節性も)などのワクチンや定期接種に分類されるワクチンであっても、決められた期間内に接種出来なかった場合は、全額自己負担の有料となり、任意接種と分類されています。

どうしてこのように、分類されているのかと申しますと、病気自体の重病度と、ワクチンの有効性と安全性等及び重篤な副反応が生じた場合、救済するための法律が異なるからです。
定期接種による因果関係が認められる健康被害が生じた場合、予防接種法に基づき、認定されれば国から救済措置が行われます。
(健康被害を受けた本人(子供なら保護者)から、市町村の予防接種担当課(保健センター等)へ申し出て協力を要請し、得られることが必要とされています。
任意接種による因果関係が認められる健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構によって救済措置が行われます。
被害者からの申し出と、接種してくれたドクターの協力を得て記入する・・・という段取りです。
国が認可した国内製造のワクチンであっても、任意接種になると、万一の場合は、国は救済に関して関与しないわけです。
任意接種のワクチンはそれだけ自己責任が大きくなるということです。
救済措置をしてくれるトコロが異なるのですね。
 

もちろん、任意接種の全てが危ないワクチンだとは申しません。
有用性・安全性の確認ができたから、ワクチンとして認可されたわけです。
(例えば、水痘ワクチンは、血液のがんの子どもが罹患すると命取りになりかねません。それを防止するために、開発されたと聞いたことがあります。)
特に任意接種のワクチンはメリットとデメリットを考えて接種するか否かを決断することが、親御さんの役割なんですね。

2014年11月16日 (日)

麻疹や風疹は自然感染した方が免疫が付くの?

稀なことですが「ウチは自然主義なので、子どもには予防接種は一切打ちません。」と仰るお父さん・お母さんがおられます。
このような自然主義の方が理由として挙げられるのが「麻疹や風疹は自然感染した方が免疫がしっかりと付くから。」ということだそうです。

その理由は正解です。
自然感染すればワクチンよりも強く且つ長期間持続する免疫が獲得できます。
自然感染すればその後その病気のワクチンを接種する必要はありません。

しかし!そもそも何故ワクチンというものが開発されたのかを考えてみてください。
自然感染の場合、時としてかなり重症化したり、一命は取り留めたもの後遺症を背負うことになったり、最悪の場合死亡の恐れがあることからそれらを予防するために開発されたわけです。
自然感染を甘く見てはいけないのです。

ワクチンには定期接種と任意接種があることは過去記事に書きましたが、少なくとも定期接種に指定されたワクチンは、対象者全員が接種してくれるくらいでないと、アウトブレイクした日にゃあ、社会的混乱を招く恐れがあります。

単純に「自然感染=危険&ワクチン=安全」とは言い切れないのも事実です。
ただ言えることは、重症化・後遺症・死亡などのシビアな状況は、自然感染の方が確率的に高いということです。

まだ私が新米助産師だった頃、1週間のうちに麻疹性肺炎と脳炎で2人の乳幼児が立て続けに亡くなる場面に遭遇したことがあります。
ワクチンさえ打ってれば・・・免疫さえ付いていれば・・・この2人の乳幼児は麻疹なんかで死なずに済んだ筈です。
行き過ぎた自然主義は危険ではないかと思います。

でも、危険を通り越して道義的に許せないのは、「周りのお子さんみんながワクチンを接種するから、自分の子どもだけはワクチン接種しなくても(=免疫が無くても)自動的に感染らなくて済む。」という利己主義です。

当ブログの読者のみなさんはどう考えられますか?

2014年11月15日 (土)

肺炎球菌ワクチン『プレベナー®』について。

世界的に見れば肺炎球菌ワクチン「プレベナー®」が認可・導入されるのは日本が98番目の国だそうです。(そのうち定期接種している国は40カ国。)
定期接種にしている国々では肺炎球菌が原因の肺炎や細菌性髄膜炎や菌血症や中耳炎の予防に大変効果があり、それらの疾患の発症率が80〜98%も減少しているそうです。

肺炎球菌ワクチン「プレベナー®」は日本国内では2010年2月下旬(正にもうそろそろですな。)から実用化され、任意接種に振り分けられました。
また、このワクチンは不活化ワクチンなので、ヒブや三種混合のように複数回の接種が必要です。
ヒブとこのワクチンを接種すれば、細菌性髄膜炎の殆どの発症を制圧が出来そうな勢いがあります。
 

以前ヒブワクチンの記事を書いた時は、導入間もないこともあり、少し懐疑的な記事を書きました。
ヒブ導入から1年以上過ぎ、安全性に問題のある事象も起きていないようですね。
VPDという概念には共感していますが、かつて我が子にさせた任意接種で私にはとても後悔する出来事があったので・・・
ずるいのかもしれませんが新しいワクチンが認可されたからと言って、直ぐに飛びついていいのかな?と慎重になったのですね。
自分の子どもが受けたことが無いワクチンなのに、(←該当年齢でないため、今後も受けさせることが不可能なんですね。)軽々しくワクチンメーカーのお先棒を担ぐような記事を書いお勧めしていいものなのか?と思ったのですね。

2014年11月14日 (金)

複数ワクチンの同時接種について。

厚生省(当時)はワクチンの接種率が低いのでその改善策の一つとして、平成6年から複数ワクチンの同時接種を認めています。
認可当初は海外赴任等でタイムスケジュール的に間に合わない方が利用されることが比較的多かったらしいのですが、最近は小児科のドクターも推進派の方が増えてきています。
その理由は「体調不良等の理由で予定通りに定期接種がこなせなくて、抗体を持たない乳幼児が増えることへの懸念。」「海外では複数ワクチンの同時接種が普及しているが、問題事象は無さそう。」等だがらです。

考えてみたら「三種混合」は百日咳・ジフテリア・破傷風の3種類のワクチンがミックスされてます。
「MR」は麻疹・風疹の2種類のワクチンがミックスされています。
少なくともこれらは、ミックスしても効果が減弱しないし、副反応が増強されることもないです。(一昔前に開発されて今は亡き「MMR」は別ですが。)
 

だったら、オール桶なのか?
理論上はそうなります。
しかし、上記以外の混合ワクチンは国内では製品としてありませんし、懸念されるのは混合ではなく、複数ワクチンの同時接種をしたとして、副反応が起こった場合、どれが原因ワクチンなのか、判断(診断?)が難しいことです。
(接種部位の発赤や腫張くらいなら判断が出来ますが仮に熱発だったら、分からないと思われます。)
そもそも極めて稀ではありますが、ワクチン接種をして万一重篤な副反応が出現し、健康被害が生じたた場合、ワクチンの取説に明記されていない方法(=複数ワクチンの同時接種)で接種を行ったという理由で救済措置が取れにくい可能性があります。
(例えば定期と任意の同時接種だったら、どちらの方法で救済するのか?といった問題も生じます。どのような扱いになるのかは私は知りませんが。)

そもそも、予防接種が集団ではなく個別に変更された経緯を振り返ると、場所や期日指定では少々の体調不良ならば無理して接種させることがあるかもしれないという実例があったからと伝え聞いています。
やはり予防接種を受けるには体調が万全の状態で、その乳幼児を普段から診てくれているかかりつけのドクターに接種してもらうのがベターではないかということが鑑みられたのですね。
(なので、通知の来る定期接種は、接種可能期間もかなり幅を持たせているのですね。中高生に来る、MRの追加接種も“誕生日から1年以内”だったですもん。)
 

乳幼児の体調コントロールは保護者がするしかないのですから、単独であっても複数同時であっても、予防接種は強行してするものではないことだけは肝に銘じて、納得して受けさせてくださいね。

2014年11月13日 (木)

