☆産婦人科以外の不調時の対処

2014年12月 5日 (金)

持病治療~仕事復帰前のご報告。

<ご連絡いただいたこと>
私は過去記事と担当医、そして主人と相談しまして、現在『イトリゾール®』で爪水虫の治療をしているおっぱい星人の母です。
記事の内容からは、『ラミシール®』の方が母乳への影響が少ないように読み取ったのですが、私は『イトリゾール®』を選択いたしました。
『ラミシール®』は6ヶ月間毎日飲み続けるのですが、『イトリゾール®』はパルス療法で1週間飲んで3週間休暇を3クール行うことで爪に6ヶ月間とどまり効果を与え続けると説明を受けました。
ただし、その分、1回の服用量が多いです。
私は、『ラミシール®』で6ヶ月間毎日母乳に出てることを考え続ける日々より、実質3週間のみの服用で済む『イトリゾール®』の方が精神的な負担が少なく済むと考え、そのような選択をしました。
治療を始めて3ヶ月が過ぎ、きれいな爪がはえてきました。嬉しくて爪を眺める毎日です!
本当にありがとうございました。
我が子は1歳3ヶ月。4月からは保育園に通います。
おっぱい飲みながら横目で私を見てニヤッと笑う姿をまだまだ見ていたいので、保育園に向けて言い聞かせを始めました。
これからもブログを楽しみにしています。
どうぞお体に気を付けてお過ごしください。

<SOLANINからひとこと>
爪水虫は頑固で治りにくいイメージがありますが、最近はパルス療法を選択される方も増えているそうです。
6ヶ月とか長期の内服になると、個人差はありますが、肝機能の数値が異常になったりする場合もあるので。
パルス療法も1クールが大量なので、定期的に肝機能チェックは必要でしょうが…
今のところご無事のようで何よりです。
また、お子さんの方も特に『イトリゾ―ル®』の副作用的症状も発生もしていないご様子で、良かったですね。
爪水虫の治療に加えて、お仕事復帰が目前ですが、それを断乳の言い訳にはせずに、おっぱいとの両立を図ろうとされる姿勢に敬意を表します。
これからもお子さんにしっかり言い聞かせを続けられ、おっぱいが継続出来ればいいなと思いました。(笑)

2014年12月 4日 (木)

産後の尿漏れについて。

なかなか周囲に相談しにくいのが、産後の尿漏れだと思います。
程度の差はあれ妊婦さんの10人中9人は尿漏れを体験されているようですが、産後も軽快せず、それどころか量的にも増えてしまう方もかなりの割合で居られるようです。
尿漏れに至る原因は、出産時に骨盤底筋群はダメージを受けると、膀胱や尿道の知覚障害を来たすからです。
出産時にダメージを受け易い因子とは、「切迫早産で入院加療を受けていた。」「微弱陣痛で分娩進行に長時間要した。」「子宮口全開から5時間以上要して赤ちゃんが生まれた。」「生まれた時の体重が3500g以上のビッグベビーだった。」「出産後1週間経っても、子宮下垂している。」「経膣骨盤位分娩」「高齢初産」「吸引分娩」等です。(順不同)

産後早期から上の子さんを立位で抱っこやおんぶして歩きまわったり、中身の入った灯油缶やビールケース等の運搬したり、雪掻きをしたり、きついウエストニッパーや引き締めガードルの類を装着したり、腹筋運動をしたり、物凄い馬力で息みながら用を足したり、おなかを押さえながら排尿したりすると、一気に悪化することもあります。
ダメージを受けた骨盤底筋群は、先に挙げたような無茶をせず、無事に過ごしても回復には6~8週間を要すると言われています。
ですので、この産褥期間を無事に過ごし、その時点から骨盤底筋群を鍛える運動をすれば、尿漏れは軽快してきます。
もちろん、骨盤ベルトも回復には効果的ですが、トコちゃんベルトのように、上前腸骨棘よりも下に巻くタイプにしてくださいね。
 

