☆赤ちゃんの個性

2016年2月15日 (月)

不思議な赤ちゃん。

これまでSOLANINも数人しか出会ったことがないですが、どんなに授乳間隔を空けておなかを空かせても、おっぱいを咥えた1分後にはクワーッと眠ってしまう不思議な赤ちゃんがいらっしゃいます。
大抵は混合栄養の赤ちゃんなのですが、頻回直母をしようにも、眠りこけるので授乳回数が増やせず、乳頭刺激も少なくなるので母乳の分泌量も中々増えず悩ましい限りです。
未熟児さんや低出生体重児さんでスタミナ不足が予見される赤ちゃん達とは一線を画します。
4㎏を超えても5㎏を超えても同じ感じなのです・・・(困)

でも、ミルク補足したらいきなりシャキッとされるのです。
別腹系でミルクを飲む赤ちゃんはいらっしゃいますが、決定的に異なるのは、ミルク哺乳の後だったら、わりかし根気よく直母が出来ることです。
ミルク補足の後だったら、咥えて1分後に睡魔に襲われず、そこからは覚醒状態が続くのです。
1回哺乳量を測定しても、ダブルスコアくらいの差があるようです。
不思議でしょう?
どんな理由が隠されているかは謎のままです。
ただ、少しでも直母量を増やしたいのであれば、このような不思議な赤ちゃんに限っては、ミルク補足が先で、その後おっぱいにした方が良さそうです。

2016年2月13日 (土)

指しゃぶりなどをし始めたらおっぱい?(2ヶ月)

<ご相談内容>
はじめまして。
いつも拝見させて頂いてます!

ご相談なのですが、
もうすぐ2ヶ月の息子が、指、腕しゃぶりを始めました。
観察してみると、眠いとき、寝起きによくしゃぶっているようです。
以前はそのような時は、おっぱいを求めてきたのですが指、腕しゃぶりが始まるとともになくなりました。
夜間は添い乳で対応しようと奮闘していたのですが、なかなか上手く吸わせられず…ギャン泣きされたり、すんなり飲ませてあげられることが出来ない日々でした。
指、腕しゃぶりは満たされなかったから始まったものなのでしょうか?
指、腕しゃぶりが始まるのが早すぎるのでは?と心配になってしまいます。
現在、指、腕しゃぶりの後泣いたらおっぱいはあげていますが、おしゃぶりが始まったら泣く前にあげた方が良いのでしょうか?

似たような質問になってしまいますが、よろしくお願い致します。
<SOLANINの回答>
思っていたよりも早くから、指や腕しゃぶり(腕というのは初めて聞きました。拳骨はありますが・・・)をされるようになったのですね?
確かに2ヶ月だと少し早い印象がありますが、赤ちゃんの発達の過程で顕れることのある兆候のひとつです。

ところで、お坊ちゃんの体重増加は問題ないのですよね?
でもって、眠い時や寝起きにしゃぶっているのですね?
ということは、別に指をしゃぶってもそれでどうこうというものでは無さそうですし、好きにさせてあげたらいいんじゃないでしょうか?

過去記事は読まれていますか?
どんなにおなかが満たされていても、愛情いっぱいに育っていてもしゃぶる時はしゃぶります。
おっぱいのタイミングとしては、泣くのは遅いとされています。
ひとまずはしゃぶりはじめるのを察知されたら、おっぱいをあげては如何でしょうか?
それではタイミング的に早くて、遊んでばかりで真面目に飲まないのであれば、泣く寸前まで待つのも一手です。

2014年12月27日 (土)

気難し屋さんにしっかりラッチオンしてもらには?

イラチ(いわゆる気短な人)ちゃんに正しいラッチオンをさせるのは、なかなかに大変ですが、気難し屋さんも同じ傾向があります。
後頸部の把持する際のちょっとした角度や舌の何処に乳首が乗るかという位置取りなどが感覚的にズレると、直ぐにフギャフギャとお怒りあそばされ、一向に哺乳しようとなさいません。
何故なら、みんなとは一味違う、職人気質(≒こだわりのある人)があるからです。