ポリオ中和抗体の保有率。

日本国内でのポリオの自然発生は、現在はありません。
2000年10月に西太平洋地域でポリオ根絶宣言が出されています。
現在ではポリオが発生している国々に行かない限り、感染する可能性はとても低いです。
だからと言って、投与しなくても差し支えないという意味ではありませんよ。
但し、ポリオワクチンは投与後にうんちの中に出されるので、その過程で野生化し感染力を持つとされています。
赤ちゃんのおむつ交換はお母さんを中心にお父さんやお家の方たちも協力してくれる機会が多いお世話項目ですね。
そのポリオワクチン投与後は、おむつ交換の際の手洗いが不十分だったりすると、(ポリオの中和抗体を持っていなかったオトナは)感染してしまうことがあるのですね。

そうそう、殆どすべての年代は、ポリオの中和抗体を80〜90%持っていますが、1975〜1977年に出生された方は、群を抜いて低いのですね。
その保有率は、1975年57%、1976年37%、1977年64%となります。
赤ちゃんに投与された時、お父さん・お母さんも同時投与をお願いしてもらっている方もおられます。
オトナは任意接種なので・・・自費扱いになります。
尚、ポリオに感染したとしても、おっぱいにウィルスは出てきませんので授乳は継続して出来ます。

2014年11月12日 (水)

卵アレルギーの子どもの麻疹ワクチン接種について。

麻疹ワクチンの製造には、鶏卵が使用されていることは、周知の事実ですね。
ですので、昔から卵アレルギーのあるお子さんに麻疹ワクチンを接種すべきか止めるべきか後回しにするべきかといった論議がなされてきました。

けれども昨今の国内製造の麻疹ワクチンには、卵それも卵白の部分が殆ど含まれなていないことが判明していますし、それでも起こるアレルギー反応は、実は卵によるものではなく、ワクチン製造過程で添加されるゼラチンによるものであることが、明らかになりました。

現在では国内製造のワクチン全般について、ゼラチンが添加されなくなりましたから、ワクチン接種時にゼラチンアレルギー(?)は起きません。
従って、麻疹ワクチン接種の際、卵アレルギーの心配は元より無いと考えていいのですから、接種は可能だと思われます。

勿論、アレルギーの程度によっては、麻疹ワクチンを接種することに主治医が難色を示すこともあるかもしれません。
事前に皮内テストをされることもあるでしょう。主治医とよ~く話し合って、最終的にどうするか?を、お父さん・お母さんが決めていくことになりますね。

 

2014年11月11日 (火)

実は先日、資格取得してきましたその1。(笑)

実は先日、NPO法人日本ベビーサイン育児アドバイザー養成講座を受講し、晴れて、認定証を頂くことが出来ました。
お休みの日に始発の高速バスに乗車して、1日勉強してきました。
理事長の吉永みちる先生に直接教えて頂き、大変光栄でした。

今回教えて頂いた(≒使いこなせる)ベビーサインの数はまだ少ないですし、今すぐ助産師を辞めて独立開業するわけではありませんが、将来的には、ベビーサインのお教室を開設するのは素敵なプランだなと思いました。
まだ言葉を自由に操れない赤ちゃんとベビーサインで楽しくお話できたら、育児ストレスも少なくなり、毎日の暮らしがより一層楽しくなるんじゃないかなと思います。

ベビーサインを習うベターなタイミングですが、SOLANIN的には出産直後は忙し過ぎてお教室に通うのは難しい&睡眠不足状態ではなかなか憶えきれないでしょうし、可能であれば、時間に余裕のある妊婦さんのうちから受講されたらいいのでは?と思いました。
妊婦さんのうちに憶えておいて、出産後間もないうちからぼちぼち使う癖をつけていけば、両手が使える生後6ヶ月頃から赤ちゃんからサインを出してくれることも、あながち夢ではないでしょう。
都会に住んでいらっしゃったら近隣にお教室があるでしょうし、講師の先生から教えて頂ければ、頭に入り易いと思います。
地方にお住まいの方は、近隣にはお教室が見当たらないかもしれませんが、書籍も販売されているし、大変ではありますが意欲があれば、独学でもできなくはないと思います。
どちらかというと、手話の素養があれば、憶えやすいかも?と感じました。
ちなみにSOLANINは、手話の素養は指文字程度ですが…(汗)

Photoこれが頂いた認定証です。(笑)

卵アレルギーの子どものインフルエンザワクチン接種について。

インフルエンザワクチンの製造には無菌性の有精鶏卵を使用し、発育させ、そこでインフルエンザウイルスを増殖させることが必要です。
ですので、昔から卵アレルギーのあるお子さんにインフルエンザワクチンを接種するべきか後回しにするべきかといった論議がなされてきました。

インフルエンザワクチン1回分にどの程度の鶏卵成分が混入する可能性があるのか調べたところ、数ng/ml(ngとは、ナノグラムと読みます。1ngとは、10億分の1gです。)だそうです。
通常この程度の量の鶏卵成分の混入があったとしても、アレルギーが起きるとは考えにくいです。
しかし、お子さんのアレルギーのレベルにもよりますから、例えばラストクラスがめっちゃハイレベルならば、接種してくださるドクターに確認してくださいね。
(万一接種してくださるドクターとアレルギーでお世話になっているドクターが別の場合、必ずアレルギーの状態について説明したり、検査データのコピーを見ていただくようにしましょう!)
 

たかがワクチンと言うなかれ。
過去記事(“卵アレルギーのある子どもの麻疹ワクチン接種について。”)のコメント欄にもありましたよね?
アレルギー科のある病院に紹介されたり、ワクチン液の皮内反応を行い結果を見てから接種するかどうか決めるたり、分割して接種することだってあるのです。

2014年11月10日 (月)

ポリオ不活化ワクチン認可の動きについて。(若干改訂版)

既に新聞・TV等の報道でもご存知かとは思いますが、国がようやく重い腰をあげてくれるようですね。
安全性が高く、諸外国ではずいぶん昔から接種が行われているポリオの不活化ワクチンの製造販売承認の申請が、年内にも行われる見通しになったとか。
しかも、あの厚労省が、「出来るだけ早く、H24年度中にも接種開始が出来るように承認したい。」という意向を表明しているらしいです。

何となくポリオの生ワクチンの接種は赤ちゃんの時にするものというイメージが世間一般では罷り通っていますが、実は法律的には7歳6ヶ月迄に2回接種するように法律では定められているのですね。 

ポリオの生ワクチンによる後遺症(いわゆるポリオの予防のために接種したのに、反対に麻痺になってしまった方)の発生は2008年6人、2009年8人だそうです。

どのような形で接種するかについては恐らく現在の3種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風)に付け加えて4種混合になるらしいですが、3種混合を済ませた幼児も存在するわけですから、そういう場合はポリオの不活化ワクチンの単独タイプでの接種ということになります。
つまり、製造販売承認全てに於いて、4種混合と単独タイプと2種類のラインナップが想定されているそうです。
私も色々調べてみたのですが、国内在住でポリオ発症地域に旅行したり在住者と接触したとかのレアケースでもない限り、ポリオに国内で自然感染⇒麻痺等の後遺症となった方は過去30年ほどは居られないそうですね。
 

現段階ではごく一部の医療機関で、個人輸入の形で国内に入って来たものを、親御さんの判断で、任意的な接種を経済的に自己負担でするしかなかったポリオの不活化ワクチンが、定期接種だった生ワクチンに代わって登場するのはホントに待ち遠しいことですね♪生ワクチンよりも接種回数は増えますが、安全性には代えられませんからね。

追記:2014年現在、4種混合ワクチンは生後3ヶ月頃からを目安に定期接種ワクチンのひとつとして認可され、接種されるようになりました。
まだ生産数が少ないので、従来の3種混合+ポリオ不活化ワクチンのパターンを選択せざるを得ない場合もあるようですが、兎にも角にも、ポリオ不活化ワクチンの定期接種に格上げされてよかったです。(2014年11月10日0時00分00秒)

2014年11月 9日 (日)

インフルエンザウィルス検査キットの特異度について。

インフルエンザ流行の季節が目前です。
インフルエンザワクチンは、妊娠中でも母乳育児中でも接種可能なので、予防の一環として是非早めに接種していただきたいものです。

さて、話は変わりますが、先日似たようなタイトルで、インフルエンザウィルスの検査キット(以下長ったらしいので検査キットと表記します)の感度(かんど)について記事化しました。
今日は検査キットの特異度(とくいど)について、記事化させていただきます。