2014年12月 3日 (水)

うつ病になってしまった!(3ヶ月)(若干改訂版)

<ご相談内容>
現在母乳育児中です。
母親の私がうつ病になってしまいました。
おっぱいと治療が両立可能なお薬も相談したのですが、「最初に強めのお薬でで症状押さえましょう!」と、ドクターから言われ、授乳お休みしてます。
搾乳器もメ○ラハ○モ○ーを買い、再開に向けて頑張っています。
おっぱいをお休みしてから2週間ほど経ちますが、今日の搾乳回数が6回で合計470ml(1回50~130)でした。
もっと回数増やした方がいいんですよね?
我が子は生後93日で5130g、ミルクを1日5回720ml(120~160)あげています。
おっぱい再開出来たらミルクをなるべく減らしたいのです。
しかし、今の量だと完母は難しいでしょうか?
搾乳回数を増やす以外に何か出来ることはあるでしょうか?
もちろん少しでもおっぱいをあげられるだけでもいいのですが、飲んでくれたら出来るだけあげたいので。
アドバイスよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
産後3ヶ月、うつ病になられたのですね。
お見舞い申し上げます。
内服開始され2週間・・・そろそろお薬の効果を実感されてきましたか?
お薬の種類や量については、ドクターと話し合うことですから、私がどうのこうのということではありませんが、強い効果のお薬なので「服薬中は飲ませない。」というルールに従えば、復旧可能になった時に、しっかり分泌してくれるように定期的な搾乳が不可欠と言えます。
飲んでもらえないおっぱいを搾るのは残念だし辛いし、廃棄するなんて、とってもモヤモヤしていると思いますが、お母さんの病状さえ落ち着けば、再びおっぱいをあげられる日が来るのだから、そこは辛抱してね。

過去記事にも書きましたように、分泌の維持としての搾乳はは400~500ml/日は欲しいトコロです。
総量については、このくらいで良いかと思います。
しかし、搾乳回数が6回というのは、どうしてなのかな?
もしかして、深夜爆睡ですか?(汗)
深夜はおっぱいを作るホルモンが昼間の2倍は多いですから、私としては赤ちゃんのお母さんにフル回転の夜なべ仕事をしろとは申しませんが、せめてあと1~2回/日は短時間で良いから、搾乳回数を増やしてくださいと、書きたいところなのですね。(勿論、病状で夜間の休養を取ることを優先すべき場合があることは承知していますので、決して夜間の搾乳を強要しているのではありませんよ。)
「搾乳回数を増やす以外に何か出来ることは有るでしょうか?」と仰っても効果的な乳頭への刺激を与えることが分泌維持のための王道ですからね。
何かをするよりも、まず搾乳回数を増やされることが先決ですよ。
夜間が無理なら日中の搾乳回数を増やすのも一つの方法です。
お食事やたんぽぽ珈琲やハーブ茶のお話も過去に書いているけれど・・・ご一読されたでしょうか?
今の自分に何が出来るか、考えてみましょうね。

完母に戻せるか否かは、そのお母さんの搾り方が大きな要因です。

追記:コメントをくださった読者のみなさんへ
その後、相談者さんは、成育医療センターで内服しておられるお薬が授乳可能か否かのコンサルトを受けられ、幸い授乳可能であることが判明したので、罹りつけの精神科のドクターとも相談の上、内服しながら授乳再開されることになりました。
おっぱいの分泌は維持できたとのことでした。
ドクターからは赤ちゃんの様子を定期的に診てもらうことと、授乳再開して相談者さんの症状が悪化しないかどうかを観察していくということでした。
直母ブランクはあったものの、赤ちゃんは乳頭混乱なく、相談者さんのおっぱいに吸いつけたとのことで、何よりでした。
赤ちゃんの飲み方も助産師に看てもらわれ、上手に飲めていると言われたそうです。

