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2015年11月の記事

2015年11月29日 (日)

お勧めしたい書籍『ダンナのための妊娠出産読本』

先日はドラマ「コウノドリ」についてお話しましたが、コミックもいいですが、サクラ先生のモデルと称される荻田和秀先生のご著書をご紹介したいと思います。
一応旦那さん向けなのですが、普通に妊婦さんが読まれても、妊娠・出産に関する知りたい知識は得られる内容です。
平易な言葉で語られているので、読書が苦手な方でも「何のことやらチンプンカンプン・・・」ってなことにはなりませんよ。
おなかに新しい命が宿っても、妊婦さんになったことに無自覚というか無頓着というか我儘すぎる方に辟易しそうになる今日此頃、正しい知識を身につけ、どうすればいいのかを示唆してくれる良書だと確信します。

一点だけ違うなと感じたのは、「立ち会い出産で親が付きそうのはやめろ。」というくだりです。
そりゃあSOLANINだって一族郎党大集合でLDRの周囲でカウントダウン待ちのイベントみたいにワサワサするのは如何なものかと思いますよ。
でも、世間には里帰り出産や遠方への出張などのため、立ち会い出産を希望しても出来ない(駆けつける努力はしても到着までに赤ちゃんが生まれてしまったというパターンを含む)旦那さんもいらっしゃるわけです。
人生最大級の痛みに耐えて赤ちゃんを待つ産婦さんにしてみたら、ひとりぼっちのお産は精神的にとてもしんどいし不安です。
稀に誰にも立ち会ってほしくないという産婦さんに遭遇しますが、SOLANINの知る限り、そうでない殆どの産婦さんは身内(主に実母さんですが、時々姉妹もあり。さすがに義母さんは聞いたことが無いですね・・・)の立ち会いを希望されます。
産婦さんが立ち会い出産を希望しないならともかく、例えば産婦さんが実母さんに立ち会ってほしいという希望をバースプランで出されたならば、意地悪な御託述べたりせずにさっさと叶えてあげればいいんじゃないでしょうか?

「実母さんを立ち会わせると、パニック状態になられるケースが多い。」との説ですが、そうでしょうか?
少なくともSOLANINの勤務先ではそんなパターンは皆無に等しいですよ。
まぁもしかしたらですが、何も考えずに流れで分娩室に入られたら、そういうこともあるかもしれませんが。
でも、事前に病産院や保健センターの主催する出産・育児準備教室や助産師会の主催する孫育て講座などを受講され、きちんと心構えが出来ていれば、何の問題もありませんよ。
寧ろ経産婦さんであれば、赤ちゃんの兄姉は立ち会わせてあげたいくらいです。

                    
講談社α新書で、170頁。価格は760円+消費税。街の本屋さんでも密林や樂○ブックスなどのインターネット書店でも販売されてます。

2015年11月27日 (金)

罨法の違いで分泌にアクセルとブレーキ。

乳房に冷罨法をすることは、母乳分泌にブレーキを掛けることになります。
所謂(いわゆる)分泌過多で収拾がつかない場合、下手に搾乳をするともっと分泌過多になって・・・という話はたまに耳にしますから、そういう方には冷罨法は適しています。

その逆で、「少しでもいいからおっぱいの量が増えてくれないかしら?」という心持ち(勿論、頻回授乳はしていることが前提ですよ。)の場合、温罨法しては如何でしょう?

ここのところ、全国的に寒くなってきていますし、身体が冷えやすくなっています。
確か今日は鹿児島県の桜島では冠雪したとニュースで報道していたくらいですからね。
そこで、今更ながらですが、お手軽な乳房への温罨法がないかなと考えていました。

あっ、先にお断りしておきますが、持続的に例えばホ○カイロなんかで四六時中乳房を温めまくってはいけませんよ。
授乳の度にというのもやり過ぎです。
タイミングと時間は、授乳直前に3分間くらいの短時間にしてください。
また、O式のセンセイが乳房治療手技の際になさるように熱湯でタオルを絞って当てるのもいけません。
素人が同じことをしたら、火傷しちゃったら大変です。
それこそ生兵法は大怪我のもとです。

SOLANIN的にはですね、まずはハンドタオルを水で搾ります。
含水量は喫茶店のおしぼりくらいが目安です。
それを平らに折り畳みジ○プ○ッ○®(無ければビニール袋でもよいですが、くれぐれも取り出す時に蒸気で火傷しないように気をつけて!)に入れてチンします。
ホカホカ気持ち良いくらいの温かさになれば、ジ○プ○ッ○®(以下袋と表記させて頂きます)のまま3分間くらい乳房に当てます。(くどいですが、長時間当ててはいけませんよ)
3分間温めたら即授乳しましょう。
袋からタオルを取り出して肌に当てると、濡れてじっとりするから袋のまま当ててください。
袋のままですと、そのまま温め直したらその日のうちは再利用出来るので、コスパ的にも優れていますし、お手軽です。

ただ、くれぐれも、電子レンジで加熱した袋を触った段階で「うわぁ、熱っ!」っていうのは温め過ぎですからそんなのを乳房に当てちゃダメですよ。
「熱々の袋を我慢して乳房に当てたら火傷した!」とか「長時間当てたら乳房の状態がおかしくなった。」とか「何日も使い回ししたら、タオルにカビが生えた。」とかのクレームは御免蒙ります。

2015年11月25日 (水)

マッサージ?ミルク足す?離乳食進める?(6ヶ月)

