先日母乳育児中の5ヶ月の赤ちゃんのお母さんと街角でばったり出会った時のお話です。
なかなかおっぱいが上手くいかなくて混合栄養中のお母さんです。
1滴でもたくさんおっぱいをあげたいと、母乳外来にも度々来られていた方です。
暫く来院されないなぁ~と思っていたら、今になって、何故かロタウイルスに感染したそうです。
数日間吐き戻しと下痢でフラフラで、辛抱出来ずにQQ受診されました。
(休日だったこともあってQQ受診されたそうです。)
で、当直のドクター(男性で内科?)に『ガスター®』『ナウゼリン®』『ラックビー®』を処方されたそうです。
ドクターいわく、「授乳中では出せないお薬だから、搾乳して捨ててね。」と言われ、QQの看護師からも「そうよ。おっぱいに出るからね。」と注意されたそうです。
とにかくしんどかったので、確認する意欲もなく、4日間はおっぱいは搾って捨ててたそうです。
お母さんはもちろんしんどかったのですが、おっぱいをあげずに搾って捨てたのはやはりドクターやQQの看護師から「NG。」と言われたのがアタマに残っていて、「そうなのか。」と思ったからだそうです。
あぁ~だから言わんこっちゃないのよね。
他科のドクターはご自身が母乳育児中でもなければ、授乳中のお母さんの服薬について、「専門外」だし「関心が無い」から、お薬の添付文書棒読みで無難なトコロで話を付けたがられる傾向大なのですよ。
この3つのお薬、「☆おっぱいとお薬」に出てくるお薬なんだけどなぁ。
『最強母乳外来』の読者さんで、記憶力の良い方だったらビックリ仰天な授乳停止指示でしょう?
かようにドクターの発せられるお言葉は重いのですね。
けれども、過去記事にも書いてますが、この3つのお薬、授乳中停止しなくてもよいお薬ばかりなんですね。
しかも一般の方ならまだしも、このお母さんはとある総合病院の看護師さんなのですよ。
[20歳代]ですが、ぽっと出の新人看護師さんではありません。
また、この3つのお薬は、かなりポピュラーというか、産婦人科以外の科で汎用されますから、知らない筈はないと思います。
お薬の作用やどの程度のお薬かが分からないというのは、有り得ないです。
ホンマかいな?と思ったら、電話でも良いから、聞けば済むことですからね。
「何故確認の電話をかけて来なかったのか?」
「そのお母さんにとって、おっぱいは所詮その程度のモノだったのだろうか?」
普段から授乳中で産婦人科以外を受診時にはこう言われるから、必ず確認してね。と助言してるのも関わらず・・・だったので、がっかりでした。
「要するにこのお母さんは人の話を聞いちゃいないのかなぁ?」
「そんなんで、よく看護師さんが務まるなぁ?」
「おっぱいを大切にすることはご自分と赤ちゃんを大切にすることに繋がるのに。」
・・・と、残念な気持ちになりました。