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2015年2月の記事

2015年2月28日 (土)

お勧めしたい書籍『母乳増量マニュアル』

数日前に書籍『最強母乳外来』の担当編集者さんから、本の謹呈を受けました。
その本のタイトルは、『母乳増量マニュアル』です。
Photo_3高知県南国市の田村こどもクリニックの田村保憲ドクターと奥様の田村吉子助産師の共著です。
南国市は産科退院後に市の母乳率がアップしているトコロだそうです。
それは、きっと田村保憲ドクター・田村吉子助産師夫妻をはじめ、母乳育児を支援する小児科ドクターが日々フォローしていらっしゃるからなのでしょうね。

臨床的にリラクテーションをするにあたり、どのように対応したらいいのかという具体例が沢山掲載されているので助産師からみても勉強になる1冊です。

しかも税込みで500円!(頁数は67)
お値打ち価格です。

もちろん、混合栄養中のお母さんで、「何とかおっぱいの量が増えないかしら?」と奮闘中の方、きっと参考になるのでは?と思い、ご紹介する次第です。

要チェックです。
密林でも販売しているようです。

2015年2月27日 (金)

便秘の赤ちゃんでも該当することがある!

当ブログでも何度か記事化した「乳糖不耐症」ですが、これまでSOLANINは、下痢傾向の赤ちゃんに注目していました。
しかし、過日某所で、尊敬するT先生という方から、「僕はむしろ便秘の赤ちゃんで、体重増加が振るわない場合に注目しているんだよね。混合栄養でガッチリとミルク補足をしている場合でも結果が(+++)だったりすることもあるし。」という情報を教えていただきました。
当然ですが、その場合は治療適応になるそうです。

まぁ確かに、粉ミルクにも乳糖はたんまり含まれていますからねぇ。
どちらかというと、粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんの排便回数は完母の赤ちゃんよりも少な目ですからね。(←新生児のうちからです。)
便秘で肛門刺激や浣腸をしなくては、まともにうんちが出ず、尚且つ哺乳量に不足はないことが明らかであれば、可能性はあるかと思います。
「もしかして、私の赤ちゃんは該当するかも?」と、思えてしょうがない場合は、ひとまずはその旨主治医に相談しましょうね。

2015年2月25日 (水)

プライベートな話です。

今日は私を産み育ててくれた母の誕生日です。
今日こうしてブログが書けるのも、母が私を産んで育ててくれたからです。
私は妊娠初期から流産しそうになり、その度にめっちゃ痛い黄体ホルモンの注射を打ちまくってくれたお蔭で、妊娠継続が出来たという話を聞いたことがあります。

年を重ねると、○寿というお祝いイベントがありますよね?
あれは基本的に数え年でするものらしいですが、私は子どもの七五三も満年齢でする主義なので、イベントは今年です。
でも、家族の事情があり、お祝いの宴は3月某日にします。(笑)
お母さんありがとう!
自分が生まれた日に、「お母さん、産んでくれてありがとう!」のメッセージは読者のみなさんも仰っているとは存じますが、今年から是非、お母さんのお誕生日にも「おめでとう。」だけではなく、「ありがとう!」を追加されることをお勧めします。

2015年2月23日 (月)

お母さんにも努力は必要です。

めでたくリラクテーションが出来ても、それを維持するには、頻回直母は必須です。
ですが、なかには頑として頻回直母を維持しようとはしない(?)お母さんがいらっしゃいます。
理由を尋ねると、赤ちゃんが、どうやら眠り王子or眠り姫のようなのですが、特に夜間に全く起きられないとのこと。

何回乳房のコンディションを診させていただいても問題なく(←奇跡的に乳房トラブルは無しなのよねぇ)、こちらがその都度理由やリスクをきちんと説明しても、その場では、「はい。分かりました。」とは仰るんですがねぇ。
結果としては、「このところずっと夜間は7時間も眠っちゃって。」
そんな有様だから頻回直母をするにも限界があります。(泣)
せめて昼間だけでも頑張ってくれたらと思うのですが、「相手していたら機嫌良いので、欲しがらないし、結局授乳は2.5~3時間間隔です。」なぁんて仰るとねぇ。

その結果3~4ヶ月の集団健診で、「小さいと言われました。」「ミルクを補足しなさいと指導が入りました。」と仰られてもねぇ。
こちらとしては、転ばぬ先の杖として、アドバイスしているのに、ちっとも聞き入れてくれなければ、打つ手は無いですわな。
努力をするのが嫌だったら、リラクテーションの維持は難しいし、赤ちゃんの発育を考えると、こういうお母さんにはリラクテーションを勧めない方がイイのかなと悩みます。
こちらのメンタルがやられそうです。(涙)

2015年2月21日 (土)

上の子におっぱいをあげることが、苦痛になってきた。

<ご相談内容>
2歳9ヶ月の男の子と3ヶ月女の子を持つ母です。
おっぱい星人の上の子は自然卒乳できればと思い未だに飲んでいます。
産後のせいか上の子に飲まれるのが最近苦痛で仕方なくやめたいのです。
どのタイミングでどのようにやめたらいいのかわかりません。
幸い下の子の成長は問題ないんです。
ただ、とにかく上の子にもうあげたくなくなってしまいました。
妊娠中は産まれたら思う存分飲ませてあげようと思っていたのに、今は嫌いになりそうなくらい嫌なんです。
執着心も増してしまいやたらと欲しがり、もううんざりです。
どうしたらいいのかわかりません。
やめさせたらぐれてしまうのではと心配ではあるんですが…

<SOLANINの回答>
ううむ。
タンデム授乳をされている方ならではのお悩みですね。
「妊娠中は産まれたら思う存分飲ませてあげようと思った。」とありますが、妊娠中はおっぱいを飲まれるのは苦痛じゃなかったのですか?
それとも、妊娠中は授乳回数をセーブされていたのでしょうか?