「そのフギャフギャとお怒りあそばされる間に、速やかに仕切り直しをされれば何十mlも哺乳できると思うのですが…」と、ツッコミを入れたくなるくらい激しいリアクションをなさいます。
おっぱいがポタポタと滴り落ちていようが、「んなこたぁ、知ったこっちゃねぇ!」と、お構いなしの激しいリアクションをされるので、お母さんの気持ちは萎えそうになるかもしれません。
正しいラッチオンが出来さえすれば、クイクイと小気味よく哺乳できるのですが、なかなか1回ではそうはいかないので悩みが増すかと存じます。

このような気難し屋さんに直母させるにあたり、可能な限りすんなり正しくラッチオンさせるにはどうすればいいのでしょうか?
それはですね、まずは気難し屋さんの頭を冷やす必要があります。
あっ、いえ、実際にアイスノンとかで冷やすわけではございませんですよ。
具体的には、気難し屋さんを抱っこしていただき、2~3回深呼吸をしながら5~10回ほどスクワットをすることで、フギャフギャを宥めてあげるのです。
我に返った気難し屋さんに向かって、「ベストの状態で飲みたいんだよね。お母さんは分かっているよ。しっくりくるまで何回でもやり直していいんだよ。お母さんは待っててあげるから安心してね。」と、何度も励ましてあげてください。
上手く出来てクイクイと飲み始めたら、「そうそう、その調子だよ。上手く出来て良かったね。そうこなくっちゃ!」と褒めてげて下さい。
上手くいかない時は、ひとまずはスクワットでクールダウンさせ、いい感じで泣き止んだら、「はい!じゃあもう1回行きますよ。」と、声掛けしながら導いてあげましょう。

下手っぴちゃんの場合、吸啜のテクニカル面で習熟されるのに数週間~数ヶ月と、とても日にちが掛かるのに対し、気難し屋さんの場合、基本的にテクニカル面での習熟は問題ないので、もう少し早く問題は解決します。
但しひとつだけお願いがあります。
お母さん自身も、目途が立つまでは職人気質(≒こだわりのある人)になってくださいな。
漫然と直母するのではなく、お母さんの手首のしならせ方や赤ちゃんの舌の巻きつき具合を1回ごとにチェックしてくださいませ。
ちょっとした角度や位置取りのズレは、感覚を研ぎ澄ましていけば、お母さん自身が気難し屋さんに共感できるようになりますから。

職人気質(≒こだわりのある人)をネガティヴに捉えずに、むしろ「凄いなぁ~。ウチの赤ちゃんはコンマミリ単位のズレを感知できるんだなぁ。」と、素直に感心してあげましょう。
よそ様とは一味違う、職人気質(≒こだわりのある人)であることを受け止めてあげることが、気難し屋さんの直母確立への最短距離です。

2014年9月29日 (月)

ギャン泣き大将の理由とは?(新生児)

お母さんの乳頭・乳輪には、何の問題も無く、「これで咥え辛いって言ったら贅沢だよね。」という条件なのに、お母さんのおっぱいを咥えるとなると、ギャン泣きモ―ドに突入してしまい、お母さんの乳房に何度も猫パンチで、まともに直母が出来ない赤ちゃんがいらっしゃいます。
ついでに言わせてもらうと、起きている時は、大抵機嫌が悪く、ちょっと抱っこしてあやしたくらいでは殆どギャン泣きモードが続きます。

起きている時は、大抵機嫌が悪いですから、お母さんは疲れ果ててしまいます。
助産師が何とか力になりたくて、赤ちゃんのお口の中を見ても、舌小帯短縮症って訳でもないし、理由が分からず何でだろう?と悩ましくなります。
 

ギャン泣きをした時は、どんな赤ちゃんであっても、舌を巻き上げた状態になりますが、よく観察すれば、舌が衝立てか屏風のように高さのある撥ね上がりが見られ、一向に下顎側に下がって来ません。
この手の赤ちゃんの場合、ギャン泣きでテンパッている時にラッチオンは不可能です。
20分経とうが30分頑張ろうが、ギャン泣きでテンパッてる時は、赤ちゃんのボルテージは上がるばかりで、他のことは全く出来なくなるのです。
赤ちゃんは汗ダクダクかいても、声が裏返り掠れても、スタミナの続く限り泣き続けます。