兎角、精神科のお薬を内服することになると、断乳止むなし的なイメージは有りますが、必ずしもそうではないのですね。
授乳可能かどうかを然るべきところで調べてもらうためのアクションを起こすこと、お母さんの病状や赤ちゃんの様子を診て貰いながら授乳していくこと、どうしてもNGのお薬であれば、搾乳して分泌を維持するということ等、何に気を付けたら良いのかということ、何が出来るのかということを今一度振り返ってみることが大事なのですね。
焦ってはいけないですが、一日も早いご回復を心からお祈り申し上げます。

2014年12月 2日 (火)

ばね指って知っていますか?

ばね指って知っていますか?
弾発指というのが正式名称です。
妊娠中から産後にかけて、なり易い病気です。
ホルモンなバランスが通常とは全く異なる状況にあることと、慣れない子育てで手指の誓い過ぎが原因とされています。
このあたりは腱鞘炎とほぼ同じですね。

症状としては、「ある特定の指が曲げ難い感じがする。」「じゃんけんのグーからパーをすると、ある特定の指だけ伸ばせない。」というのが特徴です。
リューマチの患者さんの手のこわばりとは少し違います。
なぜなら、リューマチの患者さんはある特定の指だけではなく、手指全体が強く強張ってしまうから、ばね指とは違いますので、注意してくださいね。
 

対処方法は腱鞘炎と同じように考えてもらったらいいです。
患部の安静が第一です。
冷やすことは良くないので、温かくして血行促進するくらいのつもりでお願いします。
お風呂以外でも温かいお湯に手指を浸したり、使い捨てカイロで温めた上で、じんわりゆっくりなグーパー体操もしてみてください。(もちろん痛みが強い場合は安静が大原則です。)
最終的にはステロイドの注射や手術もあります。
しかし、産後の方はホルモンバランスが整ってくると、症状が落ち着いて来ることも想定されます。
いきなり手術!ということは無いかと存じます。
貼り薬や塗り薬の類は、授乳中でも使用可能ですが、どのような成分のお薬が良いかは、過去記事等を参考になさってくださいね。

2014年12月 1日 (月)

ド・ケルバン病(=狭窄性腱鞘炎)って知ってますか?

ド・ケルバン病・・・SOLANINよりも、整形外科領域で働く看護師さんか、現在罹患しているお母さんの方がお詳しいかと存じます。
甚だ僭越ではありますが、リクエストも有りましたので、記事化させていただきます。

ド・ケルバン病は腱鞘炎の一種です。
解剖学的な説明は・・・小難しくなるので、ここでは敢えて省きます。
腱鞘炎と言えば手指を長時間酷使する事務系のお仕事や編み物の先生、ピアニスト等の職業病のように思われるかもしれません。
かつて私が看護学生だった頃も講義ではそのように教えてもらいました。

しかし、助産師として働き始め、特に産科退院後のお母さんと出会う機会が増えてから、腱鞘炎になられるお母さんにちらほら遭遇することが今もなお続いています。
「何処が痛むのですか?」とお尋ねしたら、殆どの方が手首の親指側を押さえられます。
腫れてくることも有ります。
親指の使い過ぎ(過剰刺激とでも言いましょうか)でその部分腱鞘が肥厚したり傷が付いて、親指を使うと激痛が走ります。
親指を使った作業ではなくても、例えば親指を握りこんでグーを作って、手首を小指側に倒すと手首の親指側が「うっ!」と呻くような痛さを感じれば、ド・ケルバン病である疑惑があると思われます。

医学書によれば産前産後や更年期の女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化で起こるとされています。
(個人的には産前から発症している方にはまだ遭遇したことがありませんが・・・)