まぁ、それはさて置き。
上の子さんが嫌いになりそうなくらいうんざりというのは、ゆゆしきことですね。
お母さんが楽しくないどころか、苦痛で堪らない気持ちを抱えながら上の子さんに授乳されていることが、きっと上の子さんにも伝わり→不安を助長していて→さらに執着心が増しているような印象を受けます。

2歳代は自我がハッキリしてくる一方、自分を持て余すことも多々ある時期です。
上の子さんへの授乳は最終的には止めることになるのでしょうが、一気に止めて、マジでぐれたら困りますからね。(汗)
となると、相談者さんが一番困ることは何ですか?
上の子さんがおっぱいを飲むこと自体が一番困ることですか?
それより、妹さんの向こうを張って(?)or暇つぶしみたいに執着して何度も飲むことが困るのではありませんか?
例えば授乳回数が1日に1回か2回くらいならば、「しゃーないか。」と妥協できませんか?
相談者さんは、今日まで頑張ってきたんだもの。
相談者さんは、オトナなんだもの。
であれば、その妥協点を受け入れてもらうために、お話をしてみませんか?
正直に「お母さんが、大きいお兄ちゃん(妹さんに比べたら体重は大きいですものね。そういうニュアンスです。)に授乳することがしんどくなってきたこと。」
「大きくなるには、赤ちゃんはおっぱいしかないけれど、歯が生えて歩けてお喋りができる子どもになったら、お食事を食べていくことが普通であること。」
「大きくなったらおっぱいは、頑張った時のご褒美になること。」
「そして、いよいよご褒美でしかもらえない(=ご褒美としてもらう)日がやって来たこと。」などです。

相談者さんは上の子さんに何をしてほしいですか?
相手は2歳児ですから、あまり無理難題はいけませんが、少し努力をしたら出来るんじゃないかな?ってことがありませんか?
そういうことを思い浮かべ、1つか2つ、選んでください。
つまり、これからは、上の子さんとお母さんとで決めたルールを守っていったご褒美としておっぱいをあげるという習慣を作るのです。
それを上の子さんに伝えます。
できたその都度、できれば専用のカレンダーを準備され、それに○をつけます。(シールを貼るのもいいですよ。)
小さな子どもにも分かるように、視覚に訴えます。
上の子さんには勝手に○をつけたり、シールを貼らせてはいけませんよ。
またその都度、具体的にどこが良かったのか褒めてあげます。
言いつけが守れなかったら、○をつけません。(シールを貼りません。)
でも、これまでに獲得した○を奪ったりしません。(シールを剥がしたりしません。)
おっと!最初に1日に幾つ○やシールが付いたらおっぱいが飲めるのかを予め決めておくのを忘れずにね。
で、規定数(例えば5個)貯まったら、1回おっぱい飲めます~という風なルールを教えてあげてね。
そして、上の子さんに「いつおっぱいが飲みたくなるのか?」を訊いて、その時にあげるという習慣をつければいいのです。

2015年2月19日 (木)

母乳性血便は1回だけ?何回も出ることある?

<ご相談内容>
完母で育てているためいつもブログ拝見させて頂いてます。
質問なんですが、先週の月水土と1回ずつ便の中に筋状の血が少量混じっており便の状態から母乳性血便だと自己判断しました。
さきほどオムツ替えをしたところ、また、筋状の血が少量ついており母乳性血便とは1回きりのことなのか?
いっとき続く事もあるのか?ということをお聞きしたく連絡しました。
お忙しいとは思いますが回答のほど宜しくお願いします。

<SOLANINの回答>
お返事遅くなりました。
母乳性血便は、何回か続くことがあります。
1日1回しかうんちが出ない赤ちゃんの場合、日にちとして連続することもあります。
また、1日に複数回うんちが出る赤ちゃんの場合、1日に出るうんちの中で血が出たり出なかったりまちまちであることも。
基本的に赤ちゃんの機嫌が良く、おっぱいの飲みっぷりも普段と変わらないようでしたら、心配無用です。
何回も続くと気になるとは思われますが、受診が必要な病気ではありません。

2015年2月17日 (火)

ワンプレートでも食べなかった。(泣)

<ご連絡いただいたこと>
食が細い2才の娘にさっそくワンプレートで出しましたが、残念ながら効果はありませんでした。(泣)
3度のメシよりおっぱい&お遊びが好きで、あまり食に興味がないようです。
10分どころか5分も座っていられません。
お腹空かないの⁉︎と、ツッコみたくなります。
色々策を講じていますがあまりにも食が細いので、おっぱいやめたら食べるのかなぁ…なんて考えてしまいます。
自然卒乳目指して頑張っていますが、たまに心が折れそうになります(T_T)
しかし不思議なことに、全然食べていないくせに発育は順調な様子。(笑)
元気に生活できてるならまあいっか…というスタンスでやっていこうと思います☆おっぱいライフもまだまだ続きそうです!

<SOLANINからひとこと>
ううむ。
かなり手強いお嬢ちゃんですな。
経験者として、「おっぱい止めたら食べるのかなぁ。」と考えてしまいたくなるご心境、お察しします。
今のところ、発育が順調そうなのは何よりですが、念のため1度は骨の発達と貧血だけは問題無いか調べてもらってくださいね。

実はSOLANINも、食の細いお子さんに何百人と遭遇しています。
我が子であるT1とH1も鶏のエサ程度しか食べない子どもでした。
(一般的には断乳したらよく食べるようになると言われていますが、残念なことにこの2人は、おっぱいを卒業してもさほど食べない子でした。)
この2人はカウプ指数なんて「るい痩危険域」を何年も続ける羽目になりましたが、基本的にいつも元気に過ごしていましたよ。
食べさせる努力は続けつつ、思ったほど食べてくれない場合でも、元気に過ごしてくれたら善しとしようというスタンスでいいのではないでしょうか?
まぁ、一生食べない人は居ませんからね。
良い意味での開き直りも、時には必要かも。

2015年2月15日 (日)

赤ちゃんの受診のタイミング。

<ご連絡いただいたこと>
只今このブログを見ながら2人目(娘)の母乳育児を楽しんでいます。(勿論1人目(息子)もこのブログを見ながら完母で育てることが出来ました♪)

生まれて3週間目の時にに鼻が少しつまってる?位で小児科受診したらRSウィルスの陽性反応が出て、連休前と言うこともあり入院することになりました。
幸いにも鼻づまりのみで吸入&吸引の処置で入院生活を過ごしました。
母乳育児推奨の病院だったこともあり頻回授乳で体重もきちんと増加してたので特に問題もなく過ごすことが出来ました。

鼻が詰まると即受診!
大事ですね。
此処を読んでいる皆様もお気を付け下さいね。

<SOLANINからひとこと>
鼻詰りがフガフガのこぶたちゃんレベルなら、赤ちゃんはおっぱいが飲めるのでまずは大丈夫です。
しかし、これを超えてしまい、おっぱいが飲めなくなるレベルの鼻詰まりになってしまったら、その時は恐らくしんどくて、赤ちゃんは眠れない状態が続きずっとグズグズすると思われます。
特に、38℃以上の発熱を伴っているようなら、やがてはグッタリなんてこともありますから要注意!
RS感染症かどうかは置いといて、診療時間内なら罹りつけのドクターに、土日祝日や夜間など時間外だったらQQ受診をしてください。


2015年2月13日 (金)

危ない!危ない!

