☆哺乳ストライキ

2016年5月17日 (火)

具合が悪いと哺乳ストライキをするの?(4ヶ月)

<ご相談内容>
はじめまして。
2歳2ヶ月と4ヶ月になる子どものママです。
今朝から、下の男の子におっぱいを飲ませようとすとるとものすごく拒絶します。
今日の早朝までは問題なく飲んでいたのですが、よく考えるといつも朝はうんちもりもりなのに、今日はおしっこしかしていませんでした。
お腹はすいているようだったので何度か試したあと仕方なく搾乳したおっぱいを飲ませたところぐいぐい80ml飲んでしまいました。
すかさずおっぱいをくわえさせたのですが、やはりギャン泣きで飲みません。
寝ぼけたところにあげてみるとのんだのですが、多めに吐いてしまいました。
具合が悪いのは悪いようなのですが、よくなれば飲んでくれるのでしょうか?
上のお姉ちゃんも8ヶ月でおっぱいストライキをして、搾乳したものをコップで飲ませながら飲んでくれるのを待っていたのですが結局4日待ってもダメで、福岡のゴッドハンドと呼ばれる有名な母乳外来に行ったところ、おっぱいがおいしくないと怒られ油と肉を食べないよう厳しく言われて、お母さんがなめられているからだと言う事で、おっぱいを無理やりくわえさせて一時間、お互い泣き続けてやっと飲んでくれるようになりました。
またあそこに行くのは絶対嫌なので、家で同じように無理にくわえさせてねばってみたほうがいいのか悩み中です。
まわりにおっぱいストライキの経験がある人がおらず、みんなおっぱいは喜んで飲むのになぜ私だけととても辛いです。
どうしたらいいでしょうか?
知恵をお貸し頂ければ幸いです。
<SOLANINの回答>
ううむ。
ちょっと分からないのですが、相談者さんは完母なのですよね?
であるのに、哺乳瓶使っていらっしゃるのですか?
文面から察するに、上の子さんは保育園には通園されていないようですが・・・
普段から搾乳を哺乳瓶で飲ませることが、しばしばあったということですか?
(それは何のために?)

直母の完母で4ヶ月児の口に、何の予告もなくいきなり哺乳瓶突っ込んだら、断固拒否のリアクションをすることが殆どですが、80mlもゴクゴク哺乳したということは、日常的に使っていらっしゃったんですよね?
体調不良でしんどい時は、瓶哺乳の方が圧倒的にラクですから、そちらを選びたがることは充分想定されますよ。
瓶哺乳の最中は、お坊ちゃんの目を見ながら「しんどいのが治ったら、ママのおっぱいを直接飲んでみようね!」と呪文のように語り掛けてください。
体調によるものであれば、回復とともに、直母を求めるようになりますよ。
経過としては、早ければ2~3日で終わるかもしれないですが、1週間くらいはかかることもありますよ。

話変わって福岡のゴッドハンドの助産師とは・・・?
何人か顔と名前が思い浮かばなくはないですが、お姉ちゃんの哺乳ストライキの時、強烈な対応を受けたのですね。
そんなことされたら、二度と行きたくないですよね。
「お母さんがお子さんから舐められているから哺乳ストライキする!」という理由は、私の理解を超えていますが、その助産師のアドバイスが全て的外れとも言えないです。
例えばかつてお姉ちゃんが8か月の頃哺乳ストライキをされたのは何故だったのでしょう?
(2歳2ヶ月ならそこそこお喋りできるでしょうから、そのあたりの事情聴取はお済ですよね?)
もしも主な原因がおっぱいの味の変化によるものだったとしたら、相談者さんはそのあたりは対応済なんですよね?
普段からちょくちょくおっぱいのテイスティングをされていて、特に変わりなかったのですよね?