ギャン泣きモードに突入し、テンパッてる時は、まずは、声掛けをしてスクワットをして宥めてやってください。
決して、お母さんのおっぱいが嫌いになって飲みたくないのではないのです。
出来ない自分に腹を立て、収拾がつかなくなっているだけなんです。
それが証拠に、起きていてもたまに機嫌の良い時や、寝ぼけているのかな?という時は、すんなり咥えてゴキュゴキュ飲んでいます。
 

しっかり飲める時とそうでない時の落差が激しいのが特徴です。
なので、体重増加度も低調です。
止む無くミルクの補足が必要になることも致し方ありません。
それでも、口腔機能が発達すれば、何とかなる芽がありますから、諦めずに乗り越えて行きましょうね。

 
 

2014年9月27日 (土)

寝入り端にお母さんの指を噛みたがる。(6ヶ月)

<ご相談内容>
とくに寝る前なんですが、執拗に私の指を噛みたがります。
トントンしようとしても手を持っていかれて噛みます。
おっぱいが欲しいのかと添い乳しようとしますが吸わずにやっぱり指です。
めちゃくちゃ唸りながら噛んでます。
手は洗ってるものの、やっぱり指は汚いと思うし、今はいいですが歯がはえたら…(歯がはえる前なのかな?と思ったのですがだいぶ前からやってるけど、一向に生える兆しが無いです。)
なにか噛みたいのならおしゃぶりがいいのかな?と思うのですが、おしゃぶりはよくないですもんね…
何のサインなのでしょう?
寝る前の儀式なのかと思っても、指噛みをしだしたら興奮して余計寝ないし…噛ませてあげた方がいいのか悪いのか?
ちなみにおっぱいはほぼ噛まれません。
・・・って母乳関係の質問ではないですよねf^_^;
ダメだったらスルーしてくださいm(__)m

<SOLANINの回答>
ううむ。
確かに母乳関係ではないのですが、個人的な病状や発達に関する相談(本来これは主治医に診ていただき、説明を受けるべきことで、私が相談に乗るのはお門違いですからね。)とかではないので、どうにか考えてみましょう。
しかし、難しい相談です。
お母さんの指を眠る前に噛みたがるのですね。
ということは、興奮気味でも入眠儀式の一種かと思われます。
おっぱいはほぼ噛まないでいてくれるのっですから、一番大事なトコロは、押さえておられるわけですが、夜毎これでは大変ですね。(困)
歯が生えたらもっと痛いだろうし、流血事件が起きるかもしれません。(痛)
おしゃぶりは過去記事にも理由付きで書いておりますように、使ってほしくないのですが、歯固めならば、試してもらっても大丈夫です。
でも、それで納得されればいいですが、過大な期待はしない方がいいと思います。
 

であれば、どうしたらいいのか?
お母さんの指を噛むのを止めるように言い聞かせをすること(「ネンネするのにお母さんの指を噛みたいのは分かるけど、お母さんは痛いのは嫌なの。」くらいは言ってください。)ももちろんですが、癖ですから、一朝一夕には難しいでしょうね。
なにせ眠りたいのは本能なのですが、赤ちゃんは一人では上手く眠れないから何かしたくなるのですね。
ですから、噛むことは決して眠りに繋がらないということを認知してもらうしかないですね。
つまり、噛むと嫌な感じがするように仕向けることです。
口に入れても噛めない状態にすればいいのです。
単純なことです。
お母さんの手を引っ張り、指をお口に入れ、歯茎で噛もうとしたらすかさず、思い切ってもっと奥に突っ込むのです。
そうしたら、ウェッと嘔吐反射が発現しますから、お口を空けて、指を外さすにはいられない状態になります。(吐き戻しの寸止めでお願いします。)
そうです。
3ヶ月くらいの頃、赤ちゃんってやたらと自分の拳骨を舐めまくっていた時期がありましたでしょう?
あの頃、拳をお口に突っ込み過ぎて、ウェッとなっていませんでしたか?
あれをお母さんの指でやってみるのです。

で、ウェッとなった瞬間に「あ~、やっぱり噛もうとしたらウェッってなっちゃうね。何回やってもなっちゃうねぇ。ダメだねぇ、こりゃあ。」と赤ちゃんに呟いてください。
この繰り返しです。
「お母さんの指を噛んだら眠れる!」という風に赤ちゃんに入力された情報を、「お母さんの指を噛んだらウェッとえづいてしまうから、やってられない!」という風に情報を書き換えるのです。
 