症状の改善には一にも二にも患部の安静なのですが、産後は赤ちゃんのお世話が山ほどあり、なかなか患部の安静が困難な状況かと思います。
軽症の段階であれば、湿布を貼ったりサポーターで保護したりで凌げることも可能です。
ただ、一旦軽快しても再発し易いのがド・ケルバン病の難儀なトコロです。
「おかしいな?」と感じたら、早めに整形外科受診されることをお勧めします。
というのも、先にも述べましたようにド・ケルバン病の治療には安静第一なので、重症化すると、赤ちゃんのお世話ですらストップの指示が出されることさえあるからです。
現実問題として、赤ちゃんのお母さんとしてそれは不可能ですし、万一そんなことになったら大変です。
但し、内服薬でも湿布薬でも「おっぱいは止めましょう!」と断乳を迫る整形外科ドクターも中にはいらっしゃいますから、受診前に必ず「☆おっぱいとお薬」の記事や「腱鞘炎と母乳育児」の記事を熟読され、母乳育児を中断する必要性のないお薬を処方していただき、ご自分のおっぱいを守りましょう。

2014年11月30日 (日)

肺炎?入院?断乳の危機?

<ご相談内容>
熱が下がらない為先程再度受診しましたところ…肺炎になっていました。
両肺二カ所肺炎になっているようでもしかしたら入院かも…との事。
入院でなくとも強い抗生剤を服用・点滴するので断乳してくださいと言われてしまってあまりのショックに貧血で倒れてしまいました。

息子は混合から完母になり、ミルクは受け付けません。
blogを読ませて頂き、ほとんどの薬が大丈夫と書かれていたので『母乳を続けたい・大丈夫なのでは?』と伝えたのですが答えはNG。
このあと検査の為大きな病院へ行くのですが悔しくてなりません。

<SOLANINの回答>
重症の肺炎で入院しなくてはならないにしても、強い抗生剤を服用・点滴しなければならないにしても、断乳なんて冗談ぢゃないです。
肺炎を治療するのに抗がん剤を使うわけぢゃあるまいし・・・ねぇ?
抗生剤を使うのはスタンダードな治療ですからねぇ。
いくら考えても、断乳の必要性が分かりませんね。
肺炎治療で断乳だなんて・・・無茶苦茶だわ。
受診先を間違えてしまったかな?

ここまでお返事を書いて、念のためブログ訪問をしましたところ、大きな病院で検査をされ、肺炎は誤診で、抗生剤投与されても母乳育児は継続できるとドクターから説明があったとのこと。
緊迫した様子ははるくんママさんの記事に訪問して、体感してください。
とても他人事では済まされない、母乳育児中のお母さん必見の記事だと思います。
記事のURLをこの下に貼りますね。

↓         ↓         ↓

 http://ameblo.jp/sana0926/entry-10643213713.html 

世間には色々な方がいらっしゃいますが、ドクターにも色々な方がいらっしゃいます。
ドクターといえどご専門は様々ですし、母乳育児に理解のある方ばかりではないのが現実です。
母乳育児には全く興味が無くて、母乳もミルクも変わりゃあしないだろう?くらいのスタンスの方も少なくないです。
産婦人科・小児科以外ののドクターであってもご自身が母乳育児を実践されたか、奥さんが母乳育児を実践され、且つ旦那さんに強力にレクチャーされでもしない限り、治療開始=断乳宣告の図式が罷り通ってることは否定できません。

受診先により母乳育児継続の可否の判断が180度変わる・・・恐ろしいことです。
今回は誤診という事件も有ったようですし。
お母さんが病気になった時の病産院選びも重要だと痛感しました。
読者のみなさんも気をつけてくださいね。

2014年11月29日 (土)

産後の抜け毛。(産後2カ月半)