今回の哺乳ストライキの原因が体調不良や味の変化によるものではなかったとしたら、考えられるのはいったい何なのでしょう?
もしかしたらお坊ちゃん、おっぱい飲んでいる最中に、余程嫌なことがあったのかもしれません。
であれば、いつもより沢山スキンシップして安心させてあげてくださいね。
お坊ちゃんの気持ちが宥められたら、直母可能に戻れる筈ですよ。
それまでは、不本意でしょうがお坊ちゃんに譲歩されて搾母を瓶哺乳であげてください。
これまで築いてきた母と子の関係性を信じて、乗り越えていきましょうね。
蔭ながら応援していますよ。

2016年1月17日 (日)

噛むおもちゃになってしまった乳首?(6ヶ月)

<ご相談内容>
はじめまして!
いつもとても参考になる記事をありがとうございますm(_ _)m
母乳育児の本より何倍もためになります!
断乳、私はする気はなくて自然と飲まなくなるまで続けたかったのですが…問題発生です(/ _ ; )
(すみません。どこに書いていいのか分からず、ここに書かせていただきました。)
昨年10月に帝王切開で男の子を出産しました。
乳首を見て病院の方からニップルを勧められニップルをつけて授乳+ミルクです。
3ヶ月あたりからニップル無しでも飲めるようになり、直接授乳になりました。
でも全然足りなくてミルク多めの混合で今までやってきています。
(ホルモンの病気の関係でおっぱいが出ないかもという診断をされているので、少なくてもでているだけいいみたいです。)
6ヶ月になる前には下の歯がはえてきてちょこちょこ噛まれるように。
ある日、噛まれた際に怒ってるというか真剣な顔で低い声で「噛んだら痛いでしょ。噛んじゃダメ。」と目を見てゆっくり話したんです。
そしたら泣いてしまって…それからおっぱいを飲まなくなってしまいました。
おっぱいを飲むことを怒られたと思ったのかビックリしたのか、それからどんな時に試しても嫌がられます。
ネットで検索したのですが、言い聞かせをしても噛むのをやめないというのばかりで飲まなくなるというのがのっていません。
こちらでいろいろ見て試してもみました。
寝ぼけ作戦で朝寝ているところに営業をかけてみると寝ぼけて飲んだものの、すぐ目が覚めて飲むの終了。
それから朝も嫌がられ、お風呂作戦も試しましたが口もつけず…。
試すうちに口をつけてくれることも増えたのですが、ただ噛み付いてくるようになってしまって全く飲む気になってくれません。
完全に噛むオモチャになってます。
怒った私が悪いのですが、また飲んでくれるようになるにはどうしたら良いのでしょうか?
ミルクも搾乳したおっぱいも普通にのんでくれるので体重増加には問題ないんですけど、半年でおっぱい卒業は寂しいです。
お忙しいとは思いますが、なんとかアドバイスいただけないでしょうか?
よろしくお願いしますm(_ _)m
<SOLANINの回答>
噛み癖が付くと困るので、乳首を噛まれた際は、真面目な表情で低い声でゆっくり言い聞かせをしましょう・・・というのは当ブログの過去記事にも書いておりますし、相談者さんが間違った対応をされたとは思えません。

ただ、赤ちゃんが過剰反応をされた(≒哺乳ストライキ)のだと思われます。
繊細かつ一本気な性格なのでしょうかねぇ。
分泌の維持や乳腺炎予防のためには当座は搾乳をあげて凌ぐのが妥当でしょう。
でも、折角3ヶ月がかりで保護器を離脱されて、ダイレクトな直母が可能になったのに、直母拒否されたら悲しいですよね。
分かりますよ、その気持ち。
月齢的にこれから次々に乳歯が萌出するわけですから、乳首にをつけるように回復基調であるが噛むというのであれば、授乳前に冷たいおもちゃ(←歯固めなど)を噛みたい放題噛ませて噛みたい欲求を満たしてあげてから、「美味しいよ~。」とおっぱいを含ませては如何でしょうか?
また、噛み癖がある赤ちゃんの場合、哺乳瓶のゴム乳首に関してもガジガジして飲んでいないか確認され、そういう様子が見受けられたら、「噛んだらゴム乳首も痛くなるから止めようね。噛んでもいいのはご飯だよ。」と、お話してください。

根気は必要ですが、伝える努力は惜しまないでくださいね。
最初は数口で外すと思います。
それでも、「○口飲めたね。噛まなくてお利口さんでした!」と、褒めてあげてください。
それから大きな独り言で、「今からおっぱい搾るけど、次はもっと沢山噛まずに飲めたら嬉しいな。」と何度も聞こえるように言ってくださいね。