<ご連絡いただいたこと>
先日第2子を無事出産し 2回目のおっぱいライフが始まりました。
病院で言われるままに 安易にブドウ糖をほ乳瓶で補足したばかりに 赤ちゃんが下手くそな飲み方を先に習得してしまいました。
(一人めと二人めは それぞれ違う産院で出産しました。)
なんとか特訓して 今は上手な飲み方をしてくれるようになりましたが 危なかったです。
一人めの子のときに蓄えた母乳育児への知識がなければ 二人めの母乳育児は上手く滑り出せなかったかも!
これからのおっぱいライフも 最強母乳外来で学ばせてもらいながら ベビとの素敵な時間にしたいです。

<SOLANINからひとこと>
一人目さんの時おっぱいライフに問題が無くても、二人目さんの時母乳育児に関するスタンスの違う病産院でご出産されると、アレレ~?なことをされちゃったりします。(汗)
幸いこの読者さんの第2子さんは、特訓の成果が実り、事無きを得ましたが、いやぁ、危なかったですな。
哺乳瓶で補足をしても、お母さんのおっぱいとの違いを是々非々で受け止めて使い分ける赤ちゃんは皆無ではありませんが、やはり稀な存在です。
逆にたった一度の哺乳瓶使用で、遂にお母さんのおっぱいに戻って来ることのできない赤ちゃんも少なからずいらっしゃいます。
そしてそれは、その時になってみないと判らないものなのですね。
後で臍(ほぞ)を噛むようなことになってほしくないですのから、補足の際は、まずは哺乳瓶以外の方法を選択していただけるよう、病産院のスタッフにお願いしてみるのが乳頭混乱回避のためには一番だと思いますよ。

2015年2月11日 (水)

この場合、ミルク補足を増やさないといけないの?

<ご相談内容>
こんにちは。
初めての出産を終えて、現在育児に励んでおります。
わからないことだらけで、いつも参考にさせて頂いています。

現在混合栄養で、完母を目指していますが分泌量が少なくなかなかうまくいっていません。

10/5に3300㌘で出産し、退院時には3000㌘程度。
母乳不足で退院時よりミルク40㍉㍑を4回足しています。
1ヶ月検診では3560㌘と体重増加不良であり、2ヶ月でも4200㌘程度と体重増加が思わしくありません。
今後、どのようにミルクを足していくべきかアドバイスを頂きたいです。
母乳で頑張りたいのですが、まわりからはもっとミルクを飲ませなさいといわれます。

赤ちゃんは、母乳をあげても5分もたたずに寝てしまいます。
母乳がでないからでしょう。
母乳でるために効果的な方法はなんでしょうか。

毎日悩みすぎており、ストレスです。

<SOLANINの回答>
ん~、日齢が書いていないので、このご相談には正確な状況が掴みきれません。
頑張って回答したいとは思いますが、多少の誤差が生じたり、お答えしきれないことは、予めお含みおきください。

おっぱいをあげても5分と経たずに眠るそうですが、ミルクはシャキッとして哺乳されるのでしょうか?
ミルクを飲むときもクタクタしているのであれば、一度小児科ドクターに診察していただくことをお勧めします。

それから2ヶ月で4200gということは、この時点で少なくとも650~700ml/日の哺乳量は必要だと思われます。
つまり、1日のミルク補足が160mlで順調な体重増加を求めるならば、残り490~540ml/日をおっぱいで賄えればいいわけです。
1日10回授乳が励行できるとして、50ml前後/回のおっぱいが飲めるのか?
でも、発育ペースがかなり小幅だったということは、少なくとも今迄の2ヶ月はそうではなかったのでしょう。
それも相まって、ミルクをもう少し増やしたら?というアドバイスをされたのだと思われます。
勿論、満1ヶ月を過ぎたら30g/日で増加しない赤ちゃんもちらほら出てこられますし、赤ちゃんの発育の指標は体重増加がすべてではありません。
しかし、SOLANINが担当者だったとしても、相談者さんの赤ちゃんのように、新生児の頃の体重増加が少なめだった場合は、ここらで挽回してくれないかな?と願いたい気持ちは正直言ってありますね。

ポイントはそこだと思います。
ミルクの補足量は、あくまでおっぱいの補完としての量であるべきです。
ですので、実際にどのくらいおっぱいが出ているのか、一度助産院や母乳外来で哺乳量測定をされることをお勧めします。
その上で、何故すぐに眠るのか?おっぱいの出方に改善点はあるのか?などについて、担当助産師からアドバイスを受けてください。

2015年2月10日 (火)

京都にもおっぱい教室はありますか?

<ご相談内容>
京都にもおっぱい教室はあるのでしょうか?探してみたいのですが記事が見つからないのでぜひ再度ブログにアップして欲しいです◎

<SOLANINの回答>
滋賀県の「おっぱい塾」はかなり有名ですし、年々場所も規模も拡張されているようですね。
開設者の荒川育美さんのことは、個人的にもよく存じ上げています。
開設は2004年!
SOLANINも勤務先の母乳外来でお出会いしたお母さんで滋賀県からの里帰りの方には必ず「おっぱい塾」のご紹介をしているくらいです。

さて、京都。
助産師が入ってのおっぱい教室というのは、京都府助産師会絡みでそういう事業をされているかもしれませんが、詳細まではちょっと分からないです。
但し、日本最古の母乳育児サークルが伏見にあるのを知っていますよ♪
SOLANINも勤務先の母乳外来でお出会いしたお母さんで京都市からの里帰りの方には必ず「母乳育児サークル」のご紹介をしています。
開設はなんと1983年2月!
開設者のおひとりである浅井富美子さんのことは、個人的にもよく存じ上げています。
今年で満32年って、凄い歴史ですよね。
当ブログの読者のみなさんの中には「まだ生まれていません。」という方もいらっしゃるかもね。

そうそう、ホームページ的なブログもあるようですよ。
検索エンジンで、「京都、母乳育児サークル」ってキーを打ったら、すぐに出てきますよ。
活動の中心である定例会のスケジュールもアップされています。
場所は文教サテライトキャンパス伏見大手筋商店街2番街北側。
電話やお手紙、メールでの連絡先(参加したい。メンバーになりたい。)、アクセスなども掲載されています。
電話番号は個人のお名前が出ているので掲載を差し控えさせていただきますが、メアドは以下の通りです。
bonyuikuji1983@yahoo.co.jp