特異度というのは、どういうことかと説明しますと、感度とは逆に、例えば「インフルエンザに罹患していないことが明白な集団に対して検査キットを使い、確かに陰性ですと結果が出る割合」を指します。
念のため申し添えますが、”インフルエンザに罹患しているかどうかが分からない集団”に対してではなく、”インフルエンザに罹患していないことが明白な集団”に対して行っているのです。
これにしたところて、「そんなもん、100%に決まってる!」って言いたいですよね?
でも、違うのです。
検査キットの特異度は、大体90%ですから高いことは高いのですが、100%じゃないのです。

「じゃあ、検査キットの結果がインフルエンザ陰性だったら、陰性であることに間違いないのか?」と問われたらそういうわけではないのですね。
偽陰性は存在しますので、ややこしいですね。(ふぅ~)
「じゃあ、陽性だったら、陽性であることに間違いないのか?」と問われたら、これはほぼほぼ間違いないと見て差支えないとのことです。(ふ~ん)

ちなみに、感度100%&特異度100%という検査キットは存在しません。(汗)
検査キットの結果は参考になりますが、イコール確定診断ではないことをどうかご理解いただきたいと存じます。
また、「明らかに不要ではないか?」という患児(患者)さんから、検査キットによる検査を強要されて困っている小児科や内科のドクターは、毎年大勢いらっしゃいます。
登園登校出勤の可否に関する判断は、検査キットの結果単独でするものではないことをこういうことが周知されれば、診察室での無用なバトルは発生しない筈ですからね。

検査キットの立ち位置がどういうものなのか、基本的な知識として、当ブログの読者のみなさんに知っていただきたいとSOLANINは思います。

感染性胃腸炎で下痢だったらイオン飲料を飲ませるの?

もう少し先になりますが、ロタウィルスやアデノウィルス等による、いわゆる胃腸風邪に罹ると、下痢便がノンストップで出続けることがあります。
受診先の小児科ドクターから、「イオン飲料を飲ませてあげるように。」と、指示されることもあるかもしれません。
指示があった場合は、飲ませてあげてもいいかもしれません。
但し、飲ませる目的が脱水予防という観点からであれば、わざわざイオン飲料を購入しなくても、おっぱいを頻回に飲ませてあげることで、充分に脱水予防の効果が得られます。
白湯や薄めた番茶・麦茶の準備も不要です。
下痢だけではなく嘔気がある場合でも、おっぱいだったら嫌がらず且つムカつかずに飲めます。
受診先の小児科ドクターが、どういう目的でイオン飲料を指示されるのか、確認してから購入しても遅くはないですよ。

どうしてこのようなことを申し上げるかという理由ですが、稀に(だとは思いますが)小児科ドクターであっても、おっぱいと粉ミルクの消化時間が全く異なることをご存じない方がいらっしゃるからです。
「授乳間隔って3時間は空けないといけないからねぇ。イオン飲料をだったら、間隔を気にせずあげられるから下痢で脱水になりそうな場合は効果的だからねぇ。」としたり顔で指示の補足コメントを仰る。
ええ~っと・・・先生!、3時間ってミルクの消化時間ですよ。
おっぱいの消化時間はミルクの約半分ですからね。
予め両者の違いをご存じであれば、こういうコメントはされないと思うのです。
何も知らないお母さんがこういう補足コメントを聞かれたら、鵜呑みにしちゃうのではないかしら?(汗)
「先生、じゃあ、イオン飲料は哺乳瓶で飲ませていいのですか?」と何気に尋ね「そうだね、それでいいんじゃない?」なぁんて返事が返ってきた日にはどうなるのか?
歯が生えている赤ちゃんに対し、安易に哺乳瓶でイオン飲料を飲む習慣をつけてしまうと、虫歯警報が鳴り響きますが、そのリスクは考えなくていい・・・わけないですよねっ!


私ごときがこんなことを申し上げるのは甚だ僭越で恐縮ですが・・・小児科ドクターって、子どもをまるごと診てくださるには違いないけれど、名医と呼ばれる方であっても、お口のケアに関することは、必ずしもお詳しいとは限らないのです。(その方面は小児歯科のドクターや歯科衛生士さんにお尋ねするのがスジなのです。考えてもみてください。子どもが虫歯になってしまったら、小児科受診しますか?違うでしょ?小児科では虫歯治療は出来ませんよね?それは優劣に関することによるものではなく、専門外だからです。)

※たかがイオン飲料ですが、「おっぱいで充分な理由」と「あげ方による虫歯リスクの違い」を知らないがために、ずんずんミスリードされちゃうお母さんが大勢出現しそうで怖いので、老婆心ながら記事にした次第です。

アクトヒブにプレべナ―・・・接種するべきか?(改訂版)

<ご相談内容>
兄弟で中耳炎になりました。
中耳炎の諸症状は収まってきたのに、熱だけが続きました。
いつもの罹りつけのドクターは「風邪ですよ。」とのことでしたが、長引くし、おかしいのではないか?と受診先を変更したところ、二人とも既に肺炎になっていることが発覚しました。
原因菌は肺炎球菌とのことで、いつもの罹りつけのドクターには「添い乳でおっぱいをあげるから中耳炎になった!」と指摘されて、凹んでいましたが、関係ないこともハッキリしました。

ところで、『最強母乳外来』では、以前アクトヒブやプレべナ―について記事化していますが、現在はどのように考えていますか?
個人的には二人に接種しようと考えていますが・・・
 

<SOLANINのお返事>
病気と言っても様々な病気がありますが、基本的にはワクチンで防げる病気は、そうした方が良いのではないかと考えています。
ただ、今から10年以上前の話ですが、認可されたばかりの某ワクチンを我が子に接種したばかりに、怖い目に遭った経験があります。
なので、個人的には新しいワクチンに対しては、「認可されたから。」と、直ぐに飛びつくようなことは、もう懲り懲りではあります。

アクトヒブが接種開始されたのが2009年からだったかと思いますが、今のトコロ目立った副反応はないようですね。
プレべナ―の導入も、2010年2月で1年になるのでしたっけ?
こちらも、世間やマスコミを賑わすような、安全性に懸念ありという報告もないようですね。
 

ご存知かと思いますが、肺炎球菌といっても、型は色々あるのです。
病原性の強いものだけでも、20種類くらいあるとか。
つまりこれは一度肺炎球菌に感染し、肺炎になったからといって、二度と罹患しないとは限らないということです。

細菌なので抗生物質が効きますが、最近は耐性のある型も出現していますからね。
肺炎や髄膜炎に罹患するリスクを考えると、体調の良い時を狙って、接種してもらうのもいいかもしれませんね。
 

そうそう、いずれも月齢や年齢によって接種する回数が異なります(6ヶ月迄は4回・11ヶ月迄は3回・1歳代は2回・2歳以上は1回だった筈ですが・・・)から、詳細については,接種先の病医院に確認してくださいね。

追記:2011年3月4日付けの朝刊でアクトヒブ・プレべナ―・三種混合等の同時接種をした後1〜2日後に関西圏で死亡されたお子さんが4人いらっしゃるとの報道がありました。
現時点では基礎疾患があったお子さん、逆にそうではないお子さんもいらっしゃるようで、厚労省も因果関係を調査中とのです。
詳細が分かるまで同時接種はもちろんのこと、これらのワクチンの単独接種も、一時見合わせるとのことです。

ワクチンの特定のロットに問題があっったのか、同時接種がいけなかったのか、現段階では不明です。
お亡くなりになったお子さんたちのご冥福をお祈りするとともに、真相究明を待っております。(2011年3月5日)
 

2014年11月 8日 (土)

ロタウィルスのワクチンについて。

冬場を中心に毎年のようにかなり流行する、乳幼児の嘔吐下痢症として、ポピュラーな病気で「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」ってありますよね?
その「ロタウイルス」のワクチンが、2種類あり、そのいずれか若しくは両方が認可されている国は世界中で100を超えるらしいのですが、我が国では例によって、その存在すら知らない方も多いのが現状でした。