赤ちゃんの離乳食が進み、わりかし食べるのが好きになれば、イレギュラーな禁じ手でしょうが、好きな食べ物を乳首にちょこっと付けてそれを舐め食べさせてから続けざまにおっぱいという方法も無くは無いです。
随分な昔ですが、乳首を噛まれ痛かった腹いせに赤ちゃんを叩いて(←これ自体がアウトですな。どこを何回叩いたかとかの詳細は知りませんが・・・)哺乳ストライキになってしまった方が、謝罪繰り返し+この方法で克服されたと伝聞した
ことがあります。

2015年10月19日 (月)

赤ちゃんは繊細です。

ご存知でしょうか?
おっぱいを飲んでいるタイミングで、至近距離で怒鳴り声を聞いてしまうと、赤ちゃんはおっぱいを飲んでいることで自分が叱られたと勘違いしてしまうのです。

SOLANINの記憶する限りでは、一番若い赤ちゃんで、生後10日目頃だったかな?
イマドキの殆どの新生児は、入院中に病産院で聴力検査を受けているし、結果がパスだったらそれはしっかり耳が聞こえていることを意味していますからね。
至近距離の怒鳴り声を聞くと、モロー反射だって出るんですよ。

派手な夫婦喧嘩だったり、お母さんが上の子を叱った後は、哺乳ストライキの発症し易いタイミングであることは、過去記事にもアップしたと記憶していますが、変わり種としては、里帰り先で一緒に過ごしている、常は優しい筈のおばちゃんが、いとこを大声で諌めたりした時なんかも要注意です。

哺乳ストライキに突入すると、その後ピタッとおっぱいを飲まなくなるのです。
時間が経てばおなかは空きますから、おっぱいを欲しがって泣くのですが、「じゃあ飲みましょう!」と、乳房を差し出すと仰け反って嫌がります。

誤解を解くしかないので、誠心誠意、「ビックリさせてごめんね。あなたを叱ったわけじゃないのよ。おっぱいを飲んだらダメとか、そういうのじゃないから安心してね。」と、何度も何度も念仏のように繰り返し謝ってください。
気分転換にドライブしたり、明るいうちでお天気が悪くなければ抱っこしてお散歩するとか、夜ならば母子一緒に湯船に浸かるのもいいですね。
哺乳ストライキはこじらせると大変です。
次々に手を打って平常化を図りましょう!

2014年9月28日 (日)

夕方からギャン泣き、おっぱいを飲んでくれません。(4ヶ月)

<ご相談内容>
生まれてこの方、我が子は完母で順調に育っています。
生下時体重は2416gと小粒ちゃんでしたが、3ヶ月健診では7kg超えで、小児科ドクターからも「大きいねぇ。」と言われました。
最近悩んでいるのは、夕方から泣き止まず、おっぱいも拒否って飲んでくれないことです。
過去記事を検索してもしや?と思い、黄昏泣きの記事を読みましたが、おっぱいにぶら下がるとありました。
が、我が子はその逆で、授乳時間が前回より1時間以上空いているのに、おっぱいを近づけても咥えてくれずにそのまま泣き続けます。
あやして少しおちつかせても、おっぱいを近づけると飲まずにまた泣き始めます。
今日は主人が帰ってきてお風呂に入り、上がるまで3時間も飲みませんでした。
おっぱいがおいしくないのかな、とも思いましたが、夕方以外は飲んでくれます。
今鼻風邪が治りかけで鼻水がすごいですが、夕方だけ飲めないほど鼻が詰まっているようにも見えません。
哺乳ストライキの記事を読んで上記のように照らし合わせましたが、あてはまるものはないように思いました……
ちなみに夕方4時・5時頃から泣き始め、泣き疲れて寝ては30分たらずで起きてまた泣き、6時過ぎに主人が帰ってきてあやして、ようやく落ち着きを取り戻します。
私はなかなか泣きやんでくれないだけでなく、お腹が空いているハズの時間でもおおぱいを拒否されたことに、べっこりと凹んでしまいました。
精神的な余裕がなくなり、泣き始めた時は多分相当怖い顔になっているだろうと思うと、ますます凹んでいきます…
今まで眠い時やぐずってる時、おっぱいがあればごくごくと飲んで、落ち着いたり寝たりしてきたのに…もう満腹中枢はしっかりできているようなので、いままでのように飲まないのは当たり前にしても、なぜ夕方だけ、と思ってしまうのです。
なにかお知恵をお貸しいただければ、と思います。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
お話から察するに、黄昏泣きの一種ではあるようなのですが・・・
黄昏泣きなのに、何故かおっぱいを欲しがらないタイプの赤ちゃんもしばしば居られるようです。
おっぱいを拒否られると、お母さんとしては物凄く凹みますよね?
「じゃあ、あと、どうすればいいの?」ということになりますね。
その時まず思い返してほしいのは、うんちの間隔が空き過ぎていないかということです。
まともに半日~1日お出ましになっていないのであれば、1回肛門刺激を綿棒で行い、排便を促してくださいな。
そういう、うんちやおっぱいや寝ぐずりといった生理的欲求は問題なさそうであれば、これはやはりあやすしかないのですね。
ただ、夕方からは、家事も忙しくなると思います。
そうであれば4ヶ月で、頸もしっかり据わってきているかと思われますから、後ろでおんぶしてください。
取り敢えず旦那さんが帰って来られたら、一緒に遊んでもらうつもりで、預けてしまうのも一手ですよ。
遊んでおなかが空いてきたと思われたら、その時初めておっぱいをあげるのでもいいかもしれません。
それでは乳房の緊満が過剰になりそうであれば、適宜搾乳をして、うっ滞性乳腺炎にならないように、自分なりにメンテしましょう。
 

