何のための省エネなのか?
~この記事の内容は、SOLANINの住まいから遠く離れた、知り合いの助産師からの又聞きです。~
正常新生児として生まれ、問題なく退院され、退院後は、2週間健診まで一歩も外出したことがないのに、低体温になった赤ちゃんがいらっしゃったそうです。
単純なことですが、退院後のお住まいが寒かったからです。
山間部にお住まいで、冬場で雪がちらつくような気候なのに、お母さんの話によれば、「夜間は省エネで、暖房用のエアコンを切っていた。」そうです。
「昼間はエアコンを付けていたので、寒暖計は20℃はあったと思います。」と、お母さんは仰ったそうですが、昼間でも授乳時は肌寒く、カ―ディ―ガンや半纏が手放せなかったとのことです。
ということは、いわゆる体感温度は20℃ではなかったと推察されます。
恐らく、カ―ディーガンや半纏を着ないと肌寒いという状況は、せいぜい18℃です。
百歩譲って、オトナはそれでいいかもしれません。
でも、新生児には耐えられない寒さである場合も否定できません。
ちなみに、その赤ちゃんは来院時に皮膚温が上手く測定できず、おかしいな?ということで、直腸温を測定したら、33.8℃だったそうです。
当然ですが、その赤ちゃんは哺乳力も減退し、活気に乏しく、体重は退院時から激しく減少していたとのことです。
しばしば、SOLANINが記事中で言うトコロの「寒中我慢大会に参加中」という状態だったのですね。(怖)
(知人の助産師は一瞬、虐待を疑ったとか。)
「正常新生児だったら、体温維持のための褐色細胞があるのでは?」ですって?
そりゃあ、ありますよ。
でも、いつまでもあるわけじゃないのですよ。
大体ですが、長くみて2週間がリミットでしょうね。
もちろん、冬場だからといって、闇雲に室温を上げて、赤ちゃんに汗疹が出来るほど暖かくするのはどうかと思います。
しかし、マジで赤ちゃんの生命が危ぶまれるような省エネって、どんな意味があるのでしょうか?
根本的なトコロで、何かが掛け違えられているような気がしてなりませんでした。
知人の助産師は、コンコンとそのお母さんを説教して、新生児にとって保温がどんなに大切かということを説明したそうです。