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2014年11月18日 (火)

シナジスを受けたほうが望ましい赤ちゃんとは?

シナジスって聞いたことがありますか?
冬場に多い感染症であるRSウイルスから防御するための注射です。
RSウイルスというのは、赤ちゃんの細気管支炎という病気の原因ウイルスです。
症状としては呼吸困難です。

注射と言っても予防注射(=ワクチン)ではなく、B型肝炎や麻疹の際に注射するグロブリンのようなものです。
つまり、シナジスはRSウイルスの抗体が入っている注射で、冬場のシーズンに罹らないように抗体の量を増やしてておくのです。
従って、獲得した免疫ではありませんから、ある一定の時期が来たら、増えた抗体はなくなってしまいます。
通常は10月くらいから3月くらいまでの期間、毎月注射しなくてはならないのです。
 

保険適用での接種は、
[1].在胎期間28週以下の早産で,12ヵ月齢以下の新生児および乳児
[2].在胎期間29週〜35週の早産で,6ヵ月齢以下の新生児および乳児
[3].過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の新生児,乳児および幼児
 

となっています。
早産で生下時体重が小さかった赤ちゃんは、一度かかりつけの小児科のドクターに相談してくださいね。

但し、保険適用であってもビックリするくらい高価です。
お値段は1個50mgで8万円です。(体重が大きければ2個使用することもあります。)

つまり、仮に2個使用としたら16万円。健康保険適用でも3割負担だから、4万8千円。
鼻血が出そうです。
まちによっては乳幼児医療の適用になるので、そうすると個人負担額がう〜んと少なくなりますから、その辺りも事前に確認しましょうね。
 

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