可能であれば旦那さんからも、赤ちゃんに語りかけて貰いましょう。
「おっぱいを拒否るから、お母さん凹んでいるぞ。どうしてかな?」「おっぱいは美味しいからいっぱい飲んでいいのにね。」「お父さんと遊んだら、しっかり飲むんだぞ!」と、赤ちゃんの目を見て、繰り返し言い聞かせをしてもらいましょう。

なお、念のため、1日も早く症状が軽快するように、鼻閉はおっぱい綿棒か、鼻汁は鼻腔におっぱいを垂らし込んでくださいね。

2013年3月 8日 (金)

レアケースな哺乳ストライキ。

通常、哺乳ストライキというモノは、おっぱい(母乳)に対して起こります。
つまり、赤ちゃんは哺乳瓶からのミルクは美味しそうにゴクゴク飲みます。反対に、おっぱいは頑として拒否ですから、お母さんの存在を拒否しているかのようです。
なので、お母さんの精神的なダメージはとてつもなく大きいです。

しかし、稀ではありますが、赤ちゃんが哺乳瓶からミルクを飲むのを拒否することがあります。
この場合、おっぱいに対しては赤ちゃんは目が♥マークになりますから、ミルクを止める踏ん切りがつかずでほぼ完母の混合栄養中のお母さんにとっては、渡りに船かと思います。

母乳寄りの混合栄養中で、ミルクの補足が100ml程度/日の場合、月齢を問わず頻回直母で乗り切っていけば、脱・ミルクでも差支えないことは多々あります。

逆に、母乳分泌が今一歩で体重増加不良となり、ミルク寄りの混合栄養を余儀なくされている場合、緊急事態発生です。
離乳食開始前でしたら、月齢を問わず頻回直母を頑張りつつ、あの手この手でミルク補足を復旧していくことが望ましいです。

離乳食開始後でしたら、進みや食べっぷりにもよりますが、可能であれば、嫌がるミルクを強要するのではなく、離乳食を着々と進めるのが現実的ですね。

ミルクの類があまり好きではなく、しゃあなしに飲んでいた場合、離乳食には目が無いくらいハマることは、しばしば報告されています。

2013年3月 7日 (木)

咥えるのを焦らしたら、触るけど飲まなくなった!(1歳3ヶ月)

<ご相談内容>
生まれてからずっと、母乳の出が悪く、体重の増えが少なかったため混合栄養(母乳8:ミルク2)でしたが、離乳食の進みと共にいつもお世話になっているO式のセンセイとも相談し完母になりました。