2011年の7月2日に厚労省は、イギリスの大手製薬会社のひとつ、グラクソ・スミスクラインが開発した「ロタリックス®」というワクチンを承認しましたね。
「ロタリックス®」は、「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」の65%を占めるウイルスの型から造られているとのことです。
もちろん、任意接種です。
年内には発売されるとのことです。
「ロタリックス®」自体は、経口ワクチンで生後6週間から接種可能で、接種間隔は4〜8週間で、2回目の接種を6ヶ月迄に完了するものだそうです。
(別会社の別種のロタウイルスのワクチンでは3回目の接種が8ヶ月までに完了する必要があることという但し書きがあるそうです。)
ロタウイルスワクチン接種前後の接種制限は無いそうです。
ロタウイルス感染乳幼児の10%は入院加療が必要なので、それはそれで意味があるのでしょうが、なにぶん、発売前であり、夏場であることも関連してか、問い合わせは無いですね。
 

まぁ、個人的には、完母の赤ちゃんの場合、そもそも、「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」になるリスクが少ないことや万一感染しても重症化しにくいことを経験的に知っているので(←勤務先で「ロタウイルスによる感染性胃腸炎」の入院加療が必要な患児がゼロとは申しませんが、この10年はホントに少ないので・・・)どうしても必要なのか?と言われたら、即答は出来ないです。
注)最初に記事を書いた2011年の段階では、未発売のワクチンなので、何か情報が入り増したら、また、記事を書きますね。

先天性副腎過形成って聞いたことがありますか?

先天性副腎過形成って、聞いたことがありますか?
様々な病態がありますが、近年はこの病気の90%以上を占める21-水酸化酵素欠損が、先天性代謝異常検査(ガスリー検査)で発見することが出来るので、早期対処が可能な病気となりました。

症状的には、出生後間もなくからの哺乳力低下と体重増加不良。
そして、下痢、嘔吐、末梢循環不全が起こります。
この検査が普及する前は、気がつかずに放置していたら、僅か生後2〜3週頃に、赤ちゃんは生命の危機に瀕することさえあったそうです。
また男児では、性器の発達が見られたり、女児では、性器の男性化現象が見られることもあります。
出生時から性器を含む全身の皮膚に色素沈着を認めることもあります。

この病気は一生付き合っていくしかないですが、ホルモンの補充治療を続けることで、予後は良好とされています。
赤ちゃんが万一検査で引っかかり、精密検査の後に診断が確定したとしても、ショックな気持ちを何とか奮い立たせてやってください。
ちなみに、母乳育児は可能ですし、離乳食についても、特に食事制限等はない病気です。

2014年11月 7日 (金)

インフルエンザウィルス検査キットの感度について。

インフルエンザワクチンの接種時期になりました。
インフルエンザワクチンは母乳育児中でも接種可能ですから、赤ちゃんに感染させないようにする一つの手段として、是非早めに接種していただきたいものです。

さて、少し話が変わりますが、このくらいの時期からは春先までは、特にインフルエンザワクチンを接種していない方で、それらしき症状が発現したら、「うちの子はインフルエンザに感染したのでしょうか?」「感染したら出席(出勤)停止になるので、白黒つけるために検査してください。」的なリクエストが、小児科外来や内科外来の窓口で飛び交っているのを耳にします。
その時、担当ドクターからうんざりした表情で、「検査をするかどうかはドクターが決めることで、患者さんやご家族から要請されてするものではないのです。必要だと判断したらしますし、必要でないと判断したらしません。」と言われ、してもらえなくて立腹された経験のある方もいらっしゃるかと存じます。

このインフルエンザウィルス検査キット(以下、長ったらしいので、検査キットと表記させていただきます)の信頼性を評価する指標のひとつに感度(かんど)という項目があるのをご存知でしょうか?
これは、分り易く述べますと、「インフルエンザに罹患していることが明白な集団に検査を行い、確かに陽性ですという結果の出る割合」を指します。

イメージとしては、「そんなもん、100%に決まってる!」でしょ?
ところがですね、最新鋭の検査キットの感度は、概ね60%程度なのです。
意外でしょうが、事実です。(90%という説もあるにはありますが・・・)
世間一般の検査キットに対する期待度が高いのは悪いことではないのですが、決して完璧ではないということを知っていただきたいのです。
インフルエンザの確定診断には、検査キットとそれを実行する検査技師さんがいらっしゃったら事足りる・・・ってなものではないのです。

いいですか、しっかり読んでくださいよ。
感度の結果を知るために検査キットを使った対象は、”インフルエンザに罹患しているかどうか分からない集団”に対してではなく、”インフルエンザに罹患していることが明白な集団”に対して行っているのです。
つまり、間違いなく罹患しているにもかかわらず、検査キットの目をすり抜ける割合が40%(仮に感度が90%という説を採用するとしても10%)も存在するってことなのです。

検査キットによる検査は決して完璧ではなく、あくまでも参考データであり、問診などからの情報収集を加味したうえで患児(患者)さんを診察して、最終的に罹患しているかどうかを診断するのは、ドクターなのですね。
なので、「つべこべ言わずにさっさと検査キットで結果を出してくれたらいいのに、あのドクターはしてくれなくてやってられないわ!」的なリアクションはお控えいただき、診断というものがどういう意味を持つのかをご理解くださいね。

予防接種、何故1ケ月以内の病気についてチェックするの?

予防接種の問診票、ご覧になったことがあると思いますが、その中で、「最近1ヶ月以内に病気に罹りましたか?病名(  )」という項目がありますよね。
何故、あのような質問が設けてあるのか、その意味をご存知ですか?

あれはですね、病気の種類によっては、病み上がり直後に予防接種をすると、ワクチンの効果が減弱してしまい、上手く免疫を獲得できない恐れがあるからなのですね。
時間を割いて、病院に出向き、痛い目をさせて、抗体が出来なかったら・・・
何のために接種したのか?ということになりますからねぇ。
そのため、病気が治った後4週間程度の間隔を空けて予防接種をすれば、そうではない場合よりも免疫を獲得しやすいことが分かっているから、あのような項目が設けられているのです。
 

*なお、具体的な病名については,接種されるドクターが判断されますので、ここでの回答は差し控えさせていただきます。

ポートワイン母斑って、聞いたことがありますか?

ポートワイン母斑とは、いわゆる単純性血管腫の一種で、俗に赤痣(あかあざ)とも呼ばれています。
イチゴ状血管腫のような盛り上がりは無く、主にお顔に出来ることが多いです。
脚や腕にも出来ることがあります。
場所的に目立つ部位なのに自然治癒は期待出来ないので、何らかの治療を受けることになります。

治療方法としては、全身麻酔下での手術、レーザー光線療法等がありますが、早い時期(だいたい生後3ヶ月頃から)に治療に踏み切れば効果が高いこともありますので、1ヶ月健診の際には、何処で治療が受けられるのか?を担当の小児科ドクターに情報提供していただき、紹介状持参の上、受診しましょう。
尚、受診する診療科は形成外科か皮膚科になるかと思われます。
 

赤痣を目立たなくするための治療ですから保険適用になりますし、乳児医療の範疇なので、経済的負担は少なくて済むと思います。

ごく稀にですが、ポートワイン母斑のある赤ちゃんには、痙攣等の神経症状が発現したり、発達遅延を伴う別の病気が隠れていることもありますので、見た目の治療が終了しても、これにて一件落着とばかりに放置しないようにしてください。
通常は小児科若しくは小児神経科で、定期的にフォローをしていくことになるかと思いますので、念のためその旨心得ておいてくださいね。

2014年11月 6日 (木)

赤ちゃんの眼脂が気になります。

<ご相談内容>
赤ちゃんの目やにが気になります。
受診すべきでしょうか?
その場合、罹り付けの小児科ですか?
そうではなくて、最初から眼科ですか?

