直母が出来ない口唇口蓋裂の赤ちゃんへの搾母。(2ヶ月)
<ご相談内容>
初めまして。突然の相談おゆるしください。
2ヶ月ほど前に口唇口蓋裂の男の子を出産しました。妊娠中から分かっておりましたので、いろいろ検索しているうちにこちらに辿りつきまして、拝見させていただいておりました。
息子は直接母乳を飲む事ができませんので、産まれてからずっと搾乳したものを哺乳瓶で与えています。
私のおっぱいは少し前までは1日に8回の搾乳で、一回あたり120ml〜150mlほど出ておりましたが、体調を崩してからは少し量が減ったように思います。左右の分泌される量にも差ができてしまい、左は右の半分ほどの量しか出なくなってしまいました。
息子の手術がおわるまでは実家におりますので、母がいろいろ手伝ってくれています。4歳の娘もおりまして、東京に引っ越す予定もありますし、引越してからも今まで通り搾乳と授乳をこなす自信もなく、いろいろ考えているうちに母乳育児のモチベーションが下がってしまい、搾乳して与えることが辛くなってしまいました。
少しでも搾乳・授乳の負担を減らす方法は何かないでしょうか?ホッツ床をはめているからか、直接咥えさせてみても乳頭がすぐに口から出てきてしまいます。例えば乳頭保護器なんかを付けて咥えさせてみたら、飲めたりするのでしょうか?今の生活が辛いながらも、せっかく母乳が出ていますので、出なくなってしまうまでは息子に飲んでもらえたらと思っています。
長くなってしまいましたが、こんな私に何か一言いただけたら嬉しいです。
<SOANINの回答>
最近は妊娠中からおなかの赤ちゃんの様子や疑いのある病気がエコーで分かることが多くなりました。(勿論、分からないこともありますが、口唇裂・口蓋裂は分かることが多いです。)
お母さんへの告知は、赤ちゃんを受け入れていただくためにも必須ですから、出産までに産婦人科ドクターからお話をされます。
さて、相談者さんは、上の子さんがいらっしゃる中、家族の助けを借りながら、この2ヶ月搾母を継続されてきたのですね。
直母が困難な中、日々搾母を継続されてきたことに敬意を表します。
また、これから東京に転居されるとのこと、引っ越しがどんなに大変であろうかは経験者(実はSOLANINは結婚以来、最初の12年間で8回の転居歴があります。)としてお察しします。
口唇裂の手術の時期は、病院の方針や病状にもよりますが、体重で言えば5~6㎏ですから、満期産で2500g以上で生まれられたのであれば、2~3ヶ月頃になると思われるので、もうそろそろかもしれませんね。
見た目が全てではないですが、手術により見た目が劇的に変わるので、お気持ちも少し前向きになるかもしれませんね。
対して口蓋裂の手術は、1歳~1歳半頃とされています。
こと哺乳に関しては、治療として裂を小さくするためにもHots床の装着は重要ですね。
Hots床は型取りをしてのオーダーメイドでありながら、結構カパカパします。
そのせいで乳首を押し出してしまうのかもしれませんね。(装着しない訳には行かないので悩ましい限りですが・・・)
主治医に確認して頂く必要がありますが、Hots床を入れ歯安定剤で、ある程度固定してからだとパカパカしないから乳首を押し出しにくいと聞いたことが有ります。
もしかしたら、そういう工夫で、いくばくか直母ができるかもしれませんね。
搾母の負担は、想像に難くないです。
まずは、助産院かサロンでアロマトリートメントなどのマッサージをしてくれるところに行かれ、ケアを受けられるのがいいですね。
ついでに自分で出来るストレッチを教えて貰えたら、ある程度のセルフケアもできるから助かると思います。
疲れや心労が溜まってきていることは間違いないので、心身をほぐすことが必要ですよ。
次に、どんな方法で搾母をされているかを記載されていないので想像するしかないですが、例えばメ○ラ社のス○ィ○グマ○シ®のような、両乳いっぺんに搾ることが出来る電動の機種を選択されると、時間的負担・手首の負担・肩凝り・寄り目などがかなり軽減されると思います。
この記事でメ○ラ社の太鼓持ちをする気はありませんが、情報提供としてお伝えしますと、マ○シ®という機種は、従来の片乳ずつの電動機種よりも18%も多い量が搾れるそうです。
価格はかなり高め(2016年1月からスイスフランと円の相場変動のため値上げ)ですが、ここはケチらず、必要経費として、購入されることをお勧めします。
若しくは、NICUなんかに設置してあるシ○フ○ニ○®をレンタルされるのもいいかもしれませんね。
母乳育児のモチベーションが下がることは、お子さんにご病気が無くても、誰でもあることです。
決してご自身を責めないでください。
蔭ながら応援していますよ。