当初は小粒ちゃんだった我が子も、離乳食の進みと共に徐々に体重も増え1歳3ヶ月の現在は丁度真ん中近くにまで育ってきました。

1歳を過ぎたころからおっぱい星人と化した我が子はおっぱいがもらえると分かった時は狂喜乱舞です。(笑)

O式のセンセイから「1歳を過ぎてから母乳育児は楽しくなるのよ。」と聞いては居ましたが、「ホンマかいな~?」と思っていた0歳児の頃が懐かしいくらいです。

さて、先日おっぱいを飲んでいる最中に例によって外したり咥えたりと遊び始めたので、何の気なしに咥え直そうとするのをフルリフルリと交し続けていたのです。
すると、その後なんだか恥ずかしそうな表情で笑い、その数秒後おっぱいを咥え直奏としたら、全く飲まなくなってしまったのです。(汗)
触ったり、おっぱいを見てニヤニヤ笑うのですが、顔に近付けても逃げてしまいます。
その後数時間、どんなに進めても駄目で無理やり口の中に入れても嫌がって舌で押し出します。まるで厭な食べ物を口に入れられたみたいに。

「えっ?これで卒乳?まさか!こんなことで?」と、私は半泣きになり「おっぱい飲んでよ~。」と我が子にせがんでしまいました。
するとその時、私のおっぱいがピューと出てきたのです。
そのおっぱいを半開きの我が子の口に注入すると、少し味わい、そして、意を決するかのように両眼をギュッとつむり、普通に再び乳首を咥え始めたのです。
もう飲んでもらえないのかと、ヒヤヒヤしたし、焦りましたが、それからは普通に飲んでくれました。

あれはなんだったのでしょうね?

<SOLANINからの回答>
おっぱい星人に変身してから、ホントにおっぱいが好きで、自由自在に飲んでおられたのですね。

栄養の主体がお食事になってからの年代のお子さんにとってのおっぱいは癒しであり娯楽でもあるのですね。
勿論、遊びが過ぎたら、「もっとまじめに飲んでよ。」「そんなに遊ぶなら1回仕舞っちゃうからね。」は、当然言っても良いです。

しかし、いつでも安心して飲めると思っていたおっぱいを、焦らされたら、何となく「あぁ、もう飲んだらいけないのかな?」という風に思ってしまうことがあるのです。
困ったことに子どもというのは勝手なもので、自分で遊んだり噛んだりするくせに、お母さんから叱られたり焦らされると、結構堪えるのですよ。
そう、つまりこれは、怒りを露わにこそしませんが、何となく悲しくなって、「もういいや!」と、臍を曲げたのですね。
なので、今回の事件は卒乳ではなく、哺乳ストライキだったのです。

幸いお母さんの熱意と涙(?)が効を奏して、数時間後に復旧されて良かったです。
きっと、お母さんが想像するよりも、繊細な感性をお持ちのお子さんなのでしょうね。

1歳を過ぎてからは、本当におっぱいの醍醐味を満喫できると思います。
この楽しみを知らずして断乳するのは勿体ないと常々思っている今日此頃ですが、相談者さんにもあと何ヶ月か何年か先に必ずやって来る卒乳の時期まで、この素晴らしい期間を満喫してくださいね。

2013年3月 6日 (水)

おっぱ中は兄姉を「大声で」叱らないでね。

兄姉のいる赤ちゃんのお母さんは、一度は経験しておられるでしょうが、おっぱいの最中、兄姉がふざけたり、赤ちゃんの周りをグルグル走ったり、ベタベタくっついたりすることがあるかと思います。
あまりにもしつこかったり、煩さかったり、赤ちゃんが危ない時もあるから、もちろんそういう時は叱らなくてはなりませんね。
でも、「大声で」叱るのだけは避けてくださいね。

赤ちゃんはとても繊細ですから、お母さんがおっぱいの最中に兄姉を「大声で」叱ると、ビックリします。
俄かには信じ難いでしょうが、自分がおっぱいを飲むことで叱られたと勘違いしてしまう、おっちょこちょいさんが居るからです。
そうなると大変です。

①おなかが空いているのに、突然に乳首を咥えられなくなります。
(咥えられたとしてももいつものように吸啜が出来なくなっているので、まともに飲めません。)
②乳首を咥えられなくなった自分に焦り、ギャン泣きします。
③クタクタに疲れ果て眠るまで泣き続けます。
④起きてもやはり乳首を咥えられません。
その繰り返し。(ふたたび①へ・・・)