「最強母乳外来・フェニックスで見た!」と言っていただけたら、話が早かったりして。(笑)
余談ですが、日本母乳の会は2月14~15日に、京都大学内杉浦ホールで医療者向けの「第10回母乳育児研修会」を開催されます。
SOLANINも陰ながら応援を・・・?
この研修会を機会に、京都にも母乳育児をしたいお母さんを支援する医療者や病産院が増えるといいですね。

2015年2月 9日 (月)

妊娠判明前日に豚レバーをたくさん食べてしまいました。

<ご連絡いただいたこと>
今晩は。初めまして。
数ヶ月前最強母乳外来に出会ってから困った時の参考にさせていただいています。いつもありがとうございます。
今日夜、妊娠検査薬で陽性反応がでました。(第2子目)
その前日に、豚レバーを大量に食べてしまい200g程、この記事をみてビックリしました。
これから、気をつけようと思うのですが食べすぎたと気になってしまってコメントさせてもらいました。

<SOLANINからひとこと>
いつも当ブログをご愛読頂きありがとうございます。
また此度は、ご懐妊おめでとうございます。
妊娠検査薬で陽性と判明する前日に豚レバーを大量に召し上がったのですね。
でも、このタイミングってたまたま偶然でしょうし、それ以後は頻繁に大量摂取をされていらっしゃらないのであれば、おなかの赤ちゃんへの影響はまずはご心配ないでしょう。

ただきっと、あまりにもタイムリー過ぎて、「私のこと、見てたの?」と言いたくなっちゃったりして。(笑)
雨風呂時代から、「SOLANINはテレパシーあるんとちゃう?」的なコメントは、毎日のように投稿されたものですから、ちょっと懐かしくなって記事にさせて頂きました。
毎日寒いですが、どうぞ御身御大切に!
冷えないように暖かくしてお過ごしくださいね。

2015年2月 8日 (日)

タンデム(=同時)授乳のあれこれその4。

あ~~~ん。
でも、赤ちゃんはもう生まれていて、タンデム授乳をしようにも、「どちらが先か?」で喧嘩が始まることがあるんです。(涙)・・・というお母さんがおられました。
そう、つまり、「一人ずつ飲みたい。」ってことです。
一人が飲んでいたら、もう一人が飲んでる子のアタマを掴んで引っ張って引き離そうとすることさえあります。

昔話ですが、ウチの長男T1はタンデム授乳ではありませんでしたが、次男がおっぱいを飲んでいると、「○○ちゃん飲み過ぎやから、(早くお母さんの膝から)降りて。」と、
いつも申しておりました。
おっぱい中にホントに次男T2のアタマを後ろ側に引っ張られたこともありました。
あの時は、次男は私の乳首をすっぽんのように吸い付いていて、離されまいと必死ですし、お雑煮の餅のように引っ張られた乳頭・乳輪の痛さは今でも憶えています。
 

こういう場合は、タイマー作戦です。
先に飲む子は短めの時間、後の子は長い時間おっぱいを飲み続けてもいいぞ!というルールを造るのです。
タイマーは確認させ、自分でスタートを押させます。
先にするか後にするか、上の子さんに自分で選ばせます。
子どもは自分のしたいことを誰かに無理やり決められたら、ゴネ易くて大変です。
でも、自分で選んだことは小さくても守るように言い聞かせること、ゴネ得は認めないことを体験させることも、躾の一環かなと思います。(もちろん守れたら褒めてあげてくださいね
。)

2015年2月 7日 (土)

大きめ赤ちゃんに頻回直母することへの風当たりの強さ。(フランス編)

<ご連絡いただいたこと>
こんにちは。
初めてコメントします。

現在夫の仕事でフランスに住んで3年になります。
今年の5月にこちらフランスで娘を出産し、夏に里帰りした以外はこちらで夫と娘の3人暮らしです。
こちらでも月1回のペースで小児科医かPMIという市の保健所のような子供の発育等をみてくれる施設で身長体重などをチェックしてもらっています。
3660グラムで産まれた娘を退院後は完母で育てています。
5ヶ月の時点で7700グラム、6ヶ月では8170グラムでした。

生まれてすぐからしっかり乳首に吸い付いてくれる娘と産後1週間でしっかり出るようになったおっぱいのお陰で、今までおっぱい関係のトラブルもなく完母でやってこれました。

しかし、5ヶ月辺りから小児科医や保健師(いづれもフランス人)に
『この子は大きすぎる!1日に7回も授乳させてるの?!多すぎよ!4ヶ月過ぎたら1日4回(朝、昼、夕、寝る前)で充分よ!』と言われてきました。
初めての子育てで、近くに両親も兄弟もいないので誰を信じてやっていけばいいのか?って言うような状況でこんなことを言われたので、5ヶ月の時は言われるままに回数を減らす努力を試みました。
が、結果は1週間でギブアップ。
私も娘もストレスでした。
何のために回数を減らすのか、って考えなおし、そんな必要は私達にはないと思い、求められるがままに授乳するスタイルに戻しました。

ちなみに、余談ですが、ご存知かもしれませんが、ここフランスでは完母はマイノリティで、多くが完ミらしいです。(胸の形が崩れるからとか、産後も女らしくいたいという考えもあるようです。)
寝かしつけもしないで夜になったらベッドに寝かせ、ひとりで寝付くまで泣いても放置。
でもなぜか夜泣きは少ないそうで。

それでも6ヶ月の時に今度は
『こんなに大きいとハイハイや動き始めた時に心臓に負担がかかるから、今のうちに授乳回数を減らして離乳食で野菜を沢山食べさせるようにしなさい。』
と。
赤ちゃんの肥満が心臓に影響するなんて初耳でした。
ただ、”回数を減らしなさい”くらいだったら聞き流せたのでしょうが、医療関係者からそんなことを言われてしまい、ショックでした。
それからひたすらインターネットで日本語の情報収集をし、日本にいる友人、家族にも聞きまくり、最終的に、再び気にせず頻回授乳をするという結論にこぎつけました。

