☆母乳分泌のメカニズム

2016年1月13日 (水)

喫煙と母乳分泌に連関性はあるのか?

母乳を分泌させるのに関与する代表的なホルモンがプロラクチンであることは、当ブログの読者のみなさんであれば周知の事実ですね。

さてそのプロラクチン。
血中濃度の変化は、喫煙しないお母さんの場合、赤ちゃんがおっぱいに吸いついてくれたら、グイグイ上昇しますが、喫煙するお母さんの場合、血中濃度の変化はあるようなないような微妙な感じで、間違っても上昇はしないそうです。

中には、「私は喫煙しますけれど、おっぱい沢山出てるから関係ないと思います。(笑)」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、喫煙した後は、プロラクチンの分泌そのものが減少するそうです。
毎日何本も喫煙していたらどうなっちゃうのかしらね?

特に産後4週以降、喫煙を継続されていると母乳分泌量は徐々に減少してきますからヤバいですよ。
「知ったこっちゃねぇ。」と、我が世の春を謳歌されていても、舐めてかかるとあっという間におっぱいがガタガタになっちゃいますからね。(汗)
喫煙後、神経毒性のあるニコチンが母乳に移行するのは、約30分後だそうです。
ちなみに、ニコチンの代謝生成物のコチニン(ん?紛らわしい名称だな・・・)の代謝に要する時間は2時間くらいだそうです。

まさかとは思いますが、喫煙して母乳育児中の方、出来るだけ早く禁煙しましょうね。

2015年11月27日 (金)

罨法の違いで分泌にアクセルとブレーキ。

乳房に冷罨法をすることは、母乳分泌にブレーキを掛けることになります。
所謂(いわゆる)分泌過多で収拾がつかない場合、下手に搾乳をするともっと分泌過多になって・・・という話はたまに耳にしますから、そういう方には冷罨法は適しています。

その逆で、「少しでもいいからおっぱいの量が増えてくれないかしら?」という心持ち(勿論、頻回授乳はしていることが前提ですよ。)の場合、温罨法しては如何でしょう?

ここのところ、全国的に寒くなってきていますし、身体が冷えやすくなっています。
確か今日は鹿児島県の桜島では冠雪したとニュースで報道していたくらいですからね。
そこで、今更ながらですが、お手軽な乳房への温罨法がないかなと考えていました。

あっ、先にお断りしておきますが、持続的に例えばホ○カイロなんかで四六時中乳房を温めまくってはいけませんよ。
授乳の度にというのもやり過ぎです。
タイミングと時間は、授乳直前に3分間くらいの短時間にしてください。
また、O式のセンセイが乳房治療手技の際になさるように熱湯でタオルを絞って当てるのもいけません。
素人が同じことをしたら、火傷しちゃったら大変です。
それこそ生兵法は大怪我のもとです。

SOLANIN的にはですね、まずはハンドタオルを水で搾ります。
含水量は喫茶店のおしぼりくらいが目安です。
それを平らに折り畳みジ○プ○ッ○®(無ければビニール袋でもよいですが、くれぐれも取り出す時に蒸気で火傷しないように気をつけて!)に入れてチンします。
ホカホカ気持ち良いくらいの温かさになれば、ジ○プ○ッ○®(以下袋と表記させて頂きます)のまま3分間くらい乳房に当てます。(くどいですが、長時間当ててはいけませんよ)
3分間温めたら即授乳しましょう。
袋からタオルを取り出して肌に当てると、濡れてじっとりするから袋のまま当ててください。
袋のままですと、そのまま温め直したらその日のうちは再利用出来るので、コスパ的にも優れていますし、お手軽です。

ただ、くれぐれも、電子レンジで加熱した袋を触った段階で「うわぁ、熱っ!」っていうのは温め過ぎですからそんなのを乳房に当てちゃダメですよ。
「熱々の袋を我慢して乳房に当てたら火傷した!」とか「長時間当てたら乳房の状態がおかしくなった。」とか「何日も使い回ししたら、タオルにカビが生えた。」とかのクレームは御免蒙ります。

2015年8月17日 (月)

極端に水分摂取が少ないと、母乳の分泌量に影響しますよ!