お母さんの指に辛子を塗ったり、絆創膏を貼る方法を勧める方も居られますが、そういうのは赤ちゃんも「お母さんにしてやられた感」が拭えないことが多いですね。
でも、指を突っ込むのは、自分が噛んだからなったことで、指そのものの味や感触は変わりませんし、指の押しこみ加減迄は意識しないと思いますので、「お母さんにしてやられた感」が希薄なのですね。
なので、まずは指の押しこみ作戦を噛み癖が付いた期間くらいは実践されては如何でしょうか?
お母さんの指を噛むという癖を止めてもらうには、その入眠儀式をすると、却って困った状況になるという風に持って行き、自ら変えるしかないと認識してもらうしかないのです。(そもそも、誰かのカラダの一部を噛むという癖は、相手に苦痛を与えることですから、出来るだけ早く止めてもらいたい部類の行為だと思います。)
トントンしたり、抱っこでユラユラしたりの次善の策で入眠儀式をするよう手を打ってくれる可能性大です。
まずは試してみましょう!

2014年9月26日 (金)

おっぱいの1時間後には不機嫌になる赤ちゃん

完母で赤ちゃんを育てているお母さんから、かなりの確率で相談を受けることとして、こんなことが挙げられます。
「うちの子は、おっぱいの後、1時間くらい(短い時は30分間くらい)は機嫌がいいんですが、その後グズグズが始まって、抱っこしたり、あやせば何とか時間稼ぎ出来ます。でも、用事があってベッドに1人で寝かせると、虐待が疑われるくらい物凄く泣き出すんです。これって、母乳不足ですか? 1日中おっぱいおっぱいで、追いまくられているような気持ちになるんです。全く余裕が無いっていうか、なんで 私は赤ちゃんのお世話が上手く出来ないのか、情けなくなるんです。昼間は殆んどネンネしてくれないし、眠りも浅いし・・・(涙)」
「あ~。あるある。」というお母さん、結構な人数いらっしゃるのではないでしょうか?
あんまり泣かれると、段々自信がなくなってくるのですね。
「私の事が嫌いなのか?」
「おっぱいが足りないのか?」
「おっぱいが美味しくなくて、厭になったのか?」と、ネガティヴな考え方に陥ったり・・・

でも、赤ちゃんは何もお母さんを困らせようとして、グズグズ言うわけぢゃないのです。
大人だって、人当たりの良い人も、引きこもり気味の方も、気難しい人も、穏やかな方も色々あるではないですか。
赤ちゃんにだって、性格まではいかなくても、気質(持って生まれた性分とでも言いましょうか・・・)はあります。
 

家事をこなしたいなら、グズグズが始まる前にチャッチャッとやってしまうのも賢いやり方ですよ。
それでも時間が足りないなら、スリングかおんぶ紐でくくりつければいいんです。
抱っこやおんぶを嫌う子はあまりいないと思います。
グズグズ言ってても、反対に機嫌が良くなったりしますよ。
ちょっと重たいですが、泣かせっぱなしよりはいいでしょう?
そして、旦那さんが帰宅されたら、赤ちゃんの“あやし係”に任命しましょう。
お仕事で疲れてるから可哀想?
でも、それくらいしてくれなきゃ、家の中は回りませんよ。
大家族なら誰かが少しは協力してくれるでしょうが、核家族は旦那さんしか居ないものね。

2014年9月24日 (水)

おっぱい星人に太り過ぎは無いですよ。(笑)

<ご連絡いただいたこと>
離乳食を拒み続けていた我が家のおっぱい星人が、ハイハイしだした9ヶ月頃から、急に離乳食をしっかり食べるようになりました!
今では『まだ食べるの!?』と周りが驚くほどです。
あんなに苦労していた日々はなんだったのだろうと思う位です(^◇^;)
しっかり食べるようになったので、日中の授乳は寝るためだけ。
夜の授乳は相変わらず2、3時間おきで…という感じです。
これだけ食べるので、夜間はお腹が空いてでなく、きっと安心するからなんだろうなぁって思います。
ママとしては嬉しいことですよね♪

