2015年7月23日付のの読売新聞の記事を読んで。
t赤ちゃんの皮膚バリアは脆弱なので、保湿が大事だということは、当ブログでも何度か記事化させていただいています。
日々何度も我が子に保湿剤を塗布されている読者のみなさんは大勢いらっしゃるかと思いますが、記事タイトルのくらし欄14ページの医療ルネサンスのコラムに以下の内容が記されていました。
ご存知に方もいらっしゃるかもしれませんが、きっと読者のみなさんの参考になるのではないかと思いましたので要約してみますね。
~国立成育医療センター(←当ブログでも「☆おっぱいとお薬」のカテゴリー記事でさかんにPRしている施設ですな。)のチームが、家族にアトピー性皮膚炎(以下アトピーと略す)の患者がいる生後1週間以内の早期新生児を保湿剤を毎日塗布するグループと皮膚の乾燥部分にワセリンを塗布するグループに分けて32週間(←約8ヶ月ですな。結構長いこと追跡されたのですな。)の経過を調べたそうです。
すると、前者は後者よりもアトピーの発症率が3割以上も少なく、アトピーを発症した子どもは、発症しなかった子どもよりも卵アレルギーが発症する割合が高かった。~アトピーの患者は皮膚バリア機能が破壊されているので、アレルギーの原因物質を皮膚から取り込み易いので、免疫細胞の異常な活動を誘発し、食物アレルギーを発症させると考えられている。~
ふむふむ。
つまり、赤ちゃんを含む子どもの皮膚バリア機能をしっかりさせるには保湿が有効で、そうすることは、ひいてはアトピーの発症や食物アレルギーの予防にも重要であるってことですな。
逆に辿れば、食物アレルギーの発症を予防するためにも、アトピーの治療はグダグダになるまで待たずに早期に始めることや、アトピーの予防には、まずは早期新生児期からの全身の保湿剤の塗布が有効であるとうことが言いたいのでしょうな。