当ブログの読者のみなさんは、母乳育児をしていく上で基礎中の基礎知識である母乳が出るための3条件は、ご存知ですよね?
この記事ではそれらについていちいち繰り返しはしませんが、最近母乳の分泌量の伸びが少ない新生児のお母さんの話を耳にしましたのでご紹介します。

それはですね、極端に水分摂取が少ないお母さんです。
1人は1日に500mlのペットボトルのお茶かお水を飲んだら喉の渇きは癒されると。(「それって毎食後のお薬内服の水分だけですか?」と、尋ねたら、「はいそうです。」と仰ったとか。)
もう1人は、元々喉が渇きにくい体質で、お茶飲む習慣が無いから頑張っても1日に700mlがせいぜいだと。

えっ、ええっ、マジで?
猛暑日が続くこの時期にですよ!
エアコン使って暑さを凌がなくては耐えられないこの時期にですよ!
巷では老若男女を問わず熱中症になりQQ車で搬送される方が続出したり、治療の甲斐なく落命される方が大勢いらっしゃるこの時期にですよ!
「喉が渇いたのを自覚してから飲むのでは遅すぎる!」と、啓発されているこの時期にですよ!
しかも、新生児のお母さんで、完母を目指して母乳の分泌量が増えてほしい一心で、助産師があの手この手でアプローチしているであろうこの時期にですよ!
ううむ。
有り得ないなぁ・・・

母乳の成分の88%は水分です。
元手になる水分摂取を極端に少なくするって、やっぱりおかしいです。

そりゃあまぁ、当のお母さんにしてみたら、「たいして喉が渇かないのに何故普段より沢山の水分摂取せなアカンねん?」という想いはあるかもしれません。
でもね、確かに普段は貴女のカラダは貴女のものだけれど、貴女だけのものじゃないのが妊娠~授乳期ですからね。
そこに気づいてほしいなぁ。

ちなみに懇々と助産師から説明を受けたそのお母さんたちは、意識してこまめに水分(←勿論、キンキンに冷えたものではなく温かいor常温のもの)摂取を心掛け、1日の水分摂取量も1.5リットル以上になるようにされたそうです。
そしたら(それだけが理由ではないとしても)確実に母乳の分泌量はアップして新生児の哺乳量も増加して良い結果になったそうです。

しかし、授乳中じゃなくても、1日の水分摂取が500~700mlて、少な過ぎだと思いますよ。(←透析患者さんなど、病状ゆえ主治医から水分制限されている方は除きますが。)
ん? SOLANINはどうかですって?
私個人のおっぱいライフは過去完了形ですからねぇ。(笑)
それでも、現時点で1日に1300~1500mlは摂取してますね。

2015年1月19日 (月)

完母の方が離乳食開始までに懐妊することのリスク。

離乳食の開始時期は生後(5~)6ヶ月であることは、当ブログの読者のみなさんは既にご存知ですね。
通常、完母の方は月経再来時期が半年以降の方が多いものです。
ただ、ごく少数派だとは思いますが、おっぱいがジャブジャブ出ていても、月経再来が超早期の方がいらっしゃいます。
甚だしい時は、悪露が終わったと思いきや月経再来とか、サーカティアンリズムが形成してくる頃に、夜間の授乳間隔が空くやいなや月経再来とかのパターンです。おっぱいが
月経再来=排卵ではないにしても、月経再来≒排卵ではあります。
そこで、うかっり(?)懐妊されるとどうなるか?
避妊用のピルを内服したような感じになり、おっぱいの分泌がガクンと減少します。
ほぼ分泌停止される方もいらっしゃいます。
「このまま完母で。」と希望されても、肝腎のおっぱいの分泌が減ってしまったら完母は難しくなります。
百歩譲って、生後6ヶ月以降で離乳食が進めば、おっぱい+離乳食で発育ペースを維持することは可能ですが、生後6ヶ月までの離乳食がこれからの段階ですと、赤ちゃんの体重が病気でもないのに100g単位で減少するという事態に陥ることもあるのです。(SOLANINの知る方で、なんと350g/月減少した赤ちゃんもいらっしゃいます。)
当然ですが、その場合は速やかに混合栄養(若しくは人工栄養)に切り替えなくてはなりません。
混合栄養がダメだというのではありませんよ。
でも、ホントだったらもっと出るしあげられる筈のおっぱいを、まだ見ぬ赤ちゃんのために完早々と譲ってあげなくちゃならないなんて・・・赤ちゃんが可哀想ではないですか?

