☆産後の心身の調子とメンテナンス

2014年10月 5日 (日)

脱水状態が惹き起こすリスクとは?その2

先日は、妊娠中に脱水状態になると惹き起こされるリスクについて記事化しました。
本日は、産褥期に脱水状態になると惹き起こされるリスクについて述べたいと思います。

一般的に産後の頭痛は、睡眠不足や夜間不眠状態で赤ちゃんのお世話をした時に起こりやすいとされています。
そして、そういう場合は、大抵血圧が高くなりがちなので、「はは~ん。」と判るものです。
暫く横になって休んでいると、血圧は低下するし、頭痛も軽減します。

ところが産後に起こる頭痛はそれだけが原因ではありません。
なんと、脱水状態になると、頭痛が増悪する場合があるのです。

産後に頭痛が感じられたら、まずは念のために水分摂取を致しましょう♪
水分摂取をして脱水状態が改善すれば、頭痛が収まってくることはありますからね。
おっぱいが沢山飲めるようになってくると、おっぱいにために費やされる水分は、自然にカラダが欲しがると思います。
口腔内の粘膜まで、カラカラに干からびそうになれば、「水分摂りなさいよ!」なんて言われなくても、ガブガブ飲んでしまうなら、まずは大丈夫でしょう。

どうぞお大事になさってくださいね♪

2014年4月26日 (土)

産後何気ない言葉に傷つくことがあります。

<ご相談内容>
産後自分に余裕のないせいなのか、他人の心ない言葉などにいちいち滅入ってしまうようになりました。
しかし冷静に考えたら心ないと感じてるのは私がおかしいのではないかと思うようにもなりました。
でも心療内科に行くほどでもないし・・・心ないと思う方は、割り切ってしまおうと思います。
産後はやはり神経質になりやすいものなんですかね?
自分は専門性のある職業柄か、ある程度落ち着いて何ごともできると過信してしまっていたせいか、自分の精神状態の脆さに驚いています。
相談というか愚痴のようになってしまい申し訳ありません。

<SOLANINの回答>
妊娠・出産・産後・・・で母となる女性のホルモンバランスは激変します。
何が増え何が減るかは専門書を見れば直ぐに分かることなのでここでは割愛しますが、ホルモンはほんのごくわずかな量で想像以上に大きな働きをするものです。

喩えて言えば、そうですね~ガソリンスタンドに石油を運ぶタンクローリー車(以下ローリー車と表記)ってありますよね?
一般にローリー車はタンク満タンで10000kl以上入るそうですね。
そのローリー車の無色の液体が満タンに入っているとして、そこに小さなスポイドで、1滴別の物質を垂らしたとします。
そしたら中に入っていた無色の液体が一気にスポイドで滴下した物質と同じ色にカラーチェンジするようなものなのです。
そう、有り得ないくらいの激変が起こっているのです。

つまり、本人の意思やキャリアや性格はお構いなしに、物事の捉え方や考え方が変わってしまうことは充分にあるのですね。
なので、何気ない一言がぐさっと心に突き刺さったり、反対に涙が出るほど嬉しかったりするのです。
ホルモンの影響は徐々に少なくなってきますが、長期化するような場合や気持ちを制御しきれない場合は専門家に相談することも必要かもしれません。
相談者さんは気持ちの制御が出来ているようなので大丈夫かなと拝察します。

2014年4月21日 (月)

産科入院中に発熱した!

ご出産の直前・最中・直後等、産科入院中にお母さんが発熱することがあります。
風邪引きやましてインフルエンザの疑いでもなく、「何だろう?」と不安に思うことがあります。

感染兆候が無く、お母さん自身が発熱によるしんどさが、あまりないようでしたら、心配無用です。
解熱薬の処方は不要です。
冷罨法はした方が気持ちよければしましょうか?というスタンスで結構です。
(つまり、冷罨法をしてかえって気分不快になるようでしたら、その必要は無いということです。)

何故この時期に発熱することがあるのか?
それは、出産というのはとてつもなく大きな運動状態なので、大量の熱が産生されるのですが、それが放出されているという、ある意味生理的な現象なのですね。
場合によっては悪感戦慄⇒38度台の発熱ということもありますが、慌てふためかなくても大丈夫。
通常は12時間以内に自然に解熱してきます。
強いて言うなら、水分の補給だけはマメにしてくださいね。

12時間を越えても一向に解熱してくる気配がなければ、もう一度感染兆候が無いかどうか確認は必要です。
一緒に暮らしていた家族にも感染兆候は無いか確認しましょう。
場合によっては相室から個室にお部屋の移動が必要になり、万全を期して面会制限を掛けられることも有りますので、ご注意願います。

2014年4月16日 (水)

授乳中の月経時の不快症状はどうしたらいいの?