<ご相談内容>
6ヶ月になる息子の事で相談させてください。
5ヶ月頃からの体重の伸びが悪く心配です。

出生時    2368g 
1ヶ月     3026g
2ヶ月     3850g
3ヶ月     4740g
4ヶ月     5485g
5ヶ月     5920g
5ヶ月10日  6215g
6ヶ月7日   6360g

低体重で産まれ、退院後の体重の増えが悪かったため、2週間はフォローアップ検診に通いました。
頻回授乳、O式のマッサージ、ハーブティー、夜間の搾乳などで軌道に乗り、
パーセンタイル曲線の一番下の方に沿って体重を増やしてきました。

もともとキョロちゃん気味であったため、できる限り静かな環境で授乳するようにしていましたが、ここにきて、キョロちゃんが悪化。(チャラ飲みでしょうか。)
なかなか集中できない様子で、少し飲んでは息継ぎをするように上を見て、また飲むを繰り返しをしています。
ニコニコとして、機嫌がよい時が多く、運動量も多く、元気です。

昨日、授乳前後の体重を測ることができたのですが、100gしか増えていませんでした。
体重の増え方が緩やかになる時期とはいえ、きちんと飲めていないとなると心配です。

3ヶ月頃までは、かなりの頻回授乳、夜中の搾乳が習慣でしたが、体重増加が軌道に乗ってからは、昼間は大体3時間おきの授乳。(短い時には2時間)
夜間は放っておくと何時間でも寝てしまうタイプなので、深夜に寝こみを襲って授乳。
その後、5時間後くらいに起きて授乳といった感じです。

離乳食は朝1回与えており、よく食べています。
体重の増えがあまりに悪いので、数日前から2回食に増やしましたが食いつきはいいです。
試しに、今日はチャラ飲み後、ミルクを100ml与えてみましたが、
60mlはグビグビ。残りの40mlはしぶしぶといった感じで飲みました。
チャラ飲みの原因が母乳不足にあるのかもしれないと、久々に搾乳してみたところ、
以前は100mlほど楽に取れていたものが50mlも取れませんでした。

今更ながら、ミルクを足すべきか、母乳マッサージに通うべきか、2回食で様子を見るべきか悩んでいます。
一通り、過去ログで勉強させていただいたつもりですが、勉強不足でしたらすみません。
アドバイスいただけると有難いです。

<SOLANINの回答>
これまで色々頑張って来られたのですね。
愛するお坊ちゃんのためと分かっていても、懸命さに頭が下がります。

さて、直母量測定したり、搾母量からおっぱいの分泌量低下がご心配な様子ですが、キョロちゃん対策は出来る限りされていますし、これは分泌低下というよりも、月齢が進んだことによる分泌のシステムが変わったからだと思われます。
飲みっぷりにしても、気になることがあると、中途半端でも止めてしまうのが距離ちゃんの悪い癖ですが。(汗)

もしも、母乳マッサージに通われて、効果を期待されるのであれば、それもいいと思います。
乳管が詰りかけていたりしたら、改善できるわけですし、別に止めたりしませんよ。(笑)
ただ、ミルクの補足を試みて、途中までは飲んでくれたため、母乳不足と考えるのは早計ですよ。
お坊ちゃんは運動機能の発達が良いようですし、この1ヶ月でパーセンタイルグラフ下限ギリギリになっちゃったことは事実ですが、今後月齢相当(≒パーセンタイルグラフ下限をガタッと割り込まないよう右肩上がりを維持)にするには、直母はこれまで通り積極的にされ、ミルク補足ではなく、離乳食を進めるのが王道だと思います。
客観的に見て、充分挽回できる範囲ですよ。
寧ろ、危険かも(?)な兆候を早めに気づけて良かったですよ。
どうか気を落とさずに、前向きに頑張りましょう!


2015年11月23日 (月)

おっぱいメインに挽回する手立ては?(4ヶ月)

<ご相談内容>
こちらでは、現在相談は受け付けておられないでしょうか?
今までO式に通っていましたがそこの指導に疑問を持ち始め、ほかに頼れるところもなく
藁にもすがる気持ちでご連絡しました。
過去記事も探させていただいているのですが自分に当てはまるケースがいまいち分かりません。もうすぐ4ヶ月になる女の子がいます。体重増加が全く思わしくなく、すでに成長曲線は大幅に下回り、
さらにこの1ヶ月は授中に咥えながら何か訴えていて、乳首を引っ張ったりしてしまいには号泣
して飲んでくれなくなったりするので上手く授乳できている回数が減ってしまいました・・・。

