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2015年1月19日 (月)

完母の方が離乳食開始までに懐妊することのリスク。

離乳食の開始時期は生後(5~)6ヶ月であることは、当ブログの読者のみなさんは既にご存知ですね。
通常、完母の方は月経再来時期が半年以降の方が多いものです。
ただ、ごく少数派だとは思いますが、おっぱいがジャブジャブ出ていても、月経再来が超早期の方がいらっしゃいます。
甚だしい時は、悪露が終わったと思いきや月経再来とか、サーカティアンリズムが形成してくる頃に、夜間の授乳間隔が空くやいなや月経再来とかのパターンです。おっぱいが
月経再来=排卵ではないにしても、月経再来≒排卵ではあります。
そこで、うかっり(?)懐妊されるとどうなるか?
避妊用のピルを内服したような感じになり、おっぱいの分泌がガクンと減少します。
ほぼ分泌停止される方もいらっしゃいます。
「このまま完母で。」と希望されても、肝腎のおっぱいの分泌が減ってしまったら完母は難しくなります。
百歩譲って、生後6ヶ月以降で離乳食が進めば、おっぱい+離乳食で発育ペースを維持することは可能ですが、生後6ヶ月までの離乳食がこれからの段階ですと、赤ちゃんの体重が病気でもないのに100g単位で減少するという事態に陥ることもあるのです。(SOLANINの知る方で、なんと350g/月減少した赤ちゃんもいらっしゃいます。)
当然ですが、その場合は速やかに混合栄養(若しくは人工栄養)に切り替えなくてはなりません。
混合栄養がダメだというのではありませんよ。
でも、ホントだったらもっと出るしあげられる筈のおっぱいを、まだ見ぬ赤ちゃんのために完早々と譲ってあげなくちゃならないなんて・・・赤ちゃんが可哀想ではないですか?

最近は出産年齢が高齢化したり、ベビ待ち治療のため、「ナンだったら年子でも!」と仰るお母さんもいらっしゃいます。
事情は分かりますが、ご自身の子宮を程よくお休みさせることは大事ですし、目の前のおっぱいが大好きな赤ちゃんがひもじい想いをしないためにも、ほんの少し(数ヶ月)の配慮していただけたらと願います。

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