あと、やはり運動量が増えたからか、4、7ヶ月検診で『太り気味』だったのが、10ヶ月検診で標準になりました!
母乳に太りすぎはない、動けばしまるっていうのを実感しました。
 

あと(長くてすみません…)おっぱい星人だからか、ママを思って?歯の生えるスピードが遅めで、来月初めに1歳になりますが、未だに下の歯2本だけです。
1歳までに1本でも歯が生えれば問題ないと聞いてるので、心配はしていません。
むしろ、噛まれるのが少なくていいや、と(^_^;

母乳育児に太りすぎはない!ってこと、おっぱい星人は離乳食の進みが遅いこと、でもいつか食べてくれること、SOLANINさんが記事にしてくださってたことを実感したここ数ヶ月です。
来月1歳ですが、このままおっぱい星人との付き合い、楽しんでいきまーす!
 

<SOLANINが感じたこと>
近況報告有難うございます。
赤ちゃんの体重が小粒ちゃんであれば「足りない!」と諌められ、グングン育っていれば「飲ませ過ぎ!」と注意され、離乳食を中々食べてくれなければ「断乳したら食べるのでは?」と誤解され、歯が生えるのが遅ければ「遅いのは何か不都合なことがあるのでは?」と要観察扱いされ・・・母乳育児中のお母さんは実に多くのストレスというか、外圧を受けておられるのではないかといつも気になっています。

当ブログは、真面目に一生懸命頑張っておっぱいをあげておられるお母さんに安心していただくための知識と、役立つ知恵を提供しているわけですね。
記事を読まれた当初は「ホントかな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。
酷いことを言われてこられて傷ついたお母さんであるほど、当ブログに出会うまではトンでも情報しか得られなかったお母さんであればあるほど、疑念の気持ちを持たれるのは止むを得ないと思います。
 

でも、赤ちゃんはドンドン成長します。
ふと気が付けば、「あ、あの記事の赤ちゃんと同じだ。」という振り返りが出来る日が来ます。
我が子を信じ、病気等の異常の早期発見には留意しつつ、見守るチカラを身につけることが、お母さんになったら必要ではないかと思う今日此頃です。

2014年9月23日 (火)

疳の虫が騒ぎ出す。(2ヶ月)

<ご相談内容>
ご相談したいことは、赤ちゃんの『疳の虫』についてです。
生まれたときから、聞き慣れない物音がすると、天を仰ぐように両手を広げ全身をこわばらせる子です。
また、睡眠中に突然火がついたように甲高い声で泣き出し、オムツが汚れているのだろうとベビー服のボタンをパチパチと外すだけで驚き、ひきつけを起こしたかのように悲鳴をあげます。
そんな娘を見て、私の母は「疳の虫が強いね。あんたが妊娠中に情緒不安定だったからだよ」と言います。

たしかに、仕事のことなどで毎日泣いて暮らしていた時期がありましたが、それが赤ちゃんの性格(気質?)に影響してしまったと思うと、悔やんでも悔やみきれません。
過去記事を読ませていただくと、『お母さんの食事の内容がカンの強さとリンクしている』とありましたが(髪の毛が逆立つ話。ちなみに我が子の髪も逆立っています)、具体的にはどのような食事が良くないのでしょうか?
正直なところ、インスタントのものは食べず、お肉より魚・野菜中心の食事にしている以外はあまり厳しくは節制していません。乳製品も卵も、大量ではありませんが一般的な分量を食べています。
今からでも食生活を改善することで我が子の症状を治せるのなら、どうしても治したいです。
 

我が子が絶叫するたびに、落ち着くまで立て抱きで強めに抱き締めるようにしているのですが、毎度毎度生きた心地がしません。
どうかアドバイスいただけると嬉しいです。

<SOLANINの回答>
ううむ。
赤ちゃんの疳の虫に困っておられるのですな。
(もちろん昆虫図鑑には掲載されていませんぞ。)
確かにお母さんのお食事があまりにも乱れているようであれば、キツく症状が出ることもあるのですが、ご相談の文章からは大きな問題点は見つからないように思えます。
おばあちゃんのご意見も尤もなのでしょうが、今更時間を巻き戻せない以上どうにもならないですから、振り返るのではなく、前を向いた方が建設的だと思います。
では、何故こんなに疳の虫が騒ぎ出すのか?
ご相談の文章から察するにかなり繊細な感性をお持ちの赤ちゃんのようです。
怖がりさんというか、何かにつけ不安感も強い印象を受けます。
 