<ご相談内容>
早速ですが、質問させてください。
2ヶ月半の娘がおり完母で育てていますが、最近になり一段と抜け毛が増え、毎日ビクついています。
産後から抜け毛はあったのですが、量がどんどん増え、束ねてる髪の量が明らかに減ったのを感じています。
一人目の時もこの時期の抜け毛はありましたが当時よりひどいです。
また、一人目の時に美容師さんに言われたのは、普通産後抜けるのは前髪あたりだけど、私は頭頂部が減ってるようで、今回も主人から「ちょっとつむじ周辺が…」と言われかなり落ち込んでいます。
色々調べてみたら、授乳中はホルモンバランスの影響でやむを得ないとか、栄養が母乳でとられているからとか、授乳と関連つけて書かれていたり、授乳との関連はなく、妊娠中はホルモンの影響で抜けにくくなり、それが産後一気に抜けるとか、育児のストレスが影響しているなどと色々書かれています。
一人目は授乳量が減ってくる7~8ヶ月頃には抜け毛も減った記憶があるので、母乳と抜け毛は関係あるのかなと思ってますが、完母だけど抜け毛はほとんどないと言っている友人もおり、謎ばかりです。
ホルモンバランスなら仕方ないと思うしかないのでしょうが、栄養面やストレスだったら改善出来るはずと試行錯誤しています。
お時間があるときで結構ですのでよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
抜け毛の原因は人それぞれのようですが、個人的にはホルモン説を取っています。
もちろん、ストレスもあると思いますが、妊娠中切迫早産で絶対安静で、WCもベッド上排泄・入浴禁止・食事制限あり・面会制限あり…なんて方も居られますが、そんな妊婦さんで抜け毛バサバサという方にはまだお目に掛かったことがないからです。
 

それと妊婦さんの頃、冷たいものを食べ続けたり、クーラーガンガンの職場で働いてたり、露出の多い服装だったり、果物や果菜ばかり食べたりしていた方は酷くなり易いと言われています。
つまり、冷え説ですな。
尚、授乳中でも育毛剤は使用されても大丈夫です。

2014年11月28日 (金)

授乳中にヘルペスになったら?

<読者さんからのメッセージ>
質問ではなく、感謝の気持ちをお伝えしたてメッセージさせていただきます。
2840gの男の子を出産しました。

1ヶ月健診まではなかなか体重が増えず、毎日泣きながら授乳をしていました。
でも、このブログに出会って記事を全部読んでから、母乳も軌道にのって、小さめ君ではありますが、いま4ヶ月で6500gと成長曲線にそって増えてくれています。

先日行ったO式のマッサージでも「よく出ているし、おいしいおっぱいですね。」と褒められました。
ところが先週発熱の後に、持病のヘルペスが顔にできてしまいました。
近くの産婦人科医がやっている皮膚科を受診したら「バルトレックス®
を出すから2週間ミルクにしなさい。」とさらっと言われました。
しかし、過去ログで「大丈夫。」と書いてあったので、遠方の出産した病院にも確認をとったところ「大丈夫。」ということでなんとか母乳育児を続けることができました。
授乳時に完全に患部に蓋をして、消毒をして、息子に触るのも授乳時だけと家族に助けられながらの日々でした。
一年で職場復帰で、自由に母乳を与えられる時期に限りがあるため、おっぱい星人の息子との時間を大切にしたく、このブログに助けられています。
本当にありがとうございます。
これから離乳食も始まります。
楽しみながら、こちらのブログで勉強させていただきます。

<SOLANINのお返事>
ヘルペス、痛かったでしょう?
しかもお顔にできては頬擦りも出来ないし、それよりなにより、お坊ちゃんに感染ったらどうしよう?おっぱいは続けられるのか?と心配が山積みだったかとお察しします。
そんな中、お近くの産婦人科を受診されたのは、決して間違いではなかったのですが、残念なことにおっぱいとお薬に関してあまりお詳しくないドクターだったようで授乳可能な『バルトレックス®』を2週間授乳禁止と指導されてしまったのですね。(汗)
 