これまでに経緯をお話しますと、
体重増加とミルクの追加量/日は
出生 2400g
生後31日 3450g 300ml
生後41日 3640g 300ml◀︎ここからO式の助産院
生後48日 3800g 300ml
生後62日 3900g 300ml
生後70日 3920g 300ml
生後87日 4088g 350ml(生後82日から350ml)
生後91日 4094g 400ml(生後88日から400ml)
生後116日 4288g 400ml
生後120日 4368g 400ml
出生児に2400g(38週と5日で出産)と小さかったこともあり、産院での1週間は乳頭保護器で8回以上授乳し、ミルクを8回/日で30ml/回、退院後は300ml/日足していました。
退院後の生後17日目にO式の訪問助産師さんに来てもらい、マッサージを受けて、「出るおっぱいなので大丈夫」と言ってもらい、乳頭保護器も外して授乳できるようになりました。
しかしその後おっぱいがつまってしこりができるようになり、訪問の助産師さんは高額ということもあって別のO式の助産院に通い始めました(生後34日目)。
ここからが体重低迷の始まりでした。
体重が増えていないことは気になっていましたが、「ミルクを増やすとおっぱいが出なくなる」ということでミルクを増やさずにいたら成長曲線をぶっちぎりで下回っていました。
途中で350ml,400mlと少しずつ増やしてはいましたが体重は低迷。
ずっと8回/日で3時間おきの授乳、1回は左右5分の2クールで続けています。
もっと頻繁に授乳してはどうかと思いましたが、助産院では「一日8回で十分。それ以上あげてもきちんと飲まなくなる。おっぱいの状態がよくないのでまずは頻繁にマッサージに通う必要がある」と言われました。
また娘もミルクとおっぱいをセットで与えられることに慣れてしまっておっぱいだけの授乳ですとそのあと激しく泣いて母子ともに消耗するので一日に1回追加するのがやっとという状況でした。
ここにきて4ヶ月健診も間近になり、助産院側が急に体重増加について気にし始め、ミルクも480ml に増量するようにとのこと。
ちなみにここに至るまで哺乳量の測定はやらない方針だということで行っておらず、ミルクの量をどうやって決めているのかと疑問を持ち始めました。
体重が低迷しているのに2ヶ月もミルクを増量する指導がなかったことも今思えば何だったのかと。
そしておっぱいの状態はよくなってきているのですが、前述した娘の授乳中の訴えの原因が分からず解決できずにいます。
はじめは右胸のとき、2クール目でいやがっていたように思うのですが最近は左右でも1クール目でもいやがるときがあります。
逆に普通に左右とも2クール飲んだりすることもあり、ますますよく分かりません・・・。
娘が訴えているのは何なのでしょうか?
この状況でおっぱいメインに挽回するにはどうしたらいいのでしょうか?
長文申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。

<SOLANINの回答>
結論から申しますと、厳しいようですが現在4ヶ月を過ぎており、ここから母乳の量を増量させるのは、かなり困難です。
また、赤ちゃんの発育状態が極端によくないので、早急に信頼できる小児科に受診され、ミルク補足の増量を図るべきです。

相談者さんは、O式に定期通院され、乳房治療手技を受けて来られたわけです。
きっと乳質は良いのでしょう。
でも、乳房治療手技の最中にピュッピュッと射出するおっぱいだけを見ても、それが赤ちゃんの哺乳量に反映されているかどうかは、断言できません。
客観的に見て、反映されていたらお嬢ちゃんの体重はコンスタントに増加している筈です。
でも、WHO/ユニセフ、国際ラクテーション、ラ・レーチェ・リーグなど母乳育児支援のために日夜活動している諸団体の規準と照らし合わせてみても、少な過ぎです。
哺乳量測定しない理由は不明ですが、ミルク補足量と、お嬢ちゃんの体重増加度から鑑みて、母乳として哺乳している量はキツい表現で恐縮ですが、恐らく微々たるものです。
「ミルクを増やすとおっぱいを飲まなくなる。」という言葉は或る意味真理です。
しかし、それは過剰に与えた場合(相談者さんのお嬢ちゃんは低出生体重児でしたが(健常新生児であったとしても)入院期間中にミルクの缶蓋に記載してあることを鵜呑みにして、例えば~2週間/~80ml/回×7~8回/日を哺乳させたら、そりゃあアキマセンよ。絶対に!)であり、適正量であれば、そんなことはありません。

直母で吸啜する力が弱い、搾母は取れない、母乳だけでは赤ちゃんの体重が増えない状況でミルクの補足をすることを、ミルク補足の「医学的適応」と言います。
ミルクを与えずに、最低限必要な成長をさせなければ、それはある種の虐待行為とも言えます。
勿論、相談者さんはO式に定期通院されています。
つまり、医療者とのやりとりがあります。
O式の助産師を信じてついて来られたわけです。
良かれと思い、必死に頑張って来られたのでしょう。
同業他者を批判するのはどうかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、SOLANINは本音言いますよ。
方針に疑念を抱かれているのですから、もうその助産師とは手を切りましょう。
確かにSOLANINは、体重増加が児の成長の全てではないことを、当ブログでも再三再四申し上げてきました。
しかし、百歩どころか一万歩譲っても、相談者さんのお嬢ちゃんの場合は、危険水域どっぷり状態です。
パーセンタイルグラフ下限をどんどん割り込み、その割り込み幅が大きくなってきているからです。
頸定や寝返りなどの運動機能の発達遅延や栄養失調による貧血など他の疾患が無いかどうか、とても心配です。
相談者さんのお嬢ちゃんの場合、ミルクを増量することは、必要不可欠です。
お嬢ちゃんのサインの意味は分かりませんが、乳質に問題が無ければ、恐らくおっぱいの分泌に関することではないかと思われます。

※これは明らかに当ブログのコメント欄に投稿していただくべき内容ではありません。
冒頭でも注意喚起しておりますように、緊急性の高いことは、当ブログにご相談いただくことをご遠慮願います。

2015年11月21日 (土)

アンテドラッグとは?

授乳中にステロイド入り外用薬(軟膏やクリーム)を塗布したら授乳禁止…ではないことは当ブログの読者さんであれば、既によ~くご存知かと存じます。

ただ、「患部には効いてほしいけれど、全身への影響が心配。」という気持ちは誰にでもあると思います。
そんな時、同じ塗布するならば、アンテドラッグというステロイド外用薬は理想的です。
と申しますのも、塗布した部位では効き目を発揮しつつも、血中に入ったら、分解されてステロイドとしての効力が低下してしまうからです。

勿論、局所的副作用(≒塗布した場所への副作用)はゼロではありません。
特に顔の皮膚はステロイドの吸収が良い(≒副作用も出易い)ので、注意が必要です。
顔の皮膚には、自己判断で勝手に手持ち薬や市販薬を購入して塗布してはいけませんよ!
必ず、皮膚科ドクターへの確認をしましょう。
逆に、皮膚科ドクターが顔の皮膚にステロイド入り外用薬を処方されたのであれば、診断に基づいているわけですから、闇雲に心配して自己判断で塗布を避けるとかの対応をするのは止めましょう。

2015年11月19日 (木)

月経量が少ない場合は早めに妊娠すべき?(1歳7ヶ月)

<ご相談内容>
SOLANINさんこんにちは。

1歳7ヶ月の息子出産後より、最強母乳外来には本当にお世話になり、育児に困った時の大切な育児書です。
おかげさまで1歳7ヶ月の息子は立派なおっぱい星人に育ちました。
週2日ですが仕事復帰があり息子の夜泣きに耐えられず、言い聞かせつつ1歳2ヶ月で夜間断乳してしまったので、せめて日中の授乳は自然卒乳させたいと思っています。
日中は7時〜21時まで平均8回飲んでいます。
1歳4ヶ月で月経再来しました。

質問なのですが、本日子宮癌検診の目的で産婦人科に行きました。
私は現在32歳で、2人目も考えており、今の仕事と子育て両立を考えると2、3年後くらいにしようと思っていますが、それでいいのか不安でそのむねも相談しました。
するとエコーで「排卵した後みたいだけど、月経の量が少ないから、2、3年後と言わず早く2人目考えた方がいい」と先生に言われました。
しかし最強母乳外来の過去記事図書館で読んでいたので、授乳中は月経量も周期も不規則という認識で、月経の量少ないのは授乳のせいでは?と感じました。
妊婦検診はするけど分娩できない病院で、問診した看護師さんに「まだ授乳してるの?もうやめどきだよね?」と言われたくらいなので、あまり母乳には詳しくない病院なのでは?と見てるため、ますます先生のコメントが信じきれません。
それとも排卵してるなら、ある程度月経量があるはずなのでしょうか。
こんなこと聞いて申し訳ないですが、SOLANINさんの分かることがあれば教えてください。
とてもお世話になった職場の部長に恩返しをしたいので、できたらもう少し2人目は待ちたいのです。
でも先生の言ったことが本当なら、よく考えるべき問題だと思っています。

<SOLANINの回答>
1歳2ヶ月で夜間断乳をされたこともあり、月経再来されたのだと思います。(通常、長時間哺乳されていない時間帯が出現すると、月経は再来しやすくなります。)1歳7ヶ月であっても夜間断乳されていなかったら、月経再来はまだでもおかしくはありません。
月経量が少なめだったり周期も不規則なのは、まだおっぱいライフが継続しているからです。
子宮が小さくなっているお母さんもいらっしゃいますよ。
病院の看護師さん達は、恐らく長期授乳をされている方に出会ったことが無いか、ご自身が経験されていないからそのような発言をされるのでは?

以前、とある産婦人科医師にお尋ねしたことがありますが、授乳中(完母)であっても月経再来されたとして、初回は無排卵ということは確率的にそこそこあるが、2回目、3回目と回を追うにつれ、排卵するようになるそうです。
それが証拠に、避妊が甘かったばっかりに、思いがけず早い時期にご懐妊され、正直言ってあわわ・・・な心境の妊婦さんはちょくちょくいらっしゃいます。(汗)

相談者さんが元々が月経不順で、排卵の障害になるような持病(多嚢胞性卵巣症候群とか、卵管閉塞とか)がおありだったり、高度な不妊治療を受けなくては挙児が叶わないという事情がおありだったり、旦那さんの精子の数や運動率、或いは奇形率を高めるようなお薬を内服するような治療をされていらっしゃるならば兎も角、そうでなければあまり気にされなくても・・・と思われます。
予定では30歳代半ば頃に次の赤ちゃんを希望されていらっしゃるのでしょう?
妊孕力(にんようりょく)がガタ落ちするような年齢ではないですもの。

職場の部長さんへのお気持ちは分かりましたが、念のため一つ確認させて頂きたいのは、旦那さんもそれでいいと、仰っているんですよね?
ご夫婦の気持ちが合致していて、望まれる時期に授かれたらそれが一番ではありませんか?

