おっぱいメインに挽回する手立ては?(4ヶ月)
<ご相談内容>
こちらでは、現在相談は受け付けておられないでしょうか?
今までO式に通っていましたがそこの指導に疑問を持ち始め、ほかに頼れるところもなく
藁にもすがる気持ちでご連絡しました。
過去記事も探させていただいているのですが自分に当てはまるケースがいまいち分かりません。もうすぐ4ヶ月になる女の子がいます。体重増加が全く思わしくなく、すでに成長曲線は大幅に下回り、
さらにこの1ヶ月は授中に咥えながら何か訴えていて、乳首を引っ張ったりしてしまいには号泣
して飲んでくれなくなったりするので上手く授乳できている回数が減ってしまいました・・・。
これまでに経緯をお話しますと、
体重増加とミルクの追加量/日は
出生 2400g
生後31日 3450g 300ml
生後41日 3640g 300ml◀︎ここからO式の助産院
生後48日 3800g 300ml
生後62日 3900g 300ml
生後70日 3920g 300ml
生後87日 4088g 350ml(生後82日から350ml)
生後91日 4094g 400ml(生後88日から400ml)
生後116日 4288g 400ml
生後120日 4368g 400ml
出生児に2400g(38週と5日で出産)と小さかったこともあり、産院での1週間は乳頭保護器で8回以上授乳し、ミルクを8回/日で30ml/回、退院後は300ml/日足していました。
退院後の生後17日目にO式の訪問助産師さんに来てもらい、マッサージを受けて、「出るおっぱいなので大丈夫」と言ってもらい、乳頭保護器も外して授乳できるようになりました。
しかしその後おっぱいがつまってしこりができるようになり、訪問の助産師さんは高額ということもあって別のO式の助産院に通い始めました(生後34日目)。
ここからが体重低迷の始まりでした。
体重が増えていないことは気になっていましたが、「ミルクを増やすとおっぱいが出なくなる」ということでミルクを増やさずにいたら成長曲線をぶっちぎりで下回っていました。
途中で350ml,400mlと少しずつ増やしてはいましたが体重は低迷。
ずっと8回/日で3時間おきの授乳、1回は左右5分の2クールで続けています。
もっと頻繁に授乳してはどうかと思いましたが、助産院では「一日8回で十分。それ以上あげてもきちんと飲まなくなる。おっぱいの状態がよくないのでまずは頻繁にマッサージに通う必要がある」と言われました。
また娘もミルクとおっぱいをセットで与えられることに慣れてしまっておっぱいだけの授乳ですとそのあと激しく泣いて母子ともに消耗するので一日に1回追加するのがやっとという状況でした。
ここにきて4ヶ月健診も間近になり、助産院側が急に体重増加について気にし始め、ミルクも480ml に増量するようにとのこと。
ちなみにここに至るまで哺乳量の測定はやらない方針だということで行っておらず、ミルクの量をどうやって決めているのかと疑問を持ち始めました。
体重が低迷しているのに2ヶ月もミルクを増量する指導がなかったことも今思えば何だったのかと。
そしておっぱいの状態はよくなってきているのですが、前述した娘の授乳中の訴えの原因が分からず解決できずにいます。
はじめは右胸のとき、2クール目でいやがっていたように思うのですが最近は左右でも1クール目でもいやがるときがあります。
逆に普通に左右とも2クール飲んだりすることもあり、ますますよく分かりません・・・。
娘が訴えているのは何なのでしょうか?
この状況でおっぱいメインに挽回するにはどうしたらいいのでしょうか?
長文申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。
<SOLANINの回答>
結論から申しますと、厳しいようですが現在4ヶ月を過ぎており、ここから母乳の量を増量させるのは、かなり困難です。
また、赤ちゃんの発育状態が極端によくないので、早急に信頼できる小児科に受診され、ミルク補足の増量を図るべきです。
相談者さんは、O式に定期通院され、乳房治療手技を受けて来られたわけです。
きっと乳質は良いのでしょう。
でも、乳房治療手技の最中にピュッピュッと射出するおっぱいだけを見ても、それが赤ちゃんの哺乳量に反映されているかどうかは、断言できません。
客観的に見て、反映されていたらお嬢ちゃんの体重はコンスタントに増加している筈です。
でも、WHO/ユニセフ、国際ラクテーション、ラ・レーチェ・リーグなど母乳育児支援のために日夜活動している諸団体の規準と照らし合わせてみても、少な過ぎです。
哺乳量測定しない理由は不明ですが、ミルク補足量と、お嬢ちゃんの体重増加度から鑑みて、母乳として哺乳している量はキツい表現で恐縮ですが、恐らく微々たるものです。
「ミルクを増やすとおっぱいを飲まなくなる。」という言葉は或る意味真理です。
しかし、それは過剰に与えた場合(相談者さんのお嬢ちゃんは低出生体重児でしたが(健常新生児であったとしても)入院期間中にミルクの缶蓋に記載してあることを鵜呑みにして、例えば~2週間/~80ml/回×7~8回/日を哺乳させたら、そりゃあアキマセンよ。絶対に!)であり、適正量であれば、そんなことはありません。
直母で吸啜する力が弱い、搾母は取れない、母乳だけでは赤ちゃんの体重が増えない状況でミルクの補足をすることを、ミルク補足の「医学的適応」と言います。
ミルクを与えずに、最低限必要な成長をさせなければ、それはある種の虐待行為とも言えます。
勿論、相談者さんはO式に定期通院されています。
つまり、医療者とのやりとりがあります。
O式の助産師を信じてついて来られたわけです。
良かれと思い、必死に頑張って来られたのでしょう。
同業他者を批判するのはどうかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、SOLANINは本音言いますよ。
方針に疑念を抱かれているのですから、もうその助産師とは手を切りましょう。
確かにSOLANINは、体重増加が児の成長の全てではないことを、当ブログでも再三再四申し上げてきました。
しかし、百歩どころか一万歩譲っても、相談者さんのお嬢ちゃんの場合は、危険水域どっぷり状態です。
パーセンタイルグラフ下限をどんどん割り込み、その割り込み幅が大きくなってきているからです。
頸定や寝返りなどの運動機能の発達遅延や栄養失調による貧血など他の疾患が無いかどうか、とても心配です。
相談者さんのお嬢ちゃんの場合、ミルクを増量することは、必要不可欠です。
お嬢ちゃんのサインの意味は分かりませんが、乳質に問題が無ければ、恐らくおっぱいの分泌に関することではないかと思われます。
※これは明らかに当ブログのコメント欄に投稿していただくべき内容ではありません。
冒頭でも注意喚起しておりますように、緊急性の高いことは、当ブログにご相談いただくことをご遠慮願います。
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