この読者さんの賢明なトコロは、「あれ?ホントの授乳禁止だったかしら?何だかおかしいぞ。」とアンテナを立てて、過去記事を検索してくださったこと。
そして、念のためにとご出産された病院(恐らく母乳育児推進病院ではないかと推察します。)に確認を入れられたこと。

そうすることで、ご家族の協力を得ながら、治療しつつおっぱいを続けて行けました。
この読者さんの対応は授乳中に病気になり、服薬が必要になった場合の理想的な対処法と言えます。
素晴らしい対応に拍手です。

2014年11月27日 (木)

腱鞘炎と母乳育児。

授乳中のお母さんで、手首を捻じって抱っこする癖がある方、あるいは私のように手を酷使する職業の方は腱鞘炎になることがあります。
整形外科受診すると、塗り薬を処方してもらうことになるかと思います。
ドクターによってはご多分にもれず、「おっぱいは止めてね。」と指導されるかと思います。

でも、断乳なんてしなくていいですからね。
「え~、でも、『インテバンクリーム®』でも大丈夫なの?」と、以前、某病院の看護師さんに尋ねられたことがあります。
いわゆるインドメタシンは妊婦さんは使用禁止ですし、キツいお薬であるというイメージが強いのですが、授乳中のお母さんが内服してもおっぱいに移行しにくいタイプのお薬だということが判明しているのですね。
まして、塗り薬でしょ?
過去記事にも書きましたが、塗り薬・・・は、外用薬の一種ですね。
(外用薬とは、塗り薬だけではなく、点眼薬や点鼻薬や貼り薬等を含みます。)
外用薬は内服薬よりも血液中への移行が少ないコトは、みなさん憶えていますよね?
『インテバンクリーム®』を塗った部分を赤ちゃんが四六時中ペロペロ舐めているわけではないでしょうし。
母乳育児中だからといって、腱鞘炎の痛みを我慢して、必死に耐える必要性は無いのですよ。
腱鞘炎も軽度のうちなら、塗り薬を使用して、ポジショニングを変更したり抱き方を変えることで、炎症による痛みはラクになることもあります。

2014年11月26日 (水)

お母さんの便秘。

妊娠・出産から体質が変わる方もおられます。
特に産後便秘になる母乳育児中のお母さんは稀ではありません。
なぜかというと、ゆっくりWCに座って(しゃがんで?)いることが難しいからです。
赤ちゃんのお世話は忙しいですからね。
授乳回数も多いし・・・

それと、完母のお母さんは最大で1リットル[双子ちゃんのお母さんはその2倍?)くらい/日のおっぱいを分泌しておられます。
しかも、おっぱいの成分で水分は88%もありますから、1リットルのおっぱいのうち、0.88リットルが水分としてお母さんのカラダから毎日抜けていくわけです。
もちろん、食品にも水分は含まれますが、ご飯やリンゴで水分の計算するのって、事実上不可能ですね?(そんな煩雑な計算はやってられないですよね?)
 

では、どうすればいいのか?
私はコップや汁椀で大まかなカウントをすることをお勧めします。
お母さん自身のカラダに必要な水分も考えて、コップや汁椀での計量できる形で1.5リットル/日は摂られた方が良いとお話ししています。(これは産後になり易い膀胱炎の予防でもあります。ある程度水分を摂らないとおしっこに行く回数が、産後はがくんと減りますからね。)
(あと、食物繊維を含むものを摂取することは言うまでもありませんね。)

そのうえで、やはり、便秘であるならば、下剤の登場です。
「☆おっぱいとお薬」にもあるように、『マグミット®』『ラキソべロン®』は授乳中でもOKですね。
下剤を使用しないと、便が硬くなったり、いきみ過ぎて痔になることもあります。
市販の『ボラギノール®』は使用OKですが、下剤で排便コントロールをした方が苦痛が少ないのではないでしょうか?
便秘はおっぱいにも良くないですから、早めの対応が望まれますね。

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