2015年11月17日 (火)

よく泣くのは母乳不足のせいとは限らない。(3ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
いつも拝見させていただきます。
完全母乳が出来ているのはこのブログのおかげなので、感謝を言いたくて、コメントさせていただきました。

第1子男の子を出産し、初め母乳育児をするにあたって、母乳が出てないんじゃないとか、可哀想など、実母に言われ悩みましたが、このブログを読み、完全母乳に出来ました。うちの息子は飲み過ぎて泣いてました。息子に申し訳なかったです。

出産時  3044g
3日目    2880g  (眠り王子で、黄疸もあったので、母乳をうまく与えられず、体重が減ってしまい、悩みました。)
5日目    2990g  (混合 退院自宅へミルク40ml)

20日目   3440g(保健センターの方から母乳がよく出て、体重も増えてるためミルク無しになり、完全母乳になりました。保健センターの方もこのブログを見ているそうです(*´ω`*))
1ヶ月1日目3945g
1ヶ月22日目5010g
2ヶ月15日目6000g60.2cm

見事、1日に10~12回もおっぱいを飲むおっぱい星人になりました。本当に良かった…
今24才なのですが、子どもが子ども育てるようだと、散々言われたので、健康に育ってくれて安心しました。(あ、このブログも教えて言い返しましたよ。)

増えすぎじゃないか心配するときもありますが、そろそろ首が座りそうなので、動き出したら痩せますよね。
おっぱいも差し乳のようで、4時間長く息子が寝たときは、張りますが、ほとんど張らずに来ています。

ブログ、これからも応援してますっ!
本当にありがとうございます!!
つたない文章失礼しました。

<SOLANINからひとこと>
ご出産され、入院中に母乳育児のスタートダッシュで躓くことは、しばしばあるおとです。
理由は様々ですが、黄疸のため眠り王子だったので・・・ということもそうです。
ミルクの補足が必要ですねと医師や助産師から言われたら、「あぁ、私っておっぱいが
足りないんだ。」と、凹みそうになるでしょう。
でも、少し前の過去記事にもありますように、哺乳力は、パワーとスタミナとテクニックの3拍子揃って成立するものなのですね。
そのいずれかが満たされていないと、直母量ってなかなか増えないです。

赤ちゃんの成長のために必要なミルクは医学的適応ですが、赤ちゃんは徐々に進化されますから、入院中~退院時の状況が不変ということは有り得ないです。
こちらの読者さんのお坊ちゃんは、或る日或る時からしっかりおっぱいが飲めるようになったのですね。
なので、「足さなきゃ!」と足していたミルクでおなかがパンパンになり苦しくて泣いていたのですね。
でも、早めに気づいて本当に良かったですね。
どうしても、おばあちゃん世代は決して悪気は無いのですが、
「赤ちゃんが泣く=母乳不足=孫が飢えに苦しんでいる→もっと沢山ミルクあげなさい!」の公式が頭から離れないようです。(涙)

しかし、保健センターの家庭訪問の方にも当ブログを読んで頂けるとは光栄です。
確実に言えることは、赤ちゃんの哺乳力の評価項目でもある3拍子が揃えば、ミルクの補足量が不変でも体重増加度は確実に増加しますからね。
そうなると、どんなにおっぱいが足りないと思っても、それは単なる「気のせい」です。(笑)
どうかこれからも、当ブログをご愛読くださいね♪

2015年11月15日 (日)

「コウノドリ」 観てますか?

秋ドラマの季節も中盤に差し掛かりましたね。
金曜日の夜に「コウノドリ」ってドラマオンエアされていますよね?
綾野剛さんがあんなに素敵な演技をされるとは知らなくて、年と共に緩んできた涙腺を刺激されつつ視聴しています。
その時間帯には他用があったりして、録画視聴が多いですが。(汗)

読者んみなさん!
出産の時の想い出って、何年経っても記憶に残っていませんか?
私はウン十年も経過しているのに、まるで昨日のことのように記憶しています。
○時頃に内診されてその時の所見とか、陣痛が何分間隔で来ていたかとか、担当助産師ととの会話の内容とか、生まれて直ぐに赤ちゃんの口の中を確認したこと(T2とH1の時)等々、陣痛のがすのに必死だったけれど、そういうことってホントに些細なことですが、しっかり憶えています。

ご自身の出産を振り返り、もっとこうしたらよかった、もっとこうしてほしかった、色々な想いはあるでしょうが、何回ご出産されたとしても、毎回命懸けです。
あのドラマは、可能であればパートナーの方と視聴されるといいですね。
あっ、無理だったら読者さん一人でもいいのですが。(笑)

ちょっと変だなと思うのは、吉田羊さんの演じる助産師が、LDR上の産婦さんをメッチャ努責させることかな。
イマドキ、あんなことするかな?
テレビ的には、産婦さんがウンウン息めば頑張ってお産している的な絵になるのでしょうが、違和感アリアリです。
あと、新生児科の大森南朋さんの演技がやや手持無沙汰で硬いかなぁと。
でも、産科にスポットを当てたドラマは多分初めてでしょうし、意義はありますよね。今週も観るぞ!

2015年11月13日 (金)

ウルトラ級の哺乳稚拙。(新生児)

一般的に哺乳稚拙(ほにゅうちせつ・・・下手っぴちゃん)の場合、見極め方としては幾つかのポイントがあることは、当ブログの読者さんであれば、既にご存知かと思います。
順不同でざっと思いつくままに挙げてみますと、①ペチャペチャ・チュパチュパ・ジュルジュル・ツコンツコンといった効果音やら舌打ち音を発生している時、②口角から舌が見えない時(≒舌が前に挺出していない時)、③上口蓋の窪みが深く(≒高口蓋)て舌と口蓋の間に圧が掛かっていない時、④ビシャの脂肪床が未形成で左右の頬の内側に圧が掛かっていない時、⑤笑窪が出来ている時、⑥下口唇の密着感が乏しくてパカパカと動いている時、⑦口唇全体に吸啜胼胝(きゅうてつべんち・・・吸いダコ)が出来ている時、⑧乳頭保護器を使用しないと直母が出来ない時、⑨明らかな流し込み直母の時、⑩嚥下の際にゴエゴエと喘息のような音を発している時、⑪乳首がスタボロに傷つき、なかなか治らない、⑫潰し飲みや歪め飲みの際のように、哺乳直後の乳首をチェックしたら明らかに変形している・・・等々。

