☆搾乳補足増減の判断基準

2014年7月 9日 (水)

ワンポイントリリーフとしての搾乳。

2週間健診で赤ちゃんの体重が激減していたら助産師もお母さんも大きなショックを受けます。
「どうしてだろう?」と理由を考えます。
例えば、乳汁分泌は決して悪くなく、でも直母量を測定したらせいぜい20g台止まりの場合、乳頭がやや扁平で乳輪コンディションが硬過ぎということはしばしばあることです。
直母量が今一歩であれば、助産師としてすべきことは、まずは乳房マッサージです。

その上で、お母さんに取り組んで頂くべきことは、搾乳です。
入院中に搾乳なんてまともにしていないであろうお母さんに搾縫
赤ちゃんの体重にもよりますが、上記の哺乳量の場合なら、搾乳の1回量としては、20ml程度(多くて30ml)/回×8回/日で充分です。
赤ちゃんが相当の下手っぴちゃんでない限り、7~⒑日後には好転していると思いますよ♪

2013年12月25日 (水)

自宅で搾乳を続けることの大変さ。

退院時、おっぱいの分泌は充分にあるのに、何らかの理由で直母が振るわず搾母を補足せざるを得ないことがあります。

赤ちゃんがNICU 入院中で面会に通院する段階であれば、搾乳の日々は手がだるい以外は、さほど不都合は無いと思いますが、赤ちゃんが自宅に帰って来たらor健常新生児の赤ちゃんと同時に退院出来る状態であれば、想像している以上に搾乳継続はかなり大変です。

何故かですって?
そりゃあそうでしょう!
だってね、お母さんが搾乳する時に赤ちゃんがタイミング良くねんねしたり、機嫌良くして待ってくれる保障は無いですもの。

どうかすると、赤ちゃんが号泣している横で毎回のように搾乳しなくてはならないって、想像したことがありますか?
きっと、初めて出産を迎える妊婦さんには想像できないだろうなぁ。

毎回搾乳が済むまで旦那さんかおばあちゃんがあやしてくれたら助かりますが、そんな恵まれた環境の方ばかりではないと思います。
「何故私の赤ちゃんは直母が出来ないんだろう?」「やはり私の乳首のコンディションが今イチだから吸いつけないのかな?」等々、理由を考える度に気分が落ち込むし、情けなくなるし、お母さんの方が泣きたくなるかと思います。
そんなモヤモヤした気持ちを抱えて、赤ちゃんの泣き声を聞きながら搾乳って精神的に苦しいです。

かといって搾乳をしなければ、おっぱいの分泌の維持は困難ですし、直母だけでは必要な哺乳量を賄う段階ではないというのは、非常に悩ましい状態なのですよ。
退院後少しでも、搾乳の負担感(≒自転車操業みたいに追い立てられて搾乳する状態)を軽減するには、母子分離時or入院中、1パックでも多く搾乳を冷凍しストックを作っておくことです。
特に、母子分離状態での搾乳生活をされているのであれば、その時の赤ちゃんの1回当りの哺乳量は無視して、気持ち多めに搾乳することです。(搾乳による完母を目指すのであれば、400~500ml/日はキープしたいものです。)
家庭用のフリーザで1ヶ月は保管可能ですからね。

2013年11月10日 (日)

搾乳併用で完母の場合の搾乳の減らし方の注意点その1

おっぱいの分泌量は問題ないけれど、ラッチオンが上手くいかなかったり、哺乳力が不安定な場合、定期的に搾乳を補足しなくては赤ちゃんの体重増加が図れないことがあります。

勿論、日齢の進みと共に、徐々にラッチオンも上手になり、1回あたりの哺乳量もムラが少なくなり確実性が高くなってきます。
そうなると、搾乳の量を減らして直母のみに移行したいのが人情で、それは当然だと思いますが、極端な振る舞いはしないでいただきたいです。

来院時、「体重増加度も申し分なく、抜き打ちで1回哺乳量を測定してもずっと直母で完母の赤ちゃんと遜色ないね。」という状況で、仮に直母のみに移行しても100%イケるのでは?」という印象を抱いても、初回の減量は最大で半分に留めておいてください。
例えば、搾乳を50ml×8回(400ml)/日補足しているのであれば、50ml×4回(200ml)/日以上減らさないことです。
どんなに劇的に直母が飲めるようになり、傍目には大丈夫そうでも、半分の回数は補足を続けましょう。
それで1週間様子見して再診した上で、減量し過ぎではなかったか、更に減量しても差支えないか等の評価をします。

そもそも、直母が上手くいかないのには何らかの理由があると思います。
特にお母さんの乳頭・乳輪に問題が無いのに上手くいかない場合は、赤ちゃんが下手っぴちゃんである可能性が高いです。
下手っぴちゃんは、特にお口の中が繊細というか頑固一徹で融通か利かないトコロがあるので、些細なことで折角上手く行きかけていたことが急にダメになっちゃうことがありがちだからです。
真の意味で直母が安定化する迄、時間が掛かる傾向が強いのです。
「よしっ、イケる!」と思って一気に突っ走ると、直ぐに転ぶことが少なからずあるので、搾乳の減量はくれぐれも慎重に進めなくてはなりませんよ。

2013年11月 8日 (金)

搾乳で母乳育児をしてきた際の搾乳の止め時止め方とは?(1歳1ヶ月)

<ご相談内容>
出生時から今まで搾乳を母〇相〇室®で与えていました。
出生時から直母がうまくいかず、直母をしようとするといやがってギャン泣きし、2ヶ月になるまで一度も直接吸うことができませんでした。(乳頭大、乳輪がほとんどない、陥没乳頭のためと思われます)。
2ヶ月に入り、初めておっぱいをくわえて吸うことができ、これで楽しいおっぱいライフと思ったものの、うまく吸啜ができていないようで、射乳でできてきたものだけを飲んでいる感じ(直母量測定しても最大で40ml:8ヶ月頃)でした。(ちなみに、入院中病院での指導は忙しいと避けられ、母乳相談所では何故飲めないのかわからないと言われました・・・) SOLANINさんの記事や言葉に励まされ、せっかく吸いついてくれるのだからと、搾乳をしつつ、くわえるのはスキンシップと思ってここまで頑張ってきました。
離乳食を始めるまでは、生後20日目から搾乳で完母、搾乳量は最大で900ml/日(6~7回)、現在は離乳食3回+マグマグでの授乳2回(朝食後+午後3時頃)+母〇相〇室®での授乳1回(寝る前)で搾乳量は300~400ml/日です。
現在、食後は特におっぱいを欲しがる風でもなく、眠い時、甘えたいときに抱っこすると服をめくってのませてほしいとアピールします。で、おっぱいをくわえ、最初の射乳が出てきてごくごくと飲み、出てこなくなったら止めるという感じです。
今ようやく本人が飲みたいと服をめくってくれるなどかわいい姿がみれることが出来、本当の母乳育児ではないにしろ、母乳育児の醍醐味はこういうことなんだろうなと搾乳はしんどいながらも日々幸せをかみしめています。
本人がくわえてくれる間はこの状態を続けたいと思っていますが、特に欲しがる風でもないのでそろそろ飲むための搾乳は不要になるかなと思っています。とはいえ、ここで搾乳をやめると、おそらく母乳はほとんど出なくなり、出なくなると、くわえることもなくなってしまうのかなとも思い、悩んでいるところです。
また、卒乳時のケアもどのようにしたらよいものかと・・・ 直母のお子さんの卒乳については、色々な記事があるのですが、搾乳で母乳育児を続けておられる方は少ないようで他を探してもどのようにされているのかよく分かりませんでもせっかくここまできたのだから、悔いのないようにしたいなと思っています。

<SOLANINの回答>
メッセージを拝読して、胸が痛くなりました。
本当の母乳育児じゃないですって?
何を仰いますやら・・・
紛うことなく、本当の母乳育児をされていますとも!
そして、胸が熱くなりました。
相談者さんとは少し事情は異なりますが、お子さんの先天的な口腔の病気や遠方の病院で循環器や消化器の手術のため母子分離となり、短期間しか直母が出来なかったり、お子さんが哺乳ストライキと乳頭混乱の合わせ技を繰り出すため、殆ど直母が出来なくて、止むを得ず数ヶ月~1年数ヶ月にわたり、搾乳生活を続けて来られたお母さん達を思い出したからです。
特に問題なく、母子分離にもならず、普通に直母が出来る方の何倍も苦労され、それでもお子さんのためにおっぱいを大切にされてきたお母さん達の存在をSOLANINは忘れることはありません。
相談者さんのお子さんは1歳1ヶ月なのですね。
離乳食も進み、搾乳も哺乳瓶だけではなく、マグマグも使って飲めるのですね。
これからは栄養の主体はお食事で、おっぱいは傍役に変わりつつあります。
しかし、おっぱいの免疫はまだまだ捨てたもんじゃありませんし、それを手放すのは惜しいです。
また、一気に搾乳を止めると、おっぱいのコンディションが悪くなってしまう恐れがあります。
今になって乳腺炎は避けたいですよね?
そこで、幼児期の乳製品推奨摂取量を調べてみたのですが、答えは200ml/日だそうです。現在の搾乳量の半分くらいでしょうか。
なので、ひとまずは搾乳量を1~2週間毎に100mlずつ減量していき、暫くは200ml/日で様子を見ましょう。
搾乳量が減るので、お母さんのお食事は、ほんの少し減らしてください。その結果、お子さんのお食事の食べっぷりは変わりないか、少し増えると想定されますが、直母の回数も少し増えても善しとしてください。
できれば、内臓負担を考えると、おっぱい以外の乳製品を摂取することになるとしたら、1歳3~6ヶ月頃以降がいいと思います。
もしもその頃に、以前よりも徐々に搾乳に時間が掛かるようになれば、分泌も低下してきて、搾乳減量による乳腺炎リスクも減ってきますから、搾乳もボチボチ止めて、自然な流れの中で、お食事と直母に切り替えて行き、フィナーレを迎えられたらいいと思います。

2013年11月 1日 (金)

搾乳を減量していいかどうかの判断とは?

正常新生児であっても、退院時に、お母さんのおっぱいの出方は良いのに、直母に加え搾乳補足をしなければ、発育に必要な哺乳量を確保出来ない赤ちゃんがいらっしゃいます。
その主な理由は、乳頭形態と赤ちゃんの哺乳技術との兼ね合いで、まだ直母が難しかったり、赤ちゃんが直ぐにスタミナ尽きてまともに吸啜できないとか、眠りがちで起こすのに大変で、頻回直母をしても追い付かないためです。
赤ちゃんの発育のために、止むを得ず搾乳の補足をするわけです。

このような場合、授乳表を正確に記入していただくことで、搾乳補足量と赤ちゃんの体重増加度で直母量の推定がかなり正確に出来ます。

そして、搾乳を減量しても差支えないのかどうかは、体重増加度に対する搾乳の比率が低くなる⇒推定直母量の増加が確定的である⇒直母のみに切り替えたとしても月齢相当の体重増加度が得られる場合のみです。

例えば、日齢20で3300gの正常新生児で、搾乳補足が200ml/日で、退院時からの体重増加度が30g/日であれば、搾乳補足によって順調な発育がなされていることが明らかです。
勝手に搾乳補足の減量をしてしまったら、とてもじゃないですが順調に発育することが見込めなくなります。
赤ちゃんの体重が増えるには増えても、増加度的にカツカツになる危険性が高いです。
また、お母さんの乳房がうつ乳状態になりかねません。
母子共に、かなり無理をすることになるので、このような段階で自己判断で搾乳の減量はしないでください。

しかし、赤ちゃんの体重と日齢と補足が同じ条件であっても、退院時からの体重増加度が45g/日であれば、搾乳の減量は充分可能です。
その場合も、搾乳を一気に止めるのではなく、搾乳の回数を徐々に減らしても、赤ちゃんの体重増加度がガタガタに急降下しないかどうかを、短いスパンで助産師に確認してもらいながら進めて行きましょう。

くれぐれも無理をしたり、焦ったりしてはいけませんよ。

2013年1月12日 (土)

搾乳併用で完母の場合の搾乳の減らし方の注意点その2

昨日は、搾母併用で完母の場合の搾乳の減らし方の注意点について赤ちゃんの哺乳力に視点を置いてお伝えしました。

今日はお母さんの乳房コントロールに視点を置いてお伝えしたいと思います。

直母ではなかなかスッキリするまでは飲めない場合であっても、搾乳が上手になり、軌道に乗ってきたら、かなりのスッキリ感が得られると思います。

しかし、一気に搾乳を止めると、乳房コンディション的にはてんやわんやになる危険性が高いです。
だっていきなり赤ちゃんが直母が出来るようになったとはいえ、急に毎回確実に哺乳出来るとは限らないですから。

特にラクラクタイプのゴム乳首(あまり商品名を挙げたくないですが、『テ○オ®』・『ビ○ン○タ○ク®』・『母○実○®』等)が付いている哺乳瓶使用の場合は、直母の場合との口輪筋などの使い方が全く異なるレベルだから、それを赤ちゃんに要求するのは酷ですよ。

そもそも、筋肉の使い方が大体哺乳瓶1vs直母50~60という違いなんですよ。だから、赤ちゃんが途中で疲れきってしまい、飲みたくても飲めない回が出てくることが充分想定されるからです。
もしもそれが連続してしまったら、乳房の中にはおっぱいがうっ滞してしまい、乳腺炎になるやもしれませぬ。

ゆえに、一気に搾乳ストップするのは得策ではないのです。

搾乳の減量の際は大胆な手は使わず、まだるっこしくても手間を掛けて徐々に減量し、ソフトランディングでお願いします。

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