妊娠前、月経困難症・子宮内膜症などがあった方は、妊娠・出産で月経がストップするとパラダイスです。
しかし、やがて月経は再来します。
完母の方ですと、1年くらい月経休止の方も稀ではないのですが、なにぶん個人差のあることですから、「なるべく後に来てほしい。」と願っていらっしゃる方にとって予想外に早いとがっかりかと思います。

月経が再来すると、下腹痛だけでなく、頭痛や吐き気を伴い、日常生活を過ごすのにも苦痛が大きい方も居られるので、大変です。

授乳中ですから、基本、ホルモン剤はNGですから、不快症状は産婦人科受診して、漢方での治療をドクターに相談されてはいかがでしょうか?
頭痛薬の頓用については、カテゴリー「☆おっぱいとお薬」を参考にしてくださいね。
また、時々、貧血症状を訴えられる方がおられますが、月経再来1回で血が薄くなることは無いので、検査まではしなくていいと思います。
妊娠前や妊娠中に血が薄くて(=つまり、鉄欠乏貧血)で、献血なんて到底無理な方であっても、産後数カ月間月経が再来しなければ、比重やヘモグロビン値が献血できるレベルまで改善していることも普通にあるからです。(もちろん、授乳中は献血は出来ませんが。)

頻回直母をしていけば、月経が再度休止したり、経血量が少なくなったり期間が短くなることも有り得ます。

取り敢えず、そのように対応してくださいね。

2014年4月15日 (火)

PMSでも母乳育児は出来ますか?

PMSという病気、知っていますか?
そう、月経前症候群というアレです。
症状には多様性があり、とても辛いものです。
辛すぎて何かに当りたくなるのも問題です。(困)
SOLANINの勤務先の母乳外来に通って来られるお母さんの中にも、何人かPMSを患っている方がおられます。
もちろん、産後直ぐには月経は再来しにくいので、一般的に再来する時期と言われる3~6ヶ月以降の方が多い割合になりますが。

軽症のうちだったら、イソフラボンを含む豆乳がお手軽だし良いようですね。
ハーブティーを飲んでおられる方もおられます。
授乳中なので、さすがにホルモン剤で治療というのは、いかがなものかと思われますので、そういう場合は漢方薬が選ばれるようですね。
『当帰芍薬散』(とうきしゃくやくさん)など、その方の症状に合うお薬が処方されます。
但し、漢方薬は最短でも2週間くらい服用しないと、効果があるかどうかは判断出来ません。
くれぐれも、数回内服して「効かない!」と焦らないように。
月経血の量が多いと、貧血症状が出る場合がありますが、そうであればきちんと血液検査をしてもらい、ヘモグロビンが低値だったら鉄剤の処方をされることもあります。
痛みがある場合は、カテゴリー「☆おっぱいとお薬」をご精読いただき、授乳中でも安心できる痛み止めを処方していただき、痛みのコントロールしていきましょう。

2014年4月13日 (日)

乳腺炎ではないのに血乳が出た!(若干改訂版)

妊娠中の血乳について過去に記事を書きました。
産後に乳腺炎になった際、血の混じったおっぱいが出たということも過去に記事を書きました。

しかし、乳腺炎でもないのに、血乳というのは、どうして起こるのか?
現在のところ、原因は不明と言われています。
私も分かりません。

でも、乳房って結構デリケートです。
授乳中の乳腺組織は膨大していますので、そんな乳房に向かって上の子さんが突進してきて乳房にヘディングをかましたら血乳が出たという方には出会ったことがあります。
SOLANINが絶対お勧めしないタイプの超強圧の搾乳器を使い続けた方で、乳汁に血液が混入して本来なら白色の乳汁が淡いピンク色になっているのは見たことがありますが。(汗)
乳がんが気になるでしょうから、心配な場合はスメア検査(細胞診)をしてもらいましょう。
スメア検査は産婦人科でも乳腺外科でもどちらでも対応してもらえる筈です。(事前に電話確認をしましょう。)
結果が出るまでに1週間くらいかかるようです。
(これも過去に記事を書いていますが、バリバリ授乳中にマンモグラフィーは難しいと思います。念のため。)

お母さんが健康であってこその母乳育児です。
ちなみに私は、これまで産後の血乳で「乳がんだった。」という方には遭遇していません。

2014年4月10日 (木)

おっぱいが上手くいかないと、マタニティーブルーになり易い?

