出産が大変だと、おっぱいの立ち上がりは遅れます。
分娩所要時間が長かったり、時間は短くても逆子とか、VBACだったり、分娩時の出血が多量だったり、帝王切開だったりというのは、「難産」の部類に入るのではないかと、私は思います。
それに加えて、赤ちゃんがクベースに収容されたり、小さすぎて直母が難しかったり、クタクタしていて元気がなかったり、舌小帯短縮症だったりすると、効果的な吸啜が出来ません。
例外はありますが、お母さんが「難産」ですと、赤ちゃんもカラダがしんどいのが、後を引くことが多いような印象があります。
こういう場合、体重減少が10%以上になりやすく、体重減少も生後4日目になってもまだ止まらないこともありがちです。
分泌量を測定しても、「直母はヒトケタ、搾母は助産師が介助しても薬杯の底溜り、合わせて10g前後」が精一杯というところでしょうか。
こういう母子を担当している助産師は正直言って怖いと思います。
すぐにミルクを足さなくちゃって気持ちになるでしょう。
でも、正常新生児で活気があり、熱発もなく、おしっこも濃縮尿ながら生後日齢と同じ回数が出ていて、口腔粘膜も乾いておらず、黄疸の数値が跳ね上がっていなければ、補足はミルクじゃなくて、5%糖水にとどめてもらえませんか?
病産院の方針もあるかとは存じますが、補足の中身や量などについて、カンファレンスをして頂けませんでしょうか?
因みに、生後4日目まで体重減少していた赤ちゃんでも、その後吸啜が上手くいけば、6日目退院時で直母10g台は可能となります。
直母10g台でも、頻回直母可能で、黄疸の数値も正常範囲ならば、それでいいのです。
但し、こういう母子を1ヶ月健診まで、放置しては絶対ダメ。
2週間健診には必ず受診してもらうのが絶対条件。
最初の受診は退院後2~3日目。
そこで体重減少していたら、翌日再診。
小幅でも増加していたら、その2~3日後に再診。
上手くいかないには理由があるから、担当者さんはそれを見つけ出してね。
そうすれば、完母でのフォローも決して不可能ではありません。
そして・・・確かに言えることは、この修羅場を乗り越えてきたお母さんと赤ちゃんのタッグはホントに無敵だということです。
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