お母さんの乳房・乳輪・乳頭コンディションが上々で、乳管開通もバッチリで、分泌が申し分なければ、哺乳稚拙に気づかないこともあるかもしれませんが。(まぁそんな僥倖は滅多に無いでしょうがねぇ。)
ちなみに③や④や⑨は早産児や低出生体重児によくあるパターンです。
そうではなく、満期産で、体重も2500g以上あり、出生時に小児科入院になるような呼吸障害も無く、お母さんに問題なく、頻回直母が出来る環境にあったのに、それでもなお一向に直母が量にならないとしたら、それはウルトラ級の哺乳稚拙(ううっ、長い!以後はウルトラちゃんと表記しますね。)と見倣して間違いございません。

つまり、ウルトラちゃんは、哺乳最中にいかなる音も発しないので、①や⑩は該当しません。
ふわふわと咥えて、奥の方で舌をヒラヒラさせているだけなので、⑤や⑥や⑦や⑪や⑫も見当たりません。
ところが、日齢が進み、補足をしっかり行い体重が増え始めると、徐々にしばしば見受けられる哺乳稚拙レベルに移行してくるのです。
最初に見られるのは、⑦、⑨、⑩あたりですかね~。
哺乳稚拙サインの出現は、ウルトラちゃんにしてみれば、或る意味大きな進歩なのです。
ウルトラちゃんが真っ当な直母が出来るようになるのは、まだずっと先の話ですが、何も無かったトコロからのスタートなので、もしも、こういったサインをキャッチされましたら、小さなガッツポーズくらいしてあげてくださいな。


2015年11月11日 (水)

乳質が悪くなるから早急に断乳すべき?(10ヶ月)

<ご相談内容>
SOLANINさんはじめまして!
10ヶ月の男の子を育児中の母親です。
いつも為になるブログありがとうございます☆

息子は生後4日で乳頭混乱になり、5日目から母乳のみでなんとかここまできました。
初めは母乳がなかなか出ず体重もあまり増えず悩み、母乳量が増えてきたら頻繁に詰まってしまい悩み、頻繁に詰まっていたおっぱいを嫌がられるようになり悩み、現在は歯が8本生えてきてたまに痛みはあるもののやっと安定した母乳育児を楽しめていた矢先、4日前からストライキが始まってしまいました…。
3時間毎に搾乳し、コップで飲ませたり離乳食に入れたりしているのですが、おっぱいをくわえさせようとしても仰け反って嫌がるか口に入れても噛まれるかのどちらかで全く吸ってもらえません。
初めての搾乳でなかなかうまくいかず、少しつまりぎみだったので、昨日以前からお世話になっているO式のマッサージに行き相談したところ、搾乳では母乳の質がどんどん落ちて不味くなるから益々吸わなくなるため、あと3日飲まなかったら断乳に向けて処置をした方がいいとすすめられました。
しかし、まだまだ母乳育児をする気マンマンだった私はなかなか諦めきれず悩んでいます。
もし息子が飲みたくなったとき、出ないのはかわいそうなのではないか、何か原因があるとしてそれはそのまま放っておいては良くないんじゃないか、かといっていつまで搾乳だけでおっぱいは維持できるのかと。
ストライキの始まる2日前に熱をだし、ちょうどストライキが始まった頃から喉の調子が悪そうで今も鼻水や咳が出ているので、その影響なのかなと思うので、少なくとも息子が全快になるまでは待ちたいのです。
1ヶ月後には保育園に入園の予定なので、どちらにしても昼間の授乳は出来なくなるのですが、このままストライキがなかなか終わらない場合、おっぱいや息子の事を総合的に考えてどのくらいまで搾乳を続けていくのが良いのでしょうか。
おっぱいを吸ってくれるよう言い聞かせをし、寝入りを襲ったりもしましたが全く効果はなく、拒否されたことで凹んでしまいました。
息子は現在息子が3回食で、おっぱいを飲まなくなってから以前よりは食べる量が増えてきていると思います。
長文失礼致しました。
アドバイスをいただけると幸いです。
よろしくお願い致します!

<SOLANINの回答>
まずは、これまで幾つもの困難を乗り越えておっぱいライフを継続されていた相談者さんに敬意を表します。
10ヶ月で3回食に進んでおられるお坊ちゃんが、哺乳ストライキの疑いなのですね。(汗)

かねてからO 式のセンセイとお顔繋ぎが出来ていらして、「困った時こそ助け船を!」と思って受診されたのに、逆に断乳に向けた処置を勧められたのですね。
確かにO式は、母乳育児をするにあたり、乳質を優先順位の高いところに掲げていらっしゃいますからね。
なので、相談者さんが「搾乳で・・・」と仰れば、「乳質が・・・」とお返事されたのですね。(涙)
ふ~む。
ちょっと話が逸れますが、搾乳を与えることが乳質的にもっての他なのであれば、NICU在籍中の未熟児さんに搾母や冷凍母乳を届けていらっしゃる方たちはどうなるんだろう?と思ってしまいました。(そのあたりにどんな違いがあるのかは、SOLANINはO式ではないので、よく分かりません。)
そんなに乳質乳質って仰るならば、困っていらっしゃる相談者さんのために、乳質を良くする治療手技を実施されたり、食事摂取内容を指導されるのが妥当な対応だと思いますが、そういう対応はなさらないのね。(困)
また、乳質が原因で哺乳ストライキになられたのであれば、それらを改善されたら理論的には哺乳ストライキは改善に向かうということになりますよね?
でも、そうじゃなくて断乳なんですね。
それは穿った見方かもしれませんが、乳質だけが哺乳ストライキの原因だとは限らないことを示唆しているのではないでしょうか?

