向き癖を意識したポジショニングとは?
程度の強弱には個人差がありますが、赤ちゃんは生まれて仰向けに寝かせた瞬間右か左かのどちらかに向き癖があることが見て分かります。
と言うのも、新生児は頸が据わっていないから、仰向けで真っ直ぐ上向けというのは、出来なくて当然なのです。
向きにくい側のほうは、頸が痛いのと、大きなお口を開けることが出来ないからです。
「えっ、そしたら向き癖の強い赤ちゃんは直母が片方しか上手くいかないの?」と画面の向こうで思ったあなた、半分正解・半分不正解です。(笑)
どういうことか?
向き癖というものはやがて目立たなくはなってきますが、そうなるまでにどう手を打つか?で上手くいったり・いかなかったりするからです。(なんだか禅問答みたいな文章になってきましたね。分かりにくいかも、いかんなぁ。)
???だと思いますので、具体例をあげます。
例えば右向きが好きな赤ちゃんの場合(これは赤ちゃんの自身から見て右側ということです。念のため。)、お母さんの右側のおっぱいにラッチオンさせるには交差横抱き(真横抱きともいう・・・お母さんと赤ちゃんのおなか同士をくっつけるというスタンダードな抱き方で良いと思います。)で、左側のおっぱいにラッチオンさせるにはフットボール抱きにするのです。
つまり、赤ちゃんの向き癖に逆らわないポジショニング(下から上に掬うように)をすれば、ラッチオンは上手く出来るのです。
左右を交代する際は横方向に赤ちゃんのお口をスライドさせる感じです。
向き癖に逆らわなければ、赤ちゃんはしっかりと大きなお口を苦もなく開けることができるからです。
もちろん、赤ちゃんの下顎と下唇はお母さんの乳輪に密着し、鼻腔が塞がらない角度で、後頸部をきちんと支えることは言うまでもないのですが。
あくまできちんと支えるのであって、強い力で挟むように握るのではありませんよ。
赤ちゃんが痛いですからね。
握力の強い方、注意してくださいね。
また、可能であれば、赤ちゃんのお口の中心方向と同じ向きで、後頸部を支えているのと反対側の手で乳房を大きく外側から把持してくださいね。
より一層、深く効果的にラッチオンできますから。
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