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2015年12月19日 (土)

繊維線種みたいな硬結が形成されると難儀です。

産後間もない頃であっても、お母さんの乳房の血液循環が良くないと硬結(こうけつ…しこりのこと)が出来ます。
一旦出来るとなかなか排除できないこともあります。
一瞬、「繊維線種かな?」と、見紛うばかりの硬結が触れることがあります。
特徴は乳房基底部の可動性は良好で、間違っても癒着している印象はありません。

しかしながら、乳房全体に散発するかのようにゴリゴリした部位が数ヶ所あることも珍しくありません。
以前SOLANINは、乳腺症の診断を受けられたお母さんの乳房を触らせて頂いた経験がありますが、その時は硬結が平べったいような感じでした。
繊維線種な場合は、もっと硬結が丸っとしていて、硬さは鶏の砂肝みたいです。(あっ、継ぎ目のペランペランの部位じゃないですよ、念のため。)

母乳はじわじわ~たらたらとは分泌しますが、とにかく硬結はなかなか小さくならないし、ゴロゴロと良く動きますが、かなり長時間乳房マッサージをしないと、消退傾向は乏しいです。
射乳は稀で、あっても間歇的にどころか一瞬のみです。
こういう時こそ、お食事を改めたり、葛根湯を内服されると症状改善の兆しが見えて来ます。
いよいよイケなくなると、新生児は深く咥えられなくなってしまいます。
そうなるとかなりヤバいですね。
「乳房が硬くておっぱいの出方が今一つだなぁ~と感じられたら、出来るだけ早急に助産院か母乳外来を受診されることをお勧めします。

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