仮の話ですが、相談者さんのお坊ちゃんが本当の哺乳ストライキであれば、SOLANINの経験から鑑みると、程度の差はありますが、長くて1ヶ月までに決着が付くと思います。
この月齢で搾母継続され分泌の維持をされるおつもりであれば、そのくらいの期間ではないかと存じます。
ただ、離乳食が進んでいる様子からすると、もしかしたら早めの自然卒乳かもしれない印象もあります。(汗)

2015年11月 9日 (月)

添い乳でしか眠らないのですが・・・(6ヶ月)

<ご相談内容>
私の赤ちゃんは6ヶ月になりますが、生まれてこのかた、添い乳でないと眠ってくれません。つまり、私でないと眠ってくれません。
頸が据わってからは、お昼寝だけはおんぶとか、稀にトントン出も眠ってくれるようになりましたが、夜だけはどうしてもできません。
周囲から、「添い乳なんてするもんじゃないわよ。悪癖よ。」と言われショックです。どうすれば添い乳を止められますか?
また、添い乳はすべきことではないのですか?

<SOLANINの回答>
えっ?添い乳って悪癖なんですか?
そりゃあまた、随分な貶され方ですね。(怒)
母子分離主義者の戯言(ざれごと)だと思いますが。

赤ちゃんの泣きの原因は生理的要因(おむつ・空腹・寒暖など)もありますが、眠りたいのに眠れないとか、不安であるとかの要因の割合の方が多いという文献を読んだことがあります。

添い乳が好きな赤ちゃんはお母さんの肌の温もりを求め、安心したい気持ちが強いのでしょう。
それをわざわざ止めさせる、しかも半年やそこいらの赤ちゃんに対してだなんて、酷いですよ。

勿論、イクメンの旦那さんが居て、毎日遅くとも18時台には帰宅され、家事全般手伝い、夕飯も家族揃って食べられ、さっさとお風呂も済ませてくれて、晩酌もせず、哺乳後の赤ちゃんの寝かしつけを買って出てくれることが確実なら、添い乳でなくても、お父さんであっても、赤ちゃんの寝かしつけは可能かもしれませんよ。
でも、それこそ、そんな旦那さん、何処にいらっしゃいますか?
画餅(がへい・・・絵に描いた餅)であることが殆どでは?
子育てというものは、今日一日頑張れば、明日から何もしなくてよいものではありません。
もしも、相談者さんにとって添い乳で寝かしつけることが、大層な苦痛でノイローゼになりそうなんです・・・とか仰るのであれば、別の対策が必要でしょうが、周囲の方にわけわからんことを指摘され不安になるのはナンセンスですよ。

2015年11月 7日 (土)

ミルクの補足はこれでいいの?

<ご相談内容>
3032gの男の子を正常分娩で出産。
混合で育てています。
入院時最低体重(生後2日目)2794g
退院時(生後5日目)2898g
1ヶ月健診時(生後29日目)3685g
(両胸から直母で授乳回数10~12回/日、足りなさそうな時にミルク20~40ml×6回=120~240ml/日)
2ヶ月保健師訪問時(生後59日)4822g
(両胸から直母で授乳回数9~11回/日、足りなさそうな時にミルク40〜80ml×6〜8回=340~460ml/日)
3〜4ヶ月検診時(生後108日)5820g
(両胸から直母で授乳回数12~14回/日、足りなさそうな時にミルク60
〜80ml×6〜8回=360~420ml/日)

〜その他 気になること補足〜
生後74日目に乳腺炎でO式マッサージに通院
生後82日目乳腺炎再発(O式マッサージ通院中)
その後10日間(生後83日目まで)なぜか補足量が200ml/日台に減少
たまたまイベントで計測した体重が、全く増えていないことが発覚。
幸い(?)にも乳腺炎が落ち着いた生後84日目から補足量が400〜500ml/日に激増。その後は無事体重も増加。
ちなみに、母体について、O式の先生からの注意点として「水分を取ること。血の巡りが良くないので、気をつけること(食事は気をつけているので問題ないとのこと)」でした。

1.もうすぐ4ヶ月を迎えるのですが、補足量はどのくらいがのぞましいでしょうか?
2.ミルク補足は回数を少なく、量を多く(母乳増量マニュアルも拝読しました)とのことなのですが、飲みきってもらえず、回数が多くなっていまします。母乳もミルクも飲みながら途中で眠ってしまうのです。不足しているならば、せめてミルクだけでもきちんと飲んでもらいたいのですが、ミルクすら、飲みながら眠ってしまいます。どのようにして飲ませればよいでしょうか?
(母乳は離してしばらくすると、昼間はぎゃんと起きる。夜中はそのまま眠る。ミルクは母乳相談室SSサイズ乳首使用。100mlくらい準備しても、40〜80mlくらいで眠る。口をこじあけて突っ込もうとしても、乳首も哺乳瓶もくわえてくれない)
3.昼間の頻回授乳は、口をぺろぺろし始めたところをみはからって1時間おきなどのこともあるのですが、もっと欲しそうにするまで待ったほうがいいのでしょうか?(1時間おきだと、直母量は20ml程度に減少します)
ちなみに、夜間以外の時間帯は、比較的ご機嫌で起きているか、だっこ、スリングもしくは布団で眠っています(午前中に1時間強、午後1時間強、夕方にも眠ることあり)

<SOLANINの回答>
回答遅くなり失礼します。
質問をかなり詳細に記載していただき、事情の把握は良く理解できました。
ただし、内容が込み入っているのと、質問が複数あるので、どうしようかなと思っていました。

混合栄養で母乳育児を継続されていて、素晴らしいと思います。
また、赤ちゃんのためにベストは何かと探求されるお気持ちがビンビン伝わってきました。
さて、本題に移りますが、まず1について。
これから離乳食までの時期がある意味一番沢山飲むことになるでしょうから、体重から鑑みて、1日の哺乳量として、900ml以上は必要かと存じます。
母乳の分泌量についてはある程度把握していらっしゃるので、その差額が煮る区の補足量と考えて頂いて差支えないと思います。

2について。
月齢・体重的には100ml/回くらい哺乳してくれたら回数少なく出来て助かりますが、一気に増加は難しいかもしれませんね。
80ml/回を目標にされては如何でしょうか?
回数はそれに応じたものとなります。

3について。
ペロペロで哺乳というのはタイミング的に間違いないのです。詰めてあげれば1回量は減るのは当然です。
それをお母さんがどうとらえるかですね。
1回の授乳時間が短ければ、回数が多くなっても負担感は少ないでしょうし、それでは困ると仰るなら、何となくキョロちゃんの素質がありそうですし、既に満腹中枢が形成しているので、泣き始める直前くらい待ってあげてもいいかもしれませんね。

2015年11月 5日 (木)

早産児と健常新生児はちょっと違いますよ。

これは助産師だったら、恐らく経験的に知っていることだと思うのですが、早産児(ここで指すのは、34W0d~36W6dくらいで出生し&生下時体重が2000~2500g程度の児です)と健常新生児(37W0d~41W6dで出生し&生下時体重が3000g前後)では(1日の哺乳量がほぼ同じであっても)健常新生児の方がしっかり体重増加が得られます。
体重1㎏あたりの必要哺乳量(カロリーも)が異なるからでしょう。
逆に言えば、早産児を健常新生児並の体重増加させるのであれば、胃袋キャパ超えてガンガン飲ませなくてはなりません。

その理由は、早産児と健常新生児では、恐らく消化吸収機能の差があるためではなかろうかと思われます。
早産児も、出産予定日頃になってくると、そういった機能差が縮小するせいか、さほど意地になってガンガン飲ませなくても、体重増加度が良くなります。
可能であれば、おなかの中で育つだけ育ち、生まれてくれるといいですね。

2015年11月 3日 (火)

陥没乳頭のリスクその2

授乳時期を終え、数ヶ月から2~3年経過していても、陥没乳頭の方は油断してはいけませんよ。
それはですね、1つ前に書いた記事と同じようなことが起こり得るからです。
授乳を終えれば、やがて乳汁は作られなくなり、徐々に乳管開口部も閉鎖してきます。

なのに、或る日気づけば乳頭や乳輪が腫れ上がり、果ては乳房まで炎症範囲が拡大したり、発熱や耐え難い痛みが続いたり、「何故今頃・・・?」になることがあるのです。

乳汁の貯留が関与しているとは考え難い状況ですから、助産院や母乳外来に駆け込むのは、お門違いですよ。
ぶっちゃけ開口していないから、助産師は何も出してあげられません。
炎症が進めば抗生物質の点滴などの治療が開始されるでしょうし、万一膿瘍形成されているならば、切開などの処置が必要になるでしょうから、これは乳腺外科案件でしょうな。

子育て中はお母さん自身の身体のケアにかまけることは時間的に難しいでしょうが、そんな大層に考えなくても普段から陥没部位の清潔を心掛けていれば、大事にはなりませんよ。
逆にズボラしていると抵抗力が低下した際に、一気に症状が進みがちです。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)ってあるでしょう?
ああいう感じになっちゃうことだってあるのですよ。(汗)
たかが陥没乳頭、されど陥没乳頭です。

2015年11月 1日 (日)

陥没乳頭のリスクその1

所謂未婚(思春期以降)若しくは妊娠経験が無い場合でも、陥没乳頭の方はには注意が必要なことがあります。
それはですね、爪先で引っ掻いた痕のような些細な傷であっても、抵抗力が低下している場合はそこから感染し、乳輪直下に炎症を来すことがあることです。
読者のみなさんを脅すつもりは毛頭ありませんが、「大したことないわ。」と、タカを括っていたら乳腺炎に拡大したという症例があります。
乳カスだけではなく、凹みに溜まった垢などがあるとヤバいですよ。
溜まった垢は不潔ですから。
でも、焦って爪先でほじくって垢取りしてはいけませんよ!
それこそ火に油を注ぐような状態になりますから。

予防ケアとしては、入浴し手指先を含む全身をきれいに洗った状態で、陥没部位にオリーブ油やバーユなどを垂らし優しくマッサージしながら垢をふやかしてそっと取り除きます。
出来れば定期的にされた方がいいですね。
万全を期して体調不良時は避けてください。
あっ、予防ケアの前には、爪は短く切り揃えてくださいね。
それと、念のために申し添えますが、
付け爪をされた状態でケアをされるのは論外ですよ。

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