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2014年11月14日 (金)

複数ワクチンの同時接種について。

厚生省(当時)はワクチンの接種率が低いのでその改善策の一つとして、平成6年から複数ワクチンの同時接種を認めています。
認可当初は海外赴任等でタイムスケジュール的に間に合わない方が利用されることが比較的多かったらしいのですが、最近は小児科のドクターも推進派の方が増えてきています。
その理由は「体調不良等の理由で予定通りに定期接種がこなせなくて、抗体を持たない乳幼児が増えることへの懸念。」「海外では複数ワクチンの同時接種が普及しているが、問題事象は無さそう。」等だがらです。

考えてみたら「三種混合」は百日咳・ジフテリア・破傷風の3種類のワクチンがミックスされてます。
「MR」は麻疹・風疹の2種類のワクチンがミックスされています。
少なくともこれらは、ミックスしても効果が減弱しないし、副反応が増強されることもないです。(一昔前に開発されて今は亡き「MMR」は別ですが。)
 

だったら、オール桶なのか?
理論上はそうなります。
しかし、上記以外の混合ワクチンは国内では製品としてありませんし、懸念されるのは混合ではなく、複数ワクチンの同時接種をしたとして、副反応が起こった場合、どれが原因ワクチンなのか、判断(診断?)が難しいことです。
(接種部位の発赤や腫張くらいなら判断が出来ますが仮に熱発だったら、分からないと思われます。)
そもそも極めて稀ではありますが、ワクチン接種をして万一重篤な副反応が出現し、健康被害が生じたた場合、ワクチンの取説に明記されていない方法(=複数ワクチンの同時接種)で接種を行ったという理由で救済措置が取れにくい可能性があります。
(例えば定期と任意の同時接種だったら、どちらの方法で救済するのか?といった問題も生じます。どのような扱いになるのかは私は知りませんが。)

そもそも、予防接種が集団ではなく個別に変更された経緯を振り返ると、場所や期日指定では少々の体調不良ならば無理して接種させることがあるかもしれないという実例があったからと伝え聞いています。
やはり予防接種を受けるには体調が万全の状態で、その乳幼児を普段から診てくれているかかりつけのドクターに接種してもらうのがベターではないかということが鑑みられたのですね。
(なので、通知の来る定期接種は、接種可能期間もかなり幅を持たせているのですね。中高生に来る、MRの追加接種も“誕生日から1年以内”だったですもん。)
 

乳幼児の体調コントロールは保護者がするしかないのですから、単独であっても複数同時であっても、予防接種は強行してするものではないことだけは肝に銘じて、納得して受けさせてくださいね。

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