そうですね。
それはあると思います。
他のお母さん方のおっぱいは上手くいき、自分ひとりが上手くいかないというか、取り残されてしまったような気がすると言われる方に時々遭遇いたします。
もちろん、客観的に見れば、そうでもないことが殆どですし、上手くいかないとしたらそれは何故なのか?という理由は、お母さんの傍にいる助産師だったら分かると思います。(解決策も・・・)
どっぷりブルーになると、ボロボロ泣いてしまうお母さんもおられます。
でも、スタッフの援助を受けながら、おっぱいが軌道に乗り始め見通しが立てば、途端に元気百倍になられ、笑顔が見られるようになります。

妊娠中からの乳頭・乳輪ケアはWHOも国際認定ラクテーションコンサルタントもは必要ないと表明していますが、SOLANINはそうは思いませんね。
産後シャカリキにならなくても、妊娠中からの積み重ねがモノをいうことを、私は何人もの褥婦さんから学んでいます。
産後はともかく、産前は違うんです。
備えあれば憂いなしってことです。

2014年4月 9日 (水)

月経再来は人工的にするものなの?

<ご相談内容>
出産した病産院から「産後1年経っても月経が再来しなければ、人工的に月経を再来させるので、受診してください。」と言われました。
現在赤ちゃんは5カ月で、まだまだ先のことではありますが、ホントにそうしなくてはいけないのでしょうか?

<SOLANINの回答>
最近読者さんになられた方で、まだ過去の記事を読破していらっしゃらないお母さんからの質問です。

以前からの読者さんはご存じですよね?
おっぱいをあげていたら(特に完母だと)、月経の再来は遅れることが多いこと。
おっぱいをあげていて月経が再来しないのは産後1年であっても、それ以降でも異常ではないこと。
月経の再来が遅くても、子宮や卵巣が干物のように干からびたりしないこと。
エコーで見ると、確かに子宮が小さく見えるし、縮んでもいるが、それは病的所見ではないこと。
月経の再来を心配すべきは、卒乳して満3カ月を過ぎてもない場合で、その時こそ、人工的に月経を再来させなくてはいけないということ。
おっぱいをあげることで、骨密度は低下せず、かえって骨の貯金ができること。
・・・などなど。

心ある産婦人科のドクターは、無闇に患者さんを怖がらせるようなことを仰る筈がないですよ。
ただし、別件ですが子宮がん検診の受診が2年以上間隔が空くのは良くありません。
「そういえば・・・」という方、ご自分の健康管理の意味で必ず受診をしてくださいね。

2014年4月 8日 (火)

産後子宮が下がってきた?(産後1ヶ月半)

妊娠すると、段々大きくなり重くなる子宮を支えている靭帯が緩みます。
内臓下垂傾向になります。
具体的に見られることは、切迫流早産・痔・尿漏れなど。
困ったことばかりです。
産後は赤ちゃんと胎盤・羊水の重みがなくなり、子宮も段々収縮してきますから、靭帯にかかる負担は少なくなります。
また。若いうちは靭帯が伸びきっていても筋肉でカバーできる場合もあります。
しかし、現代人は骨盤底筋群のチカラそのものが昔の人たちよりも弱くなっていますから、産後子宮下垂傾向になることもあります。

予防としては、産後第一歩行までに骨盤ベルトを正しく装着することです。
それでも用便でいきんだり、咳き込んだりして腹圧がかかると、子宮が下がるならば、是非とも産婦人科を受診して診察してもらってください。
初期のうちは、セルフで押し込んだら元に戻ることもありますが、受診時は敢えて下がった状態で診てもらいましょう。(ドクターに正しく判断してもらうためです。)

程度によっては骨盤底筋群を鍛える体操だけで回復することもありますが、リングの装着を勧められることもあります。
(このリングは避妊用のリングとは違います。)
それで何とか持ちこたえられることは、多々あります。
いけないのは放置すること。
症状が進行して単なる下垂にとどまらず、完全に脱出して還納出来なくなるからです。
いよいよ酷くなったら、手術して子宮を摘出しなくてはならないことも想定されます。
そうなるまでに、早めに産婦人科を受診しましょう。

2014年4月 7日 (月)

おっぱいをあげていると月経の再来は?

おっぱい星人のお母さんの産後最初の月経はいつ再来するのでしょうか?
個人差が大きいものですから、一概には申せませんが、平均で3~6ヶ月といったところでしょうか。
でも、完母でも産後2ヶ月にならないうちから月経が再来する方もおられます。
かと思えば、1年経っても2年経っても月経とは音信不通の方もおられます。

おっぱいをあげていて、月経が再来しないのは決しておかしいわけではありません。
元来、おっぱいを造ったり、出したりするホルモンと月経を再来させようとするホルモンは真逆なので、卵巣が冬眠状態になっているってことです。
頻回直母をしていると、再来しにくいです。
頻回直母であっても、1日のうち、どこかでバーンと授乳間隔が空くようになれば再来する可能性はあります。
一旦は再来しても夜泣きなどで夜間授乳が頻回になると、再び卵巣が冬眠状態になり、再来しなくなることもあります。
多様性があるのですね。

気をつけるべきは、おっぱいを卒業して、丸3ヶ月を過ぎても、月経再来にウンともスンとも音沙汰なしならば、一度産婦人科を受診し、調べてもらいましょう。

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