これは穿った見方かもしれませんが、赤ちゃんの疳の虫が騒ぎ出すと、お母さんの方もテンパッてしまい、表情も引き攣っていませんか?
声掛けをする余裕がないのではありませんか?
えっ?ちゃんとしてますって?
でもね、「何で泣くの?」とか「お願い泣かないで~!」では、NGなのですが・・・

ひとつの方法として何かをする時には、必ず説明をしてあげては如何でしょうか?
「ドアが閉まっただけだよ。ビックリしたの?」とか「今からおむつを替えるからボタンパチパチ音がするよ。」とか「じゃあこれからお尻を拭くよ。」「あれ、冷たかった?ごめんね。」とか。
そして「お母さんはここに居るよ。大丈夫だよ。」と必ず教えてあげてください。
それから抱き締める。
時にはスクワットもしてますか?
手をワナワナと震わせたり、突き上げるようなポーズを取るならば、赤ちゃんを過剰に刺激しないように、寝かせる時はおひな巻きにして、U字クッションに乗せて寝かせていますか?
疳の虫が騒ぎ出すと、何となく赤ちゃんが小っこくて凶暴なモンスターに見えてくるかもしれませんが、決してお母さんを取って喰らうわけではありません。
もちろんもっとお母さんがイニシアチブを取ってもいいのですよ。
お母さんが不安だと、赤ちゃんはもっと不安になってしまいますからね。
 

もうひとつは、ベビーマッサージです。
私が赤ちゃんを育てていた頃は殆ど普及していなかったですが、今は全国津々浦々、普及してきていますね。
もちろんお教室に通わなくてはならないけれど、赤ちゃん連れの目的のある外出って、お母さんにとっても気分転換になるのではないでしょうか?
昨今はインストラクターさんの人数も増えてきましたから、環境的に昔よりもお教室に通い易くなっていると思いますよ。
ベビーマッサージが普及してきたのは、赤ちゃんに心地よいものであることと、お母さんとのスキンシップやコミュニケーションタイムとして、優れているからだと私は思います。

それから、小児鍼灸。
これも効果的だと言われています。
ウチの次男は暫く通院したり、虫ローラーというモノを購入しました。
(背骨の両側を刺激する先の丸い針がいっぱい付いたローラーです。)
赤ちゃんに鍼灸をしてくださる治療院はお近くにありませんか?
 

それから、2ヶ月では早いのでしょうが、漢方の丸薬も市販されていますよね?
もしかしたら、合うかもしれないですね。

何が合うかはやってみないと分かりませんし、即効性があるかどうかは個人差があるので何ともお答できませんが、試してみる価値は有ると思います。

2014年9月12日 (金)

疲れているのに、いたずらしてでも欲しがります。(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
私には持病があり、また、元々虚弱だったこともあり、毎日の子育ては楽しい物の、フラフラしたり、しんどいことも時にはあります。
1歳を過ぎてから、短時間睡眠なのにやたらと元気で、動きが激しくなってきた我が家のおっぱい星人に翻弄されています。
先日も体調不良で伏せっていたら、おっぱいの要求に応じない私の髪の毛を毟り続けるのは序の口で、私の鼻の穴に指をズボっと突っ込んできて、鼻血をドバ~っと出したり、プロレス技(?)を掛けてくるので、1歳児相手にキレそうになりました。
大人気ないと反勢しつつ、我が子が可愛い、おっぱいをあげるのが楽しいと思えない時があるのも事実で、どうしたものかと悩んでいます。
実母は「いっそ断乳しちゃえば?」と言うけれど、私は出来ることなら自然卒乳したいんです。
ちなみに旦那は子どもを可愛がってくれますが、多忙すぎて、週末パパ状態です。

<SOLANINの回答>
ううむ。
身体的にしんどい時に、我が子からとはいえ、DVばりの扱いを受けたら、そりゃあ辛いでしょうね。
ちょっと横にならせて欲しいだけなのに、それすらも許してくれないような元気溢れるおっぱい星人のお相手では、しんどさ倍増ですな。(汗)
 