<SOLANINの回答>
目やに(眼脂・・・がんし)が出るにはそれなりの理由があります。
赤ちゃんの眼はとてもデリケートなので、お世話をする方が、何気に赤ちゃんの目頭を指先でちょちょいと触っただけでも感染を来たし、炎症を起こすので眼脂が出ることもあります。
グングン体重が増えると、赤ちゃんの頬っぺたがパンパンになるため、逆さまつ毛になり、それが刺激となってで眼脂が出ることもあります。
 

また、SOLANINが所属する日本母子ケア研究会の故・山西みな子先生は、感染云々とは別の考え方で、母乳育児中のお母さんであれば、大豆及び豆製品は眼脂が出る時は少なくとも1週間は控えて方が良いと仰っています。
また、同研究会の柳澤薫先生は対応として、母乳の点眼をお勧めしていらっしゃいます。
ちなみに、母乳の点眼は、我が国では江戸時代から行われていたそうです。

受診先は罹り付けの小児科でも大丈夫です。
その場合、赤ちゃんには申し訳ないですが、受診前は、わざと眼脂が付着した状態にしておいてください。
状態によっては、眼脂の培養検査をされることもありますし、どの程度の眼脂なのかということの判断材料にもなるからです。
拭き綿で綺麗サッパリ眼脂を拭き取り、眼元涼やかな状態で受診すると、小児科ドクターから、「う~ん。お母さんどこが酷い眼脂なのですか?何も出ていませんよ。ちょっと大袈裟では?」と窘められかねませんからね。(汗)
万一特別な治療が必要なタイプの眼脂であることが発覚した場合は、小児科ドクターから眼科ドクターへ紹介状を出されることもありますので、心配は無用です。
もちろん最初から眼科受診してもいいと思いますが、赤ちゃんの診察はオトナの診察とは異なりますから、念のため(受け入れ態勢について)電話で確認してから受診した方が無難かと思います。

予防接種、何故遊び友達についてまで聞くの?

些細なことかもしれませんが、予防接種の問診票に、「1ケ月以内に家族や遊び友達に、○○,●●等の病気に罹った方がいましたか?」という項目がありますよね。

何故あのような質問が設けてあるのかご存知でしたか? 

○○、●●というのは、いわゆる生ワクチンがある病名が書かれているかと思いますが、1ヶ月以内で、それらの病気に家族や遊び友達が罹患していると、既にあなたのお子さんもそれらの病気に罹っている可能性があるからです。
一見、お元気そうであっても、もしかしたらそれらの病気の潜伏期間かもしれないってことですね。

もちろん、病気の潜伏期間はそれぞれ違いますから、まずは該当する病気に罹っていないかどうかを確認してからでないと、予防接種は受けるべきではないのですね。
例えばの話ですが、生ワクチンの接種を複数種類予定するときは、1ヶ月以上の間隔を空けることが大前提であることはご存知ですよね?
それと同様に解釈・判断していただいたらいいのです。
 

ですので、「1ヶ月以内に家族や遊び友達に、○○、●●等の病気に罹った方がいる!」場合は予防接種を受ける時期を後にずらしてくださいね。

2014年11月 5日 (水)

もしかして下手っぴちゃん?~常にお顔を手で隠しているおなかの赤ちゃん。

妊婦検診でどのくらいエコー写真を撮影してもらえるかについては、各病産院で異なります。
 
心拍を確認した以外は貰っていないという妊婦さんもあれば、巻紙のように1回の妊婦検診で、何枚も頂けたり千差万別です。

 
一般的には妊娠7ケ月頃迄は、赤ちゃんの全身像が画面いっぱいに納まりますが、それ以上になると、赤ちゃんが大きくなるので、画面には納まりきらなくなります。
 
そこで、「ここが心臓でここが胃袋ね。」「ここが脚。」といった感じで分割して確認することになります。
 
基本的に産婦人科ドクターは、おなかの赤ちゃんの向きや成長経過に異常が無いかを確認されます。
お母さんにしてみたらそれも大事でしょうが、お顔を見たいなぁというお気持ちはあるかと思います。
勿論、妊婦健診の方が立て込んでいる場合は難しいかもしれませんが、そうでなければ、産婦人科ドクターにお願いしたら、赤ちゃんのお顔を見せてもらうことは可能です。

さて、その時、赤ちゃんが自分の手でお顔を隠している事があります。

1
回だけだったら「たまたま。」ということもあるかもしれません。
 
ですが、毎回妊婦検診の際、エコーでお顔を見せてもらう度に、常に自分の手でお顔をひた隠しているとしたら、何が考えられるか?
恥ずかしがりさん?
ブッブー!違いますよ!
それはですね、(赤ちゃん自身)生まれてきたら少しでもおっぱいを上手に飲めるようになるために自主トレをしていることが推測されるのです。
な、なんと、手指に吸いダコをつくって産まれる赤ちゃんもいらっしゃいますからねぇ。
下手っぴちゃんのお母さんのご苦労は、並大抵ではありませんが、赤ちゃんだって必死なのですよ。
そこはわかってあげてくださいね。

乳児寄生菌紅斑って聞いたことがありますか?

もしかしたら、母子健康手帳に書いてあるかもしれませんが、乳児寄生菌紅斑(にゅうじきせいきんこうはん)ってご存知でしょうか?
俗に、おむつカンジダ症ともいいます。

よくある普通のおむつかぶれだと思って、お母さんが自己判断で手持ちのおむつかぶれのお薬を塗ってみてても、ちっとも良くならないので、変だなぁ〜と思って小児科や皮膚科を受診したら、カンジダ菌の感染による皮膚病変ですよと指摘された・・・なぁんてことがちょくちょくあるようですね。
お母さんの自己判断で、その乳児寄生菌紅斑の部位に手持ちのステロイド入りの塗り薬なんかを使った日には、エライことになってしまいますよ。
こういうことは絶対に止めましょうね。

乳児寄生菌紅斑になると、水疱や膿を持ったブツブツが出来ることがあるし、皮膚の皺迄赤くなったり、皮膚がめくれてきているのが特徴です。
たかがおむつかぶれと言うなかれ。
よ〜く観察することが大事です。
※以下の文章は、コメント欄に手ことちゃんママさん(お仕事は薬剤師さんをしていらっしゃる方です。)のご了解を得て、まとめさせていただきましたので、追記させていただきます。
お嬢ちゃんが乳児寄生菌紅斑になった際の特徴的な所見について、大変分かり易くご教示していただきました。

カンジダは常在菌なので、風邪など体調を崩すとなることがあるようで、娘も2回とも、風邪気味の時になりました。
症状は、最初はパラパラ赤くできていた湿疹がどんどん広がってくっついて、おまた全体が赤くなっていました。
おまたのひだの裏まで赤くなっていました。
赤みも紫がかっていた気がします。
清潔にしても、おむつかぶれのクリームを塗っても全然よくならなかったのが、病院の抗真菌薬を塗ると、すぐよくなりました!
ふつうのおむつかぶれなら、おむつが当たっているところだけが炎症が起きているのが分かりますが、おむつカンジダの場合は、おむつが当たっていない場所も赤くなります。
女の子なら、おまたのひだの間などもなります。
・・・ということは職業柄知っていたのに、いざ、我が子がなると、「まさか?」と思い、数日受診しませんでした(^_^;)
※病院の抗真菌薬と、市販の水虫薬は同じ成分が使われているものもありますが、市販薬は、水虫・たむしの効能しかないですし、配合薬がほとんどで、赤ちゃんのおむつカンジダに使うことを想定して作られていないので、薬は病院で出してもらった方がいいですね(^-^)

症状をさらに思い出したので、追記します!
娘の場合、おまただけでなく、膝の裏のまで、とびひしてました(>_<)
膝裏のしわのところに、直径1cmくらいのぜにたむしが数個出てました。
土手状に周囲が赤くなっていて、まさに、たむし!
こんな症状、ふつうのおむつかぶれや汗疹ではあり得ませんので、こんな症状も見られたら、おむつカンジダ間違いなしです!」(2012年5月5日23時45分)

