赤ちゃんに蜂蜜は、イカンです。
痛ましい出来事です。
東京都足立区の生後6ヶ月の男児が、3月30日に亡くなられました。
死因は乳児ボツリヌス症で、離乳食として与えた蜂蜜が原因とみられているようです。
乳児ボツリヌス症の国内での発症報告は1986年以来ですが、死亡は初めてだとか。
記事によれば、男児の発症は2月16日で、咳が出始め、2月20日には痙攣と呼吸不全でQQ搬送され、入院加療を受けていたそうです。
発症の約1か月前(1月中旬だから月齢としては、4ヶ月?)から1日2回ジュースに混ぜ、家族が飲ませていたそうです。
個人的には、こんな早い月齢から、1日2回もジュースを与えるというのも解せないし、薄味が基本の離乳食に、甘い蜂蜜を加えていたのも解せないですが・・・
摂取量としては約10g/日とのこと。
乳児ボツリヌス症の主な症状は、便秘や筋力低下などですが、SOLANINの手許にある蜂蜜の容器にも「蜂蜜は高温加熱殺菌はしておりません。1歳未満の乳児は抵抗力が弱いので与えないでください。」「抵抗力が充分できていない1才未満の乳児には与えないでください。」等の文言が記載されています。
当ブログの過去記事でも注意喚起しておりますが、以前は、知識の乏しい祖父母世代が「蜂蜜は滋養があるから。」と赤ちゃんの離乳食として強引に食べさせようとして大変だったというようなコメントを頂いた記憶があります。
(少し話は逸れますが、別の過去記事で授乳中のお母さんが、蜂蜜を摂取する分には赤ちゃんへの影響は無いと述べています。)
イマドキのお母さんでしたら、ご存知だったでしょうに、なんでまた・・・
個人的には、家族が飲ませていた・・・とぼかして記載されているところに、何か意図を感じてしまいました。(深読みし過ぎかもしれませんが・・・)
今となっては、亡くなられた男児の家族が赤ちゃんに蜂蜜を与えてはいけないということを知らなかったのか、注意喚起の文言を読んでいなかったのかは不明ですが、二度とこのようなことが起きないよう、あらゆる手段を通して、乳児に蜂蜜を与えてはいけないということを拡散していかねばならないと考えます。
国や行政には、是非とも安全対策を講じてほしいですね。
直ぐにでも出来そうなことは、母子健康手帳に記載する(もっと強調した形で)とか、母子健康手帳を手渡す際に別途リーフレットを渡して読み聞かせるとか、市町村の離乳食教室で教えるとか。
それ以前にスーパー等の蜂蜜売り場に、赤ちゃんのイラストにバツマークを付けたりして、文字の読めない子どもでも分かるような表示をしたり、家庭科の授業で教えたり、方法は幾らでもあると思います。
今はただ、6ヶ月男児のご冥福をお祈りするばかりです。
追記:蜂蜜だけではなく黒砂糖も乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけませんが、ご存知ないお母さんもいらっしゃるかもしれないので、お知らせします。(2017年4月9日12時00分)
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