始めて1ヶ月経つ離乳食も中々食いつきが悪くすすんでいませんが、毎日元気におっぱいを飲んでいるのであまり焦らないように自分に言い聞かせています。

今回こちらの記事を読んで、あまりにも私が言われたことと似ていたのと、まさに言ってほしいと思っていた事を言って頂けたようで、自分は間違ったことしてなかったんだって嬉しくなり、思わずコメントしました。長々失礼いたしました。

<SOLANINからひとこと>
「所変わればなんとやら。」というセリフが思い浮かびました。
外国暮らしで、母乳育児がマイノリティーなお国柄では、なかなか実のあるアドバイスをもらえることが難しいでしょうね。

それにしても、お嬢ちゃんはご立派な発育ペースですね。
離乳食がボチボチのようなので、お嬢ちゃんのカラダの殆どがおっぱいで出来上がっているわけですから、大したものですねぇ。

当ブログのアドレス末尾はne.jpではなく、.comなので、欧米はもとより、○盾などの強烈なネットの壁のある国でも、自由に閲覧していただけるので、お役に立ててなによりです。
母国語で読めるメリットもありますしね。(笑)
これからも、気になることや心配なことがあれば、当ブログをご活用くださいませ。
また、在留邦人のご友人等で、母乳育児にまつわる情報をお探しの方がいらっしゃいましたら、当ブログや書籍の存在を教えてあげてくださいませ。

タンデム(=同時)授乳のあれこれその3。

時々、赤ちゃんを押しのけてでも、先におっぱいを欲しがるお兄ちゃん・お姉ちゃんのお話を聞くこともあります。
赤ちゃんの受け入れ自体は決して悪くなく、お母さんが困惑してしまうというパターンですね。
これは、愛と憎しみは紙一重ということを表します。

赤ちゃんが生まれてから「どうしよう?」にならないように、予め呪文のように、毎日毎日耳にタコが出来るくらい、お兄ちゃん・お姉ちゃんに以下に書きだしたことを言い聞かせをしましょう。 

「赤ちゃんには歯が生えてないから、おっぱいしか飲めないのね。」
「ご飯はまだ食べられない。」
「●●ちゃんは、ご飯が食べられるから、お母さんの仲間だね。」
「最初はみんな、おっぱいしか飲めないんだよ。」
「ジュースもお茶も飲めないんだね。」
「だから、抱っこしておっぱいをあげることになるからね。」
「赤ちゃんはカラダが小さいから、おっぱいはゆっくりしか飲めないよ。」
「●●ちゃんもゆっくり飲んでたから、同じだよ。」
「だから、赤ちゃんがおっぱい終わるまで待ってあげないとね。」
・・・とまぁ、こんな感じですかね。

そうは言っても、眠たい時は、わからんちんになってしまうことでしょう。
相手は子どもです。
仕方ないこともあります。
宥めるために、赤ちゃんを後回しにしなくてはどうにもならないことも、想定されます。
その場合は、“本来優先権は赤ちゃんにあること。”を言ってください。
“自分よりも小さい存在に先んじたことをする時は、必ず『赤ちゃんお先に、有難う。』と、譲ってくれたんだということに対する感謝の言葉を言わせてください。
この時、『赤ちゃん、ごめんね。』では授乳自体が悪いことになってしまいますから、それは言わせないでね。
 

お兄ちゃん・お姉ちゃんのおっぱい優先回数が2~3回/日位のだったら、赤ちゃんが発育不良になることは恐らくありません。
もちろん、赤ちゃんには10回以上/日の頻回直母をしましょう。

そうして、頑張って順番守れた時は、「頑張ったんだね、偉いね。」「お母さん、●●ちゃんが待っててくれたから、とっても助かったよ。嬉しいな。」と、ギュっと抱き締めて褒めてあげてくださいね。 

抱かれることで「自分はお母さんに愛されている。」と実感できるから、お兄ちゃん・お姉ちゃんの情緒の安定が促されてきますから。

2015年2月 6日 (金)

タンデム(=同時)授乳のあれこれその2。

兄弟姉妹でお母さんのおっぱいをシェアすることもありますね。
赤ちゃんと、お兄ちゃん・お姉ちゃん同時にあげる方法です。
片方の太腿だけ重たくなるのが難点ですが。

でも、この方法ですと上の子は赤ちゃんをお母さんに取られた感が少ないので、良いかもしれませんね。
注意事項としては、左右は誰のものかは決めないでくださいね。
その理由は新生児とお兄ちゃん・お姉ちゃんの吸啜力は比較にならないくらいの差があるからです。
大きな飲みムラをつくることになりますから、代わり番こが良いと思います。
お兄ちゃん・お姉ちゃんが飲んでくれると、いいこともあります。
乳房が張り過ぎて痛い時、乳腺炎になりそうなヤバい時、「こっちから、こんな風に飲んでね。」とお願いしたら「合点だ!」と効果的な飲み方をしてくれます。
あわよくば、母乳外来や助産院に行かなくても済むことだってあるのですから。
新生児だけではこうはいきません。

2015年2月 5日 (木)

ぎゅ~っとコアラ抱っこするパパにパンチ!(笑)

<ご連絡いただいたこと>
SOLANINさん、こんにちは。
我が家のおっぱい星人も、おっぱいの出ないパパにコアラ抱きをされ、怒ってパンチを繰り出したようです(笑)。
「ママと同じように抱っこしたまま、ぎゅーっと抱きしめたら、俺のおっぱいを探って、吸おうとするんだよ。でも出ないから、怒ってパンチするんだよ(苦笑)」って夫に言われました。
我が家のおっぱい星人が、ますます愛しく感じますね。
改めて周囲のおっぱい引き離しコールに負けず、母乳育児を頑張って良かったと感じました。
これからも幸せなおっぱい星人との毎日を楽しもうと思います。
これも全てSOLANINさんのブログ・書籍のおかげです。
本当にありがとうございます!

