陥没乳頭のリスクその2
授乳時期を終え、数ヶ月から2~3年経過していても、陥没乳頭の方は油断してはいけませんよ。
それはですね、1つ前に書いた記事と同じようなことが起こり得るからです。
授乳を終えれば、やがて乳汁は作られなくなり、徐々に乳管開口部も閉鎖してきます。
なのに、或る日気づけば乳頭や乳輪が腫れ上がり、果ては乳房まで炎症範囲が拡大したり、発熱や耐え難い痛みが続いたり、「何故今頃・・・?」になることがあるのです。
乳汁の貯留が関与しているとは考え難い状況ですから、助産院や母乳外来に駆け込むのは、お門違いですよ。
ぶっちゃけ開口していないから、助産師は何も出してあげられません。
炎症が進めば抗生物質の点滴などの治療が開始されるでしょうし、万一膿瘍形成されているならば、切開などの処置が必要になるでしょうから、これは乳腺外科案件でしょうな。
子育て中はお母さん自身の身体のケアにかまけることは時間的に難しいでしょうが、そんな大層に考えなくても普段から陥没部位の清潔を心掛けていれば、大事にはなりませんよ。
逆にズボラしていると抵抗力が低下した際に、一気に症状が進みがちです。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)ってあるでしょう?
ああいう感じになっちゃうことだってあるのですよ。(汗)
たかが陥没乳頭、されど陥没乳頭です。
« 陥没乳頭のリスクその1 | トップページ | 早産児と健常新生児はちょっと違いますよ。 »
「☆乳頭・乳輪トラブルと対処」カテゴリの記事
- ハイドロコロイド絆創膏の注意点。(2016.10.05)
- 陥没乳頭のリスクその2(2015.11.03)
- 陥没乳頭のリスクその1(2015.11.01)
- じゃがいも湿布の効能、なかなかですぞ!(2015.10.17)
- 吸啜が出来るようになった陥没乳首のケアは?(2015.09.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント