子宮口を柔らかくするお薬?
最近聞いた話です。
未だに一部の病産院で行われている(らしい)ことで、「おっとびっくり!」なことを知りました。
子宮口が碌に開いてもいない段階で、陣痛が全く発来しておらず、尚且つ、胎児機能不全でもないのに、「万全を期して。」という理由で、分娩予定日よりも早めに入院させて陣痛誘発して産ませる(←嫌な言葉ですねぇ。)トコロがあるのだとか。
それなのに、「当院は自然分娩を推進しています!」と、堂々とアピールされているらしいです。
笑止千万ですな。(怒)
良いとか悪いとかで分けるつもりは毛頭ありませんが、医学的には陣痛誘発した分娩は、(下から産んでも)自然分娩ではないんですよね・・・
陣痛誘発と言えば、恐らく輸液ポンプを付けて、ゆっくり点滴をするイメージをお持ちの方が多いでしょうが、実は、内服による陣痛誘発もあるのです。
1時間毎に白っぽい錠剤を大体5錠内服させるやり方です。
問題なのは、産婦さんへの説明が、「内服による陣痛誘発をします。」ではなく、「子宮口を柔らかくするお薬です。」というパターンが多いらしいのです。
「ええっと、医療処置をする際のインフォームドコンセント(=充分な説明とそれに基づく同意)を抜くなんてアカンでしょう?」
「そもそも、薬効と違う説明をするなんて、それって産婦さんに対する欺瞞(ぎまん)ですよね?」
「それって、陣痛誘発促進剤の適用基準(ガイドライン)から逸脱しているのでは?」
「こんなことが罷り通っていいの?いい筈ないよね?」と思いました。
確かに産科施設は年々減少し、何処の病産院であっても、マンパワー不足は常態化しています。
なので、せめて勤務者が多い平日の日勤帯に分娩をさせようとゆうことなのでしょうが、まだまだ産まれそうにないことが条件的に揃っている中で、敢えて陣痛誘発するのはやはり違うのではないかと思います。
産まれそうにないなら、産まれそうになる迄待てばいいだけのことではないでしょうか?
言い方悪いかもしれませんが、こういうことをする病産院が少なからずあるから、事故が起こるのではないかと危惧しました。
もしかしたら、当ブログの読者さんの中にも、「子宮口を柔らかくするためのお薬を1時間毎に5錠内服させられた。」方がいらっしゃるかもしれません。
ご無事だったら良いですが、もしもそうでなかったら・・・あぁ~!