<SOLANINからひとこと>
母乳育児は山あり谷ありなので、正直言ってしんどい日もあるかとは存じます。
それでも、「ひとくちでも多く、一日でも長くおっぱいをあげよう。」というお母さんの気持ちはとても尊いとSOLANINは思います。

パパに対して、上記シチュエーションでパンチするおっぱい星人を想像すると、可愛くてムフフとなりますな。(笑)
おっぱいライフのフィナーレは様々ですが、最低限、周囲の人たちに決められたくないですね。
これからもおっぱい引き離しコールに負けず、柳に風のスタンスで妨害電波を受け流してくださいね♪

滲出性中耳炎でプレドニン®内服したら・・・

<ご相談内容>
こんにちは。滲出性中耳炎で治療のため、プレドニンを朝夕5mgずつ服用して、授乳してますが、2日目から子供の目と頬が赤く腫れ、身体にも薬疹がでてしまいました。
こちらの記事を信じて問題ない量だと服用して授乳継続したのですが…
これはやはりお薬を飲まないほうがいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
お母さんが治療を受けられて、お子さんに副作用と思われる症状が顕れてしまったことは、大変ご心配だと思います。
ただ、記事を信じて・・・という表現をされると、当ブログの記事により被害を受けられたことになるのでしょうから、何らかのカタチで謝罪すべきことになってくると思います。
直接謝罪できなくて、お返事でしか謝罪できなくて、お子さんの身代わりになることも出来ず、本当にすみません。(涙)

さて、回答に入らせていただきます。
恐れ入りますが、このような事態が生じた場合は早急にかかりつけの小児科ドクターにご相談ください。
また、授乳との両立をかんがみ、お薬を中断したいというお気持ちであれば、耳鼻咽喉科ドクターに別の治療法が無いかということも、併せてご相談いただくことが重要だと考えます。
当ブログのお薬に関する記事は、単に私の考えを披歴しているのではなく、国立成育医療センターや大分県薬剤師会などの専門機関の情報を参考にアップしておりますが、個別的なことについては、ケースバイケースと思われますし、ご心配ご尤もだと思いますので、張られたリンク先にご連絡&ご確認されることも一つの方法としてお勧めします。

それから、これは相談者さんを含む読者のみなさんに対しての質問なのですが、良かれと思って記事をアップしても、こういうことが起こると正直言って怖くなります。
以後はお薬に関する記事を全削除すべきなのでしょうか?
ご意見賜りたく存じます。

タンデム(=同時)授乳のあれこれその1。

さて、タンデム授乳といっても、みんなどうやってるのかな?
という素朴な疑問、ありますよね?

一番オーソドックスなのは、双子ちゃんですね。
代り番こに飲ませてあげる方もおられますが、時間がかかるし、Aちゃんのおっぱいが終わったらBちゃんのおっぱいで、Bちゃんのおっぱいが終わったらAちゃんのおっぱいという風に、エンドレスなんですね。
それでは堪らないという場合は、一気に同時に授乳するのです。
 

まず、どちらかがネンネして、もう一人が泣いてるならば、ネンネしている子を起こして吸いつかせ、次に泣いてる子を吸いつかせます。
立て抱きが、フットボール抱きがやり易いかな?

泣いてる子を先に吸い付かせると、ネンネしている子を起こすのが大変です。
それをさらに吸いつかせるなんて至難の業です。(お家に助産師でもいれば別ですが・・・)
吸い付かせる順番を間違えないでね。
 

SOLANINの勤務先でも年間10組前後の双子ちゃんが生まれますが、産後数日して、お母さんの手が慣れてきたら、タンデム授乳が出来るように、練習します。
もちろん、赤ちゃんの生下時体重や在胎週数、病状にもにもよりますから、出来ない時もありますが。
全員ではないけれど、80%前後は双子ちゃんでも完母ですね。

双子ちゃんのタンデム授乳風景は圧巻です。
ちょっと、おっぱいが上手くいかなくて、ブルー気味のお母さんが同じ授乳室でその光景をご覧になると、「私、甘いですよね。あの方に比べたら、自分なんてもっと頑張れるんぢゃないかという気がします。」とシャキッとされます。
 

見ている周りの方に元気を与える貴重な存在です。(笑)

2015年2月 4日 (水)

妊娠中からの乳頭ケアについて。(2002年看護研究分)

昔であることと、SOLANINが主任研究者だったわけではないので、簡単に説明します。
妊娠16週から始めるのでも、24週から始めるのでも効果に有意差はないという先行研究がありました。
また、妊婦の心理としてあまり早い時期から出産後に必要なことを取り組むことに対する心理的抵抗感が強いという先行研究もありました。

そこで、
☆切迫早産の恐れがない時期の方が励行してもらえるのではないかという予測のもと、36週から毎日1~2回は乳頭ケアを行ってもらい、毎週の妊婦検診の際、進捗状況をチェック。
☆産後は毎日乳頭損傷状況をチェック。
予測したのは、
☆ケアをしたじょく婦の方が乳頭損傷の発生率が低い。
☆新生児の生理的体重減少が少なくなる。
 

結果は、
☆乳頭損傷の発生率には36週からのケアでは全くしていなかった妊婦と有意差はナシ。(やるならもっと早期にスタートすべきか?)
☆新生児の生理的体重減少に有意差までは見られず。

しかし、
☆母乳率には約7%の差が発現した。(母乳育児へのモチベーションが高まる?)
☆乳頭損傷発生率には有意差はなかったが、程度の軽いじょく婦が多かった。
(発赤程度が多い)
☆重度の乳頭損傷者はは全くケアしていなかったじょく婦に対し、36週からケアをしたじょく婦の発生率は1/4にとどまった。(亀裂、出血などの方が多い)
・・・という副次的なデータが判明した。というものです。

2015年2月 3日 (火)

白斑が4・5個も出来てしまった!(5ヶ月)

<ご相談内容>
現在6人のママで一番下がもうすぐ5ヶ月になります。
ご相談なのですが、1ヶ月程前から左乳に乳口炎(白斑)が出来てしまい現在格闘しています。
原因は白斑ができる少し前くらいに深夜2時間程の仕事を再開したのがきっかけでした。
元々、授乳の回数は4〜5時間おきで5回にミルクを1〜2回足していました。(元を辿ればこれが一番の原因だと思います)
仕事を再開したのと同時にそれまでは飲んでいなかったカフェオレを1日2杯飲んでいたのと、月経の再開、授乳ブラジャーによる締め付け、風邪が重なったためだと思います。

左乳頭に固まって4・5箇所の白斑ができてしまいました。(今は白斑の周り部分が赤い)
上の子の時も同じ様に白斑はできていたのですが、上の子の時は白斑部分からじわりと母乳が滲んでいたのですが今回は全く滲まず白斑の横辺りから母乳が出ていました。
幸い横から母乳が出ていたので乳房にしこりはなく熱なども出てないのですが乳頭が硬く変型していてとても痛いです。
痛みのあまりに睡眠不足になり母乳マッサージにも行きましたがなかなか良くならず、調べていくうちにSOLANINさんのブログに辿り着き対処法なども全て試みましたが、改善することもなかったので実母や姉に勧められ乳腺外科にかかりました。

先生が乳頭を見て『うわっ、どないしよ〜これっ』と一言。『切開(手術)せなあかんやん、だめだめ4ヶ月やき、そんなん可哀想で出来ん、どないしよ〜これっ』の繰り返しでした。
先生の言葉に不安と白斑が治ったら初の完母ライフが待ってると思って乳腺外科に受診するまで、食事改善、頻繁授乳(12回)、冷え対策、詰まりにいいハーブティーと頑張っていたのが音をたてて崩れました。
切開をすれば血が出るからおっぱいはやれない。
だから断乳(離乳食がやれる時期くらいに)してから切開しようと言い渡されました。

自然には治らない悲しさと自分が作ってしまった原因に腹立だしく情けなく思ってます。
今は切開をせずに他に路がないか始めに受診した乳腺外科とは違う、私の住む県内じゃ助産師さん達の間でも有名な乳腺外科にもう一度診てもらうため近々予約を取ってあります。

今は白斑ができたおかげと言うのもおかしいですが頻回授乳してる為、完母でミルクは一切足してません。
切開しなくてはならない怖さは自分が招いた事だからと思ってますが切開後、子供におっぱいをやれなくなることが悲しくてなりません。
SOLANINさんに私の乳頭の状態の画像でも見てもらえるといいのですが、そんなことは出来ず…。

切開後は傷がなおってもおっぱいはやれないんですか?
断乳してからと言われたのですがたまに授乳後に痛みが激しく夜、寝れないほどの痛みが走るので断乳まで内服薬や塗り薬など対処方がなければ早目の切開を…とも思っています。
でもその場合、切開しても母乳は生産されますよね?
生産された母乳はどうなるんでしょうか?

色々な気持ちが葛藤しています。
もし宜しければSOLANINさんのお返事お待ちしています。

長文、読んでいただきありがとうございます。
そして失礼しました。

<SOLANINの回答>
白斑の状態を見せて頂いたわけではないので、何ともお返事がし辛いのですが、片乳頭に複数個出来てしまった方のケアはしたことがあります。
4~5個というのは、乳管開口部の半分かそれ以上に出来てしまったということです。
ブログに書いてある方法全て試してみたとのことですが、それって受診され、内服薬や外用薬の処方も受けて実行されたということですか?
ううむ。(悩)
そこから全く開口していないのだとすれば、乳腺組織内に乳汁が充満して、下手すると発熱&膿瘍形成ということが考えられます。
詰まるのも怖いけれど、膿瘍形成はもっと厄介です。
ただ、患部を切開排膿して出血しても、乳頭頂を切るわけではないでしょうし、授乳は継続できますよ。(汗)

それか、6人目のお子さんということですから、手間がかかるしお忙しいから難しいかもしれませんが、あまりにも重傷であれば、2~3日授乳をすべて搾乳にして乳頭を安静にして乗り切る方法もあります。
6人のお子さんを抱えて2時間の夜間の仕事というのは、かなりハードだと思われます。
もしかしたら経済的事情がおありになるのかもしれませんが、過労はトラブルの元凶ですから、辞めれるものなら辞められた方がベターだと思います。
どうぞお大事になさってください。

何のための省エネなのか?

~この記事の内容は、SOLANINの住まいから遠く離れた、知り合いの助産師からの又聞きです。~

正常新生児として生まれ、問題なく退院され、退院後は、2週間健診まで一歩も外出したことがないのに、低体温になった赤ちゃんがいらっしゃったそうです。

単純なことですが、退院後のお住まいが寒かったからです。
山間部にお住まいで、冬場で雪がちらつくような気候なのに、お母さんの話によれば、
「夜間は省エネで、暖房用のエアコンを切っていた。」そうです。

「昼間はエアコンを付けていたので、寒暖計は20℃はあったと思います。」
と、お母さんは仰ったそうですが、昼間でも授乳時は肌寒く、カ―ディ―ガンや半纏が手放せなかったとのことです。
ということは、いわゆる体感温度は20℃ではなかったと推察されます。
恐らく、カ―ディーガンや半纏を着ないと肌寒いという状況は、せいぜい18℃です。

百歩譲って、オトナはそれでいいかもしれません。
でも、新生児には耐えられない寒さである場合も否定できません。
ちなみに、その赤ちゃんは来院時に皮膚温が上手く測定できず、おかしいな?ということで、直腸温を測定したら、33.8℃だったそうです。
当然ですが、その赤ちゃんは哺乳力も減退し、活気に乏しく、体重は退院時から激しく減少していたとのことです。
しばしば、SOLANINが記事中で言うトコロの「寒中我慢大会に参加中」という状態だったのですね。(怖)
(知人の助産師は一瞬、虐待を疑ったとか。)

「正常新生児だったら、体温維持のための褐色細胞があるのでは?」
ですって?
そりゃあ、ありますよ。
でも、いつまでもあるわけじゃないのですよ。
大体ですが、長くみて2週間がリミットでしょうね。

もちろん、冬場だからといって、闇雲に室温を上げて、赤ちゃんに汗疹が出来るほど暖かくするのはどうかと思います。
しかし、マジで赤ちゃんの生命が危ぶまれるような
省エネって、どんな意味があるのでしょうか?
根本的なトコロで、何かが掛け違えられているような気がしてなりませんでした。
知人の助産師は、コンコンとそのお母さんを説教して、新生児にとって保温がどんなに大切かということを説明したそうです。

2015年2月 2日 (月)

おっぱい=お餅という概念の意味するところ。

<ご相談内容>
いつもいつも疑問に思うのは、年配者になればなるほど、私が授乳中だと知れば、「お餅を食べなさい!」と言われたり、実際に持って来られることです。
でも、大抵の助産師さんは、「お餅は食べたらダメよ!乳腺炎になっちゃうよ!」と、キツく戒められます。
お餅を食べたら、確かに乳房は張ります。
(もちろん、乳腺炎が怖いので、食べるとしても1週間に小さいのを1個食べるかどうかというレベルですが、今のトコロ、乳腺炎になったことはありません。)
そして、いつもよりも沢山おっぱいが出るような印象があります。
これはどう考えたらいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
ご出産された方の恐らく90%以上のお母さんは身内の年配者(いわゆるおばあちゃん世代)から、確信を持った口調で「お餅を食べると、おっぱいが張って、沢山出るようになるから是非とも食べなさい。」とアドバイスされたり、入院中や退院後にお見舞い品として、大福餅や餡ころ等を受け取ってしまった経験がおありではないでしょうか?
(お断りしたくても、角が立つから受け取らざるを得ないという状況もあると思います。)
ちなみに私もあります。
 

「おっぱい=お餅」という概念は、ある種の習俗的な言い伝えなのですね。
お餅は本来はハレの日(お正月や今風に言えば重要なイベントのある日)の有り難くお目出度い日の食べ物で、ケの日(つまり普段の日)に、口にできるような食べ物ではなかったこと。
現在でも北陸地方や名古屋方面では新築の上棟式や婚礼の日に古式ゆかしく屋根に上がってお餅を撒く地域もあると聞きます。

かつての日本の国の庶民は、驚くほど質素なお食事しか食べられなかったこと。
産後の肥立ちが悪くて、体調を崩したり死亡する産褥婦が少なからず居たこと。
食料が配給制で、食うや食わずの時代が今から数十年前にあり、それを経験された年配者が現存され、一種の語り部になっていらっしゃること。
もしかしたら、食うや食わずの時代だったら、お餅を食べても乳腺炎になる方が実際に稀だったのかもしれません。
せめて産褥期はお餅でも食べさせてあげて、お産を労ってあげようという思いやりの気持ちがこもっていること。
お餅は豊かさの象徴でもあったこと。
等々の理由があってのことです。
 

でも、現代は飽食の時代、グルメの時代でもあります。
今風の食生活から鑑みれば、お餅のようにカロリーがハイパーなものを常態的に口にすれば、乳腺炎への危険水域に自ら近寄っているようなものです。
食べれば乳房は張りますから。
でも、今風の食生活を送っていらしゃるお母さんにとっては、乳房が張る=おっぱいが沢山出る・・・以前に乳汁がドロドロになりますからね。
もちろん、人によっては1回食べていきなりドカンということも充分にあります。
そういうお母さんたちにこれまで大勢遭遇してきた者が言うのですから、間違いないと思います。
反対に、今風の食生活なのに、お餅を胸やけするくらい常食されても、無事に過ごされるお母さんもいらっしゃるのも、また事実。
恐らくそれは、身体的(乳頭・乳輪の形態が赤ちゃんに咥え易い形だったとか、乳管が太いとか、分泌過多傾向ではないとか・・・)及び赤ちゃん的(いつもガッツリ間隔を空け過ぎないように催促してくれたり、飲み方の技巧が超絶的テクニシャンであり、尚且つ、おっぱいの味が不味くなっても不問に付するタイプとか・・・)というような幸運な条件がすべて揃っている母子のカップルなのではないかと推察します。

そういうこういうが重なり、年配者の善意としての「おっぱい=お餅」の概念が、現代にまで残っているのでしょうね。
今後の人間関係に支障をきたすといけませんし、乳腺炎にだけはなりたくないという想いもあるでしょうから、年配者の仰ることを頭ごなしに否定するのではなく、お餅に対する捉え方の世代間ギャップというものがあるということを認識してくださいね。
その上で、やんわりと説明するとか、華麗にスル―される等、今後もトラブル無しで赤ちゃんに美味しいおっぱいをあげるための対処をしてくださいね。

2015年2月 1日 (日)

第2子の妊娠中から指が攣るのです。

<ご相談内容>
今第2子の育休中です。
9ヶ月になる男の子を完母で育ててます。
ばね指の記事を読んで、自分の症状と比べてました。
第2子の妊娠中から、指がつるようになったんです。
全部の指ではなく親指とか人差し指だけ、とか。
曲げたいのにキューンと伸びてしまってしばらくいうことを聞いてくれない感じ。
実は看護師をしているのですが、妊娠中にこの症状が出てからというもの、点滴を入れたり、採血したりができなくなってしまいました。
処置中に指動かなくなったらまずいですから。
この症状治るでしょうか?
やはり受診すべきですか?
整形外科?
いつも症状が出るわけではないので受診した時に「こうなるんです」と見せられないのが困るところです。
因みに長女の時は全くなかった症状です。

<SOLANINの回答>
コメントを頂いてから、2ヶ月近く経ちましたが、その後指の攣りは如何でしょうか?
職業柄、また、日常生活に於いてもご不便だとお察しします。
なかなか診察時にタイミングを合わせて症状が出てくれるとは限らないですよね。
でもやはり、仕事復帰までに診察を受けておかれた方が良いと思います。
受診するとしたら、整形外科ですかね。
であれば、身近にスマホを常備され、キタ~の瞬間に動画撮影するのはどうでしょう?
頻度や指の攣る時間に変化が無ければ、進行しているとは考えにくいですが、治るものなら治したいですからね。
どうぞお大事になさってください。

授乳中水分の摂り方について。

新生児のころは別として、おっぱいが軌道に乗り、赤ちゃんの体重増加も順調で(=それはつまりしっかりとおっぱいが飲めているということですが)あれば、いったいどの位の水分がおっぱいとしてお母さんのカラダから出ていくのでしょうか?

赤ちゃんの体重や飲みっぷりにも依りますが、満腹中枢が形成する頃で、少なくとも800ml~1000ml/日くらいは哺乳しているようです。 

おっぱいの成分の内、水分は88%もあります。
例えば800~1000ml/日の哺乳量であれば、単純計算すれば704~880ml/日の水分がお母さんの乳房から抜けていくということです。
水分をガブ飲みすればいいというのではありませんが、喉が乾けば補給することはやはり必要ですね。
(冷たい飲み物はガブ飲みしがちなので、カラダが冷えて碌でもないので、温かい飲み物にしてくださいね。)
もちろん、食品にも水分は含まれてはいますが、例えばリンゴ1/4にはどの位の水分が含まれているかは、カウント出来ないですよね?
なので、コップやお椀でだったら、およその容量が判りますから、そこから計算してほしいのです。
お母さん自身のカラダのための水分も必要です。

もっと水分を摂った方が良いのではないか?という目安を述べます。
①元々便秘症でもないし、産後はお野菜多いメニューを心掛けているのに、明らかに便秘。下剤内服しないと、スルっと出ないという場合。
②口腔粘膜が干からびたり、口唇や顔の肌が乾燥しまくっている場合。
③以前と比較して明らかにおしっこに行来たい感じがしない。出ても濃縮尿がチョロっとしか出ない。4回以下/日くらいしか、おしっこに行きたくない。
・・・等々、思い当たるフシのある方は、カロリー・カフェインの少ない・温かい飲み物を少しずつ分けて飲んでくださいね。

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