最近は出産年齢が高齢化したり、ベビ待ち治療のため、「ナンだったら年子でも!」と仰るお母さんもいらっしゃいます。
事情は分かりますが、ご自身の子宮を程よくお休みさせることは大事ですし、目の前のおっぱいが大好きな赤ちゃんがひもじい想いをしないためにも、ほんの少し(数ヶ月)の配慮していただけたらと願います。

2014年11月 1日 (土)

仕事中に1回搾乳しているが、量が減ってして心配!(4ヶ月)

<ご相談内容>
元々混合栄養だったのですが、3ヶ月から仕事復帰のため保育園に行っているので、昼間3回ミルク、夜と朝3-4回直母です。
保育園の間、昼休みに1回搾乳しているのですが、保育園に行き出して1ヶ月経った頃から、急に搾乳量が減りました。
具体的にいうと、オキシトン反応がおきないのです。
子供の写真を見ながら思い浮かべて搾乳したりしているのですが…
身体がリズムを覚えて、昼間母乳が生産されなくなっただけならいいのですが、「このままいくと夜や朝も出なくなるのでは?」と、とても心配しています。
保育園に行きながらずっと混合でいくのがどれくらい難しいことなのか知りたいと思っています。

<SOLANINの回答>
勤務形態が不明なのでアドバイスになっていないかもしれませんが、この月齢でフルタイム勤務であれば、2回は搾乳された方がベターです。
1度に搾乳される量が急に増加することは難しいですが、2回にした方が分泌の維持はやり易いことは間違いありません。

ただ、どうしても1回しか搾乳できない職場環境であれば、現状を受け入れるしかないですが、オキシトシン反応は嗅覚刺激でも起こるので、赤ちゃんの匂いのするタオルやガーゼなどを傍に置くといいかもしれませんね。
また、お金と時間が掛かりますが、仕事復帰され1ヶ月経過のこの時期は、かなり疲れが溜まってくる頃ですし、乳管の詰りが生じているかもしれませんから、一度母乳外来や助産院で診てもらわれて、しっかりケアを受けた方がいいような気がします。
ご自愛され、お身体のメンテをしていけば、混合栄養の継続は可能ですよ。

2014年8月23日 (土)

卒乳かと思ったら、哺乳ストライキだった!

<ご相談内容>
はじめまして。緊急でお尋ねしたいことがあるのです。
11ヶ月の息子を母乳育児しております。
2日ほど乳頭ストライキを起こされたのですが、卒乳かと勘違いしてしまいました。
そこでオッパイの圧を抜く程度にしか搾乳しなかったことと、あまりの痛みに冷やしてしまったことなんです。
お陰で沢山出ていたオッパイも今ではぺしゃんこになり、分泌もわずかになっているようなんです。
やっと飲む気になってくれたのにも関わらず、全く足りてないようで、息子に申し訳ない気持ちでやりきれないのです。どうか知恵をお貸しください。
こんなバカなことしてしまった私のオッパイは再生出来るのでしょうか?

<SOLANINの回答>
お返事が遅くなりすみません。
1歳までに自然卒乳するお子さんは統計的には20%くらいはいらっしゃいますから、相談者さんがそう思われたことに不思議はありませんよ。
決して、ご自分のことをバカだなんて思わないでね。

ただ、こういう場合、(哺乳ストライキなのか卒乳なのかを)間違わないように、「どっちなんだろう?」と一度立ち止まって考えることは必要かもしれません。
卒乳であれば離乳食(補完食)がどんどん進んでいるでしょうし、そうでもないのであれば、やはりこれは自然卒乳ではなかったということになりますから、検証することは大事ですね。

相談者さんのお坊ちゃんは、まだまだおっぱい星人だったらしいことが発覚したのであれば、早急に分泌を促進するような段取りをしていきましょう。
過去記事は読まれていますか?
おっぱいの分泌に関するカテゴリーがありますから、まずはそれをご精読いただき、できることを片っ端から取り組んでいきましょう。
1週間以内であれば、プロラクチンの血中濃度は、かなりの高確率で復活すると思いますよ。
ご健闘を祈っています。

2014年6月29日 (日)

その時はそうするしかなかったのでしょう。でも・・・

経腟分娩で安産と言われた方よりも、難産だと言われた方や帝王切開をされた方の方が、退院時までに白湯や糖水や人工乳の補足をせざるを得なかったり、退院時も混合栄養になられる方が多いのが現実です。
BFHであってもそれは否定できません。

その原因の多くは、母体の疲労だとされています。
体力を消耗されたお母さんの身体のリペアが優先されるからだと。
確かにお母さんの産後の肥立ち(?)が悪ければ、色々不都合を来すであろうことは目に見えているでしょうし、フラフラで座ることも覚束ない状態で、「頻回直母をしましょう!」というのは、酷な気がします。

そう、そうなんです。
しかも、お母さんの口から「済みませんが、私2日も眠っていなくて、もうカラダがボロきれみたいなんです。せめて今日の夜だけでも寝かせてもらえませんか?」とか、「添い乳でおっぱいをあげるにしても、おなかの傷と腰が痛くて堪りません。痛み止めのお薬が切れているようですが、次のお薬の内服をしてもいいと許可された時刻にはまだなので、ホントに辛いんです。暫くの間、授乳は勘弁してもらえますか?」みたいな訴えをされると、スタッフはどうしても赤ちゃんを病室に連れて行っての直母ですら腰が引けてしまいます。
またお母さんに疾患があり、例えば重度の妊娠高血圧症候群で血圧がめっちゃ高かったりすると、安静第一なので添い乳すら難しいこともあります。
流れ的に、「仕方ないですね。それじゃあ朝になってから赤ちゃんをお連れしますね。」とか、「痛み止めのお薬が効いた頃に出直しますから、その時は赤ちゃんにおっぱいをあげましょうね。」とか、「血圧が下がったら授乳できると思いますので、その時まで待っていてくださいね。」となってしまいます。

そうなると、生後24時間以内の直母回数が、出生時以外で7回以上になることは殆ど不可能になります。
下手をすると、次の24時間の授乳回数も8回以上になることが難しくなります。
その後やっとお母さんの身体がまともに動けるようになられても、そこからは頻回直母(10回以上/日)で頑張られたとしても、それこそマンツーマンでスタッフが授乳の度に介助して適したポジショニングと正しいラッチオンをしているかどうか目を光らせ張り付いていても、最初から頻回直母が出来ていた方にはなかなか追いつけません。(涙)
偏におっぱいの分泌のための起動スイッチが入るのが遅いから。

お気の毒ですが、それが現実です。

勿論、「せめて一晩だけでも寝かせてほしい。」とか、「痛み止めが効くまでは病室での添い乳を待ってほしい。」と懇願されたお母さんに母性が欠如しているわけではないと思います。
お母さんの口からそんな言葉が出るということは、よほどのことがあったか最悪な体調たからだと、SOLANINは忖度(そんたく)できます。
血圧が高いお母さんに至っては、疾患なのだから授乳したくても出来ない状況なわけで、これは不可抗力だと思います。
つまり、その時はそうするしかなかったんでしょう。(涙)

ですが、そのツケが倍返し以上の確率でやって来るのもまた現実です。
「あの時、無理を押しても直母回数を落とさないようにすればor疾患さえなければ、
少なくとも今よりはおっぱいが上手くいっただろうに。」という想いは、常にSOLANINの胸の中には渦巻いています。
過ぎたことをあれこれ言ってもしょうがないのですが。

まぁこういう場合は、分娩がスムーズで頻回直母が普通に出来たお母さんの倍以上頑張らない限り挽回は難しいので、退院後も3つの「あ」(=「あせらず」「慌てず」「諦めず」)でいくしかないと個人的には思いますね。

2014年6月23日 (月)

乳頭のカタチが左右で著しく異なる場合。

当ブログの読者のみなさんは、利き手・利き足があるように、利きおっぱいがあることはご存知かと思います。
そう、産科入院中から放っておいても良く出る方のおっぱいのことです。

大抵はお母さんの得手や赤ちゃんの向き癖などがきっかけで決まってくるようですが、お母さんの乳頭のカタチが左右で著しく異なると、赤ちゃんは正常乳頭かそれに近い形態の乳頭の方を好むことが多いです。
やはり、癇癪を起さず、平易にラッチオン出来るからですな。

勿論例外はあるのでしょうが、例えば右が陥没or扁平乳頭で左が正常乳頭だったとしたら、殆どの場合、左を好むという状況になるということです。

だけど、「はいそうですか、それじゃあ。」ってな感じで、そちらからばかりorそちらから開始の回数を偏重して授乳を繰り返すと、乳房の大きさから分泌からめっちゃ左右差が付きますから良くありません。

終いには、片乳しか飲まないor利きおっぱいじゃない方を嫌がって、寝呆けているときすら咥えようとしないなぁんてことになってしまいがちです。

ラッチオン出来るかどうかの段階や乳頭損傷が癒えていない段階は致し方ないとして、一応苦手克服した暁には、意識して難易度の高い方から飲ませる回数を増やしてみてください。
極端な左右差が顕れていないかどうかは、お風呂に入った時などに、ご自身のおっぱいの大きさチェックしてみることで確認できます。
よろしくお願いします。

2014年3月24日 (月)

急におっぱいが出なくなった!

