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2014年12月17日 (水)

新生児の低体温にご用心!

他の季節ではまずお目にかかることは無いのですが、こと、冬になると低体温症になってしまう新生児が出現することがあります。
(低体温症の定義は直腸温が35℃以下に低下した状態です。)

今更ながらですが、新生児の腋窩の体温は36.5~37.5℃と、オトナよりも0.5℃ほど高めであることはみなさんご存知かと思います。(参考までに、直腸温は腋窩で測定する温度よりも若干高いのが普通です。)

しかしながら、低体温症の新生児が出現するということは、保温の重要性を聞いてはいても、自分には関係ない話だと思い込んでいらっしゃるのか、今一つ真摯に受け止めていただいていないからなのでしょうね。
「お家の中に居るのだから体温が低くなる筈がない!」
「暖房しているから大丈夫!」という過信があるのでしょうね。
隙間の多いお家にお住まいだったり、断熱性の低い古いお家に里帰り中の場合、低体温に注意してください。
該当者のお母さん、毎日最低2回は新生児の体温測定をしていらっしゃいますか?
お部屋の温度は常に20℃をキープ出来ていますか?
お母さんがフリースや半纏を着ないと寒かったり、靴下を履いても足先がなかなか温かくならない時は、多分20℃未満の可能性大です。
赤ちゃんがネンネをしているお布団にはアンカや湯たんぽを入れていますか?
体温測定され、仮に36.5℃あったとしても、前腕や脛や脹脛(ふくらはぎ)がお母さんの手よりもひんやりしていたり、前腕や脛や脹脛が紫色になっていたら、新生児は、寒中我慢大会に参加中ということになりますよ。

低体温がなぜいけないのかと申しますと、酸素消費量が増加して代謝性アシド―シス(血液のpHが酸性に傾いた状態)になりやすいからです。
そうなるとかなり体力を消耗しますから、新生児は元気がなくなり、おっぱいも飲めなくなってしまいます。
進行すれば不整脈が出現したり、意識が混濁してきたり、痙攣を起こすこともあり、決して大袈裟ではなく生死を彷徨うこともあります。
「新生児には褐色脂肪細胞があるから、熱産生ができるのではないか?」と、仰る方もいらっしゃるようですが、それには限りがありますからね。
使い果たしたら“そこで終了”なのですよ。

新生児が必死にならなくても体温維持が出来る環境を整えて行きましょう♪

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☆赤ちゃんの生活リズムと環境」カテゴリの記事

コメント

里帰り3日め まさしく寒中我慢大会に参加させてました。さっそく暖めます!!赤ちゃんごめんなさい!!!タイムリーな記事を ありがとうございます。

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