「あなたを叱った訳じゃないのよ。」と目を見つめながらお話ししてください。一瞬、「こんな些細なことで・・・」と思うようなことが実は哺乳ストライキの原因だったりするのです。

お母さんがイラっとしないで済むよう、赤ちゃんにおっぱいをあげる時は周囲で暴れないことを、出産前から兄姉に繰り返し教えていきましょう。
里帰り等で祖父母の協力が得られるならor旦那さんが上の子さんにバッチリ対応してくださるなら、授乳タイムを静かに過ごせる筈なので、こういったリスクは回避できると思います。

2013年3月 5日 (火)

テンパッた泣き方の時の宥め方は?(改訂版)

おなかの空いた時や、気が向いたときでなければ、おっぱいを勧めてもギャンギャン泣いて仰け反って嫌がって・・・となると、お母さんとしては暗澹たる気持ちになってしまいますよね?

舌を前に出して乳首を巻きつけてくれないと、おっぱいは飲めないのに、舌を引っ込めたり巻き上げてしまったら、余計飲めなくなってしまいます。

最初の頃は曲がりなりにも飲めていたのに、満腹中枢が形成してくる頃になると、酷くなる赤ちゃんが居られます。
気難しくなったのか?という印象さえ受けると思います。
こういう場合はまず咥えさせるための格闘をお休みして、横抱っこをしましょう。
出来るだけ赤ちゃんの背中が「真っ平ら」になるような横抱っこです。

基本的に赤ちゃんの抱っこは背中が丸々になる抱っこをするのが普通ですが、気難しくなったのか?という印象を受ける赤ちゃんは私の経験から言わせて貰うと、背中が丸々になる抱っこはあまり好まないようです。

このままでは、ギャンギャン泣きは止まりません。
次に肩幅よりも少し広く脚を空けて立ちます。
そして、太腿の内側を寄せるようにして、膝頭がくっつくまでしゃがむような姿勢をとります。

そう、赤ちゃんを「真っ平ら」に抱っこしたままスクワットみたいにそれを繰り返すのです。
したらば、あら不思議。
赤ちゃん泣き止みます。
我に返ります。
横揺れや歩きまわるよりも何百倍も簡単に、泣き止みます。
っていうか、「真っ平ら」抱っこでスクワットして泣き止んで、横揺れに切り替えたら再び号泣というパターンは確率高し!ですので、止めておきましょうね。
「再三スクワットをしていたら、慣れて効果が薄れ泣き止まないのでは?」という心配があるかもしれませんが、そういうのは、これまで聞いたことが無いので、普段からされることをお勧めします。(決して“伝家の宝刀”にしなくてもいいってことです。)

「半分哺乳ストライキが入ってるのじゃないのか?」と疑惑がある場合は長泣きしますから、この方法を知っていれば宥めるのが早く出来ます。
赤ちゃんが我に返ったら、目を見て語りかけます。
その後は、タイミングが合えば、おっぱいを吸ってくれますよ。

試してみてね♪

2013年3月 4日 (月)

やっと完母に近づいたのに、断乳したら?とO式で言われ・・・

<ご相談内容>
新生児のうちは直母が出来ず、搾乳10ml/回から頑張ってました。
2ヶ月を過ぎ段々直母が出来るようになり、今は授乳は8~9回/日(うち1回のみミルク補足70~100ml)に抑えられるようになり、嬉しく思っていました。
それが数日前から突然赤ちゃんが哺乳ストライキ?になってしまいました。
全力で嫌がるようになってしまったのです。

少し機嫌が良い時だけ、ちょこっと飲んでくれるのと、寝ぼけた時に頻回に飲んでもらってますが。(嫌がったら直ぐ止めて、溜まりすぎてたら搾って排乳してますが。)

今のところ、赤ちゃんの体重減少はありません。

それで、このままではおっぱいの分泌が少なくなるのではないか・と心配で、O式にマッサージしてもらいに行きました。

そして、そこの助産師から「古い母乳が相当溜まってますね。ここまでガチガチになったら、中々改善しないでしょう。そのため乳房の殆んどの組織が機能しない状態です。よくここまで頑張りましたね。でも、このまま嫌がって飲まなかったら断乳してミルクに切り替えるのもひとつの方法ですね。」という旨の事を言われました。
またこの日、「赤ちゃんは舌小帯短縮症ですね。それが原因で飲み残しが多くなり、古い母乳が溜まったのではないかしら?」とも言われました。

確かに生まれた時からおっぱいの飲み方が下手っぴちゃんで、周りの赤ちゃんが羨ましくて仕方ない日々ガ続いたけど、毎日毎日おっぱい戦争と向き合ってきて凄く頑張って1日のおっぱい分泌量も700ml近くまで増えてきたのに断乳を勧められるなんて・・・夫婦とも赤ちゃんのおっぱいを飲む顔が大好きだし、SIDSも気になるし、出来ればおっぱいを続けたいです。

O式のセンセイが仰るのだから、マッサージやお食事では持ち直せないんでしょうか?

<SOLANINの回答>
乳質管理は乳房治療手技といって、O式のセールスポイントで、お食事の内容や摂取方法にも細かい作法を要求されます。

そうして定期的な通院を勧められることが多いです。(そうでないO式のセンセイもちらほらおられることは伝え聞いておりますが。)
哺乳ストライキになって初回の乳房マッサージで「乳質不良だから、断乳?」って、天下のO式がそんなことを言って良いのでしょうか?

理解に苦しみます。

赤ちゃんが舌小帯短縮症であっても、適したポジショニングやラッチオンが出来るようになれば徐々に上手な直母は出来るようになってきます。
ハッキリと現在の月齢を書いていらっしゃらないので何とも言えませんが、仮に離乳食もしっかり食べられる段階に達していたとしても、必死に
頑張ってきたお母さんと赤ちゃんを見捨てるようなことを言うのは看護の精神にそぐいませんね。
そりゃあ古いおっぱいは美味しくないことは私も知っていますが、申し訳ないけど赤ちゃんにはそれを一時は曲げてでも飲んでもらわないと先に進まないですね。

O式のよれば、乳房治療手技(いわゆるO式独自の乳房マッサージ)で乳質は変えられるのでしょう?
だったら変えられるようにケアしてあげるのがO式の助産師の役目ではないでしょうか?

おっぱいって搾らなかったら1週間で枯れる方もおられるくらいデリケートなんです。
必死に頑張っているお母さんが助けを求めているのに、上記のような指導をするなんて、何のための母乳相談室なのか!理解不能です。

2013年3月 3日 (日)

急に飲みつかなくなったんです。(涙)

元看護師さんのお母さんがSOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。
1ヶ月くらい前から急におっぱいに飲みつかないとのこと。
今回は3人目さんですが、実は1人目さんの時も途中から急に飲みつかなくなったとか。(で、1人目さんは混合⇒完ミになったそうです)
今回は哺乳瓶も嫌がる有様で、直母がほぼ不可能で、困り果てておられました。

生後85日目でしたが、頸がしっかり据わっておられ、発達の早い赤ちゃんでした。
元来チョコレート好きなお母さんで、ヤバいなと思って注意を促していましたが・・・
それと、ここ1か月内に水痘とおたふくのダブル罹患状態だったとか。
耳下腺周辺が痛かったのかな?

寝ぼけた時は飲みつけるので、「寝ぼけ作戦」と、後は乳頭混乱の赤ちゃんのようですが、「言い聞かせ作戦」と「お風呂でカンガルー作戦」を伝授しました。

しかし、それだけでは、後のおっぱいはどうにもなりません。
仰け反って嫌がるし、舌が前に出てきません。

そこで、思い切って、「おなか温め作戦」を試行したところ、上手くいきました。
(多少嫌がりましたが、直ぐにカプッと咥え、吸啜しました。)

お母さんのおなかと、赤ちゃんのおなかの間に電子レンジでチンする湯たんぽを当てて2~3分間待ち、正しい立て抱きでおっぱいをあげました。
おっぱいのたびにお風呂というわけにはいかないので、これは良いと思います。
冷え症のお母さん、乳腺炎のお母さんにも良いと思います。

どうぞお試しあれ。

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