あまり気が進まないかもしれませんが、しんどい時は、横になる際におっぱいを出しておいて、「フリードリンクのセルフ方式」にしては如何でしょうか?
お給仕をするから余計しんどくなるのでは?
ホントに体調不良なのですから、「お母さん今はメッチャしんどいから勝手に飲んでちょうだい。」は、許されると思います。

それから、相手がお母さんといえども、1歳にもなったのであれば、暴力的なことは容認せず、普段から毅然とした態度で、アカンことはアカンと諭すことも必要ですよ。
このままでは、外に出た時、自分の思い通りにならなかったらお友達に暴力的な振る舞いをしかねないですから。
悪気は無くても痛いことはしちゃいけないということは、0歳児でも教えていくべきだと思います。
「痛いから止めて!」とハッキリ言いましょう。
耐え忍んでいる場合じゃないですって。
また、しんどい相手には優しくするということも普段から教えてあげましょう。
相手は旦那さんでもいいし、旦那さんの帰りが遅くて、週末パパ状態ならば、お人形でもいいです。
 

旦那さんの手伝いが平日期待できない以上、リミッター外れるくらいひとりで頑張り過ぎていたら、心身の不調が悪化しかねません。
お近くに実母さんがいらっしゃるなら、SOSの際は甘えさせて貰っていいと思いますよ。
精一杯頑張っているけれど、「ゴメンやけど、今はアカンわ。」の場合は、我が子にそう言ってしばし休息を取ることで、相談者さんの笑顔が復活するのではないでしょうか?・・・と、思います。

2014年9月10日 (水)

自ら体重をあまり増やさないようにする赤ちゃんが居るの?

<ご質問内容>
こんばんはo(^-^)o
いつも楽しみに拝見しております!
3人目(男児)の我が子も現在6ヶ月になり身長68㎝、体重7320gと緩やかですが増えております。
私が抱っこによる肩凝り、頭痛に悩まされており、先日母親に『この子は貴女の事を思って、体重の増加をセーブしてるのね』っていわれたんですが、そんな事ってあるのでしょうか?
私は151㎝、43㎏と痩せ型です。
出生時3712g、54㎝と大きめでしたが、頭囲が31㎝と小さかったので、予定日4日前に自然分娩で出産出来ました。

<SOLANINの回答>
医学的に証明できるのかと言われたらそれは難しいですが、そうとしか思えない赤ちゃんには、SOLANINは毎年何人も出会っています。
上手く表現できないのですが、オトナの言うことを聞いているというのかこちらの意図を察しているのかとしか思えない赤ちゃんです。
 

1.おっぱいは大好きなのに、少ししか飲まない。
2.おっぱいの出方には問題ない。
3.生まれた時の体重は大きい方。
4.満腹中枢が未形成なうちはそこそこのペースで増える。
5.満腹中枢が形成した後は飲み方ががくんと減る。
6.哺乳ストライキではない。
7.キョロちゃんというほどではない。
8.抱っこしていたりあやしていたらご満悦。
9.特に育てにくさを感じない。
10.睡眠はぐっすりで、わりかし時間も長い方だ。
11.おっぱいを勧めると「え?ホントに飲んでいいの?」というような表情をする。
12.寝かしつけ無しでひとりで勝手に寝てしまうことがしばしばある。
・・・というのが共通条件ですかね?

大抵は「大きいからお産の時大変だったのよね。」とか「元が大きいからおっぱいをガブガブ飲んだらあっという間にデカくなっちゃうし、そうなると抱っこの時困るわぁ~。」とか「ビッグサイズになったら可愛さ半減よね。」などのような、お母さんや周囲の方のぼやきを常態的に聞かされていると場合は、更に確率高いです。 

赤ちゃんにしてみたら「グングンとハイピッチに大きくなったらみんなが困るのかな?ちょっとずつ増えていけばいいや。体重の貯金はかなりあるからね。」という風に思ってしまうのですね。(多分)
大きくなってくれることは赤ちゃんにはある程度必要なことですし、そこまでネガティヴに思わなくてもいいのでしょうが・・・思ってしまうのですね。(汗)
赤ちゃんて純だから、関係各位に気を遣ってしまうことがあるのでしょうね。