かなり深刻なケースの方に出会ったので、お知らせします。
「最初は混合栄養だったけど、3か月過ぎ、赤ちゃんが満腹が判るようになって、それからは完母でした。なのに、離乳食が始まる頃になって、殆んど出なくなりました。」というAさん。
もう一人のBさんは、「出産してからずっと完母で、(SOLANINが最低体重の2倍になるのは100日目くらいで十分と言っていたのに)65日目に達成するくらい、おっぱいがたくさん出ていました。けれど、7か月目くらいに入ったら、枯れたかのように出なくなりました。」

・・・こんなこと、ありなんでしょうか?
このお二人はあくまでレアケースですから、自分がそうなるんじゃないかって心配はしないでね!

じゃ、何故こんなことに?
このお二人に共通していたのは、月齢が進んだら、授乳回数を落としていたことです。
それと、家庭内のあれこれで、お母さんに物凄くストレスがかかってたことです。
赤ちゃんが欲しがる意思表示が少なくなったというのもありますが、ある程度、作為的に授乳回数を落としていたんですね。
(変な育児書読んだのか、集団健診で医療者から何か言われたんでしょうね。授乳回数を落とすきっかけについては多くを語られなかったので、詳細は不明ですが・・・)

赤ちゃんががっつりとお母さんの乳頭・乳輪を刺激する飲み方をこまめにしてくれてこそ、脳下垂体前葉は刺激され、プロラクチンが分泌され、おっぱいが造られます。
おっぱいの製造がリセットされそうになったら、イライラせずに、夜間も必死におっぱいをあげてください。
イライラの元になる問題は出来るだけ、周りの人達にも協力してもらい、解決していくこと。
問題というのでなく、自分の気持ちを落ち着けるならアロマもいいですよ。
そして、基本に忠実にこまめにおっぱいをあげること。
それが元に戻る近道なんですね。

幸い、このお二人はその後ミルクは不要になっておっぱいとご飯で赤ちゃんを育てておられます。
万一、出が悪くなったら、そこで諦めるんじゃなくて、母乳外来とか助産院に出来るだけ早く行ってくださいね。
何とかなることだって、ありますから

ところで、バスケ漫画の金字塔と称されるスラムダンクってご存知でしょうか?
湘北高バスケ部監督のの安西センセイが膝を壊して不良化した元中学MVPの三井 寿((みつい ひさし)
君に「諦めたらそこで試合終了ですよ」というセリフがあるのですが、読者のみなさんは世代が違うから知らないかな~?
テレビ放映されていた当時、私は子どもとTVにかじりついて、夫に呆れられながら毎週ビデオに撮りながら観ていましたが・・・母乳育児も然りなんですね。

2014年3月23日 (日)

おっぱいをあげなくなったら出が悪くなった?(産後9ヶ月)

赤ちゃんが酷い風邪をひき、直接おっぱいが飲めなくなって、その間は、搾乳をコップであげていたお母さんのYさんが母乳外来を受診されました。
赤ちゃんは元気になられて良かったのですが、今度はお母さんが風邪をひき、しんどくて搾乳も出来なくて、同居する義母さんにコップでフォローアップミルクを飲ませてもらっていたそうです。
義母さんからは、あと3ヶ月で職場復帰だから、このままフォローアップミルクとご飯にしたらどうかと勧められたそうですが、踏み切れなくてどうしようということでした。

赤ちゃんは離乳食はともかく、フォローアップミルクはMAXで40mlくらい/回しか飲んでくれず、回数も3~5回/日では、いくらなんでも少ないし、無理強いすると目に涙をいっぱい溜めて拒むそうです。
おっぱいは1週間あげなかったのに奇跡的に出てくれる状態でした。

ちなみにフォローアップミルクは“あげなくてもいい食品”だということは、過去記事を読破された方は、理由をご存知ですよね?

まず、フォローアップミルクを止める方向で、お母さんの意向を汲んでおっぱいを復活させつつ離乳食を進めていくことにしました。

ただ、しんどくてどうにもならなかったことは分かるのですが、「お薬を飲んだから授乳は止めて。」と某公立系病院のQQ当番のドクター(産婦人科ではない)に言われたのを鵜呑みにされ、あげなかったのは、マズかったんだということをいうことは、申しておきました。
SOLANINの勤務先の母乳外来に受診出来なくて、他院に罹られた時は、電話1本で済むから、必ず内服薬の名前を言って「ホントにダメなのか?」を確認してもらうように、念を押しました。

おっぱいのあげ方と離乳食のあげ方と、今後の体重増加の目安について説明し、1週間後に再診していただくことに決定しました。
きっと、何とかなると思います。

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