次の赤ちゃんの予定がある方、風疹の抗体はありますか?(若干改訂版)

たまたまなのかもしれませんが、SOLANINが勤務先の母乳外来で出会う赤ちゃんのお母さん達のうち、風疹の抗体価が無い方に遭遇する割合が、何故か非常に高頻度です。
風疹の抗体価は8×2の倍数で表示されますが、×8と、母子健康手帳に書いてあったら、それは抗体が無いことを意味します。
それ以上、例えば×16、×32、×64、×128.×256・・・というように、書いてあれば、風疹の抗体はあることを意味します。

但し昨今は、×16は風前の灯火(ともしび)と見做し、接種が勧奨されていますから、「これから妊娠予定のある女性」は必ず平成26年度末までに、風疹ワクチンの接種を済ませてくださいね。
あっ、そうそう、旦那さんで風疹抗体無い方も該当しますからね。
公費助成が受けられる絶好のチャンスですから♪

さてさて、母子健康手帳の風疹抗体の検査結果が×8or×16であり、尚且つ将来は、次の赤ちゃんを授かりたいし、その予定もあるのであれば、これは産後出来るだけ早く風疹ワクチンを接種されることをお勧めします。
ご存知の方も多いでしょうが、風疹の抗体が出来るまでには8週間を要します。
ですので、風疹のワクチン接種をしたら、8週間は、何があっても厳重な避妊が必要です。
 

ということは、仮に1ヶ月健診の日に風疹ワクチン接種の申し込みを予約しておくと、わざわざワクチン接種のためだけに病産院に足を運ばなくて済みますし、医学的理由によるセックスレスの期間が組みこめるので、一石二鳥です。
1日も早く風疹の抗体獲得し、次の赤ちゃんを先天性風疹症候群のリスクから守ってあげるためにも望まししいと思います。
尚、申すまでもないことですが、母乳育児中も風疹はじめ、各種ワクチンの接種は可能ですから、とにかく接種の申し込みだけはしてくださいね。

 

2014年11月 4日 (火)

風邪を引いたら結膜炎になった?

大人もそうですが、特に乳幼児が風邪を引くと、しばしば結膜炎を併発することがあります。
風邪を引いたなと思っていたら,黄色っぽくてネチョッとした眼脂が目頭から目尻までべったりくっ付いて、清拭しなければ開眼できないことだってあります。
白眼が充血してウサギのように真っ赤になってしまうこともあります。

風邪の原因となるウイルスは数多くの種類がありますが、結膜炎を起こすウイルスと似ているので、このようなことが起こり得るのですね。
大抵の場合、風邪の症状が収まれば目の症状も自然に収まってきますが、目の清拭を繰り返しても症状が収まらない場合は、点眼薬による治療が必要なこともあります。
乳幼児に点眼薬を使う場合のコツは、「あっかんべぇ」して、ピチョンと1滴垂らすことです。
命中率が高くていいですよ。(流出した分は清潔なティッシュペーパーで拭き取りましょう。)
 

そうそう、余談ですが市販の清浄綿の多くは、希釈した逆性せっけん系の消毒薬が含まれているのをご存知でしょうか?
清浄綿の入った箱の側面には取扱説明(適用)の欄がありますよね。
清浄綿の適用として、「目の清拭」と書かれていますが、経験的にデリケートな目には合わないと思います。
希釈した逆性せっけん系の消毒液の含まれた清浄綿で目の清拭をすることに懐疑的な眼科のドクターも多いと聞きます。

どうしても清浄綿を使いたいのであれば、モ○リ○ク○ン®のように、滅菌水だけの製品がありますから、そちらの方が目に刺激を与える恐れが無いので適していると思われます。 

それから、母乳育児中のお母さんが結膜炎になったとして、点眼薬を処方されたとしても、授乳禁止にはなりませんから、安心してください。
それよりも、赤ちゃんに感染させないように、早く治しましょうね。

日焼けについて気をつけること。

昨日、“日焼けと予防接種”という記事を書きましたが、お読みいただいていますか?もしかして、まだの方は、そちらも必ずお読みください。

脅かすつもりはありませんが、日焼け(≒紫外線)の影響について、もうひとつ付け加えたいことがあります。
日焼けして10日間くらいは、既に獲得している免疫力も低下するのです。
ということは、例えば、以前にBCGを接種して、ツベルクリン反応をしたら陽性に出る筈なのに、陰性に出てしまうなんてこともあるそうです。
ただ単に反応が陰性に出るだけではなく、その間の免疫力が低下していることを意味しますから、結核の方と接触したら感染る危険性が跳ね上がるといことです。
大袈裟でもなんでもなく、そういうことなのですね。(汗)
 

ここでクイズです。
Q「免疫力が低下したら、どんな病気が出易いか?」
A「ヘルペス?」・・・ピンポ〜ン!!正解です。
乳幼児であってもヘルペスを患ったことのある方は、いらっしゃいますからね。
日焼け(≒紫外線)により、一度は無事終息宣言を出していたヘルペスが再び蠢(うごめ)くなんてことも有り得るのです。

元気に外遊びをさせるのは良いことです。
しかし、免疫力が低下した状況では、日焼け(≒紫外線)避ける必要があるということですね。

2014年11月 3日 (月)

後乳は栄養満点!

1回の授乳時間が長いと、「おっぱいが足りないに違いない。」とか、「出の悪いおっぱいにしがみつかせて可哀想。」とかの不規則発言を行い、お母さんを不安に陥れようとするギャラリーの話はちょくちょく聞きます。
でも、本当にそうなのでしょうか?

人工乳は、味や成分に変化はありません。
調乳濃度が規定されているので、良くも悪くもないというか、いつも同じ味と成分です。
けれども、おっぱいの味や成分は、お母さんの召し上がったもので変化しますし、1回の授乳でも、前乳→中乳→後乳というように、味も成分の含有割合も変化します。

特に後乳は脂肪分が多いので、脂溶性ビタミンつまりは、ビタミンA,D,Kがとても豊富に含まれます。
授乳時間が極端に短いと、これらの後乳を飲まずして授乳が終了するやもしれないのです。
特に、体重増加がイマイチorもう一息ですね~と指摘されているのであれば、勿体ない話ですよね。
暫く前の過去記事にも、ビタミンDの不足に関するリスクや対策について書いたばかりです。
気になる方は、そちらの記事も併せてご一読くださいね。


滲出性中耳炎と添い乳の関係。

<ご相談内容>
先日の10ヶ月健診では健康優良児とお墨付きをいただいた我が子(女子)が中耳炎になって1ヶ月たちます。
どうやら滲出性らしく長期戦になりそうです。
私の通ってる耳鼻科(以下A)ではミルクの子が中耳炎になりやすくて、母乳の子の方が中耳炎になりにくい。母乳を飲む姿勢(横抱き、縦抱き等)と中耳炎のかかりやすさは関係がないから好きな姿勢で飲ませてかまわないということでした。
しかし、友人は違う耳鼻科(以下B)で母乳は耳にたまって中耳炎になりやすいから縦抱き以外は禁止と言われたそうです。
これはどちらが正しいのでしょうか?
授乳スタイルが原因で中耳炎になることはありますか?
長期戦になりそうなので、自分達のおっぱいスタイルで過ごせた方が楽なのですが…もしB病院の言うことが本当だとすると、横抱きの私たちのスタイルだと長引いてしまうのかなぁと思ってしまいます。
ちなみに我が子は中耳炎でも哺乳ストライキをおこすことなく、少しずつですが快方に向かっています☆
お時間のあるときで結構ですので、お答えいただけると嬉しいです。

<SOLANINの回答>
このメッセージをいただいてから、改めて中耳炎について、色々調べてみました。
また、おっぱい育ちとミルク育ちの発症に有意差があるのか?等についても。
 

意外かもしれませんが、滲出性中耳炎のハッキリした原因というモノは未だ良く分かっていないそうです。
感染による急性中耳炎に何度も罹患したらなり易いとか、アレルギー性鼻炎の子はなり易いとかの説明もありましたが、すべてのアレルギー性鼻炎の子に付随するわけではないですし。

兄姉のいる子や保育園や幼稚園に通園している子の方が上気道炎を繰り返すことが多いので再発し易いとか、女子よりも男子の方がなり易いとか、満期産児よりも未熟児がなり易いとか、赤ちゃんよりも2〜3歳の幼児の方がなり易いとか・・・というのは、発症頻度的に大きい因子ということで、それ自体は原因ではないですからね。 

母乳育児に関する様々な文献検索をしても、確かにおっぱい育ちよりもミルク育ちの方が「中耳炎」には3倍罹患し易いという、先進国の中産階級を対象にした疫学調査結果があるそうです。
ただ、別の文献では「耳の感染症」と表記してありました。

・・・ということは、おっぱい育ちがなりにくいのは中耳炎は中耳炎でも「急性中耳炎」(熱発する方)ということなのだろうか?(という風に私は解釈してしまいました。)
であれば、滲出性中耳炎(熱発しない方)の場合、また別の考え方が必要なのか?
 

