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2014年12月 4日 (木)

産後の尿漏れについて。

なかなか周囲に相談しにくいのが、産後の尿漏れだと思います。
程度の差はあれ妊婦さんの10人中9人は尿漏れを体験されているようですが、産後も軽快せず、それどころか量的にも増えてしまう方もかなりの割合で居られるようです。
尿漏れに至る原因は、出産時に骨盤底筋群はダメージを受けると、膀胱や尿道の知覚障害を来たすからです。
出産時にダメージを受け易い因子とは、「切迫早産で入院加療を受けていた。」「微弱陣痛で分娩進行に長時間要した。」「子宮口全開から5時間以上要して赤ちゃんが生まれた。」「生まれた時の体重が3500g以上のビッグベビーだった。」「出産後1週間経っても、子宮下垂している。」「経膣骨盤位分娩」「高齢初産」「吸引分娩」等です。(順不同)

産後早期から上の子さんを立位で抱っこやおんぶして歩きまわったり、中身の入った灯油缶やビールケース等の運搬したり、雪掻きをしたり、きついウエストニッパーや引き締めガードルの類を装着したり、腹筋運動をしたり、物凄い馬力で息みながら用を足したり、おなかを押さえながら排尿したりすると、一気に悪化することもあります。
ダメージを受けた骨盤底筋群は、先に挙げたような無茶をせず、無事に過ごしても回復には6~8週間を要すると言われています。
ですので、この産褥期間を無事に過ごし、その時点から骨盤底筋群を鍛える運動をすれば、尿漏れは軽快してきます。
もちろん、骨盤ベルトも回復には効果的ですが、トコちゃんベルトのように、上前腸骨棘よりも下に巻くタイプにしてくださいね。
 

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