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2015年1月 9日 (金)

開通すれば分泌は変わる!

確実な頻回授乳をしていれば、本来乳房マッサージは無くても差し支えありません。
それが出来ない場合、例えば赤ちゃんの吸啜力が微弱で、搾乳を補足しなくてはならない状況ですと、乳管の開通が今一つでストップしてしまうことがあります。

Aさんの搾乳量は400ml/日で、懸命に搾乳を続ける日々でした。
搾乳依存型ということで、母乳栄養としてはまぁいいとして、直母が出来ない辛さがありました。
赤ちゃんのIちゃんは、吸啜力が微弱で3分1クールが精一杯という状態が退院後もずっと続いており、どうしたものかと困っていました。
お母さんの不安も強く、「おっぱいで頑張ろうと思っても、気力が萎えそうで。」ということで、退院後のフォローをきめ細かくしていました。
生下時 2214g(逆子・経膣分娩・36週)
9日目  2288g(退院日)
15日目 2402g
17日目 2488g
・・・という経過でした。
お母さんのAさんは乳房うっ積とうっ滞がキツくて、入院中は『柴苓湯』の処方や『糾励根』の湿布を貼りまくっていた方でしたから、おっぱいが出ないことはなかったのですが、どうしても直母1回量が10~20g以上哺乳出来なかったのです。
 

通常はIちゃんくらいの週数や体重があれば2週間くらいで直母にシフトすることは可能ですが、とてもぢゃないけど搾乳をストップするのは無理でした。

17日目の段階で、ある程度乳房のコンディションが整ったので、思い切って乳房マッサージをしました。
(入院中他の助産師が2回ほど乳房マッサージをしたのですが、時期尚早だったのか、収拾がつかなくなるほどの張り返しをきたし、恐ろしくて出来ない状態でした。)
 

乳房マッサージを開始して15分後のことでした。
いきなり「ぶちん!」と弾けるような大きな音がしました。
それとともに、おっぱいがジャージャー出てくるようになったのです。
普通の乳栓数個分ではないかというくらいの大きな音でした。

その日から、Iちゃんのお口から溢れるくらいのおいっぱいが出てくるようになったとのことです。
問題はそのおっぱいを飲めているかどうかでした。
お口からダラダラ零すので、Aさんは「Iちゃんが飲んでるのではなくて、Iちゃんのお洋服が飲んでいるのではないか?」と心配だったそうです。
また、「ぶちん」の後は、大して乳房が張ることが無くなり、搾乳も搾りにくくなったので「もしかして出なくなったのでは?」と心配だったとか。
 

ところが、Iちゃんはやってくれました。
退院時から17日目までの体重増加度は25g/日でしたが、17日目から25日目の体重増加度は70.5g/日に激増していました。
直母1回量も94gと断トツのアップで私の方がビックリしました。
念のため乳房チェックしましたが、グッドコンディションを維持しておられました。
搾乳はここのところ200ml/日だったそうですが、補足ではなく、乳房コントロールのためにあと1週間100ml/日は行い、次回2週間後までにはゼロにしていこうとAさんにお話ししました。
Aさんはとても嬉しそうで、「自信が付きました。」と笑顔でお帰りになりました。
次回再診がメッチャ楽しみです♪

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