ここからはあくまで私個人の推論ですが、母乳育児中で、滲出性中耳炎に罹患した場合(そこまでいかなくても、風邪で鼻詰まりがあったり、喉に炎症所見がある場合とかイマイチ本調子ではない場合)は、可能であれば、立て抱きか、斜め横抱きか、添い寝であってもU字型クッションを活用して、若干上体を起こし気味にして授乳した方がいいかもしれません。
寝かせた姿勢は鼻の奥におっぱいが流れ込み易くなるのは確かで、風邪を引いたりして抵抗力が落ちている場合、上咽頭の炎症を誘発し易いですから。
(上咽頭に炎症が起きると、中耳にまで炎症が波及する恐れがあることは否定できないので。また、炎症までは行かなくても、若干起こし気味にして授乳した方が、哺乳する赤ちゃんのカラダがラクだと思われるので。)
それから、鼻掃除してからおっぱいをあげた方がいいと思います。
もちろん、ミルクと違っておっぱいには天然の殺菌成分が豊富に含まれていますから、流れ込みによる炎症云々については一概には比較できないかもしれません。
ただ、夜間どうしても上体を起こし気味の添い乳が出来ないのであれば、回復の助けになるかのしれないという気持ちで、それ以外の授乳は出来るだけ現状の横抱きではなく、上体を起こし気味の抱っこ(ポジショニング)にしてみてもいいかもしれません。
もちろん、風邪を引くこともなくお元気で、中耳炎に罹患したことが無い赤ちゃんについては、添い乳による中耳炎はあまり神経質にならなくても良いかと存じます。

〜今回、相談者さんの赤ちゃんは、中耳炎に罹患されても哺乳ストライキにならなくて、少しずつでも回復しておられるのは不幸中の幸いでした。〜 

授乳時のポジショニングを変更することで、どちらが早く治るかについては恐らくデータは無いと思われます。
乳幼児を被験者にして人体実験をするには倫理的にも問題があり、第一本人の意思確認が不可能だからです。

日焼けと予防接種。

乳幼児の肌はとてもデリケートです。
紫外線の強い季節は特に、
外出時は日焼け止めクリームをマメに塗布しましょう。
どんな日焼け止めクリームが適しているかは、随分前に記事化していますから忘れちゃった方や知らない方は検索してくださいね。

さて、記事タイトルの“日焼けと予防接種”ってどういう意味なのか、不思議な感じがするでしょう?
実はですね、次の日に赤くなる位の度を越した日焼けをさせてしまうと、紫外線の影響で免疫抑制が起こることがあるようなのですね。
つまり、日焼け(≒紫外線)は、感染症の発症に関与している可能性があるらしいのです。
 

例えば殆どの予防接種は注射ですから、経皮的に感染症の抗原がカラダに入ることを意味していますよね?
なので、日焼け(≒紫外線)の影響で子どもの免疫力が低下した状況で、予防接種をしたらえらいことになってしまいかねません。

ちなみに注意を要する日焼けの影響は10日間くらいはあるそうです。
つまり、予防接種を受けて10日間くらいは、日焼けに注意する(=日焼けして10日間くらいは予防接種を受けない)ようにしましょう。
 

そう言えばSOLANINも、大昔に子どもが予防接種を受けた時(確かBCGだったと思う。)接種部位が乾燥するまで屋内待機で、帰る時も直射日光に当たらないように注意されましたな。
今更ながらですが、そういうことだったのね・・・

2014年11月 2日 (日)

RSウイルス感染症って聞いたことがありますか?

2010~11年にかけての冬は、SOLANINの勤務先でもRSウイルス感染症の赤ちゃんの入院が、何人かありました。
RSウイルス自体は決して珍しいウイルスというわけではなく、2歳までにほぼ全ての乳幼児が感染すると言われています。
最近はご存知の方も増えてきていると思いますが、このRSウイルスというものは、感染すると咳や鼻汁等の症状が見られ、上気道炎と診断されることが多いようです。
数日間症状が続き、やがて軽快することもあります。

しかし、上気道炎で収束しない場合もあります。
下気道までRSウイルスが侵攻してしまうことがあると、細気管支炎や肺炎になってしまう場合があるのです。
呼吸困難状態を何かに喩えるとしたら、まるで喘息のようだと表現されます。
空気を吸っても、吐き出せない状態で、ゼイゼイします。
赤ちゃんが感染すると、生命にかかわると言っても過言ではありません。
しかし、月齢の若い赤ちゃんの場合、哺乳力が低下しているとか活気が無いとか無呼吸発作が顕れたとか、他の症状が目立つ場合もあります。
 

RSウイルス感染症か否かの診断には専用の検査キットがありますが、健康保険の適応ではない(つまり、保護者が全額自己負担)なので、小児科ドクターも片っ端から検査をされるわけではないようです。

現段階でRSウイルスには予防注射はありません。
重症化を防ぐための有効な方法として、シナジス注射がありますが、その効果が持続するのは約1ヶ月間なので、大抵の場合10月〜3月迄の6ヶ月間、毎月注射をしてもらわなくてはなりません。
しかし、シナジス注射が健康保険の適応となるのは、ごく限られていて、正常新生児で生まれ、心臓や呼吸器疾患がない乳児は適応外なのです。
中には「そんなありふれていて、しかも怖いウイルスだったら全額自己負担でも受けさせるわ!」と息巻くお母さんも居られるかもしれません。
ですが、このシナジス注射、信じられないくらいお値段が高い!
体重1kg当たり、15mgのお薬が必要ですが、最小単位は50mg入り容器(個)となっています。
1個で賄えるのは3333g以下の赤ちゃんだけなのです。
6kgの赤ちゃんだったら2個、10kg超の赤ちゃんだったら4個準備しなくてはなりません。(モノがモノなので、使い回しはできませんからね。)
しかも1個のお値段が約80000円もします。
2個だったら約160000円、4個だったら約240000円もかかります。
これが6ヶ月続くと、家計はどうなりますか?
一般家庭では、まず間違いなく、やりくりの範疇を超えますね。
 

感染対策としては・・・赤ちゃんのうちは、特に冬場は人混みを避けていくしかないようですね。
でも、兄姉がいればそういうわけにもいかなかったり、兄姉が家庭内に仕入れてくる危険性があるわけですから、苦しいトコロです。

(⇒なので、入院加療が必要になる赤ちゃんが居られるわけです。いよいよ重症度が増せば、酸素投与や人工呼吸器に繋がれる場合だってあります。)

クレチン症って聞いたことがありますか?

