☆幼児の発達段階と目安

2013年11月 5日 (火)

長期授乳の子だから甘えが酷い?(1歳・保育園児)

とかく長期授乳のお子さんは、保育園児になられると、肩身の狭い想いをさせられがちです。

なかなか泣き止まなかったり、一人でお昼寝が出来なかったり、保育士さんから離れるのを強く嫌がったりすると、「あぁ、この子はおっぱいちゃんだから困っちゃうわね。早くおっぱいを止めてもらわないと・・・(汗)」的な評価をされがちです。

そうなのです。
どういうわけか、保育士さん達は、長期授乳をしている子は、泣き虫で甘えん坊で、手が掛かって大変なのよねぇ~という視線で見ていらっしゃる方がまだまだ多いです。

でもね、それは違いますよ。
長期授乳をしているからこそ情緒は安定するのですよ。
お母さんのお仕事がオフの日や自宅に居る時間充分なスキンシップ、例えば抱っこしたり、おっぱいを飲ませてあげること(≒しっかり甘えを受け止めてあげること)で、お子さんの心のタンクは迅速に満タンになるのです。
そうすると、保育園でお友達とぶつかり合って悔しい想いをしても、保育士さんに叱られちゃったりして凹んだりしても、モヤモヤは消し飛ぶのですよ。

えっ?心のタンクには何が入っているのかですって?
それはですね、勇気や優しさや頑張る意欲・・・つまり気力です。

お食事に例を取るとこんな感じです。
心のタンクが空っぽに近いと、自分でご飯が食べられるお子さんであっても、保育士さんに食べさせてもらいたがります。
心のタンクが満タンに近いと、下手くそでも自分でご飯を食べようとします。
手伝おうとすると、却って嫌がることもあるくらい。

何か気になる様子が見えてきたら、安易におっぱいのせいにしないで、「今日、この子の心のタンクは満タンに近いのかな?それとも空っぽに近いのかな?」という視線で見てやっていただけませんでしょうか?

2013年2月 7日 (木)

言語機能通過率とは?

SOLANINは第2弾書籍を書くにあたり、厚労省の出している統計を見るようになりました。

その中で幾つか気になったことがあり、その中の一つが記事タイトルの「言語機能通過率」です。

乳幼児が意味のある単語をひとつでも言えるようになる時期を表したものです。(たまたま偶然それと聞こえる発音とは違います。例:食べ物を見て、「マンマ」と言えた。しかも偶然ではない状況で、後で何度でも同じ状況下で再現できることが判明し、振り返ってみれば、あの時が初めてだったかな?と言えること。)

何事も個人差がありますから、SOLANINは早ければ良いとか、早期教育がどうのこうのとか申し上げるつもりは毛頭ありません。

ただ、我が国の子ども全般という大きな括りで見てみると、90%の子どもが何らかの単語が言えるようになる時期というのが、明らかに遅くなっているのですね。

どのくらい遅くなってきているかと言いますと、概ね10年毎に1ヶ月遅くなるというペースのようです。
具体的には、グラフを読み取りますと、平成12年は1歳3ヶ月で平成22年は1歳4ヶ月なのですね。(ちなみに平成2年は1歳2ヶ月だったらしいです。)

ヒトとして退化してきた?
いやいや、さすがに10年でそれはありませんよ。(汗)

この統計は10年毎というスパンで集計しているのですが、「子どもへの関わり方」が時代と共に変化してきているからだと示唆されているそうです。

「子どもへの関わり方」という表現は、持って回った感じですので、具体的に申しますと、「2時間以上のTV視聴をしている」子どもの割合が増加していること」と、大きな関連性があるとのことです。

まぁ、ここでいうTVというのは、毎日のTV放映だけではなく、恐らくDVDなんかも含むのでしょうが、子どもだけで画面を眺めているということです。

番組を決めて短時間のみ視聴するとか、母子で一緒に視聴するとかだったら、違うのでしょうが、どんなに立派な内容だったとしても、一日中ダラダラとTVつけっ放しで子どもに見させるというのは、「子どもへの関わり方」として子どもの言語機能発達を阻害する危険性が高いので、アカンということですな。

肩肘張って気負う必要はないけれど、何気ない普段の日常生活の中で、赤ちゃんをひとりの人として話しかけたり、歌を歌ってあげたり、一緒に遊んであげることが、言語発達には大事なのだとSOLANINは強く思いました。

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