普段の水分補給にイオン飲料は無いです

毎日暑いですね。

先日の記事にも書かせていただきましたが、赤ちゃんの脱水には敏感になる今日此頃ですよね。
さて、お風呂上がりに湯冷ましを与える必要のないことは、赤ちゃんのお母さん世代はご存知かと思います。
ただ、月齢が進むにつれ、赤ちゃん雑誌やインターネットの情報等から、普段の水分補給としては、イオン飲料が最適だと誤解されるようになった方、赤ちゃんが発熱したのを契機に、習慣的に毎日、お風呂上がりやお散歩の後に与えるようになってしまった方の話を耳にしてから、私はこの件がとても気がかりになりました。

赤ちゃんがイオン飲料に慣れてしまうと、おっぱい（や人工乳）を喜んで飲まなくなることがあります。
そういえば以前、離乳食が進まない赤ちゃんの相談を受けて、理由を探っていたら、イオン飲料の多量摂取が判明したしたこともありました。

赤ちゃんがイオン飲料に依存的になると、かえって栄養バランスが崩れてしまいますし、発育に支障をきたす恐れがあります。乳歯が萌出している月齢であれば、頻繁にブドウ糖を摂ることで虫歯リスクも確実に高まります。（脱灰と再石灰化のインターバルが狭まりますから修復が追いつかなくなります）
嘔吐や下痢で脱水になり、小児科医の勧めがある場合ならばともかく、それとて期間限定。
赤ちゃんの普段の水分補給としてイオン飲料は必要ないことをどうか知ってくださいね。
赤ちゃんの普段の水分補給は、月齢が進んでも、おっぱい（や人工乳）で充分なのです。