クレチン症って、聞いたことがありますか?
この病気は、先天性甲状腺機能低下症とも言われます。
甲状腺は、赤ちゃんの成長に必要なホルモンを作り、分泌するトコロです。
みなさんの赤ちゃんは先天性代謝異常検査という公費負担の検査、産科入院中に受けられたと思います。
(生後4~5日目頃の赤ちゃんの踵に、絆創膏が貼ってあったことを憶えていませんか?・・・但し、低体重で生まれた赤ちゃんや、抗菌薬の点滴をした赤ちゃんは、検査結果が不正確にならないように採血する日が後にずれ込むことがあります。)

検体は病産院から各都道府県の検査センターに送付され、結果は最寄りの保健所に報告されます。
万一再検査(精密検査)が必要な場合、保健所から病産院に通知があり、病産院から赤ちゃんの保護者へ電話連絡され、来院&再検査・・・という流れになっています。
(最初に採血をした日から、「再検査が必要です。」の結果が病産院に通知される迄に、およそ10~14日間を要します。)
クレチン症は厳密には先天性代謝異常症の一種ではないのですが、採血したら、一緒に調べられるようなシステムになっているのですね。

クレチン症の赤ちゃんについての記事は2010年の5月23日(フェニックスでは2014年10月24日でしたかな?)に書いていますので、必要な方はそちらもご参照いただきたいのですが、早期発見&早期治療が大変有益な病気なのですね。

 恐らく、当ブログの読者さんの中にも、赤ちゃんがクレチン症の方がいらっしゃるかと思われます。
確率的に4500人に1人の割合で発見されますので・・・

 先日2週間健診で出会った赤ちゃんは、上のお子さんを完母で育てたお母さんの赤ちゃんで、あまりにもよく眠ることと、体重が退院時からガタっと減っていて、「何とも言えない嫌な感じ」がして、母乳外来の再受診もしくは小児科受診を促しておりました。
というのも、そのお母さんのおっぱいの分泌には何の問題もなかったし、直母も1日10回はあげておられましたし、2週間健診時も眠っていた赤ちゃんを起こして促せば、70gも飲めたので、哺乳そのものが出来ない訳ではなかったからです。

 そしたらなんと、再受診もしくは小児科受診しようかと考えておられた間に先天性代謝異常検査の結果が返って来たそうです。
結果はTSHが正常値よりも高かったので、再検査・再々検査もされたのですが、回を追う毎に数値がドンドン上昇してきたとのことです。
そして最終的に「クレチン症です。」との確定診断が下りたそうで、『チラージンS』の内服治療を開始されたそうです。

 クレチン症はおっぱいを中止しなくてはならない病気ではありませんし、離乳食も月齢が進めば普通に開始できます。
ただ、おなかが空いていようが何だろうが兎に角眠りがちなので、しっかりおっぱいを飲めない傾向が強いです。
なので、眠っているからと放置していては成長に支障をきたしますので、哺乳量の確保としてお母さんがしっかり起こして促してあげるという配慮が欠かせません。
また、大変頑固な便秘症であることも多く、便秘対策を講じる必要性がありますね。

2014年11月 1日 (土)

仕事中に1回搾乳しているが、量が減ってして心配!(4ヶ月)

<ご相談内容>
元々混合栄養だったのですが、3ヶ月から仕事復帰のため保育園に行っているので、昼間3回ミルク、夜と朝3-4回直母です。
保育園の間、昼休みに1回搾乳しているのですが、保育園に行き出して1ヶ月経った頃から、急に搾乳量が減りました。
具体的にいうと、オキシトン反応がおきないのです。
子供の写真を見ながら思い浮かべて搾乳したりしているのですが…
身体がリズムを覚えて、昼間母乳が生産されなくなっただけならいいのですが、「このままいくと夜や朝も出なくなるのでは?」と、とても心配しています。
保育園に行きながらずっと混合でいくのがどれくらい難しいことなのか知りたいと思っています。

<SOLANINの回答>
勤務形態が不明なのでアドバイスになっていないかもしれませんが、この月齢でフルタイム勤務であれば、2回は搾乳された方がベターです。
1度に搾乳される量が急に増加することは難しいですが、2回にした方が分泌の維持はやり易いことは間違いありません。

ただ、どうしても1回しか搾乳できない職場環境であれば、現状を受け入れるしかないですが、オキシトシン反応は嗅覚刺激でも起こるので、赤ちゃんの匂いのするタオルやガーゼなどを傍に置くといいかもしれませんね。
また、お金と時間が掛かりますが、仕事復帰され1ヶ月経過のこの時期は、かなり疲れが溜まってくる頃ですし、乳管の詰りが生じているかもしれませんから、一度母乳外来や助産院で診てもらわれて、しっかりケアを受けた方がいいような気がします。
ご自愛され、お身体のメンテをしていけば、混合栄養の継続は可能ですよ。

病気に罹った赤ちゃんにおっぱいを飲ませてあげる意味とは?

一般的に母乳育児中の赤ちゃんは病気に罹りにくいため、万一嘔吐や下痢や熱発したら、お母さんとしてはとても心配ですよね?
受診され、ドクターや看護師さんから注意点を指導されても、「この看病は適切なのか?」、と不安になることもあるかと存じます。
熱発しているのであれば、数時間毎に検温したり、しんどさが増しているのではないか?とか、痙攣が起きているのではないか?と観察することも大事です。
取り敢えず解熱するまでは3点クーリングをしたり、発汗や嘔吐や下痢で衣服ややおむつやシ―ツ等が汚れたら清潔なモノに交換をされるでしょう。
お薬が処方されたのであれば、確実に服薬させることも重要です。
そして、いつも通りのペースは無理でも、病気に罹った赤ちゃんはちょこちょことおっぱいを飲みたがるかと思います。
呼吸器系の病気であっても、消化器系の病気であっても、こまめにおっぱいを飲んでいたら、おしっこも出てくるでしょうし、そう易々とは脱水状態になることは無いと思います。
また、おっぱいを飲めていたら、回復も早いと言われています。
「この看病は適切なのか?」と難しく考えなくても、病気に罹った赤ちゃんにいつも通りのお世話を行い、おっぱいをあげることの意味は何かと言いますと、それはそれだけで充分な“看病”であるということです。
お母さんだけが連日寝ずの番をしていたら、そのうち倒れてしまいますから、お家の方にも協力してもらいましょうね。

新生児のお部屋、寒くないですか?

2週間健診を受診された新生児ちゃんのうち、体重増加度の振るわない赤ちゃん(18g未満/日)が増えてきました。
もちろん季節を問わず、体重増加度の振るわない赤ちゃんはちらほらおられますが、寒くなるとともに、出現率がアップしてしまいます。
もちろん、「効果的な吸着」で「頻回直母」をすることは言うまでもありません。
「乳管の開通良好」で「乳汁分泌も標準以上にある」ことも必須条件です。
さらに「お母さんにも新生児ちゃんにも基礎疾患が無い」ことが前提です。

新生児は(まぁ、赤ちゃん自体がそうですが・・・)体重に対して体表面積が大きいのです。
これはつまり、体熱が逃げやすい構造なんですね。
新生児室の室温って知ってますか?
SOLANINの勤務先の場合、夏で26℃、冬で24℃です。
その室温で赤ちゃんはレンタルの肌着と上着の縫い合わさった着物を着ています。
掛け物はバスタオル半折にしたものと、キルトの薄掛けをかけ布団代わりにしています。
それに、ソフトあんかを点けて体温が36.5~37.5℃の平熱を保てます。
新生児期といっても、早期(1週間以内)と晩期(生後1~4週間以内)に分類されますが、いずれの時期でも体温調節機能は未熟です。
想像している以上に新生児には保温は大事なのです。
仮に体温を平熱で維持していても、それが必死の努力で維持できている状態(=つまり、寒さの我慢大会状態)ならば、成長にエネルギーが回らないような現象が生じると考えます。
室温や着物を調整するだけで、念のために再診してもらったところ、急激に体重増加度が改善することが充分に有り得るのですね。
 

ポカポカしている方が赤ちゃんの寝つきも良いようですし。
汗疹の出来ないくらいの、温かさを心がけてやってくださいね。
室温20℃で、着物3枚着せて冬は丁度です。
ちなみに母乳外来のお部屋も24℃あります。
私は年中、半袖の上着と長ズボンで過ごしています。(常春です♪)

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

カテゴリー

2020年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アクセスカウンター

  • アクセスカウンター
    現在の閲覧者数: