☆赤ちゃんの哺乳力

2016年6月17日 (金)

小さな女の子。吸う力が弱くて眠ってばかり。(2週間健診にて)

<ご相談内容>
はじめまして。
現在生後15日目、第三子母乳育児中です。
上2人は男児で、初めての女の子です。
3人とも予定日より早く生まれており、上から2840g、2790g、2574g です。
上2人は問題なく母乳が出て、出過ぎて搾乳して破棄するぐらいあったのですが、今回は小さく生まれて女の子のためか 吸う力が弱く かつ 寝てばかりで、うまく授乳できません。
産院では退院する際、「搾乳して哺乳瓶で補足で飲ませて」と言われたのですが、乳頭混乱が怖くてあまり積極的には哺乳瓶で補足でやらず、直母による頻回授乳を心がけ、2-3時間おきに起こして授乳をしていたつもりでした。
おしっことうんちも回数的には問題なく出ていて、「大丈夫だろう」と安心をしていたら、今日の2週間健診で体重を測ると、なんと、2630gしかありませんでした。
乳房は最初に1週間はパンパンに張っていたのですが、体重が増えてないことから、おそらく全然飲めていなかったのでしょう。
分泌量が明らかに減っていて、両方合わせて50cc搾乳するのがやっとです。
このような経験は3度目の出産で初めてで、このまま母乳の分泌が止まってしまうのではないか?ととても不安で、ただただ涙が出ます。
一応3時間空けばおっぱいは張ります。しかし、たくさん出ません。
慌てて授乳後に搾乳するようにしましたが、もう量的には回復しないでしょうか?不安です。
本当に不安です。
「あまり考えると出なくなるよ。」 と、助産師さんに言われましたが、もうこのことばかり頭から離れません。
<SOLANINの回答>
あ~、ひとつ前の助産の同窓会でSOLANINの同期が、相談者さんと同じような境遇に陥ったとことを話していたのを思い出しました。

ただ、本当にお嬢ちゃんが発育不良になってしまっているかどうかは、正直言ってこの情報からだけではさっぱりわかりません。
過去記事にも書いております通り、体重増加の評価をするにあたり、最低限必要な退院時の体重が記載されていないからです。
生後何日目に退院されたのかが不明です。
そうそう、読者のみなさん!
退院日って、病産院によって、随分違いがあるのをご存知でしたか?
そして更に、2週間健診が生後何日目だったのかが記載されていない。
これまた、生後14日目い受けられるとは限らないですからね。
そういう訳ですから、体重増加度が出せないので、どの程度の発育ペースなのか不明ですから、答えようがないのです。
SOLANIN
に答を導き出させるには、もっと詳細な情報提供をして頂かないと・・・

ただ、2574gで生まれられたお嬢ちゃんが、生後何日目かは存じませんが、2週間健診で2630gになってらしたのですよね?
生下時体重は超えていることは間違いない。
ってことは、そこだけ見れば、まずまずの発育ペースのようです。(くどいようですが、情報不足なので、正確な評価ではないかもしれませんが・・・)

それから母乳分泌についてですが、特に心配には及ばないと思いますよ。
相談者さんが搾乳量や乳房緊満に関して焦ったり、今後の分泌の増加を早々と諦めたりする理由が、SOLANINにはさっぱり分かりません。(汗)
特に懸念されるような所見ではないからです。
涙を拭いて、深呼吸して落ち着いて!
同じ父母から生まれても、赤ちゃんはひとりひとり違います。
おっぱいの飲み方が違っても当然。
たまたま相談者さんのお家では、1人目さんと2人目さんが似たようなおっぱいの飲み方であっただけ。
もしもおっぱいの飲み方が違っていることが、母乳育児をする上で不首尾に思えたら、お母さんが対応を変えれば済むことです。
不安であれば、再診されフォローを受けられては如何でしょうか?
それであっさり問題解決するような予感が致しますよ。

2016年6月 1日 (水)

ギュンギュン吸われている感覚が無くなって来た!(1ヶ月)

<ご相談内容>
SOLANINさん初めまして。
現在1ヶ月の乳児を育てているものです。
ほぼ完母でいけているのですが、最近左側の乳首を吸われている感覚が弱いような気がします。
もともと右側が陥没乳首で、はじめは保護器を使用していたのですが、半月ほどで形態が変化して保護器無しで授乳出来るようになりました。
スタートが出遅れたせいでか?右側より左側の方が張りや出が良いようです。
ここ最近、左側が以前のようにギュンギュン吸われている感覚がありません。授乳をし始めた頃のようにヒリヒリする痛みもなくなったので、乳首が慣れて来た時とかいうことなのでしょうか?
<SOLANINの回答>
こんな言い方をするのもナンですが、どうしても陥没乳首の場合、なかなか直母に移行するまでに赤ちゃんの泣きや搾母疲れで断念される方が少なくない中、相談者さんは保護器使用→直母に移行されてよかったですね。

さて、相談者さんの場合、元々直母が出来ていた左乳が利き乳のようですが、ヒリヒリする痛みが無くなったということは、赤ちゃんのお口が大きくなり、しっかり咥えられて吸啜できるようになったと思われます。
ギュンギュン吸われている感覚が無くなると心配になるでしょうが、おっぱいをゴックンゴックンと飲み干しているような感覚はあるのでは?
哺乳前後で、乳房が柔らかくなった・軽くなった・スッキリしたという感覚はありますよね?
赤ちゃんのおしっこの量や回数に変わりないですよね?
であれば、しっかり量が飲めているし、飲み方が下手っぴになったわけではないですから、ご指摘の通り吸われ慣れてきたということで、特段心配には及ばないと思われます。
軌道に乗り始めた母乳育児、楽しめるといいですね♪

2016年5月25日 (水)

シリンジ哺乳時の注意点。

搾母やミルクを補足する際、シリンジであげることはトレーニングになると何度か過去記事で説明していますが、新生児の口腔、舌の上中央に真っ直ぐ入れるのは言うまでもありませんが、入れる長さが全く足りない方がちょくちょくいらっしゃるようですね。

赤ちゃんがえずきそうで怖いかもしれませんが、示指の第1関節と第2関節の間くらいまで入れないと、真っ当な吸啜ができないのです。
特に舌の挺出が難しい場合は、「口唇と歯茎を超えたらいいのでは?その方が、お母さんの示指を捕えようとしてくれるのでは?」と、期待しがちですが、結果は逆です。
歯茎でお母さんの示指をガジガジ齧り倒して終了となります。
当然ですが、シリンジの中身は内筒を押さないと1滴も飲めません・・・
一体、何のために手間を掛けているのか?
新生児が上手に吸啜できるようになるためですよね?
乳頭混乱を来さないようにするためですよね?
効果的な吸啜刺激が得られないと、母乳分泌は増加しないですよ。
勇気が要るでしょうが、そこはきちんと押さえましょうね。

齧り癖が付くと、乳頸部に亀裂が入り易くなりますよ。
乳頭頂の亀裂も痛いですが、その何倍も痛いですよ。
これ以上痛い目に遭わないようにするためにも、吸啜トレーニングは正しく行いましょう。

 

 

2016年5月19日 (木)

このような状態で直母の意味があるのか?

<ご相談内容>
初めまして。
38w1d、3252グラムで誕生した第2子(次男)のことで相談です。
本日生後5日目、ダウン症で、合併症の房室中隔欠損のため出生直後から小児循環器科新生児心臓治療室(NICCU)に入院しています。
授乳は1日8回、私が産婦人科に入院中も退院後も直母ができるのはうち1回、その他は搾乳またはミルクを哺乳瓶で飲ませることになると説明を受けています。
哺乳瓶は母乳相談室ではなくピジョンなどのいわゆる普通のタイプがいろいろ使われているようです。
0日目から搾乳を始め、1日8回程度、1回に60ml前後搾れるようになってきました。
長男は完母でしたし(小1の今も実はまだ寝る前にくわえています)、次男も最終的にはそうしたいと希望しています。
幸い次男の体調も落ち着いており、4日目の昨日は1回に40ml飲んでいました。

相談は直母のことです。
1日目から直母の練習をしていますが、どんどん吸い付けなくなる感じです。NICCUの看護師が一応指導する形になっているものの最初にちらっと見てじゃあまた後で来るねと放置、飲む量の制限があるため前後に体重をしっかり測るばかりでアドバイスはありません。
直母量はほぼゼロです。
哺乳瓶メインなのに意味があるのかな、混乱するばかりでは?とつい思ってしまいます。
次男と密接に触れ合える貴重なチャンスなので楽しみな時間なのですが、練習という面では不毛さがぬぐえません。
入院は1ヶ月半程度続く予定です。この時間どんな心持ちで臨めばいいのか、どのように活用していけばいいのかアドバイスをお願いいたしします。
<SOLANINの回答>
次男くんのお誕生おめでとうございます。
心臓の病気があると、状況によっては水分量(哺乳量)が指示されることがありますし、利尿剤を服用させることもありますね。
色々ご心配あると思います。

分泌の維持のためには「1にも2にも搾乳頑張ろうオー!」なんですが、相談者さんの次男くんは、現段階では、栄養摂取として瓶哺乳メイン(≒直母はトライしてもゼロレベル)なのに、直母を《練習》させる意義に疑問をお持ちなのですね。
NICUの看護スタッフは、まずは主治医からの指示を履行しつつ、お母さんとの《触れ合い》の時間を設けさせてあげようという配慮、つまり《練習》という名目で、実質的には《触れ合い》してみましょう的なスタンスではないかと推察します。
これは専門用語でいうところの「非栄養的吸啜」という範疇になります。
頑張って吸わせても量にならないと徒労感が増しますし、《練習》なのに量の確認だけで肝心の直母がチラ見程度では何のために?と思っちゃいますよね?

ただ、今は貴重な《触れ合い》の時間なのだと割り切ってもいいのではないでしょうか?
「非栄養的吸啜」を無意味なことと馬鹿にしちゃあいけませんよ!
次男くんの消化液の分泌や腸蠕動を高めますし、普段お母さんと離れ離れの次男くんの情緒を安定させる働きがあるのですよ♪
そうそう、相談者さんのの射乳反射を呼び起こしてくれる効果もあります♪

勿論、手術の絡みも有りますし、心臓の病状さえ回復されたら、体力的にも今以上に頑張れるようになられますから、「お母さんのおっぱいはこれなんだよ。」「今はしんどいから哺乳瓶だけど、元気になったらしっかり咥えて飲めるようになろうね。」と、前向きに声掛けしてあげてください。

 

今は体力的なこともありますから、哺乳瓶は「母○相○室®」ではなくても致し方ないです。
恐らく今の次男くんはピジョンの普及モデルで、指示量が15~20分程度で飲み切れる段階ですよね?
近い将来、次男くんが手術やお薬の治療を受けられて、授乳予定時間よりも早くに前啼泣されたり、普及モデルでの哺乳が10分を割るくらい迅速な段階になられたら、「母○相○室®」に切り替えられても遅くないと思いますよ。
真の意味での直母の《練習》はそこから始まると思います。
相談者さんにとってNICUのスタッフの対応は満足のいくものではないでしょうが、上記の理由と推察されますので、今は受け流したほうが精神衛生上イイと思います。
その代わり、いよいよな段階になれば、もうちょっと授乳介助に明るいスタッフにマンツーマンでご指導頂けるよう、今からこっそり師長さんにお声掛けさせていただいては如何でしょうか?

2016年2月 5日 (金)

助産師だから上手く出来るわけじゃないのよね。

<ご連絡いただいたこと>
はじめまして、Y市の大学病院に勤務して6年めになるMIOといいます。
現在第一子を出産して1ヶ月、舌小帯の記事からこちらのブログに出会いました。
これまでそこそこ母乳推進の病院に勤めてきて、それなりに母乳育児の知識はあるような気分になっていましたが、こちらの記事を読み漁り知識の浅いことに直面する毎日です。
とくに自分のことになると、助産師なんて仮面はどこへやら…素人と同じです。
この1ヶ月間、裂状乳頭で中央陥没…SOLANINさんのいうスイートスポットは深すぎ、そしてベビーの舌小帯は短い…本当いいところ何もないおっぱいとベビーに囲まれて1ヶ月やってきました。
当然、直母は量にならない…どう飲ませても吸ってはいるけれど外したらすぐに泣くばかりで明らかに飲めていない、もちろん嚥下音なんてたまにしか聞かれない…もちろんそんな状態で体重が増えるわけもなく、搾乳を必死にこなして補足してここまできました。
助産院で開通マッサージを受けたり、搾乳器のハーモニー買ったけど全然搾れなくてスイング購入するなど、この1ヶ月どれだけお金を使ったことが…笑
乳頭混乱をおこさないために…母乳相談室をつかって、1時間かけてなんとか60をのむ我が子に悩む毎日です。
このブログ、とても勉強になります。
でも、残念すぎる救いどころのない自分のおっぱいに凹むことばかりでもあります…舌小帯の手術を受けようかとも本気で悩む日もあります。
でも、4800gの壁を越えるまで、諦めずに頑張るしかないのかなと思う日々です。
これからもブログのお世話になるとおもいます。
SOLANINさんも、お仕事頑張ってください!
<SOLANINからひとこと>
穿った見方かもしれませんが、助産師として母乳育児に関する知識があるため、どうしてもMIOさんの後輩は支援には消極的というか、助言したりお手伝いするのはおこがましいという気持ちになるでしょうし、先輩にしても授乳介助の達人ばかりじゃないでしょうから、結構孤立無援な感じかもしれません。
たかが直母で飲みとれるかどうか・・・なだけですが、自分が当事者になると、「こんなに大変だったのか!」と愕然とすることは、ちょくちょく見聞きします。

ただ、良いトコロ何もないおっぱいとベビーだなんて!違いますよ!
確かに組み合わせ的には最高難度でしょうし、持久戦にはなるでしょうが、克服できる日はきっと来ます!

変な表現で恐縮ですが、「母乳育児成功のための10カ条」の第5条、ご存知ですよね?
今、MIOさんはそれに近い状況なのです。
目の前に愛する我が子はいらっしゃっても、直母が困難な状況ですから、直母が出来るようになるまでは、分泌の維持と気持ちや時間が許せば非栄養的であってもいいから直母にトライすることです。

当ブログを読まれ、余計に凹むこともあるでしょうが、赤ちゃんの力を信じてあげてください。
そして、待ってあげてください。
直ぐに結果の出ないことには、焦れるでしょうし、疑心暗鬼になるかもしれませんが、分泌の維持をしていけば、きっと乗り越えられますとも!


2015年11月13日 (金)

ウルトラ級の哺乳稚拙。(新生児)

一般的に哺乳稚拙(ほにゅうちせつ・・・下手っぴちゃん)の場合、見極め方としては幾つかのポイントがあることは、当ブログの読者さんであれば、既にご存知かと思います。
順不同でざっと思いつくままに挙げてみますと、①ペチャペチャ・チュパチュパ・ジュルジュル・ツコンツコンといった効果音やら舌打ち音を発生している時、②口角から舌が見えない時(≒舌が前に挺出していない時)、③上口蓋の窪みが深く(≒高口蓋)て舌と口蓋の間に圧が掛かっていない時、④ビシャの脂肪床が未形成で左右の頬の内側に圧が掛かっていない時、⑤笑窪が出来ている時、⑥下口唇の密着感が乏しくてパカパカと動いている時、⑦口唇全体に吸啜胼胝(きゅうてつべんち・・・吸いダコ)が出来ている時、⑧乳頭保護器を使用しないと直母が出来ない時、⑨明らかな流し込み直母の時、⑩嚥下の際にゴエゴエと喘息のような音を発している時、⑪乳首がスタボロに傷つき、なかなか治らない、⑫潰し飲みや歪め飲みの際のように、哺乳直後の乳首をチェックしたら明らかに変形している・・・等々。

お母さんの乳房・乳輪・乳頭コンディションが上々で、乳管開通もバッチリで、分泌が申し分なければ、哺乳稚拙に気づかないこともあるかもしれませんが。(まぁそんな僥倖は滅多に無いでしょうがねぇ。)
ちなみに③や④や⑨は早産児や低出生体重児によくあるパターンです。
そうではなく、満期産で、体重も2500g以上あり、出生時に小児科入院になるような呼吸障害も無く、お母さんに問題なく、頻回直母が出来る環境にあったのに、それでもなお一向に直母が量にならないとしたら、それはウルトラ級の哺乳稚拙(ううっ、長い!以後はウルトラちゃんと表記しますね。)と見倣して間違いございません。

つまり、ウルトラちゃんは、哺乳最中にいかなる音も発しないので、①や⑩は該当しません。
ふわふわと咥えて、奥の方で舌をヒラヒラさせているだけなので、⑤や⑥や⑦や⑪や⑫も見当たりません。
ところが、日齢が進み、補足をしっかり行い体重が増え始めると、徐々にしばしば見受けられる哺乳稚拙レベルに移行してくるのです。
最初に見られるのは、⑦、⑨、⑩あたりですかね~。
哺乳稚拙サインの出現は、ウルトラちゃんにしてみれば、或る意味大きな進歩なのです。
ウルトラちゃんが真っ当な直母が出来るようになるのは、まだずっと先の話ですが、何も無かったトコロからのスタートなので、もしも、こういったサインをキャッチされましたら、小さなガッツポーズくらいしてあげてくださいな。


2015年10月29日 (木)

4㎏台で生まれた赤ちゃんであっても。

赤ちゃんの出生時体重を分類する際、4㎏以上の赤ちゃんを「巨大児」と称します。
お母さんが妊娠糖尿病だったのでは?ということが示唆されますが、未だに妊婦のうちに糖負荷試験を実施しない病産院もあるようなので、未検査であれば推測するしかありませんが。
さて、その巨大児ちゃん。
最初のうちこそお産疲れ(?)で吸啜が今イチのこともありますが、回復するにつれ、ゴイゴイと逞しい吸啜を見せてくれるものです。

しかし、稀に巨大児ちゃんでありながら、舌の挺出が不充分で巻き付け不良だったりすることもあります。
そういう場合は、やはりシリンジと指を使った吸啜トレーニングを継続することで改善を図ることが出来ます。
特に、巨大児ちゃんでありながら高口蓋であったり、上唇小帯が太短くて上歯茎の先端までガッチリ付着していると、(信じられないかもしれませんが)上下口唇全体にガビガビの吸啜胼胝(きゅうてつべんち=吸いダコ)が形成されたりします。
SOLANINも数は少ないですが、昔そういう巨大児ちゃんに遭遇したことがあります。
抱っこの仕方を変えても、ベテランの助産師が授乳介助しても、おっぱいの分泌は決して悪くないのに、毎回一桁しか飲めない巨大児ちゃん。(涙)
「なんでこんなに大きな赤ちゃんやのに、吸いダコだらけでおっぱいが飲めへんのかな?」と思い、お口の中をチェックさせていただいたら、高口蓋+太短いガッチリ付着の上唇小帯だったから・・・ということが発覚したことを思い出しました。
でも、これって生まれつきのことだから、入院中に問題解決というのは難しいと思います。
退院後も母子をサポートすることで、難局を乗り越えていくお手伝いになるのだと考えます。

吸啜トレーニングが実を結び始めると、直母量が増加し、吸啜胼胝が軽快してきます。
SOLANIN的には概ね3~4週間で、何とかなるかな~という印象です。
あっ、でもその間は、搾母をこまめに行い、分泌低下しないように気をつけてくださいよ。

2015年10月11日 (日)

怪我の功名?母○相○室®の裏活用術。

赤ちゃんの哺乳力の評価の仕方には先行研究は無さそうですが、SOLANINとしましては、最低3つの評価項目があると考えています。

1つ目はパワー。
直母で飲むには、一般的な哺乳瓶(例:母○実○®とかビ○ン○タ○ク®とか)の50~60倍の力が必要です。

2つ目はスタミナ。
ある程度の時間、吸啜ができるかどうかです。
数回クチュクチュして、ほえ~となっていたのではとてもじゃないけれど直母では飲めません。

3つ目はテクニック。
お母さんが分泌過多であれば、流し込み直母が可能かもしれませんが、やがて分泌が低下した時に怒りまくるか、奇跡的に分泌を維持できたとしても乳房トラブルを頻発させるかのどちらかになってしまうでしょう。(涙)

困りますね。
そんな時、推奨するわけじゃないですが、たまたまお家の方に搾乳を預けて母○相○室®で飲ませることを何度かしていくと、テクニック克服に繋がることがあります。
ただ、新生児ちゃんとかは無理ですよ。
使いこなせないから。
最低でも4000gは超えないと。
所謂、下手っぴちゃんの場合、テクニック向上のためのトレーニングマシーンとしての活用はアリかなと思います。

2015年6月17日 (水)

反りの強い赤ちゃんは、直母が大変。(汗)

反りの強い赤ちゃんかどうかは、生まれた赤ちゃんと対面しておっぱいをあげてみないことには分からないことで、妊娠中から予測や対策が困難なことです。
まぁ、そういうこともあるかもしれないということを想定して、SOLANINは妊娠中から乳頭・乳輪ケアを実施することで、「咥えやすい・出易いおっぱいにしていくこと」をより一層推奨したいと思います。

暫く前に薄々気づいたことですが、反りの強い赤ちゃんで、きちんと舌が下歯茎中央(つまり下顎乳中切歯の萌出する部位)よりも前に出てくれる赤ちゃんは殆ど居ないということです。
寝かせる時もお雛巻きにして、抱っこの際は必ず丸くして反りを和らげることは申すまでもありませんが、シリンジを活用した吸啜トレーニングは不可欠と存じます。

「こんなこと、いつまでやらなくちゃならないの?」と、暗澹たる気分になるかもしれません。
でもね、赤ちゃんは、決してお母さんを困らせるために生まれてきたのではないのです。
それは分かってあげてください。
人一倍練習が必要な赤ちゃんは存在します。
きっと、何か理由があるのです。
でも、お母さんが乗り超えられない苦難じゃない筈。
根気が必要なこともあるのだとご自身に言い聞かせ、助産師のサポートを受けてくださいね。

2015年4月27日 (月)

体重が2500g以上でも、早産児は早産児です。

NICUでの長期入院が予測される早産児、具体的には極低出生体重児(生下時体重が1500g未満)や超低出生体重児(生下時体重が1000g未満)であれば、保育器収容の上、人工呼吸器を装着されたり酸素投与を受けたりの状態がスタンダードです。
栄養方法も最初は輸液のみで、状態を見ながら鼻から栄養チューブを通して搾乳やミルクの注入開始となるのが一般的な対応です。
生命の維持と体重増加が大きな課題ですから、それは致し方ないというか当然のことです。
だから、瓶哺乳ましてや直母なんて遠い先の話と、お母さんもスタッフも、いい意味での割り切りが出来なくはないのです。
ただ、早産と言っても34~35週台生まれだったり、特に生下時体重が2500gを超えていたりすると、「意外と直母イケるんとちゃう?」と、お母さんもスタッフも欲目になっちゃうんですね。

しかし、34~35週台生まれの早産児は、生下時体重が2500gを超えていても、人工呼吸器や酸素に頼らなくて済んだとしても、早々と保育器から出してもらえたとしても、輸液がoffになったとしても、瓶哺乳でクタクタ飲み(滅多やたらと時間がかかる飲み方)が精一杯なのは当然ですし、仮に瓶哺乳がスムーズに出来るようになっても、直母をさせたらさっぱり量が飲めないということは、よくあることなのですね。

34~35週台生まれの早産児は、搾乳で充分な量を確保でき、乳房トラブルが皆無であっても、2500gを超えていても、口腔機能の発達や吸啜力は正期産の赤ちゃんとは全く異なるのが現実です。
それでも、「いやいや、ウチの赤ちゃんは直母で量が飲めますよ。」という方がいらっしゃったとしたら、おっぱいが分泌過多で常にダダ漏れ状態⇒流し込み直母が可能⇒正しく吸啜をしなくても、直母で量が飲めてしまっている・・・というカラクリなのです。

何となく諦めがつかないモヤモヤ感満載でしょうが、直母に拘り過ぎると1回当たりの授乳時間が長くなり、お母さんもスタッフも疲労困憊で共倒れになりかねません。
出産予定日くらい迄は、直母で量が飲めなくても「気にしない。」、搾乳が確保出来たら「それでよし。」、吸啜刺激が得られたらおっぱいの分泌には「好影響。」、直母の練習が少しでもできたのだから「ラッキー。」と腹を括ってください。
どうにもならないことで、うじうじ悩むとメンタルやられちゃいます。
時期が来れば解決への道標が見えてくることはあるのですから、焦らずじっくり待ちましょう。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

☆1ヶ月健診以降3ヶ月までの赤ちゃん | ☆1歳以降の長期授乳 | ☆3ヶ月~離乳食開始迄 | ☆SOLANINの日常生活 | ☆SOLANINの知恵袋・提案 | ☆いわゆるブログ | ☆おしっこ・うんち | ☆おっぱいとお薬 | ☆おっぱいとお食事 | ☆おっぱいに関する私見 | ☆おっぱいのコンディション | ☆おっぱいの神秘 | ☆おっぱいの飲み方 | ☆おっぱいをあげていればこそのメリット | ☆お出かけの時のおっぱいは? | ☆お勧めしたい書籍 | ☆お母さんとしてのマナー | ☆お母さんの体のメンテナンス | ☆かつての子育て経験から得た教訓 | ☆ねんね関係 | ☆タンデム授乳 | ☆フォローアップミルクは不要! | ☆ベビ待ち・挙児希望関係 | ☆ポイントのずれ・デリカシーの無さにげんなり | ☆ポジショニングとラッチオン | ☆マタニティ&ベビー法律関係 | ☆マタニティ&ベビー経済関係 | ☆ミルク調乳に関する注意点 | ☆モンスターとの対決? | ☆リラクテーションは出来る? | ☆㌧でもな保健指導&集団健診の実態 | ☆乳児の栄養方法の歴史的変遷・風土の違いと問題点 | ☆乳房トラブルと対処 | ☆乳頭・乳輪トラブルと対処 | ☆乳頭保護器・ゴム乳首 | ☆乳頭混乱 | ☆予防接種・抗体接種 | ☆事情があっても倫理的に許せない | ☆仕事復帰とおっぱいの両立 | ☆体重増加不良に関係する病気 | ☆体重増加度関係 | ☆兄姉になる上の子の気持ち | ☆出生~1ヶ月健診の頃 | ☆出産から産褥期に見られる症状 | ☆医学的・社会的理由による断乳 | ☆医療機関の選び方による違い | ☆医療職への素朴な疑問 | ☆卒乳後の対処やケアは必要? | ☆危険防止に関すること | ☆双子の母へのサポート | ☆同業他者へのお願い | ☆哺乳ストライキ | ☆天使ママの心身の調子とメンテナンス | ☆妊娠中にしておきたい心と体の準備 | ☆妊娠中に行う各種検査の意味 | ☆妊娠中に起こり得る病気の治療・マイナートラブルの対処 | ☆子どもを褒める | ☆幼児の栄養とお食事 | ☆幼児の発達段階と目安 | ☆授乳回数と間隔 | ☆授乳期のお食事 | ☆搾乳の分泌維持と活用・冷凍母乳 | ☆搾乳補足増減の判断基準 | ☆断乳は反対! | ☆断乳時のリスクと必要な対処やケア | ☆旦那さんや祖父母へのお願い | ☆様々な卒乳のかたち | ☆歯科・口腔ケア関係 | ☆母乳の免疫成分 | ☆母乳の栄養成分 | ☆母乳分泌のメカニズム | ☆母乳分泌・不足感 | ☆母乳育児のモチベーション | ☆母乳育児の基礎知識 | ☆母乳育児の歴史・風土・習慣 | ☆母乳育児の知恵袋・こんな時はどうしたら? | ☆母乳育児中には避けたいもの | ☆母児のための整体 | ☆母子感染 | ☆混合栄養のお母さんへ | ☆産婦人科以外の不調時の対処 | ☆産後の心身の調子とメンテナンス | ☆直接授乳が困難な赤ちゃん | ☆知らないって怖い! | ☆育児用品とその評価 | ☆胎児が獲得する免疫 | ☆胎内記憶・誕生記憶 | ☆見くびっちゃいけませんよ! | ☆言い聞かせ卒乳中の子どもの心と体 | ☆赤ちゃんに行う検査関係 | ☆赤ちゃんのスキンケア | ☆赤ちゃんの個性 | ☆赤ちゃんの哺乳力 | ☆赤ちゃんの気持ち | ☆赤ちゃんの生活リズムと環境 | ☆赤ちゃんの病気予防早期発見と対処法 | ☆赤ちゃんの発達段階の目安 | ☆赤ちゃんの身体の特徴とケア | ☆連絡事項 | ☆陣痛から出産まで | ☆離乳食開始から1歳までの赤ちゃん | ☆離乳食(補完食)・水分摂取 | ☆食物アレルギー関係

カテゴリー

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アクセスカウンター

  • アクセスカウンター
    現在の閲覧者数: