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2015年7月 5日 (日)

よく泣くからミルクに切り替えた方がイイの?(NICU入院時)

<ご相談内容>
この度第2子を早産(30週)で出産しました。
現在生後13週、修正2週で、NICU入院中です。
授乳は35㏄×8回、すべて冷凍母乳です。
授乳方法は基本的に哺乳瓶で、授乳時間内(1時間弱)に飲みきれなかったら経鼻チューブより注入です。
直母は1日1回の面会時にしています。

悩んでいることは、子どもがよく泣くこと、それに対する対処法です。。
母乳の消化時間はミルクより短いので、3時間おきの授乳ではそりゃお腹すくよ、と私は思うのですが、NICUのルーチンが3時間おきなので、頻回授乳はできません。
やはり私は1日でも早く退院してほしいので、泣きすぎてエネルギーを使って体重が増えないのは嫌ですし、看護師さんが「抱っこしても泣き止まない」「泣きすぎて困りますよ~」と冗談交じりに言ってくるのにもショックを受けています。
頻回授乳できない場合、母乳よりミルクのほうがもしかして子どものためになるのでしょうか?
(余談ですが、他のお子さんに「○○ちゃんはすぐ泣き止むから大好き」と話しかけてるのを聞いた時は泣きそうでした)

<SOLANINの回答>
NICUで頑張っていらっしゃる第2子ちゃんに面会&冷凍母乳作成の日々、お疲れ様です。
上の子さんのお世話や家事もあるでしょうに、相談者さんはお疲れが出ないかしら?休息は取れていらっしゃるのかしら?と、ひとり気を揉んでいます。

30週生まれで、現在生後13週ということは、赤ちゃんの体重はどのくらいなのでしょう?
そのあたりの情報が記載されていないので、想像するしかないのですが、1回量が35mlということは、まだ2000gに満たないくらい・・・でしょうか?

一般的に早産の赤ちゃんは、哺乳する際のスタミナが些か不足しています。
途中まではクイクイとリズミカルに瓶哺乳していても、スタミナが切れちゃったら、即座にクッタリなので、残りを鼻注で済ませ、ノルマの哺乳量を達成するのは、スタンダードな手段です。

ただ、消化が早い母乳であっても、NICUの業務を考えると、3時間置きの授乳時間にせざるを得ないのが現実だと思います。
相談者さんの第2子さんがよく泣くというのは、日数の経過とともに、少しずつ体力がついてきたということと、情緒の発達つまりはスキンシップを求めるようになったという証ではないかと推察します。

ですので、体力の消耗を防ぐ(≒泣く時間を減らす)ために、消化に時間の掛かるミルクに切り替えるのはおかしな話ですし、おっぱいが出ているのですから今のままでイイと思いますよ。。
哺乳意欲があり、吐乳も無いのであれば、普通に考えれば近いうちに1回量を増やすよう、NICUドクターが指示を出されるのでは?と推察します。
理由はさておき期待したほど体重増加に結びつかないものの、1回量が増やし難い状況であれば、カロリーの補給のために冷凍母乳にマクトンオイルなどを添加されたりすることはあるでしょうが、そういった判断はNICUドクターがされることですから、お母さんからお願いされることではないですしね。

一度真剣な表情で、担当看護師さんに、「泣き過ぎて体力消耗しないか、体重増加に影響して、退院が遅れるのではないかと心配なんです。母親としては何をしたら良いのでしょうか?」というお気持ちは伝えられた方がイイですよ。
勿論、抱っこをしても泣き止まない第2子ちゃんのお母さんに対して、業務的に多忙とはいえ、NICU看護師さんのあの言動はデリカシー無さ過ぎだと思います。(汗)
患者さんや家族さんからご指摘を受けないと、自分の失言に気づかないスタッフは何処の病産院にも居るのが現実でしょうから、当の本人に言い難いことは、病産院に設置してある投書箱に想いを投げかけては如何でしょうか?


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