その他のカテゴリー

☆1ヶ月健診以降3ヶ月までの赤ちゃん ☆1歳以降の長期授乳 ☆3ヶ月~離乳食開始迄 ☆SOLANINの日常生活 ☆SOLANINの知恵袋・提案 ☆いわゆるブログ ☆おしっこ・うんち ☆おっぱいとお薬 ☆おっぱいとお食事 ☆おっぱいに関する私見 ☆おっぱいのコンディション ☆おっぱいの神秘 ☆おっぱいの飲み方 ☆おっぱいをあげていればこそのメリット ☆お出かけの時のおっぱいは? ☆お勧めしたい書籍 ☆お母さんとしてのマナー ☆お母さんの体のメンテナンス ☆かつての子育て経験から得た教訓 ☆ねんね関係 ☆タンデム授乳 ☆フォローアップミルクは不要! ☆ベビ待ち・挙児希望関係 ☆ポイントのずれ・デリカシーの無さにげんなり ☆ポジショニングとラッチオン ☆マタニティ&ベビー法律関係 ☆マタニティ&ベビー経済関係 ☆ミルク調乳に関する注意点 ☆モンスターとの対決? ☆リラクテーションは出来る? ☆㌧でもな保健指導&集団健診の実態 ☆乳児の栄養方法の歴史的変遷・風土の違いと問題点 ☆乳房トラブルと対処 ☆乳頭・乳輪トラブルと対処 ☆乳頭保護器・ゴム乳首 ☆乳頭混乱 ☆予防接種・抗体接種 ☆事情があっても倫理的に許せない ☆仕事復帰とおっぱいの両立 ☆体重増加不良に関係する病気 ☆体重増加度関係 ☆兄姉になる上の子の気持ち ☆出生~1ヶ月健診の頃 ☆出産から産褥期に見られる症状 ☆医学的・社会的理由による断乳 ☆医療機関の選び方による違い ☆医療職への素朴な疑問 ☆卒乳後の対処やケアは必要? ☆危険防止に関すること ☆双子の母へのサポート ☆同業他者へのお願い ☆哺乳ストライキ ☆天使ママの心身の調子とメンテナンス ☆妊娠中にしておきたい心と体の準備 ☆妊娠中に行う各種検査の意味 ☆妊娠中に起こり得る病気の治療・マイナートラブルの対処 ☆子どもを褒める ☆幼児の栄養とお食事 ☆幼児の発達段階と目安 ☆授乳回数と間隔 ☆授乳期のお食事 ☆搾乳の分泌維持と活用・冷凍母乳 ☆搾乳補足増減の判断基準 ☆断乳は反対! ☆断乳時のリスクと必要な対処やケア ☆旦那さんや祖父母へのお願い ☆様々な卒乳のかたち ☆歯科・口腔ケア関係 ☆母乳の免疫成分 ☆母乳の栄養成分 ☆母乳分泌のメカニズム ☆母乳分泌・不足感 ☆母乳育児のモチベーション ☆母乳育児の基礎知識 ☆母乳育児の歴史・風土・習慣 ☆母乳育児の知恵袋・こんな時はどうしたら? ☆母乳育児中には避けたいもの ☆母児のための整体 ☆母子感染 ☆混合栄養のお母さんへ ☆産婦人科以外の不調時の対処 ☆産後の心身の調子とメンテナンス ☆直接授乳が困難な赤ちゃん ☆知らないって怖い! ☆育児用品とその評価 ☆胎児が獲得する免疫 ☆胎内記憶・誕生記憶 ☆見くびっちゃいけませんよ! ☆言い聞かせ卒乳中の子どもの心と体 ☆赤ちゃんに行う検査関係 ☆赤ちゃんのスキンケア ☆赤ちゃんの個性 ☆赤ちゃんの哺乳力 ☆赤ちゃんの気持ち ☆赤ちゃんの生活リズムと環境 ☆赤ちゃんの病気予防早期発見と対処法 ☆赤ちゃんの発達段階の目安 ☆赤ちゃんの身体の特徴とケア ☆連絡事項 ☆陣痛から出産まで ☆離乳食開始から1歳までの赤ちゃん ☆離乳食(補完食)・水分摂取 ☆食物アレルギー関係

カテゴリー

2022年2月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          

アクセスカウンター

  • アクセスカウンター
    現在の閲覧者数: